JP2018538228A - バッチの溶解及びガラスの均質性を向上するためのガラス溶融システム及び方法 - Google Patents

バッチの溶解及びガラスの均質性を向上するためのガラス溶融システム及び方法 Download PDF

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Abstract

ガラス物品を生産するための装置及び方法は、溶融用容器と、上記溶融用容器の下流の混合用容器とを含む。上記混合用容器は、上記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から上記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを含む。

Description

優先権
本出願は、米国特許法第119条の下で、2015年11月23日出願の米国仮特許出願第62/258765号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は信頼できるものであり、また参照によってその全体が本出願に援用される。
本開示は一般にガラス溶融システム及び方法に関し、より具体的には、バッチの溶解及びガラスの均質性を向上するためのガラス溶融システム及び方法に関する。
LCDテレビ及びハンドヘルド電子デバイスガラス材料を含むディスプレイ用途のためのフラットパネルディスプレイとして使用されるもの等のガラス材料は、ガラス品質に関してますます厳格な要件を課されている。これは特に、特に業界がますます高いディスプレイ解像度へと移行し続けているためである。このような用途では、完成品のガラスシートの小さな欠陥によってさえ、シート全体が不良となり得る。完成品のガラスに見られる欠陥の多くは、バッチ材料の不十分な混合又は不十分な溶解による不均質性といった、ガラス溶融物中の不調和に起因するものであり得る。
不十分な混合又は不十分な溶解による不均質性は、(例えば経時的に量が変動する沈殿物及び/又はくずの取り込みによる)バッチ材料の溶融に使用される容器を出るガラス組成物の変動性を含む、多数の因子に起因し得る。このような不均質性は、得られるガラスシートに、視認できる筋(cord)又は細溝(striation)を発生させ得る。時間に応じたガラス組成の変動はまた、ガラス溶融物の流動の変動性を引き起こす場合があり、これは、応力、厚さ及びウェッジ(wedge)といった属性に影響し得る。
ジルコニア石のような欠陥が、ガラスに接触する耐火物から経時的に放出される粒子の群から導入される場合もある。このような石が所定の大きさを超えてガラス溶融系内に長く留まるほど、得られるガラスシートの欠陥の程度が大きくなる。
更に、沈殿物(例えばガラス溶融物の底部に沈む高ジルコニア材料)又はくず(例えばガラス溶融物の上部で浮遊する高シリカ材料)といった、組成外の筋(off composition cord)によって引き起こされる不均質性は、ガラス溶融物がガラス形成装置の比較的低温の領域に遭遇した場合に、望ましくない結晶化又は失透を引き起こし得る。
ガラス溶融物の不均質性を最小化する方法としては、ガラス溶融物の流路に沿った1つ以上の位置に撹拌器を配置すること、及びガラス溶融物の温度を上昇させることが挙げられる。しかしながら、上述のような撹拌器は、その幾何学的形状及び位置に応じて、十分な混合を提供できない場合があり、ガラス溶融物の温度を上昇させることは、ガラス溶融システムの材料特性によって制限され、またより高いシステムエネルギ入力を必要とする。
本明細書で開示されるのは、ガラス物品を生産するための装置である。上記装置は、溶融用容器と、上記溶融用容器から下流に位置する混合用容器とを含む。上記混合用容器は、上記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から上記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを含む。
また本明細書で開示されるのは、ガラス物品の生産方法である。本方法は、溶融ガラス流を、溶融用容器から下流に位置する混合用容器に導入するステップを含む。上記混合用容器は、上記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から上記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを含む。
更に本明細書で開示されるのは、上記方法で作製されたガラスシート、及び上記ガラスシートを含む電子デバイスである。
これらの及びその他の実施形態の更なる特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」に記載され、またその一部は、「発明を実施するための形態」から当業者には容易に明らかとなるか、又は以下の「発明を実施するための形態」、特許請求の範囲及び添付の図面を含む本明細書に記載の実施形態を実践することによって認識されるだろう。
以上の「発明の概要」及び以下の「発明を実施するための形態」はいずれも、本開示の実施形態を提示しており、これらの実施形態の性質及び特徴を、請求される通りに理解するための概観又は枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面は、これらの及びその他の実施形態の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する。これらの図面は、これらの及びその他の実施形態の様々な実施形態を図示し、本説明と併せて、これらの実施形態の原理及び動作を説明する役割を果たす。
本開示の態様による、形成デバイスを含む、ガラス物品を生産するための装置の概略図 本開示の実施形態による、混合用容器を含む、ガラス物品を生産するための装置の一部分の概略図 本開示の実施形態による、混合用容器の底部の上面切り欠き図 本開示の実施形態による、混合用容器の底部の上面切り欠き図 ガラス混合用容器及び接続チューブの概略図であり、気泡生成器へのアウトレット接続チューブはスタティックミキサを含む 混合気泡生成用容器及び接続チューブの概略図であり、気泡生成器へのインレット及びアウトレット接続チューブはスタティックミキサを含む 混合用容器内のガラス温度及び流れの斜視図であり、外部ガス源から混合用容器に気泡が導入されていない 本明細書で開示されている実施形態による、混合用容器内のガラス温度及び流れの斜視図であり、比較的短い距離だけ離間した2列のオリフィスから混合用容器内に気泡が導入されている 本明細書で開示されている実施形態による、混合用容器内のガラス温度及び流れの斜視図であり、比較的長い距離だけ離間した2列のオリフィスから混合用容器内に気泡が導入されている 異なる複数の混合用容器環境における、溶融ガラスの混合指数を示すチャート
これより本開示の実施形態を参照する。上記実施形態の例は添付の図面に図示されている。可能な場合は、図面全体を通して、同一又は同様の部品を指すために同一の参照番号を使用する。
図1は、後続のガラスシートへの加工のためにガラスリボン103をフュージョンドロー加工するためのガラス形成装置101の例示的な概略図を示す。図示されているガラス形成装置はフュージョンドロー装置を備えるが、更なる例では他のフュージョン形成装置を設けてもよい。ガラス形成装置101は、貯蔵ビン109からバッチ材料107を受け取るよう構成された溶融用容器(又は溶融炉)105を含むことができる。バッチ材料107は、モータ113によって動力供給されるバッチ送達デバイス111によって、導入できる。任意のコントローラ115は、モータ113を起動することによって、矢印117で示すように所望量のバッチ材料107を溶融用容器105に導入するよう構成できる。ガラス液位プローブ119を用いて、スタンドパイプ123内のガラス溶融物(又は溶融ガラス)121の液位を測定でき、測定した情報を、通信ライン125によってコントローラ115へと通信できる。
ガラス形成装置101はまた、清澄用チューブ等の清澄用容器127も含み、これは溶融用容器105の下流に位置し、第1の接続チューブ129によって溶融用容器105に流体接続される。撹拌チャンバ等の混合用容器131もまた、清澄用容器127の下流に位置決めでき、ボウル等の送達用容器133は混合用容器131の下流に位置してよい。図示されているように、第2の接続チューブ135は、清澄用容器127を混合用容器131に連結でき、第3の接続チューブ137は、混合用容器131を送達用容器133に連結できる。更に図示されているように、下降管139は、送達用容器133からのガラス溶融物121を形成デバイス143のインレット141に送達するよう位置決めできる。図示されているように、溶融用容器105、清澄用容器127、混合用容器131、送達用容器133、及び形成デバイス143は、ガラス形成装置101に沿って直列に配置してよい複数のガラス溶融物ステーションの例である。
溶融用容器105は典型的には、例えば耐火性(例えばセラミック)レンガといった耐火性材料から作製される。ガラス形成装置101は更に、典型的には白金、又は例えば白金‐ロジウム、白金‐イリジウム及びこれらの組み合わせといった白金含有金属から作製されるものの、モリブデン、パラジウム、レニウム、タンタル、チタン、タングステン、ルテニウム、オスミウム、ジルコニウム並びにその合金及び/又は二酸化ジルコニウムといった耐火性金属も含んでよい、構成部品を含んでよい。白金含有構成部品としては、第1の接続チューブ129、清澄用容器127(例えば清澄器チューブ)、第2の接続チューブ135、スタンドパイプ123、混合用容器131(例えば撹拌チャンバ)、第3の接続チューブ137、送達用容器133(例えばボウル)、下降管139、及びインレット141のうちの1つ以上が挙げられる。形成デバイス143は、セラミック等の耐火性材料製であり、ガラスリボン103を形成するよう設計される。
図2は、ガラス形成装置の一部分の例示的な概略図を示し、上記装置は混合用容器145を含む。図2に示す実施形態では、清澄用容器127は溶融用容器105の下流に位置し、混合用容器145は溶融用容器105の下流かつ清澄用容器127の上流に位置する。混合用容器145は、混合用容器インレットチューブ129Aを介して溶融用容器105と流体連通し、また混合用容器アウトレットチューブ129Bを介して清澄用容器127と流体連通する。ガス(G)は、ガス供給源147を介して混合用容器145の底部に導入され、これは最終的には気泡148の発生をもたらし、この気泡148は混合用容器145内で上昇する。
特定の例示的実施形態では、混合用容器145は、混合用容器145内で溶融ガラスの平均温度を所定の範囲内に維持するための、電気抵抗加熱及び燃焼加熱から選択される少なくとも1つの能動的加熱機構といった能動的加熱用構成部品を含むことができるという点で、第2の溶融用容器としても機能できる。
特定の例示的実施形態では、混合用容器145は、混合用容器145を出るガラス溶融物の組成変動を実質的に最小化するため、及びバッチ材料の不十分な溶解又はジルコニア石等の欠陥に起因する不均質性を最小化するために、十分に大きな容積を有することができる。例えば特定の例示的実施形態では、混合用容器145は、溶融用容器105の少なくとも80%、例えば溶融用容器の少なくとも90%、更には溶融用容器の少なくとも100%、溶融用容器の80%〜120%もの容積を有することができる。
図3は、複数のガス供給オリフィス146を有する気泡生成用容器145の例示的な上面切り欠き図を示し、上記複数のガス供給オリフィス146は、ガスの通路を、ガス供給源147を介して気泡生成用容器145の底部に導入できる。図3に示す実施形態では、ガス供給オリフィス146は、オリフィスの2つのほぼ平行な列として配設され、上記列は互いから所定の距離(D)だけ離間して配設される。更にオリフィスの2つのほぼ平行な上記列は、溶融ガラス流の流れ方向(F)に対して概ね垂直な方向(E)に延在する。
図4は、複数のガス供給オリフィス146を有する気泡生成用容器145’の例示的な上面切り欠き図を示し、上記複数のガス供給オリフィス146は、ガスの通路を、ガス供給源147を介して気泡生成用容器145’の底部に導入できる。図4に示す実施形態では、ガス供給オリフィス146は、オリフィスの3つのほぼ平行な列として配設され、上記列はそれぞれ、互いから所定の距離(D)だけ離間して配設される。更にオリフィスの3つのほぼ平行な上記列は、溶融ガラス流の流れ方向(F)に対して概ね垂直な方向(E)に延在する。図4に示す実施形態では、気泡生成用容器145’は、図3に示す実施形態よりも、溶融ガラスの流れ方向(F)に長くなるように寸法設定される。
図3及び4の実施形態では、混合用容器145、145’は長方形の形状を有するものとして図示されているが、本明細書で開示される実施形態は、混合用容器が円形又は楕円形断面を有する円筒形等の他のいずれの形状を有し得る実施形態を含むことを理解されたい。更に、図3及び4は、ほぼ平行な列として配設されたガス供給オリフィス146を示しているが、本明細書で開示される実施形態は、ガス供給オリフィスが、楕円パターン、正方形パターン、長方形パターン、又は他の形状若しくは構成を有するパターンといった他のパターンで配設され得る実施形態を含むことを理解されたい。更に、図3及び4の実施形態は、それぞれ2列及び3列のオリフィスを示しているが、本明細書中の実施形態は、少なくとも4列、少なくとも5列等の、他の数の列を含むことができる。
特定の例示的実施形態では、混合用容器145、ガス供給源147及びガス供給オリフィス146を操作することによって、ガス供給オリフィス146へのガスの放出を、気泡が順次形成され、気泡生成用容器内で所定の速度で上昇するように時間設定してよい。このような時間設定と、ガス供給オリフィス146の幾何学的配置とを合わせることで、混合効果を向上させることができ、ガラス溶融物中での気泡の効力効果が撹拌作用を提供し、これにより、依然として溶解していないいずれのガラスバッチ材料の溶解を向上させることができ、また、最終的なガラス製品中で筋又はこぶ(knot)を発生させ得るタイプの不均質性といった、様々なガラス溶融物の不均質性を最小化又は排除できる。
混合用容器145内のガラス溶融物内の気泡148の平均サイズは制限されていないが、予測されるミキサ高さ及び温度(ガラス溶融物粘度)条件下で十分な気泡の上昇を可能とするために、例えば直径2ミリメートルであってよく、これは当業者であれば構成可能である。例えば、気泡148の平均サイズは、直径約2ミリメートル〜直径約50ミリメートル、例えば直径約5ミリメートル〜直径約20ミリメートル、更に例えば直径約10ミリメートル〜直径約15ミリメートルであってよい。
混合用容器145内への気泡148の導入速度は、混合用容器を通るガラス溶融物の流速、ガラスの組成、混合用容器の温度、混合用容器の圧力、所望の混合効果の程度、及び導入されるガス種を特に含むがこれらに限定されない、多数の因子に左右され得る。
混合効果の提供に加えて、混合用容器145内のガラス溶融物への気泡の導入により、ガラス溶融物中に気体種を導入してよく、これは、特に清澄を促進する所望のガスを添加することにより、及び清澄に有害であり得るガスを最小化又は排除することにより、ガラスの化学的性質を変化させ得る。例えば、混合用容器145内のガラス溶融物に特定のガス種を導入すると、多くのガラス溶融物において高い平衡圧力を有するSO等のガスの還元をもたらすことができ、また同時に、スズ等の酸化された清澄用酸化還元剤をサポートでき、これにより、清澄用容器127内で加熱された場合にOを放出できる豊富な酸化された種を存在させることができる。これらのラインに沿って、混合用容器145内のガラス溶融物に特定のガス種を導入すると、清澄用容器127内で生成される気泡の削減につながり得る。
いずれの特定の気体種に限定されないが、混合用容器145の底部に導入されるガス(G)は例えば、窒素、酸素、空気、希ガス(例えばHe、Ne、Ar、Kr等)及びこれらの混合物からなる群から選択してよい。例えば特定の例示的実施形態では、混合用容器145の底部に導入されるガス(G)は、少なくとも50モル%窒素、例えば少なくとも60モル%窒素(少なくとも80モル%の窒素、50〜100モル%の窒素、例えば60〜90モル%の窒素を含む)を含んでよい。混合用容器145の底部に導入されるガス(G)はまた、少なくとも窒素と酸素との混合物、例えば少なくとも50モル%窒素及び最大50モル%の酸素を含む混合物、例えば50〜90モル%窒素及び10〜50モル%の酸素、更に例えば60〜80モル%窒素及び20〜40モル%の酸素を含む混合物を含んでよい。
混合用容器145は例えば、耐火性(例えばセラミック)レンガ等の耐火性材料からなってよい。混合用容器インレットチューブ129A、及び/又は混合用容器アウトレットチューブ129Bは、高温金属、特に耐酸化性を有する高温金属を用いて構成してよい。好適な金属は例えば白金族金属、即ち白金イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム及びルテニウムから選択できる。白金族金属の合金も使用してよい。例えば混合用容器インレットチューブ129A及び/又は混合用容器アウトレットチューブ129Bは、白金、又は白金‐ロジウム合金等の白金の合金から構成してよい。
混合用容器145の平均温度は制限されていないが、特定の実施形態では、ガラスの組成に応じて、混合用容器内の溶融ガラス流の平均粘度が250〜500ポアズ(25〜50Pa・s)、例えば300〜500ポアズ(30〜50Pa・s)となるように制御してよい。出願人は、混合用容器内で溶融ガラス流の粘度をこれらの範囲に維持すると、本明細書で開示される混合用容器の構成及び動作条件と合わせて、混合効果の向上を提供できることを発見した。
特定の例示的実施形態では、混合用容器145の平均温度は、溶融用容器105の平均温度未満であり、また溶融用容器の平均温度は、清澄用容器127の平均温度未満である。
例えば特定の実施形態では、混合用容器145の平均温度は、溶融用容器105の平均温度より、少なくとも25℃、例えば少なくとも40℃、更に例えば少なくとも50℃低くてよい。このような実施形態では、混合用容器145の平均温度は例えば、約1540℃〜約1690℃、例えば約1590℃〜約1640℃となってよく、その一方で溶融用容器105の平均温度は例えば、約1590℃〜約1740℃、例えば約1640℃〜約1690℃となってよい。
特定の例示的実施形態では、混合用容器145及び溶融用容器105の平均温度は、ガラスの組成に応じて、溶融用容器105内の溶融ガラス流の平均粘度が250〜400ポアズ(25〜40Pa・s)となり、混合用容器145内の溶融ガラス流の平均粘度が300〜500ポアズ(30〜50Pa・s)となるように、制御できる。
更に特定の例示的実施形態では、溶融用容器105の平均温度は、清澄用容器127の平均温度より、少なくとも10℃、例えば少なくとも20℃、更に例えば少なくとも30℃低くてよい。このような実施形態では、溶融用容器105の平均温度は例えば、約1590℃〜約1740℃、例えば約1640℃〜約1690℃となってよく、その一方で清澄用容器127の平均温度は例えば、約1600℃〜約1750℃、例えば約1650℃〜約1700℃となってよい。
特定の例示的実施形態では、溶融用容器105及び清澄用容器127の平均温度は、ガラスの組成に応じて、溶融用容器105内の溶融ガラス流の平均粘度が200〜400ポアズ(25〜40Pa・s)となり、清澄用容器127内の溶融ガラス流の平均粘度が150〜400ポアズ(15〜40Pa・s)となるように、制御できる。
特定の例示的実施形態では、混合用容器アウトレットチューブ129Bの平均温度は、混合用容器145の平均温度より高くてよい。特定の例示的実施形態では、混合用容器インレットチューブ129Aの平均温度は、溶融用容器105の平均温度より低くてよい。
例えば特定の実施形態では、混合用容器アウトレットチューブ129Bの平均温度は、混合用容器145の平均温度より、少なくとも25℃、例えば少なくとも40℃、更に例えば少なくとも50℃高くてよく、また混合用容器145の平均温度より25℃〜75℃高くてよい。特定の実施形態では、溶融用容器105の平均温度は、混合用容器インレットチューブ129Aの平均温度より、少なくとも25℃、例えば少なくとも40℃、更に例えば少なくとも50℃高くてよく、また混合用容器インレットチューブ129Aの平均温度より25℃〜75℃高くてよい。混合用容器インレットチューブ129A、混合用容器アウトレットチューブ129B及び清澄用容器127の温度の制御において、例えば、当業者に公知の間接的又は直接的な加熱方法を採用してよい。
図5は、ガラス混合用容器145、混合用容器インレットチューブ129A及び混合用容器アウトレットチューブ129Bの例示的な概略図を示し、ここでアウトレットチューブ129Bはミキサ、特にスタティックミキサ149Bを含む。スタティックミキサ149Bは、混合用容器145を出るガラス溶融物のための、通過が困難な経路を提供でき、これにより、ガラス溶融物の混合の改善及び均質性の向上を可能とし、更に、最終的なガラス製品中で筋又はこぶを発生させ得る不均質性が低減又は排除される。
図6は、ガラス混合用容器145、混合用容器インレットチューブ129A及び混合用容器アウトレットチューブ129Bの例示的な概略図を示し、ここでインレットチューブ129Aはミキサ、特にスタティックミキサ149Aを含み、アウトレットチューブ129Bはミキサ、特にスタティックミキサ149Bを含む。スタティックミキサ149A及び149Bは、混合用容器145に出入りするガラス溶融物のための、通過が困難な経路を提供でき、これにより、ガラス溶融物の混合の改善及び均質性の向上を可能とし、更に、最終的なガラス製品中で筋又はこぶを発生させ得る不均質性が低減又は排除される。
図5及び6はスタティックミキサを示しているが、本明細書で開示される実施形態は、他のタイプのミキサ、例えば回転ブレード及びシャフトを有し、上記ブレードは例えばモータの動作によって回転できるミキサ等の、アクティブミキサを含んでもよいことを理解されたい。本明細書で開示される実施形態はまた、インレット及び/又はアウトレットチューブ全体の直径にわたって延在し、かつ溶融ガラスを流すための様々なパターン化された開口を有するプレート等の、図5及び6に図示されているもの以外の幾何学的形状を有するスタティックミキサも含む。本明細書で開示される実施形態は、混合用容器へのインレットチューブが少なくとも1つのミキサを含み、かつ混合用容器へのアウトレットチューブが少なくとも1つのミキサを内包しなくてよい実施形態も含む(図示せず)。
送達装置を通して溶融ガラスを搬送する際、溶融ガラスは、清澄用容器を通過させることによって調整され、この清澄用容器内では脱ガスプロセスが実施される。溶融プロセス中、多様なガスが発生する。これらのガスが溶融ガラス内に残ると、フュージョンプロセスによって得られるガラスシート等の完成品のガラス物品内に、気泡が生成される場合がある。ガラスから気泡を排除するために、溶融ガラスの温度を清澄用容器内で融点より高く上昇させる。バッチに含まれており溶融ガラス中に存在する多価化合物は、この温度上昇中に酸素を放出し、溶融プロセス中に形成されるガスを溶融ガラスから追い出すのを支援する。ガスは、溶融ガラスの自由表面の上方の、清澄用容器の通気口付き容積内へと放出される。場合によっては、清澄用容器内の温度は、例えばディスプレイ産業用のガラスシートの生産において、1650℃を超え、更には1700℃を超えて、清澄用容器の壁の融点に近づく場合がある。
清澄用容器内の温度を上昇させるための1つの方法は、清澄用容器内で電流を発生させることであり、この場合温度は、容器の金属壁の電気抵抗によって上昇する。このような直接的な加熱を、ジュール加熱と呼ぶ場合がある。これを達成するために、フランジとも呼ばれる電極を清澄用容器に取り付け、この電極は、電流の入口及び出口位置として機能する。
図7は、混合用容器145内のガラス温度及び流れの斜視図を示し、ここでは、外部ガス源から混合用容器内に気泡は導入されていない。図7に示されているチェックマークは、混合用容器145内における、予測される溶融ガラスの流れの方向(線の角度)及び流れの速度(線の長さ)を示す。図7に示されている陰影は、混合用容器145内における予測される溶融ガラスの温度レジメンを示す。
図8は、本明細書で開示される実施形態による、混合用容器145内のガラス温度及び流れの斜視図を示し、気泡は、(例えば図9に示す実施形態に比べて)比較的短い距離だけ離間している2列のオリフィスを介して、混合用容器に導入される。具体的には、気泡は、6つのオリフィスの、ほぼ平行な2つの列を介して導入され、オリフィスの列の間の距離は、溶融ガラス流の流れ方向(F)における混合用容器の長さの約12%である。図8に示されているチェックマークは、混合用容器145内における、予測される溶融ガラスの流れの方向(線の角度)及び流れの速度(線の長さ)を示す。図8を図7と比較すると分かるように、図8に示す実施形態は、図7に示す実施形態に対して、混合及び温度の均一性が向上している。
図9は、本明細書で開示される実施形態による、混合用容器145内のガラス温度及び流れの斜視図を示し、気泡は、(例えば図8に示す実施形態に比べて)比較的長い距離だけ離間している2列のオリフィスを介して、混合用容器に導入される。具体的には、気泡は、6つのオリフィスの、ほぼ平行な2つの列を介して導入され、オリフィスの列の間の距離は、溶融ガラス流の流れ方向(F)における混合用容器の長さの約34%である。図9に示されているチェックマークは、混合用容器145内における、予測される溶融ガラスの流れの方向(線の角度)及び流れの速度(線の長さ)を示す。図9を図8と比較すると分かるように、図9に示す実施形態は、図8に示す実施形態に対して、混合及び温度の均一性が向上している。
本明細書で開示される実施形態による混合用容器内での混合の程度は、上記容器を用いた混合指数を決定することによって、定量的に近似できる。混合指数は、本質的に、混合用容器内のガラス溶融物の速度の合計であり、以下のように算出できる:
Figure 2018538228
ここで、「密度(density)」は溶融ガラスの密度(kg/m)であり、「引力(pull)」はシステム(例えば混合用容器)を通る溶融ガラスの流量(kg/秒)であり、「nmax」は溶融ガラス中のモデル化されたガラス体積の総数である。
Figure 2018538228
及び:
体積=dx×dy×dz
ここでu、v及びwはそれぞれ、x、y及びz方向の溶融ガラス速度ベクトルである。
図10は、混合用容器のサイズ、ガラスの組成、温度及び溶融ガラスの流量に関して制御された異なる複数の混合用容器環境における、溶融ガラスの混合指数を示すチャートであり、上記複数の環境の差異は、容器内の気泡生成の構成である。容器内の気泡生成の構成に関して、以下の4つの異なる条件が提示される:(1)外部ガス源から混合用容器に気泡が導入されない(図7と同様);(2)溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な6つのオリフィスの1つの列の形態の外部ガス源から、混合用容器に気泡が導入される;(3)溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な6つのオリフィスの2つの略平行な列の形態の外部ガス源から、混合用容器に気泡が導入され、ここでオリフィスの2つの略平行な上記列の間の距離は、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの約12%である(図8に示す実施形態と同様);及び(4)溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な6つのオリフィスの2つの略平行な列の形態の外部ガス源から、混合用容器に気泡が導入され、ここでオリフィスの2つの略平行な上記列の間の距離は、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの約34%である(図9に示す実施形態と同様)。確認できるように、オリフィスの2つの略平行な列を有する実施形態は、少なくとも250の混合指数に対応する。具体的には、条件(1)は混合指数50に対応し、条件(2)は混合指数195に対応し、条件(3)は混合指数290に対応し、条件(4)は混合指数348に対応する。従って、本明細書で開示される実施形態は、少なくとも250、例えば少なくとも275、更には少なくとも300、また更には少なくとも325、例えば250〜350、更には275〜325の混合指数を実現できる。
図8及び9に図示及び説明されている実施形態、並びに図10に図示及び説明されている混合指数に従って、出願人は、オリフィスの少なくとも2つの略平行な列の間の距離が、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの少なくとも10%、例えば少なくとも20%、更には少なくとも30%、例えば溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの約10%〜約60%、更には混合用容器の長さの約20%〜約50%、また更には混合用容器の長さの約30%〜40%である場合に、混合量及び温度の均一性の向上を達成できることを発見した。
図4の混合用容器145’のように、混合用容器がオリフィスの少なくとも3つの略平行な列を有する実施形態では、オリフィスの少なくとも3つの略平行な上記列それぞれの間の距離は、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの少なくとも10%、例えば少なくとも20%、更には少なくとも30%、例えば溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの約10%〜約40%、更には混合用容器の長さの約20%〜約40%、また更には混合用容器の長さの約30%〜約40%とすることができる。
特定の例示的実施形態では、混合用容器は、オリフィスの最大n個の略平行な列を有してよく、ここでn=[(1/D)×100]−1(最も近い整数に丸められる)であり、Dは、略平行な列の間の平均距離であり、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さのパーセンテージとして表現される。例えば略平行な列の間の平均距離が、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの10%である場合、混合用容器は、オリフィスの最大9([(1/10)×100]−1)個の略平行な列を有してよい。また、略平行な列の間の平均距離が、溶融ガラス流の流れ方向における混合用容器の長さの25%である場合、混合用容器は、オリフィスの最大3([(1/25)×100]−1)個の略平行な列を有してよい。このような実施形態では、略平行な列それぞれの間の距離は、概ね等しくても、又は異なっていてもよい。1列内のオリフィスの平均個数は制限されていないが、少なくとも2、例えば少なくとも3、更には少なくとも4、また更には少なくとも5、また更には少なくとも6、例えば2〜20、更には3〜10、また更には4〜8(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)であってよい。
特定の例示的実施形態では、オリフィスの列の端部と混合用容器の側壁との間の距離は、混合用容器の幅の少なくとも5%、例えば少なくとも8%、更には少なくとも10%である。特定の例示的実施形態では、オリフィスの頂部と混合用容器の底部との間の距離は、混合用容器の高さの少なくとも1%、例えば少なくとも2%、更には少なくとも5%である。これらの距離を維持することにより、混合用容器の表面が腐食する可能性の最小化を補助できる。
本明細書で開示される実施形態は、多様なガラス組成物と共に使用してよい。限定するものではないが、このような組成物は例えば、58〜65重量%のSiO、14〜20重量%のAl、8〜12重量%のB、1〜3重量%のMgO、5〜10重量%のCaO及び0.5〜2重量%のSrOを含むアルカリ非含有ガラス組成物のようなガラス組成物を含んでよい。このような組成物はまた、58〜65重量%のSiO、16〜22重量%のAl、1〜5重量%のB、1〜4重量%のMgO、2〜6重量%のCaO、1〜4重量%のSrO及び5〜10重量%のBaOを含むアルカリ非含有ガラス組成物のようなガラス組成物を含んでよい。このような組成物は更に、57〜61重量%のSiO、17〜21重量%のAl、5〜8重量%のB、1〜5重量%のMgO、3〜9重量%のCaO、0〜6重量%のSrO及び0〜7重量%のBaOを含むアルカリ非含有ガラス組成物のようなガラス組成物を含んでよい。このような組成物は更に、55〜72重量%のSiO、12〜24重量%のAl、10〜18重量%のNaO、0〜10重量%のB、0〜5重量%のKO、0〜5重量%のMgO及び0〜5重量%のCaOを含むアルカリ非含有ガラス組成物のようなガラス組成物を含んでよく、これは特定の実施形態では、1〜5重量%のKO及び1〜5重量%のMgOも含んでよい。
本明細書で開示される実施形態は、ガラス溶融物中での不十分な混合又は不十分な溶解に起因する不均質性に関連する上述の欠陥の多くを低減又は排除できる。例えば、混合用容器を溶融用容器の下流に配置する(ここで混合用容器は、特定の実施形態では第2の溶融用容器として機能する)ことによって、時間に対するガラス組成の変動を改善できる。このような変動性を低減することにより、得られるガラスシート内の視認できる筋又は細溝を有意に削減できる。
更に、時間に対するガラス組成の変動の低減により、流れの変動性を低減できる。流れの変動性はまた、ハーゲン・ポアズイユの方程式:
Figure 2018538228
によって記述されるように、1)ガラスの液位又は水頭損失、2)温度、3)前端部の幾何学的形状によっても影響され、
ここでΔPは圧力降下であり、Lはパイプの長さであり、μは動粘度であり、Qは体積流量であり、rはパイプの半径である。温度及びガラスの液位は厳密に制御できるため、組成変化が、流れの変動性の最大の原因となる傾向がある。流れの変動性の低減は、例えば応力、厚さ及びウェッジに関する属性の改善をもたらすことができる。
混合用容器が溶融用容器の下流かつ清澄用容器の上流に位置する、本明細書で開示される実施形態はまた、溶融物の流れが清澄用容器に入る前に欠陥の溶解を向上できることにより、ジルコニア石等の欠陥を削減できる。ジルコニア石の特定の場合、本明細書中の実施形態は、ガラス溶融物が清澄用容器に入る前に、高ジルコニアガラスを上記石から剥ぎ取ることができるようにすることができる。
本明細書で開示される実施形態は更に、沈殿物(例えばガラス溶融物の底部に沈む高ジルコニア材料)又はくず(例えばガラス溶融物の上部で浮遊する高シリカ材料)といった組成外の筋(off composition cord)によって引き起こされる不均質性を最小化でき、この不均質性は、ガラス溶融物がガラス形成装置の比較的低温の領域に遭遇した場合に、望ましくない結晶化又は失透を引き起こし得る。
従って、本明細書で開示される実施形態は、膨れ(blister)、筋、及び/又はこぶ等の欠陥が削減されたガラスシートの生産を可能とすることができる。例えば本明細書で開示される実施形態は、本明細書で開示される実施形態を含まない方法に対して:長さ300マイクロメートル超の膨れが少なくとも30%、例えば少なくとも50%、更には少なくとも70%削減されたガラスシートの生産;例えば長さ200マイクロメートル超の膨れが少なくとも30%、例えば少なくとも50%、更には少なくとも70%削減されたガラスシートの生産;更には長さ100マイクロメートル超の膨れが少なくとも30%、例えば少なくとも50%、更には少なくとも70%削減されたガラスシートの生産;例えば長さ100〜500マイクロメートルの膨れが少なくとも30%、例えば少なくとも50%、更には少なくとも70%削減されたガラスシートの生産を、可能とし得る。
本明細書で開示される具体的実施形態を、オーバフローダウンドロープロセスに関して説明したが、このような実施形態の動作原理は、フロープロセス及びスロットドロープロセスといった他のガラス形成プロセスにも適用できることを理解されたい。
本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施形態に対して様々な修正及び変更を実施できることは、当業者には明らかであろう。従って本開示は、上記修正及び変更が添付の請求項及びその均等物の範囲内である限りにおいて、上述の及びその他の実施形態の修正及び変更を包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
溶融用容器と、上記溶融用容器の下流に位置する混合用容器とを備える、ガラス物品を生産するための装置であって、
上記混合用容器は、上記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から上記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを備える、装置。
実施形態2
上記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の上記程度は、少なくとも250の混合指数に対応する、実施形態1に記載の装置。
実施形態3
上記複数のオリフィスは、互いから所定の距離だけ離間して配設された、オリフィスの少なくとも2つの略平行な列を備える、実施形態1に記載の装置。
実施形態4
上記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列は、上記溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な方向に延在する、実施形態3に記載の装置。
実施形態5
上記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列の間の上記距離は、上記溶融ガラス流の上記流れ方向における上記混合用容器の長さの少なくとも10%である、実施形態3に記載の装置。
実施形態6
上記混合用容器の下流に位置する清澄用容器を更に備える、実施形態1に記載の装置。
実施形態7
上記混合用容器の平均温度は、上記溶融用容器の平均温度未満であり、
上記溶融用容器の上記平均温度は、上記清澄用容器の平均温度未満である、実施形態6に記載の装置。
実施形態8
上記溶融用容器は、少なくとも1つのミキサを備える接続チューブを介して、上記混合用容器と流体連通する、実施形態1に記載の装置。
実施形態9
上記混合用容器内の上記溶融ガラス流の平均粘度は、250〜500ポアズ(25〜50Pa・s)である、実施形態1に記載の装置。
実施形態10
上記気泡は、窒素、酸素、空気、希ガス及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのガスを含む、実施形態1に記載の装置。
実施形態11
溶融ガラス流を、上記溶融用容器の下流に位置する混合用容器に導入するステップを含む、ガラス物品を生産するための方法であって、
上記混合用容器は、上記混合用容器に導入される上記溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から上記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを備える、方法。
実施形態12
上記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の上記程度は、少なくとも250の混合指数に対応する、実施形態11に記載の方法。
実施形態13
上記複数のオリフィスは、互いから所定の距離だけ離間して配設された、オリフィスの少なくとも2つの略平行な列を備える、実施形態11に記載の方法。
実施形態14
上記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列は、上記溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な方向に延在する、実施形態13に記載の方法。
実施形態15
上記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列の間の上記距離は、上記溶融ガラス流の上記流れ方向における上記混合用容器の長さの少なくとも10%である、実施形態13に記載の方法。
実施形態16
清澄用容器は、上記混合用容器の下流に位置する、実施形態11に記載の方法。
実施形態17
上記混合用容器の平均温度は、上記溶融用容器の平均温度未満であり、
上記溶融用容器の上記平均温度は、上記清澄用容器の平均温度未満である、実施形態16に記載の方法。
実施形態18
上記溶融用容器は、少なくとも1つのミキサを備える接続チューブを介して、上記混合用容器と流体連通する、実施形態11に記載の方法。
実施形態19
上記混合用容器に導入される上記溶融ガラス流の平均粘度は、250〜500ポアズ(25〜50Pa・s)である、実施形態11に記載の方法。
実施形態20
上記気泡は、窒素、酸素、空気、希ガス及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのガスを含む、実施形態11に記載の方法。
101 ガラス形成装置
103 ガラスリボン
105 溶融用容器、又は溶融炉
107 バッチ材料
109 貯蔵ビン
111 バッチ送達デバイス
113 モータ
115 コントローラ
117 矢印
119 ガラス液位プローブ
121 ガラス溶融物
123 スタンドパイプ
125 通信ライン
127 清澄用容器
129 第1の接続チューブ
129A 混合用容器インレットチューブ
129B 混合用容器アウトレットチューブ
131 混合用容器
133 送達用容器
135 第2の接続チューブ
137 第3の接続チューブ
139 下降管
141 インレット
143 形成デバイス
145 混合用容器、気泡生成用容器
145’ 気泡生成用容器
146 ガス供給オリフィス
147 ガス供給源
148 気泡
149A スタティックミキサ
149B スタティックミキサ
D オリフィスの列の間の距離
E オリフィスの列の延在方向
F 溶融ガラス流の流れ方向
G ガス

Claims (15)

  1. 溶融用容器と、前記溶融用容器の下流に位置する混合用容器とを備える、ガラス物品を生産するための装置であって、
    前記混合用容器は、前記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から前記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを備える、装置。
  2. 前記複数のオリフィスは、互いから所定の距離だけ離間して配設された、オリフィスの少なくとも2つの略平行な列を備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列は、前記溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な方向に延在する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列の間の前記距離は、前記溶融ガラス流の前記流れ方向における前記混合用容器の長さの少なくとも10%である、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 前記混合用容器の下流に位置する清澄用容器を更に備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記混合用容器の平均温度は、前記溶融用容器の平均温度未満であり、
    前記溶融用容器の前記平均温度は、前記清澄用容器の平均温度未満である、請求項5に記載の装置。
  7. 前記溶融用容器は、少なくとも1つのミキサを備える接続チューブを介して、前記混合用容器と流体連通する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記気泡は、窒素、酸素、空気、希ガス及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのガスを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 溶融ガラス流を、溶融用容器の下流に位置する混合用容器に導入するステップを含む、ガラス物品を生産するための方法であって、
    前記混合用容器は、前記混合用容器に導入される前記溶融ガラス流の混合の程度を、所定のレベル超となるように制御するために、ガス源から前記混合用容器に気泡を導入するよう構成された、複数のオリフィスを備える、方法。
  10. 前記混合用容器に導入される溶融ガラス流の混合の前記程度は、少なくとも250の混合指数に対応する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記複数のオリフィスは、互いから所定の距離だけ離間して配設された、オリフィスの少なくとも2つの略平行な列を備える、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列は、前記溶融ガラス流の流れ方向に対して概ね垂直な方向に延在する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記オリフィスの少なくとも2つの略平行な列の間の前記距離は、前記溶融ガラス流の前記流れ方向における前記混合用容器の長さの少なくとも10%である、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記混合用容器に導入される前記溶融ガラス流の平均粘度は、250〜500ポアズ(25〜50Pa・s)である、請求項9〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記気泡は、窒素、酸素、空気、希ガス及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのガスを含む、請求項9〜14のいずれか1項に記載の方法。
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