JP2013258286A - 半導体ウェーハ、半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体ウェーハ、半導体装置の製造方法及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウェーハをダイシングする際に欠けの発生を防止するとともに、高品質な半導体装置の製造を可能とする半導体ウェーハを提供する。
【解決手段】半導体ウェーハ100Aの第1主面上においてマトリクス状に配列される複数の素子形成領域101,101、・・・を区分するように格子状に配列され、ダイシングブレードによりダイシングされるダイシング領域110を有する半導体ウェーハ100Aにおいて、ダイシング領域110の配列方向を2次元座標上におけるx軸に沿った方向及びy軸に沿った方向としたとき、ダイシング領域110が交差する各々の交差部150には、それぞれ第1改質層120Aが所定の範囲で形成され、第1改質層120Aは、当該第1改質層120Aが形成される範囲におけるx軸に沿った方向の幅及びy軸に沿った方向の幅が、それぞれダイシンブレードの幅よりも広い幅を有するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などを用いた高硬度の半導体ウェーハが知られている。このような高硬度の半導体ウェーハは、ダイシングブレードによってダイシングを行う際、ダイシングブレードが入り込む側の面と抜け出る側の面とにおいて「欠け」が生じやすいという問題がある。
図8は、従来の半導体ウェーハ900のダイシングについて説明するために示す図である。図8(a)は、従来の半導体ウェーハ900の平面図であり、図8(b)は従来の半導体ウェーハ900をダイシングブレード950によりダイシングする様子を示す図である。半導体ウェーハ900は、図8(a)に示すように、マトリクス状に配列された複数の素子形成領域901を区分するように格子状に配列されたダイシング領域910を有している。なお、本明細書中、「素子」とは、半導体ウェーハの第1主面(表面)側に形成する層、領域又は構造を示す。
図8に示すような半導体ウェーハ900を、ダイシング領域910に沿ってダイシングブレード950によりダイシングする際は、まずは、直交する2方向(x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向)のうちの一方の方向(例えば、y軸に沿った方向とする。)に沿ってダイシングを行い、y軸に沿った方向のダイシングが終了すると、今度は、他方向(x軸に沿った方向とする。)にダイシングを行うこととなる。
このようなダイシングを行う際、x軸に沿った方向のダイシングは、図8(b)に示すように、y軸に沿って既にダイシングされた面に対して直交する方向(x軸に沿った方向)にダイシングすることとなるため、半導体ウェーハの第1主面900aの角部900cにおいて欠けが特に発生しやすい。また、ダイシングブレードが抜け出る側の面すなわち半導体ウェーハの第2主面(裏面)900bにおいても、欠けが発生しやすいという課題がある。特に、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などを材料とする半導体ウェーハは、高硬度で脆いため、そのような傾向は顕著である。
ダイシングブレード950によってダイシングする際に、欠けの発生を防止するようにした技術は従来から種々知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
図9は、特許文献1に開示されている半導体装置の製造方法を説明するために示す図である。特許文献1に開示されている半導体装置の製造方法(第1従来技術という。)は、図9に示すように、ダイシングブレード(図9においては図示せず。)によって半導体ウェーハ900をダイシングする際に、まずは、半導体ウェーハ900の第1主面900a側から切削溝930を形成するように切削を行うことによって、第2主面900bに近い部分に所定の「切りしろ」940を残し、その後、切削溝930にレーザー光を照射することによって「切りしろ」940を切断するというものである。このようにすることによって、半導体ウェーハ900の第2主面900bに、欠けの発生を防止することができるとしている。
また、特許文献2に開示されている半導体装置の製造方法(第2従来技術という。)は、図示は省略するが、半導体ウェーハを複数の半導体装置に分割する際に、分割領域にレーザー照射を行うことによって改質層を形成し、半導体ウェーハを引き伸ばすことによって、当該改質層において各半導体装置を切り離して個片化するというものである。
このように第2従来技術は、ダイシングブレードによるダイシングではなく、改質層を形成して、当該改質層において各半導体装置に対応した素子形成領域を引き離して個片化するというものである。これによって、欠けの発生を防止することができるとしている。
特開2005−101182号公報 特開2007−165371号公報
しかしながら、第1従来技術及び第2従来技術は、下記に示すような課題がある。
第1従来技術は、半導体ウェーハ900の第2主面900bにおいては、欠けの発生を防止することができるとしているが、第1主面900aの側はダイシングブレードによって切削溝を形成する際にダイシングを行うため、図8で示したように、既にダイシングされた面に対して直交する方向(x軸に沿った方向)にダイシングする際には、半導体ウェーハの角部において欠けが生じ易くなるという課題がある。
また、第1従来技術は、最終的にはレーザー光照射によりダイシングを行うものであるが、レーザー照射によりダイシングを行うと、ダイシングを行ったときにデブリが生じて、半導体装置の品質を低下させることとなる。また、SiCウェーハなどの高硬度な半導体ウェーハをダイシングするには、高いエネルギーを有するレーザー光を照射させる必要であるため、高熱により半導体装置に悪影響を及ぼすおそれがある。また、レーザー光照射によるダイシングは、ダイシング面がザラザラとなりがちであり、ダイシングブレードによってダイシングしたときのような鏡面とならないといった課題もあり、第1従来技術は、高品質な半導体装置とするには課題が残る。
また、第2従来技術は、半導体ウェーハを引き伸ばすことによって改質層において各半導体装置を切り離すというものであるため、レーザー光照射によって直接的にダイシングするものではないが、第1従来技術と同様に、切り離し面がダイシングブレードによってダイシングしたときのような鏡面とならないといった課題もあり、第2来技術においても、高品質な半導体装置とするには課題が残る。
そこで本発明は、半導体ウェーハをダイシングする際に欠けの発生を防止するとともに高品質な半導体装置の製造を可能とする半導体ウェーハ、半導体装置の製造方法を提供するとともに「欠け」の少ない高品質な半導体装置を提供することを目的とする。
[1]本発明の半導体ウェーハは、半導体ウェーハの一方面にマトリクス状に配列される複数の素子形成領域を区分するように格子状に配列され、ダイシングブレードによりダイシングされるダイシング領域を有する半導体ウェーハにおいて、前記格子状に配列されたダイシング領域の配列方向を2次元座標上におけるx軸に沿った方向及びy軸に沿った方向としたとき、前記格子状に配列された前記ダイシング領域が交差するダイシング領域の各々の交差部には、それぞれ第1改質層が所定の範囲で形成され、前記第1改質層は、当該第1改質層が形成される範囲における前記x軸に沿った方向の幅及びy軸に沿った方向の幅が、それぞれ前記ダイシンブレードの幅よりも広い幅を有するように形成されていることを特徴とする。
[2]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記ダイシングブレードが前記ダイシング領域においてダイシングを行う際のx軸に沿った方向へのダイシングライン及びy軸に沿った方向へのダイシングラインの交点となる位置を前記交差部の中心としたとき、前記第1改質層が形成される範囲におけるx軸に沿った方向の幅及びy軸方向の幅は、前記交差部の中心においては、前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向それぞれにおいて、少なくとも前記ダイシング領域の幅と同等の幅を有し、前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において前記各交差部の中心から遠ざかるに従って前記幅が狭まって行くように形成されていることが好ましい。
[3]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において前記第1改質層の幅が最も狭まった位置を前記第1改質層の各先端位置としたとき、前記第1改質層は、当該第1改質層の各々の先端位置のうち前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向の異なった方向に存在する先端位置同士を結ぶ線が円弧を描くように形成されていることが好ましい。
[4]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記円弧は、前記第1改質層の内側に凹むような円弧であることが好ましい。
[5]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において前記第1改質層の幅が最も狭まった位置を前記第1改質層の各先端位置としたとき、前記第1改質層は、当該第1改質層の各々の先端位置のうち前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向の異なった方向に存在する先端位置同士を結ぶ線が直線となるように形成されていることが好ましい。
[6]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記ダイシングブレードの刃が入り込む側の面を前記一方面としたとき、第1改質層は、前記各交差部において、少なくとも前記一方面の側に形成されていることが好ましい。
[7]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記各々の交差部における隣り合う交差部の間のダイシング領域には、前記各々の交差部に形成されている前記第1改質層の間に線状の第2改質層が形成され、当該第2改質層は、前記ダイシングブレードの刃の厚みに相当する幅か、わずかに大きい幅を有することが好ましい。
[8]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記ダイシングブレードの刃が抜け出る側の面を前記半導体ウェーハの他方面としたとき、前記第2改質層は、少なくとも前記他方面の側に形成されていることが好ましい。
[9]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記半導体ウェーハは、炭化珪素(SiC)ウェーハであることが好ましい。
[10]本発明の半導体ウェーハにおいては、前記半導体ウェーハは、窒化ガリウム(GaN)ウェーハであることもまた好ましい。
[11]本発明の半導体装置の製造方法は、複数の半導体装置に対応する複数の素子形成領域に、前記複数の半導体装置に対応する各素子が形成されている半導体ウェーハをダイシングブレードによりダイシングすることによって前記半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、前記半導体ウェーハは、請求項1〜10のいずれかに記載の半導体ウェーハであることを特徴とする。
[12]本発明の半導体装置は、複数の半導体装置に対応する複数の素子形成領域に、前記複数の半導体装置に対応する各素子が形成されている半導体ウェーハをダイシングブレードによりダイシングすることにより製造される半導体装置であって、前記半導体ウェーハは、請求項1〜10のいずれかに記載の半導体ウェーハであることを特徴とする。
本発明の半導体ウェーハによれば、格子状に配列されたダイシング領域が交差する各々の交差部には、それぞれ第1改質層が所定の範囲で形成されている。そして、第1改質層は、当該第1改質層が形成される範囲におけるx軸に沿った方向の幅及びy軸に沿った方向の幅が、それぞれダイシンブレードの幅よりも広い幅を有するように形成されている。このため、半導体ウェーハをダイシングする際に欠けの発生を防止することができる。特に、直交する2方向(x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向)のうちの一方の方向(例えば、y軸に沿った方向とする。)に沿ってダイシングを行ったのち、他方向(x軸に沿った方向とする。)にダイシングを行うような場合、既にダイシングされた面の角部において欠けが発生しやすくなるが、本発明の半導体ウェーハによれば、このようなダイシングを行う場合において、欠けを確実に防止することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、本発明の半導体装置を製造するための半導体ウェーハとして、[1]〜[10]のいずれかに記載の半導体ウェーハを用いることによりダイシングする際の欠けの発生を防止することができ、それによって、欠けの少ない高品質な半導体装置を製造することができる。
本発明の半導体装置によれば、本発明の半導体装置を製造するための半導体ウェーハとして、[1]〜[10]のいずれかに記載の半導体ウェーハを用いて製造されているため、ダイシングする際に欠けの発生を防止することができる。これにより、このような半導体ウェーハを用いて製造された半導体装置は欠けの少ない高品質な半導体装置となる。
また、ダイシング領域の交差部に形成される第1改質層の形状を種々工夫することにより、第1改質層を除去したのちの半導体装置の4隅の角部に面取りを形成することも可能である。このように、半導体装置の4隅の角部に面取りが形成されることにより、例えば、個々の半導体装置同士が接触した場合などにおいて、個々の半導体装置における4隅の角部が損傷しにくくなる。また、当該半導体装置を樹脂封止する際に、半導体装置に加わる応力を分散することができるといった効果も得られる。
実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aを説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおける第1改質層120A及び第2改質層130の断面を模式的に示す図である。 実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aのダイシングについて説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aをダイシングすることによって個片化された半導体装置180について説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体装置の製造方法について説明するために示すフローチャートである。 実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bを説明するために示す図である。 実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bをダイシングすることによって個片化された半導体装置190について説明するために示す図である。 従来の半導体ウェーハ900のダイシングについて説明するために示す図である。 特許文献1に開示されている半導体装置の製造方法を説明するために示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する本発明の各実施形態においては、半導体ウェーハは、高硬度のSiCを材料とするSiCウェーハであるとする。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aを説明するために示す図である。図1(a)は半導体ウェーハ100Aの一方面(第1主面という。)を平面視した場合を示す図であり、図1(b)は半導体ウェーハ100Aの第1主面における破線枠A内を拡大して示す図であり、図1(c)は破線枠Aに対応する半導体ウェーハ100Aの他方面(第2主面という。)を拡大して示す図である。
半導体ウェーハ100Aは、図1(a)に示すように、マトリクス状に配列された複数の素子形成領域101を区分するための複数のダイシング領域110を有している。ダイシング領域110は、格子状に配列されており、ダイシング領域が交差している各々の交差部150には、図1(b)に示すように改質層120A(第1改質層120Aという。)が形成されている。なお、ダイシング領域110が格子状に配列されているというのは、ダイシング領域110が、マトリクス状に配列された複数の素子形成領域101を個々の素子形成領域ごとに区分するような形状となっていることを意味している。
なお、図1(b)において、符号L1,L2は、ダイシングブレード(図1においては図示せず。)がダイシングを行う際のダイシングラインを示しており、ダイシングラインL1はx軸に沿ったダイシングラインであり、ダイシングラインL2はy軸に沿ったダイシングラインである。ここで、ダイシングラインL1及びダイシングラインL2の交点となる位置を交差部150の中心P0とする。
なお、ダイシングラインL1,L2の配列方向(x軸に沿った方向又はy軸に沿った方向)をダイシング領域110の配列方向という場合もある。
第1改質層120Aは、各々の交差部150に形成され、当該第1改質層120Aは、当該交差部150において所定の範囲(灰色で示す範囲)に形成されている。当該第1改質層120Aのx軸に沿った方向の幅及びy軸に沿った方向の幅は、それぞれダイシンブレード(図示せず。)の幅よりも広い幅を有し、特に、交差部150の中心P0においては、ダイシンブレード(図示せず。)の幅よりも十分に広い幅を有している。
具体的には、第1改質層120Aは、交差部150の中心P0においては、当該中心P0におけるx軸に沿った方向の幅W2が、ダイシング領域110の幅W1よりもさらに広い幅を有し、また、当該中心P0におけるy軸に沿った方向の幅W3も、ダイシング領域110の幅W1よりもさらに広い幅を有している。なお、実施形態1に係る半導体ウェーハにおいては、W2=W3であるとする。そして、第1改質層120Aは、x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向それぞれおいて、交差部の中心P0から遠ざかるに従って、x軸に沿った方向の幅及びy軸に沿った方向の幅がそれぞれ狭まって行くように形成されている。
ここで、x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において第1改質層120Aの幅が最も狭まった位置を当該第1改質層120Aの先端位置P1,P2,P3,P4としたとき、第1改質層120Aは、4箇所の先端位置P1,P2,P3,P4のうち、x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向の異なった方向に存在する先端位置同士を結ぶ線(辺)がそれぞれ円弧を描くように形成されている。すなわち、先端位置P1とP2とを結ぶ線(辺)、先端位置P2とP3とを結ぶ線(辺)、先端位置P3とP4とを結ぶ線(辺)及び先端位置P4とP1とを結ぶ線(辺)がそれぞれ円弧を描くように形成されている。
具体的には、第1改質層120Aは、図1(b)に示すように、半導体ウェーハ100Aの第1主面を平面視したときのおおよその形状は、「ひし形」の各辺を当該第1改質層の内側に凹むように湾曲させた形状をなしている。
ところで、各々の交差部150における第1改質層120Aは、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおいては、半導体ウェーハ100Aの第1主面の側から第2主面の側に達するまで形成されている。
また、各々の交差部150における隣り合う交差部の間のダイシング領域110には、図1(c)に示すように、線状の改質層130(第2改質層130という。)が形成されている。第2改質層130は、隣り合う第1改質層120Aの間に形成されており、具体的には、各第1改質層120の先端位置P1,P2,P3,P4からそれぞれ線状に延出するように形成されている。この第2改質層130は、後述する図2に示すように、ダイシングブレード(図2においては図示せず。)の刃が抜け出る側の面(半導体ウェーハ100Aの第2主面)の側に、当該第2主面から所定高さHだけの間に形成されている。
第2改質層130は、半導体ウェーハ100Aの第2主面を平面視したときの幅が、ダイシングブレードの刃の厚みに相当する幅か、わずかに大きい幅(W4とする。)を有している。例えば、ダイシングブレードの刃の厚みを50μmとした場合、第2改質層130の幅W4は60μm程度とする。
図2は、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおける第1改質層120A及び第2改質層130の断面を模式的に示す図である。なお、図2は半導体ウェーハ100Aを図1(b)におけるダイシングラインL1に沿って切断したものを矢印y方向に見た場合の断面図である。また、図2において、図示の上方向が半導体ウェーハ100Aの第1主面側であり、図示の下方向が半導体ウェーハ100Aの第2主面側である。
実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおいては、第1改質層120Aは、図2に示すように、半導体ウェーハ100Aの第1主面から第2主面に達するまで形成されており、第2改質層130は、図2に示すように、半導体ウェーハ100Aの第2主面から所定の高さHまでの間に形成されている。なお、図2において、灰色で塗りつぶした領域は、改質層(第1改質層120A及び第2改質層130)として形成されている領域である。
このような第1改質層120A及び第2改質層130は、レーザー光発生装置(図示せず。)から発生するレーザー光を集光レンズ310によって半導体ウェーハ100A上の所定位置に集光させ、半導体ウェーハ100Aの結晶構造を破壊することによって形成する。
第2改質層130は直線状の改質層であるため、レーザー光を集光レンズ310によって半導体ウェーハ100Aの所定位置に集光させた状態でダイシングラインL1,L2に沿ってそれぞれ走査することによって形成することができる。
一方、第1改質層120Aは、レーザー光をダイシング領域のダイシングラインL1,L2に沿ってそれぞれ走査する際に、レーザー光のスポット径を徐々に大きくし、その後、再び小さくするというようにスポット径を適宜可変しながら走査することによって、図1(b)に示すような形状の改質層を形成することができる。
なお、半導体ウェーハ100Aの深さ(厚み)方向への改質層の形成は、レーザー光の焦点の位置を半導体ウェーハ100Aの深さ(厚み)方向において変化させることによって、半導体ウェーハ100Aの深さ(厚み)方向において所定深さまで第1改質層120A及び第2改質層130を形成することができる。
このとき、レーザー光の加工出力を適宜設定することも可能である。例えば、第1改質層120Aを形成する際には、第1主面の側において、より大きな加工出力でレーザー光を照射することにより、第1改質層120Aにおける第1主面側の結晶構造の破壊度をより大きくすることができる。すなわち、レーザーの熱によりシリコンが気化し、シリコンと炭素の結晶の組成比を変化させることができ、炭素過多の状態となる。これにより、炭素過多になった半導体ウェーハにダイシングブレードを食い込みやすくすることができる。
なお、第1改質層120A及び第2改質層130を形成するためのレーザー光としては、波長が266nm〜355nmの紫外線レーザーである。また、レーザー光のスキャン速度は、例えば10〜100mm/秒である。また、レーザー光の加工出力は、3W以下(例えば、2.0W〜2.5W)である。なお、レーザー光は紫外線レーザーに限られるものではなく、可視光レーザー(例えば、グリーンレーザー)を用いてもよい。また、レーザー光の波長、スキャン速度、加工出力はこのような範囲に限定されるものではなく、適宜最適な値を設定可能である。
半導体ウェーハ100Aにこのような改質層(第1改質層120A及び第2改質層130)が形成されていることにより、ダイシングブレードによるダイシングを行う際に、欠けの発生を防止することができる。
すなわち、例えば、y軸に沿ったダイシング(ダイシングラインL2に沿ったダイシング)を行ったのちに、x軸に沿ったダイシング(ダイシングラインL1に沿ったダイシング)を行う場合、x軸に沿ったダイシングは、y軸に沿って既にダイシングされた角部に対して直交する方向に入り込むこととなるが、当該角部には第1改質層120Aが形成されているため、欠けの発生を防止することができる。
図3は、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aのダイシングについて説明するために示す図である。なお、図3はy軸に沿って既にダイシングされたのちに、x軸に沿った方向にダイシングを行う場合を示している。このようなダイシングを行う際には、図3に示すように、ダイシングブレード200は、y軸に沿って既にダイシングされた角部160に対して直交する方向に入り込むこととなるが、当該角部160には第1改質層120Aが形成されているため、半導体ウェーハ100Aに欠けが発生することを防止できる。
なお、第1改質層120Aは、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおいては、ダイシングブレード200が入り込む側の面(第1主面)からダイシングブレード200が抜け出る側の面(第2主面)に達するまで形成されている。このため、ダイシングブレード200が当該角部160に入り込む際及びダイシングブレード200が抜け出る際のいずれにおいても欠けの発生を防止することができる。また、第1改質層120Aは、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおいては、ダイシングブレード200が入り込む側の面(第1主面)からダイシングブレード200が抜け出る側の面(第2主面)に達するまで形成されていることにより、ダイシングブレード200の横ブレを防止する効果も得られる。
また、図3に示すように、x軸に沿ってダイシングを行う場合、半導体ウェーハ100Aにおける第2主面側には、ダイシング領域110のダイシングラインL1(図1(b)さんしょう。)に沿って第2改質層130が形成されているため、ダイシングブレード200がダイシングしながらダイシングラインL1に沿って進行する際においても、ダイシングブレード200が半導体ウェーハ100Aから抜け出る際の欠けを防止することができる。
なお、ここでは、y軸に沿った方向は既にダイシングされている状態で、x軸に沿ったダイシングを行う場合について説明したが、当初、y軸に沿ってダイシングする際にも、半導体ウェーハ100Aの第2主面側にはダイシングラインL2に沿って第2改質層130が形成されているため、ダイシングブレード200が半導体ウェーハ100Aから抜け出る際の欠けを防止することができる。
ところで、半導体ウェーハ100Aを平面視したときの第1改質層120Aの形状が図1(b)に示すような形状となっており、かつ、当該第1改質層120Aが第1主面から第2主面に達するまで形成されていることにより、x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向にダイシングすることによって個片化された半導体装置180(図4参照。)は、4隅の角部が面取りされて丸みを帯びた形状となる。
図4は、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aをダイシングすることによって個片化された半導体装置180について説明するために示す図である。なお、図4(a)は第1改質層120Aが除去される前の半導体装置180を示し、図4(b)は第1改質層120Aが除去されたあとの半導体装置を示している。
また、図4(a)において、灰色で示した領域は、除去前の第1改質層120Aを示しており、当該灰色で示した領域の第1改質層120Aが除去されることによって、半導体装置180は、図4(b)に示すように、角部が丸みを帯びた形状となる。なお、図4において、破線で示した枠はダイシング領域110との境界を示しており、当該破線で示した枠で囲まれる範囲が素子として実際に使用される領域(素子形成領域101)となる。
このように、x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向にダイシングすることによって個片化された半導体装置180は、4隅の角部が面取りされて丸みを帯びた形状となる。
すなわち、第1改質層120Aが形成されている領域は脆くなっているため、個片化された半導体装置180は、第1改質層120Aが形成されている領域(図4において灰色で示した領域)を容易に除去することができ、それによって、当該半導体装置180は、4隅の角部が面取りされて丸みを帯びた形状となる。
具体的には、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおいては、第1改質層120Aのおおよその形状が、図1に示すように、ひし形の各辺が内側に凹むように湾曲した形状である。このため、第1改質層120Aを除去した状態の半導体装置180は、4つの角部がそれぞれ丸みを帯びた形状となる。
実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aを用いて製造された半導体装置180は、図4(b)に示すように、4隅の角部が面取りされて丸みを帯びた形状となっている。このため、ダイシングによって個片化された状態となった個々の半導体装置180同士が接触した場合などにおいて、個々の半導体装置180における4隅の角部が損傷しにくくなるといった効果が得られる。また、当該半導体装置180を樹脂封止する際に、半導体装置180に加わる応力を分散することができるといった効果も得られる。
図5は、実施形態1に係る半導体装置の製造方法について説明するために示すフローチャートである。実施形態1に係る半導体装置の製造方法は、図5に示すように、半導体ウェーハ100Aを準備する半導体ウェーハ準備工程(ステップS1)と、準備した半導体ウェーハ100Aの第1主面に存在する素子形成領域101,101,・・・に、各半導体装置180に対応する各素子を形成する素子形成工程(ステップS2)と、各半導体装置180に対応する各素子形成領域101,101,・・・を区分するダイシング領域110に沿って改質層(第1改質層120A及び第2改質層130)を形成する改質層形成工程(ステップS3)と、第1改質層120A及び第2改質層130が形成された半導体ウェーハ100Aをダイシングするダイシング工程(ステップS4)とを行うことによって、半導体装置180を製造する。
なお、上記ステップS1〜ステップS4の各工程は、図5に示す順序に限られるものではなく、素子形成工程(ステップS2)と改質層形成工程(ステップS3)とは順序を入れ替えてもよい。すなわち、改質層形成工程を行った後に、素子形成工程を行うようにしてもよい。また、半導体ウェーハ準備工程(ステップS1)においては、図1に示すような第1改質層120A及び第2改質層130が形成されている半導体ウェーハ100Aを準備しておくようにしてもよい。その場合は、改質層形成工程(ステップS3)は省略することができる。
このような工程を実施することによって半導体装置180を製造することができ、当該半導体装置180は、4隅の角部が面取りされて丸みを帯びた形状の半導体装置とすることすることができる。
[実施形態2]
図6は、実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bを説明するために示す図である。図6(a)は半導体ウェーハ100Bの第1主面を平面視した場合を示す図であり、図6(b)は半導体ウェーハ100Bの第1主面における破線枠A内を拡大して示す図であり、図6(c)は破線枠Aに対応する半導体ウェーハ100Bの第2主面を拡大して示す図である。
実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bは、図6に示すように、第1改質層120Bの形状をひし形(四角形)としたものであり、その他は、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aと同様であるので、同一構成要素には、同一符号が付されている。
すなわち、半導体ウェーハ100Bにおけるダイシング領域110の各々の交差部150には、当該半導体ウェーハ100Bの第1主面を平面視したときの形状が、図6(b)に示すように、ひし形(四角形)をなす第1改質層120Bが形成されている。当該第1改質層120Bは、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおける第1改質層120Aと同様に、半導体ウェーハ100Bの第1主面から第2主面側に達するまで形成されている。なお、第1改質層120Bの形状は「ひし形(四角形)」であるが、各角部が直角となっているひし形(正方形)であるとする。
このため、第1改質層120Bは、4箇所の先端位置P1,P2,P3,P4のうちx軸に沿った方向及びy軸に沿った方向の異なった方向に存在する先端位置同士を結ぶ線(辺)がそれぞれ同一長さの直線となっている。すなわち、先端位置P1とP2とを結ぶ線(辺)、先端位置P2とP3とを結ぶ線(辺)、先端位置P3とP4とを結ぶ線(辺)及び先端位置P4とP1とを結ぶ線(辺)がそれぞれ同一長さの直線となっている。
また、各々の交差部150における隣り合う交差部の間のダイシング領域110には、図6(c)に示すように、各々の交差部150に形成されている第1改質層120Bの間に線状の第2改質層130が形成されている。具体的には、第2改質層130は、各第1改質層120Bの各先端位置P1,P2,P3,P4からそれぞれ線状に延出するように形成されている。この第2改質層130は、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aにおける第2改質層130と同様に、ダイシングブレード(図6においては図示せず。)の刃が抜け出る側の面(半導体ウェーハ100Bの第2主面)の側に、当該第2主面から所定高さHだけの間に形成されている。
このような第1改質層120B及び第2改質層130は、実施形態1に係る半導体ウェーハにおける第1改質層120A及び第2改質層130と同様に、レーザー光照射によって形成することができる。
実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bは、図6に示すような第1改質層120B及び第2改質層130を有しているため、当該半導体ウェーハ100Bをダイシングした際に、実施形態1に係る半導体ウェーハ100Aの場合と同様に、半導体ウェーハ100Bに欠けを生じにくくすることができる。
また、実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bにおいても、x軸方向及びy軸方向にダイシングを行うことによって個片化された個々の半導体装置(半導体装置190とする。)は、4隅の角部が面取りされた形状となる。具体的には、実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bにおいては、第1改質層120Bの形状は、図6に示すように、角部が直角のひし形となっている。このため、第1改質層120Bを除去した状態の半導体装置190は、4つの角部が半導体装置190の各辺に対してそれぞれ斜め(45度)に直線状に切り欠かれた形状となる。
図7は、実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bをダイシングすることによって個片化された半導体装置190について説明するために示す図である。なお、図7(a)は第1改質層120Bが除去される前の半導体装置190を示し、図7(b)は第1改質層120Bが除去されたあとの半導体装置190を示している。
また、図7(a)において、灰色で示した領域は、除去前の第1改質層120Bを示しており、当該灰色で示した領域の第1改質層120Bが除去されることによって、半導体装置190は、図7に示すように、角部が斜めに面取りされた形状をなす。なお、図7において、破線で示した枠はダイシング領域110との境界であり、当該破線で示した枠で囲まれる範囲が素子として実際に使用される素子形成領域101である。
実施形態2に係る半導体ウェーハ100Bを用いて製造された半導体装置190は、図7(b)に示すように、4隅の角部が斜めに面取りされた形状となっている。このため、ダイシングによって個片化された状態となった個々の半導体装置同士が接触した場合などにおいて、個々の半導体装置190の角部が損傷しにくくなるといった効果が得られる。また、当該半導体装置190を樹脂封止する際に、半導体装置190に加わる応力を分散することができるといった効果も得られる。
なお、半導体装置190は、半導体装置180と同様の製造工程(図5参照。)によって製造することができるため、ここでは、半導体装置190の製造工程についての説明は省略する。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、下記に示すような変形実施も可能である。
(1)上記各実施形態においては、第1改質層120A,120Bは、半導体ウェーハ100A,100Bの第1主面から第2主面に達するまで形成するようにし、第2改質層130は、半導体ウェーハ100A,100Bの第2主面側に所定高さ(H)だけ形成するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、第1改質層120A,120Bは、第2主面側に達するまで形成せずに、第1主面側から所定深さまでの間に形成するようにしてもよく、また、第2改質層130は、第2主面から第1主面に達するまで形成するようにしてもよい。
(2)第1改質層120A,120Bの形状(平面視したときの形状)は上記各実施形態において説明した形状に限られるものではなく、例えば、円形や楕円形であってもよい。
(3)上記各実施形態においては、レーザー光照射により第1改質層120A,120B及び第2改質層130を形成するようにしたが、これら改質層の形成は、レーザー光照射に限られるものではなく、半導体ウェーハに不純物をイオン注入することによって改質層を形成するようにしてもよい。なお、不純物としては、ニッケル、アルゴン、窒素等を用いることができる。このとき、加速電圧を適切に調整することで所望の深さに改質層を形成することが可能となる。
(4)上記各実施形態においては、半導体ウェーハ100A,100Bとして、SiCを材料とした半導体ウェーハを例示したが、SiCを材料とした半導体ウェーハに限られるものではなく、高硬度の半導体ウェーハであればよく、例えば、窒化ガリウム(GaN)などを用いた半導体ウェーハであってもよい。
100A,100B・・・半導体ウェーハ、101・・・素子形成領域、110・・・ダイシング領域、120A,120B・・・第1改質層、130・・・第2改質層、150・・・交差部、180,190・・・半導体装置、200・・・ダイシングブレード、310・・・集光レンズ、L1,L2・・・ダイシングライン、P0・・・交差部の中心、P1,P2,P3,P4・・・先端位置、W1・・・ダイシング領域の幅、W2,W3・・・交差部の中心P0における第1改質層の幅

Claims (12)

  1. 半導体ウェーハの一方面にマトリクス状に配列される複数の素子形成領域を区分するように格子状に配列され、ダイシングブレードによりダイシングされるダイシング領域を有する半導体ウェーハにおいて、
    前記格子状に配列されたダイシング領域の配列方向を2次元座標上におけるx軸に沿った方向及びy軸に沿った方向としたとき、
    前記格子状に配列された前記ダイシング領域が交差するダイシング領域の各々の交差部には、それぞれ第1改質層が所定の範囲で形成され、
    前記第1改質層は、当該第1改質層が形成される範囲における前記x軸に沿った方向の幅及びy軸に沿った方向の幅が、それぞれ前記ダイシンブレードの幅よりも広い幅を有するように形成されていることを特徴とする半導体ウェーハ。
  2. 請求項1に記載の半導半導体ウェーハにおいて、
    前記ダイシングブレードが前記ダイシング領域においてダイシングを行う際のx軸に沿った方向へのダイシングライン及びy軸に沿った方向へのダイシングラインの交点となる位置を前記交差部の中心としたとき、
    前記第1改質層が形成される範囲におけるx軸に沿った方向の幅及びy軸方向の幅は、
    前記交差部の中心においては、前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向それぞれにおいて、少なくとも前記ダイシング領域の幅と同等の幅を有し、前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において前記各交差部の中心から遠ざかるに従って前記幅が狭まって行くように形成されていることを特徴とする半導体ウェーハ。
  3. 請求項2に記載の半導半導体ウェーハにおいて、
    前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において前記第1改質層の幅が最も狭まった位置を前記第1改質層の各先端位置としたとき、
    前記第1改質層は、当該第1改質層の各々の先端位置のうち前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向の異なった方向に存在する先端位置同士を結ぶ線が円弧を描くように形成されていることを特徴とする半導体ウェーハ。
  4. 請求項3に記載の半導半導体ウェーハにおいて、
    前記円弧は、前記第1改質層の内側に凹むような円弧であることを特徴とする半導体ウェーハ。
  5. 請求項2に記載の半導半導体ウェーハにおいて、
    前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において前記第1改質層の幅が最も狭まった位置を前記第1改質層の各先端位置としたとき、
    前記第1改質層は、当該第1改質層の各々の先端位置のうち前記x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向の異なった方向に存在する先端位置同士を結ぶ線が直線となるように形成されていることを特徴とする半導体ウェーハ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体ウェーハにおいて、
    前記ダイシングブレードの刃が入り込む側の面を前記一方面としたとき、第1改質層は、前記各交差部において、少なくとも前記一方面の側に形成されていることを特徴とする半導体ウェーハ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の半導体ウェーハにおいて、
    前記各々の交差部における隣り合う交差部の間のダイシング領域には、前記各々の交差部に形成されている前記第1改質層の間に線状の第2改質層が形成され、当該第2改質層は、前記ダイシングブレードの刃の厚みに相当する幅か、わずかに大きい幅を有することを特徴とする半導体ウェーハ。
  8. 請求項7に記載の半導体ウェーハにおいて、
    前記ダイシングブレードの刃が抜け出る側の面を前記半導体ウェーハの他方面としたとき、前記第2改質層は、少なくとも前記他方面の側に形成されていることを特徴とする半導体ウェーハ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の半導体ウェーハにおいて、
    前記半導体ウェーハは、炭化珪素(SiC)ウェーハであることを特徴とする半導体ウェーハ。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の半導体ウェーハにおいて、
    前記半導体ウェーハは、窒化ガリウム(GaN)ウェーハであることを特徴とする半導体ウェーハ。
  11. 複数の半導体装置に対応する複数の素子形成領域に、前記複数の半導体装置に対応する各素子が形成されている半導体ウェーハをダイシングブレードによりダイシングすることによって前記半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体ウェーハは、請求項1〜10のいずれかに記載の半導体ウェーハであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 複数の半導体装置に対応する複数の素子形成領域に、前記複数の半導体装置に対応する各素子が形成されている半導体ウェーハをダイシングブレードによりダイシングすることにより製造される半導体装置であって、
    前記半導体ウェーハは、請求項1〜10のいずれかに記載の半導体ウェーハであることを特徴とする半導体装置。
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