JP2013519634A - ポリグリセロール部分エステルを含有する化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
−OH、
−OR4(ここで、R4は、16〜22炭素原子の鎖長を有する直鎖状非置換アシル基であり、但し、鹸化によって該アシル基から得られるモノカルボン酸は、50未満のヨウ素価を有する)、
一般式(II)の構造を有する基
−OR5(ここで、R5は上記と同様である)
からなる群から選択される]
を有するポリグリセロール部分エステルを含有する化粧料組成物であって、該ポリグリセロール部分エステルの各分子は、各−OR5および式(II)の構造を有する基の少なくとも1つを含み、
但し、該ポリグリセロール部分エステルは、2〜10のHLB値を含み、かつ該ポリグリセロール部分エステルの加水分解またはアルコール分解によって得られるポリグリセロールは、2〜8の平均重合度を含み、該ポリグリセロールの少なくとも1%は環状構造を含む、化粧料組成物に関する。
HLB=(mp/(mp+ma))×20
式中、mpはポリグリセロールの質量であり、maはポリグリセロールエステルの合成において使用されるカルボン酸混合物(モノ−およびジカルボン酸を含む)の質量である。例えば、モノカルボン酸90gおよびジカルボン酸10gによるポリグリセロール100gのエステル化は、ポリグリセロールの重合度および使用されるカルボン酸の種類とは無関係に、(100g/(90g+10g+100g))×20=10のHLBとなる。
条件:
インジェクタ: 290℃、スプリット30ml
注入体積: 1μl
カラム: 30m*0.32mm HP1 0.25μm
キャリアガス: ヘリウム、上部圧力70kPa
温度プログラム: 8℃/分で80℃〜300℃
(コンディショニング)
検出器:320℃でのFID
水素 35ml/分
空気 240ml/分
メークアップガス 35ml/分
条件:
インジェクタ: オンカラム、オーブントレイ
注入体積: 0.1μl
キャリアガス: 水素3ml/分(一定流量)
カラム: SimDist12m×0.32mm×0.1μm(Varian)
温度プログラム: 65℃〜365℃、10℃/分
検出器(FID): 375℃
<n>=(112200−18×OHV)/(74×OHV−56100)
によって算出する。
a)2〜8、好ましくは2.5〜6、特に好ましくは3〜4.5の平均重合度、および少なくとも1%の環状構造を含むポリグリセロール混合物と、
b)カルボン酸HOR4[ここで、R4は、16〜22炭素原子の鎖長を有する直鎖状非置換アシル基である]を含み、但し、該カルボン酸またはカルボン酸の混合物は、50未満、好ましくは30未満、特に好ましくは25未満のヨウ素価を有する、少なくとも1つのモノカルボン酸、
c)一般式(IIb)の構造を有する少なくとも1つのジカルボン酸
またはそれらの混合物
とのエステル化のプロセスによって得ることができ、但し、モノカルボン酸およびジカルボン酸の合計に対するポリグリセロール混合物の重量比は、約0.11〜1の範囲内、好ましくは約0.11〜0.67の範囲内である。
− グリセロールを、触媒量(0.2〜5重量%)の塩基の存在下で、約220〜260℃の温度、250〜1000mbarの間の圧力にて、反応混合物が含有するグリセロールが70%未満(好ましくは60%未満)になるまで蒸留によって反応水を除去しながら、縮合反応において反応させる工程と、
− 20〜200mbarの間の低圧にて、反応混合物のヒドロキシル価が1400より低く(好ましくは1200より低く)なるまで蒸留によって反応水およびグリセロールを除去しながら、該縮合反応を続ける工程と、
− 任意選択により酸で触媒を中和する工程と
を含む。
皮膚軟化剤、
乳化剤および界面活性剤、
増粘剤/粘性調節剤/安定剤、
UV光保護フィルター、
酸化防止剤およびビタミン、
ヒドロトロープ(またはポリオール)、
固体および充填剤、
塗膜形成要素、
真珠光沢添加物、
防臭剤および制汗活性成分、
防虫剤、
セルフタンニング剤、
保存剤、
調整剤、
香料、
染料、
生体活性成分、
ケア添加物、
過脂肪剤、ならびに
溶媒
からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を含み得る。
0重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜7.5重量%の少なくとも1種の乳化剤、
0重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜7.5重量%の少なくとも1種の稠度増強剤、
0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜7.5重量%の少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、および/または少なくとも1個の第四級アンモニウム基を含有する少なくとも1種のポリマー、
0重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜17.5重量%の少なくとも1種の化粧用油もしくは皮膚軟化剤を含有してよく、ここで、すべてのパーセンテージは、組成物の総重量に基づく。
[PGE37]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを400mbarの圧力で240℃に加熱し、その間、窒素の泡を混合物に吹き込んだ。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4920に達したら、反応混合物を冷却し、250℃の温度および4mbarの圧力での薄膜蒸留に供した。蒸留残留物は、1150mg KOH/gのヒドロキシル価、0.71の多分散指数を有し、1.5%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物215.1gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)494.3gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、セバシン酸90.6gを反応混合物に添加し、酸価が3mg KOH/g未満になるまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:112mg KOH/g
酸価:2.1mg KOH/g
鹸化価:201mg KOH/g
HLB(計算値):5.4
一酸:二酸のモル比:4.0
[PGE38]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを400mbarの圧力で240℃に加熱し、その間、窒素の泡を混合物に吹き込んだ。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4920に達したら、反応混合物を冷却し、250℃の温度および4mbarの圧力での薄膜蒸留に供した。蒸留残留物は、1150mg KOH/gのヒドロキシル価、0.71の多分散指数を有し、1.5%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物208gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)478.1gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、セバシン酸113.9gを反応混合物に添加し、酸価が3mg KOH/gを下回るまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:91mg KOH/g
酸価:1.7mg KOH/g
鹸化価:219mg KOH/g
HLB(計算値):5.2
一酸:二酸のモル比:3.1
[PGE39]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを400mbarの圧力で240℃に加熱し、その間、窒素の泡を混合物に吹き込んだ。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4920に達したら、反応混合物を冷却し、250℃の温度および4mbarの圧力での薄膜蒸留に供した。蒸留残留物は、1150mg KOH/gのヒドロキシル価、0.71の多分散指数を有し、1.5%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物204.3gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)352.1gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、二量体酸(Radiacid 0977、Oleon)243.6gを反応混合物に添加し、酸価が3mg KOH/g未満になるまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:121mg KOH/g
酸価:0.8mg KOH/g
鹸化価:158mg KOH/g
HLB(計算値):5.1
一酸:二酸のモル比:3.0
ポリグリセロールの平均DP:3.2(OHV 1150)
[PGE58]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを、窒素でスパージしながら400mbarの圧力で240℃に加熱した。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4828に達したら、圧力を50mbarに低下させ、縮合反応を2時間続け、その間、グリセロールを生成物から蒸留した。生成物は、1120mg KOH/gのヒドロキシル価、1.39の多分散指数を有し、6.9%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物110.2gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)443.3gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、セバシン酸46.5gを反応混合物に添加し、酸価が5mg KOH/g未満になるまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:19mg KOH/g
酸価:4.5mg KOH/g
鹸化価:207mg KOH/g
HLB(計算値):3.7
一酸:二酸のモル比:7.0
[PGE59]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを、窒素でスパージしながら400mbarの圧力で240℃に加熱した。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4828に達したら、圧力を50mbarに低下させ、縮合反応を2時間続け、その間、グリセロールを生成物から蒸留した。生成物は、1120mg KOH/gのヒドロキシル価、1.39の多分散指数を有し、6.9%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物123.2gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)424.8gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、セバシン酸51.9gを反応混合物に添加し、酸価が3mg KOH/g未満になるまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:41mg KOH/g
酸価:1.4mg KOH/g
鹸化価:206mg KOH/g
HLB(計算値):4.1
一酸:二酸のモル比:6.0
[PGE60]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを、窒素でスパージしながら400mbarの圧力で240℃に加熱した。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4828に達したら、圧力を50mbarに低下させ、縮合反応を2時間続け、その間、グリセロールを生成物から蒸留した。生成物は、1120mg KOH/gのヒドロキシル価、1.39の多分散指数を有し、6.9%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物120.1gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)414.1gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、セバシン酸65.8gを反応混合物に添加し、酸価が3mg KOH/g未満になるまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:24mg KOH/g
酸価:1.6mg KOH/g
鹸化価:215mg KOH/g
HLB(計算値):4.0
一酸:二酸のモル比:4.6
[PGE61]の調製
グリセロール500gおよび水酸化カリウム2.5gを、窒素でスパージしながら400mbarの圧力で240℃に加熱した。反応水を反応混合物から連続的に蒸留した。屈折率が1.4828に達したら、圧力を50mbarに低下させ、縮合反応を2時間続け、その間、グリセロールを生成物から蒸留した。生成物は、1120mg KOH/gのヒドロキシル価、1.39の多分散指数を有し、6.9%の環状ポリグリセロールを含有していた。この生成物106.3gを、20のヨウ素価を有する部分的水素添加獣脂脂肪酸(C16/18)366.3gと、240℃の温度で、窒素でスパージしながら反応させた。反応水を混合物から連続的に蒸留した。酸価が10mg KOH/g未満に達したら、二量体酸(Radiacid 0977、Oleon)127.4gを反応混合物に添加し、酸価が3mg KOH/g未満になるまで反応を続けた。その後、冷却することによって反応を停止させた。
ヒドロキシル価:33mg KOH/g
酸価:0.3mg KOH/g
鹸化価:175mg KOH/g
HLB(計算値):3.5
一酸:二酸のモル比:6.0
いずれの場合も熱処理を適用したものであり、挙げられるすべての量は重量%である。
Claims (10)
- 式(I)
−OH、
−OR4(ここで、R4は、16〜22の炭素原子の鎖長を有する直鎖状非置換アシル基であり、但し、鹸化によって前記アシル基から得られる脂肪酸は、50未満のヨウ素価を有する)、
一般式(II)の構造を有する基
−OR5(ここで、R5は上記と同様である)
からなる群から選択される]
の構造を有するポリグリセロール部分エステルを含有する化粧料組成物であって、前記ポリグリセロール部分エステルの各分子が各−OR5および式(II)の構造を有する基の少なくとも1つを含み、但し、前記ポリグリセロール部分エステルが2〜10のHLB値を含み、かつ、前記ポリグリセロール部分エステルの加水分解またはアルコール分解によって得られるポリグリセロールが2〜8の平均重合度を含み、前記ポリグリセロールの少なくとも1%が環状構造を含む、化粧料組成物。 - 前記含有されるポリグリセロール部分エステル中のXが、2〜12の炭素原子を有する二価直鎖状非置換アルキル基であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
- 前記含有されるポリグリセロール部分エステルが、少なくとも2000g/molの分子量を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧料組成物。
- 前記含有されるポリグリセロール部分エステルのジカルボン酸成分に対するモノカルボン酸成分のモル比が、2〜20であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
- 前記含有されるポリグリセロール部分エステルのポリグリセロールに対するジカルボン酸成分のモル比が、0.1〜1.0であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
- 前記含有されるポリグリセロール部分エステルが、少なくとも25℃、好ましくは少なくとも35℃、より好ましくは少なくとも40℃の融点を有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
- 前記含有されるポリグリセロール部分エステルが、
1.)
a)2〜8、好ましくは2.5〜6、特に好ましくは3〜4.5の平均重合度、および少なくとも1%の環状構造を含む、ポリグリセロール混合物と、
b)カルボン酸HOR4[ここで、R4は、16〜22の炭素原子の鎖長を有する直鎖状非置換アシル基である]を含み、但し、前記カルボン酸またはカルボン酸の混合物は、50未満、好ましくは30未満、特に好ましくは25未満のヨウ素価を有する、少なくとも1つのモノカルボン酸と
のエステル化工程と、
2.)
c)一般式(IIb)の構造を有する少なくとも1つのジカルボン酸
またはその混合物
の添加およびそれによるさらなるエステル化工程と
を含む方法であって、但し、モノカルボン酸およびジカルボン酸の合計に対するポリグリセロール混合物の重量比が約0.11〜1の範囲内である方法によって得ることができることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧料組成物。 - ヘアケア組成物であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
- 化粧料組成物、特にヘアケア組成物における、請求項1から8のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化粧料組成物または請求項1から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリグリセロール部分エステルの使用。
- 毛髪用コンディショニング剤として、毛髪保護剤として、毛髪修復剤として、または毛髪補強剤としての、請求項1から8のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化粧料組成物または請求項1から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリグリセロール部分エステルの使用。
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