JP2013252740A - 故障診断装置及び故障診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】負圧アクチュエータ制御システムの故障診断を行うことができる故障診断装置及び故障診断方法を提供する。
【解決手段】本発明は、バキュームポンプ10によりバキュームタンク3内に蓄えた負圧を利用し、車両制動用の負圧アクチュエータ2を制御する負圧アクチュエータ制御システム1における故障診断装置であって、バキュームポンプ10を制御するためのポンプ信号の状態、負圧アクチュエータ2を制御するためのアクチュエータ信号の状態、及びバキュームタンク3内のタンク圧力Pに基づいて、負圧アクチュエータ制御システム1の故障を診断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムの故障診断装置及び故障診断方法に関する。
従来、タンク内に負圧を蓄えるポンプの制御に関する技術文献として、例えば特開平9―177678号公報が知られている。この公報には、負圧ポンプの制御により負圧タンク内に蓄えられた負圧を利用して、ブレーキブースタ(負圧ブースタ)を作動させることが開示されている。
特開平9―177678号公報
ところで、本発明者は、鋭意検討した結果、前述したポンプの制御だけではなく、当該ポンプによりタンクに蓄えた負圧を利用する車両制動用の負圧アクチュエータも制御する車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムについて着想した。このような負圧アクチュエータ制御システムにおいては、システムの故障診断機能(自己診断機能)を備えることが望ましい。
そこで、本発明は、負圧アクチュエータ制御システムの故障診断を行うことができる故障診断装置及び故障診断方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、バキュームポンプによりバキュームタンク内に蓄えた負圧を利用し、負圧アクチュエータを制御する車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムにおける故障診断装置であって、バキュームポンプを制御するためのポンプ信号の状態、負圧アクチュエータを制御するためのアクチュエータ信号の状態、及びバキュームタンク内のタンク圧力に基づいて、負圧アクチュエータ制御システムの故障を診断することを特徴とする。
上記故障診断装置によれば、バキュームポンプが駆動すればバキュームタンク内のタンク圧力が低下し、負圧アクチュエータが駆動すれば負圧が消費されてタンク圧力が上昇することから、バキュームポンプを制御するためのポンプ信号の状態、負圧アクチュエータを制御するためのアクチュエータ信号の状態、及びバキュームタンク内のタンク圧力に基づいて、タンク圧力の異常な挙動を判定することで負圧アクチュエータ制御システムの故障を診断することができる。
上記故障診断装置においては、負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断した場合に、バキュームポンプを停止状態に維持してもよい。
この場合、エア漏れやセンサ異常などの故障があるにもかかわらずバキュームポンプが駆動し続ける事態を防止することができる。
上記故障診断装置においては、ポンプ信号がON状態になった後、アクチュエータ信号がOFF状態かつタンク圧力が所定のポンプ駆動停止圧力以上の場合で、所定時間が経過したときに、負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断してもよい。
この場合には、ポンプ信号がON状態にもかかわらず十分な時間が経過してもタンク圧力がポンプ駆動停止圧力まで低下しないことから、バキュームポンプが十分に機能しないポンプ不良やエア漏れなどの故障を診断することができる。
上記故障診断装置においては、ポンプ信号がOFF状態の場合に、タンク圧力が所定時間内に所定値以上低下したとき、負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断してもよい。
この場合には、ポンプ信号がOFF状態にもかかわらずバキュームポンプが駆動し続けるなどの故障を診断することができる。
上記故障診断装置においては、ポンプ信号がON状態になった後、アクチュエータ信号がOFF状態のままで所定時間が経過してもタンク圧力が変化しない場合に、負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断してもよい。
この場合には、ポンプ信号がON状態にもかかわらずバキュームポンプが駆動しないポンプ動作異常、具体的にはポンプへ信号伝達の異常や電力供給の異常などの故障を診断することができる。
上記故障診断装置においては、アクチュエータ信号がON状態になった後、ポンプ信号がOFF状態のままで所定時間が経過してもタンク圧力が変化しない場合に、負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断してもよい。
この場合には、バキュームタンク内のタンク圧力を検出するバキュームセンサの異常やアクチュエータ信号がON状態にもかかわらず負圧アクチュエータによる負圧の消費が起きない負圧アクチュエータ側の異常などの故障を診断することができる。
本発明は、バキュームポンプによりバキュームタンク内に蓄えた負圧を利用し、負圧アクチュエータを制御する車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムにおける故障診断方法であって、バキュームポンプを制御するためのポンプ信号の状態、負圧アクチュエータを制御するためのアクチュエータ信号の状態、及びバキュームタンク内のタンク圧力に基づいて、負圧アクチュエータ制御システムの故障を診断することを特徴とする。
上記故障診断方法によれば、バキュームポンプが駆動すればバキュームタンク内のタンク圧力が低下し、負圧アクチュエータが駆動すれば負圧が消費されてタンク圧力が上昇することから、バキュームポンプを制御するためのポンプ信号の状態、負圧アクチュエータを制御するためのアクチュエータ信号の状態、及びバキュームタンク内のタンク圧力に基づいて、タンク圧力の異常な挙動を判定することで負圧アクチュエータ制御システムの故障を診断することができる。
本発明によれば、負圧アクチュエータ制御システムの故障診断を行うことができる故障診断装置及び故障診断方法を提供できる。
本発明に係る車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムの一実施形態を示す概略図である。 本実施形態に係る故障診断装置を示すブロック図である。 バキュームセンサの検出値固定の異常を説明するためのグラフである。 バキュームセンサの一部範囲の検出値固定の異常を説明するためのグラフである。 バキュームセンサの上方ドリフト異常を説明するためのグラフである。 バキュームセンサの上方ゲイン異常を説明するためのグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両制動用の負圧アクチュエータ制御システム1は、ディーゼルエンジンの車両に備えられ、排気ブレーキ用の負圧アクチュエータ2を制御するものである。排気ブレーキ用の負圧アクチュエータ2は、バキュームタンク3内に蓄えられた負圧を利用して作動するアクチュエータであり、車両の排気管Exに設けられたシャッタバルブSを開閉することによって排気ブレーキの作動と非作動とを切り替える。
負圧アクチュエータ制御システム1は、車両制御ECU[Electronic Control Unit]4及びエンジンECU5を有しており、エンジンECU5によって負圧アクチュエータ2を制御している。
車両制御ECU4は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]などから構成される電子制御ユニットである。車両制御ECU4は、後述する故障診断装置Tとしても機能する。車両制御ECU4には、エンジンECU5及びバキュームセンサ6が接続されている。
エンジンECU5は、車両のディーゼルエンジンを制御する電子制御ユニットである。エンジンECU5は、車両制御ECU4との間でエンジン制御に関する各種情報の送受信を行う。エンジンECU5は、エンジンの始動や停止、エンジン回転数、排気ブレーキの作動や非作動に関する情報をエンジン信号として車両制御ECU4に送信する。
エンジンECU5は、負圧アクチュエータ2を制御する。具体的には、エンジンECU5は、負圧アクチュエータ2とバキュームタンク3とを繋ぐ配管Hに設けられた電磁弁9を操作することで負圧アクチュエータ2に対する負圧の供給を制御する。
エンジンECU5は、排気ブレーキを作動させる場合、電磁弁9に電磁弁信号を出力する(電磁弁信号をON状態にする)。エンジンECU5は、電磁弁信号の出力により電磁弁9を開いてバキュームタンク3内に蓄えた負圧を供給することで、負圧アクチュエータ2を作動させ、排気ブレーキ用のシャッタバルブSを閉鎖する。電磁弁信号は特許請求の範囲に記載のアクチュエータ信号に相当する。
一方、エンジンECU5は、排気ブレーキを非作動にする場合、電磁弁9への電磁弁信号の出力を停止する(電磁弁信号をOFF状態にする)エンジンECU5は、電磁弁信号の出力停止により電磁弁9を閉じて負圧アクチュエータ2への負圧供給を止めることで、バネ機構などにより負圧アクチュエータ2を非作動の状態に戻し、シャッタバルブSを開放する。
バキュームセンサ6は、バキュームタンク3内のタンク圧力Pを検出するセンサである。タンク圧力Pを大気圧から引いた差分の圧力が、バキュームタンク3内に蓄えられる負圧となる。バキュームセンサ6は、タンク圧力Pの検出値をタンク圧力信号として車両制御ECU4へ送信する。
車両制御ECU4は、バキュームタンク3内の気体を吸引するバキュームポンプ10を制御している。具体的には、車両制御ECU4は、バキュームポンプ10を駆動させる場合、リレー13にリレー駆動信号を出力する(リレー駆動信号をON状態にする)。車両制御ECU4は、リレー駆動信号の出力によりリレー13の接点をONにすることで、電源12とバキュームポンプ10とを接続してバキュームポンプ10を駆動させる。リレー駆動信号は、特許請求の範囲に記載のポンプ信号に相当する。
また、車両制御ECU4は、バキュームポンプ10を停止させる場合、リレー駆動信号の出力を停止する(リレー駆動信号をOFF状態にする)。車両制御ECU4は、リレー駆動信号の出力停止によりリレー13の接点をOFFにすることで、電源12とバキュームポンプ10とを非接続にしてバキュームポンプ10を停止させる。なお、バキュームポンプ10とバキュームタンク3とを接続する配管Hには逆止弁11が設けられている。
車両制御ECU4は、バキュームタンク3内の負圧(大気圧とタンク圧力Pとの差圧)が負圧アクチュエータ2の最低作動負圧以上となるように、バキュームポンプ10を制御する。負圧アクチュエータ2の最低作動負圧とは、負圧アクチュエータ2を作動(すなわちシャッタバルブSを閉鎖)させるために最低限必要な負圧を意味する。負圧アクチュエータ2の最低作動負圧は一定値である。
車両制御ECU4は、ポンプ駆動開始圧力Pa及びポンプ駆動停止圧力Pbを設定値として記憶している。ポンプ駆動開始圧力Paは、バキュームポンプ10の駆動開始のトリガーとなる圧力値である。また、ポンプ駆動停止圧力Pbは、バキュームポンプ10の駆動停止のトリガーとなる圧力値であり、ポンプ駆動開始圧力Paより低い値として設定される。なお、ポンプ駆動開始圧力Pa及びポンプ駆動停止圧力Pbは一定値である必要はなく、大気圧などに応じて変動する値であってもよい。
車両制御ECU4は、バキュームタンク3内の負圧が消費されて、タンク圧力Pがポンプ駆動開始圧力Paまで上昇すると、バキュームポンプ10を駆動させることでタンク圧力Pを低下させる(負圧を蓄える)。そして、車両制御ECU4は、タンク圧力Pが所定のポンプ駆動停止圧力Pbまで低下すると、バキュームポンプ10を停止させる。
次に、負圧アクチュエータ制御システム1の故障を診断する故障診断装置Tについて説明する。
図2は、本実施形態に係る故障診断装置Tを示すブロック図である。図2に示されるように、故障診断装置Tは、車両制御ECU4及び異常表示用ランプ15を有している。
また、車両制御ECU4には、車両のエンジンキーの状態を検出するエンジンキー検出部14が接続されている。エンジンキー検出部14は、ON状態又はOFF状態へのエンジンキーの切り替えを検出した場合、エンジンキー信号を車両制御ECU4へ送信する。
図2に示されるように、車両制御ECU4は、システム自己診断部21、フェイルセーフ制御部22、及びダイアグ機能部23を有している。
システム自己診断部21は、車両制御ECU4やエンジンECU5からの各種信号の出力状態及びバキュームセンサ6によるタンク圧力Pの検出値に基づいて、システムの故障について自己診断を行う。自己診断(故障診断)について、詳細は後述する。
フェイルセーフ制御部22は、システム自己診断部21がシステム故障と診断した場合、負圧アクチュエータ制御システム1の安全性を確保するためのフェイルセーフ制御を実行する。フェイルセーフ制御部22は、フェイルセーフ制御の一つとして、異常表示用ランプ15を点灯させる。異常表示用ランプ15は、例えばインストルメントパネルに設けられ、運転者に負圧アクチュエータ制御システム1の故障(異常)を知らせる。
また、フェイルセーフ制御部22は、フェイルセーフ制御の一つとして、バキュームポンプ10を停止状態に維持する。バキュームポンプ10の停止は、リレー駆動信号の出力を停止することで行ってもよく、その他、緊急用の停止手段により停止させてもよい。
フェイルセーフ制御部22は、所定の復帰条件が満たされた場合に、フェイルセーフ制御を解除する。復帰条件には、エンジンキーのOFF状態への切り替え検出や外部からの故障診断結果の消去(ダイアグ消去)などが挙げられる。
ダイアグ機能部23は、外部の故障診断器に接続され、外部の故障診断器との間でデータのやり取りを行う。ダイアグ機能部23は、システム自己診断部21による自己診断の結果(ダイアグコード)を外部の故障診断器に対して出力する。また、外部の故障診断器からの入力を受け入れる。
次に、システム自己診断部21における故障診断方法について説明する。システム自己診断部21は、複数の故障判定条件を記憶しており、それぞれの故障判定条件が満たされた場合に、システムに故障があると診断する。
システム自己診断部21では、車両制御ECU4のリレー駆動信号(ポンプ信号)の状態、エンジンECU5の電磁弁信号(アクチュエータ信号)の状態、及びバキュームセンサ6によるタンク圧力Pの検出値に基づいて、故障判定条件が満たされたか否かを判定する。
具体的には、システム自己診断部21は、リレー駆動信号がON状態になった後、電磁弁信号がOFF状態かつバキュームセンサ6によるタンク圧力Pの検出値がポンプ駆動停止圧力Pb以上の場合で、所定時間(例えば180秒)が経過したときに、第1の故障判定条件が満たされたと判定する。
システム自己診断部21は、第1の故障判定条件が満たされたと判定した場合、リレー駆動信号がON状態にもかかわらず、十分な時間が経過してもタンク圧力Pの検出値が目標となるポンプ駆動停止圧力Pbまで低下しないことから、バキュームポンプ10が十分に機能しないポンプ不良やエア漏れなどの故障があると診断する。
また、システム自己診断部21は、リレー駆動信号がOFF状態の場合に、タンク圧力Pの検出値が所定時間(例えば10秒)内に所定値(例えば2kPa)以上低下したとき、第2の故障判定条件が満たされたと判定する。
システム自己診断部21は、第2の故障判定条件が満たされたと判定した場合、リレー駆動信号がOFF状態にもかかわらずバキュームポンプ10が駆動し続けるなどの故障があると診断する。なお、所定値は、バキュームセンサ6の元々のセンサ精度に基づく誤検出を故障と判定しないように、バキュームセンサ6の性能に基づいて適切に設定される。
更に、システム自己診断部21は、リレー駆動信号がON状態になった後、電磁弁信号がOFF状態のままで所定時間(例えば10秒)が経過してもタンク圧力Pの検出値が変化しない場合、第3の故障判定条件が満たされたと判定する。
システム自己診断部21は、第3の故障判定条件が満たされたと判定した場合、リレー駆動信号がON状態にもかかわらずバキュームポンプ10が駆動しないポンプ動作異常、具体的にはバキュームポンプ10へ信号伝達の異常や電力供給の異常などの故障があると診断する。
また、システム自己診断部21は、電磁弁信号がON状態になった後、リレー駆動信号がOFF状態のままで所定時間(例えば10秒)が経過してもタンク圧力Pが変化しない場合、第4の故障判定条件が満たされたと判定する。
システム自己診断部21は、第4の故障判定条件が満たされたと判定した場合、電磁弁信号がON状態にもかかわらず負圧アクチュエータ2による負圧の消費が起きない負圧アクチュエータ2や電磁弁9側の異常などの故障があると診断する。
また、システム自己診断部21は、バキュームセンサ6に関する診断を行う。以下、バキュームセンサ6の故障(異常)の状況とその故障判定条件について図3〜図6を参照して説明する。
図3は、バキュームセンサ6の検出値固定の異常を説明するためのグラフである。グラフの横軸はバキュームタンク3内の実際のタンク圧力P、グラフの縦軸はバキュームセンサ6の検出した検出値である。また、破線Rは実際のタンク圧力Pの変位を示し、実線Dはバキュームセンサ6の検出値の変位を示している。図3に示されるように、バキュームセンサ6に検出値固定の異常が生じると、実際のタンク圧力Pに関わらず検出値が一定となる。
また、図4は、バキュームセンサ6の一部範囲の検出値固定の異常を説明するためのグラフである。図4に示されるように、バキュームセンサ6に一部範囲の検出値固定の異常が生じると、一部範囲において検出値が一定となる。図3及び図4に示されるように、検出値固定の異常が生じると、ポンプ駆動開始圧力Paやポンプ駆動停止圧力Pbに検出値が至らず、バキュームポンプ10の駆動開始又は駆動停止が行われないおそれがある。
そこで、システム自己診断部21は、タンク圧力Pが変化すべき場合にバキュームセンサ6の検出値が変化しない時、検出値固定の異常の可能性があると診断する。
具体的には、システム自己診断部21は、リレー駆動信号がON状態になった後、電磁弁信号がOFF状態のままで所定時間(例えば10秒)が経過してもタンク圧力Pの検出値が変化しない場合、すなわち第3の故障判定条件が満たされた場合、バキュームポンプ10が駆動しないポンプ動作異常と共にバキュームセンサ6の検出値固定の異常の可能性があると診断する。
また、システム自己診断部21は、電磁弁信号がON状態になった後、リレー駆動信号がOFF状態のままで所定時間(例えば10秒)が経過してもタンク圧力Pの検出値が変化しない場合、すなわち第4の故障判定条件が満たされた場合、負圧アクチュエータ2や電磁弁9の異常の可能性と共にバキュームセンサ6の検出値固定の異常の可能性があると診断する。
図5は、バキュームセンサ6の上方ドリフト異常を説明するためのグラフである。また、図6は、バキュームセンサ6の上方ゲイン異常を説明するためのグラフである。図5及び図6に示されるように、バキュームセンサ6に上方ドリフト異常や上方ゲイン異常が生じると、実際のタンク圧力Pよりバキュームセンサ6の検出値が高くなる。その結果、実質的に、ポンプ駆動開始圧力Pa及びポンプ駆動停止圧力Pbが負圧側へずれることとなり、場合によってはバキュームポンプ10が停止しなくなるおそれがある。
そこで、システム自己診断部21は、リレー駆動信号がON状態になった後、電磁弁信号がOFF状態かつバキュームセンサ6によるタンク圧力Pの検出値がポンプ駆動停止圧力Pb以上の場合で、所定時間(例えば180秒)が経過したとき、すなわち第1の故障判定条件が満たされた場合、ポンプ不良やエア漏れと共にバキュームセンサ6の上方ドリフト異常や上方ゲイン異常の可能性があると診断する。
なお、システム自己診断部21の故障判定条件は、上述したものに限られず、様々な条件を採用することができる。また、第1〜第4の故障判定条件における所定時間は任意に変更可能である。更に、バキュームセンサ6の故障判定条件は、必ずしも第1〜第4の故障判定条件と同一である必要はなく、例えば所定時間などが異なっていてもよい。
以上説明した本実施形態に係る故障診断装置T及び故障診断方法によれば、バキュームポンプ10が駆動すればバキュームタンク3内のタンク圧力Pが低下し、負圧アクチュエータ2が駆動すれば負圧が消費されてタンク圧力Pが上昇することから、バキュームポンプ10を制御するためのリレー駆動信号の状態、負圧アクチュエータを制御するための電磁弁信号の状態、及びバキュームタンク3内のタンク圧力Pに基づいて、タンク圧力Pの異常な挙動を判定することで負圧アクチュエータ制御システム1の故障を診断することができる。
また、この故障診断装置T及び故障診断方法によれば、負圧アクチュエータ制御システム1に故障があると診断した場合に、バキュームポンプ10を停止状態に維持するフェイルセーフ制御を行うので、エア漏れやセンサ異常などの故障があるにもかかわらずバキュームポンプ10が駆動し続ける事態を防止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムは、排気ブレーキ用の負圧アクチュエータを制御する場合に限られず、エアブレーキその他の制動装置に用いる負圧アクチュエータの制御に用いてもよい。
また、一つのバキュームタンクに、複数のバキュームセンサを設ける態様であっても良い。この場合、複数のバキュームセンサの検出値をそれぞれ比較することで、より適切にバキュームセンサの故障を診断することができる。
また、バキュームポンプの制御はリレーを介したものに限られない。例えば、直接的にバキュームポンプに制御信号を出力する態様であってもよく、その他、周知の制御態様を採用することができる。同様に、負圧アクチュエータの制御についても、電磁弁を用いたものに限られず、様々な周知の制御態様を採用することができる。
1…負圧アクチュエータ制御システム 2…負圧アクチュエータ 3…バキュームタンク 4…車両制御ECU 5…エンジンECU 6…バキュームセンサ 9…電磁弁 10…バキュームポンプ 11…逆止弁 12…電源 13…リレー 14…エンジンキー検出部 15…異常表示用ランプ 21…システム自己診断部 22…フェイルセーフ制御部 23…ダイアグ機能部 Ex…排気管 H…配管 P…タンク圧力 Pa…ポンプ駆動開始圧力 Pb…ポンプ駆動停止圧力 S…シャッタバルブ T…故障診断装置

Claims (7)

  1. バキュームポンプによりバキュームタンク内に蓄えた負圧を利用し、負圧アクチュエータを制御する車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムにおける故障診断装置であって、
    前記バキュームポンプを制御するためのポンプ信号の状態、前記負圧アクチュエータを制御するためのアクチュエータ信号の状態、及び前記バキュームタンク内のタンク圧力に基づいて、前記負圧アクチュエータ制御システムの故障を診断する、故障診断装置。
  2. 前記負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断した場合に、前記バキュームポンプを停止状態に維持する、請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記ポンプ信号がON状態になった後、前記アクチュエータ信号がOFF状態かつ前記タンク圧力が所定のポンプ駆動停止圧力以上の場合で、所定時間が経過したときに、前記負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断する、請求項1又は2に記載の故障診断装置。
  4. 前記ポンプ信号がOFF状態の場合に、前記タンク圧力が所定時間内に所定値以上低下したとき、前記負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断する、請求項1〜3の何れか一項に記載の故障診断装置。
  5. 前記ポンプ信号がON状態になった後、前記アクチュエータ信号がOFF状態のままで所定時間が経過しても前記タンク圧力が変化しない場合に、前記負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断する、請求項1〜4の何れか一項に記載の故障診断装置。
  6. 前記アクチュエータ信号がON状態になった後、前記ポンプ信号がOFF状態のままで所定時間が経過しても前記タンク圧力が変化しない場合に、前記負圧アクチュエータ制御システムに故障があると診断する、請求項1〜5の何れか一項に記載の故障診断装置。
  7. バキュームポンプによりバキュームタンク内に蓄えた負圧を利用し、負圧アクチュエータを制御する車両制動用の負圧アクチュエータ制御システムにおける故障診断方法であって、
    前記バキュームポンプを制御するためのポンプ信号の状態、前記負圧アクチュエータを制御するためのアクチュエータ信号の状態、及び前記バキュームタンク内のタンク圧力に基づいて、前記負圧アクチュエータ制御システムの故障を診断する、故障診断方法。
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