JP2004269531A - エステル及びペースト状化合物を含有する化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】光沢がよく、粘着性の点で問題がなく、不快な匂いのないメーキャップ及び/又はケアー用化粧料組成物の提供。
【解決手段】ジオールダイマーと少なくとも1種のC4-C34モノカルボン酸又はジカルボン酸とのエステルの少なくとも1種、少なくとも1種のペースト状化合物及び少なくとも1種の着色剤を生理学的に許容される媒体中に含有するかつ30より大きいか又は30に等しい平均光沢を有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用化粧料組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、頭皮を含めて、ヒトの顔面の皮膚だけでなしに、人体の皮膚及びヒトの唇又は外皮(integument)、例えば、毛髪、まつげ又は爪のメーキャップ又はケアー(手入れ)用の、化粧料として許容される媒体を含有する化粧料組成物に関する。
本発明の組成物は、特に、非治療的ケアー及び/又は処置のための特性を有する、人体、唇又は外皮用のメーキャップ製品であり得る。本発明の組成物は、特に、リップスティツク、リップグロス(lip gloss)、メーキャップルージュ、アイシャドウ、イレズミ製品、マスカラ、アイライナー、ネイルワニス、皮膚を人工的に日焼けさせるための製品、毛髪着色製品又は毛髪ケアー用製品である。
ケラチン材料(皮膚、唇、外皮)に施した後に、付着させた被膜の光沢特性が望まれる多数の化粧料組成物が存在している。その例としてはリップスティツク、ネイルワニス又はある種の毛髪用製品が挙げられる。この目的のために、製剤業者は、通常、主光沢活性剤
(gloss active agent)として、ラノリンと、少なくとも1種の“光沢性”油(“glossy
oil)、例えば、a) 高粘度のポリブテン、b) 高い炭素数(典型的には16以上)を有する脂肪酸又は脂肪アルコールエステル又は c) ある種の植物油のごとき油状重合体とを組合せて使用している。
しかしながら、ポリブテンのごとき油状重合体は、適用したとき及び長時間に亘って非常に粘稠であるという欠点を有しており、ユーザーを満足させる(comfort)という見地から許容されないものである。
本発明の目的は、特に、ジオールダイマーとモノカルボン酸又はジカルボン酸、特に、特定のジカルボキシル 二酸(dicarboxylic diacid)とのエステルの少なくとも1種を含有する特定の組合せを提供することである;この組合せは、光沢に関して満足させ得るという利点を有し、しかも、この組合せを配合した化粧料組成物の満足性の面に影響を与えることがない。
かく得られる組成物は、特殊な粘着性の問題を提供することがなくかつ不快な匂いを有していない。
例えば、ラノリンは熱感受性でかつ紫外線感受性であるという欠点を有しておりかつ時間と共に酸化され、不快な匂いを放出する傾向がある。更に、ラノリンを化粧料中で一般的に使用される油と組合せた場合、得られる組成物は粘着性の問題を有しており、この問題は、使用される油が高粘度のものである場合、益々、増大する。
この形式の組合せは、ある環境下では特に安定性が欠如するため、化粧料製剤においてはもはや望ましくない考えられているラノリン及び石油ゼリーのごとき通常の化合物の使用を不要にするという理由で、一層、有利である。
フランス特許2795309号明細書にはジオールダイマーとモノカルボン酸又はジカルボン酸のエステルは、特に改善された安定性を有する化粧料組成物の調製に有用であると一般的に記載されている。より最近、JP 2002-128623号、2002-128628号及び2002-128629号では、光沢活性剤としてジリノール 二酸(dilinoleic diacid)とジリノール ジオールダイマー(dilinoleic diol dimer)とのエステルを含有する化粧料組成物、特に、メーキャップ組成物が提案されている。
特に、その要旨の一つによれば、本発明は、ジオールダイマーと少なくとも1種のC4-
C34モノカルボン酸又はジカルボン酸とのエステルの少なくとも1種、少なくとも1種のペースト状化合物及び少なくとも1種の着色剤を生理学的に許容される媒体中に含有するかつ30より大きいか又は30に等しい平均光沢を有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用化粧料組成物に関する。
他の要旨によれば、本発明は、ジオールダイマーと脂肪酸又は脂肪酸の二酸ダイマーとのエステルの少なくとも1種、少なくとも1種のペースト状化合物及び15重量%以下の少なくとも1種の充填剤を生理学的に許容される媒体中に含有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用無水化粧料組成物に関する。
本発明は、更に、ジオールダイマーと不飽和脂肪酸の二酸ダイマーとのエステルの少なくとも1種及び少なくとも1種のペースト状化合物を生理学的に許容される媒体中に含有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用化粧料組成物に関する。
本発明は、更に、本発明の組成物の少なくとも1種を皮膚、唇及び/又は外皮に適用することからなる、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー方法に関する。
光沢
一般的に、化粧料組成物、特に、唇に施される化粧料組成物は平均光沢指数
(mean gloss index)によって特徴ずけられる。
“平均光沢”という用語は、慣用の光沢計を使用して下記の方法で測定し得る光沢を意味する。
平均光沢を測定することを希望する化粧料組成物の50μmの被膜を、自動スプレダーを使用して、商標名 レネタ(Leneta:登録商標)、参照名称 フォーム 1A ペノパック
(Form 1A Penopac)のコントラストカード上に塗布する。被膜によって少なくともカードの白色バックグランドを被覆する。ついで、参照名称マイクロトリ-グロス(micro Tri-
Gloss)のByk ガードナー(Byk Gardner:登録商標)光沢計を使用して、20゜での光沢を白色バックグランド上で測定する。
化粧料組成物の平均光沢は、特に、組成物を唇に施す場合には、30より大きいか又は30に等しいこと、更には、40より大きいか又は40に等しいこと、特に、50より大きいか又は50に等しいこと、特に、60より大きいか又は60に等しいこと、特に、65より大きいか又は65に等しいことが有利であり、70より大きいか又は70に等しいことがより良好である。
例えば、リップスティック型の化粧料組成物は約60に等しい平均光沢を有することができ、液状グロスベース型の化粧料組成物又はアイシャドウ型の化粧料組成物は、約70に等しい平均光沢を有することができ、ネイルワニスベース型の化粧料組成物は約50に等しい平均光沢を有することができる。
リキッドリップスティック又はリップグロスとしても知られている“リキッドグロス”
(“liquid gloss”)という用語は、唇に施すための、かつ、例えばアップリケーターを備えた容器内で状態調節された液体製品を意味する;このアップリケーターは容器を封鎖するためのキャップとしての働きもするハンドル部材とアップリケーター部材とからなる。
本発明の一つの変形によれば、化粧料組成物は固体又は注型品(cast)の形である。本発明の目的のためには、“固体”という用語は、それ自体の重量の作用下で流動する能力のない化粧料組成物を意味する。
これらの化粧料組成物は、適当である場合、室温(25℃)でペースト状の外観を有する。即ち、本発明によれば、化粧料組成物は、25℃以上、特に、25〜85℃の範囲、場合により、30〜60℃の範囲、特に、30〜45℃の範囲の融点又は熱転移温度(例えば軟化点)有するもの、及び/又は、0.001〜0.5MPa、特に0.005〜0.4MPaの硬度を有するものであり得る。
化粧料組成物の硬度の測定は、0.1mm/秒の測定速度で移動するかつ該組成物中に0.3mmの進入深度まで進入する、直径2mmのステンレススチールシリンダーを備えたTA-XT2i(登録商標)の名称でRoheo社から販売されているテキスツロメーター(texturometer)を使用して、20℃で圧縮力を測定することにより行い得る。硬度値は、測定された最大圧縮力を、組成物の接触しているテキスツロメーターのシリンダーの面積で割った値である。特定のケースであるリップスティックの場合には、硬度は“チーズ-ワイアー”(“cheese-wire”)法によっても測定し得る:この方法は直径8.1mmのリップスティックのチューブを切断し、100mm/分の速度で移動する、Indelco-Chatillon社から販売されているDFGHS 2 引張試験機を使用して20℃で硬度を測定することからなる。測定された硬度は、これらの条件下でスチックを切断するのに必要な剪断力(gram-forceで表される)として表される。この方法によれば、本発明のスティック組成物の硬度は、特に、50〜300g、好ましくは、100〜250g、例えば150〜230gである。最大値は、通常、12.7mmの直径のチューブとして調製するための組成物に好ましく、最小値は、8.3mmの直径のチューブとして調製するための組成物に好ましい。
ジオールダイマーと不飽和脂肪酸の二酸ダイマーとのエステル
本発明との関係において使用し得るジオールダイマーエステルは商業的に入手し得るか又は慣用の方法で調製し得る。これらのエステルは、特に、植物起源のものであり、ジオールダイマーをC4-C34モノカルボン酸、例えば脂肪酸を使用してエステル化するか又は二酸ダイマーのごときジカルボン酸を使用してエステル化することに得ることができる。
モノカルボン酸を使用してエステル化する場合には、約1000〜1300g/モルの比較的高い分子量を有するエステルが得られる;ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定して2000〜20000g/モル、好ましくは、200〜4000g/モルの重量平均分子量を有するジオールダイマー ジカルボキシレートが得られる。
C 4 -C 34 モノカルボン
本発明で使用し得るモノカルボン酸は4〜34個の炭素原子、特に、10〜32個の炭素原子を含有し得る。
本発明について適当なモノカルボン酸の例としては、
−飽和線状カルボン酸、例えば、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ヘプタデカン酸、ヘキサデカン酸、ペンタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ドコサン酸及びテトラコサン酸、
−分岐鎖脂肪酸、例えば、イソブタン酸、イソペンタン酸、ピバル酸、イソヘキサン酸、イソヘプタン酸、イソオクタン酸、ジメチルオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソウンデカン酸、イソドデカン酸、イソトリデカン酸、イソテトラデカン酸、イソペンタデカン酸、イソヘキサデカン酸、イソヘプタデカン酸、イソオクタデカン酸、イソノナデカン酸、イソアイコサン酸、2-エチルヘキサン酸、2-ブチルオクタン酸、2-ヘキシルデカン酸、2-オクチルドデカン酸、2-デシルテトラデカン酸、2-ドデシルヘキサデカン酸、2-テトラデシルオクタデカン酸、2-ヘキサデシルオクタデカン酸及びラノリンから得られる長鎖脂肪酸、
−不飽和線状C8〜C34脂肪酸、例えば、ウンデシレン酸、リンデル酸、ミリストオレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸、ガドレイン酸、アイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラシジン酸及びアラキドン酸、
−2-ヒドロキシブタン酸、2-ヒドロキシペンタン酸、2-ヒドロキシヘキサン酸、2-ヒドロキシヘプタン酸、2-ヒドロキシオクタン酸、2-ヒドロキシノナン酸、2-ヒドロキシデカン酸、2-ヒドロキシウンデカン酸、2-ヒドロキシドデカン酸、2-ヒドロキシトリデカン酸、2-ヒドロキシテトラデカン酸、2-ヒドロキシ-ヘキサデカン酸、2-ヒドロキシヘプタデカン酸、2-ヒドロキシオクタデカン酸、12-ヒドロキシオクタデカン酸、2-ヒドロキシノナデカン酸、2-ヒドロキシエイコサン酸、2-ヒドロキシドコサン酸及び2-ヒドロキシテトラコサン酸のごときヒドロキシ酸、
−シクロヘキサン酸、水素化ロジン、ロジン、アビエチン酸、水素化アビエチン酸、安息香酸、p-オキシ安息香酸、p-アミノ安息香酸、桂皮酸、p-メトキシ桂皮酸、サリチル酸、没食子酸、ピロリドンカルボン酸及びニコチン酸及びこれらの混合物のごとき環式酸、
及び
−天然起源の脂肪酸、例えば、オレンジ油、アボカド油、マカダミア油、オリーブ油、水素化ダイズ油、ジョジョバ油、パーム油、ヒマシ油、麦芽油、サフラン油、綿実油及びミンク油及びその混合物。
モノカルボン酸は脂肪酸、特に上記したごとき脂肪酸である。
得られるエステルはジエステル、モノエステル又はその混合物であり得る。特定の場合には、エステルは異なるカルボン酸を使用して得られる2種又はそれ以上の種類のエステルの混合物であり得る。
ジカルボン酸
本発明に従って使用し得るジカルボン酸は、1分子当り、少なくとも2個のカルボキシル基を含有すべきである。
ジカルボン酸は、特に、下記の式(I)
HOOC-(CH2)n-COOH (I)
(式中、nは1〜16、好ましくは、3〜16の整数である)で表され得る。
本発明について適当なジカルボン酸の例としては、特に、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9-ノナメチレンジカルボン酸、1,10-デカメチレンジカルボン酸、1,11-ウンデカメチレンジカルボン酸、1,12-ドデカメチレンジカルボン酸、1,13-トリデカメチレンジカルボン酸、1,14-テトラデカメチレンジカルボン酸、1,15-ペンタデカメチレンジカルボン酸及び1,16-ヘキサデカメチレンジカルボン酸及びその混合物が挙げられる。
ジカルボン酸は、また、二酸ダイマー(diacid dimer)であり得る。“二酸ダイマー”
(“diacid dimer”)という用語は、少なくとも1種の不飽和脂肪酸の重合反応、特に、分子間二量重合(dimerization)によって得られる二酸(二塩基酸)を意味する。
二酸ダイマーはC8〜C34、特に、C12〜C22、特に、C16〜C20、特に、C18不飽和脂肪酸から誘導される。
これらの不飽和脂肪酸の例としては、特に、前記したごとき、ウンデシレン酸、リンデル酸、ミリストオレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸、ガドレイン酸、アイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラシジン酸及びアラキドン酸及びその混合物が挙げられる。
一つの特定の変法によれば、二酸ダイマーは、特に、エステル化されるべきジオールダイマーも誘導される二酸ダイマーである。
特に、二酸ダイマーはリノール酸、特に、その水素化された形のものの二量重合によって得られる二酸ダイマーである。この水素化された形のものは部分的であるか又は全体的であり、特に、酸化に対してより安定な飽和形に相当する。
一つの態様によれば、二酸ダイマーは約36個の炭素原子を含有するジカルボン酸からなる市販の製品である。この製品は、該製品の純度に応じた割合で三量体状又は単量体状の酸も含有している。70%以上の二酸ダイマー含有量を有する製品及びその二酸ダイマー含有量を90%以上に調節した他の製品は、通常、商業的に入手し得る。
二量重合反応の後に残留する二重結合の水素添加により酸化に対する安定性が改善されている二酸ダイマー、特に、ジリノール 二酸も商業的に入手し得る。
本発明においては、現在、商業的に入手される任意の二酸ダイマーを使用し得る。
ジカルボン酸、特に、二酸ダイマーとのエステル化反応においては、得られるエステルの平均エステル化度と平均分子量は、ジオールダイマーとジカルボン酸、特に、二酸ダイマーとの比率を変動させることによって調節し得る。
ジオールダイマーのヒドロキシル数から計算された平均分子量に基づく、ジオールダイマー1モル当りの、ジカルボン酸の酸価から計算された平均分子量に基づくジカルボン酸のモル割合として表される比率は、通常、0.2〜1.2、特に、0.4〜1.0、例えば、0.5又は
0.7に等しい。
ジオールダイマー
本発明の目的のためには、“ジオールダイマー”(“diol dimer”)という用語は、特に、対応する二酸ダイマーの水素添加によって製造された飽和ジオールを意味する;二酸ダイマーは前記で定義したごときものである。
ジオールダイマーの製造に関して、工業的には、このジオールダイマーは、原料として使用されるダイマー酸及び/又はその低級アルコールエステルの精製の程度に応じて、他の成分、例えば、トリオールトリマー、モノアルコール及びエーテル形の化合物を、通常、含有している。本発明においては、通常、ジオールダイマー含有量が70%以上の製品を使用し得る。しかしながら、ジオールダイマー含有量が90%以上の製品のごとき高純度のジオールダイマーを使用することが好ましい。
例えば、ジオールダイマーは、それ自体、不飽和脂肪酸、特に、前記したごときC8〜C34脂肪酸、特に、C12〜C22、特に、C16〜C20、特に、C18脂肪酸のごとき不飽和脂肪酸の少なくとも1種、例えば、オレイン酸及びリノール酸の二量重合によって得られる二酸ダイマーの接触水素化により製造し得る。
特定の態様によれば、ジオールダイマーはジリノール 二酸(dilinoleic diacid)の水素化から誘導し得る。このジオールダイマーは、通常、飽和された形である。
本発明の一つの変法によれば、ジオールダイマーエステルはジオールダイマーと二酸ダイマーとのエステルであり、特に、一般式(II)
HO-R1-(OCO-R2-COO-R1-)h-OH (II)
(式中、R1はジリノール 二酸の水素化によって得られるジオールダイマー残渣を表し、R2は水素化ジリノール 二酸残渣を表し、hは1〜9の整数を表す)の化合物である。
本発明に適当なエステルの例としては、特に、ルスプランDD-DA5[Lusplan DD-DA5(登録商標)]及びDD-DA7(登録商標)の商品名でNipponn Fine Chemical社から販売されている、ジリノール 二酸とジリノール ジオールとのエステルが挙げられる。
本発明によれば、エステルの量は、通常、化粧料組成物の平均光沢を所望の値に制御するために調節される。本発明の場合、エステルは、化粧料組成物の全重量に基づいて、1〜99重量%、特に、2〜60重量%、特に、5〜40重量%、特に、10〜35重量%の割合で存在させ得る。
ペースト状化合物
本発明の目的のために、“ペースト状”という用語は、固体状態で異方性結晶組織
(anisotropic crystal organization)を有するかつ23℃の温度で液体部分と固体部分を含有する、可逆的な固体/液体状態変化を受ける、ラノリン及びその誘導体以外の脂肪親和性の(lipophilic)脂肪化合物を意味する。本発明に従って、ペースト状化合物から排除されるラノリン誘導体の例としては、特に、液体ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、ラノリンアセテート、ラノリンワックス、液体ラノリンアセテート、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリン脂肪酸のコレステリルエステル、ラノリンアルコール、ラノリンアルコールアセテート等が挙げられる。
本発明の目的のために、“ペースト状化合物”という用語は、20℃で0.001〜0.5MPa、好ましくは、0.002〜0.4MPaの硬度を有する化合物を意味する。硬度は前記したプロトコールに従って、テキスチャー分析機、例えば、Rheo社から市販されているTA-XT2i機(登録商標)を使用して測定する。
このペースト状化合物は、また、23℃の温度で液体部分及び固体部分の形である。換言すれば、ペースト状化合物の最初の融点(starting melting point)は23℃以下である。23℃で測定したペースト状化合物の液体部分の割合は該化合物の9〜97重量%を占める。23℃でのこの液体部分は、好ましくは15〜85重量%、より好ましくは、40〜85%を占める。
23℃でのペースト状化合物の液体部分の重量で表した割合は、23℃で消費された融解熱とペースト状化合物の融解熱との比に等しい。
ペースト状化合物の融解熱は、固体状態から液体状態に変化するために該化合物によって消費された熱である。ペースト状化合物は、その素材の全てが固体の結晶の形であるとき、固体状態にあると言われる。ペースト状化合物は、その素材の全てが液体の形であるとき、液体状態にあると言われる。
ペースト状化合物の融解熱は、標準試験法ISO 11357-3:1999に従って、TA Instrument社からMDSC 2920(登録商標)の名称で販売されている熱量計のごとき差動走査熱量計(DSC)を使用して、1分当たり、5℃又は10℃、温度を上昇させて得られるサーモグラフの曲線の下方の面積に等しい。ペースト状化合物の融解熱は、該化合物を固体状態から液体状態に変化させるのに必要なエネルギーの量である。これはJ/gで表される。
23℃で消費される融解熱は、化合物試料が固体状態から、この試料が23℃で有する、液体部分と固体部分とからなる状態に変化するために該試料によって吸収されるエネルギーである。
32℃で測定したペースト状化合物の液体部分は、該化合物の重量に基づいて、30から
100重量%であり、好ましくは該化合物の重量に基づいて、80〜100重量%、より好ましくは、90〜100重量%である。32℃で測定したペースト状化合物の液体部分が100%に等しいときは、ペースト状化合物の溶融範囲の最後の温度は32℃に等しいか又はこれ以下である。
32℃で測定したペースト状化合物の液体部分は、32℃で消費される融解熱の、ペースト状化合物の融解熱に対する比に等しい。32℃で消費される融解熱は23℃で消費される融解熱と同様の方法で算定される。
ペースト状化合物は合成化合物及び植物起源の化合物から選ばれることが好ましい。ペースト状化合物は植物起源の原料から合成によって得ることができる。
ペースト状化合物は
−重合体状又は非重合体状シリコーン化合物
−重合体状又は非重合体状フルオロ化合物
−ビニル重合体、特に、
オレフィン単独重合体
オレフィン共重合体
水素化ジエン単独重合体又は共重合体
好ましくは、C8〜C30アルキル基を含有するアルキル(メタ)アクリレートの単独 重合体又は共重合体である線状又は分岐鎖状オリゴマー
C8〜C30アルキル基を含有するビニルエステルの単独重合体又は共重合体である オリゴマー
C8〜C30アルキル基を含有するビニルエーテルの単独重合体又は共重合体である オリゴマー
−1種又はそれ以上のC2−C100、好ましくは、C2-C50ジオールのポリエーテル化から得 られる脂溶性ポリエーテル
−エステル
及びこれらの混合物から選ばれることが有利である。
ペースト状化合物は、重合体、特に炭化水素系重合体であることが好ましい。
シリコーン及び/又はフルオロペースト状化合物
好ましいシリコーン及びフルオロペースト状化合物は、信越化学からX22-1088(登録商標)の名称で販売されているポリメチルトリフルオロプロピルメチルアルキルジメチルシロキサンである。
ペースト状化合物がシリコーン及び/又はフルオロポリマーである場合には、組成物は短鎖エステル、例えば、イソデシルネオペンタノエートのごとき相溶性化剤を含有していることが有利である。
ポリエーテルペースト状化合物
特に好ましい脂溶性ポリエーテルとしては、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとC6〜C30長鎖アルキレンオキシドとの共重合体、より好ましくは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと長鎖アルキレンオキシドとの重量比が5:95〜70:30であるような上記共重合体が挙げられる。この系統においては、特に、長鎖アルキレンオキシドがブロック状に配列されている、1000〜10000の分子量を有する共重合体、例えば、
Akzo Nobel社からエルファコス ST9[Elfacos ST9(登録商標)]の商品名で市販されているドデカンジオール(22モル)とポリエチレングリコール(45 EO)のエーテルのごときポリオキシエチレン/ポリドデシルグリコールブロック共重合体が挙げられる。
特に好ましいエステルとしては
−グリセロールオリゴマーのエステル、特に、ジグリセロールエステル、特に、アジピン酸とグリセロールの縮合物であって、グリセロールのヒドロキシル基の若干をステアリン酸、カプリン酸、ステアリン酸及びイソステアリン酸及び12-ヒドロキシステアリン酸のごとき脂肪酸の混合物と反応させたもの、例えば、Sasol社からソフチサン649
[Softisan 649(登録商標)]の商品名で市販されているもの、
−Akzo社からワクセノール801[Waxenol 801(登録商標)]の商品名で市販されている、アラキジルプロピオネート、
−植物ステロールエステル、
−線状又は分岐鎖状C4−C50ジカルボン酸又はポリカルボン酸とC2−C50ジオール又はポリオールの重縮合によって得られる非架橋ポリエステル、
−脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルの、脂肪族カルボン酸及びその混合物によるエステル化により得られるエステルの脂肪族エステル
が挙げられる。
脂肪族カルボン酸は4〜30個、好ましくは、8〜30個の炭素原子を含有している。脂肪族カルボン酸は、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2-エチルヘキサン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘキシルデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、イソステアリン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、イソアラキジン酸、オクチルドデカン酸、ヘンエイコサン酸及びドコサン酸及びこれらの混合物から選ばれることが好ましい。
脂肪族カルボン酸は分岐していることが好ましい。
脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、2〜40個の炭素原子、好ましくは、10〜34個の炭素原子、より好ましくは、12〜28個の炭素原子と、1〜20個のヒドロキシル基、好ましくは、1〜10個のヒドロキシル基、より好ましくは、1〜6個のヒドロキシル基を含有するヒドロキシル化脂肪族カルボン酸から誘導されることが有利である。脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、
a) 飽和線状モノヒドロキシル化脂肪族モノカルボン酸の部分又は全エステル、
b) 不飽和モノヒドロキシル化脂肪族モノカルボン酸の部分又は全エステル、
c) 飽和モノヒドロキシル化脂肪族ポリカルボン酸の部分又は全エステル、
d) 飽和ポリヒドロキシル化脂肪族ポリカルボン酸の部分又は全エステル、
e) モノヒドロキシル化又はポリヒドロキシル化脂肪族モノカルボン酸又はポリカルボン酸と反応させた、C2-C16脂肪族ポリオールの部分又は全エステル
及びこれらの混合物から選ばれる。
エステルの脂肪族エステルは、
−1:1(1/1)の比率の水素化ヒマシ油とイソステアリン酸とのエステル化反応により得られるエステル又は水素化ヒマシ油 モノイソステアレート、
−1:2(1/2)の比率の水素化ヒマシ油とイソステアリン酸とのエステル化反応により得られるエステル又は水素化ヒマシ油 ジイソステアレート、
−1:3(1/3)の比率の水素化ヒマシ油とイソステアリン酸とのエステル化反応により得られるエステル又は水素化ヒマシ油 トリイソステアレート、及び
これらの混合物から選ばれることが有利である。
植物起源のペースト状化合物としては、好ましくは、Vevy社によってラノライド
[Lanolide(登録商標)]の名称で販売されている、ダイズステロールとペンタエリスリトールのオキシエチレン化(5eo)、オキシプロピレン化(5po)混合物が選ばれる。
ペースト状化合物は、組成物の重量に基づいて、好ましくは、1〜99重量%、より好ましくは、1〜60重量%、より好ましくは、2〜30重量%、更に好ましくは、5〜15重量%の量で存在させる。
特に、ペースト状化合物とエステルは、化粧料組成物中で、0.25〜0.75、特に、0.3〜
0.6のペースト状化合物/エステルの重量比で組合わされる。
生理学的に許容される媒体
“生理学的に許容される媒体”という用語は、ヒトの皮膚又は唇に適用し得る無毒性の媒体を意味する。生理学的に許容される媒体は、通常、化粧料組成物を施すべき支持体の性質及び化粧料組成物を充填すべき形態に適合するものである。
水性相
本発明の化粧料組成物は、該組成物の連続相を形成し得る、水性相を構成する少なくとも1種の水性媒体を含有し得る。
水性相は本質的に水からなり得る。
水性相は水と、水混和性有機溶剤(25℃で50重量%以上、水と混和し得る)との混合物であり得る;水混和性有機溶剤は、例えば、エタノール、イソプロパノール、グリコールのごとき1〜15個の炭素原子を含有するモノアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールのごとき2〜8個の炭素原子を含有するグリコール、C3-C4ケトン及びC2-C4アルデヒドである。
水性相(水及び場合により水混和性有機溶剤)は、組成物の重量に基づいて、1〜95重量%、特に、3〜80重量%、特に、5〜60重量%の量で存在させ得る。
水性相は、適当である場合には、その中に、慣用の水性ゲル化剤、特に、鉱物起源のゲル化剤、例えばクレイ、及び/又は有機物起源のゲル化剤、例えば水性ゲル化重合体を混入することにより増粘、ゲル化又は組織化(structure)することができる。
かかる媒体は、以下の述べるごとき揮発性油の少なくとも1種を含有し得る。
脂肪相
化粧料組成物は、特に、唇に適用することを意図する場合には、脂肪相、特に、室温
(25℃)及び大気圧下で液状の脂肪物質及び/又はワックス及びゴムのごとき室温及び大気圧下で固体の脂肪物質の少なくとも1種又はその混合物を含有し得る。脂肪相は有機質の組織化及びゲル化剤及び/又は脂肪親和性有機溶剤も含有し得る。
変法の一つによれば、本発明の化粧料組成物は、特に、連続脂肪相を含有することができ、この脂肪相は、その合計重量に基づいて、5%以下の水、特に、1%以下の水を含有することができ、特に、無水の形であり得る。
本発明の一つの特定の変法によれば、化粧料組成物はパラフィン、石油ゼリーを含有しておらず、そして、前記したごとくラアノリン又はその誘導体の一つを含有していない。
本発明の化粧料組成物の脂肪相は、特に、液状脂肪物質として、揮発性又は非揮発性油の少なくとも1種又はその混合物を含有し得る。
本発明の目的について、“揮発性油”という用語は、室温及び大気圧下で皮膚と接触させたとき、1時間以内に揮発し得る任意の油を意味する。本発明の揮発性油は室温で液状であり、室温及び大気圧下で、特に、0.01〜300mmHg(1.33Pa〜40000Pa)、好ましくは、
0.3mmHg(30Pa)の範囲の非ゼロ蒸気圧を有する揮発性化粧料油である。
“非揮発性油”という用語は、室温及び大気圧下で、少なくとも数時間、皮膚上に残留するかつ、特に、0.01mmHg(1.33Pa)以下の蒸気圧を有する油を意味する。
これらの揮発性又は非揮発性油は、特に植物起源又は動物起源の炭化水素系油、シリコーン油又はその混合物である。“炭化水素系油”という用語は、主として水素原子と炭素原子を含有し、場合により、酸素、窒素、硫黄及び/又はリン原子を含有する油を意味する。
揮発性炭化水素系油は、8〜16個の炭素原子を含有する炭化水素系油、特に、分岐鎖
C8-C16アルカン、例えば、石油起源のC8-C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、例えば、イソドデカンン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られている)、イソデカン、イソヘキサデカン、及び、例えば、イソパルス(Isopars;登録商標)又はパーメチルス(Permetyls;登録商標)の商品名で販売されている油、イソヘキシルネオペンタノエートのごとき分岐鎖C8-C16エステル及びこれらの混合物から選ばれる。他の揮発性炭化水素系油、例えば、石油蒸留物、特に、Shell社によってシェル ソルト
(Shell Solt;登録商標)の商品名で販売されているものも使用し得る。
使用し得る揮発性油としては、揮発性シリコーン油、例えば、揮発性線状又は環状シリコーン油、特に、8センチストークス(8x10-6 m2/s)又はそれ以下の粘度を有する、特に、2〜7個の炭素原子を含有するものが挙げられる;これらのシリコーン油は、場合により、1〜10個の炭素原子を含有するアルキル又はアルコキシ基を含有している。本発明で使用し得る揮発性シリコーン油としては、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン及びドデカメチルペンタシロキサン及びこれらの混合物が挙げられる。
揮発性油は、本発明の組成物中に、該組成物の重量に基づいて、0.1〜98重量%、特に、1〜65重量%、特に、2〜50重量%の量で存在させ得る。
非揮発性油は、特に、非揮発性の、場合によりフルオロ化された炭化水素系油及び/又は非揮発性シリコーン油から選択し得る。
非揮発性炭化水素系油としては、特に、
−動物起源の炭化水素系油、
−植物起源の炭化水素系油、例えば、グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセライド−上記の脂肪酸はC4〜C24の異なる鎖長を有する:これらの鎖は、恐らく、線状又は分岐鎖状であり、また、飽和又は不飽和鎖である−;これらの油は、特に、麦芽油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、トウモロコシ油、アンズ油、ヒマシ油、シア油、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、アーモンド油、ヤシ油、ナタネ油、綿実油、ハシバミ油、マカダミア油、ジョジョバ油、アルファルファ油、ケシ種子油、カボチャ油、ゴマ種子油、西洋カボチャ油(marrow oil)、ナタネ油、黒スグリ油、オオマツヨイグサ油、キビ油、オオムギ油、アカザ油(quinoa oil)、ライ麦油、サフラワ油、ククイノキ油
(candlenut oil)、トケイソウ油又はジャコウバラ油(musk rose oil);シアバター;又は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社から販売されているもの又はDynamit Nobel社からミグリオル(Miglyol)810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)の商品名で販売されているもの、
−10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル、
−鉱物又は合成物起源の線状又は分岐鎖炭化水素、例えば、石油ゼリー、ポリデセン、パーリーム(parleam)のごとき水素化ポリイソブチレン及びスクアレン及びこれらの混合物、
−合成エステル、例えば、式R3COOR4(式中、R3は、1〜40個の炭素原子を含有する線状又は分岐鎖脂肪酸残基を表し、R4は、1〜40個の炭素原子を含有する、特に、分岐鎖状の炭化水素鎖を表す;但し、R3+R4は10に等しいか又は10より大きい)で表される油、例えば、プルセリン油(セトステアリル オクタノエート)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、安息香酸 C12-C15アルキル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノニル イソノナノエート、パルミチン酸 2-エチルヘキシル、イソステアリン酸 イソステアリル、アルコール又はポリアルコール ヘプタノエート、オクタノエート、デカノエート又はリシノエート、例えば、プロピレングリコールジオクタノエート、ヒドロキシル化エステル、例えば、乳酸イソステアリル又はマレイン酸ジイソステアリル、ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、
−12〜26個の炭素原子を含有する、分岐鎖及び/又は飽和炭素系鎖を有する、室温で液状の脂肪アルコール、例えば、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール又は2-ウンデシルペンタデカノール、
−オレイン酸、リノール酸又はリノレン酸のごとき高級脂肪酸及びこれらの混合物。
本発明の化粧料組成物中で使用し得る非揮発性シリコーン油は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、懸吊しているか又はシリコーン鎖の端部にある、かつ、各々、2〜24個の炭素原子を有するアルキル又はアルコキシ基を含有するポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えば、フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート及びこれらの混合物であり得る。
非揮発性油は、本発明の化粧料組成物中に、該組成物の全重量に基づいて、0.01〜90重量%、特に、0.1〜85重量%、特に、1〜70重量%の含有量で存在させ得る。
油は、組成物の全重量に基づいて、0〜99重量%、特に、0.01〜99重量%、特に、0.05〜60重量%、特に、1〜35重量%、存在させ得る。
本発明との関係において、650〜10000g/mol、特に、750〜7500g/molの分子量を有する油が特に使用される。
一つの態様によれば、本発明の化粧料組成物は、650〜10000g/mol、好ましくは、750〜7500g/molの分子量を有する油を、少なくとも70重量%含有する油性相を含有している。油性相は650〜10000g/mol、特に、750〜7500g/molの分子量を有する油を80重量%以上、特に、85重量%以上含有していることが有利である。
高分子量の油は脂肪親和性重合体から選ばれることが好ましい:
−35〜70の全炭素数を有する線状脂肪酸エステル、
−ヒドロキシル化エステル、
−芳香族エステル、
−分岐しているかつC24-C28の脂肪アルコール又は脂肪酸のエステル、
−シリコーン油、
−植物起源の油
及びこれらの混合物。
高分子量の油は、ポリブチレン、水素化ポリイソブチレン、ポリデセン、水素化ポリデセン、ビニルピロリドン共重合体、例えば、PVP/ヘキサデセン共重合体、ペンタエリスリトール テトラペラルゴネート、ポリグリセリル-2 トリイソステアレート、トリデシル トリメリテート、トリイソアラキジル サイトレート、ペンタエリスリチル テトライソナノネート、グリセリル トリイソステアレート、ペンタエリスリチル テトライソステアレート、グリセリル トリス(2-デシル)テトラデカノエート、ペンタエリスリチル テトラキス(2-デシル)テトラデカノエート、フェニルシリコーン及びゴマ油及びこれらの混合物から選ばれることが好ましい。
一般的には、室温及び大気圧下で液体である脂肪物質は、脂肪相の全重量に基づいて、0.01〜90重量%、特に、0.1〜85重量%の割合で存在させ得る。
化粧料組成物は、特に、唇に適用することを意図する場合には、比較的高い光沢を得ることを可能にする、1.47〜1.51の屈折率を有する油性相を含有し得る。
室温及び大気圧下で固体である脂肪物質に関して、この脂肪物質はワックス、ゴム及びその混合物から選ばれ得る。この固体脂肪物質は、脂肪相の全重量に基づいて、0.01〜50重量%、特に、0.1〜40重量%、特に、0.2〜30重量%の割合で存在させ得る。
ワックス及びゴム
化粧料組成物は、特に、少なくとも1種のワックスを含有し得る。
本発明の目的のためには、“ワックス”という用語は、室温(25℃)で固体であり、可逆的な固体/液体状態の変化を受け、30℃以上であって、200℃までであり得る融点と0.5MPa以上の硬度を有するそして固体状態において異方性結晶組織(anisotropic crystal
organization)を有する脂肪親和性脂肪質化合物を意味する。ワックスをその融点にすることにより、油と混和性にせしめ、顕微鏡的に均質な混合物を形成させることが可能であるが、この混合物の温度を室温に戻したとき、混合物の油中のワックスの再結晶が行われる。
本発明で使用し得るワックスは、化粧料組成物に組織化する(structure)ために、室温で固体である、特に、スティックの形の化合物である;ワックスは炭化水素系ワックス、フルオロワックス及び/又はシリコーンワックスであることができかつ植物、鉱物、動物及び/又は合成起源のものであり得る。特に、ワックスは40℃以上、好ましくは、45℃以上の融点を有し得る。
本発明で使用し得るワックスとしては、化粧料で通常使用されるものが挙げられる:それは、特に、天然起源のもの、例えば、密蝋、カルナバ蝋、カンデリラ蝋、オーリクリー蝋、木蝋、コルク繊維蝋(cork fibre wax)、サトウキビ蝋、米蝋、モンタン蝋、パラフィン、リグナイト蝋又はマイクロクリスタリンワックス、セレシン、オゾケライト及び水素化油、例えば、ジョジョバ油;合成ワックス、例えば、エチレンの重合又は共重合から誘導されるポリエチレンワックス、フィッシャー−トロプッシュワックス、又は、脂肪酸エステル、例えば、オクタコサニルステアレート、40℃、好ましくは45℃で固体のグリセライド、シリコーンワックス、例えば、炭素数が10〜45個のアルキル又はアルコキシ基を含有するアルキル又はアルコキシジメチコーン、40℃で固体のかつエステル鎖が少なくとも10個の炭素原子を含有しているポリ(ジ)メチルシロキサンエステル;及びこれらの混合物である。
本発明で使用し得るゴムは、通常、油中に溶解した形であり、重合体は室温で固体であり、樹脂は室温で液体又は固体であり得る。
“ゴム”という用語は50000〜1000000の重量平均分子量を有する、室温で固体重合体の形を有する脂肪物質を意味する。ゴムは、しばしば、シリコーン油のごとき有機溶剤中の分散体として販売されている。
ゴム又はワックスの性質と量は所望の機械的性質とテキスチャーに応じて変動する。指針として示せば、ワックスの量は、組成物の全重量に基づいて、0.01〜50%、好ましくは、2〜40%、より好ましくは、5〜30%である。
特に、ワックスは水中ワックス型エマルジョンの形で存在させ得る。
ワックスは、本発明の組成物中に、該組成物の全重量に基づいて、0.01〜50重量%、特に、0.1〜30重量%、特に、0.2〜20重量%の含有量で存在させ得る。
充填剤
本発明の目的について、この用語は、化粧料組成物のテキスチャー特性(texture
property)を調整するために、又は、換言すれば、そのレオロジー特性を制御するために該組成物中に導入される有機及び/又は無機化合物を意味する。顔料及び真珠光沢顔料はこの定義から排除される。
本発明の特定の変法によれば、化粧料組成物は、該組成物の全重量に基づいて、15重量%以下、特に、10重量%以下、特に、7重量%以下の充填剤を含有している。
充填剤は、特に、球状充填剤、例えば、タルク、ステアリン酸亜鉛、雲母、カオリン、ポリアミド粉末[ナイロン(Nylon;登録商標)][Atochem製のオルガゾル(Orgasol;登録商標)]、ポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレン粉末[テフロン(Teflon;登録商標)]、デンプン、窒化ホウ素、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル重合体の微小球のごとき重合体微小球、例えば、エパンセル(Epancel;登録商標)(Nobel Industrie製)、アクリル酸共重合体[Dow Corning社製のポリトラップ(Polytrap;登録商標)]、シリコーン樹脂マイクロビーズ[例えば、東芝製のトスパールス(Tospearls;登録商標)]及びオルガノポリシロキサンエラストマーであり得る。
表面活性剤
本発明の化粧料組成物は、該組成物の全重量に基づいて、特に、0.1〜30重量%、より好ましくは、5〜15重量%の割合で存在させる乳化性表面活性剤も含有し得る。
これらの表面活性剤はアニオン性及びノニオン性表面活性剤から選ばれる。表面活性剤の特性と機能(乳化)の定義については、文献 “Encyclopedia of Chemical Technology,
Kirk Othmer”第22巻、第333-432頁、第3版(1979)、Wiley社を参照し得る;特に、アニオン性及びノニオン性表面活性剤については、この文献の第347-377頁を参照し得る。
本発明で使用するのに好ましい表面活性剤は下記のものから選ばれる:
−ノニオン性表面活性剤:脂肪酸、脂肪アルコール又はポリエトキシル化又はポリグリセロール化脂肪アルコール、例えばポリエトキシル化ステアリル又はセチルステアリルアルコール、スクロースの脂肪酸エステル、アルキルグルコースエステル、特に、ポリオキシエチレン化C1-C6アルキルグルコース脂肪酸エステル及びこれらの混合物、
−アニオン性表面活性剤:アミン、アンモニア水溶液又はアルカリ塩で中和された
C16-C30脂肪酸及びこれらの混合物。
水中油型又は水中ワックス型エマルジョンを得ることのできる表面活性剤を使用することが好ましい。
着色剤
本発明の化粧料組成物は、少なくとも1種の着色剤を含有している;この着色剤は、化粧料組成物の全重量に基づいて、0.01〜40重量%、特に、0.01〜30重量%、特に、0.05〜25重量%の割合で存在させ得る。
この又はこれらの着色剤は顔料、水溶性又は脂溶性染料及び真珠光沢顔料(nacres)及びこれらの混合物から選ばれる。
“顔料”という用語は、化粧料組成物を着色及び/又は不透明にするための、液状親水性相に不溶性の、白色の又は着色した無機又は有機粒子を意味するものと理解されるべきである。“充填剤”という用語は無色又は白色の、鉱物性の又は合成された、層状又は非層状の粒子を意味するものと理解されるべきである。“真珠光沢顔料”という用語は、特に、ある種の軟体動物(molluscs)により、その殻中で製造された、又は、合成された真珠光沢粒子を意味するものと理解されるべきである。
顔料は、化粧料組成物中に、該組成物の全重量に基づいて、0.01〜25重量%、特に、
0.01〜15重量%、特に、0.02〜5重量%の割合で存在させ得る。
本発明で使用し得る無機顔料としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、及び、酸化亜鉛、酸化鉄又は酸化クロム、フェリックブルー(ferric blue)、マンガンバイオレット、群青及びクロム水和物が挙げられる。本発明で使用し得る有機顔料としては、カーボンブラック、D&C型の顔料、及び、コチニールカーミンに基づくレーキ又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムに基づくレーキ、又は、EP-A-
542669、EP-A-787730、EP-A-787731及びWO-A-96/08537号に記載されるジケトン ピロロピロール(DPP)が挙げられる。これらの顔料の量及び/又は選択は、通常、考慮している化粧料組成物中に存在するナノチューブ(nanotube)の量を考慮して調節される。
真珠光沢顔料は、化粧料組成物中に、該組成物の全重量に基づいて、0.01〜25重量%、特に、0.01〜15重量%、特に、0.02〜5重量%の割合で存在させ得る。
真珠光沢顔料は、チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆された雲母のごとき白色真珠光沢顔料、酸化鉄で被覆されたチタニウムマイカ(titanium mica)、特にフェリックブルー又は酸化クロムで被覆されたチタニウムマイカ、前記した有機顔料で被覆されたチタニウムマイカ及びオキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料のごとき着色真珠光沢顔料から選択し得る。
化粧料組成物は、更に、水溶性又は脂溶性染料を、該組成物の全重量に基づいて、0.01〜6重量%、特に、0.01〜3重量%の含有量で含有し得る。脂溶性染料は、例えば、スーダンレッド、DC レッド 17、DCグリーン6、β-カロテン、ダイズ油、スーダンブラウン、DC イエロー 11、DC バイオレット 2、DCオレンジ 5及びキノリンイエローである。水溶性染料はビートルートジュース及びメチレンブルーである。
本発明の化粧料組成物は、更に、考慮している分野、特に、化粧料及び皮膚用医薬の分野で通常使用されている任意の成分も含有し得る。これらの成分は、特に、ビタミン、酸化防止剤、増粘剤、微量元素、軟化剤、金属イオン封鎖剤、香料、塩基性化又は酸性化剤、防腐剤、UV-遮断剤、親水性又は親油性活性剤及びこれらの混合物から選ばれる。これらの種々の量は、化粧料の分野で慣用されている量、例えば、組成物の全重量の0.01〜20重量%である。
云うまでもなく、当業者であればこれらの追加の成分及び/又はその量は、本発明の化粧料組成物の有利な性質がかかる成分の添加によって好ましくない影響を受けないように、又は、実質的に受けないように選択することに注意するであろう。
本発明の化粧料組成物は化粧料及び皮膚用医薬で慣用されている方法で得ることができる。
本発明の化粧料組成物は、固体組成物、圧縮又は注型したスティック又はディッシュ、又は、ペースト状又は液状組成物の形であり得る。本発明の化粧料組成物は固体の形状、即ち、特に、圧縮又は注型した(その重量の下で流動しない)硬い形状、例えばスティック又はディッシュの形であることが有利である。
本発明の場合、化粧料組成物はリップスティック、リップバルム(lip balm)、キャストファンデーション、コンセラー製品(concealer product)、顔色“コレクター”
(“complexion “corrector”)又は“エンベリッシャー”(“embellisher”)及び/又はアイサシャドー又はメーキャップルージュの形であり得る。
しかしながら、化粧料組成物はペースト、固体又はクリームの形であり得る。化粧料組成物は水中油型又は油中水型エマルジョン、固体又は軟質の無水ゲル又は自由粉末又は圧縮粉末であることができ、また、2相型であり得る。一つの特定の変法によれば、化粧料組成物はエマルジョンの形であり得る。
本発明の化粧料組成物は、着色又は無色組成物の形、日焼け防止組成物(antisun
composition)又は化粧落し組成物(makeup-removing composition)の形又は衛生用組成物
(hygienic composition)の形であり得る。化粧料組成物は、特に、化粧料用活性剤
(cosmetic active agent)を含有している。従って、この組成物は皮膚、例えば手又は顔用のケアー又はトリートメントベースとして、又は、唇用のケアー又はトリートメントベースとして(唇を寒さ及び/又は日光及び/又は風から保護するためのリップバルサム)、又は、脱臭剤として使用し得る。本発明で使用し得る化粧料用活性剤としてはビタミンA、E、C及びB3、プロビタミン、例えばD-パンテノール、鎮静用活性剤、例えばα-ビサボロール、アロエベラ(aloe vera)及びアラントイン、植物抽出物又は精油、保護又は再構成剤、例えばセラミド、リフレッシュ用活性剤、例えばメントール及びその誘導体、皮膚軟化剤(ココアバター、ジメチコーン)、加湿剤(アルギニンPCA)、防しわ用活性剤及び必須脂肪酸が挙げられる。
本発明の化粧料組成物は皮膚、特に顔の皮膚用のメーキャップ製品、例えば、ファンデーション、ブラッシャー、半永久的イレズミ用メーキャップ又はリップメーキャップ製品、例えば、場合によりケアー又はトリートメント特性を有するリップスティック又はリップグロス、外皮用メーキャップ製品、例えばネイルワニス、マスカラ又はアイライナー、又は、毛髪染色又はケアー製品の形であり得る。
云うまでもなく、本発明の化粧料組成物は、化粧料として許容され得るもの、即ち、無毒性でありかつヒトの皮膚、外皮又は唇に適用し得るものでなければならない。
以下に示す組成物は例示のためのものであり、本発明を限定するものではない。
実施例1
2種の光沢製剤を調製した:
−一方は、本発明に従った製剤であり、ルスプラン(Lisplan) DD-DA7(登録商標)の名称で販売されているジリノール酸とジリノレイルアルコールとのエステルを含有している;
-他方は、比較用製剤であり、上記エステルの代わりに、Amoco社からインドポール
(Indopol) H-1500(登録商標)の名称で販売されているポリブチレンを、前記エステルと当量を含有している。
それぞれの組成は下記の通りである:
Figure 2004269531
調製方法は下記の通りである:
顔料(相C)を30gの相A中で磨砕した。ついで、粉砕した材料、相Aの残部及び相Bを70℃に加熱した加熱容器に装入し、混合物をレイネリ(Rayneri)ミキサーを使用して30分間均質化した。ついで、シリカ(相D)を混合物に添加し、得られた混合物を2時間均質化した。最後に、香料を混合物に添加した。この混合物を5分間均質化しついで攪拌と加熱を停止した。混合物を室温に冷却し、得られた軟質ペーストをチューブに充填した。
ジリノール二酸/ジリノレイルジオールエステルを含有する製剤は、ポリブチレンを含有する製剤より、より良好な化粧料特性を有することが注目される。即ち、ジリノール二酸/ジリノレイルジオールエステル、ルスプラン DD-DA7(登録商標)を含有する製剤は、適用したとき、インドポール H-1500(登録商標)を含有する製剤より粘稠性が小さく、より滑らかな(slippery)性質を有しており、より光沢が大きい。更に、この製剤は、適用後、粘稠性が小さく、光沢が大きい。1時間後、この製剤は粘稠性が小さく、より大きい光沢を有する。
実施例2
上記2種の製剤を再び調製した;但し、試験1においては、ルスプラン DD-DA7(登録商標)の代わりにルスプラン DD-DA5(登録商標)を使用し、試験2においては、インドポール H-1500(登録商標)の代わりにインドポール H-100を使用した。
本発明に従った製剤は、1時間後、対照製剤より光沢が大きいことが注目される。
実施例3
2種のスティック製剤を調製した:
−一方は、本発明に従った製剤であり、ルスプラン DD-DA5(登録商標)の名称で販売されているジリノール酸とジリノレイルアルコールとのエステルを含有している;
-他方は、比較用製剤であり、上記エステルの代わりに、当量のラノリンを含有している。
それぞれの組成は下記の通りである:
Figure 2004269531
調製方法は下記の通りである:
ベントンゲル(相B)は高圧ホモジナイザーを使用して調製した。顔料(相D)は相A中で磨砕した。ついで、全体を相Cと共に加熱容器に装入し、100℃に加熱し、レイネリミキサーを使用して2時間均質化した。注型する5分前に相Eを添加した。ついで、混合物を42℃で型に注型し、型を-20℃のフリーザー中に30分間放置しついでスティックを型から剥離した。
唇に塗布したとき、ジリノール二酸/ジリノレイルジオールエステルを含有する製剤は、1時間後、液体ラノリンを含有する製剤より光沢が大きく、その他の特性は同一であることが注目される。

Claims (53)

  1. ジオールダイマーと少なくとも1種のC4-C34モノカルボン酸又はジカルボン酸とのエステルの少なくとも1種、少なくとも1種のペースト状化合物及び少なくとも1種の着色剤を生理学的に許容される媒体中に含有するかつ30より大きいか又は30に等しい平均光沢を有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用化粧料組成物。
  2. ジオールダイマーと脂肪酸又は脂肪酸の二酸ダイマーとのエステルの少なくとも1種、少なくとも1種のペースト状化合物及び15重量%以下の少なくとも1種の充填剤を生理学的に許容される媒体中に含有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用無水化粧料組成物。
  3. ジオールダイマーと不飽和脂肪酸の二酸ダイマーとのエステルの少なくとも1種及び少なくとも1種のペースト状化合物を生理学的に許容される媒体中に含有する、皮膚、唇及び/又は外皮のメーキャップ及び/又はケアー用化粧料組成物。
  4. モノカルボン酸は、
    −ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ヘプタデカン酸、ヘキサデカン酸、ペンタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ドコサン酸及びテトラコサン酸のごとき飽和線状酸、
    −脂肪酸、
    −2-ヒドロキシブタン酸、2-ヒドロキシペンタン酸、2-ヒドロキシヘキサン酸、2-ヒドロキシヘプタン酸、2-ヒドロキシオクタン酸、2-ヒドロキシノナン酸、2-ヒドロキシデカン酸、2-ヒドロキシウンデカン酸、2-ヒドロキシドデカン酸、2-ヒドロキシトリデカン酸、2-ヒドロキシ-テトラデカン酸、2-ヒドロキシ-ヘキサデカン酸、2-ヒドロキシ-ヘプタデカン酸、2-ヒドロキシオクタデカン酸、12-ヒドロキシオクタデカン酸、2-ヒドロキシノナデカン酸、2-ヒドロキシエイコサン酸、2-ヒドロキシドコサン酸及び2-ヒドロキシテトラコサン酸のごときヒドロキシ酸、
    −シクロヘキサン酸、水素化ロジン、ロジン、アビエチン酸、水素化アビエチン酸、安息香酸、p-オキシ安息香酸、p-アミノ安息香酸、桂皮酸、p-メトキシ桂皮酸、サリチル酸、没食子酸、ピロリドンカルボン酸及びニコチン酸及びこれらの混合物のごとき環式酸
    から選ばれる、請求項1に記載の組成物。
  5. 脂肪酸は
    −分岐鎖脂肪酸、例えば、イソブタン酸、イソペンタン酸、ピバル酸、イソヘキサン酸、イソヘプタン酸、イソオクタン酸、ジメチルオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソウンデカン酸、イソドデカン酸、イソトリデカン酸、イソテトラデカン酸、イソペンタデカン酸、イソヘキサデカン酸、イソヘプタデカン酸、イソオクタデカン酸、イソノナデカン酸、イソアイコサン酸、2-エチルヘキサン酸、2-ブチルオクタン酸、2-ヘキシルデカン酸、2-オクチルドデカン酸、2-デシルテトラデカン酸、2-ドデシルヘキサデカン酸、2-テトラデシルオクタデカン酸及び2-ヘキサデシルオクタデカン酸、
    −不飽和線状C8〜C34脂肪酸、例えば、ウンデシレン酸、リンデル酸、ミリストオレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸、ガドレイン酸、アイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラシジン酸及びアラキドン酸、
    −天然起源の脂肪酸、例えば、オレンジ油、アボカド油、マカダミア油、オリーブ油、水素化ダイズ油、ジョジョバ油、パーム油、ヒマシ油、麦芽油、サフラン油、綿実油及びミンク油及びその混合物
    から選ばれる、請求項2又は4の一つに記載の組成物。
  6. ジカルボン酸は、
    −下記の式(I)
    HOOC-(CH2)n-COOH (I)
    (式中、nは1〜16、好ましくは、3〜16の整数である)の化合物、及び
    −少なくとも1種の不飽和酸の分子間二量重合により得られる二酸ダイマー
    から選ばれる、請求項1、4及び5のいずれか一つに記載の組成物。
  7. ジカルボン酸は二酸ダイマーである、請求項6に記載の組成物。
  8. 不飽和脂肪酸は、C8〜C34、特に、C12〜C22、特に、C16〜C20、特に、C18不飽和脂肪酸である、請求項3及び5〜7のいずれか一つに記載の組成物。
  9. 不飽和脂肪酸は、ウンデシレン酸、リンデル酸、ミリストオレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸、ガドレイン酸、アイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラシジン酸及びアラキドン酸及びその混合物から選ばれる、請求項3及び6〜8のいずれか一つに記載の組成物。
  10. 二酸ダイマーはリノール酸の二量重合から誘導される、請求項2、3及び6のいずれか一つに記載の組成物。
  11. 二酸ダイマーは、その水素化された形である、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  12. ジオールダイマーは、二酸ダイマーの水素化から誘導される、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  13. 二酸ダイマーは、不飽和の、特に、C8〜C34、特に、C12〜C22、特に、C16〜C20、特に、C18脂肪酸の二量重合から誘導される、請求項12に記載の組成物。
  14. 不飽和脂肪酸は請求項5又は9に記載したごときものである、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  15. ジオールダイマーは、ジリノール 二酸の水素化から誘導される、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  16. ジオールダイマーは飽和された形である、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  17. 二酸ダイマーは、ジオールダイマーを誘導する二酸ダイマーと同一である、請求項12〜16のいずれか一つに記載の組成物。
  18. ジオールダイマーエステル、はジオールダイマーと二酸ダイマーとのエステルである、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  19. エステルは、一般式(II):
    HO-R1-(OCO-R2-COO-R1-)h-OH
    (式中、R1はジリノール 二酸の水素化から得られるジオールダイマー残渣を表し、R2は水素化ジリノール 二酸残渣を表し、hは1〜9の整数を表す)の化合物である、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  20. エステルを、組成物の全重量に対して、1〜99重量%、特に、2〜60重量%、特に、5〜40重量%、特に、10〜35重量%の割合で存在させる、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  21. 組成物は、30より大きいか又は30に等しい、特に、60より大きいか又は60に等しい、特に、70より大きいか又は70に等しい平均光沢を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  22. ペースト状化合物は、20℃で、0.001〜0.5MPa、特に、0.002〜0.4MPaの硬度を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  23. ペースト状化合物は、固体状態で異方性結晶組織を有しており、23℃の温度で液状部分と固体部分を含有している、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  24. 23℃での液状部分は、特に、15〜85重量%、特に、40〜85重量%を占める、請求項23に記載の組成物。
  25. ペースト状化合物の液状部分は、32℃で測定した場合、特に、該化合物の30〜100重量%、特に、該化合物の80〜100重量%、特に、該化合物の90〜100重量%を占める、請求項23又は24に記載の組成物。
  26. ペースト状化合物は、
    −重合体又は非重合体状シリコーン化合物
    −重合体又は非重合体状フルオロ化合物
    −ビニル重合体、特に、
    オレフィン単独重合体
    オレフィン共重合体
    水素化ジエン単独重合体及び共重合体
    好ましくは、C8〜C30アルキル基を含有するアルキル(メタ)アクリレートの単独重合体又は共重合体である線状又は分岐鎖状オリゴマー
    C8〜C30アルキル基を含有するビニルエステルの単独重合体又は共重合体であるオリゴマー
    C8〜C30アルキル基を含有するビニルエーテルの単独重合体又は共重合体であるオリゴマー
    −1種又はそれ以上のC2−C100、好ましくは、C2-C50ジオールのポリエーテル化から得られる脂溶性ポリエーテル
    − エステル
    及びこれらの混合物から選ばれる、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  27. ペースト状化合物は、炭化水素を基材とする、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  28. ペースト状化合物はポリメチルトリフルオロプロピルメチルアルキルジメチルシロキサンである、請求項1〜26のいずれか一つに記載の組成物。
  29. 脂溶性ポリエーテルは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとC6−C30長鎖アルキレンオキシドとの共重合体、好ましくは、共重合体中のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとアルキレンオキシドとの重量比が5:95〜70:30であるような共重合体から選ばれる、請求項26に記載の組成物。
  30. 脂溶性ポリエーテルは、ポリオキシエチレン/ポリドデシルグリコールブロック共重合体である、請求項29に記載の組成物。
  31. エステルは、
    −グリセロールオリゴマーのエステル、特に、ジグリセロールエステル、特に、アジピン酸とグリセロールの縮合物;これらのエステルについて、グリセロールのヒドロキシル基の幾つかはステアリン酸、カプリン酸、イソステアリン酸及び12-ヒドロキシステアリン酸のごとき脂肪酸の混合物と反応している、
    −アラキジルプロピオネート、
    −植物ステロールエステル、
    −線状又は分岐鎖状C4-C50 ジカルボン酸又はポリカルボン酸とC2-C50 ジオール又はポリオールとの重縮合から得られる非架橋ポリエステル、
    −脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルと脂肪族カルボン酸及びその混合物とのエステルから得られる、エステルの脂肪族エステル
    から選ばれる、請求項26に記載の組成物。
  32. カルボン酸は、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2-エチルヘキサン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘキシルデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、イソステアリン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、イソアラキジン酸、オクチルドデカン酸、ヘンエイコサン酸及びドコサン酸及びこれらの混合物から選ばれる、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  33. 脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、
    a) 飽和線状モノヒドロキシル化脂肪族モノカルボン酸の部分又は全エステル、
    b) 不飽和モノヒドロキシル化脂肪族モノカルボン酸の部分又は全エステル、
    c) 飽和モノヒドロキシル化脂肪族ポリカルボン酸の部分又は全エステル、
    d) 飽和ポリヒドロキシル化脂肪族ポリカルボン酸の部分又は全エステル、
    e) モノヒドロキシル化又はポリヒドロキシル化脂肪族モノカルボン酸又はポリカルボン酸と反応させた、C2-C16脂肪族ポリオールの部分又は全エステル
    及びこれらの混合物から選ばれる、請求項31に記載の組成物。
  34. ペースト状化合物は、組成物の全重量に基づいて、1〜99重量%、特に、1〜60重量%、特に、2〜30重量%、特に、5〜15重量%の割合で存在させる、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  35. 25℃より高い、特に、25〜85℃の範囲、特に、30〜60℃の範囲の融点又は熱転移温度及び/又は0.001〜0.5MPaの範囲、特に、0.005〜0.4MPaの範囲の硬度を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  36. 少なくとも一つの水性相を含有する、請求項3〜35のいずれか一つに記載の組成物。
  37. 少なくとも一つの脂肪相を含有する、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  38. 無水である、請求項1〜35及び37のいずれか一つに記載の組成物。
  39. 前記脂肪相は、室温及び大気圧下で液体である脂肪物質の少なくとも1種及び/又は室温及び大気圧下で固体である脂肪物質の少なくとも1種を含有している、請求項37又は38に記載の組成物。
  40. 室温及び大気圧下で液体である前記脂肪物質は、少なくとも1種の揮発性又は非揮発性油又はその混合物からなる、請求項39に記載の組成物。
  41. 非揮発性油は、動物起源の炭化水素系油、炭化水素系植物油、無機又は合成起源の線状又は分岐鎖炭化水素、10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル;合成エステル、ポリオールエステル、12〜26個の炭素原子を含有する脂肪アルコール;高級脂肪酸、ポリメチルシロキサン(PDMS)型のシリコーン油及びこれらの混合物から選ばれる、請求項40に記載の組成物。
  42. 液状脂肪物質は8〜16個の炭素原子を含有する鎖炭化水素系油及び揮発性シリコーン油から選ばれた、少なくとも1種の揮発性油からなる、請求項39〜41のいずれか一つに記載の組成物。
  43. 室温及び大気圧下で液体である前記脂肪物質は、脂肪相の全重量に基づいて、0.01〜90重量%、特に、0.1〜85重量%を占める、請求項39〜42のいずれか一つに記載の組成物。
  44. 室温及び大気圧下で固体である前記脂肪物質は、ワックス及びゴム及びこれらの混合物から選ばれる、請求項39〜43のいずれか一つに記載の組成物。
  45. 前記脂肪相は、少なくとも1種の固体脂肪物質を、脂肪相の全重量に基づいて、0.01〜50重量%、特に、0.1〜40重量%、特に、0.2〜30重量%の割合で含有している、請求項41〜44のいずれか一つに記載の組成物。
  46. 少なくとも1種の充填剤を、組成物の全重量に基づいて、15重量%以下、特に、10重量%以下、特に、7重量%以下の量で含有している、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  47. 充填剤は球状充填剤、例えば、タルク、ステアリン酸亜鉛、雲母、カオリン、ポリアミド粉末、ポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレン重合体粉末、デンプン、窒化ホウ素、重合体微小球、例えば、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル、アクリル酸共重合体の重合体微小球、シリコーン樹脂マイクロビーズ及びオルガノポリシロキサンのごとき重合体微小球から選ばれる、請求項46に記載の組成物。
  48. 少なくとも1種の着色剤を、特に、組成物の全重量に基づいて、0.01〜40重量%、特に、0.1〜30重量%、特に、0.2〜25重量%の割合で更に含有している、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  49. 着色剤は、顔料、脂溶性又は水溶性染料及び真珠光沢顔料及びその混合物から選ばれる、請求項48に記載の組成物。
  50. エマルジョンの形である、請求項1、3〜37及び39から49のいずれか一つに記載の組成物。
  51. スティツク又はディツシュのごとき注型製品の形である、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  52. リップスティツク、リップバーム、キャストファンデーション、コンシーラー製品、顔色“コレクター”又は“エンブリシャー”、及び/又は、アイシャドー又はメーキャップルージュの形である、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
  53. 請求項1〜52のいずれか一つに記載の組成物の少なくとも1種を皮膚、くちびる及び/又は外皮に適用することからなる、皮膚又は唇のメーキャップ及び/又はケアー方法。

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