JP2013524791A - 発酵天然物を生成するための方法 - Google Patents

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Abstract

本願は、原料である天然物から複数の発酵抽出物を得て、これを微生物の増殖物と混合させることを含む、発酵天然物を生成するための方法を開示する。また、本願は係る方法を実施するためのプラントも開示する。

Description

本発明は、発酵天然物を生成するための方法、特に、長い有効期間を有する高度に有効な発酵天然物を生成するための方法に関する。本発明はさらに、前記方法を実施するための系に関する。
天然由来の生成物である生成物は、動物由来の乳などの天然物を指す。しかしながら、天然物は、果実および野菜などの天然に存在する原材料から生成される生成物でもある。
近年、特に健康的なバランスの取れた食事が非常に重要視されている。この点について、天然物の消費の役割が、かつてないほど高まっている。
天然に存在する原材料または様々な原材料の混合物を微生物の存在下において発酵することによって、そのような天然物が生成されることが知られている。そして、そのような発酵抽出物は、任意の不溶性成分を除去するために、遠心分離および/または濾過などによって精製される。その発酵抽出物は、必要が示される場合、微生物を失活させるために低温殺菌される。
そのような方法は、欧州特許第1153549B1号によって公知である。この方法では、原材料として果実、野菜および豆果の混合物が、発酵抽出物を生成するために微生物の存在下において発酵され、それに続いて、その発酵抽出物の一部が、少なくとも1つのさらなる発酵プロセスに供され、前記一部は、第1発酵抽出物の残りの部分と混合される。その生成物は、混合後、約80℃に加熱され、好適な容器に充填され、次いでそれは、一般に公知の様式で密閉される。
欧州特許第1153549B1号に従って生成された天然物は、ポリフェノールの形態において高い抗酸化能を有し、ゆえに、体内の酸素フリーラジカルから保護することが見出された。さらに、その生成物が酵素の活性化によって身体の免疫防御を強化することが明らかにされた。
科学的研究から、欧州特許第1153549B1号に従って生成された天然物では、免疫刺激に関して飽和動態または減衰動態が生じることが示された。より高濃度の範囲内でのこの活性の喪失は、生存しているプロバイオティクス微生物をその天然物に加えると補償され得る。しかしながら、そのプロバイオティクス微生物は、その天然物の酸性環境に起因して、短時間で、すなわち、数時間以内に不活性になることが見出されている。
欧州特許第1153549B1号
ゆえに、本発明の目的は、発酵天然物を生成するための方法を提供することであり、その方法は、高濃度でさえも長期間にわたって高度に有効であり、その天然物の酵素調節活性を弱めることなく何の問題もなく長期間貯蔵され得る。
本発明の別の目的は、本発明に係る方法が効率的かつ経済的に実施され得る系を提供することである。
本発明の課題は、請求項1に記載の発酵産物を生成するための方法によって解決される。
本発明は、発酵天然物を生成するための方法に関し、その方法は、
・第1発酵抽出物を生成するために微生物の存在下において天然物の原材料を発酵槽内で発酵する工程、
・第1発酵抽出物の少なくとも一部を取り出し、前記一部を少なくとも1つの追加の発酵槽に移す工程、
・少なくとも1つの部分的発酵抽出物を形成するために微生物の存在下において前記発酵抽出物の一部を発酵する工程、
・前記少なくとも1つの部分的発酵抽出物を第1発酵抽出物と混合する工程、および
・混和された発酵抽出物に微生物の増殖物を加える工程
を含む。
本発明はまた、特に、請求項16に記載の発酵天然物を生成するための系にも関する。
本発明は、特に、少なくとも2つの発酵槽および1つの増殖器を有する、発酵天然物を生成するための系に関する。
従属請求項は、本発明に記載の方法および本発明に記載の系の好ましい実施形態に関する。
本発明に記載の方法は、身体の免疫防御の酵素を有意に活性化する濃縮された発酵天然物の提供に成功している。この特徴は、短時間の熱処理によってそれを腐敗しにくくした後でさえも損なわれないままである。充填された発酵天然物は、その天然物のいずれの活性も失うことなく、何の問題もなく長期間貯蔵され得る。
本発明は、図面を参照してさらに詳細に説明される。
変形例Aに係る本発明に記載の方法の1つの実施形態を説明しているプロセス図。 本発明に記載の方法のプロセス変形例Bの1つの実施形態に対するプロセス図。 従来技術に係る天然物の免疫調節活性を記載している図。 本発明に従って生成された生成物の免疫調節活性を示している図。 従来技術に係る天然物を有する本発明に従って生成された生成物の免疫調節活性を示している図。
本発明に記載の方法は、発酵天然物を提供し、その発酵天然物は、混和された発酵抽出物中で微生物によってそれが濃縮されることに起因して、その免疫調節活性を長期間にわたって保持する。熱失活された後、すなわち、熱失活された状態でさえ、その加えられた微生物は、発酵物由来の熱失活された微生物による活性化の相加効果を生じさせる。これらの効果は、以下のとおり実験的に検証されている。
免疫調節活性を検出するための試験を実施するために、ACC/全血試験システムを用いた。これらの試験システムは、全血中の好中性顆粒球の活性化によって炎症反応を刺激する。
この試験は、活性化された好中性顆粒球の形成が、免疫活性化因子の存在下の新鮮ヒト血液において検証され得るという事実に基づく。血液に含まれる顆粒球は、その免疫活性化因子を認識し、活性化された状態に変化する。活性化された状態では、好中性顆粒球は、活性酸素種を産生し、ここで、過酸化水素が、塩化物とともに酵素ミエロペルオキシダーゼ(MPO)によって次亜塩素酸(HOCl)に変化する。次いで、その次亜塩素酸は、指示分子として1−アミノシクロプロパン−1−カルボキシル酸(ACC)と反応してエテンおよび他の生成物になる。形成されたエタンは、活性化された炎症反応に対する基準であり、ガスクロマトグラフィーによって検証される。
上記生化学的モデルでは、全血を、指示分子ACCを使用して試験される物質とともに、体積較正された密閉された反応容器内で30分間インキュベートする。続いて、ACCによって放出されたエテンをガスクロマトグラフィーによって定量する。
図3は、全血中の好中性顆粒球の活性化に対する図を示している。欧州特許第1153549B1号に従って生成された天然物であるレギュレートの免疫調節活性を測定した。参照として、自然免疫反応(先天免疫)の実験用アクチベーターであるザイモサン(酵母が産生した細胞壁調製物)を用いてサンプルをさらに試験した。加熱活性化され死滅した微生物の濃度は、0〜300μl/2ml全血の範囲内である。これは、5×10^10〜2.5×10^11個の細胞の量に対応する。200μg/2ml全血を用いて、ザイモサンをザイモサン50として試験した。
図3から明らかであるように、レギュレートでは、100μl/2ml全血に急上昇する免疫反応の活性化が生じ、それに続いてより高濃度では、免疫反応の飽和または減衰がそれぞれ生じている。ザイモサンの場合、予期されるとおり、免疫応答の活性化の急上昇がすでに最少量で生じている。エテンの結合が、pmol/60分の単位で測定される。
図4の図は、本発明に従って生成された2つの生成物の、全血の系で免疫を刺激する反応性を示している。円が付された点線曲線は、発酵後、混和された発酵抽出物にLactobacillus caseiの増殖物が加えられた本発明に従って生成された生成物を示している。三角形が付された点線曲線は、発酵後、Lactobacillus rhamnosusの増殖物が加えられた本発明に従って生成されたさらなる生成物を示している。エテンの形成の増加において、濃度が上昇するにつれて免疫活性化の相加効果が生じていることが明らかである。図3において測定された従来技術に係る生成物を用いたときの飽和動態または減衰動態が、それぞれ完全に排除されている。特に、100〜200μl/2ml全血では、免疫応答の有意な増加が測定される。ゆえに、活性の連続的な増加が明白であり、これは、両方の微生物単独では示されていない。
図5は、直接的な比較における全血の系での反応性を示している。明らかであるように、本発明に従って生成された天然物が、0〜200μl/2mlという濃度範囲にわたって増加する活性を達成する一方で、従来技術に係る生成物の免疫調節活性は、停滞し、100μl/2mlを超えると減少さえしている。Lactobacillus rhamnosusを増殖物に加えることが、免疫刺激効果に対してLactobacillus caseiよりも強い影響を与えることが明らかにされた。
混和された発酵抽出物に微生物由来の増殖物を加えた後、微生物を含む発酵抽出物は、それに含まれる微生物を失活させるために、65℃〜75℃の範囲内の温度で加熱処理され得る。ゆえに、本発明に記載の方法に従って生成された天然物は、増殖し得るいかなる微生物も含まない。本発明の特定の実施形態において、熱処理は、68℃〜72℃の範囲内の温度で行われる。この熱処理は、好ましくは、60〜360秒間、好ましくは、120〜300秒間の時間内で行われる、短時間の加熱である。
増殖物を加えた後、および必要であれば短時間加熱した後、最終生成物が充填デバイスに誘導され、次いでそこでボトルなどの好適な容器に充填される。次いでそのボトルが、一般に公知の様式で密閉される。
その中に微生物を有する混和された発酵抽出物は、3.2〜4のpHを有する。
本発明に記載の方法の好ましい実施形態において、微生物が、工程a)およびc)において、10^6〜10^12細胞/ml、好ましくは、10^8〜10^10細胞/mlの量で加えられる。
微生物由来の増殖物が、工程e)において、微生物の数をほぼ倍加する量で、混和された発酵抽出物に加えられる場合に、本発明に記載の方法が有益であることが示されている。
微生物由来の増殖物は、増殖器において培養される。通常、その微生物は、はじめに増殖器内において種培養として培養され、次いで、10^12〜10^16cfu/ml、好ましくは、10^13〜10^15cfu/mlの濃度まで培養される。最大でその増殖物の3分の2が、混和された発酵抽出物が入っている充填タンク8に誘導される。
標的濃度まで微生物培養物の新たな増殖を行うために、基質を加えることによって、残存する増殖物に栄養分が提供される。基質として、その天然物の原材料が、破砕され浄化された形態で増殖器内において微生物に加えられ得る。代替として、培養液を、その増殖器内の微生物に加えてもよい。この場合、その培養液を含む追加の容器が提供され、次いでそれが制御された様式で増殖器に誘導される。増殖器内に好気状態を作り出すために、その増殖器に酸素も供給される。これは、例えば、換気デバイスに空気を導入することによって、起こり得る。
本発明によると、果実、野菜、豆果、キノコ、堅果、コムギ、イネ、草本、根、葉、花が、原材料として個別にまたは組み合わせて使用される。その混合物自体は、重大でないと考えられる。実際には、果実、野菜、豆果、キノコ、堅果、コムギ、イネ、草本、根、葉、花の任意のバリエーションが可能である。本発明に記載の方法に対する1つの好ましい混合物は、果実、野菜、豆果、堅果および草本の混合物である。
原材料は、例えば、調製物1000リットルに基づいて300kgの量で使用され得る。それらは、発酵前に、一般に公知の様式で(例えば、切断または粉砕によって)破砕される。使用される原材料は、好ましくは、生物学的収穫物に由来する。
生成される天然物のタイプに応じて、同じまたは異なる微生物が、増殖物の添加と同様に発酵工程a)およびc)において使用され得る。好ましい実施形態において、細菌、真菌、酵母および/またはそれらの混合物から選択される微生物が使用される。細菌を使用することが特に好ましい。原則として、食品規制に対応する限り、発酵または増殖物の添加のためにそれぞれ任意の細菌を使用してよい。本発明に記載の方法の好ましい実施形態において、Lactobacillusの種から選択される細菌が使用される。この例は、Lactobacillus caseiおよびLactobacillus rhamnosusである。さらなる実施形態において、Lacto細菌は、他の細菌、すなわち、Lacto細菌でない細菌とともに混合物において使用され得る。好ましくは、プロバイオティクス細菌が使用される。
通常、ラクトース溶液などの培養液が、基質として微生物に提供される。
本発明に記載の方法は、下でさらに詳細に記載される少なくとも2つのプロセス変形例AおよびBを含む。
プロセス変形例Aは、図1に詳細に説明されている。図1は、本発明に記載の方法の変形例Aの実施形態に対するプロセス図を示している。このプロセス変形例では、すべての部分的発酵抽出物は、第1発酵抽出物に由来し、次いでそれは第1発酵抽出物と混和される。
破砕された原材料(例えば、果実、野菜、豆果および堅果)が、原材料用の容器2に入れられ、そこからそれらの原材料が主要発酵槽3に誘導される。続いて、微生物培養物が、その主要発酵槽に加えられる。発酵は、通常、20℃〜35℃、好ましくは、25℃〜32℃の範囲内の温度で行われる。その温度は、どの微生物または微生物混合物を使用するかに依存する。一般に、その温度は28℃であり、通常、発酵は、使用される調製物および微生物に応じて、10〜20日間という期間内に生じる。
この調製物から、少なくとも一部(例えば、最大で3分の1)が採取され、少なくとも1つの追加の発酵槽である補助発酵槽4に移される。20℃〜35℃の温度で微生物を加えつつ、この補助発酵槽において発酵が再度実行される。また、その温度は、どの微生物が使用されるかにも依存する。通常、その温度は、28℃である。部分的発酵が完了した後、前記調製物が、補助発酵槽4から主要発酵槽3に再度移される。このサイクルは、数回繰り返され得る。
ゆえに、変形例Aは、すべての部分的発酵抽出物が第1発酵抽出物に由来し、部分的発酵物が第1発酵抽出物と混和されるという原則に基づく。
第1発酵抽出物を有するすべての部分的発酵物が回収タンク5に移された後、それは必要であれば濾過され、追加の回収タンク5’に収納される。濾過によるさらなる浄化が、その後の濾過ユニットのフィルター6’において行われる。浄化された濾液は、充填タンク8に移され、それに新鮮な微生物の増殖物が増殖器7から導入される。例えば撹拌によって混合した後、充填タンク8において、微生物を含む発酵抽出物が、一般に公知の様式で、充填デバイス9において容器10、例えば、ボトルに充填される。
必要であれば、微生物を有する発酵抽出物は、好ましくは、60〜360秒間、好ましくは、120〜300秒間の時間内で、加熱器(図示せず)において65℃〜75℃の温度で処理される。短時間の加熱は、最終生成物中の微生物を失活させる働きをする。
第2のプロセス変形例Bは、図2に図示されている。このプロセス変形例では、プロセス変形例Aと同様に、第1の部分的発酵抽出物は、第1発酵抽出物に由来し、ここで、追加の部分的発酵物は、並列接続された補助発酵槽に存在し、個別の部分的発酵物が、依然として残っている第1発酵抽出物と混和される。容器2内の破砕された原材料は、主要発酵槽3に移される(ここで、微生物を加えることによって第1発酵抽出物が生成される)。そのプロセスパラメータに関しては、プロセス変形例Aに対する説明が参照される。次いで、第1発酵抽出物の一部(例えば、最大3分の1)が、主要発酵槽3から採取され、第1補助発酵槽4’ に移される(ここで、少なくとも1つの部分的発酵抽出物を形成するために微生物の存在下において発酵が行われる)。発酵後、再度、補助発酵槽4’から一部が採取され、補助発酵槽4’’ に移される(ここで、再度、追加の微生物の存在下において部分的発酵が行われる)。前記部分的発酵は、任意の数の追加の補助発酵槽(例えば、補助発酵槽4’’’)において繰り返されてもよい。
補助発酵槽4’、4’’および4’’’からの個別の部分的発酵物が、再度、主要発酵槽3に移される。次いで、混和された発酵抽出物は、そこから回収タンク5に移され、その後、プロセス変形例Aについて上に記載したように、濾過され、微生物の増殖物が加えられる。この方法のさらなる過程については、プロセス変形例Aの説明も参照される。
このプロセス変形例では、補助発酵槽は、互いに接続され、すなわち、直列接続される。この変形例Bは、より小さな分子構造に加えて、より大きな分子構造がそのまま残存し得るという点において変形例Aと異なる。
両方の変形例において、任意の回数の部分的発酵が行われ得る。複数の部分的発酵から生成される天然物は、特に免疫調節において、特に並はずれた多機能の有効性の幅を有すると想定される。
充填前に、微生物を含む混和された発酵抽出物に添加物を加えることがさらに有益である。代替法として、前記添加物を回収容器5’の前にも加えてよい。
これらの添加物としては、例えば、二次植物物質、例えば、ルテイン、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、多糖、ポリグルカンおよび/または真菌抽出物が挙げられる。これらの添加物の配合は、個別に行われ、所望の有効性の範囲に依存する。例えば、消費者集団が、個別の成分の選択に関与する。女性は、葉酸、鉄、マグネシウム、亜鉛およびビオチンを多く必要とする一方で、男性の場合は、ビタミンK、B5、B9、B2の置き換えが好適である。運動選手は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンDおよびCを多く要求する。
本発明に従って生成される生成物は、それが低用量で免疫防御を強化し、特に高い抗酸化能を備えるという利点を有する。その生成物は、密閉された状態で少なくとも3年間という長期間にわたって耐久性がある。
本発明に従って生成される天然物は、生物産物であり、経口投与および外用で使用され得る。経口投与の場合、それは、通常、それぞれ食品もしくは食料品として、または医薬品として経口的に投与される。それは、液体の形態で提供され得る。必要であれば水または別の液体に溶解され得る凍結乾燥物をそれらから形成することも可能である。錠剤、トローチ剤、顆粒剤、バイアル、ドロップまたはスプレーの形態で本発明に記載の天然物を投与することも有益であり得る。
本発明に従って生成される天然物は、皮膚にも局所的に適用され得る。この点については、例えば液体の形態で存在し得る天然物が、包帯材または圧定布に添加され、次いで、皮膚の患部の位置に配置される場合に、好ましいと示されている。
本発明に従って生成される天然物は、化粧品(例えば、クリーム、軟膏およびフォームに組み込まれ、ゆえに皮膚に直接適用されるもの)としても使用され得る。それらの化粧品は、保湿特性を有し、アンチエイジング剤として作用する。
本発明に記載の系は、本発明に記載の方法を実施するのに適している。この系を用いることにより、両方のプロセス変形例を実施することができる。
本発明に記載の系1は、少なくとも2つの発酵槽3、4、および微生物を培養するための増殖器7を有する。本発明に記載の系の個別のデバイスは、図1および2のプロセス図に記載されている。
本発明に記載の系1の好ましい実施形態において、少なくとも2つの発酵槽は、1つの主要発酵槽3および少なくとも1つの補助発酵槽4からなる。第1発酵抽出物は、主要発酵槽3において生成される。少なくとも1つの追加の部分的発酵抽出物は、少なくとも1つの補助発酵槽4において生成される。プロセス変形例Bの場合、補助発酵槽4、4’、4’’、4’’’は、直列接続され、互いに接続される。必要であれば、その系は、発酵抽出物を浄化するために、主要発酵槽および補助発酵槽の後に沈降デバイスも備える。
本発明に記載の系は、混和された発酵抽出物が誘導される回収タンク5をさらに備える。発酵抽出物を浄化するかまたはそれから不溶性成分を取り除くフィルター6が、回収タンク5の下流に接続される。次いで、浄化された発酵抽出物は、再度、回収タンク5’に回収され、そしてさらなる浄化のためにフィルターデバイス6’に誘導される。
本発明に記載の系1は、新鮮な微生物を培養する増殖器7を備える。この増殖器7は、基質および微生物培養物をこの増殖器に誘導する供給ラインに接続されている。
本発明に記載の系の1つの実施形態において、増殖器7における増殖物のための基質として、原材料用の容器2の後で部分流が分岐する。
本発明に記載の系は、好ましくは、新鮮な微生物と増殖器から放出された浄化され混和された発酵抽出物とを均一に混合する撹拌デバイスを有する充填タンク8をさらに備える。
系1は、増殖器7からの微生物を有する発酵抽出物を65℃〜75℃、好ましくは、68℃〜72℃の温度に加熱する加熱器(図示せず)を備えることがある。
充填デバイス9は、必要に応じて加熱された天然物を、ボトル10などの好適な容器に充填する働きをする。
次いで、そのボトルは、充填された直後に密閉される。

Claims (20)

  1. 発酵天然物を生成するための方法であって、
    ・第1発酵抽出物を生成するために微生物の存在下において天然物の原材料を発酵槽内で発酵する工程、
    ・第1発酵抽出物の少なくとも一部を取り出し、前記一部を少なくとも1つの追加の発酵槽に移す工程、
    ・少なくとも1つの部分的発酵抽出物を形成するために微生物の存在下において前記発酵抽出物の一部を発酵する工程、
    ・前記少なくとも1つの部分的発酵抽出物を第1発酵抽出物と混合する工程、および
    ・混和された発酵抽出物に微生物の増殖物を加える工程
    を含む、方法。
  2. 工程a)およびc)における微生物が、10^6〜10^12細胞/ml、好ましくは、10^8〜10^10細胞/mlの量で加えられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 微生物の増殖物が、微生物の数をほぼ倍加する量で、混和された発酵抽出物に加えられることを特徴とする、先行する請求項の少なくとも一項に記載の方法。
  4. 生成物が好適な容器に充填されることを特徴とする、請求項1〜3の一項に記載の方法。
  5. すべての部分的発酵抽出物が、第1発酵抽出物に由来し、部分的発酵物が、第1発酵抽出物と混和されることを特徴とする、請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法。
  6. 第1部分的発酵抽出物が、第1発酵抽出物に由来し、追加の部分的発酵が、並列接続された発酵槽内で行われ、個別の部分的発酵物が、第1発酵抽出物と混和されることを特徴とする、請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法。
  7. 増殖物が、増殖器において微生物から培養されることを特徴とする、先行する請求項の少なくとも一項に記載の方法。
  8. 天然物の原材料が、基質として増殖器内の微生物に加えられることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 培養液が、基質として増殖器内の微生物に加えられることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  10. 果実、野菜、豆果、キノコ、堅果、コムギ、イネ、草本、根、葉、花が、天然物の原材料として個別にまたは組み合わせて使用されることを特徴とする、先行する請求項の少なくとも一項に記載の方法。
  11. 増殖物添加と同様に、同じまたは異なる微生物が、発酵工程a)およびc)において使用されることを特徴とする、先行する請求項の少なくとも一項に記載の方法。
  12. Lactobacillusの種から選択される細菌が、微生物として使用されることを特徴とする、先行する請求項の少なくとも一項に記載の方法。
  13. Lacto細菌が、他の細菌とともに混合物において使用されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  14. 混和された発酵抽出物が、65℃〜75℃、好ましくは、68℃〜72℃の範囲内の温度で増殖物とともに加熱処理されることを特徴とする、先行する請求項の少なくとも一項に記載の方法。
  15. 混和された発酵抽出物が、60〜360秒間、好ましくは、120〜300秒間という短時間にわたって加熱処理されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 少なくとも2つの発酵槽(3、4)、および
    1つの増殖器(7)
    を備える、特に発酵天然物を生成するための系(1)。
  17. 少なくとも2つの発酵槽が、1つの主要発酵槽(3)および少なくとも1つの補助発酵槽(4)からなることを特徴とする、請求項16に記載の系(1)。
  18. 2つ以上の補助発酵槽の場合、補助発酵槽(4、4’、4’’、4’’’)が、直列接続されていることを特徴とする、請求項17に記載の系(1)。
  19. 微生物培養物を増殖器に誘導する供給ラインが増殖器(7)に接続されていることを特徴とする、請求項16〜18の少なくとも一項に記載の系(1)。
  20. 増殖器(7)由来の微生物を有する混和された発酵抽出物を65℃〜75℃、好ましくは、68℃〜72℃の温度に加熱する加熱器をさらに備えることを特徴とする、請求項16〜19の少なくとも一項に記載の系(1)。
JP2013505339A 2010-04-21 2010-04-21 発酵天然物を生成するための方法 Expired - Fee Related JP5654666B2 (ja)

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