JP2013510938A - 改善された加工性を有する軟質ポリオレフィン組成物 - Google Patents

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Abstract

改善された加工性を有する軟質ポリオレフィン組成物であって、8〜45重量%のポリプロピレン成分(A)、45〜82重量%のポリオレフィン成分(B)、および60MPa以下の曲げ弾性率を有する5〜25重量%のブテン−1(コ)ポリマー(C)を含む軟質ポリオレフィン組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、改善された加工性を有する軟質ポリオレフィン組成物であって、加工助剤として特定のブテン−1ポリマーを添加することによって得られる組成物に関する。
軟質ポリオレフィン組成物は、結晶性熱可塑性樹脂の画分(fraction)とエラストマーの画分を配合することによって得ることができる。結晶性の画分はマトリックスを構成し、その中にエラストマーの相が微細に分散しているので、そのような組成物は典型的に不均一相である。軟質不均一相ポリオレフィン組成物は様々な方法によって得ることができて、それには複数の反応器の中での逐次重合が含まれ、それにより反応器内配合物が生成される。
弾性を有するが、しかし熱可塑性挙動をなお保持している軟質ポリオレフィン組成物は、熱可塑性ポリマーのために用いられるのと同様の成形加工プロセス(例えば押出し法や射出成形)によって造形品に変えることができるので、多くの用途において用いられる。
結晶性の画分が相当な量のプロピレンホモポリマーまたはエチレンおよび/または他のα−オレフィンとのプロピレンのランダムコポリマーを含んでいて、エラストマーの画分が相当な量の弾性エチレン−プロピレンコポリマー(場合によりジエンを含む(EPDM))を含んでいる軟質ポリオレフィン組成物は、チーグラー・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系の存在下で少なくとも二つの反応器の中での逐次重合によって有利に調製することができる(これについては例えば、WO03/011962号に記載されている)。
しかし、高い固有粘度を有するエラストマーの画分を相当な量で含む組成物は、非常に低いメルトフローレート(MFR)(1未満の場合がある)のために、溶融状態で加工するのが困難であろう。
一般に、ポリオレフィン材料のMFRを増大させるために広く用いられている技術は、ビスブレーキングである。
ポリオレフィン材料をビスブレーキングする処理は、当業者に良く知られている。一般に、それは、液体または粉末の形またはキャリヤー上に吸収された状態での過酸化物を用いることによって行われる。次いで、ポリオレフィン組成物と過酸化物の混合物は、この混合物を熱的に可塑化して運搬するための手段(例えば高温下での押出し機)の中に導入される。滞留時間と温度は、所望の程度のポリマー鎖の分解が行われるように、選択される特定の過酸化物に関連して(すなわち、押出し機での加工温度における過酸化物の半減期に基づいて)制御される。その結果、組成物中に存在するポリマーの分子量分布が狭くなり、また総体的な分子量が低下し、それによりポリマー化したままのポリマーと比較してMFRが増大する。例えば、わずかのMFR(すなわち1未満)を有するポリマー、または0.5〜10のMFRを有するポリマーは、過酸化物のタイプ、押出し機の温度および押出し機での滞留時間の選択によって15〜50のMFRに選択的にビスブレーキングすることができる。この手順を実施する際には、エチレン含有コポリマーの存在下での架橋を避けるために、十分な注意を払わなければならない。しかし、過酸化物のビスブレーキングによれば、しばしば粘着性の物質が得られ、また機械的性質の悪化を招く。従って、ビスブレーキングによって改善された加工性を得ることは、低い品質のポリオレフィン組成物という大きな不利益を伴う。
特定のポリオレフィン材料の加工性を改善するために、ビスブレーキングの代わりに溶融粘度降下剤を使用することが、特許文献に開示されている。
米国特許6277918号(B1)は、(75重量%を超える)相当な量のLLDPEタイプのエチレンコポリマーを含むポリオレフィン組成物とともに、結晶性のポリブテン−1を使用することを開示している。
米国特許6667364号(B2)は、PE富化TPV(「熱可塑性加硫ゴム」)の加工性を改善するために溶融粘度降下剤を使用することを開示していて、ここで、PEは連続した硬質相であり、そして特定のEPDMゴムが軟質相である。この特許に開示された粘度降下剤は、アイソタクチックポリ(1−ブテン)と特定のオイルまたはワックスを含んでいる。これらの組成物の高い粘度は、EPDMゴムとのPEの相溶性からきている。PPとゴムのいずれかが他のものよりも多くの量で存在するTPVは加工可能であるとみなされている(第2欄、51〜55行)。
これらの文献は、結晶性のプロピレン(コ)ポリマーと相当な量のエチレン−プロピレン弾性コポリマー成分を本質的に含む軟質ポリオレフィン組成物の溶融状態での加工性の低さに対する解決策を提供していない。
そのような目的を達成するために、国際公開(WO)2009/024435号によれば、軟質ポリオレフィン組成物と、ブテン−1ポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)とパラフィン系ワックスまたはグリースを含む10〜25重量%の粘度降下剤とを配合することを提案している。
前記のブテン−1ポリマーは好ましくは、高いMFRを有する高度にアイソタクチックなホモポリマーである。実際には、実施例において、高度にアイソタクチックで結晶性の顕著なブテン−1ポリマーについて典型的な比較的高い曲げ弾性率と175g/10分のMFRを有するホモポリマーが用いられている。
比較例において、ブテン−1ポリマーだけが添加されるとき、すなわちパラフィン系ワックスまたはグリースを含まない場合、純粋な状態での軟質ポリオレフィン組成物の性質について、最終的な組成物の機械的性質は著しく悪化する。特に、曲げ弾性率はかなり増大し、そして破断点伸びは著しく悪化する。
国際公開(WO)03/011962号 米国特許6277918号(B1) 米国特許6667364号(B2) 国際公開(WO)2009/024435号
粘度降下剤として特定の種類のブテン−1ポリマーを用いることによって、パラフィン系ワックスまたはグリースが存在しない場合であっても、加工性と機械的性質についての良好な調和を有する軟質ポリオレフィン組成物を得ることができることが見いだされた。すなわち、本発明の組成物は前記のワックスまたはグリースのような低分子量の成分を必ずしも含んでおらず、従って、それらが表面移行する可能性の問題と、その結果として生じる最終製品の表面特性の改変は、明らかに存在しない。さらに、成分の数が減少するために、本発明の組成物は容易に調製し、そして加工することができる。
従って、本発明は次の成分を含むポリオレフィン組成物に関する:
A)プロピレンホモポリマーまたはその他のα−オレフィンまたはそれらの組み合わせとのプロピレンコポリマーを含む5〜45重量%のポリプロピレン成分、ここで前記ポリプロピレン成分は少なくとも85重量%のプロピレンを含み、そして室温においてキシレン中での20重量%未満の可溶性を有する;
B)エチレンと少なくとも1種の他のα−オレフィンとのコポリマーまたはコポリマーの組成物を含む82〜45重量%のポリオレフィン成分であって、15重量%〜70重量%、好ましくは15重量%〜40重量%のエチレンを含むポリオレフィン成分、ここで前記ポリオレフィン成分は室温においてキシレン中での60重量%よりも大きな可溶性を有する;
C)2.5〜25重量%のブテン−1(コ)ポリマーであって、75重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましくは84重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上のブテン−1誘導単位の含有量を有し、そして60MPa以下、好ましくは40MPa以下、より好ましくは30MPa以下の曲げ弾性率を有するブテン−1(コ)ポリマー。
A)、B)およびC)についての上記の量は、A)+B)+C)の総重量に対して適用される。
上の定義から、「コポリマー」という用語は、1種類よりも多いコモノマーを含むポリマーを包含することが明らかである。
「室温」とは、ここでは約25℃の温度を意味する。
典型的に、本発明のポリオレフィン組成物は、低い曲げ弾性率の値、すなわち100MPa未満、好ましくは60MPa未満、より好ましくは30MPa未満の曲げ弾性率の値と、90未満、好ましくは65〜80のショアーA硬度を示す。
好ましくは、本発明の軟質ポリオレフィン組成物は、8〜30重量%、より好ましくは8〜20重量%、最も好ましくは10〜15重量%のポリプロピレン成分(A)を含み、50〜80重量%、より好ましくは60〜80重量%、最も好ましくは65〜75重量%のポリオレフィン成分(B)を含み、そして10〜25重量%、より好ましくは12〜20重量%、最も好ましくは14〜20重量%の成分(C)を含む。
本発明の軟質ポリオレフィン組成物のMFR(2.16kgの荷重を用いて230℃においてISO1133に従って測定した値)は、好ましくは0.05〜25g/10分、より好ましくは0.05〜15g/10分である。
本発明の組成物のポリプロピレン成分(A)は典型的に、(i)室温においてキシレン中での好ましい可溶性が10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、さらに好ましくは3重量%未満の結晶性プロピレンホモポリマー、または(ii)式HCH=CHRの少なくとも1種のα−オレフィンとのプロピレンのコポリマー(ここでRは、HまたはC2−6の線状または枝分れアルキルである)、または(i)と(ii)の組み合わせから選択される。
好ましくは、プロピレンのコポリマー(ii)は少なくとも90%のプロピレンを含み、そしてその室温におけるキシレン中での好ましい可溶性が15重量%未満、より好ましくは10重量%未満、さらに好ましくは8重量%未満である。前記α−オレフィンは好ましくは、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、またはこれらの任意の組み合わせであり、さらに好ましくは、プロピレンのコポリマー(ii)はプロピレンとエチレンのコポリマーである。
エチレンまたは他のα−オレフィンまたはそれらの組み合わせとのプロピレンのコポリマーは好ましい(A)成分であり、というのは、それらは本発明の組成物に高い透明度を与えるからである。
室温におけるキシレン中での高い可溶性のために、ポリオレフィン成分(B)は典型的に弾性ポリマー物質である。
好ましくは、本発明のポリオレフィン組成物のポリオレフィン成分(B)は、第一の弾性コポリマー(1)と第二の弾性コポリマー(2)を含み、ここで、先に述べたように、「弾性」は、室温においてキシレン中での高い可溶性を有するポリオレフィンを定義するために用いられる。
第一の弾性コポリマー(1)は、プロピレンおよび/または少なくとも1種のC−C10α−オレフィンとのエチレンのコポリマーであり、そのα−オレフィンは特に式HCH=CHR(ここでRはC2−6の線状または枝分れアルキルである)のα−オレフィンから選択され、場合により0.5〜5重量%のジエンを含み、前記C−C10α−オレフィンは好ましくはブテン−1、ヘキセン−1またはオクテン−1である。エチレンの含有量は15〜32重量%、好ましくは25〜30重量%の範囲である。弾性コポリマー(1)は、室温においてキシレン中で、50重量%より大きい、好ましくは70重量%より大きい、さらに好ましくは80重量%より大きい可溶性を有し、キシレンに可溶性の画分の固有粘度は3.0〜5.0dl/g、より好ましくは3.5〜4.5dl/g、そしてさらに好ましくは3.8〜4.3dl/gの範囲である。第二の弾性コポリマー(2)は、プロピレンおよび/または少なくとも1種のC−C10α−オレフィンとのエチレンのコポリマーであり、そのα−オレフィンは特に式HCH=CHR(ここでRはC2−6の線状または枝分れアルキルである)のα−オレフィンから選択され、場合により0.5〜5重量%のジエンを含み、前記C−C10α−オレフィンは好ましくはブテン−1、ヘキセン−1またはオクテン−1である。エチレンの含有量は32重量%よりも大きく45重量%以下、そして好ましくは35〜40重量%の範囲である。弾性コポリマー(2)は、室温においてキシレン中で、80重量%より大きい、好ましくは85重量%より大きい可溶性を有し、そしてキシレン可溶性の画分の固有粘度は4.0〜6.5dl/g、好ましくは4.5〜6.0dl/g、そしてより好ましくは5.0〜5.7dl/gの範囲である。先に述べたように、成分(B)のコポリマー(1)および(2)を形成するためのエチレンとプロピレンおよび/または他のα−オレフィンまたはそれらの組合せの共重量は、ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエンおよびエチリデン−ノルボルネン−1のような共役または非共役のジエンの存在下で起こりうる。ジエンは、存在する場合、成分(B)の重量に対して、0.5〜5重量%の量で含まれる。
弾性コポリマー(1)/(2)の重量比は1:5〜5:1の範囲である。
ポリプロピレン成分(A)とポリオレフィン成分(B)を含む軟質ポリオレフィン組成物は、これらの成分を溶融状態で配合するか、あるいは少なくとも二つの段階の逐次重合によって調製することができる。好ましい態様によれば、逐次重合は、トリアルキルアルミニウム化合物、(場合により)電子供与体、およびTiのハロゲン化物またはTiのハロゲン−アルコラートと無水塩化マグネシウムに担持された電子供与体化合物とを含む固体触媒成分を含むチーグラー・ナッタ触媒系の存在下で行なわれ、これについては例えばWO03/011962号に記載されている。
ポリプロピレン成分(A)とポリオレフィン成分(B)だけを含む前記組成物、すなわち加工助剤を何も添加しない組成物、例えば前述した逐次重合のプロセスからの反応器内配合物として得られたものは、非常に低いMFR、典型的にはわずかのMFRを有する。
本発明によれば、ポリマー化された状態のものに成分(C)を配合し、あるいはそれに成分(C)を配合する前か配合する際に限定されたビスブレーキングに供することによって、MFRの部分的な増大を達成することができる。
ここで用いられている「ブテン−1(コ)ポリマー」という用語は、ブテン−1のホモポリマー、コポリマーおよびそれらの配合物であって、ゴム弾性から可塑性までの性質を有するものを指し、総称的に「プラストマー」とも称される。「ブテン−1(コ)ポリマー」成分(C)は低い曲げ弾性率を示し、そして好ましくは低い結晶化度(X線で測定して40%未満、好ましくは35%未満)も示す。
本発明の組成物の成分(C)においてコモノマーとして存在する(または存在してもよい)好ましいα−オレフィンは、エチレン、プロピレン、および式HCH=CHR(ここで、RはC3−6の線状または枝分れアルキルである)のα−オレフィンである(例えばペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、およびオクテン−1)。コモノマーとして特に好ましいものはプロピレンとエチレンである。
成分(C)は好ましくは、90ポイント以下のショアーA硬度(ISO868)を有する。
それは好ましくは、以下に記載されるポリマー(C1)〜(C3)から選択される。
(C1)は、ブテン−1のホモポリマー、または少なくとも他の1種のα−オレフィン(好ましくはコモノマーとしてのプロピレン)とのブテン−1のコポリマーであって、アイソタクチックペンタッドの割合(mmmm%)が25〜55%であり、そして場合により以下の性質のうちの少なくとも一つを有する:
− 135℃においてテトラリン中で測定された固有粘度[η]が0.6〜3dL/g;
− 0℃においてキシレンに不溶性の画分の量が3〜60重量%。
(C2)は、ブテン−1/エチレンのコポリマーであって、アイソタクチックペンタッドの割合(mmmm%)が96%以上であり、そしてエチレン単位の総含有量が10〜25%モルの範囲(これは約5〜15重量%に相当する)である。
ブテン−1/エチレンのポリマー(C2)は下記の成分からなる組成物であるのが有利である:
10%モル未満(好ましくは1〜9%モル)のエチレン誘導単位を有する第一のコポリマー、および
10%モルよりも高い(例えば15〜40%モルの範囲の)エチレン誘導単位の含有量を有する第二のコポリマー、
ただし、上記の範囲において、エチレン誘導単位の総含有量は10〜25%モルである。高度に改質された成分(第二のコポリマー)は典型的にゴム弾性の性質を有し、そしてその結果、成分(C2)は不均一相組成物であるかもしれない。
(C3)は、GPCで測定して3未満の分子量分布(Mw/Mn)を有するブテン−1のポリマーであり、以下の性質のうちの少なくとも一つを有する:
− 後述するDSC法に従って測定して、DSCにおいて検出可能な融点(TmII)が存在しない;
− エージング後に測定可能な融解エンタルピー(ΔHf)。特に、室温において10日間のエージングを行った後に測定された(C3)の融解エンタルピーは、それが存在する場合、25J/g未満、好ましくは4〜20J/gである。
熱的性質の定義
熱的性質(融解温度とエンタルピー)は、パーキン・エルマーDSC−7装置での示差走査熱量測定(DSC)によって決定される。ブテン−1のホモポリマーとコポリマーの融解温度は、以下で詳述する方法に従って決定される。
TmI(結晶形Iの融解温度)は、TmII(結晶形IIの融解温度のピーク)の後に低温側から開始するDSCサーモグラムにおいて見いだされる第二のピーク温度である。TmIは、それが存在する場合、試料を室温で10日間貯蔵して結晶形IおよびIIを安定化させた後に測定される。ブテン−1を主成分とするポリマーが生成する場合、それらは通常、正方晶形IIにおけるそれらの溶液から結晶化し、次いでそれが、熱力学的に安定な三方晶形Iへ自然発生的に変換する、ということが実際に知られている(これについては、J.Appl.Phys.1964,35,3241およびMacromolecules 1998,31において報告されている)。
TmII(第二の加熱試験において測定されるもの):重合から得られた加重された試料(5〜10mg)がアルミニウムの皿の中に密封され、そして20℃/分に相当する監視速度を伴って200℃において加熱される。試料は200℃において5分間保持されて、結晶質の部分の全てを完全に融解させる。続いて、10℃/分に相当する監視速度を伴って−20℃まで冷却した後、ピーク温度を結晶化温度(Tc)とみなす。−20℃において5分間置いた後、試料を10℃/分に相当する監視速度を伴って200℃において二回目の加熱に供する。この二回目の加熱試験において、低温側から開始して見いだされる最初のピーク温度が融解温度(TmII)とみなされ、そして(存在する場合)面積が結晶形IIの融解エンタルピー(ΔHfII)とみなされ、それはまた、この測定条件における全体的な融解エンタルピーでもある。
10日後の融解エンタルピー:重合から得られた秤量された試料(5〜10mg)がアルミニウムの皿の中に密封され、そして20℃/分に相当する監視速度を伴って200℃において加熱される。試料は200℃において5分間保持されて、結晶質の部分の全てを完全に融解させる。次いで、試料は室温で10日間貯蔵される。10日後に試料はDSCに供され、それは−20℃まで冷却され、次いで、10℃/分に相当する監視速度を伴って200℃において加熱される。この加熱試験において、低温側から開始して見いだされる最初のピーク温度が融解温度(Tm:実質的にTmIIに等しい)とみなされ、そして面積が10日後の全体的な融解エンタルピー(ΔHf)とみなされる。
(二回目の加熱試験において)TmIIが検出されない場合、ΔHfが測定され、そしてそれは、室温(25℃)における貯蔵(10日間)を行った後の場合にだけ示される、低い結晶化度の特徴であると考えられる。
ブテン−1(コ)ポリマー(C1)および(C2)は、(a)Ti化合物とMgCl上に担持された内部電子供与体化合物とを含む固体成分と、(b)アルキルアルミニウム化合物と、そして場合により(c)外部電子供与体化合物とを含む立体特異性の低いチーグラー・ナッタ触媒の存在下でのモノマーの重合によって調製することができる。(コ)ポリマー(C1)を調製するためのプロセスの好ましい態様においては、触媒の立体規則化能力を増大させないために、外部電子供与体化合物は用いられない。外部電子供与体が用いられる場合、それを使用する量と様相は、高度に立体規則性のポリマーを過剰な量で生成させないようなものであるべきであり、このことは、国際出願WO2006/042815号に記載されている。このようにして得られるブテン−1(コ)ポリマーは典型的に、アイソタクチックペンタッド(mmmm%)を25〜55%の含有量で有している。ブテン−1(コ)ポリマー(C2)は、立体特異性のチーグラー・ナッタ触媒の存在下でのモノマーの重合によって調製することができて、このとき外部電子供与体化合物(c)は、国際出願WO2004/048424号に記載された方法に従う量で選択され、そして使用される。
ブテン−1(コ)ポリマー(C1)および(C2)のための重合プロセスは、公知の方法に従って実施することができて、例えば、希釈剤として液体の不活性な炭化水素を用いるスラリー重合や、例えば液体のブテン−1を反応媒体として用いる溶液重合によって実施することができる。さらに、重合プロセスを、一つ以上の流動床反応器または機械的攪拌床反応器の中で操作される気相において実施することもできるだろう。反応媒体としての液体のブテン−1の中で行われる重合は、かなり好ましい。重合は一般に、20〜120℃の温度、好ましくは40〜90℃の温度において行われる。重合は、分子量調整剤の濃度、コモノマーの濃度、外部電子供与体の濃度、温度、圧力などのような、同じかまたは異なる反応条件の下で運転することのできる一つ以上の反応器の中で実施することができる。
ブテン−1ポリマー(C3)は、重合条件の下で、メタロセン触媒系の存在下でブテン−1とエチレンと(任意の)プロピレンを接触させることによって得られるブテン−1/エチレンのコポリマーまたはブテン−1/エチレン/プロピレンのコポリマーであってもよく、前記のメタロセン触媒系は、立体硬直性(stereorigid)メタロセン化合物と、アルモキサンまたはアルキルメタロセンカチオンを形成することのできる化合物と、(場合により)有機アルミニウム化合物とを接触させることによって得ることができる。そのようなブテン−1・メタロセンコポリマー(C3)、触媒、およびプロセスの例は、WO2004/099269号およびWO2009/000637号において見いだすことができる。
本発明に係るブテン−1ポリマー(C3)の調製のための重合プロセスは、不活性な炭化水素の溶媒の存在下の(あるいは存在しない状態の)液相中で(例えばスラリー中で)、あるいは気相中で実施することができる。炭化水素溶媒は、トルエンのような芳香族化合物、またはプロパン、ヘキサン、ヘプタン、イソブタンまたはシクロヘキサンのような脂肪族化合物のいずれかとすることができる。好ましくは、本発明のポリマー(C3)は溶液法によって、すなわち、液相中で実施されるプロセスによって得られ、この場合、ポリマーは反応媒体中に完全に、または部分的に可溶性である。
一般に、重合温度は通常、−100℃と+200℃の間からなり、好ましくは40℃と90℃の間、より好ましくは50℃と80℃の間からなる。重合圧力は通常、0.5〜100バールである。重合温度が低いほど、得られるポリマーの最終的な分子量は高くなる。
ブテン−1ポリマー(C3)は、次の成分からなる組成物であるのが有利であるかもしれない:
i)(C3)についての上述の性質を有する80重量%以上のブテン−1ポリマー;
ii)20重量%以下の結晶性プロピレンポリマー;
ただし、組成物(i)+(ii)におけるエチレンおよび/またはプロピレンの誘導単位の総含有量は25重量%以下である。
20重量%以下の前記結晶性プロピレンポリマー成分(ii)をインライン配合することによって、他の機械的性質を実質的に劣化させることなく、(i)の全体的な扱い易さを有利に向上させることができる。結晶性プロピレンポリマーは典型的に、230℃、2.16kgにおいて2〜10g/10分のメルトフローレート(MFR)の値を有し、DSC融解温度は130℃〜160℃である。
本発明の組成物は、成分を溶融して混合することによって得ることができ、その混合は混合装置において通常180〜310℃、好ましくは190〜280℃、より好ましくは200〜250℃の温度で行われる。この目的のために、任意の公知の装置と技術を用いることができる。
この点で有用な溶融物混合装置は、特に、押出し機または混練機であり、そして特に好ましいのは二軸スクリュー押出し機である。成分を混合装置において室温で予備混合することもできる。
本発明の軟質ポリオレフィン組成物は、医療、自動車、包装、消費材など、様々な分野における用途がある。完成品が射出成形によって製造される用途における本発明の組成物の使用は、特に有利である。
オレフィンポリマーにおいて一般に用いられる慣用の添加剤、充填剤および顔料を添加してもよく、そのようなものとしては例えば、成核剤、エキステンション油(extention oils)、無機充填剤、およびその他の有機および無機顔料がある。
以下の実施例において詳細な事項が提示されるが、それらは例証のために提示されるのであり、本発明を限定するものではない。
− メルトフローレート(MFR):ISO1133に従って、プロピレン(コ)ポリマーについては230℃において2.16kgの荷重を用いて、ブテン−1(コ)ポリマーについては190℃において2.16kgの荷重を用いて測定される。
− 破断点引張り強さ:ISO527に従って測定される(5Aタイプの試験片を用いて500mm/分で試験される)。
− 破断点伸び:ISO527に従って測定される。
− 曲げ弾性率(23℃における):ISO178に従って測定される。
− ショアー硬度A:ISO868に従って測定される(5秒後に測定される)。
様々な物理的−機械的分析に供される試料は、ISO8986−2に従って調製される。適切なポリマー試料である1%2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)をブラベンダーミキサーの中で180℃において混合することによって得られるポリマー組成物を圧縮成形(200℃における、および30℃/分の冷却)することによって、120×120×2mmの厚さのプラック(円板試料)を得る。
試験を行なう前に、(存在する場合の)ブテン−1ポリマーの相変態を促進するために、この2mmの厚さのプラックは、200バールにおいて室温で10分間にわたってオートクレーブの中に入れられる。
これらのプラックからSタイプの試料が切り出され、そして500mm/分のヘッド速度を用いる引張り強度試験に供される。また、曲げ弾性率とショアーA硬度のための試験片も、これらのプラックから切り出される。全ての試料は前進する前部に対して平行に切り出され、従って、流動方向に対して垂直に切り出される。
ブテン−1ポリマー:キシレン中での0℃における可溶性の測定(重量%での)
2.5gのポリマーが、250mlのキシレンに135℃において攪拌しながら溶解される。20分後に、溶液は攪拌しながら0℃まで冷却され、次いで30分間静置される。沈殿物がろ紙を用いてろ過され、溶液は窒素流の下で蒸発され、そして残留物が減圧下で140℃において一定の重量になるまで乾燥される。次いで、0℃においてキシレン中に溶解できるポリマーの重量パーセントが計算される。室温においてキシレン中に不溶性のポリマーの重量パーセントは、ポリマーのアイソタクチック指数とみなされる。
プロピレンポリマー:キシレン中での室温における可溶性の測定(重量%での)
2.5gのポリマーが、250mlのキシレンに135℃において攪拌しながら溶解される。20分後に、溶液は攪拌しながら25℃まで冷却され、次いで30分間静置される。沈殿物がろ紙を用いてろ過され、溶液は窒素流の下で蒸発され、そして残留物が減圧下で80℃において一定の重量になるまで乾燥される。次いで、室温においてキシレン中に溶解できるポリマーの重量パーセントが計算される。室温においてキシレン中に不溶性のポリマーの重量パーセントは、ポリマーのアイソタクチック指数とみなされる。この値は実質的に、沸騰するn−ヘプタンを用いて抽出することによって決定されるアイソタクチック指数に相当し、これは、定義上、ポリプロピレンのアイソタクチック指数とみなされる。
融解温度と溶融エンタルピー
ISO11357、パート3に従って、20K/分の加熱速度を用いてDSCによって測定される。
Figure 2013510938
MWD、そして、
Figure 2013510938
TSKカラムセット(タイプGMHXL−HT)を備えたウォータース(Waters)150−C ALC/GPC装置を用いて測定され、これは、135℃において溶剤として1,2−ジクロロベンゼン(ODCB)(0.1容量の2,6−ジ−t−ブチルp−クレゾール(BHT)で安定化されたもの)を用いて1ml/分の流量において操作される。試料は、140℃の温度において1時間連続して攪拌することによってODCB中に溶解される。
溶液は、0.45μmのテフロン(登録商標)膜を通してろ過される。ろ液(濃度0.08〜1.2g/l、溶出量300μl)がGPCに供される。ポリスチレン(Polymer Laboratoriesにより提供される)の単分散画分が標準として用いられる。ブテン−1ポリマーについての汎用較正が、PS(K=7.11×10−5dl/g;a=0.743)およびPB(K=1.18×10−4dl/g;a=0.725)についてのマーク−ホーウィンク定数の線形結合を用いることによって実施される。
X線結晶化度の測定
固定したスリットと収集スペクトルとともにCu−Kα1放射線を用いるX線回折粉末回折計を使用して、回折角2θ=5度と2θ=35度の間で6秒毎に0.1度の間隔で、X線結晶化度が測定される。
およそ1.5〜2.5mmの厚さと2.5〜4.0cmの直径の円板状の圧縮成形された試験片について、測定が行われる。圧縮成形プレスにおいて200℃±5℃の温度で、感知できるほどの圧力を加えずに10分間にわたって、次いで、約10Kg/cmの圧力を加えながらおよそ数秒間にわたって、そしてこの後者の操作を三回繰り返して、これらの試験片が得られる。
全てのスペクトルについて適当な直線のベースラインを定め、そしてスペクトルのプロフィールとベースラインとの間でカウント/秒・2θで示される総面積(Ta)を計算することによって結晶化度の程度を求めるのに必要な全ての要素を得るために、回折パターンが用いられる。
次いで、全てのスペクトルに沿って適当な非晶質のプロフィールが定められ、これは、二つの相のモデルに従って、非晶質の領域を結晶質の領域から分離するものである。従って、カウント/秒・2θで示される非晶質の領域(Aa)を、非晶質のプロフィールとベースラインとの間の面積として計算し、そしてカウント/秒・2θで示される結晶質の領域(Ca)を、Ca=Ta−Aaとして計算することができる。次いで、試料の結晶化度の程度が、式:%Cr=100×Ca/Taに従って計算される。
スパイラルフロー測定試験
中空のスパイラル金型の中心に溶融したポリマーを注入し、そして凝固した樹脂の全長を測定して、特定の圧力と温度の条件下でその材料が凝固する前にどれだけの距離を流れたかを決定することによって、スパイラルフローの評価が行われる。
下記の装置と試験条件が使用される。
注入機械:SANDRETTO シリーズ7 190
締め付け力:190トン
スクリュー直径:50mm
注入されるポリマーの最大容積:450cc
スパイラルの厚さ:1mm
スパイラルの幅:12.7mm
溶融温度:200℃
金型の温度:40℃
全サイクル時間:31秒
冷却時間:20秒
スパイラルフローの測定は下記の圧力において行われる:
機械において測定される圧力 材料において測定される圧力
60バール 600バール
100バール 1000バール
注:60バールにおけるSANDRETTO機械の圧力は、溶融した材料における600バールに相当する。
実施例1および2
本発明に係る軟質ポリオレフィン組成物を調製するために、WO03/011962(A1)の実施例1に従って調製される、成分A)およびB)を含むポリオレフィン組成物(以下、「組成物(A+B)」と称する)が用いられる。ポリプロピレン成分(A)はWO03/011962(A1)の表1の第1の重合段階において製造されるコポリマーに相当し、そしてポリオレフィン成分(B)はWO03/011962の表1の第2および第3の重合段階において製造されるコポリマーに相当する。(A+B)の総量に対するポリプロピレン成分(A)の量は16重量%で、そのエチレン含有量は3.5重量%である。その成分(A)の室温におけるキシレン中の可溶性は7重量%である。ポリオレフィン成分(B)の量は84重量%である。
具体的には、第2の重合段階において、弾性コポリマー(1)、すなわち29重量%のエチレンを含むプロピレンの弾性コポリマーが調製され、一方、第3の重合段階において、弾性コポリマー(2)、すなわち37重量%のエチレンを含むプロピレンの弾性コポリマーが調製される。
(A+B)の総重量に対するこれらのコポリマーの量、およびそれらの主な性質を以下に示す。
弾性コポリマー(1) 弾性コポリマー(2)
量(重量%) 56 28
キシレン中の可溶性(重量%、室温で) 90 90
キシレン可溶性画分のIV(dl/g) 4.3 6.1
(IV:固有粘度)
組成物全体のMFRは0.05g/10分である。
成分(C)として下記のポリマー材料が用いられる。
PB−1.a
下記の性質を有する、4重量%のプロピレンを含むブテン−1/プロピレンコポリマー:
− 曲げ弾性率:31MPa
− MFR:0.45g/10分
− アイソタクチックペンタッドの割合(mmmm%):約50%
− X線結晶化度:29%
− ショアーA硬度:74.5
このコポリマーは、WO2006/042815号に記載された触媒と重合プロセスを用いて調製された。
PB−1.b
下記の性質を有する、4重量%のプロピレンを含むブテン−1/プロピレンコポリマー:
− 曲げ弾性率:45.9MPa
− MFR:38g/10分
− アイソタクチックペンタッドの割合(mmmm%):約50%
− 135℃においてテトラリン中で測定された固有粘度[η]:0.87dL/g
− 0℃においてキシレンに不溶性の画分の量:43重量%
− ショアーA硬度:87.5
このコポリマーは、WO2006/042815号に記載された触媒と重合プロセスを用い、次いで、有機過酸化物を用いて熱処理することによって、MFRをポリマー化されたときの値である約0.5g/10分から上記の最終的な値である38g/10分に増大させることによって調製された。
メルト・ブレンディングによる最終の組成物の調製
組成物(A+B)および組成物(C)が、表1に示す量でメルト・ブレンディング(溶融混合)され、そして試験された。表1には試験結果も示す。
メルト・ブレンディングは、窒素雰囲気下で二軸スクリュー押出し機において、250rpmの回転速度および200〜250℃の溶融温度において行われる。この押出しは、Luperox 101(2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン)の商品名で市販されている、250ppm(重量で)の有機過酸化物の存在下で行われる。
比較例1
比較のために、純粋な状態での組成物(A+B)の性質が表1に示される。
Figure 2013510938

Claims (4)

  1. ポリオレフィン組成物であって:
    A)プロピレンホモポリマーまたはその他のα−オレフィンまたはそれらの組み合わせとのプロピレンコポリマーを含む5〜45重量%のポリプロピレン成分、ここで前記ポリプロピレン成分は少なくとも85重量%のプロピレンを含み、そして室温においてキシレン中での20重量%未満の可溶性を有する;
    B)エチレンと少なくとも1種の他のα−オレフィンとのコポリマーまたはコポリマーの組成物を含む82〜45重量%のポリオレフィン成分であって、15重量%〜70重量%のエチレンを含むポリオレフィン成分、ここで前記ポリオレフィン成分は室温においてキシレン中での60重量%よりも大きな可溶性を有する;
    C)2.5〜25重量%のブテン−1(コ)ポリマーであって、75重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましくは84重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上のブテン−1誘導単位の含有量を有し、そして60MPa以下、好ましくは40MPa以下、より好ましくは30MPa以下の曲げ弾性率を有するブテン−1(コ)ポリマー;
    を含むポリオレフィン組成物。
  2. 0.05〜25g/10分のMFRを有する、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  3. 成分(B)は、
    1)プロピレンおよび/または少なくとも1種のC−C10α−オレフィン(これは、場合により0.5〜5重量%のジエンを含む)とのエチレンのコポリマーであって、エチレンの含有量が15〜32重量%で、室温においてキシレン中で50重量%より大きい可溶性を有し、キシレンに可溶性の画分の固有粘度が3.0〜5.0dl/gである、第一の弾性コポリマー;
    2)プロピレンおよび/または少なくとも1種のC−C10α−オレフィン(これは、場合により0.5〜5重量%のジエンを含む)とのエチレンのコポリマーであって、エチレンの含有量が32重量%よりも大きく45重量%以下で、室温においてキシレン中で80重量%より大きい可溶性を有し、キシレンに可溶性の画分の固有粘度が4.0〜6.5dl/gである、第二の弾性コポリマー;
    を含み、弾性コポリマー(1)/(2)の重量比は1:5〜5:1である、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  4. 成分(C)は、
    C1)ブテン−1のホモポリマー、または少なくとも他のα−オレフィン(好ましくはコモノマーとしてのプロピレン)とのブテン−1のコポリマーであって、アイソタクチックペンタッドの割合(mmmm%)が25〜55%であるもの;
    C2)ブテン−1/エチレンのコポリマーであって、アイソタクチックペンタッドの割合(mmmm%)が96%以上であり、そしてエチレン単位の総含有量が10〜25%モルの範囲であるもの;
    C3)GPCで測定して3未満の分子量分布(Mw/Mn)を有するブテン−1のポリマーであって、下記の性質のうちの少なくとも一つを有するもの;
    − DSCにおいて検出可能な融点(TmII)が存在しない;
    − 老化の後に測定可能な融解エンタルピー(ΔHf);
    から選択される、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
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