JP7051729B2 - 試料検査装置及び試料検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料上に形成されたパターンを検査するための検査装置及び検査方法に関する。
半導体素子の製造では、回路パターンが形成されたマスクと称される原画パターンを用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成がなされる。
大容量メモリや高性能マイクロプロセッサに代表されるような大規模集積回路(LSI)のパターンのサイズは、一桁ナノメータ(nm)のオーダーになりつつある。このようなLSIの製造における歩留まりの低下の大きな原因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクの欠陥があげられる。
このため、半導体素子の製造に用いられるマスクに形成されたパターンの欠陥を高精度に検査する検査装置が半導体素子の製造に使用される。マスク上のパターンの欠陥検査は、例えば、マスクを光などで照明し、マスクから反射した光またはマスクを透過した光からパターンの画像を取得し、取得されたパターン画像をパターンの設計データから生成された参照画像と比較することによって行われる。あるいは、取得されたパターンは、ウェハ上に形成される半導体素子(ダイ)毎に繰り返すので、欠陥検査は、ダイ毎の取得画像同士を比較することによっても行うことができる。したがって、参照画像には、設計パターンから生成されたパターンの画像だけでなく、あるダイについて取得されたパターンの画像も含まれる。このような欠陥検査は、マスクの面積に対し、短時間で、効率的に行われる必要がある。尚、このような検査装置は、マスク上のパターンの検査だけでなく、半導体ウェハ上に形成されたパターンや、液晶表示装置などに使用される基板上のパターンなど、他の検査対象試料のパターンの検査にも適用できる。
このような検査装置は、試料の全域にわたってパターンの画像を取得するために、検査対象の試料を載置し、水平面内で移動可能なテーブルを備える。
取得されたパターンの画像と参照画像とを比較するためには、両画像の位置を合わせる必要がある。試料がテーブルに正確に載置され、テーブルが正確に移動すれば、テーブルの位置に基づいて取得されたパターンの試料内の位置が決定できるので、対応する参照画像との位置合わせを行うことができる。しかし、検査装置内で生じる熱や空気流の変化や、テーブルが設けられたチャンバが試料をテーブルに載置するために開閉されることによる温度変化などにより、空気の揺らぎが生じて照明光の光路が変化したり、テーブルやテーブルに載置された試料が歪んだりする。例えば、チャンバ内には一定の空気の流れがあるが、試料を照明する照明光学系が試料にあたる風の流れを遮る場合がある。検査に伴って試料と照明光学系との相対位置関係が変化するので、試料の風が当たらない場所も変化する。従って、試料の温度分布も変化して、テーブルや試料に、伸縮やひずみが生じる。これらの影響により、テーブルの位置に基づいて決定されたパターン画像の位置が、実際のパターン位置からずれることが起こり得る。したがって、決定された位置に基づくだけでは、取得されたパターンと、比較される参照画像のパターンとの間で位置ずれが生じる。これは、検査画像位置のドリフトと呼ばれる。検査画像位置のドリフトは、急峻におこるものではなく、むしろ、ゆっくりとした変化である。
検査画像位置のドリフトは、例えば、取得された画像におけるパターンと参照画像のパターンとのマッチングによって、参照画像のパターンの位置を用いて補正できる。
このような補正の一例として、例えば、特許文献1や特許文献2には、取得されたマスクパターンの画像を複数のフレーム(あるいは、エリア)に分割し、各フレームについて、取得されたパターンと参照画像のパターンとをマッチングし、両画像の位置合わせを行うことが開示される。このマッチングでは、画像位置のドリフト量が大きくなると、マッチングのための計算量が増加し、計算時間が大きくなる。そこで、近くのフレームについてのマッチングにおいて得られたドリフト量だけずらして、後のパターン画像からのエリアの切り出しを行うこと(特許文献1)、または、取得された光学画像と参照画像との相対位置関係を、前に行われたマッチングの結果として求められたドリフト量だけ予めずらしてマッチングすること(特許文献2)が行われる。
しかしながら、検査画像位置のドリフトは、徐々に増加していく可能性がある。このようなドリフトの影響を上述の画像マッチングにおける補正で解消しようとすると、徐々に補正値が大きくなるおそれがある。
各フレームについて光学画像と参照画像との相対位置関係の調整によって上述のドリフトの影響を軽減する場合、各フレームのマッチングにかかる処理の負荷や時間は軽減されるかもしれない。しかし、各フレームの光学画像が切り出されるもとの光学画像のドリフト量が大きくなった場合、全フレームにわたるマッチングに要する負荷や時間が必ずしも軽減されるとは限らない。
さらに、前述したように、試料のパターンは非常に微細なパターンである。例えば、同じ方向に伸びるラインが繰り返すライン・アンド・スペースの例で考えると、ラインピッチ量は非常に小さい。このライン・アンド・スペースパターンの光学画像と参照画像とのマッチングをとる場合、両者のずれ量がラインピッチ以上であると、光学画像のラインが、参照画像において本来対応するはずであったラインから1ピッチずれた隣のラインとの間で位置合わせされてしまう可能性もある。
特開2006-267250号公報 特開2010-286500号公報
本発明は、検査対象の試料の光学画像を取得する位置を適切なオフセット値を用いて調整し、ドリフトの影響を軽減した光学画像を取得することにより、試料の光学画像と参照画像とのマッチングをより精度よく、迅速に行うことのできる検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態による検査装置は、試料を所定の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想分割し、ストライプ毎に光学画像を取得する光学画像取得部と、取得された光学画像に対応する参照画像を生成する参照画像生成部と、取得された光学画像とそれに対応する参照画像との比較を行う比較部と、取得された光学画像とそれに対応する参照画像とのずれ量をそれらのマッチングにより決定するとともに、決定されたずれ量の信頼性を示す評価値を生成するずれ量決定部と、評価値に基づいてずれ量を用いるか否かを判定し、用いると判定された場合、ずれ量に基づいてストライプの光学画像の取得位置を調整するためのオフセット値を算出するオフセット値算出部とを備える。光学画像取得部は、オフセット値が算出されていない場合、取得位置の調整をせずに未取得の光学画像を取得し、オフセット値が算出された場合、当該オフセット値に基づいて未取得の光学画像を取得するよう構成されている。
本発明の検査装置および検査方法は、試料の検査において、試料の光学画像と参照画像とのマッチングをより精度よく、迅速に行うことができる。
図1は、一実施形態に係る検査装置の概略の構成を示す。 図2は、一実施形態の検査装置におけるマスクの光学画像の取得手順を模式的に示す。 図3は、一実施形態の検査装置における光学画像取得位置の補正処理の全体像を概略的に示す図である。 図4は、一実施形態の検査装置においてマスクの光学画像を取得する手順を示すフローチャートである。 図5は、一実施形態の検査装置において、取得された光学画像を検査する手順を示すフローチャートである。 図6は、ストライプとフレームとについて説明するための模式図である。 図7Aは、マスクに形成されたパターンと階調値との関係について説明するための模式図である。 図7Bは、マスクに形成されたパターンと階調値との関係について説明するための模式図である。 図7Cは、マスクに形成されたパターンと階調値との関係について説明するための模式図である。 図8は、一実施形態の検査装置において、取得された光学画像から補正値を算出する手順を示すフローチャートである。 図9は、一実施形態の検査装置において、マスクの光学画像の取得開始座標を補正するオフセット値を決定する手順を示すフローチャートである。
本実施形態は、半導体素子の製造に用いられるマスク、半導体素子が形成されるウェハ、液晶表装置用の液晶基板などの試料上に形成されたパターンを検査するための検査装置に関する。
本実施形態の検査装置として、マスクのパターンを検査する装置を例にあげて説明する。図1は、本実施形態に係る検査装置10の概略の構成を示す。検査装置10は、光学画像取得装置101と制御装置102とを備える。光学画像取得装置101は、検査対象の試料であるマスク200の光学画像を取得する。制御装置102は、光学画像取得装置101の動作を制御したり、光学画像取得装置101で取得された光学画像を用いて検査に関する各種処理を行ったりする。
〈光学画像取得装置〉
光学画像取得装置101は、マスク200が載置されるテーブル111と、テーブル111を移動させるための移動機構112とを備える。移動機構112は、X軸モータ113と、Y軸モータ114と、θ軸モータ115とを備える。X軸モータ113は、テーブル111を、水平面上のX軸方向に移動させる。Y軸モータ114は、テーブル111を、X軸と直行する水平面上のY軸方向に移動させる。θ軸モータ115は、テーブル111を、水平面上でθ軸周りに回転させる。これらモータには、例えばステッピングモータが用いられてもよい。移動機構112によって、テーブル111は、X軸と平行に、及びY軸と平行に移動し、また、θ軸周りに回転する。移動機構112は、さらに図示しないZ軸モータを備えてもよい。Z軸モータによれば、テーブル111を、X軸及びY軸と垂直なZ軸方向に移動させることができる。
テーブル111上に載置されたマスク200の光学画像を取得するために、光学画像取得装置101は、高倍率の検査光学系を有する画像取得ユニット130を備える。画像取得ユニット130は、光源131と、照明光学系132と、結像光学系133と、フォトダイオードアレイ134と、センサ回路135とを備える。
光源131は、例えば、テーブル111の上方に配置されている。光源131から放射された照明光は、照明光学系132を介して、テーブル111上のマスク200の所定位置に照射される。結像光学系133、フォトダイオードアレイ134及びセンサ回路135は、例えばマスク200の下方に配置されている。マスク200を透過した光は、結像光学系133を介して、フォトダイオードアレイ134に結像する。
フォトダイオードアレイ134には、複数のセンサが配置されている。このセンサとして、例えばタイムディレイインテグレーション(TDI)センサが用いられる。フォトダイオードアレイ134上に結像したマスク200のパターン像は、フォトダイオードアレイ134によって光電変換される。フォトダイオードアレイ134によって生成された電気信号は、センサ回路135によってアナログデジタル(A/D)変換される。センサ回路135によって変換されたデジタル信号は、制御装置102へ伝達される。
テーブル111が連続的に移動しながら、TDIセンサによってマスク200のパターンが撮像される。このようにして、検査装置10は、マスク200の広い範囲の光学画像を取得することができる。この光学画像のデータは、例えば、8ビットの符号なしデータであって、各画素の明るさを階調で表現する。
尚、上述の光学画像取得装置101は、マスク200を透過した光からパターンの画像を取得する構成を有するが、マスク200で反射した光をフォトダイオードアレイに導いてパターンの画像を取得する構成を有していてもよい。また、光学画像取得装置101は、マスクからの透過光と反射光とによる各パターンの画像を同時に取得する構成を有してもよい。
光学画像取得装置101は、例えば、X軸方向とY軸方向に、レーザ測長システム121を備える。レーザ測長システム121は、移動機構112によって移動させられるテーブル111の位置を測定する。レーザ測長システム121は、測定したテーブル111の位置を、制御装置102へ送信する。
光学画像取得装置101は、オートローダ126を備える。オートローダ126には、検査対象の複数のマスク200がセットされる。オートローダ126は、検査対象のマスク200を1枚ずつテーブル111に搬送する。オートローダ126は、撮像が終了したマスク200を搬出し、次のマスク200を搬入する。
〈制御装置〉
制御装置102は、バスライン169を介して互いに接続された中央処理装置(CPU)161と、ランダムアクセスメモリ(RAM)162と、リードオンリーメモリ(ROM)163と、外部ストレージ164と、表示装置165と、入力装置166と、通信装置167とを備えるコンピュータである。
CPU161は、光学画像取得装置101の各部の動作を制御するプロセッサであり、1つまたは複数のマイクロプロセッサで構成される。CPU161の一部または全部の機能が、特定用途集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルアレイ(FPGA)、グラフィック処理ユニット(GPU)などの他の集積回路によって担われてもよい。RAM162は、例えばCPU161の主記憶装置として機能する。ROM163は、例えば、起動プログラム、オペレーティングシステム、検査のための制御装置102内部の回路や光学画像取得装置101の各部の制御を行うためのプログラム、などを記録する。外部ストレージ164には、例えば、磁気ディスク記憶装置(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの各種記憶装置が用いられる。外部ストレージ164には、本実施形態に係る検査処理のためにRAM162にロードされ、CPU161により実行される各種プログラム、パラメータなどが記録されている。また、外部ストレージ164には、光学画像取得装置101で取得されたデータ、制御装置102で処理された検査結果に関するデータなども記録される。表示装置165は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイなどの表示装置である。制御装置102には、スピーカなどの音声出力装置が設けられてもよい。入力装置166は、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンスイッチなどの入力装置である。通信装置167は、外部装置との間でデータの送受信を行うために、ネットワークに接続するための装置である。通信には、各種の通信規格が用いられ得る。
制御装置102は、本実施形態に係る検査処理を行うために外部ストレージ164に格納され、CPU161によって実行されるプログラムとして、オートローダ制御部171と、テーブル制御部172と、インターフェース(I/F)部173と、前処理部174と、ずれ量算出部175と、CDMAP作成部176と、比較部177と、補正値算出部178とを備える。
オートローダ制御部171は、CPU161の制御下で、オートローダ126の動作を制御する。オートローダ制御部171は、オートローダ126を操作して、検査対象のマスク200をテーブル111に搬送させる。また、オートローダ制御部171は、オートローダ126を操作して、テーブル111からマスク200を搬出させる。
テーブル制御部172は、CPU161の制御下で、移動機構112の動作を制御して、テーブル111を所定の位置に移動する制御を行う。ここで、テーブル制御部172は、I/F部173を介してレーザ測長システム121によるX軸・Y軸方向の位置測定結果を取得する。テーブル制御部172は、取得した測定結果に基づいて、照明光学系132で照明することによって光学画像が取得されるマスクの位置を算出する。また、テーブル制御部172は、算出結果を用いて、マスク200における次の光学画像取得位置までの移動制御値を算出し、テーブル111を移動させる。
I/F部173は、光学画像取得装置101と制御装置102との間のデータの入出力処理を行う。I/F部173を介して、例えば、センサ回路135によって取得されたマスク200の、上述のレーザ測長システム121による測定結果などが制御装置102に入力される。マスク200の光学画像は、その光学画像が取得されたときのテーブル111の位置、すなわち、マスク200における検査位置と関連付けられて、外部ストレージ164に記憶される。
前処理部174は、例えば、外部ストレージ164に記録されたマスク200のパターン設計データ(マスク設計データ)を、画像データに展開する。その際、前処理部174は、外部ストレージ164に記録されたマスク設計データに基づく参照画像に対して、光学画像と比較できるように、フィルタの適用などの各種の処理を行う。このようにして、マスク設計データに基づいて、光学画像と比較可能な参照画像のデータが生成される。尚、本実施形態では、マスク設計データに基づいて参照画像を生成するが、前述のように、取得されたマスクの光学画像に基づいて参照画像を生成してもよい。さらに、後述するように、前処理部174は、取得されたマスク200の光学画像と参照画像とから複数のフレームに分割された画像を切り出す処理も行う。
ずれ量算出部175は、前処理部174で準備された各エリアについて取得された光学画像のパターンと対応する参照画像のパターンとのずれ量の、例えば、二乗誤差合計(SSD)値を、ずれ量の評価指標(または、類似度の評価指標)として算出する。ずれ量の評価指標には、SSD値に限らず、例えば、誤差絶対値合計(SAD)値、正規化された相互相関(NCC)値など、他の値が用いられてもよい。ずれ量算出部175は、例えば、あるフレームの光学画像を所定の間隔(例えば、画素より小さい間隔)で少しずつずらしながら(例えば、Y軸方向に)、そのフレームに対応する参照画像に対してパターンマッチングを行う。そして、ずれ量算出部175は、ずれ量の評価指標(例えば、SSD値)が最小となったところで(例えば、Y軸方向の)位置合わせが達成されたと決定する。従って、ずれ量算出部175は、両画像のパターンが一致するまでに光学画像がずらされた距離(ずらした間隔の回数に対応)を、(例えば、Y方向の)ずれ量と決定する。X軸方向についても同様である。本実施形態では、取得された光学画像のフレーム毎のずれ量を得ることができる。
CDMAP作成部176は、光学画像に基づいて、マスク200に描画されたパターンの寸法(Critical Dimension;CD)値を算出する。例えば、マスク200に描画されているのがラインパターンであれば、CDMAP作成部176は、マスク200の光学画像における各画素の輝度に基づいてラインのエッジを検出し、それらエッジ間の距離を線幅として算出する。そして、CDMAP作成部176は、検査対象であるマスク200の光学画像について算出されたパターンのCD値と基準となる参照画像について算出された対応するパターンのCD値との差(寸法差=ΔCD)を算出する。CDMAP作成部176は、算出したΔCD値に基づいて、例えば、マスク200の面内の各位置におけるΔCD値をマップ化することによって、ΔCDマップ、または、CDMAPを作成する。作成されたCDMAPは、外部ストレージ164などに記録される。
比較部177は、位置合わせされたマスク200の光学画像と参照画像とを画素毎に比較する。比較部177は、この比較結果に基づいて、マスク200のパターンの欠陥の有無を判定する。比較結果、欠陥の有無の判定結果などは、例えば外部ストレージ164に保存される。
補正値算出部178は、後述するように、マスクの撮像中に生じるドリフトなどによって生じるN番目のストライプのずれ量の推定値である補正値を算出する。補正値算出部178は、補正値の算出において、ずれ量算出部175で算出されるずれ量と、CDMAP作成部176におけるCDMAP作成過程で得られる信頼度情報とを用いる。ここで信頼度情報は、ずれ量算出部175により算出された各フレームのずれ量が、当該フレームの真の位置ずれとしてどれだけ信頼できるかを示す値である。
オートローダ制御部171、テーブル制御部172、I/F部173、前処理部174、ずれ量算出部175、CDMAP作成部176、比較部177、補正値算出部178は、CPU、ASIC、FPGA、または、GPUなどの集積回路が実行するプログラムによって構成されても、それらの集積回路が備えるハードウェアまたはファームウェアによって構成されても、それらの集積回路によって制御される個別の回路によって構成されてもよい。
[画像取得時のテーブルの移動、ストライプ及びオフセット値について]
図2は、テーブル111の移動によるマスク200の光学画像の取得手順を示す。上述のとおり、マスク200の光学画像は、テーブル111を移動させながら取得される。図2に示すように、センサ回路135によって一度に撮像できる範囲の幅は、スキャン幅Wである。テーブル111をX軸方向に移動させながらマスク200の一端から他端まで撮影を行うと、X軸方向に伸びたスキャン幅Wの短冊状(ストライプ)の画像が得られる。例えば、図2に示す1番目のストライプ211の画像が得られる。続いて、テーブル111は、スキャン幅Wよりもやや短い距離だけY軸方向に移動する。そして、テーブル111は、X軸方向の逆方向に移動され、マスク200の光学画像が、ストライプ211とは逆の方向に、スキャン幅Wのストライプ212の光学画像として取得される。1番目のストライプ211と2番目のストライプ212とは、わずかな重なりを有している。このようにX方向を往復しながらY軸方向に幅Wのステップでマスク200を移動して、マスク200上のパターンの撮影を繰り返すことで、3番目のストライプ213、4番目のストライプ…の順に、短冊状に、マスク200の全面の光学画像が得られる。このように、検査されるマスク200といった試料は、例えばX軸の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想的に分割される。このストライプ毎に光学画像が取得される。
前述のように、テーブル111や検査されるマスク200を収容するチャンバ内の微小な温度むらなどの種々の要因によって、取得されたマスク200の光学画像の位置が目標とされたマスク200の位置から徐々にドリフトすることがある。このようなドリフトの影響を上述の各フレームの光学画像と参照画像のマッチングによる補正で解消しようとすると、徐々に補正値が大きくなるおそれがある。そこで、N番目のストライプ21Nについて、以前に取得されたストライプの光学画像のずれ量として推定された補正値を用いて、光学画像の取得を開始するマスク200の位置をオフセットするようにテーブル111を移動する。これにより、N番目のストライプ21Nについて、ドリフト量の少ない光学画像を取得することができる。
一方で、マスク200のパターンの光学画像と参照画像のパターンとのマッチングはSSD値などのずれ量の評価指標(または、類似度の評価指標)を最小にすることによって行われるが、パターンの形状やパターンの密度に応じて、真に位置しているか否かの信頼度が変わる。従って、信頼度が低い一致状態から決定された補正値が真のずれを反映していない場合、N番目のストライプ21Nのオフセット値を、信頼度の低い、以前のストライプの補正値に基づいて算出すると、光学画像の位置の誤差を却って大きくするおそれがある。そこで本実施形態の検査装置10は、画像マッチングで得られたずれ量の信頼度が高い場合は、そのずれ量を補正値の算出のために採用する。しかし、画像マッチングで得られたずれ量の信頼度が低い場合は、そのずれ量を補正値の算出には使用しない。結果、以前のフレームの信頼度の高い補正値からN番目のストライプ21Nのオフセット値が算出されるので、各ストライプについて、より確からしくドリフトの影響が補正された光学画像を取得することができる。
以下に、本実施形態の検査装置10において上述の機能を達成するための具体的な処理を説明する。
[検査装置の動作の全体像]
検査装置10の動作について説明する。図3は、検査装置10における光学画像取得位置の補正処理の全体像を概略的に示す図である。図3に示すように、検査装置10の制御装置102は、マスクの光学画像の取得ステージS101と、取得された光学画像の検査ステージS102と、光学画像取得位置の補正値の算出ステージS103を含むパイプライン処理によって、N番目のストライプについて取得された光学画像から、画像取得位置の補正値を決定する。取得された光学画像取得位置の補正値は、後続のストライプについての光学画像の取得位置に反映される。ここで、取得ステージS101は、テーブル111を動かすことによりテーブル111上に載置されたマスク200を移動させながら撮像を行うことで、ストライプ毎にマスク200の光学画像を取得する処理である。取得データ検査ステージS102は、取得ステージで得られた光学画像を検査し、ずれ量の算出、CDMAPの作成、比較処理によるマスク200の欠陥の有無の判定などを行う処理である。画像取得位置補正値算出ステージS103は、取得データ分析処理で得られた情報を用いて、テーブル111の移動制御のための画像取得位置補正値を算出する処理である。図3に示すように、例えば、第1のストライプ211のパイプライン処理が開始され、光学画像取得ステージS101においてストライプ211に対応する領域のマスク200の光学画像の取得が終了し、第1のストライプの光学画像が外部ストレージ164に格納されると、次の第2ストライプ212に対応する領域のマスク200の光学画像の取得が開始される。即ち、第2ストライプ212の光学画像の取得は、第1のストライプ211の光学画像から光学画像取得位置の補正値が決定される前に開始される。従って、マスク200の全領域にわたる光学画像の取得が迅速に行われる。また、図3は、ステージS103において、第1のストライプ211について取得されたマスク200の光学画像から光学画像の取得位置の補正値が算出された後、(n+1)番目のストライプのために、マスク200の画像データの取得が開始されることを示す。尚、実際の処理では、各処理ステージS101、S102、S103はいくつかのサブステージを含む。
〈光学画像取得ステージ〉
ステージS101の光学画像取得の具体的な手順を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。図4は、N番目のストライプのためのマスク200の光学画像の取得手順を示すフローチャートである。
ステップS201において、制御装置102は、N番目のストライプ21Nに対応するマスク200の領域の光学画像取得を開始する。
ステップS202において、制御装置102は、ストライプ21Nの光学画像を取得するための取得開始座標(XN0,YN0)を設定する。
次に、ステップS202において、ストライプ21Nについて、光学画像の取得を開始する位置に対するオフセット値OFFSET(α,β)があるか否かを判断する。前述したように、オフセット値とは、これから光学画像を取得しようとするストライプ(例えば、N番目のストライプ21N)について、ドリフトを考慮して光学画像の取得開始位置を調節するために用いられる値である。オフセット値OFFSET(α,β)の算出については、図9を参照して以降に詳述する。オフセット値がない場合には、処理はステップS205に進む。一方、オフセット値OFFSET(α,β)がある場合には、ステップS204において、ストライプ21Nの光学画像取得開始座標(XN0,YN0)がオフセット値OFFSET(α,β)で補正される(XN0=XN0+α、YN0=YN0+β)。そして、処理がS205に進み、補正された開始座標からストライプ21Nの光学画像取得が開始される。
ステップS205において、光学画像取得開始座標(XN0,YN0)に基づいてテーブル111を移動し、マスク200の対応する領域が照明光学系132によって照明される。そして、センサ回路135によって、マスク200の照明された場所の光学画像が取得される。取得された光学画像は、制御装置102に送られる。
ステップS206において、制御装置102は、センサ回路135により取得された光学画像を、例えば外部ストレージ164に保存する。
ステップS207において、制御装置102は、ストライプ21Nについての光学画像の取得が終了したか否かを判定する。マスク200のX軸方向の端まで光学画像の取得撮像が終わっていない場合、ステップS208において、制御装置102は、マスク200の光学画像が取得される位置をX軸方向に移動するために、テーブル制御部172を介してテーブル111を移動する。そして処理は、光学画像取得ステップS205に戻る。一方、ストライプ21Nの光学画像の取得が終了した場合、ストライプ21Nのための処理は、光学画像検査ステージS102に進む。このように、検査装置10は、試料の光学画像を取得する光学画像取得部としての機能を有する。
尚、光学画像検査ステージS102に進む時点で、ストライプ21Nの全域についてのマスク200の光学画像が外部ストレージ164に記憶されている。尚、奇数番目のストライプと偶数番目のストライプとでは、X軸の正方向とX軸の負方向との間で、マスク200の移動方向が逆になる。
〈光学画像検査ステージ〉
図5は、N番目のストライプ21Nについて取得された光学画像検査ステージS102の具体的な処理手順を示す。
ステップS301において、制御装置102は、N番目のストライプ21Nに対応するマスク200の領域について取得された光学画像の検査を開始する。前述のように、N番目のストライプ21Nのための光学画像取得ステージの終了時点で、外部ストレージ164は、当該ストライプ21Nの光学画像のデータを保持する。
ステップS302において、制御装置102は、外部ストレージ164に保存されたストライプ21Nの光学画像を読み出す。
ステップS303において、制御装置102は、前処理部174を介して、ストレージ164に保存されたマスク200の設計データにおけるN番目のストライプ21Nに対応する部分の設計データに基づいて、参照画像を生成する。フォトダイオードアレイ134で得られる光学画像は、光学系の解像特性やフォトダイオードアレイのアパーチャ効果などによってフィルタが作用した状態で取得される。このため、前処理部174は、光学画像と参照画像とを合わせるために、参照画像のパターンデータにも同様のフィルタ処理を施す。尚、N番目のストライプ21Nに対応する参照画像は、マスク200の全域の参照画像が予め設計データに基づいて作成され、全域の参照画像からN番目のストライプ21Nに対応する参照画像が切り出されることによって作成されてもよい。また、前述のように、マスク200について取得された光学画像における繰り返し画像同士を比較することによって欠陥検査がされる場合(ダイトゥダイまたはセルトゥセル比較検査)には、参照画像は、マスク200について既に取得済のダイまたはセルの光学画像であってもよい。
ステップS304において、前処理部174は、取得された光学画像と参照画像との一致を検査するために、N番目のストライプ21Nに対応する光学画像と参照画像のそれぞれを複数のフレーム220に分割する。図6は、ストライプ21Nに対応する光学画像と参照画像の各々を複数のフレームに分割する例を示す。図6に示す例では、ストライプ21Nの画像データは、Y軸方向に7つのフレーム22ax-22gx(xは1以上の整数)に分割される。また、ストライプ21Nの画像データは、X軸方向に数百乃至数千のフレームに分割される。即ち、X軸に沿って、例えば、フレーム22a1、22a2、22a3、22a4、…が並ぶ。前処理部174は、各フレームに対応する光学画像と参照画像を切り出す。
ステップS305において、ずれ量算出部175は、ステップS304で切り出した各フレームについて、光学画像と参照画像とを重ね合わせたときの差分(例えば、X軸方向の差分とY軸方向の差分)を計算し、ずれ量の評価指標であるSSD値を算出する。ずれ量算出部175は、光学画像と参照画像との位置関係を所定幅ずつ(例えば、X軸方向に所定幅ずつ、Y軸方向に所定幅ずつ)シフトしながら重ね合わせを行い、SSD値の算出を繰り返す。そして、SSD値が最小となったところで光学画像と参照画像とが一致したとみなし、それまでにシフトした量(X軸方向のシフト量、Y軸方向のシフト量)を、光学画像の各フレームのずれ量と決定する。
N番目のストライプ21Nの光学画像における各フレームのずれ量を決定するのに際し、N-2番目のストライプの光学画像について決定されたストライプのずれ量(例えば、N-2番目のストライプの光学画像の全フレームのずれ量の平均)を参照し、N番目のストライプ21Nの各フレームの光学画像をあらかじめ当該ずれ量だけシフトして、上述の画像マッチング処理を開始してもよい。こうすれば、光学画像と参照画像とが一致するまでに両者の相対位置をシフトする回数が減るので、各フレームについてのずれ量の算出が短縮できる。N-1番目ではなくN-2番目のストライプのずれ量を用いるのは、奇数ストライプと偶数ストライプについて、マスク200のX軸方向の走査の向き(テーブル111の移動の向き)が逆になり、ずれの傾向が異なるからである。X軸方向の同じ向きに走査されるストライプのずれ量を用いた方が、光学画像と参照画像との位置関係をより正確に調整できる。ずれ量算出部175は、ストライプ21Nの光学画像の各フレームについて算出されたずれ量を外部ストレージ164に記憶する。
ステップS306において、制御装置102は、CDMAP作成部176を介し、N番目のストライプ21Nの光学画像の各フレームについて、CD値を算出する。
CD値の算出の概要について、Y軸方向に伸びたライン・アンド・スペースパターンを例に挙げ、図7A乃至図7Cを参照して説明する。図7Aは、あるフレーム220のライン・アンド・スペースパターンの光学画像を模式的に示す。図7Aでは、フレーム220が、Y軸方向に4本のライン(第1のライン231、第2のライン232、第3のライン233、第4のライン234)を含む場合を示す。第1のライン231と第2のライン232との間には第1のスペース236があり、第2のライン232と第3のライン233との間には第2のスペース237があり、第3のライン233と第4のライン234との間には第3のスペース238がある。
図7Bは、図7AにおけるX軸方向の破線241に沿った、X軸方向の位置と各画素の階調値との関係を概略的に示す。図1に示したようにマスク200を透過した光をフォトダイオードアレイ134で検出する検査装置10では、ラインに相当するところで高い階調値(白レベル)を示し、スペースに相当するところで低い階調値(黒レベル)を示す。図7Aに示すように、4つのラインが存在するので、階調値が高い山の部分が4つできる。尚、マスク200を反射した光をフォトダイオードアレイ134で検出する検査装置10では、階調値の関係は逆になる。
図7Cは、図7Aに示すY軸方向の破線242に沿った第2のスペース237の位置において、Y軸方向の位置と階調値との関係を概略的に示す。破線242に沿ってラインパターンが存在しないので、Y軸方向の位置に関わらず低い階調値(黒レベル)を示す。
CD値の算出は、例えば次のように行われる。図7B及び図7Cに示すように、ラインパターンのエッジを検出するために、階調値について任意の閾値が設定される。この閾値よりも高い階調を示す領域が、ラインパターンの部分とされる。そして、階調値が閾値を横切る位置が、ラインパターンのエッジと決定される。決定されたエッジ間の長さ(ラインパターンの幅)がそのラインパターンのCD値として算出される。
制御装置102は、CDMAP作成部176を介して、光学画像のラインパターンについて算出されたCD値と、参照画像の対応するラインパターンのCD値との差分であるΔCD値を生成し、そのラインパターンの位置とΔCD値とに基づいて、CDMAPを作成する。CDMAP作成部176は、生成されたCDMAPを記憶する。
ステップS307において、制御装置102は、比較部177を介し、各フレーム220について、ステップS305で位置合わせが行われた光学画像と参照画像のデータとの比較を行う。比較部177は、各フレームの光学画像と参照画像とを比較して、差異が所定の閾値を超えたとき、その部分が、マスク200に形成されたパターンにおいて欠陥がある部分であると決定する。閾値を決めるにあたり、例えば、ステップS306で生成されたCDMAPが参照される。比較部177は、欠陥有無の判定結果を外部ストレージ164に記憶する。
ステップS308において、制御装置102は、N番目のストライプの光学画像の最後のフレームについて上記処理が終了したか否かを判定する。未処理のフレーム220があると判定されたとき、処理はステップS305に戻る。最後のフレーム220についての処理が終了している場合には、N番目のストライプ21Nについて取得されたマスク200の光学画像の検査処理を終了する。
本実施形態では、ステップS306において各フレームの光学画像におけるパターンのCD値を算出するために検出されたパターンエッジの情報が、次段の光学画像取得位置の補正値算出ステージS103において、各フレームの光学画像のずれ量の信頼性を評価することに用いられる。例えば、図7Aに示したライン・アンド・スペースパターンの例では、X軸方向にラインパターンのエッジが存在しているので、これらのエッジを手掛かりとして位置合わせを行うことができる。従って、光学画像と参照画像との位置合わせの精度は高くなりやすく、位置合わせによって得られた光学画像のずれ量の信頼度は高いと言える。一方、Y軸方向には位置合わせの手掛かりとなるエッジがないので、光学画像と参照画像との位置合わせの精度は低くなりやすい。従って、光学画像と参照画像との位置合わせによって得られた光学画像のY方向のずれ量は、信頼度が低いと言える。従って、光学画像検査ステージS102において、ステップS305で検出された、例えば、X軸方向とY軸方向それぞれについて、検出されたエッジの数やパターン数、パターンの形状などの情報を、各フレームの光学画像のずれ量の信頼度の評価値として、各フレームと関連付けて外部ストレージ164に記憶し、評価値を次段の光学画像取得位置の補正値算出ステージS103に渡す。また、ステップS305において、光学画像と参照画像との位置関係を所定幅ずつ(例えば、X軸方向に所定幅ずつ、Y軸方向に所定幅ずつ)シフトしながら重ね合わせを行ってSSD値の算出を繰り返す際に、算出されたSSD値が最小値に収束していく勾配から、勾配が大きいとずれ量の信頼度が高く、勾配が小さいとずれ量の信頼度が低いと判断できるので、勾配情報をずれ量の信頼度の評価値としてもよい。このように、検査装置10は、参照画像と光学画像とのずれ量をマッチングにより決定するとともに、決定されたずれ量の信頼性を示す評価値を生成するよう構成されたずれ量決定部としての機能を有する。
〈光学画像取得位置の補正値算出ステージ〉
ステージS103の光学画像取得位置の補正値算出処理を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。補正値とは、あるストライプ(例えば、1番目のストライプ211)について取得されたマスク200の光学画像全体のずれ量として指定される値を言う。補正値は、図4のステップS202-S204について上述したように、N番目のストライプ21Nについてマスク200の光学画像を取得する開始座標(XN0,YN0)を補正するためのオフセット値OFFSET(α,β)を算出するために使用される。補正値は、例えば、X軸方向の補正値とY軸方向の補正値とを含む。図8は、N番目のストライプ21Nについて取得されたマスク200の光学画像から補正値を算出する処理を示す。
ステップS401において、N番目のストライプ21Nの光学画像の全てのフレームについて確認が終了したか否かが判断される。全てのフレームの確認が終了していない場合、処理はステップS402に進む。
ステップS402において、補正値算出部178は、N番目のストライプ21NのA番目のフレームについて、光学画像のずれ量とそのずれ量の評価値を外部ストレージ164から読み出す。ここで、Aの初期値は「1」である。
ステップS403において、補正値算出部178は、A番目のフレームの評価値を確認する。前述のように、評価値は、A番目のフレームの光学画像のずれ量の信頼性を示す値である。信頼度の高いずれ量の算出には、例えば、最も小さいSSD値が、光学画像のパターンと参照画像のパターンとの一致をどれだけ正しく示しているのかを考慮することが必要である。最も小さいSSD値が光学画像と参照画像との正しい一致を示すか否かは、画像中に、一致をとるための手掛かりとなる階調値の差が存在すること、例えばエッジが存在することが好ましい。上述のように、評価値には、SSD値の算出の信頼性を示す様々な値が用いられ得る。評価値の一例として、エッジ数が挙げられる。評価値がエッジ数である場合、補正値算出部178は、ステップS306のCD値の算出において行われるエッジ検出の結果を利用する。評価値には、エッジ数の他、パターン数、SSD値などのずれ量の評価指標が最低値に収束するときの勾配値、画像の階調差の大きさを示す値、画像に含まれるパターンの密度を表す値など、他の値を用いることができる。
ステップS404において、補正値算出部178は、評価値が所定の閾値qと比較される。補正値算出部178は、例えば、エッジ数が所定の閾値q以上であるか否かを判定する。評価値が閾値q以上であると判定されたとき、処理はステップS405に進む。
ステップS405において、補正値算出部178は、評価値が閾値q以上であると判定されたA番目のフレームのずれ量を採用すると決定し、A番目のフレームのずれ量を保持する。また、補正値算出部178は、位置ずれ量を採用すると決定したフレーム数を示す変数kの値に「1」を加算する。変数kの初期値は「0」である。その後、処理はステップS407に進む。
ステップS404において、評価値が閾値q未満であると判定されたとき、処理はステップS406に進む。ステップS406において、補正値算出部178は、A番目のフレームについてのずれ量を採用せず、ずれ量算出の結果がないと決定する。その後、処理はステップS407に進む。本実施形態では、信頼度の低いフレーム光学画像のずれ量は、補正値の算出において使用されない。ひいては、以降のストライプの光学画像の取得開始位置を決めるオフセット値の算出においても使用されない。従って、オフセット値の確からしさが増し、誤った取得開始位置が設定されることが防がれる。
ステップS407において、補正値算出部178は、フレーム番号を示す変数Aに1を加算する。即ち、Aは、次のフレームを指す。その後、処理はステップS401に戻る。すなわち、N番目のストライプ21Nについて、全てのフレームに関して位置ずれ量を採用するか否かを判定する。全てのフレームの確認が終了していない場合は、新たなフレームについて、ステップS402からの処理を繰り返す。
ステップS401において、全てのフレームについて上述の確認処理が完了したと判定されたとき、処理はステップS408に進む。ステップS408において、補正値算出部178は、保持されている採用されたフレームのずれ量の平均値Cを算出する。平均値Cの算出には、ステップS405でカウントされた採用されたフレームの数kが用いられる。
ステップS409において、補正値算出部178は、ずれ量を採用したフレームの数kが、全フレーム数のr%以上であるか否かを判定する。この判定に代えて、採用したフレーム数kが所定値以上であるか否かが判定されてもよい。ずれ量を採用したフレーム数kが全フレーム数のr%以上であるとき、処理はステップS410に進む。採用されたフレーム数kが少ないと、それらのフレームについてのずれ量は、N番目のストライプ21Nの全体にわたるずれの傾向を必ずしも反映していない恐れがある。即ち、母数(採用したフレーム数k)が少ないと、ドリフトの影響ではなく、例えばパターンに欠陥があって光学画像のずれ量が特異的に算出されたような場合、補正値が特異的なずれ量に影響されやすい。このステップS409は、そのような特異的な数値からの影響が少ない補正値を算出する意味をもつ。
ステップS410において、補正値算出部178は、N番目のストライプ21Nの光学画像から算出された補正値として、ステップS408で算出した平均値Cをファイルに出力する。ファイル形式は、任意であるが、例えばcsv形式で、ストライプ番号Nと補正値Cとが関連付けて記憶されてよい。その後、処理は終了する。
ステップS409において、ずれ量を採用したフレーム数kが全フレーム数のr%未満であると判定されたとき、処理はステップS411に進む。ステップS411において、補正値算出部178は、N番目のストライプ21Nのマスク200の光学画像から算出される補正値はないと決定する。その後、処理は終了する。
尚、N番目のストライプ21Nについての上述した補正値の算出は、X軸方向の補正値とY軸方向の補正値とを算出する処理であってよい。
〈補正値を用いた光学画像の取得処理〉
図4では、N番目のストライプ21Nについての光学画像を取得する際の位置座標(XN0、YN0)へのオフセット値OFFSET(α,β)の適用を、ステップS203、S204に簡略化して示した。
図9は、N番目のストライプ21Nについて、オフセット値OFFSET(α,β)を利用してマスク200の光学画像の取得開始座標(XN0,YN0)を補正する手順をさらに詳細に示すフローチャートである。
N番目のストライプ21Nについてのマスク200の光学画像を取得する処理は、ステップS501において、N番目のストライプの光学画像取得開始座標(XN0,YN0)を設定することで開始する。
ステップS502において、N-n番目のストライプにおける補正値算出処理が終了しているか否かが判断される。終了していなければ、ステップS502は、N-n番目のストライプにおける補正値算出処理が終了するまでループする。ステップS502にける判断は、図3に示したように、ステージS101-S103の処理がパイプラインで流れているため、N番目のストライプ21Nが、以前のストライプにおいて算出された補正値を利用可能となるまでに、少なくともn個分のストライプの処理のための時間間隔を必要とするからである。
N-n番目のストライプにおける補正値算出処理が終了している場合、処理はステップS503に進む。
ステップS503において、制御装置102は、Nが偶数であるか否か(奇数か偶数か)を判断する。この判断は、奇数番目のストライプと偶数番目のストライプについて、マスク200のX軸方向の走査の向き(テーブル111の移動の向き)が逆になり、ずれの傾向が異なるからである。したがって、X軸方向の同じ向きに走査されるストライプの補正値を用いた方が、より好ましい補正を行うことができる。
Nが偶数の場合、ステップS504において、制御装置102は、N番目のストライプの光学画像取得開始座標のオフセット値OFFSET(α,β)を算出する。オフセット値OFFSET(α,β)の算出には、N-nからN-n-2m(ここでmは整数)までのストライプのうち偶数番目のストライプの補正値Cを用いる。この様子が、図2に模式的に示される。当該ストライプの補正値Cは、当該ストライプの画像に基づいて算出されているが、このストライプ画像は、オフセット値を加算することで補正された光学画像取得開始座標を基準として取得されている。したがって、各ストライプ画像の原点からのずれ量は、算出された補正値Cからオフセット値を減算して得られる値である。そこで本実施形態では、N-nからN-n-2m(ここでmは整数)までのストライプのうち偶数番目のストライプの、各々の補正値Cから各々のオフセット値を減算した値の平均値をオフセット値OFFSET(α,β)とする。例えば、mが2であるとき、N-n番目のストライプについて算出された補正値CN-n-OFFSETN-n(αN-n,βN-n)と、N-n-2番目について算出されたストライプの補正値CN-n-2-OFFSETN-n-2(αN-n-2,βN-n-2)と、N-n-4番目のストライプで算出された補正値CN-n-4-OFFSETN-n-4(αN-n-4,βN-n-4)との平均値をオフセット値OFFSET(α,β)とする。Nが変化していくので、この平均値は、すなわち移動平均値を意味する。尚、例えばN=n+4のとき、N-n-4番目のストライプなどは存在しないので、この場合、存在するN-n番目(4番目)のストライプの補正値C-OFFSET(α,β)とN-n-2番目(2番目)のストライプの補正値C-OFFSET(α,β)との平均値をオフセット値OFFSETとするなどの処理を行う。このようにして、テーブル111の移動方向が同じ方向であるストライプに関する補正値Cの平均値がオフセット値OFFSETに設定される。その後、処理はステップS506に進む。
ステップS505において、Nが奇数であると判定されたとき、処理はステップS505に進む。ステップS505において、制御装置102は、N番目のストライプのオフセット値OFFSET(α,β)として、N-nからN-n-2m(ここでmは整数)までのストライプうち奇数番目のストライプの、各々の補正値Cから各々のオフセット値を減算して得られる値の平均値を算出する。その後、処理はステップS506に進む。
ステップS506において、制御装置102は、N番目のストライプ21Nについて、算出されたオフセット値OFFSET(α,β)を用いて、光学画像の取得開始座標(XN0,YN0)を補正する。
制御装置102は、補正された座標から、マスク200の未取得の光学画像の取得を行う。
尚、図8のステップS411について説明したように、算出される補正値がないとされたストライプもある。この結果、N番目のストライプのオフセット値OFFSET(α,β)を算出するために信頼度の低いストライプの補正値を使用することを避けることができる。このように、検査装置10は、評価値に基づいて、光学画像の取得位置を調整するためのオフセット値の生成において、決定されたずれ量を用いるか否かを判定し、用いると判定されたずれ量に基づいたオフセット値を算出するオフセット値算出部としての機能を有する。
本実施形態では、フレームごとに、例えばエッジの数といった評価値に基づいて、位置ずれ量を補正値として用いるか否かを判定する。例えば、フレームの中にパターンエッジが存在しないか、その数が少なく、したがって、算出されるずれ量の信頼性が低い場合に、そのフレームのずれ量が補正値として用いられると、かえって座標の誤差が大きくなるおそれがある。これに対して、本実施形態では、信頼性の低いずれ量が、光学画像の取得開始座標のオフセット値の設定に用いられることがない。また、ストライプのずれ量を決定することにおいて、ずれ量を決定するために利用可能なフレーム数が少ない場合には、決定されるずれ量の信頼性が低いと判断して、そのストライプのずれ量を、補正値の算出のために使用しない。このため、適切なオフセット値が光学画像の取得開始座標に適用されるので、適切なマスク200の位置決めが実現され、その結果、速く、高精度の検査が実現される。本実施形態に係るオフセット値の決定方法は、特にパターンの微細化が進み、ピッチが小さくなった場合に、有効にピッチずれを防止する。特にラインが斜めに形成されているようなパターンを有するマスクにおいては、ピッチずれが大きな問題となるので、本実施形態に係る技術が有効である。
上述の実施形態では、評価値が所定の閾値以上であるか未満であるかに応じて、補正値に位置ずれ量が用いられるか用いられないかの二者択一となっている。しかしながら、これに限らない。例えば評価値に応じて位置ずれ量に重み付けがされてもよい。同様に、位置ずれ量が採用されたフレーム数kに応じて、補正値の採用の有無が選択されているが、位置ずれ量が採用されたフレーム数kに応じて、補正値に重み付けがされてもよい。このように、評価値が高い場合は算出した位置ずれ量がオフセット値に強く反映され、評価値が低い場合は算出した位置ずれ量がオフセット値にあまり反映されないようになっていればよい。
上述の実施形態は、フォトリソグラフィ法などで使用されるマスクを検査するための検査システムを例に挙げて説明した。しかしながら、本実施形態に係る技術の適用範囲は、これに限らない。例えば、ウェハを検査対象物とする検査システムにも、本技術は用いられる。
10…検査装置、101…光学画像取得装置、102…制御装置、111…テーブル、112…移動機構、113…X軸モータ、114…Y軸モータ、115…θ軸モータ、121…レーザ測長システム、126…オートローダ、130…画像取得ユニット、131…光源、132…照明光学系、133…結像光学系、134…フォトダイオードアレイ、135…センサ回路、161…CPU、162…RAM、163…ROM、164…外部ストレージ、165…表示装置、166…入力装置、167…通信装置、169…バスライン、171…オートローダ制御部、172…テーブル制御部、173…I/F部、174…前処理部、175…ずれ量算出部、176…CDMAP作成部、177…比較部、178…補正値算出部、200…マスク、210…ストライプ、220…フレーム。

Claims (7)

  1. 試料を所定の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想分割し、前記ストライプ毎に光学画像を取得する光学画像取得部と、
    取得された光学画像に対応する参照画像を生成する参照画像生成部と、
    取得された光学画像とそれに対応する参照画像との比較を行う比較部と、
    取得された光学画像とそれに対応する参照画像とのずれ量をそれらのマッチングにより決定するとともに、決定された前記ずれ量の信頼性を示す評価値を生成するずれ量決定部と、
    前記評価値に基づいて前記ずれ量を用いるか否かを判定し、用いると判定された場合、前記ずれ量に基づいてストライプの光学画像の取得位置を調整するためのオフセット値を算出するオフセット値算出部と、
    を備え、
    前記光学画像取得部は、前記オフセット値が算出されていない場合、前記取得位置の調整をせずに未取得の光学画像を取得し、前記オフセット値が算出された場合、当該オフセット値に基づいて未取得の光学画像を取得するよう構成された、
    検査装置。
  2. 前記ずれ量決定部は、前記光学画像に基づいて特定される前記試料のパターンの特徴、または、前記マッチングの過程に基づいて前記評価値を生成する、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記ずれ量決定部は、
    前記ストライプの各々をさらに複数のフレームに分割した各フレームについて、前記試料の光学画像と前記参照画像とのマッチングにより、当該フレームの光学画像のずれ量と、このずれ量に対する前記評価値とを生成するように構成され、
    前記オフセット値算出部は、
    前記複数のフレームの各々について、前記評価値に基づいて、各々のフレームの光学画像のずれ量を、前記ストライプ全体の前記光学画像のずれ量の決定において使用するか否かを決定し、
    使用すると決定された前記フレームのずれ量を平均することによって、前記ストライプ全体の光学画像のずれ量として決定し、
    前記ストライプ全体のずれ量に基づいて前記オフセット値を算出する
    ように構成される
    請求項1または請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記オフセット値算出部は、さらに、前記ストライプ全体の光学画像のずれ量を算出するために用いることができる前記フレームの数または割合が所定値より小さい場合、前記ストライプ全体のずれ量を決定しないように構成される、請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記オフセット値算出部は、前記ストライプに対して決定されたそのストライプ全体の光学画像のずれ量から当該ストライプの光学画像を取得する際に用いたオフセット値を減算した値のいくつかを平均することによってオフセット値を生成するように構成される、請求項3または請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記光学画像取得部は、前記複数のストライプの各々について、順方向と逆方向に前記試料の光学画像を取得するように構成され、
    前記オフセット値算出部は、
    前記順方向に取得される前記ストライプの前記光学画像のための前記オフセット値を、前記順方向で前記光学画像が取得された前記ストライプについて決定された光学画像のずれ量に基づいて決定し、
    前記逆方向に取得される前記ストライプの前記光学画像のための前記オフセット値を、前記逆方向で前記光学画像が取得された前記ストライプについて決定された光学画像のずれ量に基づいて決定する
    ように構成される、
    請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の検査装置。
  7. 試料を所定の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想分割し、前記ストライプ毎に光学画像を取得することと、
    取得された光学画像に対応する参照画像を生成することと、
    取得された光学画像とそれに対応する参照画像との比較を行うことと、
    取得された光学画像とそれに対応する参照画像とのずれ量をそれらのマッチングにより決定するとともに、決定された前記ずれ量の信頼性を示す評価値を生成することと、
    前記評価値に基づいて前記ずれ量を用いるか否かを判定し、用いると判定された場合、前記ずれ量に基づいてストライプの光学画像の取得位置を調整するためのオフセット値を算出することと、
    を含み、
    前記光学画像を取得することは、前記オフセット値が算出された場合、当該オフセット値に基づいて未取得の光学画像を取得するよう構成されている、
    検査方法。
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