JP2013246162A - 欠陥検査方法および欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査方法および欠陥検査装置 Download PDF

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    • G06T2207/30148Semiconductor; IC; Wafer

Abstract

【課題】電子線のビーム走査、ウェハの帯電、ステージを走査時に生じる揺れ等、に伴う歪みによる位置ずれを補正することができる欠陥検査方法を提供する。
【解決手段】被検査対象物の設計データから複数の領域である複数のテンプレートを抽出するテンプレート抽出工程と、複数のテンプレートのうちいずれか一つの第一のテンプレートを用いて、検査画像と設計データとの第一の位置ずれ量を求める第一の位置ずれ量算出工程と、複数のテンプレートのうち第一のテンプレート以外の第二のテンプレートと第一の位置ずれ量とを用いて、検査画像と設計データとの第二の位置ずれ量を求める第二の位置ずれ量算出工程と、第一の位置ずれ量と第二の位置ずれ量とを用いて位置ずれを補正した設計データを設計データ画像に変換し、設計データ画像と検査画像とを比較して被検査対象物の欠陥を検出する欠陥検出工程と、を備える欠陥検査方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、欠陥検査方法および欠陥検査装置に関する。
半導体回路パターンの微細化に伴い露光装置の解像度は限界に達し、設計通りのパターンをウェーハ上に形成することが困難になりつつある。パターンの線幅の設計値からのずれ、あるいは、パターンの先端の形状変化といったシステマティック欠陥の発生頻度が上がっている。このシステマティック欠陥は全ダイで共通に発生するため、従来手法である検査対象ダイと隣接ダイとの比較により欠陥を検査するダイ・ツー・ダイ(die to die、あるいはD2Dと記す)検査では欠陥検出が難しく、検査対象ダイと設計データとの比較により欠陥を検査するダイ・ツー・データベース(die to databaseあるいはD2DBと記す)検査のニーズが高まっている。
特許文献1(特開2004-185019号)には、検査領域をアレイ状に分割し、各アレイ領域が位置合わせ可能なパターンを含むかどうかを設計データから判定し、実画像を取得後に位置合わせ可能なアレイ領域から先に位置合わせを行い、位置合わせ不可能なアレイ領域は位置合わせ可能な近傍アレイの位置合わせ結果を適用し検査を行う方法が開示されている。
特開2004-185019号
例えばSEM式検査装置で得られる検査画像(実SEM像)には、装置が意図している撮像位置と実際の撮像位置との差である位置ずれが発生する。D2DB比較において設計データと検査画像との比較処理を行い欠陥を検出する場合にも、この位置ずれが影響し、欠陥検出精度が下がるという課題がある。この位置ずれの原因としては、ウェハを載置するステージを走査する際の移動量の誤差に起因する装置の位置合わせ誤差の他、電子線のビーム走査による歪み、ウェハの帯電による歪み、ステージを走査時に生じる揺れに伴う歪み等によるものがある。
特許文献1による方法では、ウェハを置いたステージ走査による移動量の誤差による位置ずれについてしか言及されていないため、電子線のビーム走査による歪み、ウェハの帯電による歪み、ステージを走査時に生じる揺れに伴う歪み等による位置ずれを補正する方法については開示がない。また、位置ずれの大きさや周波数によって、位置合わせに使うアレイやパターンの最適なサイズや位置合わせに適したパターンの判定の仕方については考慮されていない。
本発明の目的は、比較検査による高精度な欠陥検出を実現する欠陥検査方法および欠陥検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
被検査対象物を撮像し検査画像を取得する検査画像取得工程と、該被検査対象物の設計データから複数の領域である複数のテンプレートを抽出するテンプレート抽出工程と、該複数のテンプレートのうちいずれか一つの第一のテンプレートを用いて、該検査画像と該設計データとの第一の位置ずれ量を求める第一の位置ずれ量算出工程と、該複数のテンプレートのうち該第一のテンプレート以外の第二のテンプレートと該第一の位置ずれ量とを用いて、該検査画像と該設計データとの第二の位置ずれ量を求める第二の位置ずれ量算出工程と、該第一の位置ずれ量と該第二の位置ずれ量とを用いて位置ずれを補正した該設計データを設計データ画像に変換し、該設計データ画像と該検査画像とを比較して該被検査対象物の欠陥を検出する欠陥検出工程と、を備える欠陥検査方法である。
本発明によれば、比較検査による高精度な欠陥検出を実現する欠陥検査方法および欠陥検査装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査方法を示すフロー図である。 本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査装置のシステム構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートの概要を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るユニーク性評価範囲を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る多段階マッチングにおける効果を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートの評価値を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係るユニーク性評価値を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートを抽出するアレイ領域を説明する図である 本発明の第1の実施の形態に係るテンプレート抽出パラメータを設定するGUIの例である。 本発明の第1の実施の形態に係る抽出したテンプレートの確認を行うGUIを説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートのマッチング処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、設計データの変形処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、検査画像と設計データを比較し欠陥検出する処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、検査結果を確認するGUIを説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、エッジ方向別評価値を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る、横エッジが中心に存在する評価値を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態に係る、縦エッジが対称に存在する評価値を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、ユニーク性評価値のパラメータを設定するGUIの例である。 本発明の第5の実施の形態に係る、信頼度情報を持つテンプレートを示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る、テンプレートの信頼度順マッチング処理のフローを示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る、マージンによりテンプレートの抽出数を調整する処理を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態に係る、低倍率像から高倍率像におけるテンプレートのマッチング方法を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態に係る、レビュー検査におけるテンプレートを用いた2段階位置合わせ処理のフローを示した図である。 本発明の第8の実施の形態に係る、定点検査におけるテンプレートを用いた2段階位置合わせ処理のフローを示した図である。 本発明の第9の実施の形態に係る、ステージ停止による取得SEM画像においてテンプレートを用いた2段階位置合わせ処理を説明する図である。 本発明の第10の実施の形態に係る、ビーム走査の斜めスキャン処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る任意座標の位置ずれ量を補間する処理を説明する図である。
以下、本発明に係る第1の実施の形態について、全体構成を説明した後、各処理の内容を順次述べる。
(1−1)全体フロー
図2は、第1の実施の形態に係る欠陥検査装置のシステム構成を示す図である。
本実施形態では、被検査対象物であるウェハ206の検査対象部分の画像を、例えば走査電子顕微鏡(SEM)によって取得する。
欠陥検査装置は、電子光学系201、制御部(211、214、215、216)、比較検査部217、DB218、テンプレート部227とを備えて構成される。
電子光学系201は、電子源202、コンデンサレンズ203、偏向器204と、対物レンズ205、XYステージ207、検出器209、A/D変換器210を備える。
制御部は、検査制御部211(CPU212、画像メモリ213)、ステージ制御部214、GUI215、バス216を備える。
比較処理部217は、設計データ処理部219、マッチング処理部220、パターン変形処理部221、欠陥判定処理部222、検査画像処理部223を備える。
テンプレート部227は、テンプレート抽出処理部224、特性データ226、GUI225を備える。
電子光学系201の電子源202から射出された電子線はコンデンサレンズ203により収束され、偏向器204でXY方向に偏向した後、対物レンズ205を通りウェーハ206の表面に照射される。
ウェーハ206から発生した二次電子208を検出器209で検出し、検出器209で検出した二次電子208をA/D変換器210を用いてアナログ信号からデジタル信号に変換する。
ステージ制御部214によりXYステージ207の移動を制御し、これら一連の検査処理はCPU212により制御される。
A/D変換器210で変換されたデジタル信号は検査制御部211の画像メモリ213に蓄積され、GUI215では検査結果を表示したりユーザから情報の入力を受ける。
ここでは、電子線の1次元走査とステージの連続移動によって得られる連続画像、あるいは、電子線の2次元走査とステージのステップ移動によって得られる枚葉画像が検査対象の画像となる。画像メモリ213に蓄積された検査画像は、バス216を通して比較検査部217に送られ、比較検査を行う。 検査に先立ち、記憶装置(DB)218に、被検査対象物であるウェーハ206に対応する設計データと位置合わせに使うテンプレートを蓄えておく。ここで、設計データは配線の輪郭を線分の集合として表わしたデータであり、テンプレートとは、設計データの配線パターンを含む任意の部分領域(画像処理分野におけるテンプレートマッチングのテンプレートと同じ)の情報、及びその他その領域内における補足情報であるが、詳細については(1−2)にて述べる。尚、ここでは部分領域と示したが、全体領域でも良い。
テンプレート部227のテンプレート抽出処理部224では、記憶装置218から設計データを読み込み、位置合わせ用テンプレートを抽出する。この時、テンプレートを抽出するためのパラメータ情報は検査装置の特性データ226を読み込んで計算を行うか、GUI225でユーザからの入力を受け決定する。ここで言うパラメータ情報とは、例えば抽出したいテンプレートの大きさやテンプレートの数、配線の複雑さや配線の太さなど抽出したいテンプレートの特徴などの情報である。抽出したテンプレートはDB218に保存し、検査時に用いられる。このテンプレート抽出処理は、検査時もしくは検査事前に行ってもよい。
比較検査部217の設計データ処理部219では、検査画像に対応する設計データをDB218から読み込む。また、パタン変形処理部221で合わせこんだ設計データを画像化し、検査画像との比較が行えるようデータ処理もする。
マッチング処理部220では、設計データ処理部219にて読み込んだ設計データに対応するテンプレートをテンプレート部227から読み込み、該テンプレートを用いて設計データと検査画像との位置合わせを行い、座標の対応関係の算出を行う。本願では、検査画像の所定領域に対して複数種のテンプレートを用いて複数回位置合わせを行う点を一つの特徴とする。
パタン変形処理部221では、マッチング処理部220にて算出した座標の対応関係を用いて、設計データを変形しパタン全体の位置を検査画像に対して合わせこむ。
欠陥判定処理部222では、パタン変形処理部221で合わせこむことにより位置ずれを補正し、変形処理を施した設計データと検査画像を比較し、欠陥の判定を行う。
検査画像処理部223では、比較検査のための前処理として検査画像にガウシアンの畳み込みによるノイズ除去や輝度濃淡むらの除去を行う。
欠陥判定結果の検査画像や、位置補正後の設計データの画像はグラフィック・ユーザ・インターフェース(GUI)215にて表示され、ユーザによるチェックが行われる。
次に、図1を用いて本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査方法を示すフローを説明する。図1(a)は検査前に実施するテンプレート抽出のフロー、図1(b)は検査時に行う欠陥検出のフローである。
上述の通り、設計データと検査画像との位置ずれの原因としては、ウェハを載置するステージを走査する際の移動量の誤差に起因する装置の位置合わせ誤差の他、電子線のビーム走査による歪み、ウェハの帯電による歪み、ステージ走査時に生じる揺れに伴う歪み等がある。この位置ずれの原因によって位置ずれ量の最大値、周波数の特性などが異なる。そこで本実施の形態では、異なる位置ずれ原因に対して、ずれ方の特性に合わせた複数のパラメータ(例えばテンプレートの大きさなど)を用意し、各々パラメータでテンプレートを抽出し、位置ずれ量が大きい特性に合わせたテンプレートから位置ずれ量が小さい特性に合わせテンプレートの順に位置合わせを行うことによりパタン全体の位置ずれを補正する点を特徴の一つとする。
以下では、欠陥検査方法のフローを説明する。
検査前のフロー(a)において、テンプレート抽出処理部224にて被検査対象物に対応する設計データを記憶装置218から読み込む(101)。
テンプレート抽出処理部224にて、テンプレートの抽出に用いるパラメータ情報を装置の仕様値(特性データ226)から算出、もしくはGUI225等により設定する(102)。
テンプレート抽出処理部224にて、101で読み込んだ設計データと102で設定したパラメータ情報とから、配線の線分量や配線ラインの幅やパタンのユニーク性などにより決まる評価値を求め、該評価値に基づき段階位置合わせ用のテンプレートを複数抽出する(103)。
103で抽出した複数のテンプレートは記憶装置218に保存される(104)。
検査時は、検査時フロー(b)において、電子光学系201によりウェハ上のパターン画像(検査画像)を取得する。(105)
設計データ処理部219にて、105で取得した検査画像に対応する領域をDB218に蓄積された設計データから切り出して読み込む(106)。
また、設計データ処理部219にて、106で切り出した設計データ上に存在する複数のテンプレートを読み込む(107)。このテンプレートは103にて抽出して104によりDB218に保存されたものである。
マッチング処理部220では、検査画像に対して設計データと107で読み出した複数のテンプレートのうちいずれか一つのテンプレートを用いて1回目のテンプレートマッチングを行う(108)。これにより、検査画像と設計データとの第一の位置ずれ量を求める。上述の通り、テンプレートは設計データの部分領域を表わすが、この部分領域を画像化し設計画像(設計データ画像)を作成し、検査画像との間でテンプレートマッチングを行うことで、設計データの座標と検査画像の座標との対応関係を求め、位置ずれ量を算出する。
108でのマッチング結果から求めた位置ずれ量を原点に、マッチング処理部220にて2回目のテンプレートマッチングを行う(109)。このときは、107で読み込んだ複数のテンプレートのうち、108で用いたテンプレート以外のテンプレートを用いる。また、もし3回目以降に用いるテンプレートが存在する場合は、上段のマッチング結果から求めた位置ずれ量を原点に、それ以降のテンプレートマッチングを行う(110)。
パターン変形処理部221にて、すべてのテンプレートマッチングの結果を用いて設計データの変形を行うことで、パタン全体の位置補正を行う(111)。
設計データ処理部219にて補正後の設計データを画像化し、欠陥判定処理部222にて画像化した設計画像と実パターン像(検査画像)とを比較することで欠陥の検出を行う(112)。尚、設計画像と検査画像とを比較する前に、検査画像処理部223にて比較検査のための前処理として検査画像にガウシアンの畳み込みによるノイズ除去や輝度濃淡むらの除去などをしてもよい。
(1−2)テンプレートの概要
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る位置合わせに使うテンプレートの概要を示す図である。
301は設計データ、302、303、304はテンプレート領域、306〜309はテンプレート領域302に対応するテンプレート情報である。
設計データ301に対して図1のステップ103にてテンプレート抽出を行った出力結果の例として、テンプレートとして選ばれた領域302、303、304を示す。個々のテンプレート302、303、304はそれぞれテンプレート情報を持つ。例えばテンプレート302に対しては、テンプレート情報305として、テンプレートの位置座標の情報306、位置合わせに使うモード307、テンプレートサイズ308、ユニーク性サーチ範囲309などが挙げられる。
座標306は、テンプレート領域302の中心における設計データ上の座標を表わす。
モード307は、当該テンプレートをどの段階(何回目)のマッチングに用いることができかの情報や、位置合わせを行うときに画像のどの方向(XY両方向、X方向のみ、Y方向のみなど)に対して位置合わせがを一意に行うことができるか、などの情報である。例えば、テンプレート302のモード情報は(1、xy)なので、1段階目のマッチングに用いることができ、またXY位置合わせ可能なテンプレートとして使用できる。
テンプレートサイズ308は、テンプレートの領域の寸法を表わす情報である。この例の場合数値が一つのみなので、各辺が共通の正方形領域を表わすが、縦横の寸法が異なった情報を持っていてもよい。縦横の寸法が異なる場合は2つの数値情報を持つ。
ユニーク性サーチ範囲309は、このテンプレートパターンのユニーク性が保証されている領域の広さの情報を表わす。マッチング時に、実画像と設計データと位置ずれ量がこのサーチ範囲以下であれば一意にマッチングすることが可能である。
テンプレート303はテンプレート302と比べると、モード、テンプレートサイズ、ユニーク性サーチ範囲が異なる。テンプレート103はモードが(2、xy)となっているため、図1のステップ109の2段目のマッチングに用いることができる。
1回目のマッチングはステージ移動の誤差を起因とするウェハ全体の位置ずれ補正を目的としており、2回目のマッチングは歪みによる局所領域内での位置ずれの補正を目的としている。ステージ移動の誤差の位置ずれに比べ、歪みによる揺れによる位置ずれ最大量は小さいため、各位置ずれに合わせたテンプレート抽出のパラメータの設定が必要となる。そこで本願では、1回目のテンプレートマッチングに用いるテンプレートよりもテンプレートサイズが小さく、ユニーク性サーチ範囲が小さいテンプレートを2回目のテンプレートマッチングに用い、1回目のマッチング結果を元に算出した第一の位置ずれ量を原点に2回目のマッチングを行うことで、1回目のマッチングでは補正しきれない位置ずれの補正を行うことが可能となる。まだ、2回目のマッチングでは局所的な位置ずれ量を算出するために、1回目のマッチングで用いるテンプレートの数よりも多いテンプレートを用いることが望ましい。これについては図4、図5にて詳述する。
テンプレート304はテンプレート303とはモードの情報が異なり、(3、x)となっている。そのため、図1のステップ110の3段目以降のマッチングで用いられ、X方向のみ位置ずれの補正を行うことができる。ラインとスペースが交互に繰り返されるパターンではX方向かY方向一方向にしか位置合わせできないパターンしか存在しないため、そのようなパタンでも位置ずれを網羅的に補正できる。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るユニーク性評価範囲を説明する図である。
図4(a)は、マッチング1段目に使用するテンプレート401を示している。このテンプレート401のユニーク性サーチ範囲は点線の矩形で表わされた領域402である。
設計データ全体及びテンプレート領域401を画像化し、設計画像およびテンプレート画像を生成する。次に、テンプレート401の位置を除くユニーク性サーチ範囲402内の任意の位置において、テンプレート画像と設計画像とを重ね合わせ、両画像の相関性を求める。各画素位置での画像の相関性が所定の閾値よりも低ければ、そのテンプレート領域401はユニーク性サーチ範囲402の領域内でユニークなパターンであると判断される。相関性の評価値としては、輝度値の差の二乗和(Sum of Squared Difference)や正規化相互相関などを用いればよい。
例えば、1段目のマッチングではステージ移動の誤差による位置ずれを補正するとし、この最大誤差による位置ずれ量を元にサーチ範囲領域の大きさに設定すればよい。但し、1段目のマッチングにおいて生じる最悪の場合、位置ずれ量はステージ移動の誤差による位置ずれ最大量+歪みなどその他の原因による位置最大量となり、サーチ範囲矩形領域の1辺の幅は2*(ステージ位置合わせの誤差による位置ずれ最大値+1段目以降の補正対象となる位置ずれ成分の最大値の和)の設定が必要となる。そのため1段目のマッチングに用いるテンプレートは、2回目以降のマッチングに用いるテンプレートと比較して、相対的に大きいサーチ範囲領域を持つ。
テンプレートサイズが小さくなるほど、該テンプレート領域内に存在するユニークなパターンの候補が減少する。またサーチ範囲領域を大きくすると、相関性を評価する範囲も大きくなり、ユニークなパターン候補が減少する。よってサーチ範囲の大きさに比例したテンプレートサイズの設定が必要である。
図4(b)は、2段目及び3段目以降のマッチングに使用するテンプレートとそのユニーク性サーチ範囲を示している。例えば、2段目以降のマッチングではステージ走査の揺れや電子ビーム走査の帯電による歪み起因の位置ずれ量を算出することが想定され、その場合2段目でのマッチングは、1段目のマッチングによってステージ誤差による位置ずれは既に補正されている前提なので、テンプレート404、405のサーチ範囲は歪みによる位置ずれ最大量の幅だけもてばよい。また、テンプレート403は縦のライン&スペースのパタンであり、x方向のみ位置合わせに可能なため、3段目以降のマッチングに利用することができる。このテンプレートを利用してマッチングを行う際は、近くのテンプレート404のマッチング結果から求めた位置ずれ量を原点としてマッチングを行えばよい。
(1−3)2段階以上のマッチングにおける効果
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る多段階マッチングにおける効果を説明する図である。
2段階以上のマッチングにおける効果について1段階のみのマッチングと比較して説明する。ここでは、テンプレート抽出時のパラメータとして、単一のテンプレートサイズのみでテンプレートを抽出した場合を考える。
図5(b)は、歪みによる位置ずれ周期よりも大きいテンプレートサイズを設定した場合のテンプレート画像である。
図5(b)は、テンプレートのパタン像(点線507)と検査画像(実線506)を重ね合わせた図で、テンプレート領域において、十字のパターン形状の上下部分に歪みによる位置ずれが生じている。テンプレートサイズは歪みによって生じる位置ずれの周期より大きい値に設定した例である。
このテンプレートにおけるマッチングでは、テンプレートサイズが歪みによって生じる位置ずれの周期より大きいため、検査画像506のパタンの輪郭が歪み、テンプレートとパタンの輪郭が完全に一致せず、局所的な位置ずれ508を検出することができない。
図5(a)は、歪みによる位置ずれ周期よりも十分に小さいテンプレートサイズに設定した場合のテンプレート画像である。
テンプレートサイズが歪み周期よりも十分小さいテンプレート501、502、503の例である。テンプレートサイズが歪み周期よりも十分小さいと、(1−2)で説明した通り、ユニークなパターン候補が減少してしまう。例えば、テンプレート501はサーチ範囲内において、パタン領域504と形状が一致するため、ユニーク性が低く位置合わせに用いることができない。同じくテンプレート502は、パタン領域505と一致するため位置合わせに用いることができない。つまり、歪みによる位置ずれ周期よりも十分に小さいテンプレートサイズを設定した場合は、ユニークなパタンが減少し、パタン全体から網羅的にテンプレートを抽出することが難しくなる。このようにテンプレートを抽出することができなければ位置ずれ量を求めることができず、位置ずれ補正処理が破綻してしまう。
上記の2つの例から、単一のパラメータによるテンプレートを用いて、ステージ位置合わせ起因の位置ずれと歪みによる位置ずれの両方を高精度に補正することは難しいことが分かる。それに対して本願では、(1−2)中で説明した通り、2段階でのマッチングを行うことを前提とした異なるパラメータを持つテンプレートを抽出することで、各種テンプレートのサーチ範囲を必要最低限の領域のみに抑え、パタン全体の位置補正を精度よく行うことができる。
(1−4)テンプレート抽出方法
テンプレートを抽出する方法(図1のステップ103)について説明する。
まず、被検査対象物に対応する設計データの画像化を行い設計画像を生成し、設計画像の各画素をテンプレート候補とする。各テンプレート候補において下記(1)〜(4)のような複数の評価値fiを算出し、評価値の高い候補をテンプレートとして選択する。本実施形態では、評価値fiに式(1.1)に示す重み付き加算を行うことで、最終的に一つの評価値Fを求め、この総合評価値が最も高いテンプレート候補を、位置合わせに用いるテンプレートとして選択する。
Figure 2013246162

但し、重みαiはステップ102においてパラメータとして入力された値を用いる。
(1)xエッジ評価値とyエッジ評価値について説明する。
図6(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートの評価値(エッジ評価値)を説明する図である。
設計データ画像(設計画像)で、領域601が配線部、領域602が背景部である。テンプレート内に配線のエッジ部分が多いほど、マッチング時に合わせ込みにつかえる部分が増え、マッチング結果の高精度化が期待できる。そこで、設計データ画像の縦エッジ603と、横エッジ604の成分を評価値とする。評価値の算出方法は、設計データ画像に微分フィルタ605を掛けた出力の輝度強度の和f1と微分フィルタ606を掛けた出力の輝度強度の和f2を評価値とする。
(2)配線部・背景部比率の評価値について説明する。
図6(b)(c)(d)は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートの評価値(配線部・背景部比率の評価値)を説明する図である。
図6(b)の設計データ画像607、図6(c)の設計データ画像608および図6(d)の設計データ画像609は、(1)のエッジ評価値はすべて同じであるが、設計データ画像608と609は、設計データ画像607に比べると画像全体に対する配線部及び背景部領域の割合が小さい。これら設計データ画像608と609の設計データに対応する検査画像の配線に膨張縮退や歪みが生じた場合、設計データ画像608と609に対応する検査画像では配線及び背景領域が存在しなくなる可能性がある。設計データ画像607のように画像中の配線領域と背景領域が均等に存在する方が、高いマッチング精度が見込まれる。そこでこの背景部領域と配線部領域の比率を評価値とする。評価値算出方法は、テンプレート内の背景部の面積をS1、配線部の領域をS2とし、評価値f3を以下の式(1.2)で算出する。

Figure 2013246162

但しMIN(S1,S2)はS1とS2の小さい方の値を返す。
(3)配線幅の評価値について説明する。
図6(e)は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートの評価値(配線幅の評価値)を説明する図である。
細い配線領域では、太い配線領域に対して光近接効果によるパタンの変形が起こりやすい。パタンの変形はマッチング精度の低下の原因となり、縮退によって配線領域が消失した場合、マッチングそのものが破綻してしまう。そこで、テンプレート画像610中の配線領域の最大幅611を評価し、これがなるべく大きいパターンを含むテンプレート候補を選ぶ。評価値の算出方法としては、設計データ画像から距離画像を算出し、距離画像内の輝度最大値を評価値にする。
(4)ユニーク性の評価値について説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートの評価値(ユニーク性の評価値)を説明する図である。
図7(a)の2重線の領域701はテンプレート候補で、点線領域702はそのユニーク性サーチ範囲である。領域701を除くユニーク性サーチ範囲702内において設計データ画像とテンプレート画像の相関値を求め、相関値の最大値から評価値を計算する。相関値は、例えば正規化相互相関などを用いればよい。テンプレート画像をT(x、y)、テンプレートと重なるサーチ範囲内の画像をI(x、y)、テンプレート画像の縦サイズをheight、横サイズをwidthとしたとき、正規化相互相関
Figure 2013246162
を用いた場合の評価値を以下の式(1.3)を示す。
Figure 2013246162

Figure 2013246162

正規化相互相関
Figure 2013246162
は-1〜1の値を取り、高いほど相関性が強いことを表わすため、式(1.3)の評価値が高いほどテンプレート画像がサーチ範囲内でユニークであることが保証される。
図7(b)の設計データ画像において、2重線の領域703はテンプレートで、サーチ範囲は画像704全体である。この時、領域705に同じパターンが存在するためY方向には位置合わせ不可能となる。そのため、2段目以降のX方向のみ位置合わせ用のテンプレートとして保存する。
図7(c)の設計データ画像において、2重線の領域706はテンプレートで、サーチ範囲は画像707全体である。このテンプレートは領域708や領域709などと同じパタン形状を持つため、X方向とY方向のどちらにも一意に位置合わせができない。しかし、近傍のテンプレートのマッチング結果によりX方向かY方向のどちらかの位置が決まっている状態であれば、位置合わせに利用することが可能である。そこで、このテンプレートを保存するときに、2段目以降の条件付きで位置合わせ可能であるというモード情報で保存する。このときの条件というのは近傍のテンプレートによりX方向、及びY方向の少なくとも1つの位置合わせが決まっているという条件である。
次に、抽出するテンプレートの数の調整方法について説明する。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートを抽出するアレイ領域を説明する図である。
テンプレートの抽出間隔を、歪み周波数特性に対し波長の半分以下として抽出できれば、歪み補正が可能となる。そこで、図8(a)に示す設計データ801をアレイ802に区切り、各アレイ802の矩形内において最も評価値の高いテンプレートを1つずつ抽出する。図8(b)の設計画像中における2重線の領域は抽出されたテンプレートである。図中に示すように、アレイ802の間隔を設定することで、網羅的に、かつ、歪みによる局所的な位置ずれを補正するのに十分な頻度でテンプレートを抽出することが可能となる。このように、精度良く欠陥検出するためには、抽出するテンプレートの頻度を発生する歪みの周波数や設計パターンのデザインルールに応じて適切に設定することが必要である。
(1−5)テンプレート抽出パラメータ
テンプレート抽出に用いるパラメータを設定する方法(図1のステップ102)を説明するう。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレート抽出パラメータを設定するGUIの例である。本実施形態では、図9に示すGUIによりユーザが所望のパラメータの設定を行うことができる。
GUIの項目901において1段目のマッチングに使うテンプレートのパラメータを設定する。入力ボックス902ではテンプレートサイズの横幅と縦幅をnm単位で、入力ボックス903ではユニーク性サーチ範囲の幅を、入力ボックス904ではユニーク性サーチ範囲をそれぞれ入力することができる。項目905において2段目のマッチングに使うテンプレートを、項目906において3段目のマッチングに使うテンプレートの設定をそれぞれ行うことができる。項目の中にあるチェックボックスをONとOFFに切り替えることで、その項目のテンプレートを抽出するかしないかを選択することができる。
また、パラメータの設定が無かった場合、デフォルトの値でパラメータが設定されるが、ステージ位置合わせの誤差や、揺れの周波数などの電子光学系の仕様データをDB上に管理することで、テンプレートサイズやユニーク性サーチ範囲を仕様データから計算することもできる。またこれらデフォルトのデータを読み込みボタン908を押すことでGUI上に読み込み、一部のパラメータをユーザによって変更することができる。パラメータを設定したら保存ボタン907を押すことで内部に抽出パラメータの設定ファイルがセーブされ、テンプレートの抽出時に使用できる。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る抽出したテンプレートの確認を行うGUIを説明する図である。
設定ファイルにおける動作や抽出したテンプレートの確認を行うことができる。設計データ全体でテンプレート抽出を行う前に、保存した抽出パラメータの設定ファイルを読み込み、一部領域の設計データに対してテンプレート抽出を行う。抽出したテンプレートの位置や数を確認するウインドウ1001で、設計データ上に抽出されたテンプレートが矩形1002のように表示される。描画される矩形の線の種類によって表1003に示すようにテンプレートの位置合わせ方法のモード情報を確認することができる。ウインドウ1004はテンプレート抽出用の評価値の重みを設定するスライダである。スライダを設定しなおし、再抽出ボタン1006を押すことで、新しい重みにより計算された評価値でテンプレート抽出しなおすことができる。ウインドウ1005はテンプレートの全体の数や、段階ごと、モード情報別でテンプレートの数を表示することができる。重みのパラメータを変えつつ、一部領域の設計データに対してテンプレート抽出を試行し、良好なパラメータが設定できたら実行ボタン1007を押すことで、設計データ全体に対しテンプレート抽出を実行する。
図18は、本発明の第1の実施の形態に係る、ユニーク性評価値のパラメータを設定するGUIの例である。ユーザがテンプレートサイズとユニーク性サーチ範囲のパラメータを設定及び修正するときに用いるGUIの一例である。
ウインドウ1901において設計データが表示され、その上から切り出すテンプレートサイズを示す2重線の矩形領域1902とそのユニーク性サーチ範囲を示す点線の矩形領域1903が表示される。ユーザはマウスカーソル1904を操作することで、矩形領域を移動し設計データと照らし合わせて、切り出されるテンプレートサイズとそのユニーク性サーチ範囲が適切かどうかを判断することができる。またアンカーポイント1905、1906をマウスカーソル1904で矢印1907方向にドラッグすることで、テンプレートサイズとユニーク性サーチ範囲、それぞれの大きさを変えることができる。ユーザはそれぞれ適切な大きさを設定したら、ボタン1908を押すことで、パラメータファイルに数値データとして保存することができる。
(1−6)マッチング処理
電子光学系201から取得した画像に対してテンプレートのマッチングを行う方法(図1のステップ105乃至110)について説明する。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートのマッチング処理を説明する図である。
マッチングのフローの概要を図11(a)に示す。本実施形態では、取得した検査画像1101に対してメディアンフィルタ1103とガウシアン1104の畳み込みによるノイズ除去を行う。この出力画像に対し2値化処理1108を行うことで検査画像1101中のパターンエッジ画像1105を生成する。また、設計データ中のテンプレート領域において輪郭線を描画したテンプレート画像(設計データ画像)1102を作成する。このテンプレート画像1102とパターンエッジ画像1105のマッチング処理1106を行う。
図11(b)は、テンプレート画像1102とパターンエッジ画像1105とのマッチングの仕方を示す。
マッチング処理1106は、図11(b)のパターンエッジ画像1108中のサーチ範囲領域において、テンプレート画像1110の位置を矢印1111方向に走査しながら評価値を計算し、最も評価値が高くなる位置を求める。評価値としては、例えば正規化相互相関を用いる。求められたマッチング位置1112と原点1113から、位置ずれ量をを求めメモリ上に保存(図11(a)の1107)する。
尚、ここでは、1回のテンプレートマッチングについて説明したが、図1のステップ108、109、110のように、各ステップにおいて異なるテンプレートを用いて上述のマッチング処理を行うことが必要である。
(1−7)設計データの変形
マッチングにより求めた位置ずれ情報から設計データの変形処理を行う方法(図1のステップ111)を説明する。
図27は、本発明の第1の実施の形態に係る任意座標の位置ずれ量を補間する処理を説明する図である。
マッチングにより求めた位置ずれ情報から設計データの変形処理を行うことで、パタン全体の位置ずれの補正をすることができる。連続的なパターン変形を行うためには、テンプレートマッチングによって求めた離散的な位置ずれ情報を用いて、任意の点の位置ずれ量を算出する必要がある。
図27(a)の設計データ1201において、データ上の点1202、点1203、点1204において先のマッチング結果より位置ずれ量が算出されている。このとき、点1205の位置ずれ量を点1202、1203、1204の位置ずれ量から、例えばシェパード補間によって求める。
図27(b)にてシェパード補間方法を説明する。補間したい点O(1206)を中心とした垂直線107と水平線1208によって分けられた4領域にそれぞれにおいて、点O(1206)と最も近いサンプリング点A(1209)、点B(1210)、点C(1211)、点D(1212)を求める。これらサンプリング点が持つ値をdA,dB,dC,dDとし、また点Oとの距離をlA,lB,lC,lDとする時、補間値Dは以下の式(1.4)で算出する。

Figure 2013246162

但し、補間したい点の位置によっては必ずしも4点存在しない場合がある。その場合は点の存在しない領域のデータ値dと長さlを0として計算し、サンプリング点が存在する領域のみの値で補間値の計算を行う。
次に設計データの変形について説明する。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る、設計データの変形処理を説明する図である。図12(a)は変形前の設計データ、図12(b)は変形後の設計データを表わした図である。画像データになる前の設計データは複数の頂点の連結情報で配線の輪郭形状が表現されている。この頂点の座標に対して位置ずれ量のオフセットを与えることで、データの補正を行う。具体的にある頂点M101に対して位置ずれ補正を行う場合は、まず先の補間方法によって位置ずれ量を求める。頂点の座標に位置ずれ量を足し合わせて、座標値を更新し補正後の頂点M102を求めればよい。
(1−8)欠陥検出処理
補正後の設計データと検査画像から欠陥検出を行う方法(図1のステップ112)について説明する。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る、検査画像と設計データを比較し欠陥検出する処理を説明する図である。
まず検査画像1402に対し、ノイズ低減処理としてメディアンフィルタ1403とσ1ガウシアン1404の畳み込みを行い、前処理画像1405を得る。また検査画像1402に対応する領域の補正後の設計データ画像1401に対し、電子ビームの広がりσ2のガウシアン1406を畳み込んだ擬似SEM画像1407を得る。この擬似SEM画像1407と検査画像と濃淡値をそろえるため、輝度のオフセットとコントラストの調整1408で行い、前処理画像1405との差分画像を求める。差分画像に対して2値化1409を行うことにより、設計データと検査画像間において発生した形状の乖離部分を、欠陥として検出した画像1410を得る。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る、欠陥検出の結果を確認するGUIを説明する図である。
ウインドウ1501は設計データのパターン画像を背景にし、検出した欠陥領域1502を表示する。また、タブ1503を選択することで、検査画像を背景に欠陥領域を表示することができる。ズームイン、ズームアウトツール1504を選択しウインドウ内をクリックすることで、表示倍率を変更することができる。また選択ツール1505を選択しウインドウ中の欠陥を選択し詳細情報を見ることができる。ウインドウ1506はダイマップを表示する。カーソル1507を移動し選んだマップ上場所がウインドウ1501に反映される。またマップ上に黒点1508として欠陥発生箇所を表示する。タブ1509を選択することで、ダイマップからウェハマップを表示することもできる。ウインドウ1510はウインドウ1501で表示している領域において欠陥画像のしきい値処理する前の輝度値をヒストグラムとして表示する。またしきい値をスライダ1511で変更することができ、表示ボタン1512を押すことで、新たに設定したしきい値での結果をウインドウ1501に表示することができる。ウインドウ1513ではウインドウ1501で選択された欠陥の詳細画像を表示する。ウインドウには欠陥周辺の検査画像1514、設計データ画像1515、検査画像と擬似SEM像との差分画像1516、欠陥検出領域画像1517が表示され、欠陥の詳細を確認することができる。またウインドウ1518は選択された欠陥のあるダイNo、欠陥の座標、欠陥Noの他に検出した欠陥の総数などを数値で表示する。ウインドウ1513に表示された欠陥画像は、画像保存ボタン1519を押すことで保存することができる。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る、エッジ方向別評価値を説明する図である。
第2の実施の形態は、図1のステップ102、103にてテンプレートを抽出する際に算出する評価値の一つとして、設計データ中のパターン配線からエッジの方向別に算出したエッジ量を用いる点が第1の実施形態と異なる。
図15(a)と(b)は設計データを表わし、領域1601、1602はパターンの設計データ上の配線領域である。また、図15(c)は、実画像1605に図15(a)の設計データの配線の輪郭1603を上から重ねたものである。設計データに対して実画像の配線は膨張しており、輪郭が重なるようにテンプレートマッチングを行った場合、矢印1605方向にずれてマッチングされる。
同じように図15(d)は、実画像に図15(b)の設計データの配線の輪郭1604を上から重ねたものである。こちらも実画像の配線は膨張しており、輪郭線が重なるうようにテンプレートマッチングを行った場合、矢印1606、1607方向に重ねることになるが、それぞれの矢印は反対方向を向いているため、どちらかの方向に偏ってマッチングされるという危険性が軽減される。
よって、テンプレート領域を選択する時、輪郭線を境にして配線領域から背景領域への向きが一つの方向だけ偏った図15(a)よりも、両方向もつ図15(c)のような設計データの部分領域を抽出する方が、検出精度を高めることができる。
そこで図15(e)に示す上向きエッジ1608量e1、下向きエッジ1609量e2、左向きエッジ1610量e3、右向きエッジ1611量e4をそれぞれ求め、エッジ方向別評価値Feを以下の式(2.1)によって求める。
Figure 2013246162
この評価値が大きいほど、エッジがそれぞれの向きに均一にあることを表わし、実画像の配線に膨張や縮退がある場合でも、マッチングの安定性を保証することができる。
図16は、本発明の第3の実施の形態に係る、横エッジが中心に存在する評価値を説明する図である。
第3の実施の形態は、図1のステップ102、103にてテンプレートを抽出する際に算出する評価値の一つとして、テンプレート中心(位置合わせの基準点)付近に存在するエッジ量を用いる点が第一の実施形態と異なる。
図16(a)は、横配線が等間隔に並んだ設計データのテンプレートである。このテンプレートは中心位置1701を基準点に位置合わせを行い、位置ずれ量を算出する。例えば、図16(a)のx方向にビームを走査し、y方向にステージが走査することで得られる画像に対して、図16(b)に示すグラフのようなy方向の歪みが加わった場合、図16(c)のように配線の間隔が不均一な実画像が得られる。但し、グラフ中の点A1702、点B1703は、図16(c)の点A1704、点B1705に対応する。このとき設計データの中心位置1701に対応する実SEM像中の中心位置1706は点A1704側にずれる。
図16(d)は別のテンプレート画像の例である。このテンプレートにも図16(b)に示すステージの揺れが加わっっており、設計データは実線1707、実SEM像は点線1708で表し、また設計データ中の中心1709と対応する実SEM像中の中心1710を表わす。配線の輪郭で位置合わせを行った時、このテンプレート例では実SEM像中の輪郭線に対して歪みが生じないため、中心位置における位置ずれ量1711は補正されずにマッチングが行われてしまう。
図16(e)は別のテンプレート画像の例である。このテンプレートにも図16(b)に示すステージの揺れが加わっており、設計データは実線1712、実SEM像は点線1713で表し、また設計データ中の中心1714と対応する実SEM像中の中心1715を表わす。このテンプレートでは、中心付近に配線があるため、ステージ揺れによる歪みによる位置ずれを、輪郭線でマッチングし求めることが可能である。この例に示すように、ステージ走査(y)方向の揺れに対しては、テンプレートの中心(位置合わせ時の基準点)付近にステージ走査方向とは垂直(x)方向の配線があることが望ましい。そこで中心位置のy座標をyo、ある座標(x,y)におけるステージ走査方向とは垂直(x)方向の配線エッジ強度を
Figure 2013246162
とした時
Figure 2013246162
として、横エッジ中心評価値をFcを以下の式(3.1)によって算出する。
Figure 2013246162
但し、
Figure 2013246162
であり、widthはテンプレートの横の領域、heightはテンプレートの縦の領域である。この評価値を算出することで、ステージ走査方向の揺れに起因する局所的な位置ずれが生じても、安定したマッチングが可能なテンプレートを抽出することができる。
図17は、本発明の第4の実施の形態に係る、縦エッジが対称に存在する評価値を説明する図である。
第4の実施の形態は、図1のステップ102、103にてテンプレートを抽出する際に算出する評価値の一つとして、テンプレートの中心(位置合わせの基準点)に対して対象的に存在するエッジ量を用いる点が第一の実施形態と異なる。
図17(a)は設計データのテンプレートである。このテンプレートは中心位置1801を基準点に位置合わせを行う。図17(a)のx方向にビームが走査し、y方向にステージが走査することで得られる画像に対して、図17(b)に示すグラフのようなx方向の歪みが加わった時、図17(c)のような縦方向の配線が波打つように歪んだ実画像が得られる。但し、グラフ中の点A1802、点B1803は、電子ビームが図17(c)の点A1804、点B1805を走査しているときに対応する。この時、設計データの中心位置に対応するSEM像の中心位置は1806である。図17(d)は、図17(b)のグラフに示すステージの揺れが加わった別のテンプレート画像の例である。設計データは実線1807、実SEM像は点線1808で表し、また設計データ中の中心とそれに対応するSEM像の中心は同じ点1809である。このテンプレートに対して、配線の輪郭線を元にマッチングを行った場合、矢印1810方向にずれてマッチングするため、中心位置がずれてしまう。
図17(e)は、図17(b)に示すグラフの歪みが加わった別のテンプレート画像の例である。設計データは実線1811、実SEM像は点線1812で表し、設計データ中の中心と実SEM像の中心は点1813で共通である。このテンプレートに対して、配線の輪郭線を元にマッチングを行う場合、矢印1814方向と逆方向を向いた矢印1815方向に合わせこもうとするため、最終的には設計データの中心とSEM像の中心が揃った状態でマッチングを行う。ステージ揺れは波上であるため、位置合わせの基準点を中心に上下対称に縦方向のエッジが存在していれば、マッチング時に輪郭線を合わせこもうとする方向が正方向と負方向で積み重なるため、大きく1方向に偏ってマッチングを行う危険性が減少する。
そこでテンプレートの中心からy軸方向に存在するy方向エッジの対称性を評価値Fsとし、以下の式(4.1)にて算出を行う。
Figure 2013246162
但し、ev(x,y)は座標(x,y)における縦方向のエッジ強度、widthはテンプレートの横の領域、heightはテンプレートの縦の領域である。
この評価値を用いることで、ステージ走査方向に対して垂直な揺れによる位置ずれが生じても、安定して位置ずれ量を求めることのできるテンプレートを抽出することができる。
第5の実施の形態は、実施例1において2段階以上のマッチングにより求めていた位置ずれ量を、テンプレート信頼度順にマッチングを行うことで算出する実施の形態である。
図19は、本発明の第5の実施の形態に係る、信頼度情報を持つテンプレートを示す図である。
設計データ2001上に抽出したテンプレートは、2重線の矩形で示された2002、2003、2004、2005などである。1つのテンプレートにはテンプレートの座標2006、実施例1の(1−4)で求めた評価値の一つであるエッジ量2007や線幅2009、テンプレートサイズ2008、ユニーク性110、マッチング信頼度2011などの情報をもつ。ユニーク性はテンプレートが周辺のパターンに対して、どれだけユニークなパターン形状を持つかを示す指標である。ユニーク性評価値は、実施例1の(1−2)で説明したユニーク性サーチ範囲と同じようにテンプレート画像からユーザが設定したサーチ範囲において式(1.2)の評価値f5を算出し、テンプレート画像と同じ座標を除く座標におけるf5の最大値fmaxから、以下の式(6.1)によって算出する。

Figure 2013246162

fuは、0.0〜1.0の値を取り、大きいほどサーチ範囲内においてユニークなテンプレートである。図19のように様々なテンプレートサイズを持つテンプレートを抽出するには、SIFT特徴点と呼ばれる特徴点を抽出手法を利用する(参考文献:David G. Lowe、 “Distinctive image features fromscale-invariant keypoints” 、 Journal of Computer Vision、 60、 2 、 pp. 91-110、 2004.)。この特徴点はスケールと呼ばれる特徴点の大きさが定義されている。このスケールをテンプレートサイズに用いる。SIFT特徴点の抽出手法を用いて、様々なテンプレートサイズを持つテンプレート候補を抽出し、評価値2007、2009、2010などの評価値からマッチングに使うテンプレートを選択する。ユニーク性の評価値2010を求めるためのサーチ範囲はテンプレートサイズに比例するように決定する。例えばユーザによるパラメータnを定義し、テンプレートサイズのn倍を一辺とする矩形領域をサーチ範囲と定義し、ユニーク性を評価する。
本実施例では、テンプレートの位置合わせをテンプレート2005、2004、2003、2002の順のようにマッチング信頼度2011が高い順に行う点に特徴がある。マッチング信頼度は、テンプレートを抽出するために求められた評価値から、重み付き加算式(1.3)によって算出される。図19の例では、線幅やユニーク性などのマッチングの安定性に係わる評価値に強い重みを掛けて計算している。テンプレートをマッチングする際には、テンプレート近傍における既にマッチング済みのテンプレートから粗い位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を補正して求めた基準位置をスタートとしてテンプレートマッチングを行う。これにより、大きな位置ずれから順に補正されていくため、マッチングの探索範囲を小さくしていきマッチングが失敗する危険性やマッチングの計算量を少なくすることができる。
図20は、本発明の第5の実施の形態に係る、テンプレートの信頼度順マッチング処理のフローを示す図である。
マッチング開始までは図1のステップ107まで同じであるので説明を省略する。テンプレートを読み込んだ(107)後、最もマッチング信頼度が高いテンプレートを選択し、発生し得る最大の位置ずれ量を探索範囲としてテンプレートマッチングを行う(2101)。次に、まだマッチングに使用していないテンプレートの中で最もマッチング信頼度が高いテンプレートを選択する(2102)。選択したテンプレートの近傍の位置合わせ済みのテンプレートから位置ずれ量を補間して、荒い位置ずれ量を算出する(2103)。具体的には、選択したテンプレートを中心として実施例1の(1−7)で用いたシェパード補間を用いることで荒い位置ずれ量Dを求める。次に選択したテンプレートに対して荒い位置ずれ量Dの分だけ位置の補正を行う(2104)。補正した位置を基準として、テンプレートマッチングを行う(2105)。このとき、荒い位置ずれ量Dの補間元となった位置合わせ済みのテンプレートと距離が近ければ、荒い位置ずれ量Dの精度は高いと考えられるため、マッチングを行う際の探索範囲を狭くすることができる。2101で用いた初期のマッチング探索領域の一辺の長さをm、これからマッチングを行うテンプレートと最も近い位置合わせ済みのテンプレートとの距離をlとした時、選択中のテンプレートのマッチング探索範囲の一辺の長さm'は、以下の式(6.2)によって算出する。

Figure 2013246162

この時、αはユーザによって決められる距離の正規化パラメータである。求められた探索範囲内でマッチングを行い選択したテンプレートの位置ずれ量を算出する。マッチング後、他にまだマッチングが終わっていないテンプレートがあれば2102に戻り、すべてのテンプレートのマッチングが終了している場合は、図1のフロー111に移り設計データの変形を行う。
本実施例では、マッチング信頼度の高い順にマッチングを行うため、精度良く位置ずれ量を算出することができ、高精度のマッチングが可能となる。
第6の実施の形態は、隣接するテンプレート間の最短距離であるマージンをパラメータとして設定することにより抽出するテンプレートの数の調整を行う実施形態である。
図21は、本発明の第6の実施の形態に係る、マージンによりテンプレートの抽出数を調整する処理を説明する図である。
設計データ2201において、実施例1の(1−4)と同様に各画素をテンプレート候補とし、評価値の高い候補から順にテンプレートを決定していく。テンプレート候補A2202、B2203、 C2207、D2208の順に総合評価値Fが高いとすると、テンプレートを選択する順番について何も指定しない場合には、総合評価値が高いA、Bの順にテンプレートは抽出される。このとき、ユーザによるパラメータとして、隣接するテンプレート間の最短距離であるマージン2204により、テンプレート抽出不可能領域2205、2206が定義された場合、総合評価値順で選ぶとテンプレートBの次にはテンプレートCが抽出されることになるが、テンプレートCはテンプレートAによる抽出不可能な領域2205の中にあるため抽出することができず、抽出不可能領域からはずれているテンプレートDが選択されることになる。テンプレート候補の中からテンプレート抽出を繰り返していき、設計データ中からテンプレートが抽出できなくなるまで繰り返す。このユーザはマージンのパラメータを大きくすることで抽出するテンプレート数を少なくし、パラメータを小さくすることで逆に抽出するテンプレートの数を多くしたりと、抽出するテンプレートの数を調整することができる。
第7の実施の形態は、2段階のテンプレート位置合わせを用いて欠陥のレビュー検査を行う実施形態である。
レビュー検査とは、光学式検査装置などの欠陥検査において検出した欠陥の位置をSEM式検査装置などにより解像度の高い光学系で観察する検査である。SEM式検査装置による欠陥の詳細な形状や設計データ上の発生箇所の情報から、半導体製造プロセス上の何が原因となって生じた欠陥なのかを解析することができる。
図22は、本発明の第7の実施の形態に係る、低倍率像から高倍率像におけるテンプレートのマッチング方法を説明する図である。
レビュー検査では観察したいウェハの領域が光学系の中心になるようステージを移動後、停止させるが、実際に光学系の中心にきたウェハ上の座標と撮像したい座標とでは、ずれが生じている。そのため、観察したい欠陥座標周辺の設計データ2501を切り出しておき、1回目位置合わせ用のテンプレート2503を抽出する、また2回目位置合わせ用のテンプレートも切り出した設計データ全域に対して抽出しておく。電子光学系ではウェハから低倍の画像を撮像し、この画像と1段目位置合わせ用のテンプレートによるマッチングを行うことでこの位置ずれ量を求め座標の補正を行う。次に、補正したウェハ上の座標から観察したい欠陥座標2504における高倍画像を電子光学系により取得する。得られた高倍画像と、その画像領域に対応する設計データ2502内のテンプレート2505、2506、2507を用いて、マッチングを行い局所領域での位置ずれ量を求める。この位置ずれ量を用いて、実施例1と同様に設計データの変形を行う。変形した設計データと実パターン像を比較することで欠陥位置や欠陥の種類の解析を行う。
図23は、本発明の第7の実施の形態に係る、レビュー検査におけるテンプレートを用いた2段階位置合わせ処理のフローを示した図である。まず、光学式検査装置による欠陥検出結果から観察を行うウェハ上の位置情報の取得を行う(2301)。得られた座標情報から、その座標周辺領域の設計データを切り出す(2302)。切り出した設計データに対して、実施例1と同様にテンプレートの抽出を行う(2303)。SEM式検査装置のステージを1段目位置合わせ用テンプレートの座標まで移動し、ステージを停止させる(2304)。電子光学系でウェハの低倍画像の取得を行う(2305)。この低倍画像に対して1段目のテンプレートマッチングを行い、実画像と設計データとの位置ずれ量の算出を行う(2306)。この求めた位置ずれ量から現在のステージ位置でのウェハ上の座標情報を補正し、欠陥座標を高倍で撮像する(2307)。得られた高倍画像に対し2段目のテンプレートマッチングを行い、局所的な位置ずれ量を算出する(2308)。この位置ずれ量を元に実施例1と同様、設計データの変形を行う(2309)。変形後の設計データと高倍の実パターン像を比較することにより、欠陥の詳細位置や欠陥形状の解析を行う(2310)。まだ観察を行う欠陥が残っていれば2304に戻り検査を継続する。
第8の実施の形態は、2段階のテンプレート位置合わせを用いて半導体の定点検査を行う実施形態である。
定点検査とは、製造ラインにおいて定期的にウェハを標本抽出し、プロセスシミュレータにより得られるホットスポット部(欠陥が発生しやすい箇所)、あるいは、過去の検査で欠陥が発生しやすいことが分かっている箇所を撮像し、状態を観察することで問題が生じていないかをチェックする検査である。実施例7と同じように低倍画像取得、1段目テンプレートのマッチングによる位置補正、高倍画像取得、2段目テンプレートマッチングによる設計データの変形という流れで画像取得・解析を行う。実施例7の検査方式との違いは、検査事前に観察すべき領域が与えられているため検査前に先にテンプレートを抽出することができる点である。
図24は、本発明の第8の実施の形態に係る、定点検査におけるテンプレートを用いた2段階位置合わせ処理のフローを示した図である。
まず検査前にウェハ上の欠陥の生じやすい箇所、欠陥が生じると致命的になる箇所を設計データの解析により求め、検査すべき複数の観察領域の座標情報を取得する(2401)。得られた座標から、その座標周辺領域の設計データを切り出す(2402)。切り出した設計データから実施例1と同様にテンプレートの抽出を行う(2403)。検査時には、SEM式検査装置のステージを観察対象領域の1段目位置合わせ用のテンプレートの座標まで移動し停止する(2404)。電子光学系でウェハの低倍画像の取得を行う(2405)。取得した低倍画像に対して1段目の位置合わせ用テンプレートでマッチングを行い、実画像と設計データとの位置ずれ量の算出を行う(2406)。この求めた位置ずれ量から現在のステージ位置でのウェハ上の座標情報を補正し、観察領域を高倍で撮像する(2407)。得られた高倍画像に対し2段目のテンプレートマッチングを行い、局所的な位置ずれ量を算出する(2408)。この位置ずれ量を元に実施例1と同様、設計データの変形を行う(2409)。変形後の設計データと高倍の実パターン像を比較することにより、欠陥検出やパターンの状態解析を行う(2410)。まだ観察を行う領域が残っていれば2404に戻り検査を継続する。
第9の実施の形態は、ステージを停止して取得した実画像と2段階以上のテンプレート位置合わせを用いて設計データと比較し、欠陥判定を行う実施形態である。
図25は、本発明の第9の実施の形態に係る、ステージ停止による取得SEM画像においてテンプレートを用いた2段階位置合わせ処理を説明する図である。
検査領域までステージを移動し停止させ、電子ビームの偏向だけで画像を取得する。この時、偏向レンズと対物レンズの制御により領域2601だけ実画像を取得することが可能である。小領域2602は偏向レンズの制御によるビーム走査で実画像を得られる範囲であり、対物レンズを制御することでこの領域2601全体の小領域の画像を一枚づつ取得していく。取得した実画像と設計データとの位置合わせを行う時、1段目位置合わせ用のテンプレートが必ず小領域に1個存在するように、実施例1の(1−4)で用いたテンプレートを抽出するアレイサイズの一辺の長さを小領域2602の1辺の半分に設定する。1段目位置合わせ用テンプレート2604にて全体の位置合わせを行い、2段目以降の位置合わせ用テンプレート2605にて局所的な位置ずれ量を算出し、設計データを変形する。実画像と変形後の設計データを比較することで、欠陥の検出を行う。
第10の実施の形態は、実施例1においてステージ走査方向に対して電子ビームを斜めに傾けて操作することにより実画像を取得した画像から欠陥判定を行う実施形態である。
実施例1においてSEM式検査装置のビーム走査方向は、ステージ走査方向に垂直であってもよいし垂直でなくてもよい。半導体パターンの主となる配線方向はステージ走査方向に垂直、または平行に設計することが多い。ビーム走査方向がステージ走査方向に垂直の場合、SEM式検査装置で実画像を取得すると、ステージ走査方向とは垂直(ビーム走査方向と平行)に走る配線の輪郭部分において、電子ビームが走査中に連続して2次電子が放出され続け、ウェハ上に帯電が生じる。帯電が大きくなると、2次電子が検出されなくなり、実画像の配線の輪郭がぼやけたり、輪郭が消失した実画像が得られる。輪郭線の消失が起こると位置合わせ用テンプレートとのマッチングにおける相関値が小さくなり、結果が不安定になる。そこで、配線方向となるべく平行にならないようにビーム走査を行い実画像を取得する。
図26は、本発明の第10の実施の形態に係る、ビーム走査の斜めスキャン処理を説明する図である。図26の配線パターン2801に対し、ステージを矢印2802方向に走査する。この時ビーム走査は、ステージ走査方向と垂直なラインに対し角度θ(2804)を付けた矢印2803方向に行う。これにより得られる実画像は2806のような絵になる。ステージ走査方向と垂直に走っていた配線の輪郭2805は、輪郭2807のように斜めになって取得されるため、帯電の影響が軽減され、輪郭の消失やぼけが軽減される。また位置合わせ用テンプレートとのマッチングを行う時は、設計データからテンプレート画像を切りだす際に斜め変形を加えて描画し切り出せばよい。画像化前の設計データの頂点(x,y)に対し、斜め走査対応で変形させた頂点(x’,y’)は、

Figure 2013246162

Figure 2013246162

となる。ここでx0は実画像を取得する際のビーム走査の始点のx座標である。
以上、10個の実施例を示した。本発明によれば、検査画像と設計データとでの位置ずれを補正し、配線パターン全体の位置の対応とることが可能となり、設計データ比較による高精度な欠陥検査を実現する。本発明の実施の形態は、各実施例に限定されず、これらの実施の形態の一部、あるいは、全てを組み合わせることも可能である。
201・・・電子光学系、209・・・検出器、211・・・検査制御部、217・・・比較検査部、219・・・設計データ処理部、220・・・マッチング処理部、221・・・パターン変形処理部、222・・・欠陥判定処理部、223・・・検査画像処理部、224・・・テンプレート抽出処理部

Claims (18)

  1. 被検査対象物を撮像し検査画像を取得する検査画像取得工程と、
    該被検査対象物の設計データから複数の領域である複数のテンプレートを抽出するテンプレート抽出工程と、
    該複数のテンプレートのうちいずれか一つの第一のテンプレートを用いて、該検査画像と該設計データとの第一の位置ずれ量を求める第一の位置ずれ量算出工程と、
    該複数のテンプレートのうち該第一のテンプレート以外の第二のテンプレートと該第一の位置ずれ量とを用いて、該検査画像と該設計データとの第二の位置ずれ量を求める第二の位置ずれ量算出工程と、
    該第一の位置ずれ量と該第二の位置ずれ量とを用いて位置ずれを補正した該設計データを設計データ画像に変換し、該設計データ画像と該検査画像とを比較して該被検査対象物の欠陥を検出する欠陥検出工程と、を備える欠陥検査方法。
  2. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    前記テンプレート抽出工程では、異なるテンプレートサイズの複数のテンプレートを抽出することを特徴とする欠陥検査方法。
  3. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    該第一のテンプレートのテンプレートサイズは該第二のテンプレートのテンプレートサイズよりも大きいことを特徴とする欠陥検査方法。
  4. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    該第二のテンプレートは複数個あることを特徴とする欠陥検査方法。
  5. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    前記第一の位置ずれ量算出工程では、該検査画像の全体に共通する位置ずれ量を算出し、
    前記第二の位置ずれ量算出工程では、該検査画像の局所的な位置ずれ量を算出することを特徴とする欠陥検査方法。
  6. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    該第一のテンプレートのテンプレート信頼度は該第二のテンプレートのテンプレート信頼度よりも高いことを特徴とする欠陥検査方法。
  7. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    前記テンプレート抽出工程では、該設計データの所定の領域の画像と該設計データの所定の領域の周辺領域の画像との相関度を用いて、該複数のテンプレートを抽出することを特徴とする欠陥検査方法。
  8. 請求項1記載の欠陥検査方法であって、
    前記第一の位置ずれ量算出工程と前記第二の位置ずれ量算出工程とは、該検査画像の同一領域についての位置ずれ量を求めることを特徴とする欠陥検査方法。
  9. 被検査対象物を撮像し検査画像を取得する検査画像取得部と、
    該被検査対象物の設計データから複数の領域である複数のテンプレートを抽出するテンプレート抽出部と、
    該複数のテンプレートのうちいずれか一つの第一のテンプレートを用いて、該検査画像と該設計データとの第一の位置ずれ量を求める第一の位置ずれ量算出部と、該複数のテンプレートのうち該第一のテンプレート以外の第二のテンプレートと該第一の位置ずれ量とを用いて、該検査画像と該設計データとの第二の位置ずれ量を求める第二の位置ずれ量算出部とを備える位置合わせ部と、
    該第一の位置ずれ量と該第二の位置ずれ量とを用いて位置ずれを補正した該設計データを設計データ画像に変換し、該設計データ画像と該検査画像とを比較して該被検査対象物の欠陥を検出する欠陥検出部と、を備える欠陥検査装置。
  10. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    前記テンプレート抽出部では、異なるテンプレートサイズの複数のテンプレートを抽出することを特徴とする欠陥検査装置。
  11. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    該第一のテンプレートのテンプレートサイズは該第二のテンプレートのテンプレートサイズよりも大きいことを特徴とする欠陥検査装置。
  12. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    該第二のテンプレートは複数個あることを特徴とする欠陥検査装置。
  13. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    前記第一の位置ずれ量算出部では、該検査画像の全体に共通する位置ずれ量を算出し、
    前記第二の位置ずれ量算出部では、該検査画像の局所的な位置ずれ量を算出することを特徴とする欠陥検査装置。
  14. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    該第一のテンプレートのテンプレート信頼度は該第二のテンプレートのテンプレート信頼度よりも高いことを特徴とする欠陥検査装置。
  15. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    前記テンプレート抽出部では、該設計データの所定の領域の画像と該設計データの所定の領域の周辺領域の画像との相関度を用いて、該複数のテンプレートを抽出することを特徴とする欠陥検査装置。
  16. 請求項9記載の欠陥検査装置であって、
    前記第一の位置ずれ量算出部と前記第二の位置ずれ量算出部は、該検査画像の同一領域についての位置ずれ量を求めることを特徴とする欠陥検査装置。
  17. 被検査対象物を撮像し検査画像を取得する検査画像取得工程と、
    該被検査対象物の設計データから複数の領域である複数のテンプレートを抽出するテンプレート抽出工程と、
    該複数のテンプレートを用いて該検査画像と該設計データとの位置ずれ量を複数回求める位置ずれ量算出工程と、
    前記位置ずれ量算出工程により求めた複数個の位置ずれ量を用いて位置ずれを補正した該設計データを設計データ画像に変換し、該設計データ画像と該検査画像とを比較して該被検査対象物の欠陥を検出する欠陥検出工程と、を備える欠陥検査方法。
  18. 被検査対象物を撮像し検査画像を取得する検査画像取得部と、
    該被検査対象物の設計データから複数の領域である複数のテンプレートを抽出するテンプレート抽出部と、
    該複数のテンプレートを用いて該検査画像と該設計データとの位置ずれ量を複数個求める位置ずれ量算出部と、
    前記位置ずれ量算出部により求めた複数個の位置ずれ量を用いて位置ずれを補正した該設計データを設計データ画像に変換し、該設計データ画像と該検査画像とを比較して該被検査対象物の欠陥を検出する欠陥検出部と、を備える欠陥検査装置。
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