JP2013243945A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水分量検出ユニットが定量ケースを有する貯留部と静電容量式センサと制御装置によって作動制御される電動アクチュエータとを備える。貯留部は、電動アクチュエータの作動に応じて、穀粒を定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と定量ケース内の穀粒を貯留しつつ新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得る。制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように電動アクチュエータを作動させ、貯留部の定量保持状態時に静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出する。
【選択図】図16
Description
この場合、前記制御装置は、前記投入量検出センサからの信号に基づく穀粒投入量に応じて、前記受入状態から前記定量保持状態へ移行させる際の前記所定時間を決定するものとされ得る。
この場合において、好ましくは、前記貯留部は、前記設置開口に対する前記センサの抜き差しを許容しつつ水平方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿され且つ前記電動アクチュエータによって前記回転軸線回りに駆動されるロータリシャッターを有し得る。
前記ロータリシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの前記下方開口を閉塞しつつ前記受入開口を介して前記上方開口を外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの前記上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記放出開口を介して前記定量ケースの前記下方開口を外部に開放する放出位置とを取り得る。
この場合において、前記水分量検出ユニットには、さらに、前記定量ケースにおける水平方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから水平方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材と、前記電動アクチュエータとして作用する電動モータとが備えられる。
前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持される。
そして、前記制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、前記貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように前記電動アクチュエータを作動させ、前記貯留部が定量保持状態となっている際に前記静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出する。
従って、穀粒を圧砕する必要がない前記静電容量式センサを用いつつ、簡単な構造で前記グレンタンクに収容される穀粒の水分量を正確に得ることができる。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るコンバイン1の側面図及び平面図を示す。
図3に、前記コンバイン1の内部構成を示す模式側面図を示す。
又、図4に、前記コンバイン1の伝動模式図を示す。
図1〜図4に示すように、前記コンバイン1は、機体フレーム2と、前記機体フレーム2に支持されたエンジン15と、前記エンジン15から入力される動力を変速する変速部20と、前記機体フレーム2に連結され且つ前記変速部20からの回転動力によって駆動される左右一対のクローラの形態をなす走行部3と、前記機体フレーム2の前方に配置され且つ前記機体フレーム2に昇降可能に連結された刈取部4と、前記刈取部4によって刈り取られた刈取穀稈を受け継ぐ刈取搬送部5と、前記刈取搬送部5から刈取穀桿を受け継いで機体後方へ搬送するフィードチェーン部6と、前記フィードチェーン部6によって搬送される穀桿に対して脱穀処理を行う脱穀部7と、前記脱穀部7によって脱穀された脱穀物に対して選別処理を行う選別部9と、前記選別部9によって選別された穀粒を貯留するグレンタンク30と、前記グレンタンク30に収容されている穀粒を外部へ排出する穀粒排出部10と、運転席及びステアリングハンドルを含む操縦部11とを備えている。
なお、図4中の符号370は前記エンジン15の出力回転数を検出するエンジン回転数センサであり、符号380は前記変速部20の出力回転数を検出する車速センサである。
前記扱胴71は、図3及び図4に示すように、前記エンジン15からの回転動力によって回転駆動される扱胴本体71aと、前記扱胴本体71aの外表面に螺旋状に配設された複数の扱歯71bとを有している。
なお、図3中の符号73は、前記扱室70の上壁内表面に設けられた送塵弁である。
前記脱穀クラッチ315は、脱穀スイッチ310(下記図8参照)への人為操作に基づいて下記制御装置50によって作動制御される(図8参照)。
前記処理部8は、前記扱室70の後方側に連通された処理室80と、前記処理室80内に配設された処理胴81と、前記処理胴81の下方に配設された処理網82とを有している。
なお、図3中の符号83は、前記処理室80の上壁内表面に設けられた送塵弁である。
前記刈取伝動経路には刈取クラッチ325が介挿されている。前記刈取クラッチ325は、刈取スイッチ320(図8参照)への人為操作に基づいて前記制御装置50によって作動制御される(図8参照)。
以下、前記水分検出構造について説明する。
なお、図5〜図7においては、前記横オーガ筒10bの図示を省略している。
又、図8に、前記コンバイン1に備えられる制御装置50のブロック図を示す。
図9及び図10に示すように、前記水分量検出ユニット100は、定量ケース125を有する貯留部120と、前記定量ケース125に貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサ190と、電動アクチュエータ200とを備えている。
斯かる構成において、前記定量ケース125は、前記前側周壁31の内表面の上部に近傍に配置されている。
本実施の形態において、前記水分量検出ユニットは、前記定量ケース125を覆いつつ前記グレンタンク30の周壁内表面に固着されるカバー110を有しており、前記定量ケース125は前記カバー110を介して前記グレンタンク30の周壁内表面に固着されている。
なお、他の部材のレイアウト等に応じて、前記投入口30aを前記後側周壁32に設けることも可能である。
即ち、前記制御装置50が前記電動アクチュエータ200を作動させることで、前記貯留部120が受入状態、定量保持状態又は放出状態の何れかの状態とされる。
又、図12に、図7におけるXII-XII線に沿った前記水分量検出ユニット100の断面斜視図を示す。
即ち、図11に示すように、前記静電容量式センサ190は、前記収容空間126に臨むように前記設置開口127に配置される。
なお、図12は、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置された状態を示している。
この状態は、穀粒を前記定量ケース125内に受け入れる前記貯留部120の受入状態である。
この状態は、前記定量ケース125内の穀粒を貯留しつつ新たな穀粒の前記定量ケース125への受け入れを拒否する前記貯留部120の定量保持状態である。
この状態は、前記定量ケース125内への新たな穀粒の受け入れを拒否しつつ、前記定量ケース125内に既に貯留されている穀粒を前記グレンタンク30内へ放出する前記貯留部120の放出状態である。
そして、前記受入口110aは前記傾斜面111bに形成されている。
本実施の形態においては、前記被検出体137は、径方向外方へ突出された凸部とされている。
図15に、前記水分量検出プログラムの起動/終了の制御を行うメインプログラムのフローチャートを示す。
又、図16に、前記水分量検出プログラムのフローチャートを示す。
斯かる判定は、前記脱穀クラッチ315の作動状態を検出するセンサ(図示せず)からの信号、又は、前記脱穀スイッチ310(図8参照)の操作状態に基づき行うことができる。
図17及び図18に、それぞれ、前記投入量センサ330の設置例を示す為の前記グレンタンク30の模式正面図及び模式平面図を示す。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、定量保持位置検出用のマイクロスイッチ150bが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター137が定量保持位置に位置したことを認識する。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、放出位置検出用のマイクロスイッチ150cが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター130が放出位置に位置したことを認識する。
この第2所定時間は、実験又は経験値等に基づき、前記定量ケース125内の穀粒が全て放出されるような時間とされる。
斯かる構成によれば、検出対象物である穀粒を圧砕する必要がない前記静電容量式センサ190を用いつつ、簡単な構造で穀粒の水分量を精度良く検出することができる。
ここで、前記静電容量式センサ190によって検出される穀粒の静電容量は、穀粒の水分量によっても変動するが、検出時点での穀粒の容量によっても変動する。
つまり、静電容量に基づいて穀粒の水分量を算出する為には、前記静電容量式センサ190が静電容量を検出する際の穀粒の容量を把握する必要がある。
従って、穀粒の容量変動に起因する誤差を可及的に低減させて、穀粒の水分量を精度良く検出することができる。
例えば、前記カバー110を有さずに前記定量ケース125を前記グレンタンク30内に配置させたと仮定する。この場合には、前記グレンタンク30内に収容される穀粒は、前記グレンタンク30の周壁によって画される平面形状の全体に亘る一つの堆積形状で堆積される。
従って、前記カバー110を有さない場合に比して、前記カバー110の直下に穀粒が充填され難い空きスペースを確保することができる。
図17及び図18に示すように、前記放出羽根942aは、前記投入口30aに臨むように前記揚穀軸942bの上端部に支持されている。
詳しくは、図18に示すように、前記周壁は、前記放出羽根942aを挟んで前記投入口30aとは反対側において前記放出羽根942aの回転軌跡に略沿った円弧領域945と、前記投入口30aの一端部及び前記円弧領域945における前記放出羽根942aの回転方向上流側の端部を結ぶ上流側領域947と、前記円弧領域945における前記放出羽根942aの回転方向下流側の端部及び前記投入口30aの他端部を結ぶ下流側領域946とを有しており、前記下流側領域946は、前記放出羽根942aの回転方向下流側へ行くに従って前記放出羽根942aの回転軌跡から離間するように傾斜されている。
即ち、前記投入量センサ330は、前記グレンタンク30内に投入される穀粒が当該投入量センサ330に間欠的に衝突するような位置に配置されている。
図19(a)に、横軸が時間で且つ縦軸が前記投入量センサ330による検出値とされたグラフを示す。
図19(b)において、P1〜P5がそれぞれ前記放出羽根942aの一回転の周期である。
即ち、前記制御装置50は、前記放出羽根942aの一周期Pを複数の区間(例えば、4つの区間S1〜S4)に分割し、各区間毎の穀粒投入量を前記投入量センサ330に基づき算出する。
30 グレンタンク
30a 投入口
50 制御装置
100 水分量検出ユニット
110a 受入口
110b 放出口
120 貯留部
125 定量ケース
126 収容空間
126a 上方開口
126b 下方開口
127 設置開口
130 ロータリシャッター
132a 受入開口
132b 放出開口
135 回転プレート
136 歯部
140 回転軸
145 支持部材
190 静電容量式センサ
200 電動モータ(電動アクチュエータ)
330 投入量検出センサ
942 揚穀コンベア
942a 放出羽根
Claims (4)
- グレンタンクに投入される穀粒の水分量を検出する水分量検出ユニットと、前記水分量検出ユニットの作動制御を司る制御装置とを備えたコンバインであって、
前記水分量検出ユニットは、揚穀コンベアに設けられた放出羽根によって前記グレンタンクに形成された投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒の一部を貯留可能な定量ケースを有する貯留部と、前記貯留部に貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサと、前記制御装置の制御に応じて前記貯留部の状態を変化させる電動アクチュエータとを備え、
前記貯留部は、前記電動アクチュエータの作動に応じて、前記投入口を介して前記グレンタンク内に投入される穀粒の一部を前記定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と、前記定量ケース内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケースへの新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と、前記定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得るように構成され、
前記制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、前記貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように前記電動アクチュエータを作動させ、前記貯留部が定量保持状態となっている際に前記静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出することを特徴とするコンバイン。 - 前記放出羽根によって前記投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒量を検出する投入量検出センサを備え、
前記制御装置は、前記投入量検出センサからの信号に基づく穀粒投入量に応じて、前記受入状態から前記定量保持状態へ移行させる際の前記所定時間を決定することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記定量ケースは、上方及び下方がそれぞれ上方開口及び下方開口とされた収容空間と、前記上方開口及び前記下方開口を結ぶ上下方向とは直交する水平方向の一方側に前記収容空間を外方へ開く設置開口とを有し、
前記静電容量式センサは、前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置され、
前記貯留部は、前記設置開口に対する前記センサの抜き差しを許容しつつ水平方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿され且つ前記電動アクチュエータによって前記回転軸線回りに駆動されるロータリシャッターを有し、
前記ロータリシャッターには、前記収容空間の前記上方開口及び前記下方開口をそれぞれ開放可能な受入開口及び放出開口が設けられ、
前記ロータリシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの前記下方開口を閉塞しつつ前記受入開口を介して前記上方開口を外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの前記上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記放出開口を介して前記定量ケースの前記下方開口を外部に開放する放出位置とを取り得ることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。 - 前記ロータリシャッターは、水平方向一方側に、前記定量ケースの抜き差しを許容する開口を有し、
前記水分量検出ユニットは、前記定量ケースにおける水平方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから水平方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材と、前記電動アクチュエータとして作用する電動モータとを備え、
前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
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