JP6202239B2 - 廃水処理装置及び廃水処理方法 - Google Patents
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Description
なお廃水W0中には、重金属および錯体形成化合物の他に、洗浄成分や、pH調整成分として界面活性剤、錯体形成化合物以外のルイス酸などが含まれていてもよい。
なお、この例の酸化処理手段20は1つの水質計23を備えているが、水質の検査方法に応じて複数種類の水質計を備えていてもよい。
尚、濾過水管45から延びるリターン管71を連結する位置としては、貯留槽11である必要はなく、酸化槽21よりも上流側であればどのような位置であってもよい。
また、洗浄液および貯留槽11へのリターンのラインに積算流量計を設置しておき、洗浄液を貯留槽へ戻し始めてから貯留槽11にリターンの積算量が、洗浄液の総量の1.2〜1.5倍に到達した時点で、膜分離を再開するようにしてもよい。
廃水処理装置1を駆動させてポンプP1を駆動させることによって廃水W0が上流側から貯留手段10の貯留槽11内に流れ込む。そして貯留槽11が廃水W0で満たされると、廃水W0は貯留槽11から溢れでて、貯留槽11よりも下流側にある酸化処理手段20の酸化槽21に流れ込む。酸化槽21内では、攪拌翼24を駆動させながら廃水W0に酸化剤が添加され、これにより廃水W0中の錯体形成化合物が酸化処理される。
酸もしくはこれらの塩、またはこれらの混合溶液が好ましく、取り扱い性、入手容易性の観点から次亜塩素酸ナトリウム溶液が特に好ましい。次亜塩素酸、亜塩素酸、過塩素酸もしくはこれらの塩、またはこれらの混含溶液を酸化剤として用いれば、酸化反応が速やかに進行しやすくなり、全体の処理速度を速めることができる。また、これらは、EDTA、酒石酸などのキレート作用を有する錯体形成化合物の分解効率が高いことから、後述する不溶化処理工程において錯体形成化合物による不溶化物の凝集阻害を防ぐことができ、不溶化処理をより効率的に行うことができる。また、特に次亜塩素酸ナトリウムまたはその溶液を酸化剤として用いると、後段の不溶化処理工程において生成する重金属の不溶化物の粒子径が大きくなる傾向にある。不溶化物の粒子径が大きい方が、後述する膜分離工程において濾過膜の細孔が閉塞されるのを抑制でき、膜の流束を高く維持できる。さらに、廃水W0が無電解ニッケルメッキ廃水など、重金属としてニッケルを含む廃水の場合、次亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤の添加によって、溶解しているニッケルイオンがオキシ水酸化ニッケル(NiO(OH))に酸化される。オキシ水酸化ニッケルは、一般的に水酸化ニッケル(Ni(OH)2)と比較して溶解度が低くなるため、高度な排水処理を行う場合には、次亜塩素酸ナトリウムまたはその溶液が酸化剤として特に好ましい。
ただし、廃水処理装置に供給される廃水W0中の重金属の組成および濃度が、常時一定であることが判明している場合には、不溶化剤を一定量注入することによって制御することもできる。
膜モジュール43の洗浄は、例えば8時間〜168時間に一度のように所定の間隔で行うように予め決定されている。膜モジュール43を洗浄するとき、廃水処理装置1は、先ず、ポンプP1、ポンプP2及びブロワーBを停止させる。これにより、廃水の膜分離を含む廃水の循環が停止する。次いでポンプP3を起動させて、所定量の洗浄液を濾過水管45内に導入する。これにより、洗浄液が膜モジュール43の透過水側から被処理水側に向けて送られ、膜モジュール43に付着した不溶化物が膜モジュール43から離脱する。そして所定の時間(例えば30分間)、膜モジュール43を逆洗した後、廃水処理装置1は、ポンプP3を停止させて洗浄液の導入を停止させる。そして、廃水処理装置1は、ポンプP1、ポンプP2及びブロワーBを起動させることで膜分離を再開する。
なお、酸化処理方法として、塩素系の酸化剤を用いた酸化剤添加法を採用する場合には、塩素ガスまたはアンモニア酸化によるクロラミンなど、臭気成分が発生するため、発生濃度に応じてガス回収を行うのが望ましい。
以下の実施例1及び2、並びに比較例1乃至5では、Niを10mg/l含む廃水に、不溶化剤として0.1mol/lに調整した水酸化ナトリウム水溶液を添加して、廃水のpHを10に調整した。そしてポリフッ化ビニリデン製の中空糸膜(三菱レイヨン株式会社製「ステラポアーSADF」(公称孔径0.4μm、膜面積10m2)を十枚準備した。そしてこの中空糸膜を用いて、濾過フラックス0.8m3/m2/dayで上述の廃水を膜分離処理した。そしてこの状態で30日間の連続運転を行い、膜モジュールのフラックス保持率(=測定時の膜の純水フラックス/未使用の膜の純水フラックス×100)を測定したところ、10%であった。尚、純水フラックスは、20℃の純水に対して膜モジュールの外部から0.1Mpaにて加圧したときの透水量を測定し、これに基づいて単位面積・単位圧力あたりの透過水量を算出することで測定した。
Claims (9)
- 貯留槽で貯留され重金属及び錯体形成化合物を含む廃水中の錯体形成化合物を酸化処理槽にて酸化処理する工程と、
酸化処理された廃水中の重金属を不溶化処理する工程と、
不溶化された重金属を、分離膜を用いて分離槽内で膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する工程と、
濾過水を該濾過水のpHを調整するpH調整手段に排水する工程と、を備える廃水処理方法であって、
前記分離する工程および排水する工程を停止し、前記分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流して当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する工程と、
不溶化物を洗浄してから分離を再開し、所定条件が満たされるまで、前記分離膜で濾過された酸性の濾過水を前記酸化処理槽又はこれよりも上流側の前記貯留槽に戻し、前記所定条件が満たされると前記排水する工程を再開する工程と、を備えており、
前記所定条件が、前記濾過水のpHが9以上になった場合、膜分離が再開してから所定時間が経過した場合、又は、膜分離を再開してから所定量の前記濾過水を貯留槽に戻した場合の何れかであり、
前記分離膜は、セルロース、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリビニリデンフロライド、又はポリ四フッ化エチレンで形成された中空糸を備える中空糸膜モジュールである、
ことを特徴とする廃水処理方法。 - 前記強酸は、硫酸又は塩酸である、請求項1に記載の廃水処理方法。
- 前記洗浄液の強酸の濃度は、規定度0.1N〜3.0Nである、請求項2に記載の廃水処理装置。
- 前記強酸の通液速度は、0.05m3/m2/day〜2m3/m2/dayである、請求項1乃至3の何れか1項に記載の廃水処理方法。
- 分離する工程を8時間〜24時間実行する度に、規定度0.1N〜0.5Nの強酸を用いて前記洗浄する工程を実行する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の廃水処理方法。
- 分離する工程を72時間〜168時間実行する度に、規定度1N〜3Nの強酸を用いて前記洗浄する工程を実行する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の廃水処理方法。
- 前記混合液を戻す工程では、前記戻される濾過水の水素イオン指数を測定するようになっており、前記所定条件が前記濾過水の水素イオン指数が9以上になったときである、請求項1に記載の廃水処理方法。
- 前記所定条件が、前記洗浄液の通水量の1.2倍〜1.5倍の量の濾過水が酸化処理槽又はこれよりも上流側に戻されたときである、請求項1に記載の廃水処理方法。
- 貯留槽で貯留され重金属及び錯体形成化合物を含む廃水を処理するための廃水処理装置であって、
廃水中の錯体形成化合物を酸化処理する酸化処理手段と、
酸化処理された廃水中の重金属を不溶化処理する不溶化処手段と、
不溶化された重金属を、分離膜を用いて分離槽内で膜分離して重金属の不溶化物と濾過水に分離する膜分離手段と、
濾過水を該濾過水のpHを調整するpH調整手段に排水する手段と、
前記膜分離手段と排水手段が停止した状態で、前記分離膜の透過水側から被処理水側に向けて強酸を含む洗浄液を流して当該分離膜に付着した不溶化物を洗浄する膜洗浄手段と、
不溶化物を洗浄してから前記膜分離手段による膜分離を再開し、所定条件が満たされるまで、分離膜で濾過された酸性の濾過水を前記酸化処理槽又はこれよりも上流側の前記貯留槽に戻し、前記所定条件が満たされると前記排水手段を作動させる手段と、を備えており、
前記所定条件が、前記濾過水のpHが9以上になった場合、膜分離が再開してから所定時間が経過した場合、又は、膜分離を再開してから所定量の前記濾過水を貯留槽に戻した場合の何れかであり、
前記分離膜は、セルロース、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリビニリデンフロライド、又はポリ四フッ化エチレンで形成された中空糸を備える中空糸膜モジュールである、
ことを特徴とする廃水処理装置。
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