JP2013244455A - 廃水処理装置及び廃水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重金属の不溶化物を膜分離する廃水処理方法及び廃水処理装置において、膜分離装置の洗浄性能を向上させることができる廃水処理方法及び廃水処理装置を提供する。
【解決手段】本発明は、重金属を含む廃水W0に含まれる重金属を不溶化処理する工程と、不溶化された重金属を、膜モジュール43を用いて膜分離して重金属の不溶化物と濾過水W1に分離する工程とを備える廃水処理方法であって、膜モジュール43の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液W3を流し、当該膜モジュール43に付着した不溶化物を洗浄する工程を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃水処理装置及び処理方法に関し、特に、重金属を含む廃水を処理するための廃水処理装置及び方法に関する。
従来、電解メッキ工程から排出されるメッキ廃水など、重金属を含む廃水中から重金属を除去する方法としては、以下に示す方法が一般的であった。
まず、貯留槽に一旦貯留された廃水を不溶化槽にて不溶化処理する。具体的には、水酸化剤(アルカリ剤)や硫化剤等の不溶化剤を廃水に添加し、重金属を水に難溶解性の水酸化物や硫化物等の不溶化物とする。この不溶化物は粒子径が小さいため、凝集槽にて不溶化処理された廃水に無機凝集剤(例えばポリ塩化アルミニウム(PAC)など)や高分子凝集剤等の凝集剤を添加して、不溶化物を凝集させる。ついで、沈殿槽にて凝集させた不溶化物を沈降分離し、必要に応じて上澄み液を砂濾過装置等の濾過器にて濾過し、さらに濾過水をpH調整槽にて中和してから処理水として排出する。
近年、無電解ニッケルメッキなどの無電解メッキが広く行われている。無電解メッキは還元剤を用いることを特徴とし、この還元剤の電子を利用して金属を析出させるものである。この方法によれば、不導体の物質に対してもメッキが可能である。しかし、この無電解メッキ工程から排出される廃水を処理する場合、上述した従来の方法では十分な処理が困難であり、廃水中の重金属濃度を低減しにくかった。
これは、無電解ニッケルメッキなどの無電解メッキにおいては、メッキ液中に重金属と配位結合して金属錯体を形成する化合物(例えばキレート剤など)が含まれていることが一因と考えられる。上述したように、メッキ廃水を処理する際は、廃水に不溶化剤を添加して不溶化処理を行うが、廃水中にキレート剤などの金属錯体を形成する化合物(以下、「錯体形成化合物」という場合がある。)が含まれていると、ニッケル等の重金属が錯体形成化合物と金属錯体を形成するため、この金属錯体が濾過器よりリークして処理効率が低下すると考えられる。また、酸性亜鉛メッキを行う場合においても、浴中にアンモニアが多量に含まれており、重金属がアンモニアとアンミン錯体を形成するため、処理効率が低下すると考えられる。
そこで、重金属や、重金属とキレート剤との重金属錯体等を含む廃水を処理する方法として、廃水に不溶化剤を添加して不溶化物を生成させた後、膜分離装置に供給し、膜分離装置において廃水を濾過する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第3111508号公報
特許文献1の方法では、膜分離装置のMF膜を用いて不溶化物を含む廃水を濾過することにより、不溶化物をMF膜で捕捉し、不溶化物が除去された濾過水を下流側に流すようになっている。また、特許文献1では、膜分離装置の下流側に逆洗槽を設け、濾過された処理水を一定時間毎に膜の透過側から膜分離装置に返送することによって膜の表面に付着した不溶化物を膜から離脱させる逆洗処理を行うようになっている。
しかしながら、特許文献1の方法では、一旦濾過された濾過水を膜分離装置に逆送して、膜から重金属イオンを含む不溶化物を離脱させているが、この濾過水は実質的に中性に調整されているものであり、単に中性に調整された濾過水を逆送することだけでは膜を十分に洗浄することができないという問題があった。
そこで本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、重金属の不溶化物を膜分離する廃水処理方法及び廃水処理装置において、膜分離装置の洗浄性能を向上させることができる廃水処理方法及び廃水処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、重金属を含む廃水に含まれる重金属を不溶化処理する工程と、不溶化された重金属を、分離膜を用いて膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する工程とを備える廃水処理方法であって、分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流し、当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する工程を含む。
このように構成された本発明によれば、強酸を含む洗浄液を分離膜に逆送することで、強酸によって分離膜の表面に付着した不溶化物を離脱させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、重金属及び錯体形成化合物を含む廃水中の錯体形成化合物を酸化処理槽にて酸化処理する工程と、酸化処理された廃水中の重金属を不溶化処理する工程と、不溶化された重金属を、分離膜を用いて分離槽内で膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する工程と、濾過水を排水する工程と、を備える廃水処理方法であって、分離する工程を停止し、分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流して当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する工程と、不溶化物を洗浄してから分離を再開する前に、分離槽内の廃水と洗浄液の混合液を酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻す工程と、を備えている。
このように構成された本発明によれば、強酸を含む洗浄液を分離膜に逆送することで、強酸によって分離膜の表面に付着した不溶化物を離脱させることができる。また、分離を再開する前に、廃水と洗浄液の混合液を戻すことにより、分離膜から離脱した重金属を酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻すことができる。これにより、重金属を含む廃水が排水されるのを防止することができる。
また、本発明において好ましくは、分離膜は、PVDFで作られた中空糸膜を備えている。
このように構成された本発明によれば、強酸を含む洗浄液で分離膜を洗浄したとしても、分離膜が劣化するのを防止することができる。
また、本発明において好ましくは、強酸は、硫酸又は塩酸である。また、本発明において好ましくは、洗浄液の強酸の濃度は、規定度0.1N〜3.0Nである。また、本発明において好ましくは、強酸の通液速度は、0.05m3/m2/day〜2m3/m2/dayである。また、本発明において好ましくは、分離する工程を8時間〜24時間実行する度に、規定度0.1N〜0.5Nの強酸を用いて洗浄する工程を実行する。また、本発明において好ましくは、分離する工程を72時間〜168時間実行する度に、規定度1N〜3Nの強酸を用いて洗浄する工程を実行する。
また、本発明において好ましくは、混合液を戻す工程では、混合液の水素イオンか指数を測定するようになっており、混合液の水素イオン指数が9以上になったときに分離する工程を再開するようになっている。
また、本発明において好ましくは、混合液を戻す工程では、洗浄液の通水量の1.2倍〜1.5倍の量の混合液を酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻すようになっており、その後、分離する工程を再開するようになっている。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、重金属及び錯体形成化合物を含む廃水を処理するための廃水処理装置であって、廃水中の錯体形成化合物を酸化処理する酸化処理手段と、酸化処理された廃水中の重金属を不溶化処理する不溶化処手段と、不溶化された重金属を、分離膜を用いて分離槽内で膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する膜分離手段と、濾過水を排水する手段と、分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流して当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する膜洗浄手段と、不溶化物を洗浄してから膜分離を再開する前に、分離槽内の廃水と洗浄液の混合液を酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻す手段と、を備えていることを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、強酸を含む洗浄液を分離膜に逆送することで、強酸によって分離膜の表面に付着した不溶化物を離脱させることができる。また、分離を再開する前に、廃水と洗浄液の混合液を戻すことにより、分離膜から離脱した重金属を酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻すことができる。これにより、重金属を含む廃水が排水されるのを防止することができる。
以上のように本発明によれば、重金属の不溶化物を膜分離する廃水処理方法及び廃水処理装置において、膜分離装置の洗浄性能を向上させることができる。
本発明の実施形態による廃水処理装置を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による廃水処理装置及び処理方法について説明する。
本発明の廃水処理装置は、重金属および錯体形成化合物を含む廃水W0を処理する装置であるが、特に無電解ニッケルメッキなどの無電解メッキ工程から排出される廃水を処理するのに好適である。
図1は、本発明の廃水処理装置の一例を示す概略構成図である。この例の廃水処理装置1は、上流側から順に、廃水W0を下流側に向けて流すポンプP1と、ポンプP1から流れてきた廃水W0を一旦貯留する貯留手段10と、酸化処理手段20と、不溶化処理手段30と、膜分離手段40と、洗浄手段50と、pH調整手段60とを備えている。
本発明の処理対象となる廃水W0は、例えばメッキ工場等の金属表面処理工場などから発生した廃液(被処理水)であり、重金属、および重金属と配位結合して金属錯体を形成する化合物(以下、「錯体形成化合物」という。)を含む。重金属としては、クロム、銅、亜鉛、カドミウム、ニッケル、水銀、鉛、鉄などが挙げられる。これら重金属は単独で含まれていてもよいが、通常は複数の重金属が混合された状態で含まれている。一方、錯体形成化合物は、重金属のいずれかと配位結合して、重金属原子を中心とする金属錯体を形成する化合物である。錯体形成化合物の例としては、クエン酸、グルコン酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、シアンおよびこれらの塩等の酸性洗浄成分;EDTA、エチレンジアミン、トリエタノールアミン、アンモニア(アンモニウム塩を含む)等のアミン類などが挙げられる。なお、金属錯体にはキレート錯体も含まれることから、錯体形成化合物には、酒石酸やEDTAなどのキレート剤も当然に該当する。
なお廃水W0中には、重金属および錯体形成化合物の他に、洗浄成分や、pH調整成分として界面活性剤、錯体形成化合物以外のルイス酸などが含まれていてもよい。
ポンプP1は、金属表面処理工場などから発生した廃水W0を下流側に向けて流すようになっている。ポンプP1は、排水処理装置内で廃水W0を流すための動力を発生させる。
貯留手段10は、ポンプP1の下流側に設けられており、ポンプP1から流れてきた廃水W0を一旦貯留する手段である。貯留手段10は貯留槽11を備える。貯留槽11としては、廃水W0を貯留できるものであれば特に制限されない。
酸化処理手段20は、廃水W0中の錯体形成化合物の酸化処理するようになっている。この例の酸化処理手段20は、貯留手段10から送られた廃水W0溜める酸化槽21と、酸化槽21中の廃水W0に酸化剤と添加する酸化剤添加手段22と、酸化槽21中の廃水W0の水質を検査する水質計23と、酸化槽21中の廃水W0を攪拌する攪拌翼24とを備えている。
酸化槽21としては、廃水W0を貯留できるものであれば特に制限されないが、酸化剤によって劣化しにくい材質のものが好ましい。酸化剤添加手段22としては、酸化剤を添加できるものであれば特に制限されない。
水質計23は、酸化槽21中廃水W0の水質を検査するものである。水質を検査することで、酸化剤の添加量の過不足を把握でき、特に、酸化剤の過剰添加を抑制するのに有効である。水質計23としては、酸化還元電位計、酸化剤濃度計などが挙げられる。また、これらの電位計や濃度計に代えて、あるいはこれらと併用して、錯体形成化合物の濃度を測定するための濃度計を用いることも可能である。ただし、錯体形成化合物の濃度を測定するための濃度計は、アンモニアなど濃度測定が可能な錯体形成化合物を含む廃水W0を処理する場合に用いる。
なお、この例の酸化処理手段20は1つの水質計23を備えているが、水質の検査方法に応じて複数種類の水質計を備えていてもよい。
不溶化処理手段30は、酸化処理手段20にて酸化処理した廃水W0中の重金属を不溶化処理するようになっている。なお、不溶化とは、廃水W0中に浮遊している重金属を難溶解性化合物(不溶化物)とすることによって析出させることである。この不溶化処理手段30は、酸化処理手段20から送られた廃水W0を溜める不溶化槽31と、不溶化槽31中の廃水W0に不溶化剤を添加する不溶化剤添加手段32と、不溶化槽31中の廃水W0の水質を検査する水質計33と、不溶化31中の廃水W0を攪拌する攪拌翼34とを備えている。
不溶化槽31としては、廃水W0を貯留できるものであれば特に制限されないが、不溶化剤によって劣化しにくい材質のものが好ましい。不溶化剤添加手段32としては、不溶化剤を添加できるものであれば特に制限されない。
水質計33は不溶化槽31中のW0の水質を検査するものである。水質を検査することで、不溶化剤の添加量の過不足を把握でき、特に、不溶化剤の過剰添加を抑制するのに有効である。水質計33としては、pH計などが挙げられる。なお、この例の不溶化処理手段30は1つの水質計33を備えているが、水質の検査方法に応じて複数種類の水質計を備えていてもよい。
膜分離手段40は、不溶化処理手段30にて不溶化処理した廃水W0を濾過水W1と膜分離濃縮水W2に膜分離する手段である。膜分離手段40は、不溶化処理手段30から送られた廃水W0を溜める膜分離槽42と、膜分離槽42内に設けられた膜モジュール43と、膜洗浄用の散気手段44とを備える。膜モジュール43にはポンプP2が接続され、散気手段44にはブロワーBが接続されている。
膜モジュール43としては、水処理等の分離操作に用いられる中空糸膜モジュール等が挙げられる。中空糸膜モジュールの中空糸の材質としては、セルロース、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリビニリデンフロライド(PVDF)、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、セラミックスなどが挙げられる。尚、膜モジュールとしては、後述する洗浄液に対して耐性があるものであればどのようなものを用いても良い。また、膜モジュールの表面にフッ素等によってコーティングを施すことで、洗浄液によって膜が劣化するのを防いでもよい。
膜モジュール43では、ポンプP2により膜分離槽42内の廃水W0を膜モジュール43の濾過膜の細孔を介して吸引ろ過することで、被処理水を被処理水側(廃水処理装置1における上流側又は一次側)から透過水側(廃水処理装置1における下流側又は二次側)に向けて流し、廃水W0を濾過水W1と膜分離濃縮W2とに分離する。また、膜モジュール43は、濾過水W1をpH調整手段60に向けて流す濾過水管45と連結されている。そして濾過水W1は、濾過水管45を通ってpH調整手段60に流れる。また、散気手段44は膜モジュール43の下方に設けられ、ブロワーBより送気された空気を膜分離槽42内に放出する。これにより、散気手段44から連続的もしくは断続的に散気された気泡が、廃水W0の液中を通って膜モジュール43に達し、その後、水面から放出される。このとき、濾過膜が洗浄される。
洗浄手段50は、膜分離手段40の膜モジュール43の濾過水側、即ち濾過水管45の途中に設けられており、予め決定された時期に膜モジュール43を洗浄するようになっている。この洗浄手段50は、洗浄液を貯留する洗浄液槽51と、上述したポンプP2とによって構成されている。そして洗浄手段50は、強酸を含む洗浄液W3を濾過水管45内に流入させ、ポンプP2を停止して、ポンプP3を起動させることで洗浄液W3を透過水側から被処理水側の膜モジュール43に向けて流すようになっている。
洗浄液槽51内に貯留されている洗浄液の種類としては、硫酸、塩酸等の強酸や、クエン酸やシュウ酸などの弱酸を含む洗浄液を用いることが好ましい。また、洗浄液に硫酸や塩酸等の強酸を含有させる場合、その濃度を規定度0.1N〜3.0Nとすることが好ましい。クエン酸やシュウ酸などの弱酸を含有させる場合、その濃度を1〜3%とすることが好ましい。ただし、クエン酸やシュウ酸などの有機酸類は、処理水中に混入した場合にCOD(化学的酸素要求量)、BOD(生物学的酸素要求量)となるため、使用時には注意が必要となる。また洗浄液槽51から濾過水管45に洗浄液を流すときの通液速度は、0.05m3/m2/day〜2m3/m2/dayであることが好ましい。
pH調整手段60は、膜分離手段40にて膜分離した濾過水W1のpHを、河川等への放流に適したpHに調整する手段であり、pHを調整された濾過水W1は処理水W4として排出される。なお、膜分離手段40によって不溶化物を十分に除去しているので、濾過水W1のpHを中和しても重金属が再溶解するおそれがない。
pH調整手段60は、pH調整槽61と、pH計(図示略)と、酸添加装置およびアルカリ添加装置(いずれも図示略)とを備える。pH調整槽51としては、濾過水W1を貯留できるものであれば特に制限されない。また、pH計、酸添加装置およびアルカリ添加装置についても、pH調整に用いられるものであれば特に制限されない。
廃水処理装置1は、濾過水管45内の濾過水W1を貯留槽11に戻すためのリターン管71を有していてもよい。リターン管71は、濾過水管45から貯留槽11まで延びており、弁72を介して濾過水管45と連結されている。リターン管71には、リターンポンプP4と、リターン管71内のpHを測定するためのpH計73が設けられている。
上述したように、強酸を含む洗浄液を用いて膜モジュール43を洗浄すると、膜モジュール43の表面に付着した不溶化物が膜モジュール43から離脱し、膜モジュール43の目詰まりを防止することができる。しかしながら、強酸を含む洗浄液で膜モジュール43を洗浄すると、膜分離槽42内に強酸が流入するため、膜分離槽42内の廃水W0のpHが低下し廃水W0の酸性が強くなってしまう。従って、この状態で膜分離を再開して膜分離槽42内の膜モジュール43を通して濾過水W1をpH調整手段60に流したとしても、濾過水W0の酸性が強いため、pH調整手段60内で濾過水W1を十分に中性化することができない場合がある。
そこで、廃水処理装置1は、リターン管71によって、膜モジュール43を洗浄してから膜分離を再開した後、予め決定された条件が満たされるまで弁72を調節して膜モジュール43で濾過された酸性の濾過水W1を貯留槽11に戻すようになっている。そして予め決定された条件が達成された後、弁72を調節して濾過水W1をpH調整手段60に向けて流すようになっている。
尚、濾過水管45から延びるリターン管71を連結する位置としては、貯留槽11である必要はなく、酸化槽21よりも上流側であればどのような位置であってもよい。
予め決定された条件とは、リターン管71内部を流れる濾過水W1のpHが9以上になった場合、膜分離が再開してから所定時間が経過した場合、又は膜分離を再開してから所定量(例えば、膜モジュール43を洗浄するために使用した洗浄液の量の1.2〜1.5倍の量)の濾過水W1を貯留槽11に戻した場合の何れかをいう。
濾過水W1のpHに基づいて濾過水W1の流れる方向を調節する場合、膜分離が再開したときに弁72を調節して濾過水W1が貯留槽11に流れるようにする。そしてpH計73によって濾過水W1のpHを継続的にモニタリングし、pHが9以上になったときに弁73を調節して濾過水W1をpH調整手段60に向けて流す。
また、膜分離を再開してからの経過時間に基づいて濾過水W1の流れる方向を調節する場合、タイマー(図示せず)によって膜分離を再開してからの時間を計測し、予め決定された時間に達したときに弁72を調節して濾過水W1をpH調整手段60に向けて流す。
また、貯留槽11に戻した濾過水W1の量に基づいて膜分離を再開する場合、先ず、予め設定した洗浄液の通液流量、及び洗浄液を流した時間とに基づいて、膜モジュール43に向けて流した洗浄液の総量を算出する。次いでリターン管71を通って貯留槽11に流れる濾過水W1の総量が、洗浄液の総量の1.2〜1.5倍となるようなリターン時間を算出する。そしてこのリターン時間分だけ濾過水W1を貯留槽11に戻した後、膜分離を再開する。また、リターン管71に積算流量計を配置し、濾過水W1を貯留槽11に戻し始めてからの積算量が洗浄液の総量の1.2〜1.5倍に達した時点でリターンを停止し、膜分離を再開するようにしてもよい。
また、洗浄液および貯留槽11へのリターンのラインに積算流量計を設置しておき、洗浄液を貯留槽へ戻し始めてから貯留槽11にリターンの積算量が、洗浄液の総量の1.2〜1.5倍に到達した時点で、膜分離を再開するようにしてもよい。
以下、上述した廃水処理装置1の作用について説明する。
廃水処理装置1を駆動させてポンプP1を駆動させることによって廃水W0が上流側から貯留手段10の貯留槽11内に流れ込む。そして貯留槽11が廃水W0で満たされると、廃水W0は貯留槽11から溢れでて、貯留槽11よりも下流側にある酸化処理手段20の酸化槽21に流れ込む。酸化槽21内では、攪拌翼24を駆動させながら廃水W0に酸化剤が添加され、これにより廃水W0中の錯体形成化合物が酸化処理される。
酸化処理で用いる酸化剤としては、次亜塩素酸、亜塩素酸、過塩素酸もしくはこれらの塩、過酸化水素などが挙げられる。これらの中でも、次亜塩素酸、亜塩素酸、過塩素
酸もしくはこれらの塩、またはこれらの混合溶液が好ましく、取り扱い性、入手容易性の観点から次亜塩素酸ナトリウム溶液が特に好ましい。次亜塩素酸、亜塩素酸、過塩素酸もしくはこれらの塩、またはこれらの混含溶液を酸化剤として用いれば、酸化反応が速やかに進行しやすくなり、全体の処理速度を速めることができる。また、これらは、EDTA、酒石酸などのキレート作用を有する錯体形成化合物の分解効率が高いことから、後述する不溶化処理工程において錯体形成化合物による不溶化物の凝集阻害を防ぐことができ、不溶化処理をより効率的に行うことができる。また、特に次亜塩素酸ナトリウムまたはその溶液を酸化剤として用いると、後段の不溶化処理工程において生成する重金属の不溶化物の粒子径が大きくなる傾向にある。不溶化物の粒子径が大きい方が、後述する膜分離工程において濾過膜の細孔が閉塞されるのを抑制でき、膜の流束を高く維持できる。さらに、廃水W0が無電解ニッケルメッキ廃水など、重金属としてニッケルを含む廃水の場合、次亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤の添加によって、溶解しているニッケルイオンがオキシ水酸化ニッケル(NiO(OH))に酸化される。オキシ水酸化ニッケルは、一般的に水酸化ニッケル(Ni(OH)2)と比較して溶解度が低くなるため、高度な排水処理を行う場合には、次亜塩素酸ナトリウムまたはその溶液が酸化剤として特に好ましい。
なお、廃水W0への酸化剤の添加は、廃水W0中に含まれる錯体形成化合物を酸化処理することが目的であり、過剰に酸化剤を添加することは、薬品の過剰消費となる。また、酸化剤を過剰に添加すると、残存した酸化剤により、後述する膜分離工程で用いる濾過膜を酸化させるおそれがある。加えて、酸化剤を過剰に添加すると、最終的に発生するスラッジ量が増加する傾向にある。
以上のことにより、酸化処理工程では廃水W0中に含まれる錯体形成化合物を全て酸化した時点で、廃水W0中への酸化剤の添加を停止することが望ましく、過剰添加を制御するのがよい。酸化剤の添加終了点を検知する方法としては、水質計23を用いた酸化還元電位のモニタリング、酸化剤濃度のモニタリング、錯体形成化合物の濃度のモニタリング、といった方法が挙げられる。
酸化槽21内で酸化処理を行っている間もポンプP1は駆動しているので、この間もポンプP1から貯留槽11へ、そして貯留槽11から酸化槽21へ継続的に廃水W0が注ぎこまれる。そして酸化槽21が廃水W0で満たされると、廃水W0は、酸化槽21から溢れでて、酸化槽21よりも下流側にある不溶化処理手段30の不溶化槽31に流れ込む。
不溶化槽31内では、攪拌翼34を駆動させながら廃水W0に不溶化剤が添加され、これにより廃水W0中の重金属が不溶化処理される。そして不溶化槽31が廃水W0で満たされると、廃水W0は不溶化槽31からあふれ出て膜分離手段40の膜分離槽42に流れ込む。
不溶化処理手段30では、酸化処理された廃水W0を不溶化処理手段30の不溶化槽31に移し、不溶化剤を添加して廃水W0中の重金属を不溶化処理する。不溶化処理の方法としては、水酸化剤を用いた水酸化物法と、硫化剤を用いた硫化物法がある。なお、硫化物法の場合は硫化水素発生のおそれがあるため、不溶化処理としては水酸化物法が好ましい。
水酸化物法は、水酸化剤(水酸化物イオン)と対象金属とを反応させ、溶解度の低い金属水酸化物として析出させる方法である。水酸化剤としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどが用いられる。水酸化ナトリウムを用いるとスラッジ発生量が少なくなるためより好ましい。
一方、硫化物法は、硫化剤(硫化物イオン)と対象金属を反応させ、溶解度の低い金属硫化物として析出させる方法である。硫化剤としては、硫化ナトリウム、硫化水素などが用いられる。
なお、水酸化物法によって不溶化処理を行う場合、重金属は各金属種によって溶解度が最も低くなるpH領域が異なる。そのため、重金属の除去率を高めるために、溶解度が最も低くなるpHになるまで、不溶化剤(水酸化剤)を添加する。その際、不溶化剤の添加量の制御は、水質計33による不溶化槽31中の廃水W0のpH測定によって行われる。
ただし、廃水処理装置に供給される廃水W0中の重金属の組成および濃度が、常時一定であることが判明している場合には、不溶化剤を一定量注入することによって制御することもできる。
また、同じ重金属であっても、共存する他の成分によって、溶解度が最も低くなるpH領域が異なることがある。よって、実際には処理対象の廃水W0を用いた事前試験を行い、最も適したpH領域となるように制御することが望ましい。
膜分離手段40内では、膜分離槽42内の廃水W0を廃水吸引ポンプP2により膜モジュール43の濾過膜の細孔を介して吸引ろ過することで、廃水W0を濾過水W1と膜分離濃縮W2とに分離する。そして濾過水W1は、pH調整手段50に流れ、膜分離濃縮水W2は、脱水手段(図示略)により脱水され、脱水ケーキ等の産業廃棄物として処理される。また、必要に応じてブロワーBを駆動することによって、膜モジュール43の下方から膜モジュール43に向けて空気を流し、膜モジュール43を洗浄する、所謂曝気を行う。
pH調整手段50に流れた濾過水W1は、pH調整手段50内で水素イオン濃度が調整された後、処理水W3として排出される。pH調整工程では、濾過水W1をpH調整手段50のpH調整槽51に移し、濾過水W1のpHを河川等への放流に適したpHに調整する。特に不溶化処理工程において水酸化物法を用いた場合、通常、濾過水W1はアルカリ性となっているため中和するのがよい。pHを調整された濾過水W1は処理水W3として排出される。pH調整工程では、中和用のpH調整剤として、塩酸、硫酸、炭酸ガス等の酸などが用いられる。pH調整工程において酸を過剰に添加した場合には、pH調整剤として水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリを添加して、中性領域になるようにpHを再調整する。なお、膜分離工程によって不溶化物を十分に除去しているので、濾過水W1のpHを中和しても重金属が再溶解するおそれがない。
次に、膜モジュール43を洗浄する方法について詳述する。
膜モジュール43の洗浄は、例えば8時間〜168時間に一度のように所定の間隔で行うように予め決定されている。膜モジュール43を洗浄するとき、廃水処理装置1は、先ず、ポンプP1、ポンプP2及びブロワーBを停止させる。これにより、廃水の膜分離を含む廃水の循環が停止する。次いでポンプP3を起動させて、所定量の洗浄液を濾過水管45内に導入する。これにより、洗浄液が膜モジュール43の透過水側から被処理水側に向けて送られ、膜モジュール43に付着した不溶化物が膜モジュール43から離脱する。そして所定の時間(例えば30分間)、膜モジュール43を逆洗した後、廃水処理装置1は、ポンプP3を停止させて洗浄液の導入を停止させる。そして、廃水処理装置1は、ポンプP1、ポンプP2及びブロワーBを起動させることで膜分離を再開する。
また、リターン管71が設けられている場合には、廃水処理装置1は、膜モジュール43の逆洗を行った後、先ず、膜分離を再開する前に弁72を切り換える。その後、ポンプP4を駆動させることで、濾過水W1が貯留槽11に流れるようにする。そして予め決定された条件が満たされたとき、廃水処理装置1は、弁72を切り換えて濾過水W1がpH調整手段60に流れるようにする。これにより、酸性が強い濾過水W1がpH調整手段60に流れるのを防止することができる。
また、膜モジュール43を保護する観点から、上述した洗浄処理は、膜分離を8時間〜24時間実行する度に、規定度0.1N〜0.5Nの強酸を用いて実施するか、膜分離を72時間〜168時間実行する度に、規定度1N〜3Nの強酸を用いて実施するか、又はこれら2つの処理を並行して行うことが好ましい。
尚、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば上述した方法では、膜分離工程の後にpH調整工程を行うが、濾過水W1のpHが河川等への放流に適したpHであれば、pH調整工程は行わなくてもよい。
また、上述した方法では、酸化処理工程での酸化処理方法として酸化剤添加法を例示したが、例えばオゾン酸化法、光触媒法、生物酸化法などでもよい。ただし、制御の簡便性や反応速度の観点から、酸化処理方法としては酸化剤添加法が好ましい。
なお、酸化処理方法として、塩素系の酸化剤を用いた酸化剤添加法を採用する場合には、塩素ガスまたはアンモニア酸化によるクロラミンなど、臭気成分が発生するため、発生濃度に応じてガス回収を行うのが望ましい。
以下、本発明の実施例について詳述する。
以下の実施例1及び2、並びに比較例1乃至5では、Niを10mg/l含む廃水に、不溶化剤として0.1mol/lに調整した水酸化ナトリウム水溶液を添加して、廃水のpHを10に調整した。そしてポリフッ化ビニリデン製の中空糸膜(三菱レイヨン株式会社製「ステラポアーSADF」(公称孔径0.4μm、膜面積10m2)を十枚準備した。そしてこの中空糸膜を用いて、濾過フラックス0.8m3/m2/dayで上述の廃水を膜分離処理した。そしてこの状態で30日間の連続運転を行い、膜モジュールのフラックス保持率(=測定時の膜の純水フラックス/未使用の膜の純水フラックス×100)を測定したところ、10%であった。尚、純水フラックスは、20℃の純水に対して膜モジュールの外部から0.1Mpaにて加圧したときの透水量を測定し、これに基づいて単位面積・単位圧力あたりの透過水量を算出することで測定した。
そしてこの膜モジュールについて、20℃に調整した以下の規定度の塩酸及び硫酸に二時間浸漬して、浸漬前と浸漬後の純水フラックスを測定して表1及び表2のような結果が得られた。
Figure 2013244455
Figure 2013244455
表1及び表2から分かるように、塩酸及び硫酸の何れの強酸を用いた場合でも、規定度を0.1N〜3Nにした洗浄液を用いることによって、好適に膜モジュールを洗浄できることがわかる。

Claims (11)

  1. 重金属を含む廃水に含まれる重金属を不溶化処理する工程と、
    不溶化された重金属を、分離膜を用いて膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する工程とを備える廃水処理方法であって、
    前記分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流し、当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する工程を含む、廃水処理方法。
  2. 重金属及び錯体形成化合物を含む廃水中の錯体形成化合物を酸化処理槽にて酸化処理する工程と、
    酸化処理された廃水中の重金属を不溶化処理する工程と、
    不溶化された重金属を、分離膜を用いて分離槽内で膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する工程と、
    濾過水を排水する工程と、を備える廃水処理方法であって、
    前記分離する工程を停止し、前記分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流して当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する工程と、
    不溶化物を洗浄してから分離を再開する前に、前記分離槽内の廃水と洗浄液の混合液を前記酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻す工程と、を備えている、廃水処理方法。
  3. 前記分離膜は、PVDFで作られた中空糸膜を備えている、請求項1又は2に記載の廃水処理方法。
  4. また、本発明において好ましくは、前記強酸は、硫酸又は塩酸である、請求項1乃至3の何れか1項に記載の廃水処理方法。
  5. 前記洗浄液の強酸の濃度は、規定度0.1N〜3.0Nである、請求項4に記載の廃水処理装置。
  6. 前記強酸の通液速度は、0.05m3/m2/day〜2m3/m2/dayである、請求項1乃至5の何れか1項に記載の廃水処理方法。
  7. 分離する工程を8時間〜24時間実行する度に、規定度0.1N〜0.5Nの強酸を用いて前記洗浄する工程を実行する、請求項1乃至6の何れか1項に記載の廃水処理方法。
  8. 分離する工程を72時間〜168時間実行する度に、規定度1N〜3Nの強酸を用いて前記洗浄する工程を実行する、請求項1乃至7の何れか1項に記載の廃水処理方法。
  9. 前記混合液を戻す工程では、前記混合液の水素イオンか指数を測定するようになっており、混合液の水素イオン指数が9以上になったときに前記分離する工程を再開するようになっている、請求項2に記載の廃水処理方法。
  10. 前記混合液を戻す工程では、前記洗浄液の通水量の1.2倍〜1.5倍の量の混合液を酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻すようになっており、その後、前記分離する工程を再開するようになっている、請求項2に記載の廃水処理方法。
  11. 重金属及び錯体形成化合物を含む廃水を処理するための廃水処理装置であって、
    廃水中の錯体形成化合物を酸化処理する酸化処理手段と、
    酸化処理された廃水中の重金属を不溶化処理する不溶化処手段と、
    不溶化された重金属を、分離膜を用いて分離槽内で膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する膜分離手段と、
    濾過水を排水する手段と、
    前記分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流して当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する膜洗浄手段と、
    不溶化物を洗浄してから膜分離を再開する前に、前記分離槽内の廃水と洗浄液の混合液を前記酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻す手段と、を備えている廃水処理装置。
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