JP2013252906A - 物品仕分け設備の運用方法及び物品仕分け設備 - Google Patents

物品仕分け設備の運用方法及び物品仕分け設備 Download PDF

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Abstract

【課題】物品の要求される頻度が変化することがある仕分け設備において、少ない手間と時間で物品の入れ替えを行うことができる仕分け設備の運用方法及び仕分け設備を提供する。
【解決手段】物品の属性(どの程度の頻度で要求される物品か)を、配置管理装置91が注文環境に基づいて判断し、属性が変化した物品については保管場所(第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15)を変えるように指令を出力する。これにより、作業者が、作業現場において各物品について程度の頻度の物品かを判断する必要がなく、また属性が変化した物品については、配置管理装置91からの指令に基づいて、各物品を速やかに適切なエリアに配置し直すことができ、作業効率が高まる。
【選択図】図1

Description

本発明は、保管された物品を必要に応じて仕分けて集品する物品仕分け設備の運用方法及び物品仕分け設備に関するものである。
物品仕分け設備は、多くの仕分け先(個人ユーザー、店舗、取引先など)から注文を受けて、仕分け先ごとに、物品(商品)を集品して配送・出荷する設備であり、例えば、通信販売の商品配送センター等に設置される。
ここで、物品を集品する作業は、例えば、特許文献1に開示されているように、ユーザー(仕分け先)が割り当てられた集品容器(コンテナ等)をコンベヤにより搬送しながら、物品を並べた棚の物品収納部から注文に応じて物品を取り出し、集品容器へ投入することにより行われる。
もしも注文を受けた物品が棚に収納されていないと、コンベヤ上の集品容器へ物品を投入することができないため、日々多くの仕分け先からの注文を受けて出荷する設備においては、効率よく集品作業を行うために、棚への物品の供給が欠かせない。注文を受けた物品が棚に収納されていなかった場合には、コンベヤを停止することで集品容器の移動を停止して棚への物品の供給を待つか、あるいは所要の物品を欠品扱いとしてひとまず集品容器を搬送させてしまい、集品容器をコンベヤで搬送しながら行う集品作業が終了した後で、集品容器に欠品扱いとなった物品を投入するか、などの作業を行う必要があり、いずれにしても集品作業の効率が低下する。
棚への物品供給を行う設備として、特許文献2には、スタッカークレーンを有する自動倉庫を用いた仕分けシステムが開示されている。この仕分けシステムにおいては、スタッカークレーンが仕分け設備の棚の間口に対して自動的にケース(物品)を供給するようになっているため、棚に所要の物品が収納されていないという事態が発生するおそれが少ない。
特開2008−195482号公報 特開2006−117366号公報
商品配送センター等の仕分け設備は、注文を受ける可能性がある物品の全種類を揃えておく責任がある。例えば、通販のカタログに載せた商品については、どの種類の物品でも注文を受けたならばそれに応じる責任がある。注文される頻度が少ないからといって特定の物品を保管していなければ、ユーザー(仕分け先)がその物品を注文した場合に、メーカー等から改めて仕入れなければならず、ユーザーに物品を発送するまでに時間がかかってしまい、不満を感じたユーザーから苦情がでるおそれがある。
しかしながら、特許文献2に記載のような仕分けシステムにおいて、注文を受ける可能性がある物品の全種類を、スタッカークレーンが自動出庫できる物品収納部(例えば、自動倉庫の物品の区画収納空間)に保管しておくと、物品収納部の数が多くなってしまう。物品収納部の数が多くなると、自動倉庫の寸法が大きくなって仕分け設備全体の寸法も大きくなり設備費がかさむほか、スタッカークレーンが物品を捜して出庫するまでに時間がかかってしまう。
仕分け設備において出庫に時間がかかれば、注文を受けてからユーザーに発送(出荷)するまでの時間も長くなってしまい、やはり不満を感じたユーザーから苦情がでることがある。
したがって、仕分け設備においては、ユーザーに不満を与えないためには、注文を受ける可能性がある物品の全種類を揃えておかねばならないが、全種類を揃えると上記の通り物品収納部の数が多くなり設備費がかさむ上に出庫に時間がかかって、結果として出荷に時間がかかりユーザーに不満を与えてしまうというジレンマがある。
こうしたジレンマを解決するための方法として、多くのユーザー(仕分け先)から注文があって毎日多くの個数の出荷が行われる物品(高頻度品)については、自動倉庫の物品収納部に保管して、自動仕分け設備の棚へと供給する一方、殆ど注文がない物品(低頻度品)については、自動倉庫とは別のエリアに保管しておき、必要なときにそのエリアから供給することが考えられる。
しかし、どの物品が高頻度品になるかについては、季節や売り込みのタイミング、売り込みの頻度などによって変動があり、常に特定の物品が高頻度品であるわけではない。また逆に、ある時期に低頻度品であった物品が、別の時期では高頻度品になることもある。例えば衣料品などは、夏物と冬物のどちらが高頻度品・低頻度品になるかが季節によって変動する。
したがって、物品が現在の注文環境(季節、売り込みのタイミング、これまでの注文実績など)において、物品の属性(高頻度品なのか低頻度品なのか、あるいはその中間の中頻度品なのか)を判断した上で、必要に応じて自動倉庫と他のエリアとの間で物品を入れ替えねばならない。
しかしながら、このような、物品の属性についての判断は、従来においては、作業者、あるいは仕分け設備の運用者(例えば配送センターの管理者)に委ねられており、この判断は、物品の一つ一つについて注文環境と照らし合わせてどの程度の頻度の物品なのかを判断する作業となり、その判断が済んでから物品の入れ替えを行うため、手間と時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明においては、物品の要求される頻度が変化することがある仕分け設備において、作業者あるいは仕分け設備の運用者が物品の一つ一つについてどの程度の頻度の物品なのかを判断する必要がなく、少ない手間と時間で物品の入れ替えを行うことができる仕分け設備の運用方法及び仕分け設備を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の物品が保管される複数の保管エリアを有し、仕分け先から要求される頻度に応じて属性分けされた物品が、それぞれ属性に応じた保管エリアに保管される物品仕分け設備の運用方法であって、タイムスケジュールまたは外部指令により、前記物品の属性を、物品の注文環境に基づいて判断し、前記判断の結果、属性が変化した物品を、現在の保管エリアから出庫して該当属性に応じた保管エリアへ保管する指令を出力することを特徴とするものである。
上記運用方法によれば、どの程度の頻度の物品か、といった物品の属性が、注文環境に基づいて判断され、属性が変化した物品については保管場所を変えるように指令が出力される。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物品仕分け設備の運用方法であって、前記物品の注文環境として、季節、売り込みの頻度、各物品について仕分け先より注文された個数の統計、のうちの少なくとも一つを用いて前記物品の属性を判断することを特徴とするものである。
上記運用方法によれば、作業者が、季節が移り変わるたび、または売り込み対象の物品が変わるたび、あるいは注文の多い物品が変わるたびに作業現場において各物品についてどの程度の頻度の物品かを判断する必要がなくなる。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の物品仕分け設備の運用方法であって、前記保管エリアとして、移動可能な荷台を用いて物品の搬入及び搬出が可能な荷台エリアと、エリア内への物品の入出庫を自動で行うことが可能な自動入出庫エリアとを設け、仕分け先から要求される頻度が低い低頻度品の属性を有する物品を前記荷台エリアに保管し、仕分け先から要求される頻度が前記低頻度品より高い中頻度品の属性を有する物品を前記自動入出庫エリアに保管し、前記物品の属性の判断の結果、属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品を前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬出して前記荷台エリアに保管する指令を出力し、属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品を前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬出して自動入出庫エリアに保管する指令を出力することを特徴とするものである。
上記運用方法によれば、低頻度品を、移動可能な荷台を用いて物品の搬入及び搬出が可能な荷台エリアに保管することにより、品種が多数となりがちでかつ品種の入れ替わりも起きやすい低頻度品について、容易に保管レイアウトの変更が可能となる。
また請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の物品仕分け設備の運用方法であって、前記自動入出庫エリアと前記荷台エリアとの間で物品を自動で搬送するストレージ搬送ラインを設け、中頻度品から低頻度品に変化した物品を前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬出して前記荷台エリアに保管する指令により、前記属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品を、前記自動入出庫エリアから前記ストレージ搬送ラインへ自動で出庫させ、前記ストレージ搬送ライン上の前記物品が前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬送されるよう前記ストレージ搬送ラインを動作させ、低頻度品から中頻度品に変化した物品を前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬出して自動入出庫エリアに保管する指令により、前記荷台エリアの作業者に対し、前記属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品が載せられている前記荷台の位置を表示し、この表示に基づいて、前記属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品が前記ストレージ搬送ライン上に載せられると、物品が前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬送されるよう前記ストレージ搬送ラインを動作させることを特徴とするものである。
上記運用方法によれば、自動入出庫エリアと荷台エリアとの間での物品の搬送がストレージ搬送ラインによって自動で行われるため、作業者は荷台エリア内においてストレージ搬送ラインと各荷台との間で物品の移動を行えばよく、自動入出庫エリアと荷台エリアとの間を往復する必要がなくなる。また、移動対象の物品の位置が荷台単位で表示されるため、荷台エリア内で移動対象の物品がどこにあるかについて物品を一つ一つ確認しなくてよい。
また請求項5に記載の発明は、複数の物品が保管される複数の保管エリアを有し、仕分け先から要求される頻度に応じて属性分けされた物品が、それぞれ属性に応じた保管エリアに保管される物品仕分け設備であって、要求される頻度に応じた前記物品の属性を管理する配置管理装置を備え、前記配置管理装置は、タイムスケジュールまたは外部指令により、前記物品の属性を、物品の注文環境に基づいて判断し、前記判断の結果、属性が変化した物品を、現在の保管エリアから出庫して該当属性に応じた保管エリアへ保管する指令を出力することを特徴とするものである。
上記構成によれば、物品の属性(どの程度の属性の物品か)を、配置管理装置が注文環境に基づいて判断し、属性が変化した物品については保管場所を変えるように配置管理装置から指令を出力される。
また請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の物品仕分け設備であって、前記保管エリアとして、仕分け先から要求される頻度が低い低頻度品の属性を有する物品を移動可能な荷台に載せて保管し前記荷台により低頻度品の搬入及び搬出が可能な荷台エリアと、仕分け先から要求される頻度が前記低頻度品より高い中頻度品の属性を有する物品を保管しエリア内への物品の入出庫を自動で行うことが可能な自動入出庫エリアと、を備え、前記配置管理装置は、前記物品の属性の判断の結果、属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品を前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬出して荷台エリアに保管する指令を出力し、属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品を前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬出して自動入出庫エリアに保管する指令を出力することを特徴とするものである。
上記構成によれば、低頻度品を移動可能な荷台を用いて物品の搬入及び搬出が可能な荷台エリアに保管することにより、品種が多数となりがちでかつ品種の入れ替わりも起きやすい低頻度品について、容易に保管レイアウトの変更が可能となる。
本発明に係る物品仕分け設備の運用方法及び物品仕分け設備は、作業者が、作業現場において各物品について頻度を判断する必要がなく、また属性が変化した物品については、指令に基づいて、各物品を速やかに適切なエリアに配置し直すことができ、作業効率が高まる、という効果を有している。
本発明の実施の形態の一例としての仕分け設備の要部構成を示す平面図である。 同設備における荷台エリアの概略構成を示す平面図である。 同設備における各構成間の関係を示すブロック図である。 同設備におけるコンテナや物品の情報を管理する各種データを示す図であり、(a)はコンテナデータの概略図、(b)は保管データの概略図、(c)は在庫データの概略図である。 同設備の運用方法を示すフローチャートである。 同設備における荷台エリアへの入庫作業の様子を示す図である。 同設備における荷台エリアからの出庫作業の様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における仕分け設備の要部構成図であり、物品の入荷エリアと出荷エリアとの間を連絡するストレージコンベヤ11(ストレージ搬送ラインの一例)に沿って、第1荷台エリア12と、固定棚エリア50と、自動入出庫エリア13と、第2荷台エリア15とが配置されている。
[第1荷台エリア12及び第2荷台エリア15]
第1荷台エリア12及び第2荷台エリア15は、図2に示すように(ここでは第2荷台エリア15を示す)、同種の複数の物品を収納したコンテナ14を台車21(荷台の一例であり、例えば手押し台車)に積んで床面22上に保管するエリアであり、2列の台車21を、通路23を挟んで背中合わせで配置されるブロック24が複数設定されている。このブロック24は、おおまかな範囲で設定されており、柔軟に使用される。また、第1荷台エリア12及び第2荷台エリア15には、第1荷台エリア12内または第2荷台エリア15内に保管されたコンテナ14のロケーションをそれぞれ管理する第1在庫管理装置30及び第2在庫管理装置33がそれぞれ設けられている。
なお、本実施形態においては、第1荷台エリア12には、仕分け設備において仕分け先から要求される頻度が最も高い物品(例えば、流行の売れ筋商品や、チラシに載せた目玉商品など)である最高頻度品を保管し、第2荷台エリア15には、仕分け先から要求される頻度が低い低頻度品(例えば、秋における夏物衣料や冬物衣料といった旧シーズン品または次シーズン品など)を保管している。
[固定棚エリア50]
固定棚エリア50は、図1に示すように、位置が固定された固定棚52にコンテナ14を保管するエリアである。この固定棚エリア50においては、固定棚エリア50に配置された入庫作業担当の作業者Hが、ストレージコンベヤ11から分岐する固定棚エリア入庫コンベヤ51によって固定棚エリア50へ送られてきたコンテナ14を、固定棚52へと保管(入庫)する。そして、固定棚エリア50に保管されているコンテナ14を出庫する際には、固定棚エリア50に配置された出庫作業担当の作業者Hが、固定棚52から所定のコンテナ14を取り出して固定棚エリア50内を走る集品コンベヤ89へと載置する。
また、固定棚エリア50には、固定棚エリア50内に保管されたコンテナ14のロケーションを管理する固定棚エリア管理装置53が設けられている。この固定棚エリア管理装置53は、図3に示すように、固定棚エリア無線装置54(図1には図示しない)と接続されており、固定棚エリア無線装置54を介して、固定棚エリア50に配置された作業者Hが携行しているハンディターミナル28と無線通信を行っている。コンテナ14の入庫の際には、入庫されるコンテナ14の固有識別ナンバーと入庫した固定棚52内の位置情報を、入庫作業担当の作業者Hがハンディターミナル28と固定棚エリア無線装置54を介して固定棚エリア管理装置53へと送信することで、どの固定棚52のどの位置にどのコンテナ14が保管されたかを固定棚エリア管理装置53が記憶し、コンテナ14の出庫の際には、出庫対象のコンテナ14がどの固定棚52のどの位置に保管されているかを、固定棚エリア管理装置53が固定棚エリア無線装置54を介してハンディターミナル28に表示させることで出庫作業担当の作業者Hへと通知する。
なお、本実施形態においては、固定棚エリア50には、最高頻度品ほどではないが仕分け先から要求される頻度が高い物品(例えば、秋における秋物衣料といった現行シーズン品など)である高頻度品を保管している。
自動入出庫エリア13は、店舗(仕分け先の一例)からの注文に応じて物品をピッキングして集める仕分けエリア85に向けてコンテナ14を出庫するよう指示する指令(後述の出庫指令)に応じて、指令された物品が収納されたコンテナ14(収納容器)を供給するエリアであり、本実施形態においては、図1に示すように、同種の物品を複数収納したコンテナ14を保管する複数の物品収納部79を有する一対の保管棚83と、ストレージコンベヤ11との間で自動で物品を入出庫する入出庫コンベヤ13aと、入出庫コンベヤ13aと保管棚83との間を移動しこれらの間でコンテナ14を移載し、また保管棚83と仕分けエリア85との間を移動しこれらの間でコンテナ14を移載するスタッカークレーン82と、ストレージコンベヤ11により搬送されるコンテナ14に取り付けられたラベル14b(図2)のバーコードを読み取るスキャナ84(バーコードリーダ)と、スタッカークレーン82及び入出庫コンベヤ13aの動作を制御する自動入出庫エリアコントローラ81と、を有している。なお、上記ラベル14b(図2)のバーコードは、各コンテナ14の固有の識別ナンバー(コンテナコード、ID)に応じたバーコードとなっている。
なお、本実施形態においては、自動入出庫エリア13には、仕分け先から要求される頻度が低頻度品より高く高頻度品よりは低い中間程度の頻度である中頻度品(例えば、旬は過ぎたが長く売れ続けているロングテール品など)を保管している。
仕分けエリア85は、図1に示すように、スタッカークレーン82によって供給されたコンテナ14を収納するフローラック87と、各仕分け先向けに割り付けられた集品容器88を搬送する集品コンベヤ89と、仕分けエリア85内での作業を管理する仕分けエリア管理装置86とを有し、フローラック87と集品コンベヤ89との間には、フローラック87に供給されたコンテナ14から物品をピッキングして集品容器88に投入する集品作業を行う作業者Hが配置されている。なおここでは図示しないが、集品コンベヤ89の流れ方向において仕分けエリア85より下流側には、店舗別に物品を梱包する梱包エリアが設けられている。
そして、図1,図3に示すように、第1荷台エリア12の第1在庫管理装置30と、固定棚エリア50の固定棚エリア管理装置53と、自動入出庫エリア13の自動入出庫エリアコントローラ81と、第2荷台エリア15内の第2在庫管理装置33と、ストレージコンベヤ11は、これらの動作を制御する配置管理装置91に接続されている。配置管理装置91は、第1在庫管理装置30・第2在庫管理装置33・固定棚エリア管理装置53・自動入出庫エリアコントローラ81に対しては各種動作を行うように指令を出すとともに、ストレージコンベヤ11に対してはコンテナ14を所要の方向に搬送させるように制御を行うほか、後述するように、物品の属性についての判断を行う。また、図1,図3に示すように、この配置管理装置91と、仕分けエリア85の仕分けエリア管理装置86は、上位システム90に接続されている。この上位システム90は、仕分け設備を運用する者、例えば商品配送センターが、仕分け先(個人ユーザー、店舗、取引先など)から受ける注文やそれに応じた商品の仕入れなどを管理するとともに、仕分け設備全体の動作を管理するシステムである。
以上が本実施形態における仕分け設備の大まかな構成である。
[配置管理装置91]
次に、配置管理装置91についてより詳しく説明する。
配置管理装置91は、例えばコンピュータで構成され、予め、図4(a)に示すコンテナデータが記憶されている。このコンテナデータは、各コンテナ14に収納されている物品を示すデータであり、各コンテナ14に固有のコンテナコードと物品コード(物品を特定する情報の一例)とが対応付けられたデータである。
また、配置管理装置91は、図3に示すように、仕分けエリアへの出庫指令機能部91a,物品属性判断機能部91b,物品移動指令機能部91c,ストレージコンベヤ制御機能部91dなどの各種機能部を備え、これらの各種機能部はハードウェア的またはソフトウェア的に実装され、それぞれ、以下の、<仕分けエリア85への出庫指令機能>,<物品属性判断機能>,<物品移動指令機能>,<ストレージコンベヤ11制御機能>などの各種機能を有している。
<仕分けエリアへの出庫指令機能>:仕分けエリアへの出庫指令機能部91aが有する機能であり、第1在庫管理装置30・第2在庫管理装置33・自動入出庫エリアコントローラ81に対し、仕分け先から注文された物品コードにより特定される物品が収納されているコンテナ14を仕分けエリア85へと出庫するよう指令を出す機能。なお、この機能は、上位システム90からの指示に基づいて実行されるものであり、上位システム90は、仕分け先から物品の注文を受けると、注文を受けた物品の物品コードを配置管理装置91へ伝え、配置管理装置91はこの物品コードを含む出庫指令を第1在庫管理装置30・第2在庫管理装置33・自動入出庫エリアコントローラ81へ送信する。
<物品属性判断機能>:物品属性判断機能部91bが有する機能であり、タイムスケジュール(一定期間ごとなど、機能実行時期に関して予め定められた計画)または上位システム90からの指示(外部指令の一例)に従って、仕分け設備内での仕分け対象となる物品の属性を、注文環境により判断する機能(判断手順についての詳細は後述)。この機能により、物品の属性として、仕分け先から要求される頻度に応じて、先述の最高頻度品、高頻度品、中頻度品、低頻度品などが判断される。ここで、注文環境とは、ユーザーからの注文に関する各種条件であり、特に、季節、売り込みの頻度、各物品についてユーザーより注文された個数の統計、取引相手ユーザーの変化など、ユーザーからの物品の要求頻度が大きく変化すると予測される条件である。また各物品に関しては、注文環境に応じた特性(例えば、季節特有の物品である、という特性など)が予め設定されており、各物品についてユーザーより注文された個数の統計、売り込みの時期、注文の多いユーザーといった注文データや統計データについては適宜、上位システム90から配置管理装置91へ入力されて記憶される。
<物品移動指令機能>:物品移動指令機能部91cが有する機能であり、第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15の各エリア内に、属性が変化した物品が保管されているならばその属性が変化した物品を変化後の属性に応じたエリアへ移動させるよう指令を出力する機能(詳細は後述)。
<ストレージコンベヤ11制御機能>:ストレージコンベヤ制御機能部91dが有する機能であり、前述の物品移動指令機能を実行している際に、目的のエリアへとコンテナ14が搬送されるようにストレージコンベヤ11を動作させる機能。例えば、第2荷台エリア15から自動入出庫エリア13へコンテナ14を移動させる際には、第2荷台エリア15から自動入出庫エリア13へ向けてコンテナ14が搬送される方向にストレージコンベヤ11を動作させ、自動入出庫エリア13から第2荷台エリア15を移動させる際には、自動入出庫エリア13から第2荷台エリア15へ向けてコンテナ14が搬送される方向にストレージコンベヤ11を動作させる。
《物品の属性判断及び移動指令(中頻度品と低頻度品の入れ替えが行われる場合)》
次に、本実施形態の物品仕分け設備の運用方法において、物品の属性を判断し、物品を移動させる(保管位置を変える)指令を出力する手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
なお、物品の属性の変化に伴う保管位置の変更は、第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15の各エリア間で行われるが、ここでは例として、自動入出庫エリア13と第2荷台エリア15間での保管位置の変更、すなわち中頻度品と低頻度品の入れ替えが行われる場合を示す。
配置管理装置91の物品属性判断機能部91bは、タイムスケジュールまたは上位システム90からの指示により、物品の属性の判断開始を確認する(ステップS1)と、物品属性判断機能を実行し、各物品に関して、注文環境に応じて、その属性を判断して記憶する(ステップS2)。
この属性判断の具体例としては、タイム(時期、時間)が夏に近づいているときには、夏特有の物品が高頻度品と判断され、春や冬特有の物品は低頻度品と判断される。またタイムが目玉商品を載せたチラシの配布時期内であればその目玉商品が最高頻度品と判断される。あるいは、各物品について注文された個数の統計を用いて、注文頻度(例えば、一日あたりに注文される個数)に応じて物品の属性を判断する。例えば、注文頻度が所定の中頻度品用の範囲内にある物品が中頻度品と判断され、所定の低頻度品用の範囲内にある物品が低頻度品と判断される。なお、この判断は、配置管理装置91の物品属性判断機能部91bに自動的に行わせてもよいし、仕分け設備の管理者が仕分け作業の開始前に予め判断しておき、その判断結果のデータを配置管理装置91に入力することでそのデータに基づき各物品に関して属性を判断して記憶するようにしてもよい。
続いて、配置管理装置91は、上記判断によって属性が変化した物品の物品コードからなるリストを作成する。ここでは、属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品の物品コードからなるリスト(以下、低頻度移行物品リストと称す)と、属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品の物品コードからなるリスト(以下、中頻度移行物品リストと称す)とを作成する(ステップS3)。
そして、物品属性判断機能による属性判断が完了した後、一日の作業開始時や仕分けエリア85における集品作業がひと段落したときなど、上位システム90が指示する所定のタイミングで、物品移動指令機能部91cが物品移動指令機能を実行する。なお、「物品移動指令機能」は、移動対象の物品の属性や対象エリアに応じて異なる内容となる複数の機能の総称であり、以下においてはより具体的に、自動入出庫エリア13内に中頻度品から低頻度品に属性が変化した物品が保管されている場合にその低頻度品となった物品を第2荷台エリア15へ移動させるよう指令を出力する機能を「低頻度品移動指令機能」、第2荷台エリア15内に低頻度品から中頻度品に属性が変化した物品が保管されている場合にその中頻度品となった物品を自動入出庫エリア13へ移動させるよう指令を出力する機能を「中頻度品移動指令機能」と称する。
ここでは、上位システム90が指示する所定のタイミングにおいて、物品移動指令機能部91cはまず中頻度品移動指令機能を実行する。すなわち、自動入出庫エリアコントローラ81に対して、中頻度移行物品リストに示されている物品コードと、この物品コードを有する物品を収納したコンテナ14を自動入出庫エリア13へ入庫する入庫作業を行わせる指令情報である中頻度品入庫指令とを出力する。また、第2在庫管理装置33に対して、中頻度移行物品リストに示されている物品の物品コードと、この物品コードを有する物品を収納したコンテナ14を第2荷台エリア15から出庫(搬出)する中頻度品出庫作業を行わせる指令情報である中頻度品出庫指令とを出力(送信)する(ステップS4)。
続いて、物品移動指令機能部91cは低頻度品移動指令機能を実行する。すなわち、自動入出庫エリアコントローラ81に対して、低頻度移行物品リストに示されている物品コードと、この物品コードを有する物品を収納したコンテナ14を自動入出庫エリア13から出庫(搬出)する低頻度品出庫作業を行わせる指令情報である低頻度品出庫指令とを出力する。また、第2在庫管理装置33に対して、低頻度移行物品リストに示されている物品の物品コードと、この物品コードを有する物品を収納したコンテナ14を第2荷台エリア15へ入庫する入庫作業を行わせる指令情報である低頻度品入庫指令とを出力(送信)する(ステップS5)。
なお、配置管理装置91は、先述のストレージコンベヤ11制御機能により、中頻度品移動指令機能が実行されるステップS4においては、第2荷台エリア15から自動入出庫エリア13へ向けてコンテナ14が搬送されるようにストレージコンベヤ11を動作させており、低頻度品移動指令機能が実行されるステップS5においては、自動入出庫エリア13から第2荷台エリア15へ向けてコンテナ14が搬送されるようにストレージコンベヤ11を動作させている。
以上が物品の属性を判断し、物品を移動させる指令を出力する手順である。
なお、配置管理装置91は、入荷エリアから搬送されてくるコンテナ14を第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15の各エリアへ保管(入庫)する場合には、入荷エリアから出荷エリアへ向けてコンテナ14が搬送されるようストレージコンベヤ11を動作させるとともに、第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15の各エリアに対して所定のコンテナ14を保管するよう指令を出す。
また、入荷エリアから搬送されてくるコンテナ14をそのまま出荷エリアへ搬送してよい場合には、入荷エリアから出荷エリアへ向けてコンテナ14が搬送されるようストレージコンベヤ11を動作させるとともに、第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15の各エリアには指令を出さない。
以上が配置管理装置91の詳細である。
次に、配置管理装置91からの指令によって動作する自動入出庫エリア13と第2荷台エリア15についてより詳しく説明する。
[自動入出庫エリア13]
図3に示すように、自動入出庫エリア13の自動入出庫エリアコントローラ81は、配置管理装置91と、入出庫コンベヤ13aと、スキャナ84と、スタッカークレーン82に接続されている。
なお、自動入出庫エリアコントローラ81は、配置管理装置91が記憶しているものと同じコンテナデータ(図4(a))を記憶しており、さらに図4(b)に示す保管データとして、保管棚83の各物品収納部79の位置情報(アドレス)とその物品収納部79に保管されているコンテナ14のバーコード情報(コンテナコード)とを対応させたデータを記憶している。
以下、自動入出庫エリア13において行われる、「入庫作業」,「出庫作業」,「低頻度品出庫作業」の各種作業に関して説明する。なお、これらの作業は、自動入出庫エリアコントローラ81によって自動的に行われる。
「入庫作業」
自動入出庫エリアコントローラ81は、配置管理装置91から中頻度品入庫指令を受信した場合、あるいはストレージコンベヤ11上のコンテナ14を保管するよう指令を受けた場合には、ストレージコンベヤ11によって搬送されてきたコンテナ14に取り付けられているラベル14bのバーコードをスキャナ84で読み取ることで、そのコンテナ14のコンテナコードを取得した上で、入出庫コンベヤ13aをストレージコンベヤ11から保管棚83へ向かう方向に動作させて、コンテナ14を保管棚83側へ搬送する。そして、保管棚83側へ搬送したコンテナ14を、スタッカークレーン82によって、保管棚83内で空いている物品収納部79に収納(入庫)する。このとき、コンテナ14を収納した物品収納部79の位置情報(アドレス)を、コンテナ14のコンテナコードと対応付けて保管データを更新する。
「出庫作業」
自動入出庫エリアコントローラ81は、仕分けエリア85への出庫指令を配置管理装置91から受信すると、出庫指令に含まれる物品コードについてコンテナデータを検索し、指令された物品コードを有する物品が収納されているコンテナ14を特定する。そして、特定したコンテナ14のコンテナコードについて保管データを検索して、そのコンテナコードを有するコンテナ14が収納されている物品収納部79のアドレスを求め、求めたアドレスが示す物品収納部79の位置へスタッカークレーン82を移動させ、その物品収納部79に収納されているコンテナ14をスタッカークレーン82によって取り出し、仕分けエリア85のフローラック87へ移載させ、取り出したコンテナ14に関する情報を保管データから削除する(取り出された物品収納部79のアドレスを空き状態とする)。
「低頻度品出庫作業」
自動入出庫エリアコントローラ81は、低頻度品出庫指令を配置管理装置91から受信すると、低頻度品出庫指令とともに送信されてきた物品コードについてコンテナデータを検索して低頻度品が収納されているコンテナ14のコンテナコードを求め、求めたコンテナコードについて保管データを検索することで、そのコンテナ14が収納されている物品収納部79を特定する。そして、特定した物品収納部79からスタッカークレーン82によってコンテナ14を取り出し、入出庫コンベヤ13aに載置する。そして、入出庫コンベヤ13aを保管棚83からストレージコンベヤ11に向かう方向に動作させ、低頻度品が収納されているコンテナ14をストレージコンベヤ11へ移動させる。また、物品収納部79から取り出したコンテナ14に関する情報を保管データから削除する。
なお、配置管理装置91から低頻度品出庫指令が出力されている間(低頻度品移動指令機能が実行されている間)には、先述のストレージコンベヤ11制御機能により、自動入出庫エリア13から第2荷台エリア15へ向けてコンテナ14が搬送されるよう、配置管理装置91がストレージコンベヤ11を動作させているので、低頻度品出庫作業によってストレージコンベヤ11に移動されたコンテナ14は、第2荷台エリア15へ向けて搬送される。
[第2荷台エリア15]
図2に示すように、第2荷台エリア15において、台車21は、複数個(例えば、12個)のコンテナ14を積載して移動可能に構成されており、各台車21の前面にはそれぞれ、固有の識別ナンバー(ID;荷台を特定する固有情報の一例)が予め設定された電子棚札26(識別手段の一例)が取り付けられている。電子棚札26は、公知のように、その表面に液晶表示画面26aを備え、また前記固有の識別ナンバーに応じたバーコードが印刷されたラベル26bが取り付けられ、内部に無線によるデータの受信装置(図示せず)を備え、受信装置により受信されたデータを液晶表示画面26aへ表示する機能を有している。
また各コンテナ14にはそれぞれ、予め設定された固有の識別ナンバー(コンテナコード、ID;物品を特定する固有情報の一例)に応じたバーコードが印刷されたラベル14bが取り付けられ、このバーコードにより、コンテナ14に収納された物品が管理されている。
また第2荷台エリア15に配置された作業者Hは、ハンディターミナル28(読取手段の一例)を携帯している。このハンディターミナル28は、その表面に液晶表示画面28aと、テンキーと機能キーからなるキー類28bを備え、またバーコードを読み取るスキャナ28cを備え、内部に無線によるデータの送受信装置を備え、送受信装置により受信したデータを液晶表示画面28aへ表示し、スキャナ28cにより読み取ったバーコードのデータとキー類28bの操作データを送信する機能を有している。
また図1,図2には図示しないが、第2荷台エリア15の天井(あるいはエリアを構成する建物の壁)に、ハンディターミナル28との間でデータの送受信を行う第1無線装置31(図3)と、電子棚札26へデータを送信する第2無線装置32(図3)が配置されている。そして、図3に示すように、第2在庫管理装置33がこれら第1無線装置31と第2無線装置32に接続されている。この第2在庫管理装置33は、コンピュータで構成され、第2荷台エリア15に保管されたコンテナ14のロケーションを管理する装置であり、第2在庫管理装置33と接続している配置管理装置91からの指令に応じて動作する。
第2在庫管理装置33は、図4(c)に示すように、台車21が格納されたエリアアドレスと台車21の固有の識別ナンバー(台車コード、ID;バーコード)を対にして管理し、さらにコンテナ14(コンテナコード、ID;バーコード)を、台車21の台車コードにより管理し、在庫データとして記憶している。また第2在庫管理装置33は、上記コンテナデータも記憶している。
なお、以上においては、中頻度品と低頻度品の入れ替えが行われる場合において物品移動の対象エリアとなる第2荷台エリア15について説明しているが、第1荷台エリア12においても、(保管する対象の物品の属性が第2荷台エリア15とは異なるものの)物品の保管位置の管理に関しては類似の運用を行っており、第1荷台エリア12においても、図3に示すように、第1在庫管理装置30に第1無線装置31などの各種機器が接続され、これら各種機器は第2荷台エリア15内の各種機器と同様の機能を有している(同様の機能であるため便宜上同じ符号・用語を使用しているが、第1荷台エリア12内の各種機器と第2荷台エリア15内の各種機器は別のものである)。
以下、配置管理装置91からの指令によって第2荷台エリア15において行われる、「入庫作業」,「出庫作業」,「中頻度品出庫作業」の各種作業に関して説明する。
「入庫作業」(図6参照)
第2在庫管理装置33は、配置管理装置91から低頻度品入庫指令を受信した場合、あるいはストレージコンベヤ11上のコンテナ14を保管するよう指令を受けた場合には、以下の入庫作業を開始する。
入庫作業に際して、第2在庫管理装置33は、ハンディターミナル28へ「入庫作業」の表示データと、入庫するコンテナ14のバーコードからなる入庫指令を送信し、ハンディターミナル28の液晶表示画面28aに入庫指令を表示させる。
この入庫指令に応じて作業者Hは、まず空の台車21に(未使用の)電子棚札26を取り付け、次に空の台車21をストレージコンベヤ11の近辺に移動させ、ストレージコンベヤ11よりコンテナ14を台車21へ積載する。なお、電子棚札26の液晶表示画面26aは、(未使用の)初期状態では、何ら表示されていない状態とされている。
積載が終了すると、作業者Hは、ハンディターミナル28により電子棚札26のラベル26bのバーコードを読み取り、続いて各コンテナ14のラベル14bのバーコードを読み取り、第1無線装置31を介して第2在庫管理装置33へ送信する。
すると、第2在庫管理装置33は、受信した各コンテナ14のバーコードと、台車21のバーコードとを対にして在庫データ(一部)を形成し、記憶し、続いて電子棚札26に対して、「入庫中(赤色表示)」の表示データ、および台車21に積載されたコンテナ14の箱数からなる表示データを送信し、液晶表示画面26aに表示させる。
作業者Hは、この液晶表示画面26aを確認すると、台車21を押して、任意のブロック24の空いているスペース(ロケーション)へ格納し、ハンディターミナル28により、まず格納した台車21の電子棚札26のバーコードを読み取り、続いて格納したロケーションの両隣の台車21の電子棚札26のバーコードを読み取り、第1無線装置31を介して第2在庫管理装置33へ送信する。
第2在庫管理装置33は、両隣の電子棚札26のバーコードにより在庫データを検索して、管理していたエリアアドレス(ロケーション)を求め、これら求めたエリアアドレスの中間のエリアアドレスに台車21が格納されたと判断して、台車21にこの中間のエリアアドレスを設定する。そして、「保管−無作業」の表示データ、および設定したエリアアドレス、台車21に積載可能なコンテナ14の台数を示す空容積率(%)、またコンテナ14のバーコードにより管理されている物品が収納されていない空きコンテナ14の箱数からなる表示データを送信し、液晶表示画面26aに表示させる。また同時に、新しいエリアアドレスに、上記台車21(電子棚札26)のバーコードと、各コンテナ14のバーコードを記憶し、在庫データを更新する。
このように、入庫作業時に、新しく格納する台車21のエリアアドレス(位置情報)が、新しく格納する台車21の格納位置(保管位置)に隣接して既に配置されている台車21のエリアアドレス(位置情報)を確認することによって特定され、在庫データとして新たに記憶される。
なお、ブロック24内に1台も台車21が無い状態で、最初に台車21を載置する場合は、ハンディターミナル28により特定のエリアアドレスを入力することにより、最初のエリアアドレスを設定する。あるいはブロック24に1箇所のみエリアアドレスに相当するバーコードを付けたラベルや標識を配置しておき、ハンディターミナル28により読み取ることにより、最初のエリアアドレスを設定するようにしてもよい。
また、両隣の台車21ではなくどちらか片方の台車21の電子棚札26のバーコードを読み取るようにしてもよい。すなわち、台車21を空いているスペースへ格納した際に、格納した台車21の電子棚札26のバーコードを読み取ったあと、ハンディターミナル28に、両隣の台車21のうちの左右いずれか一方(ここでは左とする)の電子棚札26のバーコードを読み取る指示を表示させ、作業者Hはこの指示に従いハンディターミナル28で左の台車21のバーコードを読み取り、第2在庫管理装置33は、左の台車21の電子棚札26のバーコードについて在庫データを検索して、左の台車21のエリアアドレス(ロケーション)を求め、求めたエリアアドレスの右隣に相当するエリアアドレスに台車21が格納されたと判断して、格納された台車21にこの右隣に相当するエリアアドレスを設定する、という形式としてもよい。
「出庫作業(仕分けエリア85へのコンテナ14の移動作業)」(図7参照)及び
「中頻度品出庫作業(自動入出庫エリア13へのコンテナ14の移動作業)」
第2在庫管理装置33は、出庫指令または中頻度品出庫指令を配置管理装置91から受信すると、以下の出庫作業または中頻度品出庫作業を開始する。出庫作業と中頻度品出庫作業は、共通する部分が多いため、まとめて解説する。
出庫作業に際しては、第2在庫管理装置33は、まず出庫指令に含まれる物品コードを有する物品を収納したコンテナ14(バーコード)を求める。
また、中頻度品出庫作業に際しては、中頻度品出庫指令とともに送信されてきた中頻度品の物品コードを有する物品を収納したコンテナ14(バーコード)を求める。
続いて求めたコンテナ14のバーコードにより在庫データを検索して、このコンテナ14を積載した台車21のバーコード(電子棚札26の固有識別ナンバー)を求める。
続いて、求めた台車21のバーコードより、この台車21が格納されているエリアアドレスを求め、ハンディターミナル28へ出庫作業または中頻度品出庫作業を実行する台車21(電子棚札26)のエリアアドレス、出庫するコンテナ14のバーコード、「出庫作業」または「中頻度品出庫作業」の表示データからなる指令を送信して液晶表示画面28aに表示させ、同時に第2在庫管理装置33は、電子棚札26に対して、「出庫指示中(赤色表示)」の表示データおよび出庫するコンテナ14の個数と現在積載しているコンテナ14の個数からなる表示データを送信し、液晶表示画面26aに表示させる。
なお、出庫が指示された全てのコンテナ14が1台の台車21に積載されている場合は、ハンディターミナル28へ、台車21ごと出庫または移動する指令を台車21(電子棚札26)のアドレスとともに送信し、ハンディターミナル28に表示させ、電子棚札26へ「移動指示中(赤色表示)」の表示データを送信して、液晶表示画面26aに表示させる。
作業者Hは、ハンディターミナル28に表示されたアドレスへ移動し、電子棚札26に表示された「出庫指示中(赤色表示)」を確認して、台車21を引き出し、ハンディターミナル28に表示されたバーコードのコンテナ14を出庫用の台車(図示せず)に移載し、移載したコンテナ14のバーコードをハンディターミナル28により読み取り、第2在庫管理装置33へ送信する。続いて、台車21を元のエリアアドレスへ格納して電子棚札26のバーコードをハンディターミナル28により読み取り、第2在庫管理装置33へ送信する。
第2在庫管理装置33は、受信したコンテナ14のバーコードにより、出庫を確認し、在庫データから抹消し、続いて電子棚札26のバーコードを受信すると、「保管−無作業」の表示データおよびエリアアドレス、台車21にさらに積載可能なコンテナ14の台数を示す空容積率(%)、またコンテナ14のバーコードにより管理されている、物品が無い空のコンテナの箱数からなる表示データを送信し、液晶表示画面26aに表示させる。
作業者Hは、ハンディターミナル28に「出庫作業」と表示されている場合には、出庫用の台車を仕分けエリア85へ移動させて出庫を終了する。
また、ハンディターミナル28に「中頻度品出庫作業」と表示されている場合には、出庫用の台車をストレージコンベヤ11の近辺に移動させ、台車21に載置されているコンテナ14をストレージコンベヤ11へ移載して出庫を終了する。
ここで、中頻度品出庫作業において、中頻度品の物品を収納しているコンテナ14が、台車21に積まれている複数のコンテナ14のうち、一部のコンテナ14のみである場合には、ハンディターミナル28に、中頻度品の物品を収納しているコンテナ14を特定する情報(コンテナコードなど)を表示し、中頻度品の物品を収納しているコンテナ14のみを出庫用の台車に積み替えて出庫作業を行う。
また、中頻度品出庫作業においてコンテナ14をストレージコンベヤ11へ移載するときは、自動入出庫エリア13のスキャナ84がコンテナ14のラベル14bを読み取ることができるようになる向きに移載するのが望ましい。
なお、台車21ごと出庫または移動する指令の場合は、作業者Hは、台車21を引き出し、台車21から電子棚札26を外し、ハンディターミナル28により電子棚札26のバーコードを読み取って送信し、台車21をそのまま押して、ストレージコンベヤ11あるいは仕分けエリア85へ移動する。第2在庫管理装置33は、受信した電子棚札26のバーコードにより、移動を確認し、在庫管理データから抹消し、電子棚札26へ未使用の表示データを送信する。電子棚札26の液晶表示画面26aは真っ白に何も表示されない状態とされる。
このように、出庫指令の物品のコンテナ14が搭載されている台車21のエリアアドレスが、ハンディターミナル28に表示されることにより、出庫が指示されたコンテナ14を搭載した台車21が容易に見つけられ、出庫作業が迅速に実行される。
なお、配置管理装置91から中頻度品出庫指令が出力されている間(中頻度品移動指令機能が実行されている間)には、先述のストレージコンベヤ11制御機能により、第2荷台エリア15から自動入出庫エリア13へ向けてコンテナ14が搬送されるよう、配置管理装置91がストレージコンベヤ11を動作させているので、中頻度品出庫作業によってストレージコンベヤ11に移動されたコンテナ14は、自動入出庫エリア13へ向けて搬送される。
第2荷台エリア15の上記入庫作業と中頻度品出庫作業、及び自動入出庫エリア13の入庫作業と低頻度品出庫作業、そして配置管理装置91がストレージコンベヤ11の搬送方向を制御していることにより、第2荷台エリア15と自動入出庫エリア13との間で、コンテナ14の入れ替えが行われる。
以上のように本実施の形態によれば、季節の移り変わりなどにより物品の要求される頻度が変化した際に、物品の属性(どの程度の頻度の物品なのか)を、配置管理装置91が注文環境に基づいて判断し、属性が変化した物品については保管場所(第2荷台エリア15または自動入出庫エリア13)を変えるように指令を出力するので、作業者が、作業現場において各物品についてどの程度の頻度の物品なのかを判断する必要がなく、また属性が変化した物品については、配置管理装置91からの指令に基づいて、各物品を速やかに適切なエリアに配置し直すことができ、作業効率が高まる。
また、本実施の形態によれば、配置管理装置91が、注文環境を示す注文データあるいは統計データ、すなわち、季節、売り込みの頻度、各物品について仕分け先より注文された個数の統計などに基づいて各物品についての属性を判断するので、季節が移り変わるたび、または売り込み対象の物品が変わるたび、あるいは注文の多い物品が変わるたびに、作業者が、作業現場において各物品についてどの程度の頻度の物品なのかを判断する必要がなくなる。
また、本実施の形態によれば、低頻度品を、移動可能な台車21を用いて物品(を収納したコンテナ14)の搬入及び搬出が可能な第2荷台エリア15に保管することにより、品種が多数となりがちでかつ品種の入れ替わりも起きやすい低頻度品について、容易に保管レイアウトの変更が可能となる。
また、本実施の形態によれば、ストレージコンベヤ11が、物品を収納したコンテナ14を、自動入出庫エリア13と第2荷台エリア15との間で自動で搬送するので、作業者Hは、第2荷台エリア15内においてストレージコンベヤ11と各台車21との間で物品を収納したコンテナ14の入れ替えを行えばよく、第2荷台エリア15と自動入出庫エリア13との間を往復する必要がない。
また、本実施の形態によれば、第2荷台エリア15内で中頻度品が配置されている位置を台車21単位で作業者Hに認識させるので、作業者Hは、第2荷台エリア15内で中頻度品がどこにあるかについて物品を一つ一つ確認しなくともよく、作業効率が高まる。
また本実施の形態によれば、第2荷台エリア15内に保管されている物品がユーザーから要求された際には第2荷台エリア15の出庫作業により、第2荷台エリア15から直接仕分けエリア85へ物品(を収納したコンテナ14)を運ぶことができるため、低頻度ながらも仕分け先から要求される可能性がある低頻度品については第2荷台エリア15内に保管しておくことができ、仕分けエリア85や自動入出庫エリア13には低頻度品を保管するための間口を用意する必要がない。そのため、仕分け設備全体の寸法を小さく抑えることができ、設備費が安く済むほか、保管棚83を小さくできて、自動入出庫エリア13から仕分けエリア85への出荷時にスタッカークレーン82が目的の物品を捜す時間が短くて済み、注文を受けてからユーザーに発送するまでの時間も短くできる。
なお、本実施の形態では、自動入出庫エリア13と第2荷台エリア15との間で中頻度品と低頻度品の入れ替えが行われる場合について説明しているが、物品の属性の変化に伴う保管位置の変更は、第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15のどのエリア同士の間でも行うことができる。例えば、物品属性判断機能を実行した結果、属性が高頻度品から中頻度品に変化した物品があれば、中頻度品に変化した物品のリスト及び中頻度品に変化した物品を固定棚エリア50から出庫させる指令を、配置管理装置91によって固定棚エリア管理装置53へ出力し、中頻度品に変化した物品のリスト及び中頻度品に変化した物品を自動入出庫エリア13へ入庫させる指令を、配置管理装置91によって自動入出庫エリアコントローラ81へ出力すればよい。この場合、指令を受けた固定棚エリア管理装置53は、固定棚エリア50内の作業者Hの持つハンディターミナル28に、出庫すべき物品(を収納したコンテナ14)が保管された固定棚52内の位置情報及び出庫作業であることを示す情報を表示させ、作業者Hは、表示された位置にあるコンテナ14を取り出して、ストレージコンベヤ11を介して、あるいは出庫用の台車に積んで自動入出庫エリア13へ移送し、自動入出庫エリア13においては、この移送されてきたコンテナ14を入出庫コンベヤ13a及びスタッカークレーン82を用いて保管棚83に入庫する(あるいは作業者Hが直接保管棚83へと入庫する)ようにするとよい。
また、本実施の形態では、中頻度品出庫作業や低頻度品出庫作業というように、一度の作業においては1種類の属性についてのみ配置換えを行っているが、複数種類の属性について一度に配置換えを行ってもよい。例えば第2荷台エリア15において、属性が低頻度品から最高頻度品に変化した物品・高頻度品に変化した物品・中頻度品に変化した物品のそれぞれを収納しているコンテナ14について、変化後の属性ごと(頻度ごと)に別々の台車に積み替えて、その台車を該当属性の物品を収納するエリア(第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13)へと移動させるようにしてもよい。このときには、配置管理装置91から第2在庫管理装置33へ、属性が変化した物品の物品コードを、変化後の属性ごとに分類して送信し、第2在庫管理装置33は、出庫対象のコンテナ14に収納されている物品の変化後の属性あるいは移動先のエリアをハンディターミナル28に表示させるようにするとよい。
また、本実施の形態では、ストレージ搬送ラインとして、ストレージコンベヤ11を一本だけ設け、このストレージコンベヤ11の搬送方向を配置管理装置91によって状況に応じて切り替えているが、ストレージ搬送ラインとして、搬送方向が自動入出庫エリア13から第2荷台エリア15へ向かう方向のコンベヤと、搬送方向が第2荷台エリア15から自動入出庫エリア13へ向かう方向のコンベヤとの二本のコンベヤを設けてもよい。この場合には、自動入出庫エリア13から第2荷台エリア15への低頻度品の移動と、第2荷台エリア15から自動入出庫エリア13への中頻度品の移動とが同時に行えるため、より作業効率が高まる。なおこの場合には、配置管理装置91の中頻度品移動指令機能と低頻度品移動指令機能とを同時に実行するとよい。
また、本実施の形態では、中頻度品移動指令機能を実行した後に低頻度品移動指令機能を実行しているが、この順番は逆でもよい。
また、本実施の形態では、同種の複数の物品をコンテナ14へ収納して、このコンテナ14に対して入庫や出庫の作業を行っているが、コンテナ14に物品を一つだけ収納してもよい。また、コンテナ14を用いず、物品を直接取り扱って、物品に対して入庫や出庫の作業を行ってもよい。
また、本実施の形態では、第2荷台エリア15に保管されている低頻度品が仕分け先から要求された場合には、第2荷台エリア15から直接仕分けエリア85へ物品(を収納したコンテナ14)を運んでいるが、自動入出庫エリア13を経由して仕分けエリア85へ運んでもよい。また、集品コンベヤ89を第2荷台エリア15内にも走らせておき、仕分けエリア85を介さず、直接この集品コンベヤ89へコンテナ14を載置するようにしてもよい。この場合、作業者Hが仕分けエリア85まで行く必要がなくなるので作業効率が高くなる。なお、最高頻度品が保管される第1荷台エリア12についても、集品コンベヤ89を第1荷台エリア12内に走らせておき、最高頻度品が仕分け先から要求された際には第1荷台エリア12内の集品コンベヤ89へ直接コンテナ14を載置することで出荷エリアへコンテナ14を移送させる出荷作業を行うようにするとよい。最高頻度品は頻繁に出荷することになるため、このようにして第1荷台エリア12内のみで出荷作業が完了するようにしておき、出荷のたびに作業者Hが毎度他のエリアに行く必要がないようにすると、作業効率がさらに高くなる。
また、本実施の形態では、第2荷台エリア15に保管されている物品のうち、低頻度品から中頻度品に属性が変化した物品(を収納したコンテナ14)を、ストレージコンベヤ11に載置することで自動入出庫エリア13へ移動させているが、作業者Hが出庫用の台車に移動対象のコンテナ14を載せて自動入出庫エリア13へ移動させてもよい。
また、本実施の形態では、自動入出庫エリア13から仕分けエリア85へのコンテナ14の搬送(供給)をスタッカークレーン82によって自動的に行っているが、自動入出庫エリア13から仕分けエリア85へ向かう方向に動作するコンベヤを設けておき、スタッカークレーン82がこのコンベヤにコンテナ14を載置することで仕分けエリア85へコンテナ14を供給するようにしてもよいし、あるいは保管棚83の近傍に作業者を配置し、この作業者が上記のような仕分けエリア85へ向かうコンベヤにコンテナ14を載置する、あるいは手作業でコンテナ14を仕分けエリア85へ運ぶことで仕分けエリア85へのコンテナ14の供給を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、仕分けエリア85を一つのみ設け、それに対応してスタッカークレーン82も一つのみ用いているが、仕分けエリア85を複数設け、それに対応してスタッカークレーン82も多数設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図示しやすいように第1荷台エリア12・固定棚エリア50・自動入出庫エリア13・第2荷台エリア15の各エリアをストレージコンベヤ11に沿って平面的に並べて設けているが、仕分け設備を多階層式に構成し、各エリアを別々の階層に設けてもよい。例えば、入荷エリア・出荷エリアを1階に、第1荷台エリア12を2階に、固定棚エリア50を3階に、自動入出庫エリア13を4階に、第2荷台エリア15を5階に設け、ストレージコンベヤ11や集品コンベヤ89は各階層の各エリアを結ぶように立体的に配置するよう構成してもよい。
11 ストレージコンベヤ
13 自動入出庫エリア
14 コンテナ
15 第2荷台エリア
26 電子棚札
85 仕分けエリア
91 配置管理装置

Claims (6)

  1. 複数の物品が保管される複数の保管エリアを有し、仕分け先から要求される頻度に応じて属性分けされた物品が、それぞれ属性に応じた保管エリアに保管される物品仕分け設備の運用方法であって、
    タイムスケジュールまたは外部指令により、前記物品の属性を、物品の注文環境に基づいて判断し、
    前記判断の結果、属性が変化した物品を、現在の保管エリアから出庫して該当属性に応じた保管エリアへ保管する指令を出力すること
    を特徴とする物品仕分け設備の運用方法。
  2. 前記物品の注文環境として、季節、売り込みの頻度、各物品について仕分け先より注文された個数の統計、のうちの少なくとも一つを用いて前記物品の属性を判断すること
    を特徴とする請求項1に記載の物品仕分け設備の運用方法。
  3. 前記保管エリアとして、移動可能な荷台を用いて物品の搬入及び搬出が可能な荷台エリアと、エリア内への物品の入出庫を自動で行うことが可能な自動入出庫エリアとを設け、
    仕分け先から要求される頻度が低い低頻度品の属性を有する物品を前記荷台エリアに保管し、仕分け先から要求される頻度が前記低頻度品より高い中頻度品の属性を有する物品を前記自動入出庫エリアに保管し、
    前記物品の属性の判断の結果、属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品を前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬出して前記荷台エリアに保管する指令を出力し、属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品を前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬出して自動入出庫エリアに保管する指令を出力すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品仕分け設備の運用方法。
  4. 前記自動入出庫エリアと前記荷台エリアとの間で物品を自動で搬送するストレージ搬送ラインを設け、
    中頻度品から低頻度品に変化した物品を前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬出して前記荷台エリアに保管する指令により、前記属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品を、前記自動入出庫エリアから前記ストレージ搬送ラインへ自動で出庫させ、前記ストレージ搬送ライン上の前記物品が前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬送されるよう前記ストレージ搬送ラインを動作させ、
    低頻度品から中頻度品に変化した物品を前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬出して自動入出庫エリアに保管する指令により、前記荷台エリアの作業者に対し、前記属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品が載せられている前記荷台の位置を表示し、この表示に基づいて、前記属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品が前記ストレージ搬送ライン上に載せられると、物品が前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬送されるよう前記ストレージ搬送ラインを動作させること
    を特徴とする請求項3に記載の物品仕分け設備の運用方法。
  5. 複数の物品が保管される複数の保管エリアを有し、仕分け先から要求される頻度に応じて属性分けされた物品が、それぞれ属性に応じた保管エリアに保管される物品仕分け設備であって、
    要求される頻度に応じた前記物品の属性を管理する配置管理装置を備え、
    前記配置管理装置は、タイムスケジュールまたは外部指令により、前記物品の属性を、物品の注文環境に基づいて判断し、前記判断の結果、属性が変化した物品を、現在の保管エリアから出庫して該当属性に応じた保管エリアへ保管する指令を出力すること
    を特徴とする物品仕分け設備。
  6. 前記保管エリアとして、仕分け先から要求される頻度が低い低頻度品の属性を有する物品を移動可能な荷台に載せて保管し前記荷台により低頻度品の搬入及び搬出が可能な荷台エリアと、仕分け先から要求される頻度が前記低頻度品より高い中頻度品の属性を有する物品を保管しエリア内への物品の入出庫を自動で行うことが可能な自動入出庫エリアと、を備え、
    前記配置管理装置は、前記物品の属性の判断の結果、属性が中頻度品から低頻度品に変化した物品を前記自動入出庫エリアから前記荷台エリアへ搬出して荷台エリアに保管する指令を出力し、属性が低頻度品から中頻度品に変化した物品を前記荷台エリアから前記自動入出庫エリアへ搬出して自動入出庫エリアに保管する指令を出力すること
    を特徴とする請求項5に記載の物品仕分け設備。
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