JP2013250231A - 位相差検出装置、位相差検出プログラム及び位相差検出装置を用いたプラズマ処理システム - Google Patents

位相差検出装置、位相差検出プログラム及び位相差検出装置を用いたプラズマ処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】2つの交流信号の位相差を高速かつ高精度で検出する。
【解決手段】位相差演算部は、検出される2つの電圧v1(位相角φ1),v2(位相角φ2)の位相差φr(=φ2−φ1)を算出する。生成された電圧v1,v2の基本周波数と同一周波数の正弦波vsと余弦波vcを用いてv2s=v2×vs、v2c=v2×vc、v1s=v1×vs、v1c=v1×vcの演算をした後、ローパスフィルタで直流成分I2=(A2/2)・sin(φ2)、R2=(A2/2)・cos(φ2)、I1=(A1/2)・sin(φ1)、R1=(A1/2)・cos(φ1)を抽出する。複素乗算器でR3=R1×R2+I1×I2を演算してR3=(A1・A2/4)・cos(φr)算出し、I3=R2×I1−R1×I2を演算してI3=(A1・A2/4)・sin(φr)を算出し、逆正接演算器でφr=tan-1(I3/R3)を演算して位相差φrを算出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、周波数が同一で位相が異なる2つの交流信号の検出値の位相差を算出する位相差検出装置、位相検出プログラム及び位相差検出装置を用いたプラズマ処理装置に関する。
従来、周波数が同一で位相が異なる2つの交流信号の検出値をA/D変換した後、ディジタル演算によって両交流信号の位相差を算出する方法が提案されている。
例えば、特許第3808973号公報には、検出される2つの交流信号s1,s2をs1=A1・cos(ω・t)(ω=2・π・f、f:周波数)、s2=A2・cos(ω・t+φ)(φ:s1との位相差)とすると、下記の位相差算出方法が記載されている。
(1)ダイレクト・ディジタル・シンセサイザを用いて周波数(f+fo)又は(f−fo)[Hz](fo≪f)の正弦波s3=cos((ω+ωo)・t)又はcos((ω−ωo)・t)(ωo=2・π・fo)を生成し、この正弦波s3と交流信号s1,s2とを乗算してsa=s1×s3とsb=s2×s3の信号を生成する。例えば、s3=cos((ω+ωo)・t)とすると、信号sa,sbは、
a=s1×s3=A1・cos(ω・t)・cos((ω+ωo)・t)
=(1/2)・[cos((2ω+ωo)・t)+cos(ωo・t)]
b=s2×s3=A1・cos(ω・t+φ)・cos((ω+ωo)・t)
=(1/2)・[cos((2ω+ωo+φ)・t)+cos(ωo・t+φ)]
で表わされる。
(2)信号sa,sbにフィルタリング処理を行って周波数foより高い成分を除去し、周波数foの低周波信号sao=(1/2)・cos(ωo・t)とSbo=(1/2)・cos(ωo・t+φ)だけを抽出する。
(3)2つの低周波信号sao,sboを方形波に波形整形した後、ダイレクト・ディジタル・シンセサイザの基準クロックのクロックを用いて両低周波信号sao,sboの周期T(=1/fo)と立ち上がりタイミングのずれの時間tを計測し、360°×(t/T)[°]若しくは2π×(t/T)[rad]を演算して位相差φを求める。
特許第3808973号公報
特許第3808973号公報に記載の位相差算出方法は、位相差φの2つの交流信号s1,s2の検出値を低周波信号sao,sboに変換した後、基準クロックを用いて両低周波信号sao,sboの周期Tと位相のずれ時間tを計測し、その計測値を用いて位相差φを演算する方法である。
基準クロックの周波数をfCLKとすると、基準クロックの周期τはτ=1/fCLKであり、低周波信号sao,sboの周期TはT=1/foであるから、周期Tを計測する分解能NはN=T/τ=fCLK/fo[回/周期]である。そして、この分解能Nを角度の分解能Bに変換すると、B=360°/N=360°×fo/fCLK[°]又はB=2π×fo/fCLK[rad]となる。従来の位相差算出方法は、低周波信号sao,sboの周期Tと位相のずれ時間tの計測値を用いて位相差φを演算しているので、その演算値の精度が分解能Bによって変化する。
すなわち、周波数の比Rf=fo/fCLKを大きくすると、分解能Bが大きくなるので、検出精度が低くなり、比Rfを小さくすると、分解能Bが小さくなるので、検出精度が高くなる。検出精度を高くする方法として、基準クロックの周波数fCLKの設計値を高くする、若しくは周波数foの設計値を小さくする方法が考えられる。周波数fCLKを高周波化する方法は、基準クロックで動作させるダイレクト・ディジタル・シンセサイザや周期Tと位相のずれ時間tを計測するための基準クロックのカウンタなどのデバイスの高速化に一定の限界があるので、周波数fCLKを任意の高周波に設定できないという不都合がある。
周波数foを低周波化する方法は、周期T=1/foで位相差φが検出されるので、検出間隔が長くなり、検出していない期間に位相差φが大きく変化した場合には検出値の信頼性が低下するという問題がある。
上記のように、従来の位相差検出方法は、分解能Bが比Rf=fo/fCLKによって変化し、検出周期(1/fo)と分解能B(検出精度)がトレードオフの関係になっているので、周波数foと基準クロックの周波数fCLKの最適設計が困難であるという問題がある。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、2つの交流信号の位相差を高速かつ高精度で検出することのできる位相差検出装置、位相差検出プログラム及び位相差検出装置を用いたプラズマ処理システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される位相差検出装置は、第1の交流信号と、この第1の交流信号の基本周波数と同一の周波数を有する第2の交流信号との位相差を検出する位相差検出装置であって、前記基本周波数と同一の周波数を有する正弦波信号を生成する正弦波生成手段と、前記基本周波数と同一の周波数を有する余弦波信号を生成する余弦波生成手段と、前記第1の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第1の信号乗算手段と、前記第1の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第2の信号乗算手段と、前記第2の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第3の信号乗算手段と、前記第2の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第4の信号乗算手段と、前記第1の信号乗算手段乃至前記4の信号乗算手段の各乗算結果に含まれる交流成分をそれぞれ除去して4つの直流成分を抽出する直流成分抽出手段と、前記4つの直流成分を用いた所定の演算処理によって前記位相差の余弦値と正弦値の三角関数値を算出する三角関数値演算手段と、前記三角関数値演算手段で算出された前記余弦値と前記正弦値を用いて、前記余弦値に対する前記正弦値の比の逆正接演算を行うことにより前記位相差を算出する位相差演算手段と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
上記の位相差検出装置の好ましい実施形態によれば、上記の位相差検出装置において、前記第1の交流信号をA1・cos(2π・f0・t+φ1)+h1(t)(h1(t)は高調波成分の総和)とし、前記第2の交流信号をA2・cos(2π・f0・t+φ2)+h2(t)(h1(t)は高調波成分の総和)とすると、前記正弦波生成手段により生成される正弦波信号と前記余弦波生成手段により生成される余弦波信号は、sin(2π・f0・t)とcos(2π・f0・t)で表わされ、前記直流分成分抽出手段より抽出される4つの直流成分は、R1=(A1/2)・cos(φ1)、I1=(A1/2)・sin(φ1)、R2=(A2/2)・cos(φ2)、I2=(A2/2)・sin(φ2)で表わされ、前記三角関数値演算手段は、R1×R2+I1×I2の演算処理により(A1・A2/4)・cos(φr)(但し、φr=φ2−φ1)で表わされる余弦値を算出し、R2×I1−R1×I2の演算処理により(A1・A2/4)・sin(φr)で表わされる正弦値を算出する(請求項2)。
また、上記の位相差検出装置の好ましい実施形態によれば、前記正弦波生成手段と前記余弦波生成手段は、第1の基準クロックを発生する第1のクロック発生手段と、前記第1の交流信号の基本周波数の値を保持する第1の周波数保持手段と、前記第1の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記第1の周波数保持手段に保持された前記基本周波数の値と加算結果とを加算して出力する第1の加算手段と、所定の正弦波又は余弦波の波高値のテーブルが記憶され、前記第1の加算器から加算結果が出力される毎にその加算結果に対応する波高値を出力する第1の波形記憶手段と、を含むダイレクト・ディジタル・シンセサイザによって構成される(請求項3)。
本発明の第2の側面によって提供される位相差検出プログラムは、コンピュータを、第1の交流信号と、この第1の交流信号の基本周波数と同一の周波数を有する第2の交流信号との位相差を検出する位相差検出装置として機能させる位相差検出プログラムであって、前記コンピュータを、前記基本周波数と同一の周波数を有する正弦波信号を生成する正弦波生成手段と、前記基本周波数と同一の周波数を有する余弦波信号を生成する余弦波生成手段と、前記第1の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第1の信号乗算手段と、前記第1の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第2の信号乗算手段と、前記第2の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第3の信号乗算手段と、前記第2の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第4の信号乗算手段と、前記第1の信号乗算手段乃至前記4の信号乗算手段の各乗算結果に含まれる交流成分をそれぞれ除去して4つの直流成分を抽出する直流成分抽出手段と、前記4つの直流成分を用いた所定の演算処理によって前記位相差の余弦値と正弦値の三角関数値を算出する三角関数値演算手段と、前記三角関数値演算手段で算出された前記余弦値と前記正弦値を用いて、前記余弦値に対する前記正弦値の比の逆正接演算を行うことにより前記位相差を算出する位相差演算手段と、して機能させることを特徴とする(請求項4)。
本発明の第3の側面によって提供されるプラズマ処理システムは、プラズマチャンバーの一対の電極に周波数が同一で所定の位相差を有する2つの高周波電圧を供給して被加工物のプラズマ処理を行うプラズマ処理システムであって、請求項1乃至3のいずれかに記載の位相差検出装置と、前記一対の電極の各入力端における交流電圧を検出し、一方の検出電圧を前記第1の交流信号とし、他方の検出電圧を前記第2の交流信号として前記位相差検出装置に出力する交流電圧検出手段と、前記周波数と前記位相差の制御値を入力する入力手段と、前記入力手段で入力された前記位相差の制御値と前記位相差検出装置で検出された位相差との差分を算出する演算手段と、前記周波数の制御値に基づいて当該周波数を有し且つ位相角が零の第1の高周波指令信号を生成する第1の高周波指令信号生成手段と、前記周波数の制御値と前記演算手段で算出された前記位相差の差分とに基づいて当該周波数を有し且つ当該位相差の差分の位相角を有する第2の高周波指令信号を生成する第2の高周波指令信号生成手段と、前記第1の高周波指令信号に基づいて前記周波数の制御値を有し且つ位相角が零の高周波電圧を前記一対の電極の一方に出力する第1の高周波発生手段と、前記第2の高周波指令信号に基づいて前記周波数の制御値を有し且つ前記位相差の差分の位相角を有する高周波電圧を前記一対の電極の他方に出力する第2の高周波発生手段と、を備えたことを特徴とする(請求項5)。
上記のプラズマ処理システムの好ましい実施形態によれば、前記第1の高周波指令信号生成手段は、第2の基準クロックを発生する第2のクロック発生手段と、前記入力手段で入力された周波数の制御値を保持する第2の周波数保持手段と、前記第2の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記第2の周波数保持手段に保持された前記周波数の制御値と加算結果とを加算して出力する第2の加算手段と、所定の正弦波又は余弦波の波高値のテーブルが記憶され、前記第2の加算器から加算結果が出力される毎にその加算結果に対応する波高値を出力する第2の波形記憶手段と、前記第2の波形記憶手段から出力される波高値をアナログ信号に変換する第1の信号変換手段と、を含むダイレクト・ディジタル・シンセサイザによって構成され、前記第2の高周波指令信号生成手段は、前記入力手段で入力された周波数の制御値を保持する第3の周波数保持手段と、前記演算手段で算出された前記位相差の差分を保持する位相差保持手段と、前記第2の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記第3の周波数保持手段に保持された前記周波数の制御値と加算結果とを加算して出力する第3の加算手段と、前記第2の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記位相差保持手段に保持された前記位相差の差分と加算結果とを加算して出力する第4の加算手段と、所定の正弦波又は余弦波の波高値のテーブルが記憶され、前記第4の加算器から加算結果が出力される毎にその加算結果に対応する波高値を出力する第3の波形記憶手段と、前記第3の波形記憶手段から出力される波高値をアナログ信号に変換する第2の信号変換手段と、を含むダイレクト・ディジタル・シンセサイザによって構成される(請求項6)。
本発明に係る位相差検出装置によれば、第1,第2の交流信号の基本周波数と同一の周波数を有する正弦波信号と余弦波信号を生成し、第1の交流信号と正弦波信号、第1の交流信号と余弦波信号、第2の交流信号と正弦波信号、第2の交流信号と正弦波信号の各乗算を行って4つの乗算値を求め、各乗算値に含まれる交流成分を除去して4つの直流成分のみを抽出した後、その4つの直流成分に所定の演算処理を行って位相差の余弦値と正弦値が算出される。そして、余弦値に対する正弦値の比の逆正接演算を行うことにより位相差が算出される。
例えば、第1の交流信号v1をv1=A1・cos(2π・f0・t+φ1)+h1(t)(h1(t)は高調波成分の総和)とし、第2の交流信号v2をv2=をA2・cos(2π・f0・t+φ2)+h2(t)(h2(t)は高調波成分の総和)とすると、正弦波信号vsはvs=sin(2π・f0・t) で表わされ、余弦波信号vcはvc=cos(2π・f0・t)で表わされる。従って、v1c=v1×vc、v1s=v1×vs、v2c=v2×vc、v2s=v2×vsの演算を行い、各演算結果v1c,v1s,v2c,v2sの交流成分を除去すると、v1cの直流成分R1=(A1/2)・cos(φ1)、v1sの直流成分I1=(A1/2)・sin(φ1)、v2cの直流成分R2=(A2/2)・cos(φ2)、v2sの直流成分I2=(A2/2)・sin(φ2)が得られる。
そして、R3=R1×R2+I1×I2の演算処理により(A1・A2/4)・cos(φr)(φr=φ2−φ1)で表わされる余弦値R3が算出され、I3=I1×R2−R1×I2の演算処理により(A1・A2/4)・sin(φr)で表わされる正弦値I3が算出され、更にtan-1(I3/R3)を演算することにより位相差φrが算出される。
本発明に係る位相差検出装置では、位相差φr(=φ2−φ1)の算出プロセスに従来の位相差算出方法のような検出周期(1/fo)と分解能B(検出精度)のパラメータが含まれないので、検出周期と分解能がトレードオフの関係になるという問題がない。このため、高速かつ高精度で位相差φrを検出することができる。
また、一対の電極に印加されている2つの高周波電圧の実際の位相差を検出し、その検出結果をフィードバックして一対の電極に供給する2つの高周波電圧の位相差を制御値に制御する本発明に係るプラズマ処理システムによれば、本発明に係る位相差検出装置によって実際の位相差を高速かつ高精度に検出できるので、一対の電極に印加されている2つの高周波電圧の実際の位相差が安定して制御値に制御され、プラズマ処理の安定制御を容易に行うことができる。
本発明に係る位相差検出装置が用いられたプラズマ処理システムの構成を示す図である。 位相差制御装置の演算機能をブロックで示した図である。 第1信号生成部のブロック構成図である。 第2信号生成部のブロック構成図である。 位相差演算部の内部構成を示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る位相差検出装置が用いられたプラズマ処理システムの構成を示す図である。
プラズマ処理システム1は、半導体ウェハや液晶基板等の被加工物に対して高周波電力を供給して、例えばプラズマエッチングといった加工処理を行うシステムである。このプラズマ処理システム1は、2つの高周波電源装置2,3、2つのインピーダンス整合装置4,5、2つの交流電圧計6,7、位相差制御装置8、負荷としてのプラズマチャンバー9及び入力装置10で構成されている。
プラズマ処理システム1は、プラズマチャンバー9内に配設された一対の電極91,92に所定の位相差φを有する高周波電力を供給して被加工物のプラズマ処理を行う。高周波電源装置2及びインピーダンス整合装置4は、第1の電極91に周波数f0の第1の高周波電力を供給する第1の高周波供給装置を構成し、高周波電源装置3及びインピーダンス整合装置5は、第2の電極92に第1の高周波電力に対して位相差φだけずらせて周波数f0の第2の高周波電力を供給する第2の高周波供給装置を構成している。
インピーダンス整合装置4は、高周波電源装置4の出力インピーダンスとプラズマチャンバー9のインピーダンス(電極91の接続端からプラズマチャンバー9側を見た負荷インピーダンス)との整合を取る装置である。図示はしていないが、インピーダンス整合装置4,5にはそれぞれ高周波電源装置2,3との接続端の反射係数を監視しながらインピーダンス整合用の可変リアクタンス素子を自動的に調整する機構が設けられている。プラズマ処理中はインピーダンス整合装置4,5が高周波電源装置2,3との接続端の反射係数を可及的に最小になるように自動的に整合動作をするので、高周波電源装置2,3から出力される各高周波電力は可及的に電力損失を抑制してプラズマチャンバー9の第1の電極91と第2の電極92に供給される。
交流電圧計6,7と位相差制御装置8は、第1の電極91と第2の電極92に供給される高周波電圧の実測値v1,v2と外部入力によって位相差制御装置8に設定される周波数f0及び位相差φとを用いて高周波電源装置2に対する第1の高周波指令信号S1と高周波電源装置3に対する第2の高周波指令信号S2を生成し、両高周波指令信号S1,S2をそれぞれ高周波電源装置2と高周波電源装置3にフィードバックする。
高周波電源装置2は、位相差制御装置8から入力された第1の高周波指令信号S1=cos(2π・f0・t)に基づいて所定の振幅A1の高周波電圧vC1を生成し、インピーダンス整合装置4を介してプラズマチャンバー9の第1の電極91に供給する。同様に、高周波電源装置3は、位相差制御装置8から入力された第2の高周波指令信号S2=cos(2π・f0・t+φ’)(φ’:制御値φと実際の位相差0との差分Δφが漸近するよう求めた値)に基づいて所定の振幅A2の高周波電圧vC2を生成し、インピーダンス整合装置4を介してプラズマチャンバー9の第2の電極92に供給する。
交流電圧計6,7及び位相差制御装置8のよる第1,第2の高周波指令信号S1,S2のフィードバック制御により、プラズマ処理システム1の第1の電極91に供給される高周波電圧と第2の電極92に供給される高周波電圧は、外部入力によって設定された高周波電圧の制御値(目標値)v1,v2に制御される。
すなわち、高周波電源装置2から高周波電圧vC1が出力されても高周波電源装置2と第1の電極91の間のインピーダンス整合装置4を含む伝送経路によって位相角φ1が生じ、振幅のロスを無視すると、第1の電極91には高周波電圧v1=A1・cos(2π・f0・t+φ1)が供給される。同様に、高周波電源装置3から高周波電圧vC2が出力されても高周波電源装置3と第2の電極92の間のインピーダンス整合装置5を含む伝送経路によって位相角φ2が生じ、振幅のロスを無視すると、第2の電極92には高周波電圧v2=A2・cos(2π・f0・t+φ2)が供給される。
高周波電圧v1と高周波電圧v2との位相差(実際の位相差)φrは、φr=(φ2−φ1)である。位相差制御装置8は、交流電圧計6,7による高周波電圧の実測値v1,v2と内部で発生させる所定の正弦波及び余弦波とを用いて実際の位相差φrと位相差の制御値φの差分Δφ=φ−φrを算出し、この算出値を用いて第1の高周波指令信号S1と第2の高周波指令信号S2を生成し、第1の高周波指令信号S1を第1の高周波電源装置2に入力し、第2の高周波指令信号S2を第2の高周波電源装置3に入力する。
位相差制御装置8は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えるマイクロコンピュータによって構成され、そのマイクロコンピュータが予め設定されたプログラムを実行することによって位相差の差分Δφの演算処理と第1,第2の高周波指令信号s1,2の生成処理を行う。なお、位相差制御装置8は、をFPGA(Field Programmable Gate Array)で実現することも可能である。
位相差制御装置8は、本発明に係る位相差演算方法によって実際の位相差φrを算出する。位相差制御装置8の位相差φrの演算処理をする部分が本発明に係る位相差検出装置に相当している。
ここで、本発明に係る実際の位相差φrの演算方法について説明する。
交流電圧計6によって検出される高周波電圧v1(t)=A1・cos(2π・f0・t+φ1)+h1(t)(h1(t)は高調波成分の総和)と交流電圧計7によって検出される高周波電圧v2(t)=A2・cos(2π・f0・t+φ2)+h2(t)(h2(t)は高調波成分の総和)をA/D変換した離散時間信号は、
1[k]=A1・cos(2π・f0・k+φ1)+h1[k]
2[k]=A2・cos(2π・f0・k+φ2)+h2[k]
で表わされる。
ダイレクト・ディジタル・シンセサイザ(Direct・Digital・synthesizer:DDS)によりv1[k],v2[k]の基本波成分の余弦波vc[k]=cos(2π・f0・k)と正弦波vs[k]=sin(2π・f0・k)を生成し、
1c[k]=v1[k]×vc[k] …(1)
2c[k]=v2[k]×vc[k] …(2)
1s[k]=v1[k]×vs[k] …(3)
2s[k]=v2[k]×vs[k] …(4)
の演算処理を行って離散時間信号v1c[k],v2c[k],v1s[k],v2s[k]を算出する。
(1)式〜(4)式は、三角関数の加法定理によって整理すると、
1c[k]=(A1/2)・cos(φ1)+(A1/2)・cos(4π・f0・k+φ1))
+h1[k]・cos(2π・f0・k)…(5)
2c[k]=(A2/2)・(cos(φ2)+(A2/2)・cos(4π・f0・k+φ2)
+h2[k]・cos(2π・f・k)…(6)
1s[k]=(A1/2)・(-sin(φ1)+(A1/2)・sin(4π・f0・k+φ1))
+h1[k]・sin(2π・f0・k)…(7)
2s[k]=(A2/2)・(-sin(φ2)+(A2/2)・sin(4π・f0・k+φ2))
+h2[k]・sin(2π・f0・k)…(8)
となる。
(5)式〜(8)式から明らかなように、離散時間信号v1c[k],v2c[k],v1s[k],v2s[k]は第1項の直流成分と第2項及び第3項の交流成分の合成波である。従って、離散時間信号v1c[k],v2c[k],v1s[k],v2s[k]に交流成分を除去するフィルタリング処理(ローパスフィルタによるフィルタリング処理)をすると、位相角φ1の正弦波と余弦波及び位相角φ2の正弦波と余弦波の4つの離散時間信号が得られる。これらの離散時間信号は、離散時間(サンプリング番号k)に関係しない値を有している。
位相角φ1の正弦波と余弦波をR1=(A1/2)・cos(φ1)、I1=(A1/2)・sin(φ1)、位相角φ2の正弦波と余弦波をR2=(A2/2)・cos(φ2)、I2=(A2/2)・sin(φ2)とすると、
3=R1×R2+I1×I2 …(9)
=(A1・A2/4)[cos(φ1)・cos(φ2)+sin(φ1)・sin(φ2)]
=(A1・A2/4)・cos(φ2−φ1)=(A1・A2/4)・cos(φr)
3=R2×I1−R1×I2 …(10)
=(A1・A2/4)・[−sin(φ1)・cos(φ2)+cos(φ1)・sin(φ2)]
=(A1・A2/4)・sin(φ2−φ1)=(A1・A2/4)・sin(φr)
3/R3=tan(φr)
であるから、位相差φrは、
φr=tan-1(I3/R3) …(11)
の、演算式によって求めることができる。
次に、位相差制御装置8の構成について説明する。
図2は、位相差制御装置8の演算機能をブロックで示した図である。
位相差制御装置8は、第1の高周波指令信号S1を生成する第1信号生成部81、第2の高周波指令信号S2を生成する第2信号生成部82、入力装置10から制御値として入力される高周波電源装置2,3の出力周波数f0を有する余弦波信号vcを生成する第3信号生成部83、同出力周波数f0の正弦波信号vsを生成する第4信号生成部84,交流電圧計6,7で検出された高周波電圧v1と高周波電圧v2の位相差φrを算出する位相差演算部85、入力装置10から制御値として入力される位相差φと位相差演算部85で算出される位相差φrの差分Δφを算出する加算器86及び基準クロックを発生するクロック87を備える。
位相差制御装置8には入力装置10と図示省略の表示装置が設けられており、作業者がその入力装置10と表示装置によって高周波電源装置2,3から出力させる高周波の周波数f0(制御値)と、高周波電源装置2の出力電圧vc1と高周波電源装置3の出力電圧vc2の位相差φ(制御値)を設定するようになっている。位相差制御装置8に設定される周波数f0は、例えば、プラズマ処理システムで良く使用される2.0[MHz]や13.56[MHz]である。入力装置から入力された周波数f0は、第1信号生成部81〜第4信号生成部84に入力され、入力装置10から入力された位相差φは、加算器86に入力される。
第1信号生成部81は、例えば、図3に示すブロック図で表わされるダイレクト・ディジタル・シンセサイザ(DDS)で構成されている。
DDSは、基本構成として基本波形(正弦波、三角波、矩形波等の基本波形)の1周期分の波高値を所定のビット数でサンプルリングした波形データを格納したルックアップテーブルと、任意の時点における所望の周波数の位相を生成する位相アキュムレータと、D/A変換器とを備え、ルックアップテーブルから位相アキュムレータで生成される位相に対応する波高値を読み出して所望の周波数の波高値データを生成し、その波高値データをD/A変換して所望の周波数の信号を出力する信号生成器である。
図3に示す第1信号生成部81のDDSの基本構成は、加算器811、周波数設定用レジスタ812、ルックアップテーブル(LUT)813及びD/A変換器814である。ルックアップテーブル812には所定のビット数で余弦波の波高値のデータが格納されている。周波数設定用レジスタ811には入力装置10で入力された周波数f0のディジタル値を設定するレジスタである。
加算器812は、クロック87から基準クロックのクロックパルスが入力される毎に(基準クロックの立上りタイミング又は立下りタイミングで)周波数設定用レジスタ812に設定された周波数f0の値と加算器811の前回の加算結果とを加算する処理を行い、その加算結果をアドレスデータとしてルックアップテーブル813に出力する。従って、クロック87、加算器811及び周波数設定用レジスタ812は、位相アキュムレータの機能を果たしている。
ルックアップテーブル813は、加算器811からアドレスデータが入力される毎にそのアドレスデータに対応する波高値のデータを読み出してD/A変換器814に出力し、D/A変換器814は、その波高値のデータをアナログ信号に変換する。そして、D/A変換器814から出力されるアナログ信号は、図示しないローパスフィルタと増幅器を介して不要な周波数成分の除去と振幅のレベル調整が行われて第1の高周波指令信号S1として出力される。この第1の高周波指令信号S1は、S1=cos(2π・f0・t)(振幅を1に正規化している)で表わされる信号である。
第2信号生成部82は、例えば、図4に示すブロック図で表わされるDDSで構成されている。同図に示すDDSの基本構成は、加算器821,826、周波数設定用レジスタ822、ルックアップテーブル(LUT)823、D/A変換器824及び位相差設定用レジスタ825である。加算器821、周波数設定用レジスタ822、ルックアップテーブル823及びD/A変換器824は、第1信号生成部81の加算器811、周波数設定用レジスタ812、ルックアップテーブル813及びD/A変換器814にそれぞれ対応し、同一の機能を果たす。周波数設定用レジスタ822には周波数設定用レジスタ812と同様に入力装置10で入力された周波数f0のディジタル値が設定され、ルックアップテーブル823にはルックアップテーブル813と同一の波高値のデータが格納されている。
従って、図4に示す第2信号生成部82のDSSは、図3に示す第1信号生成部81のDSSに対して、位相差設定用レジスタ825と加算器826が追加されている点が異なる。位相差設定用レジスタ825には図2の加算器86で算出される位相差の差分Δφ=φ−φrが設定される。加算器826は、加算器822の加算結果に位相差設定用レジスタ825に設定された位相差の差分Δφを加算し、その加算結果をアドレスデータとしてルックアップテーブル823に出力する。従って、第2信号生成部82では、加算器821,826、周波数設定用レジスタ822及び位相差設定用レジスタ825が位相アキュムレータの機能を果たしている。
第2信号生成部82では、加算器821がクロック87から基準クロックのクロックパルスが入力される毎に周波数設定用レジスタ822に設定された周波数f0の値と加算器821の前回の加算結果とを加算する処理を行う。更に加算器826が加算器822の加算結果に位相差設定用レジスタ825に設定された位相差の差分Δφを加算し、その加算結果をアドレスデータとしてルックアップテーブル823に出力する。
加算器826の加算結果は加算器821の加算結果に位相差の差分Δφを加算したものであるから、その加算結果をアドレスデータとしてルックアップテーブル823から出力される波高値のデータは、第1信号生成部81のルックアップテーブル813から出力される波高値のデータに対して位相がΔφだけ遅れたものとなる。従って、D/A変換器824から出力されるアナログ信号に対して図示しないローパスフィルタと増幅器により不要な周波数成分の除去と振幅のレベル調整を行って生成される第2の高周波指令信号S2は、S2=cos(2π・f0・t+Δφ)(振幅を1に正規化している)で表わされる信号となる。
第3信号生成部83は、図3に示した第1信号生成部81と同様のブロック構成を有するDDSで構成され、第1信号生成部81と同様の動作をして余弦波信号vcを生成する。第3信号生成部83で生成される余弦波信号vcは、位相差演算部85に入力され、上述した(1)式,(2)式のディジタル演算処理に用いられるので、第3信号生成部83のDDSにはD/A変換器は設けられていない。従って、第3信号生成部83ではルックアップテーブルから出力される波高値のデータが余弦波信号vcとして出力される。この余弦波信号vcは、vc[k]=cos(2π・f0・k)(振幅を1に正規化している)で表わされる信号である。
また、第4信号生成部84は第3信号生成部83と同様のブロック構成を有するDDSで構成され、第3信号生成部83と同様の動作をして正弦波信号vcを生成する。第4信号生成部84では正弦波信号vsを生成するので、ルックアップテーブルには正弦波の波高値のデータ(ルックアップテーブル813に格納されている余弦波に対して90°位相が遅れた波高値のデータ)が格納されている点が第3信号生成部83とは異なる。第4信号生成部84から出力される正弦波信号vsは、vs[k]=sin(2π・f0・k)(振幅を1に正規化している)で表わされる信号である。
第4信号生成部84は第2信号生成部82と同様のブロック構成を有するDDSで構成してもよい。この場合は、ルックアップテーブルにルックアップテーブル813に格納されている余弦波と同一の波高値のデータが格納され、位相差設定用レジスタ825に位相が90°遅れる適当な位相差のデータが設定された構成となる。この構成では、加算器821から出力される位相のデータを位相差設定用レジスタ825と加算器826によって90°位相を遅らせることによりルックアップテーブル823から読み出す位相を90°遅らせ、これによりルックアップテーブル824から読み出される余弦波の波高値が実質的に正弦波の波高値となる。
図5は、図2の位相差演算部85の内部構成を示すブロック図である。
位相差演算部85は、2つのA/D変換器851a,851b、4つの乗算器852a,852b,852c,852d、4つのローパスフィルタ853a,853b,853c,853d、符号反転器854、複素乗算器855及び逆正接演算器856で構成される。図示はしていないが、位相差演算部85にもクロック811,821と共通のクロックから出力される基準クロックが入力されており、位相差演算部85は、基準クロックに基づき第1信号生成部81〜第4信号生成部84の波高値のデータ生成動作に同期して位相差の差分Δφを算出する処理を行う。
A/D変換器851aは、交流電圧計6の検出電圧v1(t)=A1・cos(2π・f0・t+φ1) +h1(t)をディジタル信号の検出電圧v1[k]=A1・cos(2π・f0・k+φ1)+h1[k]に変換し、A/D変換器851bは、交流電圧計7の検出電圧v2(t)=A2・cos(2π・f0・t+φ2)+h2(t)をディジタル信号の検出電圧v2[k]=A2・cos(2π・f0・k+φ2)+h2[k]に変換する。
乗算器852aは、第4信号生成部84で生成される余弦波信号vs[k]とA/D変換器851bから出力される交流電圧計7の検出電圧v2[k]を乗算して(8)式のv2s[k]を求め、乗算器852bは、第3信号生成部83で生成される正弦波信号vc[k]とA/D変換器851bから出力される交流電圧計7の検出電圧v2[k]を乗算して(6)式のv2c[k]を求める。乗算器852cは、第4信号生成部84で生成される余弦波信号vs[k]とA/D変換器851aから出力される交流電圧計6の検出電圧v1[k]を乗算して(7)式のv1s[k]を求め、乗算器852dは、第3信号生成部83で生成される正弦波信号vc[k]とA/D変換器851aから出力される交流電圧計6の検出電圧v1[k]を乗算して(5)式のv1c[k]を求める。
ローパスフィルタ853aは、乗算器852aから出力される信号v2s[k]の交流成分を除去して正弦波I2=(A2/2)・sin(φ2)を抽出し、ローパスフィルタ853bは、乗算器852bから出力される信号v2c[k]の交流成分を除去して余弦波R2=(A2/2)・cos(φ2)を抽出する。ローパスフィルタ853bから出力される余弦波R2はそのまま複素乗算器855に入力されるが、ローパスフィルタ853aから出力される正弦波I2は符号反転器854によって−I2に符号が反転された後、複素乗算器855に入力される。
ローパスフィルタ853cは、乗算器852cから出力される信号v1s[k]の交流成分を除去して正弦波I1=(A1/2)・sin(φ1)を抽出し、ローパスフィルタ853dは、乗算器852bから出力される信号v1c[k]の交流成分を除去して余弦波R1=(A1/2)・cos(φ1)を抽出する。ローパスフィルタ853c,853dから出力される正弦波I1と余弦波R1は複素乗算器855に入力される。
複素乗算器855は、複素数の乗算を行う。すなわち、2つの複素数α,βをα=R1+j・I1、β=R2−j・I2とすると、α×β=(R1×R2+I1×I2)+j・(R2×I1−R1×I2)であるから、複素乗算器855は、α×βの実数部(R1×R2+I1×I2)と虚数部(R2×I1−R1×I2)の演算を行う。上述したように、α×βの実数部(R1×R2−I1×I2)は(9)式の演算であり、α×βの虚数部(R2×I1−R1×I2)は(10)式の演算である。従って、複素乗算器855は、(9)式のR3と(10)式のI3を算出し、逆正接演算器856に入力する。
逆正接演算器856には(I3/R3)を引数とする逆正接関数tan-1(I3/R3)の演算式が設定されており、逆正接演算器856は、複素乗算器855から入力される実数部R3と虚数部I3をtan-1(I3/R3)の引数に代入して逆正接値、すなわち、(11)式に示す位相差φrを算出する。逆正接演算器856で算出された位相差φrは加算器86に入力され、加算器86で入力装置10から入力された位相差の制御値φとの差分Δφ=φ−φrが算出される。この算出結果は、図2,図4に示すように、第2信号演算部82の位相差設定用レジスタ825に入力される。
本実施形態のプラズマ処理システム1では、システムの起動時に位相差制御装置8から高周波電源装置2に第1の高周波指令信号S1=cos(2π・f0・t)が出力され、高周波電源装置3に第2の高周波指令信号S2=cos(2π・f0・t+Δφ)が出力される。
高周波電源装置2は第1の高周波指令信号S1に基づいて所定の振幅A1の高周波電圧vC1を出力し、高周波電源装置3は第2の高周波指令信号S2に基づいて所定の振幅A2の高周波電圧vC2を出力する。高周波電源装置2から出力された高周波電圧vC1は、インピーダンス整合装置4を介してプラズマチャンバー9の第1の電力91に供給されるが、高周波電源装置2と第1の電極91との間のインピーダンス整合装置4や伝送線路によって位相が変化し、第1の電力91に供給される高周波電圧v1は、v1=A1・cos(2π・f0・t+φ1)となる。同様に、第2の電力92に供給される高周波電圧v2は、v1=A1・cos(2π・f0・t+φ2)となる。
第1の電極91に供給された高周波電圧v1と第2の電極92に供給された高周波電圧v2は交流電圧計6,7でそれぞれ検出され、位相差制御装置8に入力される。位相差制御装置8は、高周波電圧v1,v2の検出値と入力装置10によって設定された周波数f0及び位相差φとを用いて上記の(1)式〜(4)式の演算処理を行った後、これらの演算結果の交流成分を除去するフィルタリング処理をして直流成分のみを抽出し、その抽出値を用いて(9)式〜(11)式の演算を行うことにより高周波電圧v1と高周波電圧v2の位相差φrを算出する。
更に、位相差制御装置8は、入力装置10から設定された位相差の制御値φと実際の位相差φrの差分Δφを求め、その差分Δφを第2の高周波指令信号S2を生成する第2信号生成部82にフィードバックして制御値φから位相のずれを修正した第2の高周波指令信号S2=cos(2π・f0・t+Δφ)を生成する。位相差制御装置8の第2の高周波指令信号S2の修正処理は、クロック811,821で生成される基準クロックの周期で行われる。従って、第1の電極91に供給される第1の高周波電圧v1と第2の電極92に供給される第2の高周波電圧v2の位相差(実際の位相差)φrは、位相差制御装置8によって制御値φに安定化するように制御される。
上記のように、本実施形態では(9)式と(10)式により2つの複素数α,βの乗算値の実数部に相当するR3と虚数部に相当するI3を求め、その演算値R3,I3を用いて(11)式に示す逆正接関数の演算をすることにより位相差φrを求めるようにしているので、従来の位相差検出方法のような検出周期(1/fo)と分解能B(検出精度)がトレードオフの関係になるという問題がない。
従って、高速かつ高精度で位相差φrを検出して第1の電極91に供給される第1の高周波電圧v1と第2の電極92に供給される第2の高周波電圧v2との位相差を制御値φに安定化させることができるので、第1の電極91と第2の電極92との間に発生させるプラズマの安定制御を精度よく、高速で行うことができる。
上記実施形態では、同一の周波数f0で所定の位相差φを設けて2つの高周波電圧v1,v2をプラズマチャンバー9に供給するプラズマ処理システム1の位相差制御装置8に本発明に係る位相差検出装置を適用した例について説明したが、本発明に係る位相差検出装置は、プラズマ処理システム以外の任意にシステムに適用できることは言うまでもない。
1 プラズマ処理システム
2 高周波電源装置(第1の高周波発生手段)
3 高周波電源装置(第2の高周波発生手段)
4,5 インピーダンス整合装置
6,7 交流電圧計(交流電圧検出手段)
8 位相差制御装置
81 第1信号生成部(第1の高周波指令信号生成手段)
811 加算器(第2の加算手段)
812 周波数設定用レジスタ(第2の周波数保持手段)
813 ルックアップテーブル(第2の波形記憶手段)
814 D/A変換器(第1の信号変換手段)
82 第2信号生成部(第2の高周波指令信号生成手段)
821 加算器(第3の加算手段)
822 周波数設定用レジスタ(第3の周波数保持手段)
823 ルックアップテーブル(第2の波形記憶手段)
824 D/A変換器(第2の信号変換手段)
825 位相差設定用レジスタ(位相差保持手段)
826 加算器(第4の加算手段)
83 第3信号生成部(余弦波生成手段)
84 第4信号生成部(正弦波生成手段)
85 位相差演算部(位相差検出装置)
851a,851b A/D変換器
852a 乗算器(第3の信号乗算手段)
852b 乗算器(第4の信号乗算手段)
852c 乗算器(第1の信号乗算手段)
852d 乗算器(第2の信号乗算手段)
853a〜853d ローパスフィルタ(直流成分抽出手段)
854 符号反転器(三角関数値演算手段の要素)
855 複素乗算器(三角関数値演算手段)
856 逆正接演算器(位相差演算手段)
86 加算器(演算手段)
87 クロック(第1,第2のクロック発生手段)
9 プラズマチャンバー
10 入力装置(入力手段)

Claims (6)

  1. 第1の交流信号と、この第1の交流信号の基本周波数と同一の周波数を有する第2の交流信号との位相差を検出する位相差検出装置であって、
    前記基本周波数と同一の周波数を有する正弦波信号を生成する正弦波生成手段と、
    前記基本周波数と同一の周波数を有する余弦波信号を生成する余弦波生成手段と、
    前記第1の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第1の信号乗算手段と、
    前記第1の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第2の信号乗算手段と、
    前記第2の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第3の信号乗算手段と、
    前記第2の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第4の信号乗算手段と、
    前記第1の信号乗算手段乃至前記4の信号乗算手段の各乗算結果に含まれる交流成分をそれぞれ除去して4つの直流成分を抽出する直流成分抽出手段と、
    前記4つの直流成分を用いた所定の演算処理によって前記位相差の余弦値と正弦値の三角関数値を算出する三角関数値演算手段と、
    前記三角関数値演算手段で算出された前記余弦値と前記正弦値を用いて、前記余弦値に対する前記正弦値の比の逆正接演算を行うことにより前記位相差を算出する位相差演算手段と、
    を備えたことを特徴とする位相差検出装置。
  2. 前記第1の交流信号をA1・cos(2π・f0・t+φ1)+h1(t)(h1(t)は高調波成分の総和)とし、前記第2の交流信号をA2・cos(2π・f0・t+φ2)+h2(t)(h1(t)は高調波成分の総和)とすると、
    前記正弦波生成手段により生成される正弦波信号と前記余弦波生成手段により生成される余弦波信号は、sin(2π・f0・t)とcos(2π・f0・t)で表わされ、
    前記直流分成分抽出手段より抽出される4つの直流成分は、R1=(A1/2)・cos(φ1)、I1=(A1/2)・sin(φ1)、R2=(A2/2)・cos(φ2)、I2=(A2/2)・sin(φ2)で表わされ、
    前記三角関数値演算手段は、R1×R2+I1×I2の演算処理により(A1・A2/4)・cos(φr)(但し、φr=φ2−φ1)で表わされる余弦値を算出し、R2×I1−R1×I2の演算処理により(A1・A2/4)・sin(φr)で表わされる正弦値を算出する、請求項1に記載の位相差検出装置。
  3. 前記正弦波生成手段と前記余弦波生成手段は、
    第1の基準クロックを発生する第1のクロック発生手段と、
    前記第1の交流信号の基本周波数の値を保持する第1の周波数保持手段と、
    前記第1の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記第1の周波数保持手段に保持された前記基本周波数の値と加算結果とを加算して出力する第1の加算手段と、
    所定の正弦波又は余弦波の波高値のテーブルが記憶され、前記第1の加算器から加算結果が出力される毎にその加算結果に対応する波高値を出力する第1の波形記憶手段と、
    を含むダイレクト・ディジタル・シンセサイザによって構成される、請求項1又は2に記載の位相差検出装置。
  4. コンピュータを、第1の交流信号と、この第1の交流信号の基本周波数と同一の周波数を有する第2の交流信号との位相差を検出する位相差検出装置として機能させる位相差検出プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記基本周波数と同一の周波数を有する正弦波信号を生成する正弦波生成手段と、
    前記基本周波数と同一の周波数を有する余弦波信号を生成する余弦波生成手段と、
    前記第1の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第1の信号乗算手段と、
    前記第1の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第2の信号乗算手段と、
    前記第2の交流信号と前記正弦波信号との乗算を行う第3の信号乗算手段と、
    前記第2の交流信号と前記余弦波信号との乗算を行う第4の信号乗算手段と、
    前記第1の信号乗算手段乃至前記4の信号乗算手段の各乗算結果に含まれる交流成分をそれぞれ除去して4つの直流成分を抽出する直流成分抽出手段と、
    前記4つの直流成分を用いた所定の演算処理によって前記位相差の余弦値と正弦値の三角関数値を算出する三角関数値演算手段と、
    前記三角関数値演算手段で算出された前記余弦値と前記正弦値を用いて、前記余弦値に対する前記正弦値の比の逆正接演算を行うことにより前記位相差を算出する位相差演算手段と、
    して機能させることを特徴とする位相差検出プログラム。
  5. プラズマチャンバーの一対の電極に周波数が同一で所定の位相差を有する2つの高周波電圧を供給して被加工物のプラズマ処理を行うプラズマ処理システムであって、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の位相差検出装置と、
    前記一対の電極の各入力端における交流電圧を検出し、一方の検出電圧を前記第1の交流信号とし、他方の検出電圧を前記第2の交流信号として前記位相差検出装置に出力する交流電圧検出手段と、
    前記周波数と前記位相差の制御値を入力する入力手段と、
    前記入力手段で入力された前記位相差の制御値と前記位相差検出装置で検出された位相差との差分を算出する演算手段と、
    前記周波数の制御値に基づいて当該周波数を有し且つ位相角が零の第1の高周波指令信号を生成する第1の高周波指令信号生成手段と、
    前記周波数の制御値と前記演算手段で算出された前記位相差の差分とに基づいて当該周波数を有し且つ当該位相差の差分の位相角を有する第2の高周波指令信号を生成する第2の高周波指令信号生成手段と、
    前記第1の高周波指令信号に基づいて前記周波数の制御値を有し且つ位相角が零の高周波電圧を前記一対の電極の一方に出力する第1の高周波発生手段と、
    前記第2の高周波指令信号に基づいて前記周波数の制御値を有し且つ前記位相差の差分の位相角を有する高周波電圧を前記一対の電極の他方に出力する第2の高周波発生手段と、
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理システム。
  6. 前記第1の高周波指令信号生成手段は、
    第2の基準クロックを発生する第2のクロック発生手段と、
    前記入力手段で入力された周波数の制御値を保持する第2の周波数保持手段と、
    前記第2の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記第2の周波数保持手段に保持された前記周波数の制御値と加算結果とを加算して出力する第2の加算手段と、
    所定の正弦波又は余弦波の波高値のテーブルが記憶され、前記第2の加算器から加算結果が出力される毎にその加算結果に対応する波高値を出力する第2の波形記憶手段と、
    前記第2の波形記憶手段から出力される波高値をアナログ信号に変換する第1の信号変換手段と、
    を含むダイレクト・ディジタル・シンセサイザによって構成され、
    前記第2の高周波指令信号生成手段は、
    前記入力手段で入力された周波数の制御値を保持する第3の周波数保持手段と、
    前記演算手段で算出された前記位相差の差分を保持する位相差保持手段と、
    前記第2の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記第3の周波数保持手段に保持された前記周波数の制御値と加算結果とを加算して出力する第3の加算手段と、
    前記第2の基準クロックのクロックパルスが入力される毎に前記位相差保持手段に保持された前記位相差の差分と加算結果とを加算して出力する第4の加算手段と、
    所定の正弦波又は余弦波の波高値のテーブルが記憶され、前記第4の加算器から加算結果が出力される毎にその加算結果に対応する波高値を出力する第3の波形記憶手段と、
    前記第3の波形記憶手段から出力される波高値をアナログ信号に変換する第2の信号変換手段と、
    を含むダイレクト・ディジタル・シンセサイザによって構成される、請求項5に記載のプラズマ処理システム。
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