JP2013521205A - ガラス物品を作製する装置および方法 - Google Patents

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Abstract

ガラス物品を作製する装置が提供される。この装置は清澄前チャンバを含み、清澄前チャンバは、溶融ガラスを清澄前チャンバ内において攪拌するための第1攪拌機を備えている。この装置は、溶融ガラスから大多数の気泡を除去するよう構成された、清澄チャンバをさらに含む。この装置はさらに清澄後チャンバを含み、清澄後チャンバは、溶融ガラスを清澄後チャンバ内において攪拌するための第2攪拌機を備えている。さらにガラス物品を作製する方法が提供される。この方法は、溶融ガラスを清澄前チャンバ内で攪拌するステップと、清澄チャンバ内で溶融ガラスから大多数の気泡を除去するステップと、そして溶融ガラスを清澄後チャンバ内で攪拌するステップとを含む。

Description

関連出願の説明
本出願は、2010年2月25日に出願された米国特許出願第61/308067号の優先権の利益を主張するものである。
本発明は、一般にガラス物品を作製する装置および方法に関し、より具体的には、溶融ガラスを清澄前チャンバおよび清澄後チャンバ内で攪拌する装置および方法に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)用板ガラスなどの種々のガラス物品の成形には、ガラス製造システムが一般に使用されている。例えば、溶融ガラスをアイソパイプ内に流し、ここでフュージョンダウンドロープロセスによりガラスリボンを成形するものが知られている。このガラスリボンを後に分割して、LCD用板ガラスを提供することができる。
一実施形態例において、ガラス物品を作製する方法が提供される。この方法は、バッチ材料をガラス溶解炉内で溶解して、酸化スズを含む溶融ガラスを生成するステップを含む。この方法は、溶融ガラスをガラス溶解炉から清澄前チャンバへと流すステップと、溶融ガラスを清澄前チャンバ内で攪拌するステップとをさらに含む。この方法は、溶融ガラスを清澄前チャンバから清澄チャンバへと流すステップと、清澄チャンバ内で溶融ガラスから大多数の気泡を除去するステップとをさらに含む。この方法は、溶融ガラスを清澄チャンバから清澄後チャンバへと流すステップであって、清澄後チャンバ内での溶融ガラスの温度が、清澄前チャンバ内での溶融ガラスの温度よりも低いものであるステップをさらに含む。この方法は、溶融ガラスを清澄後チャンバ内で攪拌するステップと、清澄後チャンバから成形槽へと、ガラス物品を成形するための量の溶融ガラスを流すステップとをさらに含む。
別の実施形態例において、ガラス物品を作製する装置が提供される。この装置は、バッチ材料を溶融ガラスに溶解するよう構成されたガラス溶解炉と、ガラス溶解炉から溶融ガラスを受け入れるよう構成された清澄前チャンバとを含む。清澄前チャンバは、溶融ガラスを清澄前チャンバ内において攪拌するための第1攪拌機を含んでいる。この装置は、清澄前チャンバから溶融ガラスを受け入れて溶融ガラスから大多数の気泡を除去するよう構成された、清澄チャンバをさらに含む。この装置はさらに、清澄チャンバから溶融ガラスを受け入れるよう構成された清澄後チャンバを含む。清澄後チャンバは、溶融ガラスを清澄後チャンバ内において攪拌するための第2攪拌機を含み、第2攪拌機は、第1攪拌機よりも低いせん断力で溶融ガラスを攪拌するよう構成されている。この装置は、清澄後チャンバから溶融ガラスを受け入れてガラス物品を成形するよう構成された、成形槽をさらに含む。
これらおよび他の態様は、以下の詳細な説明を添付の図面を参照して読むと、よりよく理解される。
板ガラスを作製する装置の概略図 図1の装置の一部の拡大図 図2の線3−3に沿った断面図 図2の線4−4に沿った断面図
ここで、実施形態例を示している添付の図面を参照し、例を以下でより詳細に説明する。可能な限り、図面を通じて、同じまたは同様の部分の参照には同じ参照番号を使用する。ただし、態様は多くの異なる形で具現化し得、本書に明記される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。
図1は、ガラス物品を作製するよう構成された装置101の概略図である。一例において、ガラス物品は、ガラスアートピース、ガラス容器、ガラス棒、ガラス管、または他のガラス物品を含み得る。装置101を使用すると、望ましいことであるが、その内部に実質上気泡が存在しないガラス物品をさらに作り出すことができる。例えば、このガラス物品としては、光デバイスの1以上のガラスレンズなど、光デバイスの構成要素をさらに挙げることができる。さらなる例において、ガラス物品は、LCDディスプレイ用の板ガラスなどの板ガラスを含み得る。
図1にさらに示したように、装置101は、貯蔵容器107からのバッチ材料105を溶解するよう構成されたガラス溶解炉103を含む。バッチ材料は、バッチ送出機器109を用いて、ガラス溶解炉103の注入ポートから矢印111に沿って導入してもよい。ガラス溶解炉103の中で、バッチ材料105は溶解されて溶融ガラス113になる。溶融ガラス113は、所望のガラス物品の特性やプロセスにおける考慮事項に応じて、種々の組成を有するものとすることができる。例えば、溶融ガラス113は、溶融ガラスの気泡の清澄を強化して実質上気泡を含まないガラス物品を製造するために提供される、揮発性成分を含んでもよい。概略的に図示した溶融ガラス113は、酸化スズ(SnO2)および/または酸化ホウ素(B23)などの揮発性成分を含み得る。
装置101は、ガラス溶解炉103から溶融ガラス113を受け入れるよう構成された、清澄前チャンバ115をさらに含む。図1および2に概略的に示したように、清澄前チャンバ115は、清澄前チャンバ115内の溶融ガラス113を攪拌するための第1攪拌機117を含む。第1攪拌機117は、鉛直軸に関して矢印119に沿って回転するように構成されたものでもよいが、この攪拌機を傾斜軸や水平軸などに関して回転させ得ることが意図されている。さらに、あるいは代わりに、攪拌機は、清澄前チャンバ115の軸、例えば中心軸などの周りを回るものでもよい。図示の例において、第1攪拌機117は、清澄前チャンバ115の中心軸に沿って延在する鉛直シャフト121を含む。第1のブレード組125を含む第1攪拌ブレード構造123は、鉛直シャフト121に一体化して取り付けられたものでもよい。第1攪拌ブレード構造123が清澄前チャンバ115内の溶融ガラス113を攪拌するよう鉛直シャフト121を矢印119に沿って回転させるために、第1モータ127を動作可能に接続してもよい。
図2に示すように、清澄前チャンバ115は、ガラス溶解炉103からの溶融ガラスを受け入れる注入口129を含んでいる。図3に示したように、この例の注入口129は、立面高さ131を有している。注入口129は円形の外周を有するものでもよく、このとき立面高さ131は注入口129の直径を構成する。図示していないが、注入口129は、多角形(例えば、三角形、長方形など)、曲線形状、または他の形状など、他の形を有するものでもよい。図2および4でさらに示されているように、清澄前チャンバ115は出口133をさらに含み、この出口133の外周は注入口129の外周に幾何学的に類似したものでもよいが、さらなる例においては様々な形を与えてもよい。図2に示したように、清澄前チャンバ115の注入口129を出口133よりも低い高度に位置付けてもよく、それにより清澄前チャンバ115内で溶融ガラス113をクロスフローさせることができる。溶融ガラス113のクロスフローが可能になると、第1攪拌ブレード構造123との相互作用が促進され、溶融ガラス113を、出口133を通過する前に混合することができる。
装置101は、清澄前チャンバ115から溶融ガラス113を受け入れて溶融ガラス113から大多数の気泡137を除去するよう構成された、清澄チャンバ135をさらに含む。図示のように清澄チャンバ135は細長い水平管を備えたものとすることができるが、さらなる例においては他のチャンバ構造を提供してもよい。さらに図示しているように、清澄チャンバ135に随意的に大気への通気孔を設けてもよい。すなわち、実施形態例は、清澄チャンバ135内の溶融ガラス113に本質的に真空が加えられないような清澄チャンバを提供するものでもよい。本書において、本質的に真空がないとは、清澄チャンバ135内の雰囲気が少なくとも0.8気圧の圧力を有することを意味すると意図されている。すなわち、真空が本質的にないとは、0.8気圧未満の圧力を回避しながら軽い真空が加えられる実施形態を含み得る。
装置101は、清澄チャンバ135から溶融ガラス113を受け入れるよう構成された、清澄後チャンバ139をさらに含む。図1および2に概略的に示したように、清澄後チャンバ139は、清澄後チャンバ139内の溶融ガラス113を攪拌するための第2攪拌機141を含む。第2攪拌機141は、鉛直軸に関して矢印143に沿って回転するように構成されたものでもよいが、この攪拌機を傾斜軸や水平軸などに関して回転させ得ることが意図されている。さらに、あるいは代わりに、攪拌機は、清澄後チャンバ139の軸、例えば中心軸などの周りを回るものでもよい。図示の例において、第2攪拌機141は、清澄後チャンバ139の中心軸に沿って延在する鉛直シャフト145を含む。
第2のブレード組149を含む第2攪拌ブレード構造147は、鉛直シャフト145に一体化して取り付けられたものでもよい。第1攪拌機117は、第2攪拌機141よりも低いせん断力で溶融ガラス113を攪拌するように構成してもよい。一例において、第2攪拌ブレード構造が含んでいる、溶融ガラスせん断用の表面積は、第1攪拌ブレード構造の溶融ガラスせん断用の表面積よりも大きい。実際に、図2で明らかであるが、第2攪拌ブレード構造147の第2ブレード組149が備えているブレードの数は、第1攪拌ブレード構造123の第1ブレード組125が備えているブレードの数よりも多い。従って、第2攪拌ブレード構造147が含んでいる、溶融ガラスせん断用の表面積は、第1攪拌ブレード構造123の溶融ガラスせん断用の表面積よりも大きい。
第2攪拌ブレード構造147が清澄後チャンバ139内の溶融ガラス113を攪拌するよう鉛直シャフト145を矢印143に沿って回転させるために、第2モータ151を動作可能に接続してもよい。図示のように、第2モータ151を第1モータ127より大きいものとしてもよく、および/または、第2モータ151を第1モータ127より多くのトルクを送るように構成してもよい。従って、第1攪拌ブレード構造が第2攪拌ブレード構造と同一または類似のものである事例においても、第1攪拌機117を第2攪拌機141よりも低いせん断力で溶融ガラス113を攪拌するように構成することができる。
図2に示したように、清澄後チャンバ139は、清澄チャンバ135から溶融ガラスを受け入れるための注入口153と、溶融ガラス113を送出槽157(ボウルなど)へと流すための出口155とを含む。図2に示したように、清澄後チャンバ139の注入口153を出口155よりも高い高度に位置付けてもよく、それにより清澄後チャンバ139内で溶融ガラス113をクロスフローさせることができる。溶融ガラス113のクロスフローによって第2攪拌ブレード構造147との相互作用が促進され、溶融ガラス113は出口155を通過する前に混合される。
装置101は、清澄後チャンバから溶融ガラスを受け入れてガラス物品を成形するよう構成された、成形槽をさらに含む。成形槽は、フュージョンダウンドロー、スロットドロー、フロート、押圧、鋳造、圧延、射出成形などを含み得る。例えば図1に示したように、成形槽は、フュージョンドロー技術を用いて溶融ガラス113から図示のガラスリボン161のようなガラス物品を融合下方延伸するよう構成された、アイソパイプ159を含んでもよい。
ガラス溶解炉103は、典型的には、耐火性(例えばセラミック)レンガなどの耐火性材料から作製されている。装置101がさらに含み得る構成要素は、白金や、あるいは白金‐ロジウム、白金‐イリジウム、およびこれらの組合せなどの白金含有金属から典型的には作製されるが、これら構成要素は、モリブデン、パラジウム、レニウム、タンタル、チタン、タングステン、ルテニウム、オスミウム、ジルコニウム、および、これらの合金などの耐火性金属および/または二酸化ジルコニウムを含むものでもよい。白金含有構成要素としては、清澄前チャンバ115、清澄チャンバ135、清澄後チャンバ139、送出槽157、下降管163、および成形槽の注入口165のうちの、1以上を挙げることができる。白金含有構成要素として、種々の槽を互いに接続させる1以上の接続管をさらに挙げることができる。
図1を参照すると、ガラス物品を作製する方法は、バッチ材料105をガラス溶解炉内で溶解して、酸化スズを含む溶融ガラス113を生成するステップを含む。一例において、溶融ガラスは同様に酸化ホウ素を含むものでもよい。溶解されると、溶融ガラス113はガラス溶解炉103から清澄前チャンバ115の注入口129を通って流れ、次いで清澄前チャンバ115内において第1モータ127により攪拌される。図3に概略的に示したように、溶融ガラス113は清澄前チャンバ115内に溶融ガラス流113として導入され得るが、このとき清澄前チャンバに入ってくる溶融ガラス流の立面高さの少なくとも上方20%(参照番号167で表す)が、清澄前チャンバ115内の溶融ガラス113の立面高さ169の少なくとも75%の至る所に混合される。溶融ガラス流の立面高さの上方部分を十分に混合することができると、酸化スズ、酸化ホウ素、および/または他の清澄剤を、出口133を通って流れ出る溶融ガラスの至る所に分布させてガラス溶融物の均質化を助けることができ、それにより清澄チャンバ135内での気泡除去の有効性を高めることができる。図3に「+」マーカー171で概略的に示しているが、高度の上方20%(参照番号167)に含まれる酸化スズおよび/または酸化ホウ素は、その平均的な分布よりも少ない可能性がある。しかしながら、第1攪拌機117で攪拌すると、マーカー171は、出口133を通過して清澄チャンバ135へと出て行くガラス溶融物の流れの至る所に、より望ましい状態で分散される。清澄前チャンバ内においてより均質の溶融物が形成されると、溶融ガラス流内における水分含有量の多い領域が最小になるというさらなる利点がある。例えば、ガラス溶解炉103がガス‐酸素バーナを利用して溶融ガラスの表面を加熱すると、「+」マーカー171を含む図3に示した領域内に、局所的に水分含有量が高い部分が生成される可能性がある。溶融ガラスが水分量の多いガス‐酸素燃焼雰囲気と接触すると、その表面領域の水分量が高まる。溶融ガラス流の水分量の多い領域が後に白金含有槽の壁に接触した場合、溶存水が水素に分解して、この水素が酸素を残して壁に浸透したときに泡が生成され得る。これにより水素の浸透が適切に制御されていないときには、泡が形成されたり、さらに後に最終的なガラス製品に欠陥が形成されたりすることがある。第1攪拌機117で攪拌した後、水分含有量は均一な濃度へとより好ましく変化する。清澄前チャンバ115内での攪拌処置は、清澄剤の適正な分布をもたらすような、溶融ガラスの攪拌のせん断力が比較的低いものでもよい。従って、エネルギーを節約することができ、かつ高価な攪拌用の構成要素の簡易化や、あるいは削減が可能になる。
図2に示したように、溶融ガラス流が次に清澄チャンバに入ると、ここで気泡137が清澄チャンバ135内のガラス溶融物の表面173に自由に上昇して、清澄チャンバ内の雰囲気175に放出され得る。溶融ガラスからの気泡の除去を促進するよう確実に本質的に真空が加えられないようにするため、均圧バルブ177を随意的に設けてもよい。本質的に真空が加えられないので、清澄チャンバ135内部での酸化スズおよび/または酸化ホウ素の過度の揮発は回避することができる。清澄チャンバ135を通過した後、溶融ガラス113は本質的にいかなる気泡も含んでいない。ただし、溶融ガラスの不均質部分を表す筋形成部分179が形成されることがある。
溶融ガラス113は次に清澄後チャンバ139に入り、ここで溶融ガラスは第2攪拌機141で攪拌される。ガラス溶融物が成形槽(例えば、アイソパイプ159)へと流れるとき、溶融ガラスは本質的に筋形成部分を含まない実質上均質な組成を有する。
温度計181、183で示したように、清澄後チャンバ内の溶融ガラスの温度は清澄前チャンバ内の溶融ガラスの温度よりも低い。従って、溶融ガラスの粘度は、清澄後チャンバよりも清澄前チャンバ内での方が低くなり得る。溶融ガラスを十分に攪拌するために、より大きなモータ151(モータ127と比較して)を使用してもよく、また清澄後チャンバ内での攪拌のせん断力を、清澄前チャンバ内での攪拌のせん断力よりも高くしてもよい。さらに、成形槽に入る前にガラス溶融物を十分に均質化させるために、清澄後チャンバでは清澄前チャンバよりも十分に溶融ガラスを混合してもよい。
ガラス溶融物は次に成形槽に入り、ここでガラス物品を成形することができる。例えば図示のように、成形槽はアイソパイプ159を含み、かつガラス物品は、フュージョンダウンドロープロセスによってガラスリボン161から成形された板ガラスを含む。
請求される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の改変および変形が作製可能であることは当業者には明らかであろう。
101 装置
105 バッチ材料
103 ガラス溶解炉
113 溶融ガラス
115 清澄前チャンバ
117 第1攪拌機
123 第1攪拌ブレード構造
127 第1モータ
129、153 注入口
133、155 出口
135 清澄チャンバ
139 清澄後チャンバ
141 第2攪拌機
147 第2攪拌ブレード構造
151 第2モータ
157 送出槽
159 アイソパイプ
161 ガラスリボン

Claims (9)

  1. ガラス物品を作製する方法であって、
    (I)バッチ材料をガラス溶解炉内で溶解して、酸化スズを含む溶融ガラスを生成するステップ、
    (II)前記溶融ガラスを前記ガラス溶解炉から清澄前チャンバへと流すステップ、
    (III)前記溶融ガラスを前記清澄前チャンバ内で攪拌するステップ、
    (IV)前記溶融ガラスを前記清澄前チャンバから清澄チャンバへと流すステップ、
    (V)前記清澄チャンバ内で前記溶融ガラスから大多数の気泡を除去するステップ、
    (VI)前記溶融ガラスを前記清澄チャンバから清澄後チャンバへと流すステップであって、該清澄後チャンバ内での前記溶融ガラスの温度が、前記清澄前チャンバ内での前記溶融ガラスの温度よりも低いものであるステップ、
    (VII)前記溶融ガラスを前記清澄後チャンバ内で攪拌するステップ、および、
    (VIII)前記清澄後チャンバから成形槽へと、前記ガラス物品を成形するための量の溶融ガラスを流すステップ、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記成形槽がアイソパイプを含み、かつ前記ガラス物品が、フュージョンダウンドロープロセスによって成形された板ガラスを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記溶融ガラスが酸化ホウ素を含むことを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 前記溶融ガラスが有している粘度が、前記清澄後チャンバ内よりも前記清澄前チャンバ内での方が低いことを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. 前記清澄前チャンバ内の前記溶融ガラスが受ける攪拌のせん断力の方が、前記清澄後チャンバ内の前記溶融ガラスが受けるものよりも低いことを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. ステップ(II)の際に、前記溶融ガラスが前記清澄前チャンバ内に、立面高さを含む溶融ガラス流として導入され、ここで前記清澄前チャンバに入る前記溶融ガラス流の前記立面高さの少なくとも上方20%が、ステップ(III)の際に、前記清澄前チャンバ内における前記溶融ガラスの立面高さの少なくとも75%の至る所に混合されることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. ステップ(VII)の最後に、前記溶融ガラスが、本質的に筋形成部分を含まない、実質上均質の組成を有していることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の方法。
  8. ステップ(V)の間、前記溶融ガラスからの前記気泡の除去を促進するために、本質的に真空が加えられないことを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の方法。
  9. ガラス物品を作製する装置において、
    (A)バッチ材料を溶融ガラスに溶解するよう構成されたガラス溶解炉、
    (B)前記ガラス溶解炉から溶融ガラスを受け入れるよう構成された清澄前チャンバであって、溶融ガラスを該清澄前チャンバ内において攪拌するための第1攪拌機を含んでいる、清澄前チャンバ、
    (C)前記清澄前チャンバから溶融ガラスを受け入れて該溶融ガラスから大多数の気泡を除去するよう構成された、清澄チャンバ、
    (D)前記清澄チャンバから溶融ガラスを受け入れるよう構成された清澄後チャンバであって、溶融ガラスを該清澄後チャンバ内において攪拌するための第2攪拌機を含み、該第2攪拌機が、前記第1攪拌機よりも低いせん断力で前記溶融ガラスを攪拌するよう構成されている、清澄後チャンバ、および、
    (E)前記清澄後チャンバから溶融ガラスを受け入れて前記ガラス物品を成形するよう構成された、成形槽、
    を備えていることを特徴とする装置。
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