JP2013533379A5 - - Google Patents

Description

より具体的には、これは、以下の工程、即ち、
ａ） ０．３重量％未満のＭｎと、０．２〜３．５重量％のＣｒ、０．０５〜１．２０重量％のＭｏおよび０．０５〜０．４重量％のＶのうちの少なくとも１つと、最大で０．５重量％の付随不純物とを含み、残余が鉄である、プレアロイ鉄基鋼粉末（pre-alloyed iron-based steel powder）を提供し、
ｂ） 前記プレアロイ鉄基鋼粉末を、潤滑剤およびグラファイトと混合し、任意で機械加工増強剤（machining enhancing agent）および他の従来の焼結添加剤を混合し、
ｃ） 工程ｂの混合組成物に圧力４００〜２０００ＭＰａの圧縮成形を施して、成形体を提供し、
ｄ） 工程ｃからの前記成形体を還元性雰囲気下で１０００〜１４００℃の温度で焼結して、焼結コンポーネントを提供し、
ｅ） 工程ｄの前記焼結コンポーネントを窒素含有雰囲気下で４００〜６００℃の温度で３時間未満のソーキング時間で窒化焼結する、
工程を包含する、単一プレスおよび単一焼結による焼結コンポーネントを製造する方法によって達成できる。

一実施態様において、加熱された金型（die）で圧縮成形するのに適した複合潤滑粒子、例えば、１０〜６０重量％の、１８超で２４以下の炭素原子を有する少なくとも一の第一級の脂肪酸アミド（primary fatty acid amide）と、４０〜９０重量％の少なくとも一の脂肪酸ビスアミドとのコアを含む複合潤滑粒子であって、前記潤滑粒子がそのコア上に付着した少なくとも一の金属酸化物のナノ粒子も含むものが、選択される。

焼結後の処理
焼結コンポーネントは、次に、所望する微細構造を得るために、窒化工程に付される。その窒化工程は、５００℃付近の温度の窒素含有雰囲気中で実施される。好ましい実施態様では、窒化工程は、４００〜６００℃、好ましくは４７０℃〜５８０℃の温度で、３時間未満、好ましくは２時間未満、より好ましくは１時間未満のソーキング時間で、窒素及び水素ガスの混合物中で実施される。しかしながら、窒化中のソーキング時間は、好ましくは少なくとも１０分、より好ましくは２０分である。