JP2013249939A - 油圧式テンショナ - Google Patents

油圧式テンショナ Download PDF

Info

Publication number
JP2013249939A
JP2013249939A JP2012127248A JP2012127248A JP2013249939A JP 2013249939 A JP2013249939 A JP 2013249939A JP 2012127248 A JP2012127248 A JP 2012127248A JP 2012127248 A JP2012127248 A JP 2012127248A JP 2013249939 A JP2013249939 A JP 2013249939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
chamber
reserve chamber
engine
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012127248A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Yoshida
修 吉田
Yuji Kurematsu
勇二 榑松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2012127248A priority Critical patent/JP2013249939A/ja
Priority to US13/898,976 priority patent/US20130324337A1/en
Priority to DE102013105337A priority patent/DE102013105337A1/de
Priority to CN2013102085885A priority patent/CN103453091A/zh
Priority to KR1020130063483A priority patent/KR20130136398A/ko
Publication of JP2013249939A publication Critical patent/JP2013249939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means
    • F16H7/0836Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means of the fluid and restriction type, e.g. dashpot
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • F16H2007/0853Ratchets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • F16H2007/0859Check valves

Abstract

【課題】期放置状態のエンジンの始動時に、巻掛け伝動体のバタツキが抑制されて、該バタツキにより発生する騒音が低減し、さらに、エンジンに対する配置の自由度が大きくなる油圧式テンショナを提供する。
【解決手段】エンジンにより駆動されるチェーン伝動装置のチェーンに張力を付与するテンショナ100の油室には、エンジン1のオイルポンプからの作動油が、リザーブ室Rを経て導かれる。リザーブ室Rには、オイルポンプからの作動油をリザーブ室Rに導く導入口151と、リザーブ室Rの作動油を前記油室に導く導出口152とが開口している。リザーブ室Rは、仕切壁145により、導入口151が開口する導入リザーブ室R1と、導出口152が開口する供給リザーブ室R2とに分けられる。仕切壁145は、導入リザーブ室R1の作動油を供給リザーブ室R2に導く連通路160を形成し、連通路160は導出口152よりも上方に位置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンにより駆動される巻掛け伝動装置の巻掛け伝動体に張力を付与する油圧式テンショナに関する。
巻掛け伝動体は、例えばチェーンであり、巻掛け伝動装置は、例えば、エンジンとしての内燃機関において、動弁装置のカム軸などを駆動するタイミングチェーン伝動装置である。
従来、エンジンにより駆動されるチェーン伝動装置が備える油圧式テンショナにおいて、ボディと該ボディに進退移動可能に支持されるプランジャとで形成される油室には、エンジンの運転および停止に応じて作動および停止するオイルポンプからの作動油が、ボディに設けられた給油路と逆止弁とを通じて導かれる。
油室内の作動油は、チェーンの張力増大時に、チェーンからの反力が作用するプランジャに押されて油室からリークすることにより、プランジャの後退速度を減少させて、チェーンの振動であるバタツキを減衰させるので、該バタツキの発生が抑制されて、バタツキにより発生する騒音が低減する。
しかしながら、エンジンが長期に亘って停止状態(以下、「長期放置状態」という。)に置かれると、オイルポンプの停止により、テンショナの油室には作動油が供給されないので、油室内の作動油は、テンショナにおけるボディとプランジャとの間などに存する微小な隙間(以下、「リーク隙間」という。)からリークする。このため、油室内の作動油が減少し、油室内には、侵入した空気が占めるエア空間が形成される。このような状態で、エンジンが始動されると、オイルポンプからの作動油が油室に供給されるまでは、油室内の作動油が不足しているので、エンジンの始動時に対応するテンショナの始動時過渡期、すなわちエンジンの始動時にテンショナの油室内の作動油が不足状態にあるときの過渡的な作動期間において、油室内の作動油によるチェーンのバタツキの抑制効果が発揮されず、チェーンのバタツキおよび該バタツキに起因する騒音が発生する。
そこで、長期放置状態に置かれていたエンジンが始動される際に、油室内の作動油の不足に起因するチェーンのバタツキの発生を抑制するために、テンショナの給油路に作動油を導く油路に、作動油が貯留されるリザーブ室を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3141740号公報(段落0019〜0031、図1〜4)
ところで、エンジンが長期放置状態にあるときに、テンショナの油室に残留している作動油の油面位置によっては、油室内の空気が逆止弁および導入口を通じてリザーブ室に侵入する場合、または、長期放置状態のエンジンの始動時に、リザーブ室の作動油が導出口から給油路を経て油室に供給される逆止弁の開弁時に、油室内の空気が給油路および導出口を通じてリザーブ室に侵入する場合がある。このような場合に、リザーブ室を仕切る仕切壁が、オイルポンプからの作動油をリザーブ室に導く導入口とリザーブ室の作動油を給油路に導く導出口との間から、それら導入口および導出口よりも下方の位置まで延びている構造であると、油室から導出口を通じてリザーブ室に侵入した空気による導出口周辺の圧力の上昇により、該導出口周辺の作動油の油面が低下して、リザーブ室から給油路への作動油の供給が途絶えて、油室内の作動油によるチェーンのバタツキの抑制効果が低下し、該バタツキにより発生する騒音の低減効果が低下するという問題があった。
また、エンジンにおけるテンショナの取付位置によっては、導入口を導出口よりも下方に配置することが困難なことがあり、そのような場合には、リザーブ室から油室に供給される作動油の所要油量を確保するためには、導出口を導入口よりも上方に配置する必要があって、導入口に対する導出口の配置、ひいてはエンジンに対するテンショナの配置が制約されるという問題があった。
さらに、長期放置状態のエンジンの始動時に、プランジャの前進移動により油室内に逆止弁を開弁させる圧力が生じないと、リザーブ室の作動油を効率よく油室に導くことができないので、やはり、油室内の作動油によるチェーンのバタツキの抑制効果が低下する。
本発明は、このような課題を解決するものであり、本発明の目的は、エンジンの始動時に、巻掛け伝動体のバタツキが抑制されて、該バタツキにより発生する騒音が低減し、さらに、エンジンに対する配置の自由度が大きくなる油圧式テンショナを提供することである。
まず、請求項1に係る発明は、エンジンにより駆動される巻掛け伝動装置の巻掛け伝動体に張力を付与する油圧式テンショナであって、前記エンジンの運転および停止に応じて給油源からの作動油の供給および供給停止が行われるリザーブ室を経た作動油が導かれる給油路が設けられたボディと、前記エンジンに取り付けられている前記ボディに進退方向に移動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを前進方向に付勢する付勢部材と、前記ボディおよび前記プランジャにより形成される油室への前記給油路からの作動油の流入を許容する一方で前記給油路への前記油室からの作動油の流出を制限する逆止弁とを備え、前記リザーブ室には、前記給油源からの作動油を前記リザーブ室に導く導入口と、前記リザーブ室の作動油を前記給油路に導く導出口とが開口しており、前進する前記プランジャが、前記巻掛け伝動体に張力を付与する油圧式テンショナにおいて、前記リザーブ室が、仕切壁により、前記導入口からの作動油が流入する導入リザーブ室と、前記導出口が開口する供給リザーブ室とに分けられ、前記仕切壁が、前記導入リザーブ室の作動油を前記供給リザーブ室に導く連通路を形成し、前記連通路が、前記導出口よりも上方に位置することにより、前述した課題を解決したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記連通路が、前記導入リザーブ室に貯留されている作動油の油面および前記供給リザーブ室に貯留されている作動油の油面よりも上方に位置し、前記仕切壁が、前記連通路よりも下方において前記導入リザーブ室と前記供給リザーブ室とを非連通状態に仕切ることにより、前述した課題を解決したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の構成に加えて、前記導入口が、前記導入リザーブ室において前記導入口よりも下方に作動油が貯留されるように、前記導入リザーブ室の最下部から上方に離隔していることにより、前述した課題を解決したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記供給リザーブ室における作動油の供給貯留容積の最小値が、前記エンジンの長期放置時間が経過した時点における前記油室内に残留している作動油が占める油室残留容積と、前記長期放置時間の経過後の前記エンジンの始動時の前記プランジャの往復運動による前記油室からの作動油の始動時リーク量とに基づいて、次式
A=Vc−Vr+Qs
ここで、
A:供給貯留容積の最小値
Vc:長期放置時間が経過した時点での油室の容積よりも大きく設定された、
油室の基準容積
Vr:長期放置時間が経過した時点で油室内に残留している作動油が占める
油室残留容積
Qs:長期放置時間の経過後のエンジンの始動時でのプランジャの往復運動に
よる油室からの作動油の始動時リーク量
により設定されることにより、前述した課題を解決したものである。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記エンジンの長期放置時間が経過した時点における前記油室内でのエア空間のエア空間容積が、前記長期放置時間の経過後の前記エンジンの始動時に前記プランジャが始動時設定前進ストローク量で前進するときの前記エア空間の圧力低下により、前記逆止弁が開弁する値に設定されていることにより、前述した課題を解決したものである。
本発明の油圧式テンショナは、エンジンにより駆動される巻掛け伝動装置の巻掛け伝動体に張力を付与するものであって、エンジンの運転および停止に応じて給油源からの作動油の供給および供給停止が行われるリザーブ室を経た作動油が導かれる給油路が設けられたボディと、エンジンに取り付けられているボディに進退方向に移動可能に収容されたプランジャと、プランジャを前進方向に付勢する付勢部材と、ボディおよびプランジャにより形成される油室への給油路からの作動油の流入を許容する一方で給油路への油室からの作動油の流出を制限する逆止弁とを備え、リザーブ室には、給油源からの作動油をリザーブ室に導く導入口と、リザーブ室の作動油を給油路に導く導出口とが開口しており、前進するプランジャが、巻掛け伝動体に張力を付与することにより、エンジンの停止に伴うリザーブ室への作動油の供給停止が行われた後のエンジンの始動時には、給油源から供給される作動油に先立って、リザーブ室に貯留されている作動油が、プランジャの前進に応じて、導出口から給油路を経てテンショナの油室に供給されるので、リザーブ室から供給された油室内の作動油によりエンジンの始動時の巻掛け伝動体のバタツキの発生が抑制されて、該バタツキにより発生する騒音を低減することができるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明の油圧式テンショナによれば、リザーブ室が、仕切壁により、導入口からの作動油が流入する導入リザーブ室と、導出口が開口する供給リザーブ室とに分けられ、仕切壁が、導入リザーブ室の作動油を供給リザーブ室に導く連通路を形成し、連通路が、導出口よりも上方に位置することにより、リザーブ室への作動油の供給停止後に、供給リザーブ室からテンショナの油室に供給され得る作動油の油量(以下、「供給可能油量」という。)は、少なくとも、上下方向での連通路および導出口の位置に基づいて設定されるので、リザーブ室への作動油の供給停止時に、導出口を通じてテンショナの油室の空気が供給リザーブ室に侵入した場合には、該侵入空気は、導出口よりも上方に溜まるだけで、供給可能油量はこの侵入空気の影響を受けないこと、および、リザーブ室への作動油の供給停止後に、導入口の圧力が低下した場合には、該圧力低下は、連通路よりも下方に位置する導出口が供給リザーブ室での作動油の油面上に露出するような油面低下を招来しないことから、いずれの場合にも、供給リザーブ室に貯留されている作動油は給油路へ確実に供給される。このため、エンジンの始動時において、リザーブ室から油室へ供給された作動油により、巻掛け伝動体のバタツキ(以下、「バタツキ」という。)の抑制効果を向上させることができ、したがってバタツキにより発生する騒音(以下、「バタツキ騒音」という。)の低減効果を向上させることができる。
さらに、供給可能油量は、上下方向での連通路および導出口の位置に基づいて設定されるので、導入口に対する導出口の、上下方向での配置の自由度が大きくなって、エンジンに対するテンショナの配置の自由度を大きくすることができる。
請求項2に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、連通路が、導入リザーブ室に貯留されている作動油の油面および供給リザーブ室に貯留されている作動油の油面よりも上方に位置し、仕切壁が、連通路よりも下方において導入リザーブ室と供給リザーブ室とを非連通状態に仕切ることにより、供給可能油量は、上下方向での導入口と導出口との位置関係および上下方向での導入口の位置とは無関係に、上下方向での連通路および導出口の位置に基づいて設定されるので、供給可能油量を上下方向での導入口の位置とは無関係に設定することを可能としながら、導入口に対する導出口の、上下方向での配置の自由度が大きくなるため、エンジンに対するテンショナの配置の自由度を大きくすることができる。
請求項3に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、導入口が、導入リザーブ室において導入口よりも下方に作動油が貯留されるように、導入リザーブ室の最下部から上方に離隔していることにより、リザーブ室への作動油の供給停止後に、導入リザーブ室に作動油を残留させることが可能になるので、リザーブ室への作動油の供給再開時に、作動油が残留している分だけ、連通路を介して導入リザーブ室から供給リザーブ室への作動油の供給開始時期が早くなるため、給油源から油室への作動油の供給遅れが小さくなって、エンジンの始動時に対応するテンショナの始動時過渡期が短縮されて、バタツキの抑制効果を向上させることができる。
請求項4に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、供給リザーブ室における作動油の供給貯留容積の最小値が、エンジンの長期放置時間が経過した時点における油室内でのエア空間のエア空間容積と、長期放置時間の経過後のエンジンの始動時のプランジャの始動時設定前進ストローク量とに基づいて、次式
A=Vc−Vr+Qs
ここで、
A:供給貯留容積の最小値
Vc:長期放置時間が経過した時点での油室の容積よりも大きく設定された、
油室の基準容積
Vr:長期放置時間が経過した時点で油室内に残留している作動油が占める
油室残留容積
Qs:長期放置時間の経過後のエンジンの始動時でのプランジャの往復運動に
よる油室からの作動油の始動時リーク量
により設定されることにより、エンジンが長期放置状態にあるときに、油室には、侵入した空気が占めるエア空間が形成されていて、このエア空間のエア空間容積は、長期放置時間が経過した時点での油室残留容積以外の容積に相当すると共に、油室内での作動油の不足量の指標であるため、長期放置状態での油室の容積よりも大きい基準容積に基づいて算出される算出エア空間容積に対応する油量に加えて、エンジンの始動時の巻掛け伝動体の張力変動に基づいてプランジャが進退方向に往復運動をすることで生じる油室からのリーク量である始動時リーク量の作動油を補充する油量が、最少の油量として、供給リザーブ室に確保されるので、長期放置状態のエンジンの始動時におけるテンショナの始動時過渡期が短縮されて、バタツキの抑制効果を向上させることができる。
請求項5に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、エンジンの長期放置時間が経過した時点における油室内でのエア空間のエア空間容積が、長期放置時間の経過後のエンジンの始動時のプランジャが始動時設定前進ストローク量で前進するときのエア空間の圧力低下により、逆止弁が開弁する値に設定されていることにより、長期放置状態のエンジンの始動時に、エンジンの始動時のプランジャの前進に基づくエア空間の圧力低下により逆止弁が開弁するので、供給リザーブ室に貯留している作動油が、導出口、給油路および逆止弁を介して、効率よく油室に導かれるため、長期放置状態のエンジンの始動時におけるテンショナの始動時過渡期が短縮されて、バタツキの抑制効果を向上させることができる。
本発明の実施例を示し、エンジンにより駆動される、テンショナを備えるチェーン伝動装置の概略図。 図1のII−II線断面図。 図2のIII−III線断面図。 図2のIV−IV線矢視図。 図1のテンショナの油室内のエア空間容積が算出エア空間容積であるときの、長期放置時間経過後のテンショナの状態を説明する、図3に相当する図。 本発明の別の実施例を示し、図4に相当する図。
本発明の油圧式テンショナは、エンジンにより駆動される巻掛け伝動装置の巻掛け伝動体に張力を付与するものであって、エンジンの運転および停止に応じて給油源からの作動油の供給および供給停止が行われるリザーブ室を経た作動油が導かれる給油路が設けられたボディと、エンジンに取り付けられているボディに進退方向に移動可能に収容されたプランジャと、プランジャを前進方向に付勢する付勢部材と、ボディおよびプランジャにより形成される油室への給油路からの作動油の流入を許容する一方で給油路への油室からの作動油の流出を制限する逆止弁とを備え、リザーブ室には、給油源からの作動油をリザーブ室に導く導入口と、リザーブ室の作動油を給油路に導く導出口とが開口しており、前進するプランジャが、巻掛け伝動体に張力を付与し、リザーブ室が、仕切壁により、導入口からの作動油が流入する導入リザーブ室と、導出口が開口する供給リザーブ室とに分けられ、仕切壁が、導入リザーブ室の作動油を供給リザーブ室に導く連通路を形成し、連通路が、導出口よりも上方に位置することにより、エンジンの始動時に、巻掛け伝動体のバタツキが抑制されて、該バタツキにより発生する騒音が低減し、さらに、エンジンに対する配置の自由度が大きくなるものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても構わない。
例えば、本発明に係る油圧式テンショナを備える巻掛け伝動装置が搭載される機械は、自動車または自動車以外の機械(例えば、産業機械)であり、エンジンは、巻掛け伝動体を駆動する駆動装置であって、内燃機関または内燃機関以外のエンジン(例えば、電動機を備えるもの)である。
テンショナにより張力が付与される巻掛け伝動体は、チェーンまたはベルトを含む帯状で可撓性の部材であり、巻掛け伝動装置は、チェーン伝動装置またはベルト伝動装置である。
給油源は、ポンプまたはポンプ以外のもの(例えば、アキュムレータ)であってよい。また、給油源とリザーブ室との間に、エンジンの運転および停止に応じて開閉されることでリザーブ室への作動油の供給および供給停止を行う開閉弁が設けられてもよい。
本発明の実施例を、図1〜図6を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の実施例において、油圧式テンショナ100は、例えば機械としての自動車に搭載されるエンジン1が備える巻掛け伝動装置としてのチェーン伝動装置10に備えられる。本実施例では、エンジン1は内燃機関であり、エンジン1により駆動されるチェーン伝動装置10は、エンジン1の動弁装置を駆動するタイミングチェーン伝動装置である。
なお、図1には、自動車に搭載された状態でのテンショナ100が示されている。
チェーン伝動装置10は、テンショナ100のほかに、エンジン1が備える複数の回転軸にそれぞれ結合されて一体に回転する複数の回転ホイールであるスプロケットと、該複数のスプロケットに掛け渡されて走行する巻掛け伝動体としての無端のチェーン16と、走行状態のチェーン16を案内するガイド装置とを備える。
前記複数の回転軸は、駆動軸としての、エンジン1の出力軸であるクランク軸3と、被動軸としての、前記動弁装置が備える1対のカム軸4,5である。
前記複数のスプロケットは、クランク軸3により回転駆動される駆動スプロケット13と、1対のカム軸4,5にそれぞれ結合されている1対の被動スプロケット14,15である。
前記ガイド装置は、チェーン16に張力を付与するテンショナ100により付勢されることでチェーン16を押圧可能な可動ガイド17と、エンジン1の本体であるエンジンブロック2に固定される固定ガイド18である。可動ガイド17は、その支点部17aにて、エンジンブロック2に揺動可能に支持される。
図2,図3を主に参照し、図1を適宜参照すると、テンショナ100は、給油路102および収容穴103が設けられたボディ101と、収容穴103に収容された状態で進退方向に移動可能にボディ101に支持されるプランジャ110と、収容穴103内においてボディ101およびプランジャ110により形成される油室111内に配置されてプランジャ110を前進方向に付勢する付勢部材としての付勢用バネ112と、給油源としてのオイルポンプ20からの作動油が導かれる給油路102から油室111への作動油の流入を許容する一方で油室111から給油路102への作動油の流出を制限する逆止弁120と、プランジャ110の進退移動の許容および規制を行うラチェット機構130とを備える。
バネ112および油室111内の作動油は、チェーン16に張力を付与するために前進するプランジャ110を前進方向に付勢する付勢手段を構成する。
進退方向は、収容穴103の軸線Nに平行な軸線方向にほぼ平行である。軸線Nは、円柱状の収容穴103の中心軸線であり、収容穴103に摺動可能に嵌合している有底円筒状のプランジャ110の中心軸線にほぼ平行である。また、上下方向は、鉛直方向に平行な方向である。
なお、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むと共に、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
ボディ101は、テンショナ100をエンジンブロック2に取り付けるための1対の取付部104と、エンジンブロック2のエンジン側取付面2aに油蜜状態で合わせられるテンショナ側取付面105とを有する。なお、両取付面2a,105の間には、シール材(例えば、Oリングまたは液状ガスケット)が後述するリザーブ室Rを全周に亘って囲んで設けられてもよい。
ボディ101は、取付部104にて、固定手段としてのボルト(図示されず)によりエンジンブロック2に着脱可能に固定される。前記ボルトは、各取付部104の取付穴104bに挿通されて、エンジンブロック2の各取付穴2bにねじ込まれる。エンジンブロック2は、エンジン1におけるテンショナ100の設置部である。
そして、テンショナ100は、自動車が鉛直方向に対する標準姿勢としての水平姿勢にあるときに、軸線方向またはプランジャ110の進退方向が水平面H(図3参照)に対して傾斜角αを形成するように、エンジンブロック2に固定されている。傾斜角αは、プランジャ110の前進方向が上方に傾斜するときを正の角度とする。
給油路102は、エンジン1が備える潤滑装置のオイルポンプ20に油路C(図1参照)を介して接続されている。油路Cは、オイルポンプ20から吐出された潤滑油である作動油を給油路102に導く。オイルポンプ20は、エンジン1の運転および停止に応じて作動および停止し、その作動時に、油路Cを通じて給油路102に作動油を供給する。
油路Cは、作動油が貯留されるリザーブ室R(図4も参照)と、オイルポンプ20とリザーブ室Rとを接続すると共にオイルポンプ20から供給された作動油をリザーブ室Rに導く導入油路C1とを有する。オイルポンプ20は、その作動および停止に対応して、リザーブ室Rに対する作動油の供給および供給停止を行う。
図2,図3を参照すると、給油路102は、リザーブ室Rを流通した作動油を逆止弁120に導く。
逆止弁120は、給油路102に連通する弁油路122が設けられた弁シート121と、弁油路122を開閉する弁体であるチェックボール123と、チェックボール123を弁シート121に対して離座および着座可能に保持すると共にその移動量を制限するリテーナ124と、チェックボール123を弁シート121に押し付ける弁バネ125とを備える。
逆止弁120は、開弁時に、給油路102からの作動油をリテーナ124の開口126を経て油室111へ流入させ、閉弁時に、給油路102への油室111の作動油の流出を制限する。
図3を参照すると、ラチェット機構130は、ボディ101に支持軸134を介して揺動可能に支持されるラチェット131と、該ラチェット131を付勢するラチェットバネ135と、プランジャ110に設けられた複数のラック歯137とから構成される。ラチェット131は、ラック歯137と係合可能な1対の第1,第2ラチェット爪132,133を有する。
ラチェット機構130は、第1ラチェット爪132とラック歯137との係合により、プランジャ110の後退を規制し、第2ラチェット爪133とラック歯137との係合状態に応じて、プランジャ110の前進を許容し、さらに、第2ラチェット爪133とラック歯137との係合解除位置および第1ラチェット爪132とラック歯137との係合位置との間の距離で規定されるプランジャ110のストローク量であるバックラッシュ量のバックラッシュを有する。
図2〜図4を参照すると、リザーブ室Rには、オイルポンプ20からの作動油を導入油路C1を介してリザーブ室Rに導く導入口151と、リザーブ室Rの作動油を給油路102に導く導出口152とが開口している。導入口151は、図示の例では導出口152よりも上方に位置するが、上下方向で導出口152と同じ位置、または導出口152よりも下方に位置していてもよい。
リザーブ室Rは、エンジンブロック2に設けられた凹部2cと、取付面2aに開放している該凹部2cを覆うボディ101により形成される。このため、リザーブ室Rは、エンジンブロック2の一部であるエンジン側室壁141およびボディ101の一部であるテンショナ側室壁142から構成されるリザーブ室壁140により形成される。
導入口151および導出口152が設けられるリザーブ室壁140は、リザーブ室Rを囲む囲い壁143と、囲い壁143からリザーブ室R内に突出して延びている仕切壁145とを有する。仕切壁145は、その上端部145aにおいて、上下方向で囲い壁143の天井壁143uとの間に、連通路160を形成している。
リザーブ室Rは、仕切壁145により、導入口151からの作動油が流入する導入リザーブ室R1と、導出口152が開口する供給リザーブ室R2と、導入リザーブ室R1および供給リザーブ室R2よりも上方に位置すると共に連通路160により連通している上部室R3とに分けられる。
導入口151は、本実施例では導入リザーブ室R1に開口する。そして、連通路160は、導入口151から導入リザーブ室R1に流入して該導入リザーブ室R1に貯留した作動油を供給リザーブ室R2に導く。供給リザーブ室R2に貯留した作動油は、導出口152から給油路102に流出する。
リザーブ室Rにおいて、導入リザーブ室R1は、連通路160により規定される最高位置での油面である第1導入油面L1a以下の部分であり、供給リザーブ室R2は、連通路160により規定される最高位置での油面である第1供給油面L2a以下の部分であり、上部室R3は、両油面L1a,L2aよりも上方の部分である。連通路160は、上部室R3の部分であり、両油面L1a,L2aよりも上方に位置する。
仕切壁145は、囲い壁143の底壁143bから上方に延びていて、連通路160よりも下方において導入リザーブ室R1と供給リザーブ室R2とを非連通状態に仕切る。ここでは、仕切壁145は、囲い壁143に一体成形されて設けられているが、囲い壁143とは別個の部材であってもよい。
囲い壁143において、底壁143bは、後述の第2導入油面L1bまたは第2供給油面L2bよりも下方の部位であり、天井壁143uは、第1導入油面L1aおよび第1供給油面L2aよりも上方の部位である。
また、部材が「ある方向」に延びている旨の表現は、該部材が、「ある方向」にほぼ平行に延びている場合および「ある方向」に対して斜めに延びている場合を含む。
連通路160は、導入リザーブ室R1側で開口する導入側開口161と、供給リザーブ室R2側で開口する導出側開口162とを有する。両開口161,162は、いずれも導入口151および導出口152よりも上方に位置する。
導入口151は、導入リザーブ室R1において導入口151よりも下方に作動油が貯留されるように、導入リザーブ室R1の最下部R1bから上方に離隔している。このため、導入リザーブ室R1は、オイルポンプ20の停止時に作動油が残留する導入残留容積Viを有する。
エンジン1が停止すると、導入油路C1における微小隙間から作動油がリークする。図4を参照すると、導入リザーブ室R1への作動油の供給停止後に、導入リザーブ室R1において、導入リザーブ室R1の作動油は、導入口151の最下部位に接するときの第2導入油面L1bを形成する。導入リザーブ室R1に残留する作動油の油量を定める導入残留容積Viは、第1,第2導入油面L1a,L1bのうちで、より低い位置の油面以下の容積であり、ここでは第2導入油面L1b以下の容積である。
また、供給リザーブ室R2において、導出口152からテンショナ100に供給可能な作動油の油量、すなわち供給可能油量の最大値を定める供給貯留容積Voは、第1供給油面L2aと、作動油の油面が導出口152の最上部位に接するときの第2供給油面L2bとの間の容積である。
図4,図5を主に参照し、図1を適宜参照して、エンジン1の長期放置時間Tが経過した後の状態である長期放置状態に関連して、供給リザーブ室R2の容積、および、テンショナ100について説明する。
エンジン1の長期放置時間Tは、エンジンブロック2に傾斜角αで取り付けられているテンショナ100において、エンジン1の停止により、オイルポンプ20が停止して、リザーブ室Rへの作動油の供給停止直後から、テンショナ100に存するリーク隙間(例えば、ボディ101とプランジャ110との間に存する微小隙間)を通じて油室111からリーク可能な最大油量(以下、「リーク可能油量」という。)の作動油が、油室111からリークするまでの、リザーブ室Rへの作動油の供給停止状態の継続時間である。
油室111の基準容積Vcは、プランジャ110が、最も後退したときの最後退位置(テンショナ100の初期状態を示す図2,図3に示されている。)と、最も前進したときの最前進位置との間の位置である特定位置を占めるときの油室111の容積である。
本実施例では、前記特定位置は、チェーン16の摩耗伸びを考慮して、予め設定された摩耗伸びが生じたときに前記最後退位置から前進したプランジャ110が占める位置(図5に示されている。)であり、最後退位置よりも前進方向寄りの位置である。
油室残留容積Vrは、長期放置時間Tが経過した時点での油室111内に残留している作動油が占める容積である。
算出エア空間容積Vaは、長期放置時間Tが経過した時点での、基準容積Vcの油室111内で空気が占めるエア空間115の容積である。
基準容積Vc、油室残留容積Vrおよび算出エア空間容積Vaの間には、次の式が成立する。
Va=Vc−Vr
なお、油室111の容積、したがって基準容積Vcは、傾斜角αに応じて変更可能であり、また、油室111の容積を減少させる体積部材(例えば、柱状の部材)を油室111内に設けることにより変更可能である。
そして、プランジャ110が前記特定位置に達する前までは、基準容積Vcは長期放置状態での油室111の容積よりも大きく、その場合には、算出エア空間容積Vaは、長期放置状態での油室111内のエア空間容積よりも大きい。
エンジン1の始動時のプランジャ110の始動時設定前進ストローク量Ss(以下、「設定ストローク量Ss」という。)として、ラチェット機構130によるテンショナ100の前記バックラッシュ量が設定される。
また、長期放置状態でのエンジン1の始動時に、プランジャ110は、チェーン16の張力変動により進退方向で複数回の往復運動(以下、「始動時往復運動」という。)を行う。そして、この複数回の始動時往復運動により、テンショナ100には、プランジャ110が後退するときに油室111内の作動油が油室111外にリークする始動時リークが発生する。この始動時リークにおいて、本実施例では、油室111内の作動油がボディ101とプランジャ110との間のリーク隙間を通じてリークする。
そこで、供給貯留容積Voの最小値Aは、油室残留容積Vr(または、算出エア空間容積Va)および始動時リークによる作動油の始動時リーク量Qsに基づいて、次の式により設定されている。
A=Vc−Vr+Qs
=Va+Qs
=Va+Ns×Qu
ここで、
Ns:始動時往復運動の回数
Qu:始動時単位リーク量
なお、始動時単位リーク量Quは、始動時リークによる、設定ストロークSsでのプランジャ110の始動時往復運動の1往復運動当たりの作動油のリーク量である。
また、長期放置時間T、基準容積Vc、油室残留容積Vr、回数Nsおよび始動時単位リーク量Quは、実験やシミュレーションなどに基づいて予め設定される。
また、エンジン1の長期放置状態において、エア空間115のエア空間容積と設定ストローク量Ssとは、設定ストローク量Ssでのプランジャ110の前進によるエア空間115での圧力低下により、逆止弁120が開弁する値に設定されている。
より具体的には算出エア空間容積Vaと油室111の始動時容積変化量Vsとが、次式で定義されるエア空間115の容積変化率Rが所定値Rc以上となるように設定されている。
R=Vs/Va
ここで、始動時容積変化量Vsは、設定ストローク量Ssによる油室111の容積変化量である。所定値Rcは、設定ストローク量Ssでのプランジャ110の前進によるエア空間115での圧力低下が、逆止弁120を開弁させる容積変化率Rの最小値である。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
エンジン1により駆動されるチェーン伝動装置10のチェーン16に張力を付与するテンショナ100の油室111には、オイルポンプ20により作動油の供給および供給停止が行われるリザーブ室Rを経た作動油が導かれる。
これにより、エンジン1の停止に伴うリザーブ室Rへの作動油の供給停止が行われた後のエンジン1の始動時には、オイルポンプ20から供給される作動油に先立って、リザーブ室Rに貯留されている作動油が、プランジャ110の前進に応じて、油室111に供給されるので、リザーブ室Rから供給された油室111内の作動油によりエンジン1の始動時のチェーン16のバタツキの発生が抑制されて、該バタツキにより発生する騒音を低減することができる。
また、エンジン1の始動完了後のチェーン16の張力増大時には、チェーン16からの反力が作用するプランジャ110に押された油室111内の作動油が、テンショナ100の前記リーク隙間を通じて油室111からリークすることにより、プランジャ110の後退速度を減少させるダンパ機能が奏される。
リザーブ室Rは、仕切壁145により、導入口151が開口する導入リザーブ室R1と、導出口152が開口する供給リザーブ室R2とに分けられ、仕切壁145は、導入リザーブ室R1の作動油を供給リザーブ室R2に導く連通路160を形成し、連通路160は、導出口152よりも上方に位置する。
これにより、リザーブ室Rへの作動油の供給停止後に、供給リザーブ室R2からテンショナ100の油室111に供給され得る作動油の供給可能油量は、上下方向での連通路160および導出口152の位置に基づいて設定されるので、リザーブ室Rへの作動油の供給停止時に、導出口152を通じてテンショナ100の油室111の空気が供給リザーブ室R2に侵入した場合には、該侵入空気は、導出口152よりも上方の、連通路160が位置する上部室R3に溜まるだけで、供給可能油量はこの侵入空気の影響を受けないこと、および、リザーブ室Rへの作動油の供給停止後に、導入口151の圧力が低下した場合には、該圧力低下は、連通路160よりも下方に位置する導出口152が供給リザーブ室R2での作動油の油面上に露出するような油面低下を招来しないことから、いずれの場合にも、供給リザーブ室R2に貯留されている作動油は給油路102へ確実に供給される。このため、エンジン1の始動時において、リザーブ室Rから油室111へ供給された作動油により、チェーン16のバタツキの抑制効果を向上させることができ、したがってバタツキ騒音の低減効果を向上させることができる。
さらに、供給可能油量は、上下方向での連通路160および導出口152の位置に基づいて設定されるので、導入リザーブ室R1における導入口151の位置に対する導出口152の、上下方向での配置の自由度が大きくなって、エンジン1に対するテンショナ100の配置の自由度を大きくすることができる。
連通路160は、導入リザーブ室R1に貯留されている作動油の第1導入油面L1aおよび供給リザーブ室R2に貯留されている作動油の第1供給油面L2aよりも上方に位置し、仕切壁145は、連通路160よりも下方において導入リザーブ室R1と供給リザーブ室R2とを非連通状態に仕切る。
これにより、供給可能油量は、上下方向での導入口151と導出口152との位置関係および導入リザーブ室R1における上下方向での導入口151の位置とは無関係に、上下方向での連通路160および導出口152の位置に基づいて設定されるので、供給可能油量を上下方向での導入口151の位置とは無関係に設定することを可能としながら、導入口151に対する導出口152の、上下方向での配置の自由度が大きくなるため、エンジン1に対するテンショナ100の配置の自由度を大きくすることができる。
導入口151は、導入リザーブ室R1において導入口151よりも下方に作動油が貯留されるように、導入リザーブ室R1の最下部から上方に離隔している。
これにより、リザーブ室Rへの作動油の供給停止後に、導入リザーブ室R1に作動油を残留させることが可能になるので、リザーブ室Rへの作動油の供給再開時に、作動油が残留している分だけ、連通路160を介して導入リザーブ室R1から供給リザーブ室R2への作動油の供給開始時期が早くなるため、給油源から油室111への作動油の供給遅れが小さくなって、エンジン1の始動時に対応するテンショナ100の始動時過渡期が短縮されて、バタツキの抑制効果を向上させることができる。
供給リザーブ室R2における作動油の供給貯留容積Voの最小値Aは、油室残留容積Vrまたは算出エア空間容積Vaと、長期放置時間Tの経過後のエンジン1の始動時のプランジャ110の往復運動による油室111からの作動油の始動時リーク量Qsとに基づいて設定される。
そして、基準容積Vcは、プランジャ110が前記特定位置に達する前の値であることにより、プランジャ110が前記特定位置に達する前では、油室111の容積が基準容積Vcよりも小さい。
これにより、エンジン1が長期放置状態にあるときに、油室111には、侵入した空気が占めるエア空間115が形成されていて、このエア空間115のエア空間容積は、長期放置時間Tが経過した時点での油室残留容積Vr以外の容積に相当すると共に、油室111内での作動油の不足量の指標であるため、長期放置状態での油室111の容積よりも大きい基準容積Vcに基づいて算出される算出エア空間容積Vaに対応する油量に加えて、エンジン1の始動時のチェーン16の張力変動に基づいてプランジャ110が始動時往復運動をすることで生じる始動時リークにより、油室111からリークする始動時リーク量Qsの作動油を補充する油量が、最少の油量として、供給リザーブ室R2に確保されるので、供給リザーブ室R2を小型化しながら、長期放置状態のエンジン1の始動時におけるテンショナ100の始動時過渡期が短縮されて、バタツキの抑制効果を向上させることができる。
エンジン1の長期放置時間Tが経過した時点における油室111内でのエア空間115のエア空間容積は、長期放置時間Tの経過後のエンジン1の始動時のプランジャ110が設定ストローク量Ssで前進するときのエア空間115の圧力低下により、逆止弁120が開弁する値に設定されている。
これにより、長期放置状態のエンジン1の始動時に、エンジン1の始動時のプランジャ110の前進に基づくエア空間115の圧力低下により逆止弁120が開弁するので、供給リザーブ室R2に貯留している作動油が、導出口152、給油路102および逆止弁120を介して、効率よく油室111に導かれるため、長期放置状態のエンジン1の始動時におけるテンショナ100の始動時過渡期が短縮されて、バタツキの抑制効果を向上させることができる。
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した例について、変更した構成に関して説明する。
テンショナ100は、ラチェット機構130を備えていなくてもよい。この場合に、設定ストローク量Ssは、始動時におけるチェーン16のバタツキの振れ量に応じたプランジャ110の前進移動量であり、好ましくは該前進移動量の最大値である。そして、この前進移動量は、実験やシミュレーションに基づいて予め設定される。
油圧式テンショナ100は、図6に示される本発明の別の実施例におけるリザーブ室Rのように、導入口151が上部室R3に開口する形態で、エンジンブロック2に取り付けられてもよい。そして、仕切壁245は、底壁143bおよび天井壁143uから上下方向に延びていて、連通路160を構成する貫通空間165(例えば、スリットまたは穴)が途中に設けられている形態の壁であってもよい。
なお、この別の実施例において、前述の実施例の部材等と同一の部材等または対応する部材等については、基本的に前述の実施例における名称または符号と同一の名称または符号が使用されている。
図示の例では、第2導入油面L1bは、両油面L1a,L2aよりも上方に位置するので、長期放置状態のエンジン1の始動時に、上部室R3に貯留されている作動油の一部を、供給リザーブ室R2に供給できるため、供給可能油量を増加させることができる。
図6に示されるリザーブ室Rにおいて、連通路160よりも下方の位置で、仕切壁245に補助油路167(二点鎖線で示される。)が設けられる場合にも、供給可能油量を増加させることができる。
リザーブ室Rは、ボディ101に設けられた凹部により、または、ボディ101およびエンジンブロック2の両者に設けられた凹部により形成されてもよく、また、ボディ101のみまたはエンジンブロック2のみにより形成されてもよい。
仕切壁145,245は、囲い壁143において、底壁143b以外の部分から延びていてもよい。
前記特定位置は、最後退位置と最前進位置との間の距離を二等分する中間位置から最後退位置に達するまでの任意の位置、または、最前進位置と前記中間位置との間において該中間位置寄りの任意の位置であってもよい。
テンショナ100は、自動車が水平姿勢にあるときに、軸線方向が水平面Hに平行となるように、または傾斜角αが負となるように、エンジンブロック2に取り付けられてもよい。
100・・・油圧式テンショナ
101・・・ボディ
102・・・給油路
110・・・プランジャ
111・・・油室
112・・・バネ
115・・・エア空間
120・・・逆止弁
130・・・ラチェット機構
140・・・リザーブ室壁
145,245・・・仕切壁
151・・・導入口
152・・・導出口
160・・・連通路
R ・・・リザーブ室
R1 ・・・導入リザーブ室
R2 ・・・供給リザーブ室
L1a,L1b・・・導入油面
L2a,L2b・・・供給油面
Vc ・・・基準容積
Vr ・・・油室残留容積
Va ・・・算出エア空間容積
Vo ・・・供給貯留容積
Vi ・・・導入残留容積
Ss ・・・始動時設定前進ストローク量
Qs ・・・始動時リーク量

Claims (5)

  1. エンジンにより駆動される巻掛け伝動装置の巻掛け伝動体に張力を付与する油圧式テンショナであって、前記エンジンの運転および停止に応じて給油源からの作動油の供給および供給停止が行われるリザーブ室を経た作動油が導かれる給油路が設けられたボディと、前記エンジンに取り付けられている前記ボディに進退方向に移動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを前進方向に付勢する付勢部材と、前記ボディおよび前記プランジャにより形成される油室への前記給油路からの作動油の流入を許容する一方で前記給油路への前記油室からの作動油の流出を制限する逆止弁とを備え、前記リザーブ室には、前記給油源からの作動油を前記リザーブ室に導く導入口と、前記リザーブ室の作動油を前記給油路に導く導出口とが開口しており、前進する前記プランジャが、前記巻掛け伝動体に張力を付与する油圧式テンショナにおいて、
    前記リザーブ室が、仕切壁により、前記導入口からの作動油が流入する導入リザーブ室と、前記導出口が開口する供給リザーブ室とに分けられ、
    前記仕切壁が、前記導入リザーブ室の作動油を前記供給リザーブ室に導く連通路を形成し、
    前記連通路が、前記導出口よりも上方に位置することを特徴とする油圧式テンショナ。
  2. 前記連通路が、前記導入リザーブ室に貯留されている作動油の油面および前記供給リザーブ室に貯留されている作動油の油面よりも上方に位置し、
    前記仕切壁が、前記連通路よりも下方において前記導入リザーブ室と前記供給リザーブ室とを非連通状態に仕切ることを特徴とする請求項1に記載の油圧式テンショナ。
  3. 前記導入口が、前記導入リザーブ室において前記導入口よりも下方に作動油が貯留されるように、前記導入リザーブ室の最下部から上方に離隔していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧式テンショナ。
  4. 前記供給リザーブ室における作動油の供給貯留容積の最小値が、前記エンジンの長期放置時間が経過した時点における前記油室内に残留している作動油が占める油室残留容積と、前記長期放置時間の経過後の前記エンジンの始動時の前記プランジャの往復運動による前記油室からの作動油の始動時リーク量とに基づいて、次式により設定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の油圧式テンショナ。
    A=Vc−Vr+Qs
    ここで、
    A:供給貯留容積の最小値
    Vc:長期放置時間が経過した時点での油室の容積よりも大きく設定された、
    油室の基準容積
    Vr:長期放置時間が経過した時点で油室内に残留している作動油が占める
    油室残留容積
    Qs:長期放置時間の経過後のエンジンの始動時でのプランジャの往復運動に
    よる油室からの作動油の始動時リーク量
  5. 前記エンジンの長期放置時間が経過した時点における前記油室内でのエア空間のエア空間容積が、前記長期放置時間の経過後の前記エンジンの始動時に前記プランジャが始動時設定前進ストローク量で前進するときの前記エア空間の圧力低下により、前記逆止弁が開弁する値に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の油圧式テンショナ。
JP2012127248A 2012-06-04 2012-06-04 油圧式テンショナ Pending JP2013249939A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012127248A JP2013249939A (ja) 2012-06-04 2012-06-04 油圧式テンショナ
US13/898,976 US20130324337A1 (en) 2012-06-04 2013-05-21 Hydraulic tensioner
DE102013105337A DE102013105337A1 (de) 2012-06-04 2013-05-24 Hydraulische Spannvorrichtung
CN2013102085885A CN103453091A (zh) 2012-06-04 2013-05-30 液压式张紧器
KR1020130063483A KR20130136398A (ko) 2012-06-04 2013-06-03 유압식 텐셔너

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012127248A JP2013249939A (ja) 2012-06-04 2012-06-04 油圧式テンショナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013249939A true JP2013249939A (ja) 2013-12-12

Family

ID=49579600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012127248A Pending JP2013249939A (ja) 2012-06-04 2012-06-04 油圧式テンショナ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130324337A1 (ja)
JP (1) JP2013249939A (ja)
KR (1) KR20130136398A (ja)
CN (1) CN103453091A (ja)
DE (1) DE102013105337A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015220500A1 (de) 2014-10-29 2016-05-04 Tsubakimoto Chain Co. Spannvorrichtung
WO2021152721A1 (ja) * 2020-01-29 2021-08-05 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の油圧テンショナ構造

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HUE055375T2 (hu) 2010-05-28 2021-11-29 Nippon Catalytic Chem Ind Fluorszulfonil-imid alkálifémsója
US9869378B2 (en) * 2013-02-07 2018-01-16 Nhk Spring Co., Ltd. Load application device
JP6415276B2 (ja) * 2014-11-28 2018-10-31 株式会社椿本チエイン テンショナ
US9765856B2 (en) * 2015-09-01 2017-09-19 GM Global Technology Operations LLC Hydraulic chain tensioner with oil reservoir for inverted installations
KR101795289B1 (ko) * 2016-07-26 2017-11-07 현대자동차주식회사 오토텐셔너 및 오토텐셔너 일체형 엔진 보기류
CN111656051B (zh) * 2018-02-26 2023-09-29 博格华纳公司 具有内部储存器技术主孔的可变力张紧器
JP7041349B2 (ja) * 2018-05-28 2022-03-24 株式会社椿本チエイン テンショナ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3141740B2 (ja) * 1995-07-20 2001-03-05 スズキ株式会社 内燃機関の油圧テンショナ
JP2003278859A (ja) * 2002-03-27 2003-10-02 Tsubakimoto Chain Co ラチェット式油圧テンショナ
JP2008002390A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Toyota Motor Corp 内燃機関のオイル通路構造
JP2010007839A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toyota Motor Corp テンショナ用ガスケット、テンショナ取り付け構造及びテンショナ取り付け方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03141740A (ja) 1989-10-27 1991-06-17 Mitsubishi Electric Corp 音声検出器
KR100280003B1 (ko) * 1997-12-31 2001-09-22 정몽규 타이밍 벨트 장력 조절 장치
JP3322400B1 (ja) * 2002-01-11 2002-09-09 株式会社椿本チエイン ラチェット式油圧テンショナ
CN201080999Y (zh) * 2007-10-09 2008-07-02 山东华源莱动内燃机有限公司 一种柴油机链条传动系统

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3141740B2 (ja) * 1995-07-20 2001-03-05 スズキ株式会社 内燃機関の油圧テンショナ
JP2003278859A (ja) * 2002-03-27 2003-10-02 Tsubakimoto Chain Co ラチェット式油圧テンショナ
JP2008002390A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Toyota Motor Corp 内燃機関のオイル通路構造
JP2010007839A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toyota Motor Corp テンショナ用ガスケット、テンショナ取り付け構造及びテンショナ取り付け方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015220500A1 (de) 2014-10-29 2016-05-04 Tsubakimoto Chain Co. Spannvorrichtung
US9915323B2 (en) 2014-10-29 2018-03-13 Tsubakimoto Chain Co. Tensioner
WO2021152721A1 (ja) * 2020-01-29 2021-08-05 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の油圧テンショナ構造

Also Published As

Publication number Publication date
DE102013105337A1 (de) 2013-12-05
CN103453091A (zh) 2013-12-18
US20130324337A1 (en) 2013-12-05
KR20130136398A (ko) 2013-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013249939A (ja) 油圧式テンショナ
US7927242B2 (en) Downward angle settable hydraulic tensioner
TW565664B (en) Hydraulic tensioner lifter
JP7022273B2 (ja) テンショナ
US9228642B2 (en) Chain tensioner
JP6267045B2 (ja) チェーンテンショナ
KR101867699B1 (ko) 체인 텐셔너
US9303735B2 (en) Chain tensioner
KR101131635B1 (ko) 탈기형 유압 텐셔너
JP2017089842A (ja) チェーンテンショナ
GB2459165A (en) Hydraulic tensioner with an oil chamber divided into two parts by a sleeve
JP2006144958A (ja) 脱気型油圧テンショナ
JP2019143657A (ja) チェーンテンショナ
JP2005325938A (ja) 油圧式テンショナ
WO2007059394A1 (en) Hydraulic check valve assembly
CN112211968A (zh) 张紧装置
JP4017427B2 (ja) 油圧式テンショナリフタ
JP2009293634A (ja) チェーンテンショナ
JP2005121204A (ja) タイミングチェーン自動張力調節装置
JP2010096339A (ja) チェーンテンショナ
JP2011021647A (ja) オートテンショナ
JP3989275B2 (ja) 油圧式テンショナリフタ
KR101090711B1 (ko) 자동차용 오토텐셔너 장치
JP2019167991A (ja) チェーンテンショナ
JP2010151163A (ja) 油圧チェーンテンショナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150707