JP2013256112A - 黒板の昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降動に伴う昇降枠のがたつきを防止し、また、昇降寸法も大きく取ることができ、更に、昇降枠に撓みが発生し難い構造の黒板の昇降装置を提供すること。
【解決手段】構造物に固定設置する固定片3bと一体の垂直片3の2つを横桟材2で接続した固定枠1と、前記垂直片3に取り付けられた複数のローラ9a、9bと、前記ローラ9a、9bに当接しながら昇降可能な昇降用溝13を有する昇降枠11と、固定枠1に軸承されモータ5で回動駆動する円筒体4と、一方端が円筒体4に固定され他方端が昇降枠11の取付片14に固定されたベルト部材6とからなる黒板の昇降装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、教室や会議室に設置されている黒板を昇降させる黒板の昇降装置に関するものである。
従来より、黒板を上下に昇降させる装置は、手動やモータ等の駆動による自動等各種のものが提案され実用化されているが、それらの殆どが、壁面等の構造物に固定されるいわゆる固定枠に対して、上下方向に昇降動可能な昇降枠を設けて、この昇降枠に黒板を取り付け、昇降枠と共に黒板を昇降させるようになっている。
まず、手動のものとしては、昇降に伴う労力の軽減のために、スプリングにより上昇方向の力を加えておき、少ない力で黒板の昇降動を可能とした物がある(例えば、特許文献1参照)。
また、自動昇降装置に関しては、壁面に取り付けられる支持枠に、横方向に長く延びる長尺の中空回転体を回転可能に軸支し、該長尺中空回転軸の一端部中空部にモータを収容してモータと一体に長尺中空回転軸が回転するようにしておき、この中空回転軸の巻取ドラムに巻取ベルトの一端部を、他端部を昇降枠に取り付け、昇降枠に設けた上下に延びるガイドロッドを支持枠のガイド孔に通じて昇降動をガイドしているものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
他に、壁面に固定される固定基枠に対し、黒板等が取り付けられる取付フレームを構成する縦杆を上下に摺動可能に支持する摺動受け部を設けることで、固定基枠に対して取付フレームを上下昇降可能に支持し、更に電動モータにより横方向に軸支された回転ドラムを駆動することで、一方端が回転ドラムに巻き取られており、他方端が取付フレームに固定された長尺シートを、引き出し及び巻き取ることで、固定基枠に対して取付フレームを昇降動させる電動昇降ボードがある(例えば特許文献3参照)。
特開平11−137362号公報 特開2001−113884号公報 特開2010−208054号公報
上記特許文献1のような手動による昇降動を行うものは、スプリング等により労力を軽減できるが、大型で重量のある黒板等に対しては、スプリング等も大型化してしまう。
これに対して特許文献2及び3のものは、固定側の枠体に設けた電動モータにより回転する回転体(円筒形状)にベルト等の柔軟な長尺体一端を固定して巻き取り引き出しを行うことで、ベルトの他端を接続した昇降側の枠体を昇降動させるもので、自動化に伴う構造が簡単である。
しかしながら、壁面等へ固定した固定側の枠体に対して昇降する昇降側の枠体の保持は、昇降側に設けた上下に延びるガイド部材(特許文献2:ガイドロッド、特許文献3:縦杆)に固定側の保持部(特許文献2:ガイド孔、特許文献3:摺動受け部)で保持して摺動させて昇降可能としており、この部分で摺動抵抗が常に発生し、スムーズな昇降動が得にくい。
また、黒板(昇降枠)の昇降可能範囲は、昇降枠の上辺が固定枠の上辺に接触した状態の最下降位置から、昇降枠の下辺が固定枠の下辺に接触した状態の最上昇位置までの範囲となるが、昇降側のガイド部材を固定側の上端と下端の保持部で支えるため、固定側の上端と下端の寸法が小さいと昇降枠の保持が不安定になるので、この距離をあまり小さくできない、すなわち、固定側の枠の上下寸法をあまり小さくできないため、結果として黒板の昇降距離をあまり大きく取れないことになる。
更に、自動昇降のためにモータを用いているが、特許文献2や3のもののように、固定枠のモータを固定する部分が、左右の昇降ガイドの存在のために昇降枠の内側に寄り、そのため、固定枠が壁面と固定される部分(固定枠の両側端部)とモータとの設置位置が離れることになる。
すると、固定枠自体は剛体であるが、応力を加えると多少の撓み等が生じるため、モータの駆動の際に固定枠と昇降枠の移動に伴う力により撓みや振動によるガタが生じてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決し、昇降動に伴う昇降枠のがたつきを防止し、また、昇降寸法も大きく取ることができ、更に、昇降枠に撓みが発生し難い構造の黒板の昇降装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するため、請求項1の発明は、黒板を昇降機構にて昇降させる黒板の昇降装置において、
前記昇降機構は、構造物に固定設置するための固定片と一体となった垂直片の2つを横桟材で上下を接続して構成した固定枠と、
この固定枠の垂直片に外向きに取り付けられた、回転軸が水平かつ黒板の面に平行なローラと、黒板の面垂直な回転軸を有するローラと、
この固定枠に外嵌装され、前記ローラに当接しながら昇降可能な昇降用溝を有する昇降自在な昇降枠と、
固定枠の両側垂直片にて軸承されて回動自在に設けられた円筒体と、
円筒体を可逆回転させるための何れかの垂直片付近に設置されたモータと、
円筒体の所定位置にて、一方端が円筒体に固定され、他方端が昇降枠下辺から前方に突出した取付片に固定されたベルト部材とからなり、
円筒体の正逆回転によりベルト部材を円筒体表面に巻き取り及び巻き出すことにより、昇降枠の取付片上に下辺を載置して昇降枠に固定された黒板を、昇降枠と共に昇降動させる構成を採用したものである。
請求項2の発明は、黒板を昇降機構にて昇降させる黒板の昇降装置において、
前記昇降機構は、構造物に固定設置するための固定片と一体となった垂直片の2つを横桟材で上下を接続して構成した固定枠と、
この固定枠の垂直片に外向きに取り付けられた、回転軸が水平かつ黒板の面に平行なローラと、黒板の面垂直な回転軸を有するローラと、
この固定枠に外嵌装され、前記ローラに当接しながら昇降可能な昇降用溝を有する昇降自在な昇降枠と、
一方端が固定枠に接続固定され、他方端が昇降枠下辺から前方に突出した取付片に接続固定されたコンストンバネとからなり、
コンストンバネを巻き取り及び巻き出すことにより、昇降枠の取付片上に下辺を載置して昇降枠に固定された黒板を、昇降枠と共に昇降動させることを特徴とする黒板の昇降装置。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の黒板の昇降装置において、上記回転軸が水平かつ黒板の面に平行なローラは複数で、垂直片に直接軸承されており、当該ローラの少なくとも1つ以上が垂直片に対して位置調整して固定可能で、当該複数のローラが固定枠の昇降用溝の両壁に当接している構成を採用したものである。
この請求項1の発明によると、昇降枠に設けられた昇降用溝に、固定枠に固定された複数のローラにて昇降枠の昇降用溝の側壁面、底面と接触しつつ昇降動をガイドしているので、移動に伴うガタが生じないと共に、ローラの利用によりガイド部材への摺動抵抗がなく、ころがり抵抗のみの軽い力で昇降できる。
また、黒板(昇降枠)の昇降可能範囲は、昇降枠の上辺が固定枠の上辺に接触した状態の最下降位置から、昇降枠の下辺が固定枠の下辺に接触した状態の最上昇位置までの範囲となるが、複数のローラで昇降用溝の両壁及び底面が保持されてがたつきが防止されるので、固定枠の上下寸法を小さく取ることができる。すなわち、黒板の昇降距離を大きく取ることができる。
更に、昇降枠の両側部の杆材に設けた昇降用溝を利用して昇降し、左右の上下方向に延びる柱状のガイド部材が無いため、円筒体を固定枠の寸法一杯に設置でき、この固定枠の端部の円筒体を軸承している垂直片が壁面等の構造物との接続された固定片と一体となっているので、円筒体に加わる力が直接壁面で支えられ、固定枠に無理な力がかかって歪んだりしないので、スムーズな昇降が可能になる。
また、円筒体の端部にあるモータの固定部分についても、固定片と一体となった垂直片付近にあるので、モータの駆動に伴う振動が軽減されてガタも生じない。
更に、重量のある黒板も、昇降枠のベルト部材が接続された取付片により下から支えられているので、昇降に伴う作用力が直接黒板を下から支え、昇降枠に無理な力がかからず、この点でもスムーズな昇降が保証される。
請求項2の発明は、固定枠に対する昇降枠の構造は、請求項1の発明と同様であり、複数のローラにて昇降動をガイドしているので、移動に伴うガタが生じないと共にころがり抵抗のみの軽い力で昇降でき、また、固定枠の上下寸法を小さく取ることができるので黒板の昇降距離を大きく取ることができる点も同様である。
加えて、コンストンバネという定トルクバネを用いることで、人手による軽い力で重い黒板を自在に上下でき、任意の位置で黒板を停止させることができるが、この際、昇降枠の昇降動が、複数のローラによるガタが生じない構造となっているので、昇降時に引っ掛かり等が無く、スムーズな昇降動が可能となる。
請求項3の発明によれば、ローラは構造物に固定設置するための固定片と一体となった垂直片に直接軸承されているので、取付強度が向上しガタも生じない。また、少なくとも1つ(一部)のローラを取付位置を微調整しながら固定枠に取付可能としてあるので、複数のローラがそれぞれ昇降枠の昇降用溝の左右にぴったり接触するように、2つ以上のローラの最大幅が昇降枠の昇降用溝の幅と一致させることができ、昇降に伴うガタを防止することができるようになる。
この発明の第1実施形態の黒板の昇降装置を示す一部透過正面図である。 (A)はこの発明の第1実施形態の要部の一部透過正面図、(B)は一部透過側面図である。 この発明の第1実施形態のローラの取付部を示す要部拡大側面図である。 (A)は昇降溝を示す昇降枠の杆材の断面平面図、(B)は昇降溝に固定枠のローラが接触した状態の断面平面図である。 この発明の第2実施形態の黒板の昇降装置を示すもので、(A)は要部の一部透過正面図、(B)は一部透過側面図である。 この発明の第2実施形態のローラの拡大図である。 この発明の第3実施形態の黒板の昇降装置を示す一部透過正面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面を参考にして説明する。
図1乃至3に示すのは、この発明の黒板の昇降装置の第1実施形態であり、長尺状の柱材やL字材を長方形の外形となるよう組み上げた固定枠1が、壁面等に固定されている。
この固定枠1を形成する長尺状の柱材は、長さ方向が横方向の横杆材2と長さ方向が縦方向の垂直片3とからなり、黒板等の重量物が取り付けられた昇降枠を支える程度の強度、剛性を有するものであれば特に材質は限定されないが、通常は剛性と重量のバランスから主としてアルミニウム合金、スチールなどの金属製が選ばれている。
まず、横杆材2は、重量の点から押し出し成形等で内部中空の断面が四角形やコ字状の長尺体とし、これら長尺体を単独または組み合わせて長尺状の杆材としたものである。
また、垂直片3は、金属片を断面L字形になるように長さ方向で直角に折り曲げたもので、折り曲げ部分は固定片3bを一体に構成しており、この固定片3bを建物の構造部となる壁面や柱に対し、ネジ止め等により締め付けて固定枠1を固定している。
垂直片3は、前記横杆材2よりも前後方向の寸法が大きな幅広で(図2(B)、図3参照)、この垂直片3と一体に形成された固定片3bの上下寸法は、図1、図2に示すように、垂直片3の上下寸法より大きくなっており、断面L字形材の垂直片3となる方の上下を折り曲げて寸法を固定片3bより小さくし、折り曲げた部分を横杆材2との接続部分に利用することができる。
こうすることにより、従来例から用いられていた固定枠用のL字形材を利用して、壁面との取付部分の大きさを小さくせず、すなわち取付強度を低下させずに、固定枠1の上下寸法を小さくすることができる。
また長さ方向が水平となる円筒体4が両側部の垂直片3に回転自在に軸承されており、この円筒体4は、その一方端部(図示左側)の垂直片3近辺に内蔵されたモータ5の駆動により自在に正逆回転するようになっている。
前記円筒体4の長さ方向両端部付近には、長尺なテープ状のベルト部材6が、その一方端部が固定され、円筒体4の回動に伴い巻き取られたり引き出されるような状態となるようになっており、ベルト部材6の円筒体4に巻回されていない余剰部分は、前方から下方に垂れ下がっている。
ベルト部材6の材質としては、黒板の重量に耐えて昇降動を行う引っ張り強度と、前記円筒体4に巻回可能な柔軟性が必要であり、薄板状の金属製からなるベルトが好ましい。
円筒体4のベルト部材6が巻回されている部分の後ろ側には、上下の横杆材2に亘って取り付けられた平板状の補強杆材7が設けられ、この補強杆材7には、ベルト部材6と略同幅のロール状の押さえ部材8が、スプリングや板バネの力で、前記ベルト部材6の巻回された部分を押圧するように設けられている。
固定枠1を構成する前記両側部の垂直片3には、外向きに複数個のローラ9a、9bが設けられている。
まず、回転軸が水平かつ設置される黒板Kの正面(図2(B)参照)と平行となるローラ9aが上下に2つずつ合計4つ、回転軸が設置される黒板の面に垂直方向となるローラ9bがローラ9aに挟まれた部分に2個、それぞれの両側の垂直片3に回転自在に軸承されている。
なお、ローラ9aは、全てその回転軸が壁面と接続された固定片3bと一体となった垂直片3に直接軸支されており、ローラ9aの取付強度が高く、また垂直片3に対するローラ9aのガタつきも無い。
固定枠1の構成は上記のようなものであり、この固定枠1に対して、黒板(図示せず)と略同等の大きさの外形四辺形の昇降枠11が昇降自在に取り付けられる。
昇降枠11は、長さ方向が横方向の杆材12aと長さ方向が縦方向の杆材12bを組み合わせた枠体であり、これら杆材12aと杆材12bは、黒板等の重量物が取り付けられ、強度、剛性を有するものであれば特に材質は限定されないが、前述の固定枠1の横杆材2同様に、強度と重量の点からアルミニウムの押し出し成型による杆材が用いられる。
両側の杆材12b部分には、杆材12bを構成する柱材を適宜組み合わせて、内側に杆材12bの上下長さ方向に沿う、昇降用溝13が形成されている(図4参照)。
また、下側の杆材12aにおいて、円筒体4のベルト部材6が巻回されている位置の直下には、取付片14が前方に突出して取り付けられており、この部分に前記ベルト部材6の他方端を取り付けると共に、黒板を昇降枠11に取り付けた際、この取付片14の部分が、黒板を下方から支えることになる。
更に、下側の杆材12aの中央部には、モータ5による黒板(昇降枠11)の昇降動を操作するリモコンの受光部および昇降動用スイッチを兼ねた受光・操作部15が黒板に干渉しない杆材12aの下側に設けられており、この受光・操作部15で受けた信号は、昇降枠11の下側の杆材12aの中央と、固定枠1の下側の横杆材2の中央を、折り曲げ自在により固定枠1に対する昇降枠11の昇降を妨げないようなパンタグラフ状リンク16内に配した配線17により固定枠1側に送られ、モータ5の制御等に使用される。
なお、固定枠1の横杆材2の前後方向の幅は、昇降枠11の杆材12aの幅より小さくなっているので、杆材12aの横杆材2より前方に突出した部分の上にパンタグラフ状リンク16が位置しており、昇降枠11の最上昇位置においても、パンタグラフ状リンク16が固定枠1に干渉しないようになっている。
昇降枠11の構成は以上の通りであり、この昇降枠11の固定枠1への組み込みは、まず、図4(A)、(B)に示すように、昇降枠11を形成する前の状態の左右の杆材12bを、その昇降用溝13を固定枠1両側の垂直片3にあるローラ9a、9bのを収容するように嵌め込み、その後、上下の杆材12aを左右の杆材12bに接続固定して昇降枠11が固定枠1に外嵌装されるようにする。
また、固定枠1の円筒体4に巻回されているベルト部材6の他端を、昇降枠11の下側の杆材12aに設けられている取付片14に適宜手段で接続固定する。
更に、固定枠1の垂直片3の内側から、ネジ止めされたローラ9aを一旦緩めてローラ9a、9aがそれぞれ昇降枠11の昇降用溝13の左右両壁面に当接するように調整した状態で、ローラ9aの取付ネジを締め付けて固定する。
この際、図3に示すように、4つのローラ9aの取付のために垂直片3に開けられた4つの取付孔18、19のうちの片方(図示では19)を少し大き目にしておき、この部分のローラ9aの取付位置の微調整ができるようにしておけば、取付孔18にて軸承されたローラ9aが昇降枠11にある昇降用溝13の一方側面に当接した状態で、取付孔19にて軸承されたローラ9aを昇降用溝13の他方端部に押し付けるように位置調整してから強固に固定すれば、昇降用溝13の両側壁にローラ9aがぴったり接触する状態で固定可能となる。
また、垂直片3内で出来るだけ最上部および最下部に取付孔18を設けるようにすれば、ローラ9aで昇降枠11の昇降用溝13に接触する上下距離が長くなり、昇降枠11を安定的に保持できるようになる。
上記のようなローラ9aの取り付け方法により、2つのローラ9a、9aが常に昇降枠11の昇降用溝13の左右壁面に当接した状態で昇降できるので、昇降に伴うガタが生じずに、ローラによるスムーズな昇降動が可能となる。
その後、パンタグラフ状リンク16を固定枠1と昇降枠11の間で接続し、黒板K、又はボード等の平板体を、昇降枠11の前面に取り付ける。取り付け方法はネジ止め、金具を用いて昇降枠11と黒板等を締め付ける等適宜手段が取られるが、昇降枠11の下方杆材12aの前方に突出した取付片14の上面によって黒板の下辺を支えるようにして固定する。
そして、黒板Kの昇降動は、固定枠1に設けられた円筒体4のモータ5による回転を、ベルト部材6を通じて昇降枠11を上下動させることにより行われる。
この際、昇降をガイドする固定枠1側のローラ9aは、2つのローラ9aがそれぞれ昇降枠11側の昇降用溝13の両側壁面に当接してガタが生じず、ローラのころがり抵抗のみによるスムーズな昇降が保証される。
また、昇降体11の昇降を行う作用力は、ベルト部材6を通じて昇降体11の取付片14に加わるが、この取付片14が黒板の下辺を直接支えているので、ベルト部材6を通じて加わる力が直接的に黒板に伝わり、昇降枠11が昇降に伴う力で歪んだりしないので、その結果、昇降枠11の昇降用溝13と固定枠1のローラ9a、9bとに予想外の歪みによる抵抗等が生じたりせず、この点でもスムーズな昇降が可能になる。
更に、本願の構成では、円筒体4の軸承部分やモータ5が壁面への固定部分(固定片3b)付近にあるので昇降作動による枠体の歪みやガタが発生しにくいので、昇降枠11を支える上下ローラ9a、9aの間隔が小さくてもスムーズな昇降が可能である。即ち、従来の装置では固定枠の上下寸法が500mm程度であったが、これを上下50mmずつ小さく400mm程度に小さくすることができ、その分、昇降枠が昇降する範囲を大きくすることができる。
なお、黒板の下降作用の最中に、黒板(昇降枠11)が障害物にぶつかって、下降が停止した場合は、モータ5の駆動により円筒体4から更に繰り出されるベルト部材6が円筒体4から離れて緩んでしまうが、対応策として黒板を持ち上げて障害物を取り除いて元に戻す際や、黒板を一端上昇させようとする際、円筒体4に完全に密着しないで不完全に巻回されて緩んでいたベルト部材6が張力が加わり密着状態となるまで、ベルト部材6同士の重なり部分で摩擦して不安定な動き(ベルト部材6の上下動による振動)をしてしまうことがある。
そこで本発明の実施形態では、図示のような押さえ部材8を設けて、円筒体4に巻回されている最外層のベルト部材6を円筒体4に押圧して巻回部のベルト部材6が円筒体4から緩んだりしないようにし、弛んで余ったベルト部材6は円筒体4から離れて垂れ下がるようにしておき、弛みを矯正する際に円筒体4に不安定な動きをしないようにしている。
図5及び図6に示すものは、この発明の黒板の昇降装置の第2実施形態を示すものであり、図5は黒板の昇降装置の要部を示すもので、図6はローラ9aを示し、前記第1実施形態と同じ部分は同じ符号を付して説明する。
まず、回転軸が水平かつ設置される黒板の面(図1正面)と平行となるローラ9aが上下に2つずつ合計4、回転軸が設置される黒板の面に垂直方向となるローラ9bがローラ9aに挟まれた部分に2個、それぞれの両側の垂直片3に取付固定されている。
なお、ローラ9aは上下において、それぞれ2個1組として、1つのローラ基板20に固定され、このローラ基板20が垂直片3の上下2箇所にネジ止め固定することで取り付けられている。
昇降枠11の固定枠1への組み込みは、まず、図5(A)、(B)に示すように、昇降枠11を形成する前の状態の左右の杆材12bを、その昇降用溝13を固定枠1両側の垂直片3にあるローラ9a、9bのを収容するように嵌め込み、その後、上下の杆材12aを左右の杆材12bに接続固定して昇降枠11が固定枠1に外嵌装されるようにする。
更に、固定枠1の内側から、ネジ止めされたローラ基板20を緩めてローラ基板20の取付角度を調整し、ローラ基板20の2つのローラ9a、9aがそれぞれ昇降枠11の昇降用溝13の左右両壁面に当接するように調整した状態で、ローラ基板20の取付ネジを締め付けて固定する。
この際、図6に示すように、垂直片3におけるローラ基板20の2つ取付孔21、22のうちの片方(図示では22)を少し大き目にしておき、この部分のローラ基板20の取付位置をずらすことで、もう片方の取付孔21を中心に角度を取って片方のローラ9aの位置を横方向に調整することで、簡単に2つのローラ9aが昇降用溝13の両壁面にぴったり接触できるようにすることもできる。
上記のようなローラ9aの取り付け方法により、2つのローラ9a、9aが常に昇降枠11の昇降用溝13の左右壁面に当接した状態で昇降できるので、昇降に伴うガタが生じずに、ローラによるスムーズな昇降動が可能となる。
なお、この第2実施形態の場合、ローラ9aが垂直片3に直接軸承されておらず、垂直片3に設けた取付孔21、22を利用して取り付けられたローラ基板20に軸承されており、また、ローラ基板20の取付孔21、22の分だけ垂直片3の最上部および最下部より内側にローラ9aが位置することになるので、第1実施形態のものより、ローラ9aの取付強度は劣ることになり、比較的小型、軽量の黒板の昇降装置に適している。
第2実施形態における、上記ローラ9aの位置や取付方法以外の部分は、第1実施形態とほぼ同様の構造であり、説明は省略する。
図7に示すものは、この発明の黒板の昇降装置の第3実施形態を示すものであり、この実施形態においては、モータによる自動昇降ではなく、人手による手動で黒板を昇降動させるようになっているもので、第1、第2実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明する。
その構造は、固定枠1と昇降枠11における左右及び中央の3箇所に、引っ張りトルクが変化しない定トルク型のいわゆるコンストンバネ30を設置したものであり、その固定方法は、それぞれのコンストンバネ30の一方端のバネの巻き取り部が固定枠1の上下の横杆材2を接続する上下方向の補強杆材7に接続固定され、他方端が昇降枠下辺から前方に突出した取付片14に接続固定された状態となっている。
コンストンバネ30の数や設置場所は、この実施形態の配置に限定されるものではなく、黒板の大きさや重量等により、コンストンバネ30の数を1つ又は2以上と適宜変更して実施できる。要するに黒板を含む昇降枠11の重量と、全コンストンバネ30の荷重トルクが一致するようにすればよく、人手による軽い力で黒板を昇降動させ、任意の位置で手を放せば、その部分で黒板は停止するようになる。
なお、この実施形態における固定枠1に対して昇降枠11を昇降動させる機構は、第1実施形態と同様であり説明を省略するが、この構造により昇降動に伴うガタが生じないと共に、ガイド部材への摺動抵抗等がなく、ローラによるころがり抵抗のみの軽い力で昇降できるので、手で昇降させる際の微妙な抵抗や引っ掛かり感が無く、スムーズな昇降動が可能となる。
なお、本願発明は上記各実施形態や図示のものに限定されるものではなく、この発明の目的の範囲内で適宜設計変更されるものである。例えば、第1実施形態ではベルト部材6の本数は図示では2本としたが、黒板の大きさ、重量によってはそれ以上の本数でよいし、ローラ9a、9bの数も、黒板の大きさ、重量によって適宜変更して実施することができる。
1 固定枠
2 横杆材
3 垂直片
3b 固定片
4 円筒体
5 モータ
6 ベルト部材
7 補強杆材
8 押さえ部材
9a、9b ローラ
11 昇降枠
12a、12b 杆材
13 昇降用溝
14 取付片
15 受光・操作部
16 パンタグラフ状リンク
17 配線
18、19 取付孔
20 ローラ基板
21、22 取付孔
30 コンストンバネ
K 黒板

Claims (3)

  1. 黒板を昇降機構にて昇降させる黒板の昇降装置において、
    前記昇降機構は、構造物に固定設置するための固定片と一体となった垂直片の2つを横桟材で上下を接続して構成した固定枠と、
    この固定枠の垂直片に外向きに取り付けられた、回転軸が水平かつ黒板の面に平行なローラと、黒板の面垂直な回転軸を有するローラと、
    この固定枠に外嵌装され、前記ローラに当接しながら昇降可能な昇降用溝を有する昇降自在な昇降枠と、
    固定枠の両側垂直片にて軸承されて回動自在に設けられた円筒体と、
    円筒体を可逆回転させるための何れかの垂直片付近に設置されたモータと、
    円筒体の所定位置にて、一方端が円筒体に固定され、他方端が昇降枠下辺から前方に突出した取付片に固定されたベルト部材とからなり、
    円筒体の正逆回転によりベルト部材を円筒体表面に巻き取り及び巻き出すことにより、昇降枠の取付片上に下辺を載置して昇降枠に固定された黒板を、昇降枠と共に昇降動させることを特徴とする黒板の昇降装置。
  2. 黒板を昇降機構にて昇降させる黒板の昇降装置において、
    前記昇降機構は、構造物に固定設置するための固定片と一体となった垂直片の2つを横桟材で上下を接続して構成した固定枠と、
    この固定枠の垂直片に外向きに取り付けられた、回転軸が水平かつ黒板の面に平行なローラと、黒板の面垂直な回転軸を有するローラと、
    この固定枠に外嵌装され、前記ローラに当接しながら昇降可能な昇降用溝を有する昇降自在な昇降枠と、
    一方端が固定枠に接続固定され、他方端が昇降枠下辺から前方に突出した取付片に接続固定されたコンストンバネとからなり、
    コンストンバネを巻き取り及び巻き出すことにより、昇降枠の取付片上に下辺を載置して昇降枠に固定された黒板を、昇降枠と共に昇降動させることを特徴とする黒板の昇降装置。
  3. 上記回転軸が水平かつ黒板の面に平行なローラは複数で、垂直片に直接軸承されており、当該ローラの少なくとも1つ以上が垂直片に対して位置調整して固定可能で、当該複数のローラが固定枠の昇降用溝の両壁に当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の黒板の昇降装置。
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