JP2013036254A - シートシャッタ - Google Patents

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仁行 足立
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好明 堀江
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雄志 藤井
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Abstract

【課題】ガイド突起の内向き移動を規制しシートの通常昇降をスムーズにすると共に、心材が風等により撓むとき心材及びインナーレール等の損傷を防止するシートシャッタを提供する。
【解決手段】複数の心材10を有するシート2を巻取り且つ繰出すシートドラムを内装するシートケースと、その左右両端部に配置される支柱3とを備え、支柱3の左右内側に設けるインナーレール16内に心材10を昇降ガイド自在に支持するシートシャッタであって、インナーレール16の前後の側壁16a,16aの中途部に溝内に前後方向に移動自在に突出する規制部16eを設け、レール溝16c内に挿入される心材10の左右端に突設したガイド突起11を、規制部16eにより溝奥側から内向き方向への移動を規制解除可能に規制するように構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分並びに各種装置に設置することができるシートシャッタに関する。
従来、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置され、シート幅方向の直線性を有する複数の心材を設けたシートを巻取ると共に、シートを繰出すシートドラムを内装するシートケースと、その左右両端部に配置され左右内側箇所にガイドレール(インナーレール)を構成した支柱を設け、上記各心材の両端をガイドレール(インナーレール)に挿入して昇降ガイドをするシートシャッタは周知である。そして、ガイドレールに心材を挿入する際に、心材の両端にローラ(ガイド突起)を回転自在に軸支した心材支持具を取付け、該心材支持具及びローラを介して心材を昇降ガイドし、シートを昇降するシートシャッタも既に公知である(例えば、特許文献1参照)。
上記シートシャッタは、シートの左右移動を規制すると共に、シートが風を受けるとき心材の安易な引抜き離脱を防止するために、ローラを有する心材支持具をガイドレール内に深く挿入して耐風圧性能を保持させている。またシートが強風等によって前後方向に強い押圧負荷を受ける場合に、心材自身の撓みを抑制しつつ心材支持具を大きく撓ませることにより、心材をガイドレールから引抜いて離脱させるように構成している。
特開2008−190255号公報
上記特許文献1で示されるシートシャッタは、心材両端をガイドレールに直接挿入することなくローラを介して挿入するので、心材の摺動抵抗を抑制し巻取繰出の高速化を図ることができる。然しながら、心材はローラを軸支する破断強度の弱い心材支持具をガイドレールに深く挿入しており、シートが前後方向の強い負荷を受けた場合に、専ら心材支持具を大きく撓ませてガイドレールから引抜き離脱させるため、長期の使用において心材支持具が曲がり変形を生ずる。そして、心材支持具が変形した場合には、前後方向の押動負荷の変動に対して適正に撓むことができず、ガイドレールから心材の離脱を妨げたり遅くする結果、心材及びガイドレールと固定された関連部材等の損傷を伴い易い等の課題がある。
上記課題を解決するために第1に、複数の心材10を上下方向に横向きの心材設置間隔を有して形成されるシート2と、該シート2を上下方向に巻取り且つ繰出すシートドラム5を回転自在に横方向に軸支するシートケース4と、該シートケース4の左右両端部に配置される支柱3とを備え、支柱3の左右内側に設けるシートガイド部12のインナーレール16内に、前記心材10の左右端を昇降ガイド自在に支持するシートシャッタにおいて、前記インナーレール16のレール溝16cを形成する前後の側壁16a,16aの中途部に溝内に前後方向に移動自在に突出する規制部16eを設け、レール溝16c内に挿入される心材10の左右端に突設したガイド突起11を、上記規制部16eにより溝奥側から内向き方向への移動を規制解除可能に規制するように構成したことを特徴としている。
第2に、前後の側壁16a,16aの中途部に突設される規制部16eと、側壁16a,16aの開口端からレール溝16cを徐々に狭める斜面状の案内壁16f,16fとを連接することを特徴としている。
第3に、インナーレール16を支柱3側に形成されるアウターレール14内に挿入して取付ける場合であって、インナーレール16を規制部16eを突設した前後の側壁16a,16aの外側寄りを底壁16bによって接続することにより内向きコ字状に形成し、アウターレール14に対し、インナーレール16の側壁16a,16aの開口端に形成した係合部16d,16dと、底壁16b側を支持させて取付けることを特徴としている。
第4に、心材10を前後方向に弾力性を持たせる縦長状の断面形状にすると共に、ガイド突起11を心材10の前後幅より前後方向に突出する突起幅にすることを特徴としている。
第5に、心材10の左右端面にローラ状のガイド突起11を回転自在に軸支すると共に、該ガイド突起11の内側寄りのコーナー部に小半径のアール状の面取り部11aと、外側寄りのコーナー部に大半径のアール状の面取り部11bを形成することを特徴としている。
第6に、心材10の端面に、ガイド突起11を回転自在に軸支する軸支ボルト25を座金26を介して締着する場合であって、心材10の断面中心部に円形の通し孔24と断面上下にシート2を取付けるシート取付溝22,22を形成する一方、座金26の外形を心材10の断面形状と略同形状にすると共に、中心部に軸支ボルト25のネジ部を挿入するボルト孔26aと、シート取付溝22,22内に突入する突起26b,26bを設け、上記心材10端面のシート取付溝22,22内に座金26の突起26b,26bを係合させ、通し孔24に軸支ボルト25をねじ込み座金26を締着することにより、心材10の端面にガイド突起11を取付けることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、シートの昇降に伴い心材が大きく撓むことなくガイド突起を内向き移動させるとき、ガイド突起を規制部に接当させることにより内向き移動を規制して昇降ガイドをするため、シートの通常昇降をスムーズにする。
また心材が前後方向の過大な負荷により大きく撓むとき、心材はガイド突起を傾かせながら規制部を押動して越えさせることによりインナーレールから速やかに離脱するので、心材及びインナーレールと固定された関連部材等の損傷を防止することができる。
請求項2の発明によれば、ガイド突起の抜け出し時において、案内壁が開口部側に向けてガイド突起の抜け出し方向の抵抗を小さくし内向き移動をスムーズにすると共に、ガイド突起の逆向き方向の移動を規制するので、インナーレールに対するガイド突起の抜け出しをスムーズにすることができる。
請求項3の発明によれば、インナーレールをアウターレールに安定的に支持すると共に、側壁の中途部に一体的に突設させる規制部の前後方向移動をスムーズに行わせることができる。
請求項4の発明によれば、前後方向の大きな負荷を受けるとき心材は、縦長状の断面形状により上下方向の撓みを抑制しながら、前後方向に突出したガイド突起を支点に前後方向に弾性力を有して撓むので、過大負荷に対する緩衝作用を行いシートの昇降をスムーズにする。
請求項5の発明によれば、ローラ状のガイド突起は、シートの昇降時にインナーレールのレール溝内で側壁に接当して回転するため昇降ガイドをスムーズにする。また心材が前後方向に撓むとき、規制部に対しガイド突起の小面取り部側が接当するので、ガイド突起の安易な抜け出しを規制した昇降ガイドを行う。また心材が大きく撓みガイド突起が傾くとき、大面取り部により側壁との強い接当を回避するので、ガイド突起及び側壁等の損傷を防止しながら、心材の離脱及び際セット等を行い易くすることができる。
請求項6の発明によれば、突起とシート取付溝との係合により、心材の端面に対する座金の位置決めと回り止めを行い、軸支ボルトによるガイド突起の取付けを安定的に行うことができる。またアルミ製等の心材に対しガイド突起を軸支ボルトによって取付ける際に、座金によって心材端面を保護するので心材の取付け耐久性を高めることができる。
本発明が適用されたシートシャッタを一部破断して示す正面図である。 シートシャッタの支柱に制御盤を収納した状態を示す側断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 アウターレールとインナーレールの構成を示す断面図である。 心材とガイド突起の要部の構成を示す正面図である。 図6のA−A線断面図である。 心材とガイド突起を分解した状態を示す断面図である。 心材の別実施形態を示す断面図である。 インナーレールに心材を収納する作業の態様を示す作業正面図。 インナーレールの別実施形態を示す断面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るシートシャッタの全体正面図である。符号1は主として建物の出入口に設置されるシートシャッタであり、シャッタ用のシート2の左右端部を支持して上下方向の昇降移動を案内するガイド部材として構成される支柱(サイドフレーム)3と、シート2の開閉機構を内装する筒状のシートケース4等とから構成される。上記支柱3は建物の出入口に構成される柱や壁に沿わせて取付固定され、シートケース4は建物の梁或いは壁面等の設置部に沿って横向きに設置され、且つ左右の支柱3に載置した状態で組付けられる。
図示するシートシャッタ1は、シートケース4の両側を、該支柱3の上部外側の取付部材によって、着脱可能に、左右の支柱3、3に載置して取付けている。またシートケース4の内部にシャッタ開閉機構としてシートドラム(繰出装置)5を内部に有しており、シートドラム5の正逆回転によってシート2の巻取り及び繰出しを行う。シート2は、左右の支柱3に設けられたシートガイドに左右両側辺を昇降スライド可能に支持され、このシート2の昇降動作によって出入口の開閉を行う。
先ずシートシャッタ1の全体構成について図1,図2を参照し説明する。
このシートケース4は、側断面視で四角形の筒状に成形されたケース本体6の両側に、端板6a,6bを着脱自在に取付けることにより中空状のケース室を形成する。ケース室内には、左右の端板6a,6bによって自身の軸回りに回転可能に軸支された左右方向に延びる中空円筒状のシートドラム5が収容されている。またケース本体6の下面後部には、左右の支柱3の上端側が臨む開口部6cが形成されており、この開口部6cを介して、シートケース4からのシート2の出し入れが可能になる。
ケース本体6の左右一方側(図示する例では右側)端板6aの内側面には、シートケース4内に収容された左右方向に延びる円柱形状のモータ7の一端側がボルトで固定されている。モータ7は駆動軸に輪体状の駆動体8を軸支しており、該駆動体8をシートドラム5の内面にスプライン嵌合させることによりシートドラム5を正逆回転させる。
ケース本体6の左右他方側(図示する例では左側)の端板6bは、ケース本体6の該他方側の開放端を閉鎖するように取付けられ、シートドラム5の該他方側端部に取付けられる取付板8aの支軸8bを回転可能に支持している。これによりシートドラム5は、シートケース4内に水平に軸支され、モータ7の正逆回転に伴いシート2の繰出し下降(進動)と、巻取り上昇(退動)とを行い建物の出入口の開閉を行う。
またシート2の開閉作動は、従来のものと同様に制御盤(シャッタ電装品)9が備える各種操作スイッチからなる操作部9aの手動操作指令、及び通過体を検知する検知部9bの検知指令等に基づくモータ7の正逆回転制御によって行なわれる。
制御盤9は後述する構成によって支柱3の内部に取り出し可能に収納し設置されている。
シート2は、透光性及び可撓性を有する合成樹脂製の長方形の幕体からなり、繰出側の上端がシートドラム5の周面に繰出し可能に巻付けられる。図示するシート2は、シート幅方向の直線性を保持させる複数の心材10を在来のものと同様な心材設置間隔を有してシート繰出し方向に備えており、該心材10の両端にガイド突起11を設けている。そして、シート2は、左右の支柱3,3に互いに対向する面(対向面)側に設けられるシートガイド部12に、心材10を介し左右のガイド突起11を昇降スライド可能に係合させて収容している。これによりシート2は、左右の支柱3,3の間を横方向に張られた状態でスムーズに昇降される。
このシートシャッタ1は地面又は床面等の設置面に設置されるが、シート2を床面に着地するまで最下降させてシートシャッタ1を閉じる際、気密性を保持して該設置面に接地させる設置部13が、シート2の下端部に設けられている。この接地部13は重量構造の心材部にすることによりウェイト部を兼ねており、シート2をウェイトによって下方に向かって張り状態に伸展させる。
支柱3は、図3,図4に示すように左右内側端の壁である内側壁3aと、左右外側端の壁である外側壁3bと、両者を前後で接続する接続壁である正面側壁3c及び背面側壁3dとによって、平断面視で四角形状に形成され、上下方向に延びる角筒状に成形されている。この支柱3の内側壁3aの前後方向中間位置には、図3〜図5で示すように、外側壁3bに向かって窪んだ平断面視U字状で、上下方向のアウターレール14が一体的に形成されている。
具体的には、アウターレール14が、前後の側壁14a,14aと、この前後の側壁14a,14aの左右外側端同士を連接する底壁14bとから構成され、これによって、各支柱3の対向面側には、左右内側が開放された上下方向のレール溝14cが形成されている。換言すれば、前後の側面14a,14aの互いに対向する面(溝内面)と、底壁14bの左右内側面(底面)とによって、平断面視左右外側が閉じられて上下方向に延びるレール溝14cが形成されている。
そして、このレール溝14c内には、後述するレール溝16cを有するインナーレール16と、該インナーレール16の上部に接続されるシート復帰ガイド17とが、図1に示されるようにレール溝14cの上下方向端部から着脱可能に嵌合されている。また、前後の側壁14a,14aの左右内側端部からは、互いに前後方向の内側に向かって平断面視前後方向に突出する上下方向の内側溝壁(対向壁)14dが一体的に形成されている。この各アウターレール14に設けられた前後一対の内側溝壁14d,14dの間に、レール溝14cの開口部が形成されている。即ち、レール溝14cの開放側に前後一対の内側溝壁14d,14dが向き合っている。
側壁14a,14aは図3,図5に示すように、内側溝壁14d,14dの突出によって形成される上下方向のフック壁14fを介して、インナーレール16を係合させる係合溝壁14g,14gと、インナーレール16の側壁16a,16aの前後方向への開き作動を許容する中間壁14h,14hと、インナーレール16を側壁16a,16aに接当させて前後方向の移動(遊動)を規制する規制壁14j,14jとが一連に形成されている。
そして、内側溝壁14d,14dの間で形成される溝幅(開口部)に対し、中間壁14h,14hの間の溝幅と規制壁14j,14jの間の溝幅を順次小さくして、規制壁14j,14jの外側端部を底壁14bと接続している。これによりアウターレール14はレール溝14c内への挿入及び位置決めを行い易くしている。また内側溝壁14d,14dと中間壁14h,14hとの間で、係合溝壁14g,14gの間に形成される係合溝14kは最も大きな溝幅にしており、該係合溝14kを介してインナーレール16の着脱を行い易くするようにしている。
またレール溝14cの脇側に位置する溝側面を形成する前後の側壁14aを、平断面視で前後に延びる連結壁3eによって、前後の接続壁3c,3dにそれぞれ各別に一体的に連接している。言換えると、支柱3の左右内側端に位置する前後の内側壁3a,3aと、支柱3内の前後の連結壁3e,3eとが、アウターレール14によって接続されるように、該アウターレール14が内側壁3a及び連結壁3eと共に一体的に形成される。
このため、所定の太さ以下で設置することが求められる支柱3に対し、その内部で前後方向に大きな負荷を受けるアウターレール14をことさら厚肉にすることなく、その強度を向上させることができる。以上によって、アウターレール14及び連結壁3eの断面形状によって柱強度を十分に高めることができるので、支柱3の太さを徒に大きくすることなく軽量化と製造コストの低減をすることができる。
さらに、アウターレール14は、支柱3内の左右内側寄りに位置して、該支柱3内の平断面積の2分の1以内に収まるサイズに形成されており(具体的には、底壁14bが内側壁3a寄りに位置している)、これによって、平断面積の大きさ(太さ)が制約された支柱3内に、制御盤9並びに操作部9a等の電装品や他の部品を効率よく収納する多目的な支柱スペース(収納スペース)を確保する。
また、前後の側壁14a,14aと、前後の接続壁3c,3dとの間には、それぞれ支柱3方向の延びる配線スペース3gが形成されている。これに加えて、前後一方側(図示する例では後側)の側壁3aと、該側壁3aに対向する側の接続壁3dとには、正面視底壁14b側に位置して、互いに近づく側に突出する上下方向のリブ状の突起部14m,3fが一体的に形成され、この一対の突起部14m,3fによって、ハーネス等を配線スペース3g内に位置決め収納している他、該リブ構造によって支柱3の剛性を高めている。
さらに、支柱3は上記のように強度を向上させているので、接続壁3c(さらに具体的には正面側壁3c)の一部を開口させる上下方向の支柱開口部3hを形成できる。該支柱開口部3hは、支柱3の全長方向に沿って形成され、後述する支柱スペース31の多目的な利用を行い易くしている。具体的には、接続壁3cにおける支柱開口部3hの左右両端側に、支柱3内に突出するリブ状の開口縁3jをそれぞれ一体形成する。そして厚み方向が前後方向に向けられ且つ支柱3方向に帯状に延びる板状部材である蓋カバー15の左右両端部に、支柱3内に突出した係止片15a,15aを形成し、この一対の係止片15a,15aを、前記の一対の開口縁3j,3jにそれぞれ係脱自在に係合させる。この構造により、蓋カバー15を支柱開口部3hに嵌め込み、支柱開口部3hを閉塞する。上記両者の係合を解除することにより、支柱開口部3hを開放させる。
また支柱3は背面側壁3dの左右中途部に、図5で示すように、取付用のボルト18を挿入するボルト孔18aが、支柱3の全長方向に沿って、複数穿設されている。そして、蓋カバー15が外されて開放された支柱開口部3hから、ボルト18を支柱3内に入れ、該ボルト18を、ボルト孔18a及び本シートシャッタ1を設置する建造物等に挿入し、締着させることにより、支柱3の固定を簡単に行うことができる。尚、上記のように構成される支柱3は、在来のアルミ製の支柱フレームと同様にアルミ材の引抜き又は押出し加工によって簡単に製作することができる。また蓋カバー15は合成樹脂製の帯状板にすることが望ましく、これにより後述する操作部9aが柱中途に設置された上下の支柱開口部3hの長さに応じた寸法に切断して外観よく蓋をすることができる。
次に、図3〜図5を参照しインナーレール16について説明する。
インナーレール16は、アウターレール14のレール溝14cの全長方向全体に亘り上下方向に形成される。そしてインナーレール16は平断面視レール溝14c内に嵌挿されるように、前後の側壁16a,16aと溝奥側で側壁16a,16aの左右外側端同士を連接する底壁14bとから構成される。これによりインナーレール16には、左右内側が開放された上下方向のレール溝16cが形成されている。言換えると、前後の側面16a,16aの互いに対向する面(溝側面)と、底壁16bの左右内側面(底面)とによって、平断面視左右外側に窪みコ字状断面をなして上下方向に延びるレール溝16cが形成されている。この実施形態によるインナーレール16は、耐摩耗性と、ある程度の可撓性とを有する合成樹脂材によって形成されている。
上記インナーレール16の側壁16a,16aは、その内側端にアウターレール14の内側溝壁14d,14dに嵌合する平断面視コ字状の係合部16d,16dを上下方向に形成している。このレール溝16cを形成する前後の側壁16a,16aには、溝深さの中間位置に、溝内に段部状に突出する規制部16eを設け、溝奥側に挿入されるガイド突起11の内向き方向への移動を規制するようにしている。そして、側壁16a,16aは前記内側端(開口部)から規制部16eに向けてレール溝16cを徐々に収束させる斜面からなる案内壁16f,16fと、規制部16eの底部から互いに平行状をなして底壁16bと接続するレール壁16g,16gとを形成している。
上記構成においてインナーレール16は、アウターレール14内に開口部から挿入して組付けるとき、アウターレール14の規制壁14j,14jの間にレール壁16g,16gを内嵌させて前後方向の移動(揺れ)を規制し、底壁16bをアウターレール14の底壁14bに接当又は近接させ、且つ開口部を狭めるように押圧して挿入した係合部16d,16dを、押圧を解除して内側溝壁14d,14dに嵌めて係合させる。
これによりインナーレール16は、アウターレール14を介し係合部16d,16dの係合により開口部の保持及び左右方向の移動を阻止した状態で、底壁16b側の前後方向の移動(揺れ)を規制したシートガイド部12を構成している。
これにより、アウターレール14の中間壁14h,14hに対向する部位において、レール壁16g,16g及び係合溝壁14g,14gとの間に、規制部16e,16eの前後方向の移動を許容するように側壁16a,16aを撓ませることができる溝空間16hを形成している。
一方、規制部16eと底壁16bとの間に形成されるレール壁16g,16gは、両者間に形成される溝に内挿されるガイド突起11を、規制部16eから5ミリ程度離間させると共に、底壁16bから10ミリ程度離間させた位置を標準位置としており、ガイド突起11を左右に所定量だけ移動を許容することができるようにしている。
これによりインナーレール16内には、前記ガイド突起11を加工及び組立誤差等の範囲で左右移動が許容され、且つ前後動を規制した状態で収納される。そして、インナーレール16にガイド突起11及び心材10を介して支持されるシート2は、左右及び前後の揺れが規制された状態で昇降ガイドされる。
さらに、心材10が後述するように前後方向の大きな負荷によって同方向に撓み、且つガイド突起11が図4に点線で示すように大きく傾きながら、規制部16eを押動しながら越えてレール溝16cから内方へ抜け出す際には、心材10及びガイド突起11並びにインナーレール16に過大な負荷を生じさせることなく、ガイド突起11の抜け出しをスムーズに行わせることができる。
即ち、心材10の撓みによりガイド突起11が大きく傾きながら内向きに移動するとき、ガイド突起11が規制部16eを乗り越えようとして前後方向に強く押動するため、側壁16a,16aはその中途を拡開方向(前後方向)へ撓むことになる。このとき側壁16a,16aは、前記溝空間16hがあるため前後方向の撓みをアウターレール14によって支障されることなくスムーズに行う。尚、側壁16a,16aは、全体に亘り肉厚が略一定であり、互いに離間する側に弾性的に湾曲又は屈曲させることが可能であって、この離間側への湾曲又は屈曲によって、規制部16e,16eの溝間隔を拡大させることができる。
またインナーレール16は図4に示すように、側壁16a,16aの開口部(溝口側)にシール19を取付けるアリ溝状の取付溝21を上下方向に形成している。上記シール19は在来のものと同様に、耐摩耗性と、ある程度の可撓性とを有する合成樹脂材によって形成されている。これによりシール19,19は、シート2を前後から挟持するように弾力的に接して、雨水や風の侵入を規制する。
一方、前記シート復帰ガイド17は公知の構造からなり、図1に示されるように正面視で逆L字状に形成しており、アウターレール14に支持されてインナーレール16の上部に、そのレール溝16cに連通して接続される真直状の復帰レール部17aと、該復帰レール部17aの上部に内向きに突出するシートストッパ片17bとからなる。そして、復帰レール部17aの中途には、外れた状態のシート2を巻き取り状にレール溝内に導入して復帰させる復帰ガイド部17cを開口している。シートストッパ片17bは、シートドラム5に巻き取られるシート2がオーバーランする場合に、シート2の下部に突設したストッパ13aを接当させてオーバーランを防止する。
次に、図4,図6〜図9を参照しシート2及び心材10等について説明する。実施形態のシート2は在来のものと同様な構成によって、シート2の全長に対しシート幅と略同じ長さとした複数の心材10を略等間隔な心材設置間隔を有して備えている。図示例のシート2は、上下方向に隣接する心材10,10の間隔毎に分割形成したシート片2aを、隣接する心材10の上下辺に沿って形成したシート取付溝22を介して接続することにより、1枚状のシャッター用シートを構成している。
図7に示すように心材10は、側面視で上下方向に長い方形又は楕円形状による縦長状の断面形状にしており、これにより前後方向の弾性を大きくして撓み易くし、且つ上下方向の撓みを抑制する。そして、シート2の昇降をスムーズにすると共に、前後方向に加わる過大負荷に対し弾性力及び耐久性を有した撓みによる緩衝作用を支障なく行わせる。このため図示例の心材10は、後述する各種の孔を心材方向に設けると共に、アルミ製の支柱フレームと同様にアルミ材の引抜き又は押出し加工によって、より軽量化を図りながら強度の高い構造となして製作している。尚、心材10はアルミ材の他に合成樹脂材によっても製作することができ、この場合には小型のシートシャッタに使用することができる。
即ち、心材10は、上下辺に沿ってアリ溝状断面のシート取付溝22,22を形成し、且つシート取付溝22,22の間で上下に異形の中空孔23,23と、断面中心部に円形の通し孔24を形成している。またガイド突起11の設置は、心材10の通し孔24を利用し、その両端に軸支ボルト25のネジ部をねじ込むことにより、該軸支ボルト25に遊転自在に軸支するガイド突起11を取付けるようにしている。
この際に、心材10の両端には該心材10の外形と同じ形状の座金26を介装することが望ましく、この場合の座金26はその中心部で軸支ボルト25のネジ部を挿入させるボルト孔26aの上下に、前記シート取付溝22,22内に突入させる突起26b,26bをプレス加工によって押出し形成している。この構成による座金26は、突起26b,26bをシート取付溝22,22に挿入して係合させることができ、心材10の端面に対する位置決めと回り止めを簡単に行うことができる。また上記ガイド突起11の取付け状態において、突起26b,26bはシート取付溝22,22内に内装される後述するシート片2aの取付バー29の両端に押接し抜け止め支持することができる。
また座金26は、心材10の端面に接当して軸支ボルト25の軸支部25aにより挟持しボルト固定するので、消耗品であるガイド突起11の軸支ボルト25による取付けを、アルミ製等の軟質な心材端面を保護しながら耐久性を有し安定的に行うことができる。
実施形態のガイド突起11は、心材10の前後幅(厚さ)より大きい直径のローラにしており、その左右面にワッシャ27を配した状態で鍔付の軸支ボルト25の軸支部25aに挿入される。言換えれば、軸支ボルト25には、軸支部25aにワッシャ27とガイド突起11とワッシャ27が遊転自在に支持される。これによりローラ(ガイド突起)11は、インナーレール16のレール溝16c内で側壁16a,16aとの接当により回転するため、抵抗の少ない昇降ガイドをスムーズに行う。
また上記軸支ボルト25の頭部には、6角レンチ等の工具が挿入される工具穴25bが形成されている。
上記構成によるガイド突起取付構造によれば、心材10及びガイド突起11の交換や修理等のメンテナンス作業を行うとき、軸支ボルト25を緩め逆順の動作によって両者を分解し、座金26を介し心材10の端面を保護しながら再組立を簡単に行うことができる等の特徴がある。
尚、ガイド突起11の構造は、上記回転するローラによるものに限ることなく、心材10の両側に一体的に突出される突起体にすることもできる。また心材10に対するシート片2aの取付けは、各シート取付溝22に対しシート片2aの上辺又は下辺を丸棒状の取付バー29に巻き付けて挿入する公知の手段によって行うことができる。また間口の広い大型シートシャッタに使用する場合の心材10は、図9に示すような断面形状により前後方向の心材幅を太くした構成にすることが望ましい。さらに、1枚状の膜体で形成されるシート2に対しては、在来のものと同様にシート2の上下方向に、所定の心材設置間隔を有して装着される袋状の心材取付部材を設け、その内部に任意断面の心材10を挿入して取付けることができる。
次に、図1,図2,図4を参照し支柱3に設置されるシートシャッタ制御用電装品の取付構造について説明する。
先ず、シートドラム5の回転を制御する制御盤9は、支柱スペース31内に納まる所定長さと前後幅で形成される電装ベース32と、該電装ベース32に取付座を介して取付けられる基板33と、該基板33に設ける制御部品部、変換機器及び設定機器等の電装部品類34とをユニット化することによって構成される。
電装ベース32は、内側壁3a及び連結壁3eに挿入され且つ支柱3内の後部に位置するボルト(取付部材)36を挿通させる取付孔37が穿設され、該ボルト36によって電装ベース32が支柱3にネジ止めされる。これにより図2,図4で示すように、制御盤9は支柱スペース31内に収納し且つボルト36を締付けることにより、電装ベース32(制御盤9)を支柱3方向に沿わせて着脱可能に取付固定することができる。また電装ベース32は、突起部3fと底壁14bとに接当させることができ、制御盤9の左右及び前後方向の揺れを簡潔な構成によって防止するように固定される。
このとき制御盤9は、振動を避けたい電装部品や制御部品部並びに多くの配線を有する電装部品等を基板33の上位側に配置する。下位側には日常的なメンテナンス作業や機器の操作を要する設定機器等を配置する。また基板33の最上部には各種配線を纏めて固定する端子部38を設置している。そして、端子部38はモータより延出させた電線39のコネクターと着脱自在に接続している。
これにより支柱3は、制御盤9を収納した状態で、左右の開口縁3j,3jに蓋カバー15の左右の係止片15a,15aを係合させることにより、支柱スペース31の前方を開放する支柱開口部3hを蓋カバー15によって簡単に閉塞できる。
そして、制御盤9を取出し状態にするときは、上記と逆順の動作により蓋カバー15を外したのちボルト36を緩め、その後、該ボルト36を支点に制御盤9を前方回動させる(電装ベース32を、その上端部を支点に下端部を前方回動させる)と、図2,図4の点線で示すように制御盤9の下部側が、大きく支柱3の前方外側に引出されて露出した取出姿勢に切換えることができる。
これにより作業者は、露出状態にある制御盤9に対し必要箇所のメンテナンス作業を容易に行うことができる。このとき、設定機器等は低い位置にあるため、無理な姿勢を要することなく設定変更作業やメンテナンス作業を能率よく行うことができる。
以上のように構成される電装品の取付構造は、制御盤9等を従来のもののように支柱3の側方やシートケース4に突出させて設けることなく、且つ制御盤9等を支柱スペース31に対し支柱方向に簡潔で廉価な構造に纏めて設置することができる。また支柱スペース31は支柱方向である上下方向に形成されるので、例えば大きさ等が異なるシートシャッタ1の型式に適応した制御盤9を所望の高さを選択して設置することができ、また空いている箇所には操作部9aや工具並びに取扱説明書等を収納することができるので、利便性を有する多目的スペースとして利用することができる。
また制御盤9は、支柱スペース31内に電装ベース32の一端を回動自在に設け、他端を前後方向に引出し回動可能に取付けているので、動きが少ない回動支点側に電装品を配置し短い長さの電線39によりモータ7と接続し、まとまりのよいコンパクトな配線構造にすることができる。また動きが少ない側に配線される電線39並びに各種コード類は、制御盤9を引出し及び収納する回動時の曲げを小さくすることができるので、配線上のトラブルを解消することができる等の特徴がある。
次に、以上のように構成されるシートガイドを備えたシートシャッタ1の動作及び使用態様等について説明する。
このシートシャッタ1はシート2がシートドラム5に巻き取られ、図1に示すシート復帰ガイド17のシートストッパ片17bにストッパ13aが接当する直前の位置を最上昇位置として、シートドラム5の回転を停止するように回転制御する。この最上昇位置においてシート復帰ガイド17の復帰ガイド部17cの上方に接地部13を停止させた状態が次の下降のための待機姿勢になる。シートドラム5が繰出し方向に回転してシート2が繰出されると、シート2は各心材10の両端のガイド突起11が左右の支柱3のインナーレール16に案内されて下降スライドし、接地部13を設置面に接地させた位置でシートドラム5の自動停止によって間口を閉鎖する。
このシートシャッタ1はシート2が上記閉鎖状態又は昇降動作しているとき、強風を受けて押圧されると、心材10が撓みガイド突起11がインナーレール16のレール溝16c内を内向きにスライド移動して抜け出ようとする。この際に、ガイド突起11はインナーレール16内の規制部16eによる係合力によって抜け出しが防止され、風圧が弱まるとガイド突起11を心材10の弾性力によって元のシート張り姿勢に復帰させる。従って、心材10及びガイド突起11並びにインナーレール16は、シート2を風の変化に対し十分な耐風圧性能を有し風圧を緩衝しながら張り支持をすることができ、風によるシート外れを防止しながら開閉作動をスムーズにする。
また車等の通過体がシート2に衝突した場合には、心材10が前又は後方向に強い外力(過負荷)を受け、ガイド突起11がスライド限界になり心材10がさらに強く押圧されて撓むと、ガイド突起11は押圧方向にさらに傾き規制部16e,16eをこじ開けるように作動する。これによりガイド突起11は側壁16a,16aを押し広げ、規制部16eとの係合を解除し案内壁16f,16fに至る。そして、心材10は負荷の継続によってインナーレール16から離脱し、支柱3によるシート2の支持を失い自由になる。従って、シート2及び心材10は耐久限界以上の押圧力を回避して損傷を防止することができ、またインナーレール16及びこれと固定された関連部材等もそれ以上の負荷を受けることはない。
このようにインナーレール16から外れた心材10を有するシート2は、シートドラム5の巻取り回転によって元の状態に復帰するが、このときシート2は左右の支柱3間において自由に撓みながら、外れた心材10を前後左右にフリー状態で上昇させる。またシートドラム5側のシート2の両側は、巻上時にシート復帰ガイド17の復帰ガイド部17cに対し、外れた側の(前側又は後側の)溝口のいずれからか、外れた部分が自動的に引き込まれ、復帰ガイド部17c上部のレール溝を通る際に撓みを修正されながらシートドラム5に巻取られる。
これにより、接地部13がシート復帰ガイド17の復帰ガイド部17cの上方で停止した前記最上昇位置において、シート2及び心材10並びにガイド突起11は自動的にインナーレール16内に復帰し下降のための待機姿勢になり、シートドラム5の繰出し回転により再下降することができる。
以上のようにシートシャッタ1は、インナーレール16の前後の側壁16a,16aの中途部に規制部16eを設け、心材10の左右端に突設したガイド突起11をレール溝16cの溝奥側から内向き方向への移動を規制解除可能とするように規制するシートガイド部12を構成していることにより、以下のような耐風圧性能とメンテナンス性能等を備えて使用することができる。即ち、シート2が強風による前後方向の強い負荷を受けた場合に、図4に示すように心材10が矢印方向にかかる負荷によって大きく撓むと、ガイド突起11は内向きに移動しながら傾いて、側壁16a,16aの規制部16eに強く接当する。
このとき上記ガイド突起11の接当力(拡開力)が、側壁16a,16aのガイド姿勢を維持する拡開抗力よりも小さい場合には、風の強弱変動に伴い矢印方向の負荷が減少又は解除されると、心材10はその弾性力によって真直な通常姿勢に復帰するため、ガイド突起11も元の位置に復帰してシート2の通常昇降ガイドを継続する。言換えれば、ガイド突起11を有する心材10及び規制部16eを有するインナーレール16は、シート2の前後方向の負荷を緩衝しつつ耐風圧性能を向上させて、シート2のスムーズな昇降を促進する。
また上記のようにガイド突起11が傾き規制部16eに強く接当した状態で、大きな内向き負荷がさらに加わると、ガイド突起11の対角線方向の小面取り部11aと大面取り部11bとが、対向する側壁16a,16aをテコ作用によってこじ開けるようにして局部的に押し開く。この場合図4の点線で示すように、ガイド突起11は大面取り部11bが大きなアール面でレール壁16gに接しながら、小面取り部11aが規制部16eに乗り上げることになり、側壁16a,16aの損傷を防止しつつ内向き方向の支持を失い、心材10の矢印方向の撓み移動の継続と共に、レール溝16cから抜け出すことになる。
このガイド突起11の抜け出し時において、規制部16eに連なる案内壁16f,16fは、レール溝16cの開口部を大きくする斜面にしていることにより、ガイド突起11の抜け出し方向の抵抗を小さくし内向き移動をスムーズにし、インナーレール16に対するガイド突起11の離脱を速やかにする。また風の強弱等に基づく負荷の変動により、心材10の撓みが変化しガイド突起11が逆向き方向(溝奥側)へ移動しようするとき、この逆移動を規制してガイド突起11の抜け出しを速やかにする。
従って、上記のように構成されるシートシャッタ1は、心材10に前後方向の大きな負荷が加わるとき、当該心材10をインナーレール16の規制部16eに対するガイド突起11の係合を解除して、インナーレール16が離脱を促すので、心材10及びシート2並びにインナーレール16や支柱3等が過大な負荷の継続に伴う損傷をより確実に防止することができる。
次に図4,図10を参照し、外れた心材10をインナーレール16内に手作業によって挿入セットする、心材再セット作業の一態様について説明する。
この場合に、シート2は一部の心材10がインナーレール16から外れたまま間口の中途で停止状態にあり、先ず過大負荷の原因を除くと共に、心材10及びガイド突起11等の点検や必要箇所の修理等のメンテナンス作業を行う。この後図10で示すように、外れた心材10を左右の支柱3,3の間において斜め姿勢で持上げ、左右のインナーレール16,16のレール溝16c,16c内にガイド突起11,11を臨ませる。次いで、高い方のガイド突起11を上方から、心材10を介して側壁16a,16aの案内壁16f,16fに沿わせ図10に示す矢印方向に押し込む。
この際に、案内壁16f,16fは規制部16e,16eに向かう斜面にしているので、ガイド突起11は押し込みによって案内壁16f,16fを前後方向に押動しながら、規制部16e,16eを越えレール壁16g,16gに至り昇降ガイド姿勢になる。次いで、この状態において他方(左側)のガイド突起11を、同様に案内壁16f,16fに沿わせて押し込み、レール壁16g,16gに至らせて、外れた心材10の再セットを完了する。尚、このときガイド突起11の外側コーナー部に形成された大面取り部11bは、側壁16a,16aの表面に擦傷を生じさせることなく、ガイド突起11のスムーズな移動を促進する。
従って、このシートシャッタ1はシートガイド部12の構造によって、外れた心材10の再セットを簡単且つ能率よく行うことができるので、シート2による間口開閉の不能事態に伴う支障を僅少にすることができる。
またシートガイド部12の構造を大幅に変更することなく、シート2の左右方向の揺れの防止と前後方向負荷に対する緩衝作用を有するスムーズな昇降ガイド、及び過負荷時の心材10の離脱並びに外れた心材10の再セット等を、簡潔で廉価な構成によって行うことができる等の特徴がある。
次に、図11に示すインナーレール16の別実施形態について説明する。尚、前記実施形態のもと同様な構成については説明を省略する。
この場合のシートガイド部12は、支柱3の内部に形成される側壁14a,14aと底壁14bとからなるアウターレール14内に、側壁16a,16aによってレール溝16cを形成するインナーレール16を一体的に形成することにより、支柱3と共にインナーレール16を簡潔で廉価な構成によって製作するようにしている。
図示するシートガイド部12は、支柱3の内側溝壁14d,14dとアウターレール14の側壁14a,14aとが接合される部位から接続部16j,16jを介して、側壁16a,16aを側壁14a,14aとの間に上下方向の溝空間16hを形成するように一体的に設けている。そして、側壁16a,16aには前記実施形態のものと同様な案内壁16fと規制部16eとレール壁16gとを形成している。
この場合のインナーレール16は、溝奥側で底壁16bを省略し側壁16a,16aを自由端にすることが望ましいものである。
即ち、上記シートガイド部12の構成によれば、底壁16bを有しないインナーレール16にすることにより、アウターレール14内に臨ませる側壁16a,16aの一体成形加工を行い易くすることができる。また支柱3又はアウターレール14と同じ材料のアルミ材或いは合成樹脂材によって上下方向に同時的に成形される側壁14a,14aを、レール壁16g,16g及び係合溝壁14g,14gを前後方向に無理なくスムーズに撓ませるようにすることができる。
従って、このシートガイド部12によれば、心材10をガイド突起11を介し前記実施形態のものと同様にインナーレール16内に挿入することができ、その昇降ガイドを耐風圧性能を保持しながらスムーズに行うことができる。
2 シート
3 支柱
4 シートケース
5 シートドラム
10 心材
11 ガイド突起
11a 小面取り部
11b 大面取り部
12 シートガイド部
16 インナーレール
16a,16a 側壁
16b 底壁
16c レール溝
16d,16d 係合部
16e 規制部
16f,16f 案内壁
22,22 シート取付溝
23,23 中空孔
24 通し孔
25 軸支ボルト
26 座金
26a ボルト孔
26b,26b 突起

Claims (6)

  1. 複数の心材(10)を上下方向に横向きの心材設置間隔を有して形成されるシート(2)と、該シート(2)を上下方向に巻取り且つ繰出すシートドラム(5)を回転自在に横方向に軸支するシートケース(4)と、該シートケース(4)の左右両端部に配置される支柱(3)とを備え、支柱(3)の左右内側に設けるシートガイド部(12)のインナーレール(16)内に、前記心材(10)の左右端を昇降ガイド自在に支持するシートシャッタにおいて、前記インナーレール(16)のレール溝(16c)を形成する前後の側壁(16a),(16a)の中途部に溝内に前後方向に移動自在に突出する規制部(16e)を設け、レール溝(16c)内に挿入される心材(10)の左右端に突設したガイド突起(11)を、上記規制部(16e)により溝奥側から内向き方向への移動を規制解除可能に規制するように構成したシートシャッタ。
  2. 前後の側壁(16a),(16a)の中途部に突設される規制部(16e)と、側壁(16a),(16a)の開口端からレール溝(16c)を徐々に狭める斜面状の案内壁(16f),(16f)とを連接する請求項1のシートシャッタ。
  3. インナーレール(16)を支柱(3)側に形成されるアウターレール(14)内に挿入して取付ける場合であって、インナーレール(16)を規制部(16e)を突設した前後の側壁(16a),(16a)の外側寄りを底壁(16b)によって接続することにより内向きコ字状に形成し、アウターレール(14)に対し、インナーレール(16)の側壁(16a),(16a)の開口端に形成した係合部(16d),(16d)と、底壁(16b)側を支持させて取付ける請求項1又は2記載のシートシャッタ。
  4. 心材(10)を前後方向に弾力性を持たせる縦長状の断面形状にすると共に、ガイド突起(11)を心材(10)の前後幅より前後方向に突出する突起幅にする請求項1又は2又は3記載のシートシャッタ。
  5. 心材(10)の左右端面にローラ状のガイド突起(11)を回転自在に軸支すると共に、該ガイド突起(11)の内側寄りのコーナー部に小半径のアール状の面取り部(11a)と、外側寄りのコーナー部に大半径のアール状の面取り部(11b)を形成する請求項1又は2又は3又は4記載のシートシャッタ。
  6. 心材(10)の端面に、ガイド突起(11)を回転自在に軸支する軸支ボルト(25)を座金(26)を介して締着する場合であって、心材(10)の断面中心部に円形の通し孔(24)と断面上下にシート(2)を取付けるシート取付溝(22),(22)を形成する一方、座金(26)の外形を心材(10)の断面形状と略同形状にすると共に、中心部に軸支ボルト(25)のネジ部を挿入するボルト孔(26a)と、シート取付溝(22),(22)内に突入する突起(26b),(26b)を設け、上記心材(10)端面のシート取付溝(22),(22)内に座金(26)の突起(26b),(26b)を係合させ、通し孔(24)に軸支ボルト(25)をねじ込み座金(26)を締着することにより、心材(10)の端面にガイド突起(11)を取付ける請求項1又は2又は3又は4又は5記載のシートシャッタ。
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