JP2013511958A5 - - Google Patents

Description

（３）免疫応答を誘導する方法
本発明はさらに、対象において、肺がんおよび食道がんなどのがんに対する免疫応答を誘導するための方法を提供する。本方法は、以下のものを含む、本発明のワクチンの投与を含む：
（ａ）本発明の１種もしくは複数種のオリゴペプチドもしくはその免疫学的活性断片；
（ｂ）（ａ）のオリゴペプチドもしくは免疫学的活性断片をコードする１種もしくは複数種のポリヌクレオチド；
（ｃ）本発明の１種もしくは複数種の単離されたＣＴＬ；
（ｄ）本発明の１種もしくは複数種の単離された抗原提示細胞；または
（ｅ）単離され、ＴＣＲをコードする遺伝子によって形質転換された、１種もしくは複数種のＴ細胞。

Claims (22)

1. ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：６のアミノ酸配列を含む、１５アミノ酸未満の単離されたオリゴペプチド。
2. １個、２個または数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入および／または付加されたＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：６のアミノ酸配列を含む、１５アミノ酸未満の単離されたオリゴペプチドであって、さらに細胞傷害性Ｔリンパ球（ＣＴＬ）誘導能を有するオリゴペプチド。
3. 以下の特徴の一方または両方を有する、請求項２記載のオリゴペプチド：
   （ａ）ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：６のＮ末端から２番目のアミノ酸がメチオニンに置換されている、および
   （ｂ）ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：６のＣ末端のアミノ酸がロイシンに置換されている。
4. ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：６のアミノ酸配列からなる、請求項１記載のオリゴペプチド。
5. 請求項１〜４のいずれか一項記載のペプチドをコードする、単離されたポリヌクレオチド。
6. 以下からなる群より選択される段階を含む、ＣＴＬ誘導能を有する抗原提示細胞をインビトロで誘導するための方法：
   （ａ）抗原提示細胞を請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドと接触させる段階、および
   （ｂ）請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドをコードするポリヌクレオチドを抗原提示細胞に導入する段階。
7. 抗原提示細胞が少なくとも１種のＨＬＡ−Ａ２抗原をその表面上に発現する、請求項６記載の方法。
8. 以下からなる群より選択される段階を含む、ＣＴＬをインビトロで誘導するための方法：
   （ａ）ＣＤ８陽性Ｔ細胞を、請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとＨＬＡ抗原との複合体をその表面上に提示する抗原提示細胞および／またはエキソソームと接触させる段階、ならびに
   （ｂ）細胞表面上の請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとＨＬＡ抗原との複合体と結合するＴ細胞受容体（ＴＣＲ）サブユニットを形成することができるポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、ＣＤ８陽性Ｔ細胞に導入する段階。
9. ＨＬＡ抗原がＨＬＡ−Ａ２である、請求項８記載の方法。
10. 請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドを標的とする、単離されたＣＴＬ。
11. 細胞表面上の請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとＨＬＡ抗原との複合体と結合することができる、請求項１０記載のＣＴＬ。
12. ＨＬＡ抗原がＨＬＡ−Ａ２である、請求項１１記載のＣＴＬ。
13. 請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドを用いることによって誘導される、単離されたＣＴＬ。
14. 請求項８または９記載の方法によって誘導される、請求項１３記載のＣＴＬ。
15. その表面上に、ＨＬＡ抗原と請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとの複合体を提示する、単離された抗原提示細胞。
16. ＨＬＡ抗原がＨＬＡ−Ａ２である、請求項１５記載の抗原提示細胞。
17. 請求項６または７記載の方法によって誘導される、請求項１５または１６記載の抗原提示細胞。
18. 対象におけるがんに対する免疫応答を誘導するワクチンであって、以下からなる群より選択される少なくとも１つの有効成分を含むワクチン：
    （ａ）請求項１〜４のいずれか一項記載の１種もしくは複数種のオリゴペプチド；
    （ｂ）請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドをコードする１種もしくは複数種のポリヌクレオチド；
    （ｃ）請求項１０〜１４のいずれか一項記載の１種または複数種の単離されたＣＴＬ；および
    （ｄ）請求項１５〜１７のいずれか一項記載の１種または複数種の単離された抗原提示細胞。
19. 前記対象がＨＬＡ−Ａ２陽性である、請求項１８記載のワクチン。
20. がんの治療および／もしくは予防のためならびに／またはその術後再発の予防のための薬剤であって、薬学的に許容される担体と以下からなる群より選択される少なくとも１つの有効成分とを含む薬剤：
    （ａ）請求項１〜４のいずれか一項記載の１種もしくは複数種のオリゴペプチド；
    （ｂ）請求項１〜４のいずれか一項記載の少なくとも１種のオリゴペプチドをコードする１種または複数種のポリヌクレオチド；
    （ｃ）請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとＨＬＡ抗原との複合体をその表面上に提示する１種または複数種の抗原提示細胞；および
    （ｄ）細胞表面上の請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとＨＬＡ抗原との複合体と結合することができる、１種または複数種のＣＴＬ。
21. ＣＴＬを誘導するための薬剤であって、薬学的に許容される担体と以下からなる群より選択される少なくとも１つの有効成分とを含む薬剤：
    （ａ）請求項１〜４のいずれか一項記載の１種もしくは複数種のオリゴペプチド；
    （ｂ）請求項１〜４のいずれか一項記載の少なくとも１種のオリゴペプチドをコードする１種または複数種のポリヌクレオチド；
    （ｃ）請求項１〜４のいずれか一項記載のオリゴペプチドとＨＬＡ抗原との複合体をその表面上に提示する１種または複数種の抗原提示細胞。
22. ＨＬＡ−Ａ２陽性である対象への投与のために製剤化される、請求項２０または２１記載の薬剤。