JP2013258370A - 電子機器、および、電子機器の製造方法 - Google Patents

電子機器、および、電子機器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器および電子機器の製造方法において、回路基板や電子部品への損傷を抑えて、回路基板と電子部品とを良好に電気接続する。
【解決手段】電子機器1は、回路基板10と、電子部品(パッケージ部品30)と、回路基板10と電子部品(パッケージ部品30)との間に位置する減圧空間Sを形成する減圧空間形成部材(第1の中間基板21および第2の中間基板22)と、減圧空間Sに収容され、回路基板10と電子部品(パッケージ部品30)とを電気的に接続する接続部材(コネクタ23)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本明細書で論じられる実施の形態は、回路基板と電子部品とを備える電子機器、および、電子機器の製造方法に関する。
近年の電子機器の小型化・高密度化・高機能化に伴い、電子部品の小型化・薄型化が要求されている。そこで、半導体装置として、高密度実装に優れ、入出力ピン数の増加に対応可能なパッケージとして、ランド・グリッド・アレイ(LGA:Land Grid Array)型表面実装パッケージが提案されている。
LGA型パッケージと回路基板との電気接続には、支持体と、この支持体を貫通するように設けられた弾性のある導電部とを含む、ソケット、コネクタ等といった接続部材を用いることが知られている。
接続部材は、パッケージ部品と回路基板との間に挟まれ、上記導電部の一端と他端とがそれぞれパッケージ部品および回路基板の電極に当接する。そして、接続部材の導電部を上下より押圧することにより、導電部を介して電子部品と回路基板とが電気的に接続される。
特開2004−296631号公報
ところで、接続部材を押圧するために、補強板等によりパッケージ部品および回路基板を外側から挟み込み、ボルト締結等により荷重負荷を与える方法がある。
図5は、参考技術に係る電子機器401を示す模式的な断面図である。
図5に示す電子機器401は、回路基板410と、コネクタ420と、パッケージ部品430と、冷却部材440と、ボルト450と、第1の補強板460と、第2の補強板470と、を備える。
コネクタ420は、基材420aと、コンタクトピン420bと、を含む。
パッケージ部品430は、パッケージ基板431と、半導体チップ432と、ヒートスプレッダ433と、を含む。
パッケージ部品430と冷却部材440との間には、第1の補強板460が配置されている。第2の補強板470は、回路基板410のコネクタ420とは反対側の面に配置されている。
コネクタ420は、第1の補強板460と第2の補強板470とを固定する複数本のボルト450によって回路基板410とパッケージ部品430との間で加圧されている。これにより、コネクタ420のコンタクトピン420bは、パッケージ基板431の電極431aと回路基板410の電極410aとを電気的に接続している。
上述の電子機器401は、コネクタ420のみならずパッケージ部品430や回路基板410にも荷重が加わる構造であるため、パッケージ部品430や回路基板410に損傷を与える恐れがある。
また、ボルト450の締結負荷によりパッケージ部品430や回路基板410に歪みや反りが生じる。そのため、パッケージ部品430と回路基板410との間に介在するコンタクトピン420bの中に、電極410a,431aと接触しないものや、電極410a,431aによる押圧が十分でないものがでてくる。よって、回路基板410とパッケージ部品430との接続不良が発生する場合がある(図5の「接続不良」参照)。この接続不良は、コンタクトピン420bの増加に伴い、特に顕著になる。
なお、第1の補強板460は、パッケージ部品430と冷却部材440との間に介在することで図5に示すように熱抵抗を増大させうるため、第1の補強板460が必須の構造であることが望ましくない場合もある。
1つの側面では、実施の形態に係る電子機器および電子機器の製造方法は、回路基板や電子部品への損傷を抑えて、回路基板と電子部品とを良好に電気接続することを目的とする。
実施の形態に係る電子機器は、回路基板と、電子部品と、減圧空間形成部材と、コネクタと、を備える。上記減圧空間形成部材は、上記回路基板と上記電子部品との間に位置する減圧空間を形成する。上記コネクタは、上記減圧空間に収容され、上記回路基板と上記電子部品とを電気的に接続する。
実施の形態に係る電子機器の製造方法は、回路基板と電子部品とを電気的に接続する接続部材を、上記回路基板と上記電子部品との間に形成される減圧前の減圧空間に配置し、上記減圧空間を減圧する。
実施の形態に係る電子機器および電子機器の製造方法によれば、回路基板や電子部品への損傷を抑えて、回路基板と電子部品とを良好に電気接続することができる。
実施の形態に係る電子機器を示す模式的な断面図である。 実施の形態に係る電子機器の製造方法を説明するための模式的な断面図(その1)である。 実施の形態に係る電子機器の製造方法を説明するための模式的な断面図(その2)である。 実施の形態に係る電子機器の製造方法を説明するための模式的な断面図(その3)である。 実施の形態に係る電子機器の製造方法を説明するための模式的な断面図(その4)である。 実施の形態に係る電子機器の製造方法を説明するための模式的な断面図(その5)である。 実施の形態に係る電子機器の製造方法を説明するための模式的な断面図(その6)である。 実施の形態の第1の変形例に係る電子機器を示す模式的な断面図である。 実施の形態の第2の変形例に係る電子機器を示す模式的な断面図である。 参考技術に係る電子機器を示す模式的な断面図である。
以下、実施の形態に係る電子機器1およびその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態に係る電子機器1を示す模式的な断面図である。
図1に示す電子機器1は、回路基板10と、接続部20と、電子部品の一例であるパッケージ部品30と、冷却部材40と、を備える。
回路基板10は、その一方の面に形成された複数の電極10aを含む。これらの電極10aは、回路基板10の内部に形成された図示しない配線や配線間を接続するビアに電気的に接続されている。電極10aは、後述の第1の中間基板21の電極21bと例えば半田51により電気的に接続されている。
接続部20は、減圧空間形成部材の一例である第1の中間基板21および第2の中間基板22と、接続部材の一例であるコネクタ23と、シール部24と、排気管25と、真空保持部材26と、を含む。
第1の中間基板21は、基材21aと、電極21bとを含む。第1の中間基板21の電極21bは、回路基板10の電極10aに対応する位置に設けられ、基材21aの表裏を電気的に接続する。第1の中間基板21の電極21bは、半田51によって回路基板10の電極10aに電気的に接続されている。これにより、第1の中間基板21は、回路基板10に固定され、且つ、回路基板10とコネクタ23とを電気的に接続する。
第2の中間基板22は、基材22aと、電極22bとを含む。第2の中間基板22の電極22bは、パッケージ部品30のパッケージ基板31の電極31aに対応する位置に設けられ、基材22aの表裏を電気的に接続する。第2の中間基板22の電極22bは、半田52によってパッケージ基板31の電極31aに電気的に接続されている。これにより、第2の中間基板22は、パッケージ部品30に固定され、且つ、パッケージ部品30とコネクタ23とを電気的に接続する。
第1の中間基板21および第2の中間基板22の基材21a,22aは、絶縁性および大気圧に耐える剛性を有し、真空状態において脱ガスの少ない材料を用いて形成されるとよい。基材21a,22aの材料の一例としては、アルミナ等のセラミック材料が挙げられる。
第1の中間基板21および第2の中間基板22には、互いに対向する凹部21c,22cが形成されている。第1の中間基板21および第2の中間基板22は、これらの間の凹部21c,22cにおいて、コネクタ23を収容する減圧空間Sを形成する。
コネクタ23は、基材23aと、コンタクトピン23bとを含む。コネクタ23は、例えばLGAコネクタである。コネクタ23は、真空状態において脱ガスの少ない材料を用いて形成されるとよい。
基材23aは、コンタクトピン23bを支持する。基材23aの材料の一例としては、アルミナ等のセラミック材料が挙げられる。
コンタクトピン23bは、例えば金属バネであり、基材23aを貫通して基材23aの両面から突出する。コンタクトピン23bは、第1の中間基板21と第2の中間基板22との間で減圧空間Sにより荷重をかけられ、第1の中間基板21の電極21bおよび第2の中間基板22の電極22bに当接する。コネクタ23は、第1の中間基板21と第2の中間基板22とを電気的に接続することで、回路基板10とパッケージ部品30とを電気的に接続する。
シール部24は、例えばOリングである。シール部24は、第1の中間基板21および第2の中間基板22の凹部21c,22cよりも外側の周囲において、第1の中間基板21と第2の中間基板22との間の気密性、すなわち減圧空間Sの気密性を確保する。
排気管25は、第1の中間基板21および第2の中間基板22のうち例えば第2の中間基板22を貫通するように設けられ、例えば真空ポンプに接続されることにより減圧空間Sを減圧する。
排気管25の減圧空間Sとは反対側の先端は、真空バルブなどのバルブを取り付けて封止されてもよいが、圧着、溶着、真空シーラー等の各種方法で封じ切られていてもよい。排気管25は、接続部20から外側に突出するように設けられているため、バルブを開放したり排気管25を切断したりすることで、減圧空間Sを開放させることが可能となっている。そのため、排気管25は、減圧空間Sを大気開放する大気開放部として機能する。なお、排気管25は、接続部20から外側に突出しなくとも、減圧空間Sを開放可能な蓋などの部材を有していれば、大気開放部として機能する。
真空保持部材26は、減圧空間Sの例えばコネクタ23の周囲に配置されている。真空保持部材26は、活性炭、ゼオライト、金属化合物等のゲッター剤である。真空保持部材26は、第1の中間基板21、第2の中間基板22、コネクタ23等からの脱ガスおよび透過ガスを吸着する。
第1の中間基板21と回路基板10との間の半田51が設けられた領域には、樹脂接着剤であるアンダーフィル53を注入充填してもよい。第2の中間基板22とパッケージ部品30との間の半田52が設けられた領域にも、同様に樹脂接着剤であるアンダーフィル54を注入充填してもよい。アンダーフィル53,54の材料の一例としては、エポキシ樹脂等にシリカ等のフィラーを含有させたものが挙げられる。
パッケージ部品30は、パッケージ基板31と、半導体チップ32と、ヒートスプレッダ33とを含む。
パッケージ基板31は、半導体チップ32の実装面側とは反対側の面に形成された複数の電極31aを含む。これらの電極31aは、パッケージ基板31の内部に形成された図示しない配線や配線間を接続するビアを介して、半導体チップ32に電気的に接続されている。電極31aは、上述のように、第2の中間基板22の基材22aと例えば半田52により電気的に接続されている。
半導体チップ32は、パッケージ基板31に実装されている。
ヒートスプレッダ33は、半導体チップ32のうちパッケージ基板31とは反対側の面に当接することで、半導体チップ32に熱的に接続されている。
冷却部材40は、パッケージ部品30の上に、直に或いはサーマルグリース等の図示しない伝熱剤を介して、配置されている。
次に、第1の中間基板21および第2の中間基板22の寸法例および真空度の例について説明する。
パッケージ部品30が一辺45mmの正方形状で、パッケージ基板31の電極31aが1mmピッチの格子状におよそ2000個配置されている場合を一例として考える。コネクタ23のコンタクトピン23bは、同様に2000ピンとなる。
コネクタ23の接続のためのコンタクトピン23bの必要荷重が1ピンあたり20g以上であると、2000ピンの場合、コネクタ23全体で40kg以上の荷重が必要となる。
大気圧(101.3kPa)による荷重は1cm当たりおよそ993gである。ただし、これは減圧空間Sを完全真空にした場合である。完全真空を得ることは困難であり、その必要もない。そのため、減圧空間Sは、大気圧未満の空間をいうものとする。
減圧空間Sの真空度が例えば1000Pa(大気圧より99%減圧)である場合、荷重は1cmあたりおよそ983gである。この真空度は、ロータリーポンプやドライポンプ等の汎用ポンプで容易に生成可能な真空である。この場合、コネクタ23への必要荷重40kgを得るには40.7cmの面積が必要となる。つまり、第1の中間基板21および第2の中間基板22の凹部21c,22cを一辺が例えば65mmの正方形状にすることで、必要荷重40kgを得ることが可能となる。
次に、電子機器1の製造方法について、上述の説明と重複する事項については適宜省略しながら説明する。
図2A〜図2Fは、実施の形態に係る電子機器1の製造方法を説明するための模式的な断面図である。
まず、図2Aに示すように、回路基板10の電極10aと第1の中間基板21の電極21bとが、半田51により電気的に接続されることで、第1の中間基板21は、回路基板10に固定される。
同様に、パッケージ部品30のパッケージ基板31の電極31aと第2の中間基板22の電極22bとが、半田52により電気的に接続されることで、第2の中間基板22は、パッケージ部品30に固定される。
次に、図2Bに示すように、回路基板10と第1の中間基板21との間の半田51が設けられた領域には、アンダーフィル53が充填される。同様に、パッケージ部品30と第2の中間基板22との間の半田52が設けられた領域には、アンダーフィル54が充填される。
次に、図2Cに示すように、コネクタ23と真空保持部材26とが、第1の中間基板21の凹部21cに配置される。また、シール部24が、第1の中間基板21の凹部21cよりも外側の周囲に配置される。
次に、図2Dに示すように、第2の中間基板22を第1の中間基板21上に載置した状態、つまり、コネクタ23が、減圧される前の減圧空間Sに配置された状態で、排気管25を介して減圧空間Sが減圧される。この減圧時には、第1の中間基板21と第2の中間基板22とが位置ずれしないように保持されるとよい。
なお、減圧空間Sがコネクタ23(接続部材)を収容した状態とは、コンタクトピン23bを収容した状態であればよく、基材23aの一部が例えば第1の中間基板21と第2の中間基板22との間から減圧空間Sの外側に突出した状態を含む。
次に、図2Eに示すように、排気管25の減圧空間Sとは反対側の先端は、真空バルブなどのバルブを取り付けて封止されるか、圧着、溶着、真空シーラー等の各種方法で封じ切られる。これにより、減圧空間Sが密閉状態となる。
次に、図2Fに示すように、冷却部材40がパッケージ部品30上に配置される。
以上のようにして、電子機器1が製造される。
以上説明した本実施の形態では、減圧空間形成部材の一例である第1の中間基板21および第2の中間基板22は、減圧空間Sを形成する。接続部材の一例であるコネクタ23は、減圧空間Sに収容される。
これにより、コネクタ23は、第1の中間基板21および第2の中間基板22のうち本実施の形態では第2の中間基板22を介して、大気圧により押圧される。そのため、大気圧は、コネクタ23に均等にかかり、コンタクトピン23bが回路基板10とパッケージ部品30との電気接続を確実に行うことができる。更には、回路基板10やパッケージ部品30への荷重負荷が抑えられることで、ボルト固定時に生じるような回路基板10やパッケージ部品30の歪みや反りを抑えることができる。
よって、本実施の形態によれば、回路基板10やパッケージ部品30(電子部品の一例)への損傷を抑えて、回路基板10とパッケージ部品30とを良好に電気接続することができる。
また、本実施の形態では、第1の中間基板21は、回路基板10とコネクタ23とを電気的に接続する。第2の中間基板22は、パッケージ部品30とコネクタ23とを電気的に接続する。第1の中間基板21および第2の中間基板22は、これらの間の一例である凹部21c,22cにおいて減圧空間Sを形成する。そのため、簡素な構成で、減圧空間Sを形成することができる。
また、本実施の形態では、アンダーフィル53,54は、回路基板10およびパッケージ部品30と、第1の中間基板21および第2の中間基板22との間に配置されている。そのため、アンダーフィル53,54の充填により半田51,52が補強され、熱歪み等による半田クラックを防止することができる。また、第1の中間基板21および第2の中間基板22の剛性をより高めることができる。更には、第1の中間基板21および第2の中間基板22の電極21b,22bの形成部分から透過ガスが発生するのを低減することができる。
また、本実施の形態では、排気管25は、減圧空間Sを大気開放するための大気開放部として機能する。そのため、減圧空間Sを大気開放することで、パッケージ部品30を回路基板10から取り外すことが可能となる。これにより、パッケージ部品30に故障等が発生したときに、部品の交換作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、真空保持部材26が減圧空間Sに配置されている。そのため、第1の中間基板21、第2の中間基板22、コネクタ23等からの脱ガスおよび透過ガスを吸着することで、減圧空間Sの真空度の悪化を防止することができる。
図3は、実施の形態の第1変形例に係る電子機器101を示す模式的な断面図である。
電子機器101は、固定部の一例である複数本のボルト110と、第1の補強板120と、第2の補強板130と、を更に備える点において、上述の電子機器1と主に相違する。共通点の説明は省略する。
第1の補強板120は、パッケージ部品30のヒートスプレッダ33と、冷却部材40との間に配置されている。
第2の補強板130は、回路基板10の接続部20とは反対側の面に配置されている。
ボルト110は、接続部20の周囲の4つ角などに複数本配置されている。ボルト110は、第1の補強板120の例えばザグリ孔から、回路基板10を貫通して第2の補強板130にねじ込まれる。これにより、ボルト110、第1の補強板120、および第2の補強板130は、減圧空間Sの周囲において、回路基板10とパッケージ部品30とを挟み込んで固定する。
回路基板10とパッケージ部品30とをボルト110等により固定するタイミングとしては、減圧空間Sを減圧した後に行うが、予め仮固定しておくとよい。
なお、ボルト110が第1の補強板120および第2の補強板130のうち一方と回路基板10とを固定することで、パッケージ部品30と回路基板10とを固定するようにしたり、ボルト以外の部材を用いて固定するようにしたりしてもよい。このように、固定部としては、パッケージ部品30と回路基板10とを固定しうるものであればよい。
本変形例では、減圧空間Sを形成することにより、ボルト110によりコネクタ23に与える荷重を小さくすることができる。そのため、回路基板10やパッケージ部品30の歪みや反りを抑えつつ、減圧空間Sにより回路基板10とパッケージ部品30とを良好に電気接続することができる。
図4は、実施の形態の第2変形例に係る電子機器201を示す模式的な断面図である。
電子機器201は、図1に示す第1の中間基板21および第2の中間基板22に代えて単一の中間基板211を用いる点において、上述の電子機器1と主に相違する。共通点の説明は省略する。
接続部210は、減圧空間形成部材の一例である中間基板211と、接続部材の一例であるコネクタ212と、シール部213と、排気管214と、真空保持部材215と、を含む。
中間基板211は、基材211aと、電極211bとを含む。電極211bは、回路基板10の電極10aに対応する位置に設けられ、基材211aの表裏を電気的に接続する。電極211bは、半田51によって回路基板10の電極10aに電気的に接続されている。これにより、中間基板211は、回路基板10に固定され、且つ、回路基板10とコネクタ212とを電気的に接続する。
中間基板211の基材211aは、上述の第1の中間基板21および第2の中間基板22の基材21a,22aと同様に、絶縁性および大気圧に耐える剛性を有し、真空状態において脱ガスの少ない材料を用いて形成されるとよい。
中間基板211には、パッケージ部品30に対向する凹部211cが形成されている。中間基板211は、パッケージ部品30のパッケージ基板31との間の凹部211cにおいて減圧空間Sを形成する。パッケージ基板31の材料の一例としては、脱ガスの少ないアルミナ等のセラミック材料が挙げられる。
なお、中間基板211は、本変形例では、回路基板10およびパッケージ部品30のうちパッケージ部品30のみとの間に減圧空間Sを形成するものであるが、回路基板10のみとの間に減圧空間Sを形成するものであってもよい。
また、減圧空間形成部材としては、回路基板10とパッケージ部品30とを電気的に接続するものではなく、減圧空間Sの周囲に位置し、回路基板10とパッケージ部品30とともに減圧空間Sを形成する枠状の部材であってもよい。また、この枠状の部材と上述の中間基板とを組み合わせて用いてもよい。
コネクタ212は、上述のコネクタ23と同様に、基材212aと、コンタクトピン212bとを含む。
コンタクトピン212bは、中間基板211とパッケージ部品30との間で減圧空間Sにより荷重をかけられた状態で、中間基板211の電極211bおよびパッケージ部品30のパッケージ基板31の電極31aに当接する。コネクタ212は、中間基板211とパッケージ部品30とを電気的に接続することで、回路基板10とパッケージ部品30とを電気的に接続する。
シール部213は、中間基板211の凹部211cよりも外側の周囲において、中間基板211とパッケージ部品30のパッケージ基板31との気密性、すなわち減圧空間Sの気密性を確保する。
排気管214は、本変形例では中間基板211の側面を貫通するように設けられ、例えば真空ポンプに接続されることにより減圧空間Sを減圧する。
真空保持部材215は、減圧空間Sの例えばコネクタ23の周囲に配置されている。
本変形例では、減圧空間形成部材の一例である中間基板211は、回路基板10およびパッケージ部品30のうちの一方(本変形例ではパッケージ部品30)とコネクタ212とを電気的に接続するとともに、他方との間に減圧空間Sを形成する。
そのため、上述の電子機器1の製造方法における第2の中間基板22とパッケージ部品30との電気接続を省略することができ、製造工程数削減を図ることができる。更には、減圧空間形成部材として第1の中間基板21および第2の中間基板22の2つに代えて単一の中間基板211を用いるため、部品点数削減を図ることもできる。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
回路基板と、
電子部品と、
前記回路基板と前記電子部品との間に位置する減圧空間を形成する減圧空間形成部材と、
前記減圧空間に収容され、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材と、
を備えることを特徴とする電子機器。
(付記2)
付記1記載の電子機器において、
前記減圧空間形成部材は、前記回路基板と前記接続部材とを電気的に接続する第1の中間基板と、前記電子部品と前記接続部材とを電気的に接続する第2の中間基板と、を含み、
前記第1の中間基板および前記第2の中間基板は、これらの間に前記減圧空間を形成する、
ことを特徴とする電子機器。
(付記3)
付記1または付記2記載の電子機器において、
前記回路基板および前記電子部品と前記減圧空間形成部材との間に配置されたアンダーフィルを更に備える、
ことを特徴とする電子機器。
(付記4)
付記1記載の電子機器において、
前記減圧空間形成部材は、前記回路基板および前記電子部品のうちの一方と前記接続部材とを電気的に接続し、且つ、前記回路基板および前記電子部品のうちの他方との間に前記減圧空間を形成する、
ことを特徴とする電子機器。
(付記5)
付記4記載の電子機器において、
前記減圧空間形成部材は、前記回路基板と前記接続部材とを電気的に接続し、且つ、前記電子部品との間に前記減圧空間を形成する、
ことを特徴とする電子機器。
(付記6)
付記1から付記5のいずれか記載の電子機器において、
前記減圧空間の周囲において前記回路基板と前記電子部品とを固定する固定部を更に備える、
ことを特徴とする電子機器。
(付記7)
付記1から付記6のいずれか記載の電子機器において、
前記減圧空間を大気開放するための大気開放部を更に備える、
ことを特徴とする電子機器。
(付記8)
付記1から付記7のいずれか記載の電子機器において、
前記減圧空間に配置された真空保持部材を更に備える、
ことを特徴とする電子機器。
(付記9)
回路基板と電子部品とを電気的に接続する接続部材を、前記回路基板と前記電子部品との間に形成される減圧前の減圧空間に配置し、
前記減圧空間を減圧する、
ことを特徴とする電子機器の製造方法。
(付記10)
付記9記載の電子機器の製造方法において、
前記減圧空間は、減圧空間形成部材により形成され、
前記減圧空間形成部材は、第1の中間基板と、第2の中間基板と、を含み、
前記第1の中間基板および前記第2の中間基板は、これらの間に前記減圧空間を形成し、
前記接続部材を配置する工程では、
前記回路基板と前記第1の中間基板とを電気的に接続し、
前記電子部品と前記第2の中間基板とを電気的に接続し、
前記接続部材を前記第1の中間基板と前記第2の中間基板との間に配置する、
ことを特徴とする電子機器の製造方法。
(付記11)
付記9記載の電子機器の製造方法において、
前記減圧空間は、減圧空間形成部材により形成され、
前記接続部材を配置する工程では、
前記回路基板および前記電子部品のうちの一方と前記減圧空間形成部材とを電気的に接続し、
前記接続部材を、前記回路基板および前記電子部品のうちの他方と前記減圧空間形成部材との間に配置し、
前記減圧空間形成部材は、前記回路基板および前記電子部品のうちの前記他方との間に前記減圧空間を形成する、
ことを特徴とする電子機器の製造方法。
(付記12)
付記9から付記11のいずれか記載の電子機器の製造方法において、
前記減圧空間を減圧した後に、前記減圧空間の周囲において前記回路基板と前記電子部品とを固定する、
ことを特徴とする電子機器の製造方法。
1 :電子機器
10 :回路基板
10a :電極
20 :接続部
21 :第1の中間基板
21a :基材
21b :電極
21c :凹部
22 :第2の中間基板
22a :基材
22b :電極
22c :凹部
23 :コネクタ
23a :基材
23b :コンタクトピン
24 :シール部
25 :排気管
26 :真空保持部材
30 :パッケージ部品
31 :パッケージ基板
31a :電極
32 :半導体チップ
33 :ヒートスプレッダ
40 :冷却部材
51 :半田
52 :半田
53 :アンダーフィル
54 :アンダーフィル
101 :電子機器
110 :ボルト
120 :第1の補強板
130 :第2の補強板
201 :電子機器
210 :接続部
211 :中間基板
211a :基材
211b :電極
211c :凹部
212 :コネクタ
212a :基材
212b :コンタクトピン
213 :シール部
214 :排気管
215 :真空保持部材
S :減圧空間

Claims (6)

  1. 回路基板と、
    電子部品と、
    前記回路基板と前記電子部品との間に位置する減圧空間を形成する減圧空間形成部材と、
    前記減圧空間に収容され、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記減圧空間形成部材は、前記回路基板と前記接続部材とを電気的に接続する第1の中間基板と、前記電子部品と前記接続部材とを電気的に接続する第2の中間基板と、を含み、
    前記第1の中間基板および前記第2の中間基板は、これらの間に前記減圧空間を形成する、
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1記載の電子機器において、
    前記減圧空間形成部材は、前記回路基板および前記電子部品のうちの一方と前記接続部材とを電気的に接続し、且つ、前記回路基板および前記電子部品のうちの他方との間に前記減圧空間を形成する、
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項記載の電子機器において、
    前記減圧空間の周囲において前記回路基板と前記電子部品とを固定する固定部を更に備える、
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 減圧空間を形成する減圧空間形成部材を回路基板と電子部品との間に配置し、
    前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材を、減圧される前の前記減圧空間に配置し、
    前記減圧空間を減圧する、
    ことを特徴とする電子機器の製造方法。
  6. 回路基板と電子部品とを電気的に接続する接続部材を、前記回路基板と前記電子部品との間に形成される減圧前の減圧空間に配置し、
    前記減圧空間を減圧する、
    ことを特徴とする電子機器の製造方法。
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