JP2013253791A - 超音波流量計測ユニット及びその製造方法 - Google Patents

超音波流量計測ユニット及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】量産性に優れ、高精度の流量計測可能な超音波流量計測ユニットの提供。
【解決手段】流路に超音波が送受信できるように配置した少なくとも圧電体17および音響整合体15を備える一対の超音波送受信器5,6と、前記一対の超音波送受信器間の伝搬時間に基づいて流量を算出する計測回路8を前記流路の一部に当接するように配置する構成とした超音波流量計であって、前記超音波送受信器の流路との当接面と、前記圧電体外周と、前記計測回路の少なくとも一部に絶縁性制振部材13を一定強度の接着力を与えるように一体的に同時に形成したものである。これにより、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、流路あるいは、計測回路を伝って、他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の送受信可能な超音波送受信器を用いて超音波の伝搬時間を計測し、被測定流体の流量を計測する超音波流量計測ユニット及びその製造方法に関するものである。
従来この種の超音波流量計測ユニットは、例えば図9に示すように、被測定流体が流れる計測流路50と、前記計測流路50の上流と下流に配置され、超音波信号を送受信可能な一対の超音波送受信器51、52と、を備えている。そして、前記計測流路50は、樹脂で構成され、前記超音波送受信器51、52は、圧電素子53と、該圧電素子53に電圧を印加するための端子54と、前記端子の送信側の面に接着された音響整合層55から構成され、前記超音波送受信器51、52を前記計測流路50に設けた超音波送受信器取り付け部56に弾力性を有するコーティング材57で固定して超音波流量計測ユニット58を構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−21899号公報
しかしながら、前記従来の構成では、超音波送受信器51、52は弾力性を有するコーティング材57で固定されているが、図示されていない計測回路、計測回路と流路との当接部、リード線等は、振動抑制体として用いた弾力性を有するコーティング材57で固定されておらず、流量計測精度の点で難点があった。
これを解決すべく前記計測回路、計測回路と流路との当接部、リード線等をコーティング材で固定するようにしたものも見られるが、これは超音波送受信器51、52の固定と計測回路、計測回路と流路との当接部、リード線等との固定が個別に形成されており、流量計測精度向上には今一歩というものであった。例えば、振動抑制体の形成方法によっては形成ばらつきが生じ、本来機能を果たすべき振動抑制作用が効果的に作用せず、流量計測時の計測ノイズとなる残響ノイズとなり、また一方の超音波送受信器より発生した振動が、流路あるいは、リード線、計測回路を伝って、他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズとなり、あるいはそれぞれの部材に伝わった振動が部材の固有振動で残響を発生する場合等々があり、流量計測精度の低下が起こる場合があったのである。
加えて、上記コーティング材等による超音波送受信器51、52の固定と、計測回路、計測回路と流路との当接部、リード線等との固定を個別に行なっているものにあっては、量産性が悪いという課題もあった。
また、弾力性を有するコーティング材は、硬化反応等で一定の時間、常温で静置し、一定温度、一定湿度環境で放置する必要があり、この点からも量産性に問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、超音波流量計測時のノイズとなる筐体伝搬ノイズ、残響ノイズを低減し、超音波流量計測ユニットの量産性を改善し、高精度で安価な流量計測を可能とする超音波流量計測ユニットとその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、被測定流体を一方の開口端から他方の開口端に通す流路と、前記流路に超音波が送受信できるように配置した少なくとも圧電体および音響整合体を備える一対の超音波送受信器と、前記一対の超音波送受信器間の伝搬時間に基づいて流量を算出する計測回路とを備え、前記計測回路を前記流路の一部に当接するように配置した構成の超音波流量計であって、前記超音波送受信器の流路との当接面と、前記圧電体外周と、前記計測回路それぞれの少なくとも一部に、絶縁性制振部材を一体的に形成したものである。
これにより、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、流路あるいは計測回路を伝って他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
また、本発明は、超音波送受信器および計測回路を金型内に配置し、その後絶縁性制振部材を金型内に注入して前記超音波送受信器および計測回路と絶縁性制振部材を同時に一体化する製造方法であり、絶縁性制振部材を、前記超音波送受信器および計測回路の必要な部分に寸法精度良く、かつ短時間に、一体的に形成することができ、量産性が大きく改善する。
本発明は、量産性に優れ、高精度な流量計測が実現できる超音波流量計測ユニット及びその製造方法を提供することが出来る。
本発明実施の形態1における超音波流量計測ユニットの流れ方向の断面図 本発明実施の形態1における超音波流量計測ユニットの流れ方向の部分拡大断面図 (a)(b)(c)(d)本発明実施の形態1における超音波送受信器、計測回路への絶縁性制振部材形成時の製造手順を示す断面図 (a)(b)(c)本発明実施の形態1における超音波流量計測ユニットの製造手順を示す断面図 本発明実施の形態1における超音波流量計測ユニットを用いて構成したガスメーターの断面図 (a)(b)(c)本発明実施の形態2における超音波流量計測ユニットの製造手順を示す断面図 本発明実施の形態3における超音波流量計測ユニットの流れ方向の部分拡大断面図 本発明実施の形態4における超音波流量計測ユニットの流れ方向の部分拡大断面図 従来の超音波流量計測ユニットの流れ方向の断面図
第1の発明は、被測定流体を一方の開口端から他方の開口端に通す流路と、前記流路に超音波が送受信できるように配置した少なくとも圧電体および音響整合体を備える一対の超音波送受信器と、前記一対の超音波送受信器間の伝搬時間に基づいて流量を算出する計測回路とを備え、前記計測回路を前記流路の一部に当接するように配置した構成の超音波流量計であって、前記超音波送受信器の流路との当接面と、前記圧電体外周と、前記計測回路それぞれの少なくとも一部に、絶縁性制振部材を一体的に形成したものである。
これにより、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、流路あるいは計測回路を伝って他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
第2の発明は、第1の発明において、超音波送受信器の流路との当接面と、前記圧電体外周と、前記計測回路それぞれの少なくとも一部に加え、前記計測回路を電気的に接続するリード線の少なくとも一部にも絶縁性制振部材を一体的に形成したものであり、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、流路あるいは計測回路、リード線を伝って他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
第3の発明は、第2の発明において、超音波送受信器の流路との当接面と、前記圧電体外周と、前記計測回路と、前記計測回路を電気的に接続するリード線それぞれの少なくとも一部に加え、さらに前記超音波送受信器と計測回路との当接部の少なくとも一部にも絶縁性制振部材を一体的に形成したものであり、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、流路あるいは計測回路、リード線を伝って他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、超音波送受信器は、金属板と、前記金属板の一方の面に固定した音響整合体と、他方の面に固定した圧電体とを備える構成としてあり、圧電体外周および前記金属板と前記流路との当接面に絶縁性制振部材を、短時間に、一体的に形成することが出来、量産性が大きく改善する。
また、金属板は寸法精度が高く、超音波送受信器を精度よく流路に取り付けすることができ、計測時の超音波の送受信ロスを低減することができるため、高精度の流量計測を実現できる。
また、寸法精度を向上するために取り付けた金属板は、圧電体の振動を受け振動しやすい構成部材であるため、絶縁性制振部材を一定強度の接着力を持って一体的に形成したことにより、絶縁性制振部材の取り付けばらつきによる残響振動を効率よく低減でき、高精度の流量計測を実現できる。
第5の発明は、第1〜第3の発明において、超音波送受信器は、天部、側壁部、この側壁より外側に延びる支持部を有する有天筒状の金属ケースと、前記金属ケースの天部内壁面に収容される圧電体と、前記金属ケースの天部外壁の音波放射面に備えられた音響整合体とを備える構成としてあり、複雑な有天筒状金属ケースに縁性制振部材を、短時間に、一体的に形成することが出来、量産性が大きく改善する。
第6の発明は、第5の発明において、超音波送受信器の圧電体は、金属ケースの天部内壁面に収容される溝を有する構成としてあり、圧電体の不要振動を抑制し、被計測流体に効率よく超音波を伝搬することが出来るため、高精度な流量計測を実現することが出来る。
第7の発明は、第1〜第6の発明において、前記計測回路は、フレキシブル基板としたものであり、絶縁性制振部材を形成するときの圧力、温度等の外的要因に対し耐性があるため、不良率が低減する。
第8の発明は、第2〜第7の発明において、前記リード線はフラットケーブルとしたものであり、リード線を非常に薄くできるために、リード線を伝わる振動をより効率よく低
減することができる。
第9の発明は、第1から第8の発明において、絶縁性制振部材は、ガラス転移点が流量計測における温度保障下限以下であり、接着性を有する熱可塑性樹脂としたものであり、流量計測における温度範囲で柔軟な絶縁性制振部材とすることができ、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、他方の超音波送受信器に伝達するノイズ的振動を効果的に低減することができ、流量計測精度の低下を改善できるため、高精度の流量計測を実現できる。
第10の発明は、超音波送受信器および計測回路を金型内に配置し、その後絶縁性制振部材を金型内に注入して前記超音波送受信器および計測回路と絶縁性制振部材を同時に一体化する製造方法であり、絶縁性制振部材を、前記超音波送受信器および計測回路の必要な部分に寸法精度良く、かつ短時間に、一体的に形成することができ、量産性が大きく改善する。
第11の発明は、超音波送受信器および計測回路を金型内に配置し、リード線によって前記超音波送受信器と計測回路とを電気的に接続した後に、前記金型内に絶縁性制振部材を注入して前記超音波送受信器、計測回路、リード線と絶縁性制振部材を同時に一体化する製造方法であり、リード線、および、計測回路、圧電体に備えられた電極等に応力が加えられることなく組み立てすることができ、高精度で、特性が安定した超音波流量計とすることができる。また、絶縁性制振部材を、前記超音波送受信器音の音響整合体、金属板あるいは有天筒状の金属ケース、圧電接合体の必要な部分に寸法精度良く、かつ短時間に一体的に形成することができ、かつ計測回路の一部あるいは全部、リード線表面、流路と回路との当接部に効率よく形成することができるため、量産性が大きく改善する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明第1の実施の形態における超音波流量計測ユニットの流れ方向断面図を示している。
図1において、流体を一方の開口端1から他方の開口端2へ通す流路3は、被測定流体を通す配管であり、この流路3に対して、超音波送受信器5、6が超音波を送信、あるいは受信できるように取り付けてある。すなわち、前記流路3の周壁開口部に超音波送受信器固定部材4を取り付け、この超音波送受信器固定部材4の当接部7に超音波送受信器5、6をあてがって取り付けてある。そして、前記超音波送受信器固定部材4には、計測回路8、すなわち計測回路8を搭載した制御基板10が、当接部9で固定されている。
以下、流量計測原理に関して図1を用いて説明する。
図1に示した、L1は、上流側に配置された超音波送受信器5から伝搬する超音波の伝搬経路を示しており、L2は下流側に配置された超音波送受信器6の超音波の伝搬経路を示している。
流路3を流れる流体の流速をV、流体中を超音波が伝搬する速度をC(図示せず)、超音波送受信器間において、流量計測時伝搬時間変化を生じさせる超音波の伝搬距離をL、流体の流れる方向と超音波の伝搬方向のなす角度をθとする。
超音波送受信器5を超音波送波器、超音波送受信器6を超音波受波器として用いたとき
に、超音波送受信器5から出た超音波パルスが超音波送受信器6に到達する伝搬時間t1は、
t1=L/(C+Vcosθ) (1)
で示される。
次に超音波送受信器6から出た超音波パルスが超音波送受信器5に到達する伝搬時間t2は、
t2=L/(C−Vcosθ) (2)
で示される。
そして、(1)と(2)の式から伝搬時間の逆数差を計算して流体の音速Cを消去すると、
V=L/2cosθ(1/t1−1/t2) (3)
の式が得られる。
Lとθが既知なら、超音波伝搬時間計測回路8によってt1、t2を測定すれば流速Vが求められる。必要に応じて、この流速Vに流路3の断面積Sと補正係数Kを乗じれば、流量Qを求めることができる。演算手段は、前記計測回路内に備えられており、上記Q=KSVを演算するものである。
超音波送受信器5,6の流路3への取り付け状態及び、超音波送受信器5,6の構成に関して以下詳細に説明する。
図2は、本発明第1の実施の形態における超音波流量計測ユニットの流れ方向部分の拡大断面図を示している。以下は超音波送受信器6を例にして説明するが、超音波送受信器5も同様の構成である。
図2において、超音波送受信器6は、超音波送受信器固定部材4の開口部11に、背面より固定板12によって当接部7に圧縮するような形で絶縁性制振部材13を介して固定されている。超音波送受信器6は、音響整合体15と金属板16と圧電体17とが平面部分で接着剤、導電ペースト等で接着される。リード線18は、前記圧電体17の一方の電極に電気的に接続され、他方の電極は金属板16を介して電気的に接続されている。金属板16と圧電体17との同通は、接合部に接着剤を用いた場合はオーミックコンタクトによって電気的に接続されている。絶縁性制振部材13は、圧電体17の外周を覆うように形成され、かつ金属板16と超音波送受信器固定部材4との当接面だけでなく、圧電体取り付け側にも、金属板16を覆うように、かつ、一定強度の接着力を与えるように一体的に形成されている。
音響整合体15は、一定の容器内に、ガラスの中空球体をタッピングして充填し、その隙間を熱硬化性樹脂で満たし、その状態を保持したまま、加熱し、樹脂を硬化した構成で実現することが出来る。あるいは、セラミック多孔体の音波放射面に音響膜を形成した構成でも可能である。音響整合体15はいずれも、λ/4の厚みで調整することで超音波を効率よく被計測流体に伝搬することが出来る。
金属板16は例えば、鉄、ステンレス、黄銅、銅、アルミ、ニッケルめっき鋼板等の金属材料であれば可能である。
圧電体17は、圧電性を示す材料であればどのような材料であっても可能であるが、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛等が好適である。圧電体17とリード線18との接合、および金属板16とリード線18との接合は、半田付け、導電ペースト等で接合可能である。
以上のように構成された超音波送受信器5,6について、以下その動作、作用を説明する。
圧電体17にはリード線18が電気的に接合されており、このリード線18を介して、計測回路8より、圧電体17の共振周波数に近い周波数の矩形の電気信号が圧電体17に加えられ、圧電体17によって電気信号が機械的振動に変換され、圧電体17と音響整合体15とが共振することによって、より大きな超音波パルスが、開口部11を通って被計測流体に伝搬する。
絶縁性制振部材13は、超音波パルスを被計測流体へ伝搬するときに発生する振動を、超音波送受信器固定部材4に伝えないようにする機能、圧電体17の振動及び、圧電体17の振動を受けて金属板16振動するが、この振動を、早急に減衰させ、受信側の超音波送受信器5に伝達すると、計測ノイズとなるため、この残響時間を短くする機能を付与する。そのため、圧電体17外周及び、金属板16の外周を覆うようにして形成してある。
また、計測回路8及び制御基板10上面にも、前記絶縁性制振部材13と同様の絶縁性制振部材13が形成されており、仮に、超音波送受信器6より発生した振動が、超音波送受信器固定部材4を通じて、制御基板10から計測回路8に伝わった場合においても、計測回路8内部へ伝わっていく振動をより効率よく減衰させることができる。また、この計測回路8に形成した絶縁性制振部材13は、透湿性が比較的低く、耐湿性が向上する。
また、絶縁性制振部材13は、ガラス転移点が低い熱可塑性樹脂、たとえば、熱可塑性エラストマー材料や結晶性ポリエステルなどで形成される。熱可塑性エラストマー材料には、たとえば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーなどが挙げられる。
結晶性ポリエステルとして、たとえば、特開2006−57043号の公開特許公報に記載の接着剤組成物、東洋紡製のバイロショット(登録商標)GM−920、GM‐913などが挙げられる。熱可塑性樹脂のガラス転移点は、例えば、流量測定を行う最低温度の‐30℃以下であることが好ましい。これにより、流量測定時には、絶縁制振部材13はゴム弾性を有し、制振機能を発揮し得る。
また、熱可塑性樹脂の融点は、流量測定の最高温度の80℃以上であることが好ましい。さらに、熱可塑性樹脂の貯蔵弾性率は、流量測定の最低温度から最高温度までの範囲において、例えば、4〜300MPaである。これにより、制振部材11は、流量測定時に金属板16や圧電体17などの振動を十分に吸収することができる。
以上のような、絶縁性制振部材13を用いることによって、金属材料、セラミック材料に一定強度を与えるように一体的に接着することが出来る。接着強度は、成型条件にも依存するが、例えばリード線との接着力を考慮し、錫めっき銅線との接着力は、180度接着力で、最大10N/cm程度の強度を示す。
また、制振部材13に用いられる熱可塑性樹脂は、金属板16や圧電体17の材料に吸着し易い官能基を有する。このため、絶縁制振部材13が金属板16や圧電体17に密着することにより、金属板16の振動を抑制する制振機能を発揮する。さらに、絶縁制振部材13に用いられる熱可塑性樹脂は、電気絶縁性を有する。このため、絶縁制振部材13は、第1のリード線18および金属板16などから放電することを防止する。
このように絶縁性制振部材13を、一定強度を与えるように一体的に接着したことによって、圧電体17の残響を効果的に低減し、かつ、それぞれの部材、例えば制御回路8やリード線18等に伝わった振動が、制御回路8やリード線18等の固有振動で残響を効果的に低減することができる。
次に、超音波送受信器5、6および、計測回路8へ絶縁性制振部材13を形成する時の製造方法について説明する。
図3は、本発明第1の実施の形態における超音波流量計測ユニットにおける超音波送受信器5、6、計測回路8への絶縁性制振部材形成時の製造手順を示す断面図である。
図3(a)は、音響整合体15と金属板16と圧電体17とが接着剤によって接合した接合体20、21と、計測回路8付き制御基板10とが、下金型22に挿入された状態を示している。
図3(b)は、接合体20、21に半田、あるいは導電ペースト等の導電部材によってリード線18が電気的に接続された状態を示している。
図3(c)は、リード線18によって接続された接合体20、21、計測回路8が、絶縁性制振部材13を一体的に形成する下金型22と上金型24との内側に配置された状態を示している。ここで、絶縁性制振部材13は、図3(c)に示した挿入口25より、熱および圧力を加えて溶融した絶縁性制振部材13が流し込まれる。このとき、前記接合体20の金属板の一部が金型支持部26に、当接するように配置されており、挿入口25より挿入された絶縁性制振部材13は、金型の支持部26によって、金型20に流入する絶縁性制振部材13をせき止め、音響整合体15には絶縁性制振部材13が形成されないように固定している。この下金型の支持部22の部分が、結果的に、絶縁性制振部材13の未形成部となる。この未形成部によって、音響整合体15に、絶縁性制振部材13が不均一に乗り上げたりすることを防止し、特性バラツキを低減できる。また、この工程において、金型に注入した絶縁制振部材13は金型によって冷却されることで固化、具体的には約1分程度という短い時間で固形化する。
図3(d)は、下金型22、および上金型24より取り出した本発明の絶縁性制振部材13を必要部分に形成した超音波送受信器5、6および計測回路8の一体部材27を示す。
以上のような手順で絶縁性制振部材13を形成することが出来る。
ここで、絶縁性制振部材13の形成部位は金型形状を変えることで自由に変更することができ、例えば、超音波送受信器5を超音波送波器として、超音波送受信器6を超音波受波器として用いた場合を考慮すると、計測ノイズとなる振動は、以下3つの経路が想定される。
経路1:超音波送受信器5→リード線18→計測回路8→リード線18→超音波送受信器6
経路2:超音波送受信器5→超音波送受信器固定部材4→計測回路8→超音波送受信器固定部材4→超音波送受信器6
経路3:超音波送受信器5→超音波送受信器固定部材4→超音波送受信器6
これら経路の中で、計測回路8を通って伝わる計測のノイズとなる振動は、絶縁性制振部材13の形成形状によって、ある程度変更することができる。例えば、計測のノイズとなる振動の進行方向に対して、絶縁性制振部材13の厚みの高さを変えることで実現できる。絶縁性制振部材13の厚みは、まったく形成していない状態から、複数の高さを選択することで実現できる。例えば、0mmと3mmの繰り返しを行うことで効果的に計測のノイズとなる振動を低減することができる。
計測回路8は、例えば一般的に用いられる、ガラエポ基板、セラミック基板のほかに、柔軟性を有するフレキシブル基板を用いることができる。フレキシブル基板自体は、非常
に薄くすることができ、一方の超音波送受信器より発生した振動によって生じる、流路あるいは、計測回路、リード線を伝って、他方の超音波送受信器に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減できるだけでなく、本実施の形態のように絶縁性制振部材13を金型内で一体的に成型する場合、圧力、温度等の外的要因に対し耐性があるため、不良率が低減する。
リード線18は、例えば銅線、錫めっき銅線を絶縁体で被覆した汎用のリード線を用いることができる。また、本工程のように、金型内で成型する場合、圧力、応力による影響を軽減できるフラットケーブルを用いると、導線自体を非常に薄くできるために、リード線を伝わる振動をより効率よく低減することができる。
以下、上記のように構成した超音波流量計測ユニットを組み立てる手順について説明する。
図4は、本発明第1の実施の形態における超音波流量計測ユニットの製造手順を示す断面図である。
図4(a)は、流路3と、超音波送受信器固定部材4とを接続一体化する状態を示している。
流路3、および超音波送受信器固定部材4は例えば、熱可塑性樹脂の樹脂成型体で構成するのが好ましい。流路3はともに、被計測流体である都市ガス、あるいはLPガス、空気、メタンなどの気体に直接接触するため、これらのガス、あるいは腐臭材に対して耐性のある樹脂である必要がある。そのため、例えば、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、液晶高分子などがより好ましい。これらの樹脂のほかに、計測ガスに耐性のある材料であれば特に限定されない。また、熱硬化性樹脂でも可能であり、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂なども金型内で一定の温度を加え、硬化後取り出すことで実現できる。その場合、金型に離型処理を施す必要がある。離型処理は、例えば表面自由エネルギーを低下させるフッ素系の樹脂をコーティングすると効果的である。
流路3と、超音波送受信器固定部材4との接合一体化は、熱可塑性樹脂で構成した場合、溶着、接着、ビス止め等で固定することができる。熱硬化性樹脂で構成した場合、接着、ビス止め等で固定することができる。
次に、図4(b)は、絶縁性制振部材13を必要部分に形成した超音波送受信器5、6および計測回路8の一体部材27と図4(a)で示した流路3と超音波送受信器固定部材4とを接合した部材28とを、当接部7,9で位置決めし、組み合わせる状態を示している。
図4(c)は、以上の手順によって作製した超音波流量計測ユニット29を示している。
以上のようにして、本発明第1の実施の形態における超音波計測ユニット29を組み立てることができる。
これまでの手順で組み立てた超音波計測ユニットを超音波流量計、例えば、ガスメーターとするときの組み立てについて説明する。
図5は、本発明第1の実施の形態におけるガスメーターの断面図を示している。
図5において、ガスメーター30は、筐体31内部に、ガスを充満させる容器であり、入り口口金32をガス供給側、出口口金33を、家庭内への配管に接続する。本発明の計測ユニット29は、出口パイプ34と接続され、出口口金33に接続される。計測ユニット29からの計測情報は、コネクタ35よりシール部材36を介してガスメーター外へ導かれ、表示部37に接続される。入り口口金32に取り付けられた遮断弁38は、ガスメーターが、ガス漏れ等の異常を判断した場合に、遮断する。
このように、本発明第1の実施の形態における超音波計測ユニット29を用いることで、簡単にガスメーターとすることができる。
以上のように、本実施の形態は、被測定流体を一方の開口端1から他方の開口端2に通す流路3と、前記流路3に超音波が送受信できるように配置した一対の超音波送受信器5、6と、前記一対の超音波送受信器5、6間の伝搬時間に基づいて流量を算出する計測回路8を前記流路の一部に当接するように配置する構成とした超音波流量計であって、前記超音波送受信器5、6の少なくとも一部と、前記計測回路8の少なくとも一部に絶縁性制振部材13を一定強度の接着力を与えるように一体的に形成したことを特徴としたものである。
これによって、一方の超音波送受信器5より発生した振動に起因して、計測回路8を介し他方の超音波送受信器6に伝達するノイズ的振動を低減することができ、流量計測精度の低下を改善でき、高精度の流量計測を実現できる。
また、前記超音波送受信器5、6は、金属板16と、前記金属板16の一方の面に固定した音響整合体15と、他方の面に固定した圧電体17とを備える構成としてある。これにより、圧電体17外周および前記金属板16と前記流路3との当接面に絶縁性制振部材13を、短時に形成できる。
さらに、前記絶縁性制振部材13は、前記超音波送受信器5、6および計測回路8を金型内に配置し、当該金型内に絶縁性制振部材材料を注入することによって前記超音波送受信器5、6と計測回路8とに絶縁性制振部材13を一体的に形成してある。これにより、絶縁性制振部材13を、前記音響整合体15、金属板16あるいは有天筒状金属ケース、圧電体17の必要な部分に寸法精度良く、かつ短時間に、一体的に形成することができ、かつ計測回路8の一部あるいは全部、リード線表面、流路3と計測回路8との当接部に効率よく形成することができるため、量産性が大きく改善する。
さらに前記絶縁性制振部材13は、前記超音波送受信器5、6および計測回路8を金型内に配置し、前記リード線18によって前記超音波送受信器5、6と計測回路8とを電気的に接続した後に、絶縁性制振部材材料を金型内に注入するようにしているから、リード線18、および、計測回路8、圧電体17に備えられた電極等に応力が加えられることなく組み立てすることができ、高精度で、特性が安定した超音波流量計とすることができる。
また、前記計測回路8は、フレキシブル基板としてあり、これにより、絶縁性制振部材13を形成するときの圧力、温度等の外的要因に対し耐性があるため、不良率が低減する。
また、前記リード線18はフラットケーブルとしてあり、これにより、リード線18を非常に薄くできるために、リード線18を伝わる振動をより効率よく低減することができる。
また、前記絶縁性制振部材13は、ガラス転移点が流量計測における温度保障下限以下であり、接着性を有する熱可塑性樹脂で構成してある。これにより、流量計測における温度範囲で柔軟な絶縁性制振部材とすることができ、一方の超音波送受信器5より発生した振動を、他方の超音波送受信器6に伝達する振動を効果的に低減することができ、流量計測精度の低下を改善できるため、高精度の流量計測を実現できる。
(実施の形態2)
図6は、本発明第2の実施の形態における超音波計測ユニットの製造手順を示す断面図である。
図6(a)は、流路3と、超音波送受信器固定部材4とを接続一体化する状態を示している。
この流路3、および超音波送受信器固定部材4の接続一体化は、本発明第1の実施の形態に記載しているため省略する。
図6(b)では、絶縁性制振部材13を必要部分に形成した超音波送受信器5、6および計測回路8、リード線一体部材40と、図6(a)で示した流路3と超音波送受信器固定部材4とを接合した部材28とを、当接部7,9で位置決めし、組み合わせる。
絶縁性制振部材13を必要部分に形成した超音波送受信器5、6および計測回路8、リード線一体部材40は、リード線18の表面に加え、流路3と、超音波送受信器固定部材4とを接合した部材28と計測回路8との間にも、絶縁性制振部材13を形成している。
絶縁性制振部材13の形成方法、材料は、実施の形態1と同様のため省略する。
以上のように、本実施の形態は、先の実施の形態1に加え圧電体17と計測回路8とを電気的に接続するリード線18とにも絶縁性制振部材13を、一定強度の接着力を与えるように一体的に同時に形成してある。これにより、一方の超音波送受信器5より発生した振動によって生じる、流路3あるいは、計測回路8、リード線18を伝って、他方の超音波送受信器6に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
また、さらに先の実施の形態1に加え圧電体17と計測回路8とを電気的に接続するリード線18に加え、前記超音波送受信器5、6と計測回路8との当接部とにも絶縁性制振部材13を、一定強度の接着力を与えるように一体的に形成してあるから、一方の超音波送受信器5より発生した振動によって生じる、流路3あるいは、計測回路8、リード線18を伝って、他方の超音波送受信器6に伝達する筐体伝搬ノイズや、個々の部材に伝わった振動によって誘発する残響ノイズを効果的に低減し、高精度の流量計測を実現できる。
(実施の形態3)
図7は、本発明第3の実施の形態における超音波流量計測ユニットの流れ方向部分の拡大断面図である。
図7において、超音波送受信器42は、超音波送受信器固定部材4の開口部11に、背面より固定板12によって当接面7に圧縮するような形で絶縁性制振部材13を介して固定されている。
超音波送受信器42は、天部、側壁部、この側壁より外側に延びる支持部を有する有天
筒状の金属ケース43と、前記金属ケース43の天部内壁面に収容される圧電体17と、前記金属ケース43の天部外壁の音波放射面に備えられた音響整合体15とを備え、圧電体17と前記ケース43と音響整合体15とは、平面部分で接着剤、導電ペースト等で接着される。リード線18は、前記圧電体17の一方の電極に電気的に接続され、他方の電極には前記金属ケース43を介して電気的に接続されている。前記金属ケース43と圧電体17との導通は、接合部に接着剤を用いた場合はオーミックコンタクトによって電気的に接続されている。絶縁性制振部材13は、圧電体17の外周を覆うように形成され、前記金属ケース43と超音波送受信器固定部材4との当接面だけでなく、圧電体取り付け側にも、金属ケース43の外周を覆うように、かつ、一定強度の接着力を与えるように一体的に形成されている。
音響整合体15、圧電体17は、実施の形態1と同様のため説明は省略する。
有天筒状の金属ケース31は、例えば、鉄、ステンレス、黄銅、銅、アルミ、ニッケルめっき鋼板等の金属材料であり、深絞り加工できる材料であれば可能である。
以上のように構成された超音波送受信器について、その動作、作用は実施の形態1と同様のため省略するが、この実施の形態では、超音波送受信器5、6を、天部、側壁部、この側壁より外側に延びる支持部を有する有天筒状の金属ケース43の天部内外壁に、圧電体17、音響整合体15を接着しているから、複雑な有天筒状の金属ケース43に絶縁性制振部材13を、短時間に、一体的に形成することが出来、量産性が大きく改善する。
また、流路3との当接面が圧電体17より離れており、有天筒状の金属ケース43に屈曲部があるため計測時のノイズとなる振動が長時間続く残響振動をより低減することが出来る。
加えて、前記金属ケース43の天部は、加工によって極めてフラットな平面度を実現でき、高精度に超音波を目的の方向へ照射することができるため、高精度な超音波計測ユニットを実現することができる。
さらに、前記絶縁性制振部材13の特に金属ケース43の側壁外周に位置する部分13aは、図示しないものの金属ケース43の天部よりも流路側に突出させておくことにより、組み立て時に音響整合体15に何らかの応力、衝撃が加えられたとしても、この絶縁性制振部材13の突出部分13aによって音響整合体15を保護することになるため、組み立てしやすくなって生産性が一段と向上する。これはすでに述べた実施の形態1における図2の例にも適用でき、さらに次に述べる実施の形態4における図8のものにも適用できるものである。
(実施の形態4)
図8は、本発明第4の実施の形態における超音波流量計測ユニットの流れ方向部分の拡大断面図である。
図8において、この超音波送受信器44は、その圧電体46に溝45が形成してあり、その溝45は有天筒状の金属ケース43の天部内壁面に収容される位置に形成してある。この溝45はダイシング加工等で行う。その他の構成は実施の形態3と同様のため説明は省略する。
動作、作用は実施の形態1と同様のため省略するが、この実施の形態4では圧電体46に溝45を形成しているので、圧電体46の不要振動を抑制し、被計測流体へ伝える超音波振動をより効果的に行うことができ、その結果、被計測流体に効率よく超音波を伝搬す
ることが出来、高精度な流量計測を実現することが出来る。
以上のように、本発明は、量産性が大きく向上でき、高精度な流量計測が可能となるため、家庭用流量計、産業用流量計、計測器等の用途に適用できる。
1 一方の開口端
2 他方の開口端
3 流路
4 超音波送受信器固定部材
5、6、42、44 超音波送受信器
7 当接部
8 計測回路
9 当接面
13 絶縁性制振部材
15 音響整合体
16 金属板
18 リード線
45 溝
17、46 圧電体
43 金属ケース

Claims (11)

  1. 被測定流体を一方の開口端から他方の開口端に通す流路と、
    前記流路に超音波が送受信できるように配置した少なくとも圧電体および音響整合体を備える一対の超音波送受信器と、
    前記一対の超音波送受信器間の伝搬時間に基づいて流量を算出する計測回路とを備え、
    前記計測回路を前記流路の一部に当接するように配置した構成の超音波流量計であって、前記超音波送受信器の流路との当接面と、前記圧電体外周と、前記計測回路それぞれの少なくとも一部に、絶縁性制振部材を一体的に形成したことを特徴とする超音波流量計測ユニット。
  2. 前記超音波送受信器の流路との当接面と、圧電体外周と、計測回路それぞれの少なくとも一部に加え、前記計測回路を電気的に接続するリード線の少なくとも一部にも絶縁性制振部材を一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載の超音波流量計測ユニット。
  3. 前記超音波送受信器の流路との当接面と、圧電体外周と、計測回路と、前記計測回路を電気的に接続するリード線それぞれの少なくとも一部に加え、さらに前記超音波送受信器と計測回路との当接部の少なくとも一部にも絶縁性制振部材を一体的に形成したことを特徴とする請求項2記載の超音波流量計測ユニット。
  4. 前記超音波送受信器は、金属板と、前記金属板の一方の面に固定した音響整合体と、他方の面に固定した圧電体とを備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波流量計測ユニット。
  5. 前記超音波送受信器は、天部、側壁部、この側壁より外側に延びる支持部を有する有天筒状の金属ケースと、前記金属ケースの天部内壁面に収容される圧電体と、前記金属ケース天部外壁の音波放射面に備えた音響整合体とを備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波流量計測ユニット。
  6. 前記超音波送受信器の圧電体は、金属ケースの天部内壁面に収容される溝を有する構成とした請求項5に記載の超音波流量計測ユニット。
  7. 前記計測回路は、フレキシブル基板とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の超音波流量計測ユニット。
  8. 前記リード線はフラットケーブルとした請求項2〜7のいずれか1項に記載の超音波流量計測ユニット。
  9. 前記絶縁性制振部材は、ガラス転移点が流量計測における温度保障下限以下であり、接着性を有する熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の超音波流量計測ユニット。
  10. 超音波送受信器および計測回路を金型内に配置し、その後絶縁性制振部材を金型内に注入して前記超音波送受信器および計測回路と絶縁性制振部材を同時に一体化したことを特徴とする超音波流量計測ユニットの製造方法。
  11. 超音波送受信器および計測回路を金型内に配置し、リード線によって前記超音波送受信器と計測回路とを電気的に接続した後に、前記金型内に絶縁性制振部材を注入して前記超音波送受信器、計測回路、リード線と絶縁性制振部材を同時に一体化したことを特徴とする超音波流量計測ユニットの製造方法。
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