JP2013256984A - シール用の検圧ブラケット - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス管に電気融着したサービスチー継手の立胴部に装着したホールソーでガス管への穿孔を行い、穿孔後、継手内に流入するガスが立胴部より外部に漏出するのを防止するため立胴部に取付けられるシール用の検圧ブラケットにおいて、立胴部への着脱が簡易に行える検圧ブラケットを提供する。
【解決手段】検圧ブラケット21の下面周縁に該周縁より斜め内向きに湾曲する湾曲部23bを備えたゴム又は樹脂製のシールリップ23を取付け、検圧ブラケット21を継手1の立胴部3に取付けた状態でシールリップ23が立胴部内周に突設される環状の段9に弾接する。ガス管11への穿孔後、ガス管11から流出するガスの圧力でシールリップ23が段9に強く押し付けられシールする。
【選択図】図7
【解決手段】検圧ブラケット21の下面周縁に該周縁より斜め内向きに湾曲する湾曲部23bを備えたゴム又は樹脂製のシールリップ23を取付け、検圧ブラケット21を継手1の立胴部3に取付けた状態でシールリップ23が立胴部内周に突設される環状の段9に弾接する。ガス管11への穿孔後、ガス管11から流出するガスの圧力でシールリップ23が段9に強く押し付けられシールする。
【選択図】図7
Description
本発明は、熱可塑性樹脂製の電気融着サドル継手、サービスチー継手、バイパス管を接続するのに用いるバイパスサドル継手などサドル部と、接続されるガス管と直交してサドル部より突設される立胴部とを備えたサドル形の電気融着継手において、サドル部を熱可塑性樹脂製のガス管に電気融着後、融着部の気密確認(融着接合した継手が確実に管に接合されているかの確認)のため継手内に注入された空気等の漏れ或いは前記立胴部に装着されたガス管穿孔用のホールソーにより、ガス管への穿孔を行ったのちの立胴部からのガス漏れを防止するため前記立胴部に着脱可能に装着されるシール用の検圧ブラケットに関する。
サドル形の電気融着継手として、電気融着サービスチー継手、とりわけ大口径のサービスチー継手を例にとり、該継手をガス管に電気融着してガス管へ穿孔する際の前後の手順について、その概略を説明する。
先ず図1に示すサービスチー継手1の立胴部3にホールソー4を装着した状態で(このホールソー4は立胴部3に予め装着されるか、或いはサービスチー継手1をガス管に電気融着後、立胴部3に装着される)、ホールソー4にロッド5をホールソー軸心部において連結したのち、シール用の検圧ブラケット6をロッド5に上端部より差込んで立胴部3に装着する。
検圧ブラケット6は図2に示すように、内外周にoリング7、8を備え、内周側のoリング7はロッド5に圧着してロッド5との間をシールする一方、外周側のoリング8は継手1の立胴部内周面に圧着して該内周面との間をシールし、oリング7、8で検圧ブラケット6の内外周をシールする。
検圧ブラケット6の押込みは、器具を用いて人力により検圧ブラケット6が立胴部内周面に内向きに突設される環状の位置決め用の段9に当たるまで行われ、段9に当たって位置決めされたのち、検圧ブラケット上面に回動可能に軸支されるストッパー13を指先操作で回動して検圧ブラケット6より側方に突出させ、段上の立胴部内周面に形成される係止溝14に嵌合係止させて、後述する融着部の気密確認時に継手内に注入された空気等の圧力及びガス管穿孔後において継手内に流入したガスの圧力による検圧ブラケット6の抜け止めを行う。
ホールソー4と検圧ブラケット6を装着したサービスチー継手1はついで、サドル部2をガス管11に当てがい、図示しないクランプ器具を用いてクランプしたのち、サドル部2とガス管11との電気融着を行い、電気融着後、前記クランプ器具を取外した後、分岐部12に図示しない気密ストッパー(プラグ)を取付けてシールするか或いは分岐管を接続し、その後、継手内に注入した空気等によって圧力を掛け融着部の気密確認を行う。この際、立胴部上方へは検圧ブラケット6のoリング7、8によりシールされ、空気等が漏出することはない。
その後、油圧シリンダー保持治具15を介して油圧シリンダー16を前記ロッド5に取付け(図4)、ついで継手1の立胴部上端部に図示しない反力受け治具を油圧シリンダー16に被さるようにして取付け固定してから油圧シリンダー16を圧力受治具に固定する。固定後、油圧シリンダー16の作動によりロッド5を介してホールソー4を押下げ、押し切りによりガス管11への穿孔を行う。
ガス管11への穿孔後、油圧シリンダー16の作動によりホールソー4を上向きに後退させる。このホールソー14の上向きの後退は油圧シリンダー16のストローク限まで行われる。
ホールソー4が後退してガス管より抜け出た後は、ガス管内のガスがホールソー4の周りより継手内に流出するが(分岐部12には前述するように、気密ストッパーが取付けられ、シールされているか、或いは分岐管が接続されている)、気密確認の時と同様、立胴部上方へは検圧ブラケット6のoリング7、8によりシールされ、漏出することはない。
ホールソー4が油圧シリンダー16のストローク限に留められたのち、前記反力受け治具、油圧シリンダー16及び油圧シリンダー保持治具15を順に取外し、ついで図示しないホールソー引上装置を用いてホールソー4を引上げる。このホールソー4の引上げはホールソー上面の周縁が立胴部内周面に突出形成される段17に当たるまで行われ、段17に当たり、ホールソー上面の周縁より突設されるラッチ18が段17を乗り越え、段上のラッチ溝19に嵌合係止した状態でホールソー4が保持される(図5)。この状態でホールソー上端部に取付けたoリング10が立胴部内周面に圧着してシールされる。
ホールソー4が図5の状態に保持されたのち、前記ホールソー引上装置、ロッド5、検圧ブラケット6を順に取外す。検圧ブラケット6を取外しても前述するようにホールソー上端部のoリング19でシールされ、立胴部3より外部にガス漏れを生ずることはない。検圧ブラケット6を取外したのちの立胴部3には、キャップ継手(図示しない)が取付けられる。
ガス管に電気融着したサドル形の電気融着継手において気密試験を行うとき、及び若しくは該継手に装着のホールソーによりガス管に穿孔後、ホールソーを引上げるときにガス管内のガスが立胴部より外部に漏出するのを防止するため検圧ブラケットが用いられ、立胴部に人力により押込められるが、検圧ブラケット外周に取付けられるoリング8の一部がブラケット外周面より突出しているため、立胴部内周面への押し込みは容易でない。検圧ブラケットはまた、所定位置まで押し込んでおかないと、ストッパー13を立胴部内周面に形成される係止溝14に嵌合係止させることができない。
本発明は、電気融着サービスチー継手の立胴部への取付け及び取外しが簡易に行えるシール用の検圧ブラケットを提供することを目的とする。
本発明は、熱可塑性樹脂製のガス管との接合面に電熱線を埋設したサドル部と、接続されるガス管と直交してサドル部より突設される立胴部と、該立胴部より側方に突設され、分岐管が接続される分岐部を備えた熱可塑性樹脂製の電気融着サービスチー継手をサドル部において前記ガス管に電気融着後に行う気密確認のとき、及び若しくは気密確認後、前記立胴部に装着したホールソーでガス管への穿孔を行い、穿孔後、ホールソーをガス管より抜き出したときの立胴部からのガス漏れを防止するため、前記立胴部に着脱可能に装着され、側方に出し入れ可能に取付けられるストッパーを立胴部内周面に形成される係止溝に着脱可能に係止させることにより抜け止めされる検圧ブラケットであって、該検圧ブラケット下面の周縁に該周縁より斜め内向きに湾曲ないし傾斜し、立胴部内周面に突出形成される環状の段に弾接するゴム又は樹脂製の環状のシールリップを設けたことを特徴とする。
本発明の検圧ブラケットによると、シールは検圧ブラケット下面の周縁に設けたシールリップが立胴部内周面に突出形成される段に弾接することにより行われ、しかもこの弾接は融着部の気密確認時に継手内に注入される空気等の圧力及び若しくはガス管への穿孔後において、ガス管より継手内にかかるガスの圧力によってシールリップが段に強く押し付けられるようになり、シールが確実に行えるようになること、外周面にはoリングなどシール用の部材が突設されていないうえ、検圧ブラケットの外径は立胴部の内径より小さくすることも可能で、立胴部への装着が単に置くだけで簡易に行えること、シールリップにより段上に支持された検圧ブラケットは、例えストッパーが立胴部内周面に形成される係止溝より上方に位置して、そのままでは係止溝に係止させることができない場合でも、検圧ブラケットを押込んでシールリップを屈曲させることで、ストッパーを係止溝に容易に合わせることができること、シールリップは例えば検圧ブラケットの周縁に形成される環状溝に嵌合させており、検圧ブラケット周縁に突出形成される突部ないし突条に嵌合させるか、或いは検圧ブラケット周縁に接着させるだけで簡単に取付けることができ、従来の検圧ブラケットに大幅な構成上の変更をもたらす必要がないこと、等の効果を有する。
以下、本発明の実施形態のシール用の検圧ブラケットについて図面により説明する。図中、図1〜図4に示す構造と同一構造部分には同一符号を付してある。
図6は、本実施形態の検圧ブラケット21の断面図、図7は立胴部3に取付けた検圧ブラケット21の要部の断面を示すもので、本実施形態の検圧ブラケット21が前述の検圧ブラケット6と異なるのは、検圧ブラケット6の外周面に備えるoリング8を有しておらず、下面の周縁に形成される環状溝22にゴム又は樹脂製の環状のシールリップ23を嵌着して取付けた点で、シールリップ23は、環状溝22への嵌着部23aと、該嵌着部23aより斜め内向きに湾曲する湾曲部23bを備え、検圧ブラケット21を立胴部3に取付けた状態でシールリップ23の湾曲部23bが立胴部内周面に突出形成される環状の段9に上面より弾接するようになっており、融着部の気密試験のときに継手内に注入される空気等の圧力及び若しくはガス管11への穿孔後、ホールソー4を引上げてガス管11より抜き出したとき、継手内に流入するガスの圧力により、ガス圧が大きくなる程湾曲部23bが段9の上面に強く押し付けられてシールされるようになっている。
検圧ブラケット21の外径は、立胴部3の内径より若干小さく、図7に示すように立胴部内周面とは若干のクリアランスを存している。このため検圧ブラケット21は立胴部内に押し込むことなく挿入し、段9上に単に置くだけでシールリップ23が段9に弾接するようになる。
検圧ブラケット21を立胴部内に装着後、検圧ブラケット上面に数か所設けられるストッパー13をそれぞれ指先操作で回動して検圧ブラケット21より側方に突出させ、段上の立胴部内周面に形成される係止溝14に嵌合係止させる。これにより検圧ブラケット21の抜け止めが行われ、該ブラケット21にガス圧が作用しても検圧ブラケット21の固定が維持される。
前記ストッパー13は図8に示すように、検圧ブラケット上面に突設される一対のピン25に嵌合する長孔26を有し、該長孔26の範囲内で径方向にスライド可能に取付けられるストッパー27とし、該ストッパー27を指先操作でスライドさせて検圧ブラケット21より突出させ、係止溝14に嵌合係止させるようにしてもよい。
シールリップ23は、前記実施形態においては、嵌着部23cを有し、検圧ブラケット21の環状溝22へ嵌着させるようになっているが、検圧ブラケットの下面周縁に形成される突部や環状の凸条に嵌着して取付けてもよいし、図8に示す実施形態のようにシールリップ29を検圧ブラケット21の下面周縁に接着剤にて接着して取付けてもよい。
本実施形態の検圧ブラケット21は、ホールソー4によるガス管11への穿孔後、継手内に流入するガスのシールのため立胴部3に装着されるが、ホールソー4によるガス管11への穿孔は前述するような押し切りによることなく、ホールソー4を動力装置を用いて或いは人力により回動して回し切りにより行うようにしてもよく(ガス管11からの抜出も逆回転されることにより行われる)、押し切りをするにしても前述の方法と異なる器具を用いて行うことも可能である。
1・・サービスチー継手
3・・立胴部
4・・ホールソー
6、21・・検圧ブラケット
7、8、10・・oリング
9、17・・段
11・・ガス管
13、25・・ストッパー
16・・油圧シリンダー
18・・ラッチ
19・・ラッチ溝
22・・環状溝
23、29・・シールリップ
3・・立胴部
4・・ホールソー
6、21・・検圧ブラケット
7、8、10・・oリング
9、17・・段
11・・ガス管
13、25・・ストッパー
16・・油圧シリンダー
18・・ラッチ
19・・ラッチ溝
22・・環状溝
23、29・・シールリップ
Claims (1)
- 熱可塑性樹脂製のガス管との接合面に電熱線を埋設したサドル部と、接続されるガス管と直交してサドル部より突設される立胴部と、該立胴部より側方に突設され、分岐管が接続される分岐部を備えた熱可塑性樹脂製の電気融着サービスチー継手をサドル部において前記ガス管に電気融着後、前記立胴部に装着したホールソーでガス管への穿孔を行い、穿孔後、ホールソーをガス管より抜き出したときの立胴部からのガス漏れを防止するため、前記立胴部に着脱可能に装着され、側方に出し入れ可能に取付けられるストッパーを立胴部内周面に形成される係止溝に着脱可能に係止させることにより抜け止めされる検圧ブラケットであって、該検圧ブラケット下面の周縁に該周縁より斜め内向きに湾曲ないし傾斜し、立胴部内周面に突出形成される環状の段に弾接するゴム又は樹脂製の環状のシールリップを設けたことを特徴とする検圧ブラケット。
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JP2012132679A JP2013256984A (ja) | 2012-06-12 | 2012-06-12 | シール用の検圧ブラケット |
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JP2012132679A JP2013256984A (ja) | 2012-06-12 | 2012-06-12 | シール用の検圧ブラケット |
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2012
- 2012-06-12 JP JP2012132679A patent/JP2013256984A/ja active Pending
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