JP2005036005A - ポリエステルを含む、ケラチン質のケアまたはメイクアップ用化粧品組成物とその使用 - Google Patents

ポリエステルを含む、ケラチン質のケアまたはメイクアップ用化粧品組成物とその使用 Download PDF

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Abstract

【課題】 光沢、耐タック性、耐移行性、心地よく耐久力、特に色の耐久力があるという性質をもつ、ケラチン質のケアまたはメイクアップ用の化粧品組成物を提供すること。
【解決手段】 本組成物は、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを含む、化粧品として許容される媒体を含む。
【選択図】 なし

Description

本発明は、頭皮を含めての、人間の顔または身体の皮膚、ならびに人間の唇あるいは外皮変形体、例えば毛、睫毛、眉毛もしくは爪のための、特定のポリエステルを含み化粧品として許容される媒体(medium)を含む、メイクアップまたはケア用化粧品組成物に関する。この組成物は注目すべき化粧特性をもち、特に、メイクアップまたはケアトリートメントに耐タック性(tack-resistance)、耐移行性、光沢(gloss)、耐久力および心地よいという性質を付与する。
特に、本発明の組成物は、人間の身体、唇または外皮変形体のための、特にケア特性をもつメイクアップ製品の構成成分となる。それは、特に、リップスティックまたはリップグロス、メイクアップルージュ、アイシャドウ、入れ墨製品、マスカラ、アイライナー、マニキュア、皮膚の人工日焼け製品、ヘアカラー製品またはヘアケア製品の構成成分となる。
EP-A-0 955 039 FR 0 209 246
出願人は、驚くべきことに、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを使用することにより、心地よさがあり、耐タック性、耐移行性、光沢があり、かつ/または、優れた耐久力がある組成物を得ることが可能であることを見出した。
こうして、本発明の1つの主題は、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)有利にはオイルの携帯での、前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを含む、化粧品として許容される媒体を含む、特にケラチン質のケアまたはメイクアップ用の化粧品組成物である。
本発明の主題はまた、化粧品組成物の被膜に、耐久力、耐タック性、耐移行性、光沢および/または心地よい性質を付与する化粧方法であり、この方法は、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)有利にはオイルの形態での、前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを、前記組成物に導入することからなる。
本発明の主題はまた、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)有利にはオイルの形態での、前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルからなる組合せを、耐久力、耐タック性、耐移行性、光沢および/または心地よい性質をもつ生理学的に許容される組成物に使用することである。
最後に、本発明の主題は、生理学的に許容される組成物に、i)ポリカルボン酸による、少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)有利にはオイルの形態での、前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを、耐久力、耐タック性、耐移行性、光沢および/または心地よい性質を前記組成物に付与する作用剤(agent)として使用することである。
ポリエステル
本発明に適するポリエステルは、
- ポリカルボン酸、および
- 脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステル(以後これは「ヒドロキシエステル(hydroxylated ester)」と呼ばれる)
のエステル化により得られる。
ヒドロキシエステル
脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステル(すなわちヒドロキシエステル)は少なくとも2個のヒドロキシ基を含む。
ヒドロキシエステルは、有利には、少なくとも1のヒドロキシ脂肪族カルボン酸とポリオールとの反応から誘導される。
前記ヒドロキシ脂肪酸は、特に2から40個の炭素原子、好ましくは10から34個の炭素原子、さらに好ましくは12から28個の炭素原子を含み、それはまた、1から20個のヒドロキシル基、好ましくは1から10個のヒドロキシル基、さらに好ましくは1から6個のヒドロキシル基を含み、このヒドロキシ脂肪酸をポリカルボン酸でエステル化して本発明のポリエステルを得ることができる。
前記ポリオールは、2から40個の炭素原子、さらに好ましくは3から30個の炭素原子を含み得る。このポリオールは、好ましくは脂肪族ポリオールである。有利には、ポリオールはサッカリドではない。
前記のヒドロキシ酸と反応する前記ポリオールのエステル化は、部分的であっても、完全であってもよいが、有利には、ポリオールは完全にエステル化される。
好ましくは、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、脂肪酸残基が少なくとも12個の炭素原子、例えば12から40個の炭素原子、さらに好ましくは12から28個の炭素原子を含むような、ヒドロキシ脂肪酸エステルである。
本発明において使用され得る脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、
a)飽和直鎖状モノヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸の部分または完全エステル;
b)不飽和モノヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸の部分または完全エステル、例えばトリリシノール酸グリセリル(ひまし油);
c)モノヒドロキシまたはポリヒドロキシ脂肪族のモノカルボン酸またはポリカルボン酸と反応したC2からC10の脂肪族ポリオールの部分または完全エステル、特に例えば、トリグリセリド、ペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジペンタエリトリトールまたはポリグリセロールのエステル、およびソルビトールエステル;およびこれらの混合物;から選択され得る。
前記のもののように、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、脂肪族ポリカルボン酸のエステル化で得られた場合、エステル結合になっていないCOOH残基が全く残っていないと有利である。
脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、好ましくは、C2からC16の脂肪族ポリオールのエステルから選択され、前記ポリオールは、少なくとも12個の炭素原子を含む飽和または不飽和鎖をもつヒドロキシ脂肪族脂肪酸と反応している。脂肪酸は、好ましくはリシノール酸であり、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、好ましくは水添ひまし油である。
水添ひまし油は市販されている。それは、例えば、Hawaken Fine Chemicalsの製品であるHimako P(登録商標)である。
ポリカルボン酸
ポリカルボン酸は、少なくとも2個のCOOH基を含む。有利には、それは、不飽和脂肪族カルボン酸の2量体二酸(diacid dimer)である。
本発明に適するポリカルボン酸は、好ましくは脂肪族であり、有利には、脂肪族ジカルボン酸である。
一実施形態によれば、ポリカルボン酸は、不飽和脂肪酸の2量体二酸、すなわち、少なくとも1の不飽和脂肪酸から、例えば、1の不飽和脂肪酸もしくは2の異なる不飽和脂肪酸から生成する2量体である。脂肪酸は、好ましくは、1価不飽和または2価不飽和である。「脂肪酸」という用語は、植物または動物由来の脂肪物質の加水分解により得られる酸を意味する。
不飽和脂肪酸の2量体二酸、あるいは別の2量体二酸は、少なくとも1の不飽和脂肪酸の分子間2量化反応により都合よく得られる。好ましくは、1の不飽和脂肪酸だけが2量体化される。
不飽和脂肪酸の2量体二酸は、特にC8からC34、殊にC12からC22、とりわけC16からC20、さらに特定するとC18の不飽和脂肪酸の2量体化により、特に得られる。
特に挙げることができる代表的な不飽和脂肪酸には、ウンデセン酸、リンデル酸(linderic acid)、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸(elaidinic acid)、ガドレン酸(gadolenoic acid)、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラッシジン酸(brassidic acid)およびアラキドン酸、ならびにこれらの混合物が含まれる。
2量体二酸は、有利には、リノール酸および/またはリノレン酸の2量体化により得られる。例えば、Uniqemaの市販品であるPripol 1009(登録商標)が使用される。
2量体二酸は、好ましくは飽和している、すなわち、それは炭素-炭素2重結合を含んでおらず、それは、不飽和脂肪酸の縮合(condensation)と、任意選択の、2重結合を単結合に転化するための後の水素化により得られる。
不飽和脂肪酸の好ましい2量体二酸は、リノール酸の2量体化により得られ、任意選択で、得られた2量体の水素化が後で行われる。水素化の状態は部分的あるいは完全であり得るが、特に、酸化に対してより安定な飽和した状態であり得る。
2量体化の後に残っている2重結合の水素化により酸化安定性が向上している、2量体二酸および特にジリノール酸二酸もまた市販されている。
本発明では、現在市販されているどの2量体二酸でも使用することができる。
本発明に適するポリエステルの分子量は、以下の条件の下でゲル浸透クロマトグラフィを用い、ポリスチレンを用いる較正方法に従って求めて、2000と8000g/molの間、好ましくは3000と7000g/molの間である。
装置 TOSOH SC-8010 システム
カラム Shodex KF-800D + KF-805L x 2
溶離液 THF
温度 等温40℃カラム
流量 1.0ml/分
濃度 約0.2重量/体積%
注入量 100μl
溶解性 完全溶解
検出器 示差屈折率計
例えば、Risocast DL-L(登録商標)の数平均分子量は3500と4000g/molの間であり、Risocast DA-H(登録商標)の数平均分子量は6000と6500g/molの間である。これらの製品は、日本の高級アルコール工業株式会社により市販されている。
本発明に適するポリエステルを調製するために使用される、ポリカルボン酸とヒドロキシエステルのモル比は、好ましくは0.20と1の間、より好ましくは0.20と0.40の間である。例えば、この比は、Risocast DA-H(登録商標)では0.75、Risocast DA-L(登録商標)では0.5に等しい。
本発明による組成物に使用され得るポリエステルとして、特に以下のものを挙げることができる:
- 2:1の比率の水添ひまし油とジリノール酸のエステル化反応により得られるエステル、
- 4:3の比率の水添ひまし油とイソステアリン酸のエステル化反応により得られるエステル。
ポリエステルは、式(1)のコンパウンド、式(2)のコンパウンドあるいはこれらの混合物を含み得る。
Figure 2005036005
Figure 2005036005
本発明のポリエステルは、有利には、室温(25℃)で、ペースト状あるいは粘性のあるコンパウンドである。本発明では、「ペースト状」という用語は、可逆的な固体/液体の状態変化をし、温度23℃で液体部分と固体部分を含む親油性脂肪コンパウンドを意味する。
本発明では、「ペーストコンパウンド」という用語は、20℃で、0.001から0.5MPa、好ましくは0.002から0.4MPaの範囲の硬度を好ましくは有するコンパウンドを意味する。
例として、Risocast DA-L(登録商標)は、20℃で硬度が0.04MPaであり、23℃で液体部分が82%に等しく、32℃で液体部分は90%に等しい。
本発明による組成物のポリエステルは、組成物の全重量の1%から99%、好ましくは1%から75%、さらに好ましくは5%から60%を占め得る。
炭化水素系エステル
「炭化水素系エステル」という用語は、前記のポリエステル以外のコンパウンドで少なくとも1個のCOOエステル官能基を含むコンパウンドを意味する。本発明では、「エステル」という語は、モノエステル、ジエステル、トリエステルならびに、さらに広く、前記のポリエステル以外のポリエステルを意味する。
本発明に適する炭化水素系エステルは、好ましくはオイル、すなわち、大気圧、温度23℃で液体である脂肪物質である。
炭化水素系エステルは、直鎖状、分岐状または環状であってよく、飽和でも不飽和でもよい。
炭化水素系エステルは、好ましくは、不揮発性オイルである。
「揮発性オイル」という用語は、室温、大気圧で、皮膚との接触で1時間経たない内に蒸発可能なオイル(あるいは非水溶性媒体)を意味する。揮発性オイルは、室温で液体であり、特に、室温、大気圧で、ゼロでない蒸気圧をもち、殊に、0.13Paから40,000Pa(10-3から300mmHg)の範囲、好ましくは1.3Paから13,000Pa(0.01から100mmHg)の範囲、より好ましくは1.3Paから1300Pa(0.01から10mmHg)の範囲の蒸気圧をもつ揮発性化粧オイルである。
さらに言えば、炭化水素系エステルは式RCOOR'に相当し、式中RCOOは2から30個の炭素原子を含むカルボン酸残基を表し、R'は1から30個の炭素原子を含む炭化水素系の鎖を表している。
RCOOは、2から30個の炭素原子、好ましくは4から26個の炭素原子、より好ましくは4から22個の炭素原子を含む脂肪族カルボン酸残基であることが好ましい。
基(radical)Rは、有利には、アルキル基またはアルケニル基である。「アルキル基」という用語は、炭素および水素からなり、直鎖状または分岐状である飽和脂肪族基を意味する。「アルケニル基」という用語は、炭素および水素からなり、直鎖状または分岐状であり、不飽和基、すなわち少なくとも1個の炭素-炭素2重結合を、好ましくは1から3個の2重結合を、さらに好ましくは1個の炭素-炭素2重結合を含む脂肪族基を意味する。
RCOOは、脂肪酸残基、すなわち、植物または動物由来の脂肪物質の加水分解により得られる酸を表し得る。
基R'Oは、アルコール、好ましくは、直鎖状または分岐状であり、飽和または不飽和である脂肪族アルコールの残基を表す。有利には、基R'は、基Rとは独立に選択されるアルキル基またはアルケニル基であり、アルキルおよびアルケニルは上に定義されている。
R'Oは、脂肪アルコール残基を、すなわち上で定義された脂肪酸の水素化により得られるアルコールを表し得る。
R'Oは、2から30個の炭素原子、好ましくは4から26個の炭素原子、より好ましくは4から22個の炭素原子を含む脂肪族アルコール残基であることが好ましい。
RとR'は、互いに独立に選択される。好ましくは、それらは、それらがいずれも飽和していて分岐状であるか、あるいはいずれも直鎖状で1価不飽和であるように選択される。
エステルは、特に、60個までの炭素原子、好ましくは10から45個、より好ましくは18から40個の炭素原子を含み得る。
一実施形態によれば、炭化水素系エステルは、飽和した分岐状のモノエステルである。好ましくは、このエステルは、飽和分岐脂肪族カルボン酸と、飽和分岐脂肪族アルコールとのモノエステルである。
別の実施形態によれば、炭化水素系エステルは、不飽和で直鎖状の1価脂肪酸と、不飽和で直鎖状の1価脂肪アルコール(炭素-炭素2重結合を含む)とのモノエステルである。
このように、前記エステルを、ネオペンタン酸エステル、例えば、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリルおよびネオペンタン酸2-オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシルおよびイソノナン酸イソステアリル、さらに、イソプロピルアルコールエステル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸もしくはイソステアリン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタン酸およびパルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ポリエチレングリコールジヘプタノエートおよびプロピレングリコールジエチル2-ヘキサノエート、ならびにこれらの混合物を含む非限定的リストから選択することができる。前記エステルはまた、合成エステル、特に脂肪酸のエステル、例えば、パーセリン(purcellin)オイル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルまたはステアリン酸オクチル;ヒドロキシエステル、例えば、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、および脂肪アルコールのヘプタン酸、オクタン酸およびデカン酸エステル、ならびにこれらの混合物からも選択され得る。
イソノナン酸イソノニル、エルカ酸オレイルおよびネオペンタン酸2-オクチルドデシルならびにこれらの混合物は、本発明の実施に、特に最適である。
この、またはこれらの炭化水素系エステルは、組成物に、組成物の全重量に対して重量で5%から90%、特に10%から60%、殊に20%から50%の割合で使用され得る。
組成物の光沢
一般に、化粧品組成物および、より特定すると唇に付けられることを想定した化粧品組成物を、平均光沢指数(mean gloss index)により特徴づけることができる。
「平均光沢」という用語は、通常の光沢計を用いて、以下の方法により測定され得る光沢を意味する。
平均光沢を評価したい組成物の厚さ50μmの塗膜が、Leneta(登録商標)ブランド コントラスト カード(brand contrast card)である呼称Form 1A Penopac上に、自動スプレッダを用いて塗りつけられる。塗膜は、少なくともカードの白地を覆う。次に、20°の光沢が、Byk Gardner(登録商標)製の呼称microTri-Gloss光沢計を用いて白地の上で測定される。
組成物の平均光沢は、特に組成物が唇に付けられると想定される場合には、30以上、または40以上、特に50以上、殊に60以上、より特定すると65以上、あるいはさらに好ましくは70以上であると有利である。
例えば、リップスティックのタイプの化粧品組成物は、約60に等しい平均光沢をもち、リキッドグロスベースのタイプの化粧品組成物またはアイシャドウのタイプの化粧品組成物は、約70に等しい平均光沢をもち、マニキュアベースのタイプの化粧品組成物は、約50の平均光沢をもつであろう。
グロスオイル
有利には、本発明による組成物は、ポリエステルがオイルの形態である場合、ポリエステルのオイル以外に、650から10,000g/molの範囲の高分子量オイル、および前記の炭化水素系エステルのオイルを含む。「オイル」という用語は、室温(25℃)、大気圧(760mmHg)で液体である、非水系であり、水不溶性の化合物を意味する。
本発明による組成物で使用されるオイルは、650から10,000g/molの範囲、好ましくは750と7500g/molの間の分子量をもつ。
詳細には、過度に低分子量のオイルは、本発明による組成物でポリエステルと一緒になって、光沢が十分でない組成物を生成し、過度に高分子量のオイルは、ベトベトしすぎると思われる組成物となる。
このため、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド(Uniqema社からEstol 3603 MCTオイルの呼称で販売または製造されている製品のような)は、494g/molと等しい分子量をもち、650から10,000g/molの範囲の分子量をもつオイルによる組成物ほど、化粧品としての性質が良くない組成物を生成する。
本発明で使用され得る、650から10,000g/molの範囲の分子量をもつオイルは、次のものから選択され得る:
- 親油性ポリマー、例えば、
- ポリブチレン、例えば、Amoco社により販売または製造される、Indopol H-100(分子量すなわちMM=965g/mol)、Indopol H-300(MM=1340g/mol)およびIndopol H-1500(MM=2160g/mol)、
- 水添ポリイソブチレン、例えば、Amoco社により販売または製造されるPanalane H-300 E(M=1340g/mol)、Synteal社により販売または製造されるViseal 20000(MM=6000g/mol)、およびWitco社により販売または製造されるRewopal PIB 1000(MM=1000g/mol)、
- ポリデセンおよび水添ポリデセン、例えば、Mobil Chemicals社により販売または製造される、Puresyn 10(MM=723g/mol)およびPuresyn 150(MM=9200g/mol)、
- ビニルピロリドンコポリマー、例えばISP社により販売または製造される、ビニルピロリドン/1-ヘキサデセンのコポリマーであるAntaron V-216(MM=7300g/mol)、
- エステル、例えば、
- 直鎖脂肪酸エステルで、全炭素数が35から70個の範囲であるもの、例えばテトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル(MM=697.05g/mol)、
- ヒドロキシエステル、例えばトリイソステアリン酸ポリグリセリル-2(MM=965.58g/mol)、
- 芳香族エステル、例えばトリメリト酸トリデシル(MM=7575.19g/mol)、
- 分岐C24〜C28脂肪アルコールまたは脂肪酸のエステル、例えば、特許出願EP-A-0 955 039に記載されるもの、特に、クエン酸トリイソアラキジル(MM=1033.76g/mol)、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル(MM=697.05g/mol)、トリイソステアリン酸グリセリル(MM=891.51g/mol)、トリス(2-デシル)テトラデカン酸グルセリル(MM=1143.98g/mol)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(MM=1202.02g/mol)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2(MM=1232.04g/mol)、もしくは、テトラキス(2-デシル)テトラデカン酸ペンタエリスリチル(MM=1538.66g/mol)、
- シリコーンオイル、例えば、フェニルシリコーン、具体的にはWacker社のBelsil PDM 1000(MM=9000g/mol)、
- 植物由来のオイル、例えば、ごま油(MM=820.6g/mol)、
- ならびにこれらの混合物。
本発明による組成物で使用される、650から10,000g/molの範囲の分子量をもつオイルは、組成物の全重量の1%から99%、好ましくは10%から80%、さらに好ましくは5%から70%を占め得る。
ペーストコンパウンド
本発明の組成物は前記のポリエステル以外のペーストコンパウンドもまた含み得る。
本発明では、「ペースト」という用語は、可逆的な固体/液体の状態変化を示し、固体状態で異方性結晶組織をもち、また温度23℃で液体部分と固体部分を含む、親油性脂肪コンパウンドを表すと想定されている。
本発明では、「ペーストコンパウンド」という用語は、20℃で、0.001から0.5MPa、好ましくは0.002から0.4MPaの硬度をもつコンパウンドを意味する。
硬度は、プローブをコンパウンド試料に押し込む方法に従って、さらに言えば、直径2mmのステンレス鋼シリンダを装備したテクスチャアナライザ(例えば、Rheo製のTA-XT2i(登録商標))を用いて測定される。硬度測定は、5個の試料の中央で、20℃で行われる。シリンダは、1mm/sの先行速度で、次に0.1mm/sの測定速度で各試料に導入され、挿入深さは0.3mmである。硬度として採用される値は最大ピーク値である。
さらに、このペーストコンパウンドは、23℃の温度で、液体部分と固体部分からなる形態で存在する。別の言い方をすると、ペーストコンパウンドの初期の融解温度は、23℃未満である。ペーストコンパウンドの液体部分は、23℃で測定して、コンパウンドの9から97重量%を占める。23℃でのこの液体部分は、好ましくは15と85重量%の間、より好ましくは40と85重量%の間を占める。
23℃でのペーストコンパウンドの液体の重量分率は、ペーストコンパウンドの融解熱に対する、23℃で費やされる融解熱の比に等しい。
ペーストコンパウンドの融解熱は、固体から液体状態に移る際にコンパウンドにより奪われる熱である。ペーストコンパウンドは、その質量の全てが結晶性固体の形態である時に、固体状態にあると言われる。ペーストコンパウンドは、その質量の全てが液体の形態である時に、液体状態にあると言われる。
ペーストコンパウンドの融解熱は、TA Instrument社によりMDSC 2920(登録商標)の名称で市販される熱量計のような、示差走査熱量計(DSC)を用いて、ISO 11357-3:1999標準に従って、5°または10℃/分の昇温で得られるサーモグラム曲線の下の面積に等しい。ペーストコンパウンドの融解熱は、コンパウンドを固体から液体状態にするのに必要なエネルギーの量である。それは、J/gで表される。
23℃で費やされる融解熱は、固体状態から、液体部分と固体部分からなる、23℃の試料の状態に移行する際に、試料により吸収されるエネルギーの量である。
ペーストコンパウンドの液体部分は、32℃で測定して、コンパウンドの、好ましくは30から100重量%、より好ましくは、80から100重量%、一層より好ましくは、コンパウンドの90から100重量%を占める。ペーストコンパウンドの液体部分が、32℃で測定して、100%である時、ペーストコンパウンドの融解範囲の終端温度は32℃以下である。
ペーストコンパウンドの液体分率は、32℃で測定して、ペーストコンパウンドの融解熱に対する32℃で費やされる融解熱の比に等しい。32℃で費やされる融解熱は、23℃で費やされる融解熱と同じ方法で計算される。
ペーストコンパウンドは、好ましくは、合成コンパウンドおよび植物由来のコンパウンドから選択される。ペーストコンパウンドは、植物由来の出発原料から合成によって得られ得る。
ペーストコンパウンドは、有利には、以下のものから選択される:
- ラノリンとその誘導体、
- ポリマーまたは非ポリマーのフッ素コンパウンド、
- ポリマーまたは非ポリマーのシリコーンコンパウンド、
- ビニルポリマー、特に、
- オレフィンホモポリマー、
- オレフィンコポリマー、
- 水素化ジエンホモポリマーおよびコポリマー、
- 直鎖状もしくは分岐オリゴマーであり、好ましくはC8〜C30のアルキル基をもつ(メタ)アクリル酸アルキルのホモポリマーまたはコポリマー、
- C8〜C30のアルキル基をもつビニルエステルのホモポリマーおよびコポリマーであるオリゴマー、
- C8〜C30のアルキル基をもつビニルエーテルのホモポリマーおよびコポリマーであるオリゴマー、
- 1以上のC2〜C100のジオール、好ましくはC2〜C50のジオール間のポリエーテル化により得られる脂溶性ポリエーテル、
- エステル
ならびにこれらの混合物。
ペーストコンパウンドは、好ましくはポリマー、特に炭化水素系ポリマーである。
ペーストコンパウンドは、好ましくは、ラノリンまたはその誘導体を含まない。
好ましいシリコーンとフッ素のペーストコンパウンドは、Shin-EtsuによりX22-1088(登録商標)の名称で市販される、ポリメチルトリフルオロプロピルメチルアルキルジメチルシロキサンである。
脂溶性ポリエーテルの中で、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと、C6〜C30の長鎖アルキレンオキシドとのコポリマーが特に好ましく、コポリマー中のアルキレンオキシドに対するエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの重量比が、5:95乃至70:30であるものがより好ましい。この種類の中で特に、長鎖アルキレンオキシドが、1000から10,000の平均分子量をもつブロックとして配置されたコポリマー、例えば、Akzo NobelによりElfacos ST9(登録商標)のブランド名で市販されている、ドデカンジオール(22モル)とポリエチレングリコール(45 EO)のエーテルのような、ポリオキシエチレン/ポリドデシルグリコールのブロックコポリマーを挙げることができるであろう。
ペースト状エステルの中では、特に以下のものが好ましい:
- グリセロールオリゴマーのエステル、特にジグリセロールエステル、殊に、アジピン酸とグリセロールの縮合物であって、グリセロールのヒドロキシル基のいくらかを、ステアリン酸、カプリン酸、イソステアリン酸および12-ヒドロキシステアリン酸などの脂肪酸混合物と反応させたもの、例えば、Sasol社によりSoftisan 649(登録商標)のブランド名で市販されているもの、
- プロピオン酸アラキジル(arachidyl)、AkzoがWaxenol 801(登録商標)のブランド名で市販、
- フィトステロールエステル、
- 直鎖状または分岐C4〜C50のジカルボン酸またはポリカルボン酸と、C2〜C50のジオールまたはポリオールとの間の重縮合により得られる非架橋ポリエステルであって、前記のポリエステル以外のもの、
- 脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルを脂肪族モノカルボン酸によりエステル化することにより得られるエステルからなる脂肪族エステル、およびこれらの混合物、例えば、
- 1対1(1/1)の比率で水添ひまし油とイソステアリン酸のエステル化反応により得られるエステル、すなわちモノイソステアリン酸水添ひまし油、
- 1対2(1/2)の比率で水添ひまし油とイソステアリン酸のエステル化反応により得られるエステル、すなわちジイソステアリン酸水添ひまし油、
- 1対3(1/3)の比率で水添ひまし油とイソステアリン酸のエステル化反応により得られるエステル、すなわちトリイソステアリン酸水添ひまし油、
- ならびにこれらの混合物。
植物由来のペーストコンパウンドの中で、大豆ステロールとペンタエリスリトールのエトキシ化(5 EO)およびプロポキシ化(5 PO)混合物を選択することが好ましく、これはVevy社によりLanolide(登録商標)の呼称で市販されている。
ペーストコンパウンドは、組成物の重量の、好ましくは1から99%、より好ましくは1から60%、より好ましくは2から30%、より一層好ましくは5から15%を占める。
染料
本発明の組成物は、有利には、組成物に可溶であるか分散し得る染料、顔料および真珠箔(nacres)およびこれらの混合物から選択され得る少なくとも1の着色剤(dyestuff)もまた含み得る。水溶性染料を用いることができるが、好ましくは、染料は脂溶性染料である。この着色剤は、組成物の全重量の0.001から98%、好ましくは0.5から85%、より好ましくは1から60%を占め得る。
リップスティックまたはボディメイクアップ製品のように、ペーストまたは成形された形態の組成物では、通常、組成物の全量に対して、0.5から50%、好ましくは2から40%、より好ましくは5から30%の着色剤が使用される。
脂溶性染料は、例えば、スーダンレッド、 D & C Red 17、D & C Green 6、βカロテン、大豆油、スーダンブラウン、D & C Yellow 11、D & C Violet 2、D & C Orange 5、キノリンイエローおよびアナットー(annatto)である。それらは、組成物の重量の0から20%、より好ましくは0.1から6%を占め得る。水溶性染料は、特に、ビートジュース(beetroot juice)またはメチレンブルーであり、(それらが存在する場合)組成物の重量の0.1から6%を占め得る。
好ましくは、本発明の組成物は粒子相を含み、この粒子相は、有利には着色しており、組成物の全重量の0.001から50%、好ましくは0.01から40%、より好ましくは0.05から30%を占め、それには、化粧品組成物では普通の、顔料および/または真珠箔および/またはフィラーが含まれ得る。
「顔料」という用語は、液体脂肪相に不溶で、組成物を着色および/または不透明化するためのものである白色または有色の、無機または有機の粒子を意味すると理解されるべきである。「フィラー」という用語は、無色または白色で、鉱物または合成の、ラメラ状(lamellar)または非ラメラ状粒子を意味すると理解されるべきである。「真珠箔」という用語は、特に、特定の貝類によりそれらの貝殻に作り出されるか、あるいは合成される、虹色の粒子を意味すると理解されるべきである。これらのフィラーおよび真珠箔は、組成物のテクスチャを調整するのに特に役立つ。
顔料は(それらが存在する場合)、組成物に、最終組成物の重量の0.05から30%、好ましくは2から20%の割合で存在し得る。本発明で使用され得る無機顔料として、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウムを、さらに酸化亜鉛、酸化鉄または酸化クロムおよび青色鉄(ferric blue)を挙げることができる。本発明で使用され得る有機顔料の中では特に、カーボンブラックと、バリウム、ストロンチウム、カルシウム(D & C Red No.7)およびアルミニウムのレーキを挙げることができる。
真珠箔は、(それらが存在する場合)組成物の全重量の0.001から20%、好ましくは約1から15%の割合で、組成物中に存在し得る。本発明で使用され得る真珠箔の中では特に、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料またはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、例えば着色チタンマイカを挙げることができる。
本発明の組成物は、有利には、色彩角度依存性(goniochromatic)顔料、例えば多層干渉顔料、および/または反射顔料を含む。これらの2種の顔料は、特許出願FR 0 209 246に記載されており、この特許の内容は、本特許出願に参照として組み込まれる。
フィラー
フィラーは、(それらが存在する場合)組成物の全重量の0.001から35%、好ましくは0.5から15%存在し得る。特に、タルク、マイカ、カオリン、ナイロン(登録商標)粉末(特にOrgansol)およびポリエチレン粉末、ポリテトラフルオロエチレン(Teflon(登録商標))粉末、デンプン、窒化ホウ素、Expancel(登録商標)(Nobel Industrie)のようなコポリマーのマイクロスフィア、Polytrap(登録商標)(Dow Corning)、Polypore(登録商標) L 200(Chemdal Corporation)、シリコーン樹脂マイクロビーズ(例えば、東芝のTospearl(登録商標))およびシリカを挙げることができる。
ワックス
特に、本発明の組成物は少なくとも1のワックスもまた含む。本発明では、「ワックス」という用語は、室温(25℃)で固体であり、固体/液体状態の可逆的な変化を示し、30℃より高く、可能性として200℃までの融解温度と、0.5MPaを超える硬度をもち、固体状態で異方性結晶組織をもつ、親油性脂肪コンパウンドを意味する。ワックスをその融解温度にすると、それはオイルと相溶し、微視的に均一な混合物となることが可能であるが、混合物の温度を室温に戻すと、ワックスは、混合物のオイル中で再結晶する。
本発明で使用され得るワックスは、室温で固体であり、組成物に、特にスティックの形態の、構造をもたせるためのコンパウンドであり、それらは、炭化水素系ワックス、フッ素ワックスおよび/またはシリコーンワックスであり、また、植物、鉱物、動物および/または合成由来であり得る。特に、それらは、40℃を超え、一層好ましくは45℃を超える融解温度をもつ。
本発明で使用され得るワックスとして、化粧品分野で通常用いられるワックスを挙げることができる。それらは、特に、天然物由来のもの、例えば、蜜蝋、カルナバワックス、カンデリラワックス、ouricoury wax、木蝋(Japan wax)、コルク繊維ワックス、サトウキビワックス、ライスワックス、モンタンワックス、パラフィン、亜炭(lignite)ワックスまたはマイクロクリスタリンワックス、セレシン、オゾケライト、ホホバ油のような水添オイル;合成ワックス、例えば、エチレンの重合または共重合により得られるポリエチレンワックスおよびフィッシャー-トロプシュワックス、または他の脂肪酸のエステル、例えばステアリン酸オクタコサニル(octacosanyl)、40℃で、さらに好ましくは45℃で固体であるグリセリド、シリコーンワックス、例えば、10から45個の炭素原子のアルキルまたはアルコキシ鎖をもつアルキルまたはアルコキシジメチコン、40℃で固体であり、そのエステル鎖が少なくとも10個の炭素原子を含むポリ(ジ)メチルシロキサンエステル;ならびにこれらの混合物;である。
本発明による組成物は、有利には、300と700の間、特に500g/molに等しい分子量をもつポリエチレンワックスを含む。
目安として、ワックスは、組成物の全重量の0.01から50%、好ましくは2から40%、より好ましくは5から30%を占めるであろう。
ノングロスオイル
650から10,000g/molの範囲の分子量をもつオイル以外で、また本発明に適する炭化水素系エステル以外の追加オイルは、炭化水素系オイルおよび/またはシリコーンオイルおよび/またはフッ素オイルであり得る。これらのオイルは動物、植物、鉱物または合成由来であり得る。「炭化水素系オイル」という用語は、主に炭素および水素原子と、可能性として、ヒドロキシル、エステル、エーテルおよびカルボキシル官能基から選ばれる1以上の複数の官能基を含むオイルを意味する。本発明で使用され得る追加オイルの例として以下のものを挙げることができる:
- 動物由来の炭化水素系オイル、例えばパーヒドロスクワレン;
- 炭化水素系植物オイル、例えば、ヘプタン酸もしくはオクタン酸トリグリセリドのように、4から10個の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド、あるいはホホバ油;
- 鉱物または合成由来の直鎖状または分岐炭化水素、例えば、液体パラフィンおよびこれらの誘導体、ならびに石油ゼリー;
- 12から26個の炭素原子を含む脂肪アルコール、例えば、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノールおよびオレイルアルコール;
- フッ素オイル、任意選択で、部分的に炭化水素系および/またはシリコーン系であるもの;
- シリコーンオイル、例えば、揮発性または不揮発性で直鎖状または環状のポリジメチルシロキサン(PDMS); ペンダント状にまたはシリコーン鎖末端に、アルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサンであって、これらの基が2から24個の炭素原子をもつもの;フェニルシリコン、例えば、フェニルトリメチコン(例えば、Dow CorningからDC556の商品名で販売されるフェニルトリメチコン)、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサンおよび2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート;
- 12から26個の炭素原子をもつ脂肪酸、例えば、オレイン酸;
ならびに、これらの混合物。
植物または合成由来の追加オイルが好ましい。
追加のオイルは、組成物の全重量の0.001%から90%、好ましくは0.05%から60%、さらに好ましくは1%から35%を占め得る。
添加剤
本発明の組成物は、水、抗酸化剤、保存剤、中和剤、親油性ゲル化剤または液体非水コンパウンド、分散剤および美容活性化剤などの、当分野で一般に使用される添加剤をさらに含むことができる。これらの添加剤は、組成物の全重量の0から70%、例えば1から50%、より好ましくは1から10%を占め得る水を除いて、組成物の全重量に対して0.0005%から20%、より好ましくは0.001%から10%の割合で組成物中に存在し得る。
本発明の組成物に使用され得る美容活性物質として、ビタミンA、E、C、B3およびF、D-パンテノールのようなプロビタミン、グリセロール、鎮静(calmative) 活性剤、例えば、α-ビサボロール、アロエベラ、アラントイン、植物抽出物または精油、保護剤または再生剤、例えばセラミド、「清涼(refreshing)」活性剤、例えばメントールおよびその誘導体、エモリエント(ココアバター、ジメチコン)、モイスチャライザー(アルギニン PCA)、シワ防止活性物質、必須脂肪酸とサンスクリーン、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
言うまでも無く、当分野の技術者は、本発明による組成物の利点のある特性が、想定される添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように、任意選択である補助的な添加剤および/またはその量を選択する際に注意を払うであろう。
製品形態(galenical form)
本発明による組成物の用途は多岐にわたり、着色または無着色の化粧製品の全体、さらに特定するとリップスティックに関連する。
本発明の組成物は、特にスティックまたは皿状の形に、固められたか、または成形された、固形組成物の形態で、あるいはペーストまたは液体の形態であり得る。有利には、本発明の組成物は、固形、すなわち、特に、例えばスティックまたは皿状に成形されたか固められた固い形態(それ自体の重さで流れないもの)である。
本発明の組成物は、ペースト、固形またはクリームの形態で存在し得る。本発明の組成物は、水中油型または油中水型のエマルジョン、固いか、または柔軟な無水ゲルであるか、あるいは他に、バラバラの、または固められた粉末であるか、さらに2相の形態でさえあり得る。好ましくは、それは、オイル状で、特に無水で連続な相をもつ組成物の形態をとり、この場合、それは、5 %未満の含量で水相を含み得る。
本発明による組成物は、着色または無着色スキンケア組成物の形態で、日焼け止めまたはメイクアップリムーバ組成物の形態で、あるいは他に衛生組成物の形態で存在し得る。本発明による組成物が美容活性物質を含む場合、それを、手または顔などの皮膚、または唇(リップバーム、唇を寒さおよび/または日光および/または風から守る)のケアベースまたは非治療的トリートメントベースとして、あるいは皮膚の人工日焼け製品として用いることができる。
本発明の組成物はまた、皮膚の、特に顔の着色メイクアップ製品、例えば、ブラッシャー、ファンデーション、メイクアップルージュもしくはアイシャドウ、ボディメイクアップ製品、例えば半永久的入れ墨製品、あるいは、リップメイクアップ製品、例えば、場合によっては非治療的トリートメントまたはケア特性のある、リップスティックまたはリップグロス、外皮変形体メイクアップ製品、例えば、マニキュア、マスカラもしくはアイライナー、あるいはヘアダイ(hair dye)製品またはヘアケア製品などの形態であり得る。
本発明による組成物は、好ましくは、リップスティックまたはリップグロスの形態をとる。
本発明の組成物は、言うまでもなく、生理学的に許容される(特に、化粧品として許容される)ものでなければならない、すなわち、毒性がなく、それを人の皮膚、外皮変形体または唇に付けることができなければならない。
「化粧品として許容される」という用語により、数カ月に渡って、テイスト、感触、外観および/または香りが好ましく、数日間体に付けておくことができることを意味する。
化粧品に通常使用されるよく知られた方法により、本発明による組成物を製造することができる。
以下の実施例は、非限定的に、本発明の目的を例示しようとするものである。量は、質量パーセントとして与えられている。
(実施例1および比較例2)
スティックの形態のリップスティック
比較例2では、Risocast DA-Lを、同じ重さのプロポキシ化ラノリンワックス(Cognis社からEmery 1695の呼称で販売されている)に置き換えた。
Figure 2005036005
手順
- 相Dをオイル状の相Aに3本ロールミルで練り込む。
- 高圧ホモジナイザを用いて、変性ヘクトライトゲルを、グリセロール以外の全ての相Bのコンパウンドと調合する。
- 練り込まれた顔料、ベントンゲル(bentone gel)およびワックス(相C)を溶融ポットに入れる。100℃に加熱して、Rayneriミクサを用いて均一化する(攪拌速度:1500rpm)。
- グリセロールを加え、攪拌速度を3200rpmに上げる。10分間攪拌し、次に、攪拌速度を1500rpmに下げる。
- 活性剤と香料を、成形の5分前に加える。
- 42℃のモールド(mould)に入れ、これを-20℃の冷凍庫に半時間入れておき、その後、モールドからスティックを取り出す。
化粧品としての評価
前記の配合を、12人の女性により、様々な感覚規準に従ってメイクアップルームで評価した。
実施例1は、比較例2より、塗った時および1時間後に光沢があり、しっかりと色が発現し、またベトベトした感じが少なかった。
6人の女性について、装置による評価もまた実施した。
Figure 2005036005
実施例1は、プロポキシ化ラノリンワックスを含む比較例2より、試験後の色の耐久力が優れている。
(実施例3と比較例4)
スティックの形態のリップスティック
比較例4では、Risocast DA-Lを、アセチル化ラノリン(Croda社からAcetadeps P80の呼称で販売されている)に置き換えた。
Figure 2005036005
手順
- 相Cをオイル状の相Aに練り込む。
- 練り込まれた原料、ワックス(相B)および相Dを溶融ポットに入れる。100℃に加熱して、Rayneriミクサを用いて均一化する。
- 活性相Eを、成形の5分前に加える。
- 42℃のモールドに入れ、-20℃の冷凍庫に半時間入れておき、その後、モールドからスティックを取り出す。
化粧品としての評価
前記の配合を、12人の女性により、様々な規準に従ってメイクアップルームで評価した。
実施例3のスティックは、塗った時と1時間後にベトベトした感じがより少なく、移行がより少ない。

Claims (31)

  1. i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを含む、化粧品として許容される媒体を含む化粧品組成物。
  2. 前記ポリカルボン酸が脂肪族ポリカルボン酸、好ましくは脂肪族ジカルボン酸であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ポリカルボン酸が、少なくとも1の不飽和脂肪酸から生成する2量体二酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記2量体が、C8からC34、好ましくはC12からC22、より好ましくはC16からC20、さらに好ましくはC18の不飽和脂肪酸2量体であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記不飽和脂肪酸が、ウンデセン酸、リンデル酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸、ガドレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラッシジン酸およびアラキドン酸、ならびにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記不飽和脂肪酸がリノール酸であり、前記2量体がジリノール酸であることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. 前記2量体二酸が飽和している、すなわち、それが炭素-炭素2重結合を全く含まず、また、前記2量体二酸が、不飽和脂肪酸の縮合と、任意のその後に行われる2重結合を単結合に転化するための水素化により得られることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、
    a)飽和直鎖状モノヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸の部分または完全エステル;
    b)不飽和モノヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸の部分または完全エステル;
    c)モノヒドロキシまたはポリヒドロキシ脂肪族のモノカルボン酸またはポリカルボン酸と反応したC2からC16の脂肪族ポリオールの部分または完全エステル;および
    これらの混合物;から選択されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、C2からC16の脂肪族ポリオールのエステルから選択され、前記ポリオールが、少なくとも12個の炭素原子を含む飽和または不飽和鎖をもつヒドロキシ脂肪族脂肪酸と反応していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、C2からC16の脂肪族ポリオールの飽和または不飽和エステルから選択され、前記ポリオールがリシノール酸と反応していることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、水添ひまし油であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記ポリエステルが温度23℃で液体部分と固体部分をもち、0.001から0.5MPa、好ましくは0.002から0.4MPaの範囲の硬度を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記ポリエステルが、前記組成物の全重量の1%から99%、好ましくは1%から75%、さらに好ましくは5%から60%を占めることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記炭化水素系エステルがオイルであることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記炭化水素系エステルが分岐のある飽和モノエステルであることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記炭化水素系エステルが、直鎖状で1価不飽和の脂肪酸と、直鎖状で1価不飽和の脂肪アルコールとのモノエステルであることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記炭化水素系エステルが、10から60個、好ましくは10から45個、より好ましくは18から40個の炭素原子を含むことを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記炭化水素系エステルが、ネオペンタン酸エステル、例えば、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリルおよびネオペンタン酸2-オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシルおよびイソノナン酸イソステアリル、さらに、イソプロピルアルコールエステル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸もしくはイソステアリン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタン酸およびパルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ポリエチレングリコールジヘプタノエートおよびプロピレングリコールジエチル2-ヘキサノエート、ならびにこれらの混合物から選択され、前記エステルはまた、合成エステル、特に脂肪酸のエステル、例えば、パーセリンオイル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸オクチル;ヒドロキシエステル、例えば、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、および脂肪アルコールヘプタン酸、オクタン酸およびデカン酸、ならびにこれらの混合物からも選択され得ることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記炭化水素系エステルが、イソノナン酸イソノニル、エルカ酸オレイルおよびネオペンタン酸2-オクチルドデシル、ならびにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記組成物が、リップスティック、リップグロス、メイクアップルージュ、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、マニキュア、皮膚の人工日焼け製品、ヘアカラー製品またはヘアケア製品の形態となっていることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 前記組成物が少なくとも1の着色剤もまた含むことを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 前記組成物が少なくとも1のポリエチレンワックスを含むことを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記組成物の平均光沢が、30以上、好ましくは40以上、より好ましくは50以上、さらに好ましくは60以上、よりさらに好ましくは65以上、あるいはよりさらに好ましくは70以上であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 前記組成物が、水、抗酸化剤、保存剤、中和剤、親油性ゲル化剤または液体非水コンパウンド、水性相ゲル化剤、分散剤および美容活性化剤、ならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1の追加の添加剤もまた含むことを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 前記組成物が固められたか、または成形された形態となっていることを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 前記組成物がオイル状の連続相の形態となっていることを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. 前記組成物が無水の形態となっていることを特徴とする、請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 前記組成物がリップスティックまたはリップグロスの形態となっていることを特徴とする、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 化粧品組成物の被膜に、耐タック性、耐移行性、光沢および/または心地よい性質を付与する化粧方法であって、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルを、前記組成物に導入することからなる方法。
  30. 耐タック性、耐移行性、光沢、優れた耐久力および/または心地よい性質をもつ、生理学的に許容される組成物における、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルの組合せの使用。
  31. 耐久力、耐タック性、耐移行性、光沢および/または心地よい性質を前記組成物に付与する作用剤としての、生理学的に許容される組成物における、i)少なくとも2個のヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルと脂肪族ポリカルボン酸とのエステル化により得られる少なくとも1のポリエステル、およびii)前記のポリエステル以外の少なくとも1の炭化水素系エステルの組合せの使用。


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