JP2013245171A - ヘンナの花部抽出物の取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘンナの花部の有用性について探索し、ヘンナの新たな有用性を開拓することを課題とする。
【解決手段】ヘンナの花部を乾燥するかまたはせずして抽出対象物を作製し、カットされたかまたはされていない前記抽出対象物を水または水性アルコールで抽出し、得られる抽出液を濃縮し、ヘンナの花部抽出物を得ることを特徴とするヘンナの花部抽出物の取得方法により上記課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヘンナの花部抽出物の取得方法に関する。より具体的には、本発明は、ヘンナの花部抽出物の取得方法、該方法により得られる抽出物、該抽出物を有効成分として含有する医薬組成物、ならびに前記抽出物または前記組成物を含む化粧品および健康食品に関する。
ヘンナ(ヘナ;指甲花;Lawsonia Inermis)は、ミソハギ科(Lythrum)シコウカ属に属する植物である。
ヘンナの葉を粉末にしたものはヘンナ染料と呼ばれ、染料および顔料として古来より用いられてきた。
ヘンナの葉には、赤色(オレンジ色)の色素として知られているローソン(lawsone;2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン)と呼ばれる色素が含まれる。ローソンはタンパク質に容易に結合する性質を有し、このローソンをヒトの毛髪や皮膚の染色に用いると、脱色することは容易ではない。
このような性質から、ヘンナの葉は天然の染料として、毛髪のカラーリングなどに用いられている。
例えば、特開2010−209037号公報(特許文献1)には、人体にとって安全な染毛方法として、毛髪のカラーリングに天然植物由来であるヘンナの葉および幹の乾燥粉砕物を用いることが開示されている。
特開2010−209037号公報
しかしながら、上記のヘンナの有用性は、専らヘンナの葉部に関するものであり、現在のところ、ヘンナの花部に関して研究成果を報告する文献はないようである。
したがって、本発明者らは、ヘンナの花部の有用性について検討し、ヘンナの花部の新たな有用性を開発することを課題とした。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ヘンナの花部が、メラニン生成抑制作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、DPP-4阻害作用、AGEs生成抑制作用、癌細胞浸潤抑制作用、NO生産抑制作用、アレルギー反応抑制作用および脂質吸収抑制作用などの種々の作用を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
かくして、本発明によれば、ヘンナの花部を乾燥するかまたはせずして抽出対象物を作製し、カットされたかまたはされていない前記抽出対象物を水または水性アルコールで抽出し、得られる抽出液を濃縮し、ヘンナの花部抽出物を得ることを特徴とするヘンナの花部抽出物の取得方法が提供される。
また、本発明によれば、前記方法により得られるヘンナの花部抽出物が提供される。
また、本発明によれば、前記方法により得られるヘンナの花部抽出物を有効成分として含有する医薬組成物が提供される。
また、本発明によれば、メラニン生成抑制作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、DPP-4阻害作用、AGEs生成抑制作用、癌細胞浸潤抑制作用、NO生産抑制作用、アレルギー反応抑制作用および脂質吸収抑制作用からなる群より選択される少なくとも1つの作用を有する前記組成物が提供される。
また、本発明によれば、前記方法により得られる前記抽出物または前記抽出物を有効成分として含む前記組成物を含む化粧品が提供される。
また、本発明によれば、メラニン生成抑制作用を有する前記化粧品が提供される。
また、本発明によれば、ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する前記化粧品が提供される。
さらに、本発明によれば、前記方法により得られる前記抽出物または前記抽出物を有効成分として含む前記組成物を含む健康食品が提供される。
本発明によれば、ヘンナの花部抽出物の取得方法、種々の優れた作用効果を有する、前記方法により得られる抽出物、天然植物由来の安全な医薬組成物、ならびに前記抽出物または前記組成物を含む化粧品および健康食品を提供できる。
本発明の医薬組成物、ならびに化粧品および健康食品は、メラニン生成抑制作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、DPP-4阻害作用、AGEs生成抑制作用、癌細胞浸潤抑制作用、NO生産抑制作用、アレルギー反応抑制作用および脂質吸収抑制作用からなる群より選択される少なくとも1つの作用について優れた効果を発揮できる。
また、本発明の化粧品は、メラニン生成抑制作用を有するので、シミ、ソバカスのような色素沈着による皮膚の異常の予防および美白に優れた効果を発揮できる。
さらに、本発明の化粧品は、ヒアルロニダーゼ阻害作用を有するので、皮膚の保湿、乾燥防止、ハリおよび弾力性の維持、ならびに皺形成防止に優れた効果を発揮できる。
皮膚の色は、主に表皮におけるメラニン等の色素成分の種類や量によって決定されている。メラニンの過剰生成が行われると、局所的な色素沈着、シミ、ソバカス等を引き起こし、美容上の大きな問題となる。このメラニンの生成はメラノーマの中のメラノサイトで行われている。
一方で、メラニン合成酵素であるチロシナーゼ阻害作用による美白剤の研究が行われているが、このチロシナーゼ阻害作用のメラニン生成抑制作用に対する寄与については十分な検討がなされていないのが現状である。このため、シミやソバカス等の問題を解決する美白剤は、メラノーマにおけるメラニンの生成そのものを抑制することが重要である。
したがって、メラノーマ細胞においてメラニン生成抑制作用を示す物質は、より有用で有効な美白剤となることが期待される。
また、ヒアルロン酸は、皮膚の細胞間隙の水分の保持、関節の組織内にゼリー状の細胞外マトリックスを形成することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持、機械的障害などの外力に対する細胞の抵抗、および、細胞への細菌感染の防止など多くの機能を有している。
一方、老化等による細胞中のヒアルロン酸含量が低下した状態では、皮膚の乾燥、ハリ、弾力性の低下、ひいては皺の増加が引き起こされると考えられている。このような状態を改善すべく、ヒアルロン酸を配合した化粧料を塗布することにより皮膚表面の保湿性を保つ方法がとられてきたが、ヒアルロン酸は高分子であるため、患部まで到達するのは容易ではないものと思われる。
したがって、ヒアルロン酸の分解酵素であるヒアルロニダーゼを阻害することにより、細胞中のヒアルロン酸量を維持し、皮膚機能を根本的に改善する物質の開発が期待されている。
また、副作用が低く、ヒアルロニダーゼを阻害する有効な物質は未だ見つかっていない。
したがって、ヒアルロニダーゼ阻害作用を示す物質は、皮膚の乾燥、ハリおよび弾力性の維持ならびに皺形成抑制効果が期待できる。
上記のDPP-4は、腸管ホルモンであるインクレチンの不活化を行う酵素であり、細胞膜上をはじめ可溶性タンパク質として血液中にも存在している。インクレチンは食後の血糖値上昇に伴い腸上皮細胞から分泌され、中でもK細胞から分泌されるGlucose-Dependent Insulinotropic Polypeptide(GIP)とL細胞から分泌されるGlucagon-Like Peptide-1(GLP-1)が注目されている。これらは膵臓細胞表面の受容体に結合してインスリン分泌促進およびグルカゴンの分泌抑制により血糖値降下作用を示す。
したがって、DPP-4阻害作用を持つ物質はインスリン分泌促進およびグルカゴンの分泌抑制作用による新たな抗糖尿病薬となることが期待される。
上記のAGEsは、グルコース(ブドウ糖)などの還元糖が、蛋白質のアミノ基と非酵素的に反応して生成される物質のことを指す。AGEsは、特有の蛍光を持つ黄褐色の物質である。
糖尿病などで慢性的に高血糖が続くことや、老化などで長期間血糖が作用することにより、循環血液中や組織でAGEsの生成が促進され、血管合併症(糖尿病性血管障害)が発症する。糖尿病性血管障害では毛細血管障害が起こり、動脈側の毛細血管の基底膜が肥厚することが特徴とされる。
また近年、老化に伴い体内のタンパク質が糖化 (AGEs化) を受け、その生成物が種種の老化現象を引き起こすとも報告されている。そこでAGEsの生成阻害によって糖尿病の合併症などを治療あるいは予防、またアンチエイジングに寄与する方法が求められ、いくつか示されている。
例えば、AGEs生成阻害剤(メイラード反応阻害剤)として実用化されているものとしてはアミノグアニジン(特許公開2006−62987号公報)が代表的なものである。しかし、これらの化合物は求核性が強く、食欲不振、吐き気、下痢、便秘などの消化器症状の副作用が心配される。
これらの点から、副作用が低く、より安全に使用できるAGEs生成抑制作用を示すものが求められ、またAGEs生成抑制作用を示す物質は抗老化剤となることが期待される。
また、癌治療は、現在、原則的には手術によりできるだけ癌細胞を切除し、癌細胞の転移予防を目的として残存癌細胞への放射線照射や抗癌剤投与による治療が施されている。しかしながら、最近の治療をもってしても10年以上の長期生存率はあまり向上していない。
この理由としては、癌患者が死亡するのは癌が他の臓器に転移するからであり、癌転移を抑制することができれば長期生存率は飛躍的に向上するといわれている。
癌転移抑制剤の研究は世界中で行われているが、未だ有効な薬剤がないのが現状である。また、末期の癌患者や白血病の患者では、血中に癌細胞が多く存在しており、これらを外科手術で除去することは不可能であるので、そしてこれらの癌細胞が脳や脊髄に転移することにより致死に至る。これらを少しでも防ぐことも今後の課題の一つである。
このことから、癌細胞の基底膜浸潤抑制作用を示す物質は、新たな画期的抗癌剤となることが期待できる。
また、一酸化窒素(以下、「NO」と略称することがある)は生体内の様々な細胞において、一酸化窒素合成酵素(以下、「NOS」と略称することがある)によって産生され、血管弛緩、血小板凝集抑制作用、神経伝達物質、抗腫瘍、殺菌作用等の重要な役割を担っている。
好中球、マクロファージまたは平滑筋において、エンドトキシンや各種サイトカイン刺激によって誘導される誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)は、過剰なNOを産生することによって、内皮細胞障害、心筋収縮力低下、自己免疫疾患などの弊害を引き起こす。
したがって、過剰なNOの産生を抑制するためにはiNOSの活性を阻害する必要があるが、従来の阻害剤は、恒常的な循環動態調節の阻害、血圧上昇等の副作用があり、このような副作用の少ない天然物由来のNO産生阻害剤の開発が求められていた。
これらのことから、NOの産生を抑制する物質は抗炎症剤となることが期待される。
また、受動皮膚アナフィラキシー反応 (passive cutaneous anaphylaxis reaction : PCA反応)は即時型アレルギーの基本的な反応である。実験的に免疫グロブリン (抗体) を皮内に投与して感作モデルを作成し、抗原を投与することで生じる皮膚アナフィラキシー反応を観察できる。
PCA反応を有意に抑制する物質は、生体内アレルギー反応を抑制するので、抗アレルギー剤となることが期待される。
さらに、体脂肪の増加に伴う肥満や血清脂質が異常に高値となる高脂血症は、高血圧、動脈硬化、糖尿病等の各種生活習慣病の発症に密接に関与している。肥満は、体質的因子、食餌性因子、精神的因子、中枢性因子、代謝性因子、運動不足等が要因となり、摂取するカロリーが消費カロリーを上回った結果、脂肪が蓄積して起こる。食餌中の脂質は、脂質のほとんどを占めるトリアシルグリセロールが膵液中のリパーゼによりモノアシルグリセロールと遊離脂肪酸とに分解されて小腸に吸収される。そこで、このリパーゼ作用を阻害することにより、食餌由来の脂質の吸収を抑制し、肥満または高脂血症を抑制することができると考えられている。
これに対し、植物の果実やその皮、種子、葉や根茎などから抽出した様々なリパーゼ阻害剤などが製造され、化粧品、医薬品や食品などへの配合が試みられているが、植物を原料とする場合、その原料の安全性が問題となることがある。
したがって、優れた抗肥満または抗高脂血症効果を有し、かつ安全に使用できる物質が求められている。
本発明のヘンナの花部抽出物の取得方法は、ヘンナの花部を乾燥するかまたはせずして抽出対象物を作製し、カット(粉砕)されたかまたはされていない前記抽出対象物を水または水性アルコールで抽出し、得られる抽出液を濃縮し、ヘンナの花部抽出物を得ることを特徴とするヘンナの花部抽出物を得ることを特徴とする。
上記の方法で用いられる「ヘンナ」とは、ミソハギ科(Lythrum)シコウカ属に属する植物であるLawsonia Inermisを意味する。ヘンナは、ヘナまたは指甲花とも呼ばれる。
上記の方法においては、ヘンナの花部が用いられる。
上記の方法において用いられるヘンナの花部の産地は、特に限定されるものではない。
また、上記の方法において用いられる花部は、開花前の花の蕾、開花した花びら、花全体のいずれをも意味し、雄しべ、雌しべ、花弁なども含む。
上記の方法において用いられる抽出対象物は、上記のヘンナの花部を乾燥させたものであってもよいし、採集した未乾燥のものであってもよい。
また、上記の方法は、任意に抽出対象物をカットする工程を含んでいてもよい。この工程においては、当業者に公知の任意の方法に従って、上記の抽出対象物をカットし、より小さく細かい形態の抽出対象物を作製する。上記の抽出対象物をカットすることにより、次なる抽出工程における抽出効率を高めることができる。
上記の方法の抽出工程において、ヘンナの花部の抽出に用いられる溶媒は、水または炭素数1〜4のアルコール、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノールおよびt-ブタノールあるいはこれらの含水物、すなわち水性アルコールなどが挙げられるが、特にメタノールまたは水が好ましい。
上記の溶媒が含水の水性アルコールである場合、水性アルコールと水との比は、1〜100:1〜100であり、好ましくは1〜10:1〜10であり、より好ましくは3〜5:7〜5である。
上記の溶媒がメタノールである場合、メタノールと水との比は、1〜100:1〜100であり、好ましくは1〜10:1〜10であり、より好ましくは3〜5:7〜5である。
これらの抽出溶媒は、ヘンナの花部に対して、2〜15倍(重量)程度、好ましくは3〜12倍(重量)程度、より好ましくは4〜10倍(重量)程度用いられる。
抽出温度は、室温〜溶媒の沸点程度の温度の間で任意に設定できるが、例えば50℃〜抽出溶媒の沸点の温度で、振盪下もしくは非振盪下または還流下に、ヘンナの花部を抽出溶媒に浸漬することによって行うのが適当である。
ヘンナの花部を加熱還流下に抽出する場合には、30分間〜4時間程度行うのが適当である。また、50℃より低い温度で抽出することも可能であるが、その場合には上記の時間よりも長時間抽出するのが好ましい。
抽出操作は、同一材料について1回だけ行ってもよいが、複数回、例えば2〜5回程度繰り返すのが抽出効率の点から好ましい。
上記のようにして得られる抽出液を分画または精製してもよい。分画または精製は、当業者に公知の分画または精製方法に従って行うことができる。当業者に公知の分画または精製方法としては、特に限定されないが、例えば、限外濾過膜、精密濾過膜、イオン交換膜もしくは逆浸透膜などを用いるクロスフローもしくはデッドエンド濾過方式、遠心濾過、イオン交換カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、遠心液体クロマトグラフィーまたはそれらの組合せなどが挙げられる。この場合、分画または精製の条件は、用いられる方法に対応して適宜選択することができる。
上記のようにして得られる抽出液は、当業者に公知の濃縮または蒸発方法に従って、任意に濃縮または蒸発させ、高濃度化してもよい。高濃度化方法としては、特に限定されないが、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜濃縮などが挙げられる。抽出液を濃縮または蒸発することにより、使用に適した濃度に調整することができる。上記の抽出液は、溶媒が除去されるまで濃縮または蒸発(以下、乾燥ともいう)させることにより、ドライエキスとすることもできる。
また、上記の方法により得られる抽出液は、当業者に公知の乾燥方法に従って、任意にドライエキスとしてもよい。当業者に公知の乾燥方法としては、特に限定されないが、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥などが挙げられる。
上記の濃縮もしくは蒸発方法または乾燥方法に従って、上記の抽出液をドライエキスとする場合、このドライエキスは、水および非水和性有機溶媒を用いて、水溶性画分および有機溶媒可溶画分に分離することができる。この場合、非水和性有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、酢酸エチル、n-ブタノール、ジエチルエーテル、ヘキサン、クロロホルムなどが挙げられる。上記の分離画分(すなわち、上記の水溶性画分および有機溶媒可溶画分)は、必要に応じて、濃縮、希釈または乾燥させてもよい。
上記の分離槽には、本発明の抽出物を吸着できる吸着剤、該抽出物を溶解または分散できる溶剤もしくは基剤などを充填しておいてもよい。また、分離された溶媒は、再利用することができる。
上記のようにして得られる抽出物は、タール状または固形物として得られそのまま用いることもできるが、例えばデキストリンなどの添加剤を加え、常法に従って凍結乾燥または噴霧乾燥処理に付して固形化して用いてもよい。
したがって、本発明のヘンナの花部抽出物とは、抽出液、該抽出液の濃縮液および希釈液、該抽出液を乾燥させて得られるドライエキス、該ドライエキスの上記分離画分、該分離画分の濃縮液および希釈液、該分離画分またはその濃縮液もしくは希釈液のドライエキスのいずれをも意味する。上記の抽出物は、本発明の医薬組成物、化粧品または健康食品を調製するのに用いることができる。
本発明の医薬組成物は、上記のようにして得られるヘンナの花部抽出物を有効成分として含有する。上記の抽出物を医薬組成物に添加する場合、該抽出物をそのままの状態で、適当な媒体で希釈して、または他の物質と組み合わせられた医薬組成物として、あるいは医薬品の製造分野において公知の方法により、固形剤(例えば散剤、顆粒剤、錠剤もしくはカプセル剤)または液剤など、種々の医薬品の形態に製剤化して使用することができる。
これらの製剤には、適当な媒体を添加してもよい。
固形剤に添加され得る媒体としては、医薬的に許容される賦形剤、結合剤、崩壊剤およびその他の添加剤、例えば滑沢剤、流動化剤、抗酸化剤、保存剤などが挙げられる。
上記の製剤には、さらに当該技術分野で通常用いられている矯味矯臭剤または着香剤(メントールなど)および帯電防止剤などを加えてもよい。
上記の製剤のうち、固形剤は必要に応じて、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポビドンなどの水溶性基剤(または高分子)、エチルセルロースなどの不溶性基剤(または高分子)、腸溶性基剤、胃溶性基剤、糖類などでコーティングしてもよい。
固形剤は慣用の方法で製造できる。すなわち、活性成分と担体成分とを混合して散剤を調製してもよく、活性成分と担体成分とを造粒し、必要により造粒物を整粒して粒剤(細粒剤または顆粒剤)を調製してもよく、あるいは造粒物を含む混合物、例えば造粒物と担体成分との混合物を打錠することにより錠剤としてもよい。カプセル剤は、前記の粒剤をカプセルに充填することにより調製できる。
粒剤の製造は、慣用の方法、例えば撹拌造粒法、流動層造粒法、押出造粒法、乾式造粒法などで行うことができる。好ましい造粒法は流動層造粒法である。造粒には、活性成分と担体成分に、結合剤を含む溶液を加えて造粒する場合が多く、例えば活性成分と担体成分との流動層に結合剤を含む溶液を噴霧することにより造粒できる。
コーティング製剤は、フィルムコーティング機を用いて、コーティング基剤を含有するコーティング剤を未コーティング製剤(素顆粒、素錠など)に噴霧することにより得ることができる。
液剤に製剤化するための媒体としては、通常水が使用される。その他溶剤として使用可能な医学的に許容される賦形剤、着色剤、pH調節剤、甘味剤、香料、界面活性剤および可塑剤などを添加できる。
また、液剤に使用される溶剤としては、水性媒体(精製水、エタノール含有精製水など)、アルコール類(エタノール、グリセリンなど)、水溶性高分子などが挙げられる。
さらに液剤には、添加剤として、流動化剤、乳化剤、分散剤、懸濁剤、溶解補助剤、増粘剤、緩衝剤、防腐剤または保存剤、抗酸化剤、殺菌剤または抗菌剤などの当業者に周知の添加剤を添加してもよい。
液剤は、各成分を上記の溶剤に溶解、分散、懸濁または乳濁させ、必要によりメンブレンフィルターによる濾過滅菌、あるいは所定の容器への充填前後の加熱もしくは加圧加熱滅菌またはγ線照射による滅菌処理に付すことができる。
本発明によるヘンナの花部抽出物を有効成分とする医薬用組成物は、その形態により、あるいは年齢および症状により異なるが、固形剤、半固形剤または液剤として使用する場合、成人で1日1回〜3回、抽出物の重量に換算して1回につき0.001mg〜100mg程度使用される。
本発明の化粧品は、上記のようにして得られる抽出物または上記の組成物を含む。
上記の抽出物または組成物を化粧品に添加する場合、局所または全身用の皮膚化粧品類;頭皮・頭髪に適用する薬用および/または化粧用の製剤類;浴湯に投じて使用する浴用剤;皮膚貼付用シートおよび化粧用シートなどの適当な形態にある化粧品として用いることができる。
具体的には、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ジェル、ローション、オイル、パック、ミストおよび顔面用化粧シートなどの基礎化粧料;シャンプー、リンスおよびヘアートリートメントなどの頭髪化粧料;ファンデーション、頬紅などのメークアップ化粧品などが挙げられる。
なお、本発明の抽出物または組成物には、前記の有効成分に加え必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で任意の公知の各種成分や添加剤を任意に選択併用し、当業者に公知の方法に従って、上記の各種化粧品を製造することができる。
当業者に公知の化粧品の製造方法としては、例えば、上記の化粧品が化粧水の形態にある場合、本発明の抽出物または組成物を水、アルコール、グリセリンなどの溶媒に溶解または懸濁させて製造することが挙げられる。このとき、溶媒を加温して、溶解または懸濁を行ってもよい。また、得られる溶解液または懸濁液は、さらに濾過してもよい。
また、上記の化粧品が乳液またはクリームの形態にある場合、本発明の抽出物または組成物を水などの溶媒と混合し、乳剤化することにより製造することが挙げられる。あるいは、上記抽出物または組成物を水などの溶媒に加え、界面活性剤を用いることにより乳剤化することもできる。これらの製造方法において、溶媒を加えた後には、任意に加温または練合してもよい。
上記の各種成分および添加剤としては、例えば、油脂類、ロウ類、鉱物油、脂肪酸類、アルコール類、多価アルコール類、エステル類、金属セッケン類、ガム質、糖類または水溶性高分子化合物、界面活性剤、ビタミン類、アミノ酸類、植物または動物系原料由来の添加物、海洋成分、微生物培養代謝物、無機顔料、紫外線吸収/遮断剤、美白剤、チロシナーゼ活性阻害剤、メラニン色素還元/分解物質、細胞賦活物質、収斂剤、活性酸素消去剤、抗酸化剤、過酸化脂質生成抑制剤、抗炎症剤、抗菌・殺菌・消毒薬、保湿剤、香料、色素、その他の添加剤などが挙げられる。
これら成分や添加剤と併用することによって、本発明の効果または他の美容的効果の相加的または相乗的向上が期待できる。
本発明の抽出物または組成物を上記のような化粧品に用いる場合、ヘンナの花部抽出物の含量は、特に制限されず、該組成物の形態に応じて適宜選定することができる。
上記の各抽出物の乾燥重量としての含量は、通常、上記の化粧品の全重量に対して、0.00001〜0.1重量%であればよい。この含量が、0.00001重量%未満では十分な美容効果を期待できず、逆に、0.1重量%を超えても超過分に見合った美容効果の増強は期待できず、不経済である。
本発明の健康食品は、上記のようにして得られる抽出物または上記の組成物を含む。
上記の抽出物または組成物は、食品に添加して使用する場合、そのような食品としては、通常の食品よりも積極的な意味で保健、健康維持・増進などを目的とした健康食品が好ましく、クッキー、せんべい、ゼリー、ようかん、ヨーグルト、まんじゅうなどの菓子類、清涼飲料、茶、栄養飲料、スープなどが挙げられる。
本発明の抽出物または組成物を食品に添加する場合、該組成物は、そのまま添加してもよいし、水、アルコールなどの溶媒に溶解または懸濁後、加温もしくは撹拌してからまたはせずに加えてもよい。本発明の抽出物または組成物は、上記のような食品の当業者に公知の製造方法の各工程のいずれかにおいて、あるいは最終製品に添加して用いられる。
例えば、本発明の抽出物または組成物を含むせんべいを製造する場合、当業者に公知のせんべいの製造方法に従って、せんべいを製造することができる。具体的な一例として、全卵に砂糖を混合した後、予め篩に通した米粉を加え、軽く混ぜ合わせて生地を作り、これを適当な形に成形し、オーブンで焼き上げて、せんべいを製造することができる。本発明の抽出物または組成物は、上記の製造方法の各工程のいずれかにおいて加えてもよいし、あるいは最終製品に添加して用いてもよい。
本発明の組成物を食品に添加する場合には、その味や外観に悪影響を及ぼさない量、例えば対象となる食品1kgに対して抽出物を、0.001mg〜1g程度の範囲で用いることができる。
実験方法
測定機器・使用条件
試薬は、特に明記しないものは和光純薬工業株式会社製試薬 (特級) を用いた。実験で得られた数値は、平均値±標準誤差で表記し、対照群との平均値の有意差の検定にはDunnettの方法を使用し、p値が0.05以下のものを有意とみなした。IC50値は、縦軸に阻害率(%)、横軸にLog(濃度)をプロットしたグラフから算出した。
細胞培養はMCO-18AIC(三洋電機株式会社製)CO2インキュベーターを使用し、37℃、5%CO2存在下飽湿状態で行った。
ヘンナの花部抽出物の取得方法
メタノール(MeOH)で抽出する場合には、インド産ヘンナ(Lawsonia inermis)乾燥花部を、還流下MeOH(ナカライテスク社)での熱時(80℃、3時間)抽出を3回繰り返した後、各濾液を全て回収し、溶媒を減圧留去し、MeOH抽出エキスを得た。
また、H2Oで抽出する場合には、乾燥花部を、還流下蒸留水での熱時(80℃、3時間)抽出を3回繰り返した後、各濾液を全て回収し、溶媒を減圧留去し、H2O抽出エキスを得た。
活性試験
マウスメラノーマ細胞におけるメラニン生成抑制作用の判定
マウスメラノーマ由来B16 melanoma 4A5細胞(HSRRB社)を10%ウシ胎児血清(FBS;Fetal Bovine Serum、Serum source international,Inc.)、100unit/mLのペニシリンおよび100μg/mLのストレプトマイシンを含有するDMEM(グルコース濃度:4500mg/L)培地(Sigma Aldrich社)で培養 (5%CO2、37℃)した。
24ウェルマルチプレートの各ウェル中の培地400μLに2.0×104細胞を播種し、24時間前培養した後、被験物質およびテオフィリン(終濃度1mM) を添加した。72時間培養後、トリプシン処理により細胞を剥離、回収後、PBSで洗浄し、1.0N のNaOH水溶液に溶解(120μL/ウェル、80℃、30分)し、96ウェルマイクロプレートに細胞溶解液を分取(100μL/ウェル)し、生成したメラニンの吸光度をマイクロプレートリーダー(SH-1000、コロナ電気)で測定した(測定波長:405nm)。なお、被験物質はDMSOに溶解し、培地に添加した(DMSOの終濃度0.1%)。
被験物質の阻害率(%)を以下の式により算出した。
阻害率(%)=((A−B)/A)/(C/100)×100
[A:被験サンプル未添加 (コントロール) の吸光度、B:被験サンプル添加時の吸光度、C:細胞生存率]
マウスメラノーマ細胞におけるWST-8アッセイ法による細胞増殖阻害・細胞毒性の判定
96ウェルマイクロプレートの各ウェル中の培地100μLに5.0×103細胞を播種し、24時間前培養した後, 被験物質およびテオフィリン(終濃度1mM)を培地添加した。70時間培養後、WST-8(製品名Cell counting kit-8、Dojindo社)を10μLずつ添加した。2時間培養後、生成したWST-8ホルマザンの吸光度をマイクロプレートリーダー(SH-1000、コロナ電気)にて測定した(測定波長:450nm、参照波長:655nm)。なお、被験物質はDMSOに溶解し、培地添加した(DMSO終濃度0.1%)。
被験物質の阻害率(%)を以下の式により算出した。
阻害率(%)=((A−B)/A)×100
[A:被験サンプル未添加(コントロール)の吸光度、B:被験サンプル添加時の吸光度]
チロシナーゼ阻害活性試験
0.1Mリン酸バッファー(pH6.5)1.8 mLに、2.5mMのL-DOPAリン酸バッファー溶液を1mL加え、ついで100μLの試料溶液(DMSO溶液)を加え撹拌後、チロシナーゼの100μLリン酸バッファー溶液(1380unit/mL)を加えて酵素反応(25℃、5分)させ、マイクロプレートリーダー(SH-1000、コロナ電気)を用いて生成されたメラニンの吸光度を測定した(測定波長:405nm)。
被験物質の阻害率(%)を以下の式により算出した。
阻害率(%)=((A−B)/A)×100
[A:被験サンプル未添加(コントロール)の吸光度、B:被験サンプル添加時の吸光度]
ヒアルロニダーゼ阻害活性試験
1.9mg/mLのヒアルロニダーゼ(製品名Hyaluronidase, from bovine testes, Sigma社)10μLにサンプルを20μL加え、37℃で20分間インキュベート後、0.5mg/mLのcompound48/80を20μL加え、37℃で20分間インキュベートし、0.8mg/mLのヒアルロン酸(製品名Hyaluronic Acid、Calbiochem社)を50μL加えた。37℃で40分間インキュベート後、0.4NのNaOHを20μL、0.7Nのホウ酸溶液20μLを加え、100℃で3分間加熱した。放冷後、10mg/mLのp-ジメチルアミノベンズアルデヒド試薬を600μL加え、37℃で20分間インキュベートした後、96ウェルマイクロプレートに300μL/ウェル分取し、マイクロプレートリーダー(SH-1000、コロナ電気)にて吸光度(580nm)を測定した。
DPP-4阻害活性試験
0.04U/mLのDPP-4(製品名DPP4(CD26)、ATGEN社)溶液25μLに被験サンプル溶液25μLを加え、37℃で3分予備加温した。その後、基質として0.8mMのGly-Pro-pNA・Tos溶液50μLを加え、37℃で30分反応させた。反応後、405nmにおける吸光度からDPP-4阻害率を求めた。各サンプルにつきDPP-4溶液に代え、トリス−マレイン酸緩衝液25μLを加え、同様の操作を行ったものをブランクとして調整した。DPP-4を、0.1%のBSAを含むpH7.2のトリス−マレイン酸−NaOH緩衝液に溶解し、20mU/mL(1U=1分間に1μmolの基質を分解する酵素活性)に調整したものを、0.8mMのGly-Pro-pNA・Tos溶液は、40mMのGly-Pro-pNA・Tos DMSO溶液をトリス−マレイン酸−NaOH緩衝液で50倍に希釈したものをそれぞれ用いた。被験サンプル溶液は、DMSOを用いて溶解した液をトリス−マレイン酸緩衝液に添加し、添加後のDMSO濃度を0.4%として用いた。
AGEs生成阻害抑制作用試験
20mg/mLに調整したBSA(製品名 牛血清アルブミン(F-V)、ナカライテスク社)溶液500μLと250mg/mLに調整したD-グルコース溶液400μLおよび調整した被験物質100μLをサンプルチューブ内で混和し、60℃で3日間反応させた後、ブラックプレートに分取し、蛍光強度を測定した(em:440nm、ex:355nm)。
癌細胞浸潤抑制試験
ヒューマンサイエンス研究資源バンクから購入したヒト線維肉腫HT1080細胞を10%ウシ胎児血清(FBS)、100unit/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを含有するMinimum Essential Medium Eagle(MEM、Sigma社)で培養(5%CO2、37℃)した。
セルカルチャーインサート8.0ミクロンPETメンブレン(Falcon社)を24ウェルセルカルチャーインサート用プレート(Falcon社)に取り付け、250μg/mLのMATRIGEL PBS溶液(100μL/インサート)を分注し、37℃で4時間インキュベートした。その後、室温で乾燥させることによってコーティング処理を行った。
コーティング済セルカルチャーインサートを取り付けた24ウェルプレートの下層に10%のFBSを含有するMEMを、700μL/ウェル分注し、上層すなわちセルカルチャーインサート内に無血清MEMに懸濁したHT1080細胞1.0×105 細胞/ウェル(100μL/ウェル)を播種し、被験物質を添加した。24時間培養後、下層に浸潤したHT1080細胞を回収し、FBSおよびフェノールレッドを含有しないMEMに懸濁し、96ウェルブラックプレート(NUNC社)に播種した。4時間培養後、calcein-AM(3',6'−ジ(O-アセチル)-2',7'-ビス[N,N-ビス(カルボキシメチル)アミノメチル]フルオレセイン tert-アセトメチルエステル;製品名Cell counting kit-F、Dojindo社)のPBS溶液を添加し, 室温で30分間攪拌しながら反応させた後、蛍光測定マイクロプレートリーダー(FLUOstar OPTIMA,BMG Labtechnologies社)にて蛍光強度(励起波長;485nm,測定波長;520nm)を測定した。
なお、被験物質は、DMSOに溶解し、培地に添加した(DMSOの終濃度0.1%)。
Griess法によるNOの測定
96ウェルマイクロプレートに100unit/mLの5%FBS、100unit/mLのペニシリンおよび100μg/mLのストレプトマイシンを含有するRPMI培地(製品名RPMI-1640、Sigma社)に懸濁したRAW264.7細胞(製品名RAW264.7、HSRRB社)を5.0×105細胞(100μL培地/ウェル)ずつ播種し、1時間前培養(5%CO2、37℃)し、PBSで非接着性細胞を洗浄除去した後に、被験物質および10μg/mLのLPS(Salmonella Enteritidis由来、Sigma社)を含む培地(200μL/ウェル)で20時間培養した。培地上清中に蓄積したNO2 -をGriess法により定量しNO産生量とした。すなわち、培地上清に同量のGriess試薬を加えて混和し、10分間室温で放置した後、マイクロプレートリーダーにて吸光度(測定波長:570nm、参照波長:655nm)を測定し、培地で希釈したNaNO2をスタンダードとして培地上清に蓄積したNO2 -を定量した。なお、被験物質は、DMSOに溶解し、培地に添加した(DMSOの終濃度0.5%)。
マウス耳介を用いたPCA反応
Inagakiらの方法を改変して行った。ddY系雄性マウス(4週令)の両耳介にPBSで50倍に希釈した抗DNP-IgE抗体(終濃度20μg/mL;製品名Monoclonal Anti-Dinitrophenyl, Clone SPE-7、Sigma社)を10μLずつ皮内投与して感作を行った。その際、未刺激コントロール(PBS)群は両耳介にPBSを10μLずつ皮内投与した。47時間後に被験物質を経口投与し、さらにその3時間後に0.25mgのDNP-BSAと2.0%のEvans blue(wako社)をPBSに溶解した溶液を尾静脈より0.25mL投与してPCA反応を惹起させた。30分後に頸椎脱臼により致死させ、一匹のマウスから得られた耳介一対を10mLの共栓試験管にとり、1MのKOH溶液500μLを加えて37℃で一晩放置し溶解させた。これにアセトンと0.2Mのリン酸混液(体積比13:5)を4.5mL加えて振とうし、2分ほど放置後、上清4mLを別の試験管に移し取り遠心分離(4000rpm、10分間)した。得られた上清3mLをさらに別の試験管に移し取り、吸光度を620nmで測定し、抑制率を次の式により求めた。
膵リパーゼ阻害活性試験
基質として100μLのトリオレイン溶液[トリオレイン80mg、ホスファチジルコリン10mg、タウロコール酸5mgに0.1Mトリス緩衝液(0.1MのNaClを含む、pH7.0)を9mL加え、10分間超音波処理を行った溶液]に被験サンプル溶液を5μL加え、トリス緩衝液(pH7.0)を95μL加え、全量を200μLとした。37℃で3分間予備加温したのち、0.25mg/mLのブタ膵臓由来リパーゼ(製品名Lipase、Sigma社)溶液を50μL加えて30分間反応させ、その後2分間沸騰水浴(90〜100℃)に入れて反応を停止させた。別に、各サンプルにつきリパーゼ溶液に代えてトリス緩衝液を50μL加え、同様の操作を行ったものを盲験として調製した。生成したFFAの量をNEFA Cキット法(NEFA C-テストワコー)により測定した。
リパーゼはトリス緩衝液に溶解し,本実験条件下で約0.7meq/L のFFAが生成する濃度に調整した。被験サンプルはDMSOを用いて溶解し、希釈した。比較対照薬としてオルリスタット(製品名Xenical(登録商標)、ロシュ社)を用いた。
実施例1
ヘンナの花部のメタノールまたは水抽出物の製造
インド産ヘンナの花部2.0kgを100%メタノール10Lで抽出し、メタノール抽出物636.52gを得た。また、ヘンナの花部1.0kgを5Lの水で抽出し、水抽出物362.51gを得た。
得られた抽出物について活性試験を行った。なお、以下の実施例で用いた抽出物には、抽出液を一度乾燥させることにより得られたドライエキスを用いた。
実施例2
メラニン生成抑制試験(美白作用)
実施例1で得られた抽出物を用いて、B16 melanoma 4A5細胞におけるメラニン生成抑制試験を行った。その結果を以下の表1に示す。
また、メラニン合成に関わるチロシナーゼに直接作用し、メラニンの合成を阻害するため、美白効果があるとして化粧品に広く使用されているアルブチン (arbutin) を、既存の美白効果を有する比較物質として用いた(表2)。
これらの結果からヘンナの花部抽出物に強いメラニン生成抑制作用が認められた。また、その作用はポジティブコントロールであるアルブチンよりも圧倒的に強く、有効であることが明らかとなった。
実施例3
ヒアルロニダーゼ阻害試験(保湿、皮膚の乾燥、ハリおよび弾力性の低下、ならびに皺の形成抑制)
実施例1で得られた抽出物を用いて、ヒアルロニダーゼ試験を行った。その結果を以下の表3に示す。
この結果から、ヘンナの花部抽出物およびその成分が非常に強いヒアルロニダーゼ阻害作用を有することが明らかとなった。このことにより、植物由来成分であるヘンナの花部抽出物およびその成分が、副作用が少なく、強い保湿、皮膚の乾燥、ハリ、弾力性の低下、ひいては皺の形成抑制を有すると考えられた。
実施例4
DPP-4阻害試験(抗糖尿病治療作用)
実施例1で得られた抽出物を用いて、DPP-4阻害試験を行った。その結果を以下の表4に示す。
表4に示すように、メタノール抽出物に非常に強力なDPP-4阻害作用を見出した。植物由来抽出物でのDPP-4阻害作用の報告は少なく、比較対象となるDiprotin Aの阻害作用は、100μg/mLで76%であった。このことから、ヘンナの花部抽出物の作用が非常に強い活性であると言える。この結果から、ヘンナの花部抽出物は、糖尿病に対する治療および予防作用を有することが明らかとなった。
実施例5
AGEs生成抑制作用(老化防止)
実施例1で得られた抽出物を用いて、AGEs生成阻害試験を行った。その結果を以下の表5に示す。
ヘンナの花部のメタノール抽出物は、IC50値が8.6μg/mLと非常に強力にAGEsの生成を抑えた。天然植物の抽出エキスではこれまで強い作用を示すものは無い。また、AGEsの生成を抑制する物質として有名な塩酸アミノグアニジンを比較対照として試験したところ、この実験条件では100μg/mLでの生成阻害率は29%であった。
このことから、ヘンナの花部のメタノール抽出物および水抽出物は、AGEsの生成を強力に抑制することにより、様々な生体内老化現象を抑えることが期待される。
実施例6
癌細胞浸潤抑制作用 (癌転移抑制作用)
実施例1で得られた抽出物を用いて、癌細胞HT1080の癌浸潤抑制試験を行った。その結果を以下の表6に示す。
表6に示すようにヘンナの花部のメタノール抽出物は、天然植物由来抽出物では非常に珍しく、有意にかつ強力にHT1080の癌細胞潤抑制作用を示した。また、唯一毒性を示さずに浸潤抑制作用を示すことで有名なジンセノサイドRg3は100μg/mLでの抑制作用が35.5%であった。このことから、ヘンナの花部抽出物は、癌細胞の浸潤を抑えることにより癌の転移を有効に抑える新たな抗癌剤となると期待される。
実施例7
NO産生抑制作用 (抗炎症作用)
実施例1で得られた抽出物を用いて、RAW細胞におけるNO産生抑制試験を行った。その結果を以下の表4に示す。
表7に示すように、ヘンナの花部のメタノール抽出物は、100μg/mLの濃度において有意にNOの産生を抑制した。このことから、ヘンナの花部のメタノール抽出物は、抗炎症作用を有することが明らかとなった。
また、天然植物であるという観点からも、安全かつ安定した供給を伴った有効な抗炎症剤となると考えられる。
実施例8
アレルギー反応抑制作用 (耳介PCA試験)
実施例1で得られた抽出物を用いて、マウス耳介を用い、PCA反応抑制試験を行った。その結果を以下に示す。なお、数値は健常群を100とした時の数値を表わし、コントロール群に対する有意差を検定した。結果を以下の表8に示す。
表8に示すようにヘンナの花部のメタノール抽出物、水抽出物ともにコントロール群と比べ、マウス耳介におけるPCA反応を抑制した。特にメタノール抽出物は強い作用を示した。このことから、ヘンナの花部抽出物は、天然植物由来で副作用の少ないアレルギー反応を抑える有効な物質となると考えられた。
実施例9
脂質吸収抑制作用 (リパーゼ阻害試験)
実施例1で得られた抽出物を用いて、膵リパーゼ阻害試験を行った。その結果を以下の表9に示す。
表9に示すようにヘンナの花部のメタノール抽出物、水抽出物ともにコントロール群と比べ、膵リパーゼの活性を有意に抑制した。特にメタノール抽出物は強い作用を示した。このことから、ヘンナの花部抽出物は、消化管内において、脂質の吸収を有効に抑えると考えられた。ヘンナは、インドにて広範に栽培される植物であり、また天然植物であり、古くから親しまれているという観点からも、安全かつ安定した供給を伴った有効なリパーゼ阻害剤となると考えられる。
実施例10
美白用化粧水の調製
以下の処方:
に従って、常法により美白用化粧水1kgを調製した。
実施例11
美白用乳液の調製
以下の処方:
に従って、常法により美白用乳液1kgを調製した。
実施例12
美白用クリームの調製
以下の処方:
に従って、常法により美白用クリーム1kgを調製した。
実施例13
美白用エッセンスの調製
以下の処方:
に従って、常法により美白用エッセンス1kgを調製した。
実施例14
美白用パックの調製
以下の処方:
に従って、常法により美白用パック1kgを調製した。
実施例15
クレンジングクリームの調製
以下の処方:
に従って、常法によりクレンジングクリーム1kgを調製した。
実施例16
洗顔料の調製
以下の処方:
に従って、常法により洗願料1kgを調製した。
実施例17
化粧用下地の調製
以下の処方:
に従って、常法により化粧用下地1kgを調製した。
実施例18
日焼け止めクリームの調製
以下の処方:
に従って、常法により日焼け止め化粧用下地1kgを調製した。
実施例19
ファンデーションの調製
以下の処方:
に従って、常法によりファンデーション1kgを調製した。
実施例20
ボディーシャンプーの調製
以下の処方:
に従って、常法によりボディーシャンプー1kgを調製した。
実施例21
ボディローションの調製
以下の処方:
に従って、常法によりボディーローション1kgを調製した。
実施例22
全身用日焼け止め乳液
以下の処方:
に従って、常法により全身用日焼け止め乳液1kgを調製した。
実施例23
シャンプーの調製
以下の処方:
に従って、常法によりシャンプー1kgを調製した。
実施例24
トリートメントの調製
以下の処方:
に従って、常法によりトリートメント1kgを調製した。
実施例25
頭髪用ローションの調製
以下の処方:
に従って、常法により頭髪用ローション1kgを調製した。
実施例26
頭髪用パックの調製
以下の処方:
に従って、常法により頭髪用パック1kgを調製した。
実施例27
ハンドクリームの調製
以下の処方:
に従って、常法によりハンドクリーム0.5kgを調製した。
実施例28
リップクリームの調製
以下の処方:
に従って、常法によりリップクリーム0.5kgを調製した。
実施例29
入浴剤の調製
以下の処方:
に従って、常法により入浴剤1kgを調製した。
実施例30
米粉50重量部、砂糖5重量部、全卵10重量部、実施例1で得られたヘンナの花部の水抽出物1重量部を秤量した。
全卵に砂糖を混合した後、予め篩に通した米粉を加え、軽く混ぜ合わせて生地を作り、これを適当な形に成形し、オーブンで焼き上げて、せんべいを作った。
実施例31
小麦粉100重量部、塩4重量部、実施例1で得られたヘンナの花部の水抽出物5重量部および水45重量部を秤量し、常法に従ってこれらをよく混合して、うどんを製造した。
本発明によるヘンナの花部抽出物の取得方法により得られる抽出物を含む医薬組成物、化粧品および健康食品は、皮膚の異常の防止、美白、皮膚の保湿、乾燥防止、ハリおよび弾力性の維持、皺形成防止、糖尿病、老化防止、癌転移の予防、抗炎症、抗アレルギー、抗肥満および抗高脂血症効果、特に皮膚の異常の防止、美白、皮膚の保湿、乾燥防止、ハリおよび弾力性の維持ならびに皺形成防止効果を発揮することができ、安全に使用できる。

Claims (8)

  1. ヘンナの花部を乾燥するかまたはせずして抽出対象物を作製し、カットされたかまたはされていない前記抽出対象物を水または水性アルコールで抽出し、得られる抽出液を濃縮し、ヘンナの花部抽出物を得ることを特徴とするヘンナの花部抽出物の取得方法。
  2. 請求項1に記載の方法により得られるヘンナの花部抽出物。
  3. 請求項2に記載の抽出物を有効成分として含有する医薬組成物。
  4. メラニン生成抑制作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、DPP-4阻害作用、AGEs生成抑制作用、癌細胞浸潤抑制作用、NO生産抑制作用、アレルギー反応抑制作用および脂質吸収抑制作用からなる群より選択される少なくとも1つの作用を有する請求項3に記載の組成物。
  5. 請求項2に記載の抽出物または請求項3もしくは4に記載の組成物を含む化粧品。
  6. メラニン生成抑制作用を有する請求項5に記載の化粧品。
  7. ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する請求項5に記載の化粧品。
  8. 請求項2に記載の抽出物または請求項3もしくは4に記載の組成物を含む健康食品。
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