JP6494346B2 - 膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄システム - Google Patents
膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄システム Download PDFInfo
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Description
分離膜の二次側から第一薬液としての酸を供給して分離膜を洗浄し、分離膜を洗浄した後の第一薬液の廃液を膜分離装置から排出して回収する第一洗浄工程と、
第一洗浄工程で回収された第一薬液の廃液を次亜塩素酸ナトリウム溶液と混合して第二薬液とし、第二薬液を分離膜の二次側から供給して分離膜を洗浄する第二洗浄工程と、
を備えるものである。
これによると、第二薬液のpHを9以下に調整することにより、第二薬液の酸化分解力が上がって洗浄力が向上する。また、第二薬液のpHを7以上に調整することにより、塩素ガスの発生を抑制(低減)することができる。
本第4発明における膜分離装置の分離膜の洗浄方法は、第一薬液の廃液の酸度を測定し、
測定された第一薬液の廃液の酸度と、次亜塩素酸ナトリウム溶液のアルカリ度と、次亜塩素酸ナトリウム溶液の混合量との関係式に基づいて、第一薬液の廃液の混合量を決めるものである。
本第5発明は、膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜の洗浄システムであって、
第一薬液としての酸を分離膜の二次側から供給する第一供給手段と、
次亜塩素酸ナトリウム溶液を分離膜の二次側から供給する第二供給手段と、
第一供給手段によって分離膜の二次側から供給された第一薬液を回収して貯留する廃液貯留部と、
廃液貯留部に貯留される第一薬液の廃液を分離膜の二次側から供給する第三供給手段とが備えられているものである。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、1は活性汚泥処理槽であり、槽本体2の上部には、有機性排水(例えば、下水、し尿、工場排水等)を供給するための供給系4が連通し、槽本体2の下部には、余剰汚泥を排出するための排出系5が連通している。槽本体2の内部には、被処理液3(有機性排水と活性汚泥との混合液)が貯留され、浸漬型の膜分離装置6が浸漬配置されている。
濾過運転時においては、吸引ポンプ13とブロワ16とを駆動し、酸廃液供給ポンプ48を停止し、吸込側弁20と吐出側弁21とを開き、薬液供給弁52と回収弁53と排出弁54とを閉じる。
先ず、吸引ポンプ13とブロワ16とを停止して濾過運転を停止する。その後、以下のような第一洗浄工程を行う。
上記のように塩酸31を二次側から分離膜9に供給した状態で所定時間が経過した後、薬液供給弁52を閉じて、分離膜9への塩酸31の供給を停止し、吸込側弁20と回収弁53とを開き、吐出側弁21と排出弁54とを閉じ、吸引ポンプ13を駆動する。
スタティックミキサー51で混合され、塩酸31の廃液31aと次亜塩素酸ナトリウム溶液33とを含み希釈水35で希釈された第二薬液57が生成され、この第二薬液57が薬液供給経路41から吸引管12を通って各膜カートリッジ8内に流入し、二次側から分離膜9に供給される。
上記のように第二薬液57を二次側から分離膜9に供給した状態で所定時間が経過した後、酸廃液供給ポンプ48を停止し、薬液供給弁52を閉じ、吸込側弁20と排出弁54とを開き、吐出側弁21と回収弁53とを閉じて、吸引ポンプ13を駆動する。これにより、各膜カートリッジ8内に残留している第二薬液57の廃液57aが、各分離膜9の二次側から吸引管12に排出され、吸引管12を通って洗浄廃液排出経路50から系外へ排出される。
混合量X×アルカリ度A=混合量Y×酸度B ・・・関係式(1)
ここで、上記市販品の次亜塩素酸ナトリウム溶液33は、pHが約12.5であり、1Nのアルカリ度が50000mg/リットルである。また、市販品の塩酸31は、pHがほぼ0であり、例えば12Nで販売されている。
当量C=12[N]×50[ミリリットル]/1000[ミリリットル]
=0.6[N]
ここで、塩酸31の廃液31aの混合量Yを1リットルとし、酸廃液貯留槽38に回収されている塩酸31の廃液31aの酸度Bを測定し、この酸度Bの測定値を1000mg/リットルとした場合、上記関係式(1)より、
混合量X×50000[mg/リットル]×0.6=1[リットル]×1000[mg/リットル]
という関係が成り立つ。これにより、
混合量X=1×1000/(50000×0.6)
=1/30[リットル]
となる。
尚、上記実施の形態では、酸の一例として塩酸31を用いたが、塩酸31以外の鉱酸を用いてもよい。
9 分離膜
30 分離膜洗浄システム
31 塩酸(酸:第一薬液)
31a 塩酸の廃液(第一薬液の廃液)
33 次亜塩素酸ナトリウム溶液
38 酸廃液貯留槽(廃液貯留部)
44 第一供給手段
45 第二供給手段
47 第三供給手段
51 スタティックミキサー(混合手段)
57 第二薬液
Claims (5)
- 膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜の洗浄方法であって、
分離膜の二次側から第一薬液としての酸を供給して分離膜を洗浄し、分離膜を洗浄した後の第一薬液の廃液を膜分離装置から排出して回収する第一洗浄工程と、
第一洗浄工程で回収された第一薬液の廃液を次亜塩素酸ナトリウム溶液と混合して第二薬液とし、第二薬液を分離膜の二次側から供給して分離膜を洗浄する第二洗浄工程と、
を備えることを特徴とする膜分離装置の分離膜の洗浄方法。 - 第二薬液はpHが7以上かつ9以下の範囲となるように調整されることを特徴とする請求項1記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
- 第二薬液の有効塩素濃度が0.01wt%以上かつ0.1wt%以下の範囲であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
- 第一薬液の廃液の酸度を測定し、
測定された第一薬液の廃液の酸度と、次亜塩素酸ナトリウム溶液のアルカリ度と、次亜塩素酸ナトリウム溶液の混合量との関係式に基づいて、第一薬液の廃液の混合量を決めることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。 - 膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜の洗浄システムであって、
第一薬液としての酸を分離膜の二次側から供給する第一供給手段と、
次亜塩素酸ナトリウム溶液を分離膜の二次側から供給する第二供給手段と、
第一供給手段によって分離膜の二次側から供給された第一薬液を回収して貯留する廃液貯留部と、
廃液貯留部に貯留される第一薬液の廃液を分離膜の二次側から供給する第三供給手段とが備えられていることを特徴とする膜分離装置の分離膜の洗浄システム。
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JP2015052765A JP6494346B2 (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄システム |
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