JP2013243945A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】グレンタンク内に収容される穀粒を圧砕すること無く当該穀粒の水分量を検出するコンバインを提供する。
【解決手段】水分量検出ユニットが定量ケースを有する貯留部と静電容量式センサと制御装置によって作動制御される電動アクチュエータとを備える。貯留部は、電動アクチュエータの作動に応じて、穀粒を定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と定量ケース内の穀粒を貯留しつつ新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得る。制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように電動アクチュエータを作動させ、貯留部の定量保持状態時に静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出する。
【選択図】図16

Description

本発明は、グレンタンクに収容される穀粒の水分量を検出するように構成されたコンバインに関する。
グレンタンクに電気抵抗式センサを備え、前記グレンタンクに収容される穀粒の水分量を前記電気抵抗式センサによって検出するコンバインが提案されている。
詳しくは、前記電気抵抗式センサは一対の電極ローラを有しており、前記グレンタンクに収容される穀粒の一部を前記一対の電極ローラ間で圧砕しつつ当該一対の電極ローラ間の電気抵抗値を検出し、前記抵抗値を穀粒の水分量に関する情報として出力する。
ところで、前記一対の電極ローラによって圧砕された穀粒(圧砕穀粒)が前記グレンタンク内に放出されると、圧砕されていない通常の穀粒中に圧砕穀粒が混入することになってしまう。
この点を考慮して、本件出願人は、前記一対の電極ローラ間で圧砕されて水分量が測定された測定後の圧砕穀粒を前記グレンタンクの外方へ排出させる為の排出口と、測定後の前記圧砕穀粒を前記排出口を介して外方へ案内する案内部材とを備えたコンバインを提案している(下記特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の構成は、測定後の圧砕穀粒が圧砕されていない通常の穀粒中に混入するという不都合を有効に防止しつつ、前記グレンタンクに収容される穀粒の水分量を検出することができる点において有用である。
しかしながら、前記グレンタンク外へ放出される圧砕穀粒を処理する為の構成が必要となると共に、水分検出の頻度に応じて圧砕されて無駄となる穀粒量も増えてしまう。
特許第4493015号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、グレンタンク内に収容される穀粒を圧砕すること無く当該穀粒の水分量を検出し得るコンバインの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、グレンタンクに投入される穀粒の水分量を検出する水分量検出ユニットと、前記水分量検出ユニットの作動制御を司る制御装置とを備えたコンバインであって、前記水分量検出ユニットは、揚穀コンベアに設けられた放出羽根によって前記グレンタンクに形成された投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒の一部を貯留可能な定量ケースを有する貯留部と、前記貯留部に貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサと、前記制御装置の制御に応じて前記貯留部の状態を変化させる電動アクチュエータとを備え、前記貯留部は、前記電動アクチュエータの作動に応じて、前記投入口を介して前記グレンタンク内に投入される穀粒の一部を前記定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と、前記定量ケース内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケースへの新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と、前記定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得るように構成され、前記制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、前記貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように前記電動アクチュエータを作動させ、前記貯留部が定量保持状態となっている際に前記静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出するコンバインを提供する。
好ましくは、前記コンバインは、前記放出羽根によって前記投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒量を検出する投入量検出センサを備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記投入量検出センサからの信号に基づく穀粒投入量に応じて、前記受入状態から前記定量保持状態へ移行させる際の前記所定時間を決定するものとされ得る。
前記種々の構成において、前記定量ケースは、上方及び下方がそれぞれ上方開口及び下方開口とされた収容空間と、前記上方開口及び前記下方開口を結ぶ上下方向とは直交する水平方向の一方側に前記収容空間を外方へ開く設置開口とを有するものとされ、前記静電容量式センサは、前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置される。
この場合において、好ましくは、前記貯留部は、前記設置開口に対する前記センサの抜き差しを許容しつつ水平方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿され且つ前記電動アクチュエータによって前記回転軸線回りに駆動されるロータリシャッターを有し得る。
前記ロータリシャッターには、前記収容空間の前記上方開口及び前記下方開口をそれぞれ開放可能な受入開口及び放出開口が設けられる。
前記ロータリシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの前記下方開口を閉塞しつつ前記受入開口を介して前記上方開口を外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの前記上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記放出開口を介して前記定量ケースの前記下方開口を外部に開放する放出位置とを取り得る。
好ましくは、前記ロータリシャッターは、水平方向一方側に、前記定量ケースの抜き差しを許容する開口を有し得る。
この場合において、前記水分量検出ユニットには、さらに、前記定量ケースにおける水平方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから水平方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材と、前記電動アクチュエータとして作用する電動モータとが備えられる。
前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持される。
本発明に係るコンバインにおいては、水分量検出ユニットの貯留部が、制御装置によって制御される電動アクチュエータの作動に応じて、穀粒を定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と、前記定量ケース内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケースへの新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と、前記定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得るように構成されている。
そして、前記制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、前記貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように前記電動アクチュエータを作動させ、前記貯留部が定量保持状態となっている際に前記静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出する。
従って、穀粒を圧砕する必要がない前記静電容量式センサを用いつつ、簡単な構造で前記グレンタンクに収容される穀粒の水分量を正確に得ることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンバインの側面図である。 図2は、前記コンバインの平面図である。 図3は、前記コンバインの内部構成を示す模式側面図である。 図4は、前記コンバインの伝動模式図である。 図5は、前記コンバインにおけるグレンタンク近傍の拡大斜視図であり、横オーガ筒を省略した状態で示している。 図6は、前記横オーガ筒を省略した状態の前記グレンタンク近傍の拡大側面図である。 図7は、前記横オーガ筒を省略した状態の前記グレンタンク近傍の拡大平面図である。 図8は、前記コンバインにおける制御装置のブロック図である。 図9は、前記コンバインにおける水分量検出ユニットの分解斜視図である。 図10は、前記水分量検出ユニットの分解斜視図であり、図9とは異なる方向から視た状態を示している。 図11は、図7におけるXI-XI線に沿った断面図である。 図12は、図7におけるXII-XII線に沿った断面斜視図であり、前記水分量検出ユニットにおける貯留部の受入状態を示している。 図13は、図12に対応した断面斜視図であり、前記貯留部の定量保持状態を示している。 図14は、図12及び図13に対応した断面斜視図であり、前記貯留部の放出状態を示している。 図15は、前記制御装置に記憶されているメインプログラムのフローチャートである。 図16は、前記制御装置に記憶されている水分量検出プログラムのフローチャートである。 図17は、投入量センサの設置例を示す為のグレンタンクの模式正面図である。 図18は、図17の模式平面図である。 図19(a)は、時間と前記投入量センサの検出値との関係を示すグラフである。 図19(b)は、放出羽根の周期とピックアップセンサの検出値との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係るコンバインの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るコンバイン1の側面図及び平面図を示す。
図3に、前記コンバイン1の内部構成を示す模式側面図を示す。
又、図4に、前記コンバイン1の伝動模式図を示す。
まず、図1〜図4を参照しつつ、前記コンバイン1の全体構成について説明する。
図1〜図4に示すように、前記コンバイン1は、機体フレーム2と、前記機体フレーム2に支持されたエンジン15と、前記エンジン15から入力される動力を変速する変速部20と、前記機体フレーム2に連結され且つ前記変速部20からの回転動力によって駆動される左右一対のクローラの形態をなす走行部3と、前記機体フレーム2の前方に配置され且つ前記機体フレーム2に昇降可能に連結された刈取部4と、前記刈取部4によって刈り取られた刈取穀稈を受け継ぐ刈取搬送部5と、前記刈取搬送部5から刈取穀桿を受け継いで機体後方へ搬送するフィードチェーン部6と、前記フィードチェーン部6によって搬送される穀桿に対して脱穀処理を行う脱穀部7と、前記脱穀部7によって脱穀された脱穀物に対して選別処理を行う選別部9と、前記選別部9によって選別された穀粒を貯留するグレンタンク30と、前記グレンタンク30に収容されている穀粒を外部へ排出する穀粒排出部10と、運転席及びステアリングハンドルを含む操縦部11とを備えている。
本実施の形態においては、前記変速部20は油圧式無段変速装置(HST)21を有している。
なお、図4中の符号370は前記エンジン15の出力回転数を検出するエンジン回転数センサであり、符号380は前記変速部20の出力回転数を検出する車速センサである。
図3に示すように、前記脱穀部7は、扱室70と、前記扱室70内に配設された扱胴71と、前記扱胴71の下方に配設された受網72とを有している。
前記扱胴71は、図3及び図4に示すように、前記エンジン15からの回転動力によって回転駆動される扱胴本体71aと、前記扱胴本体71aの外表面に螺旋状に配設された複数の扱歯71bとを有している。
なお、図3中の符号73は、前記扱室70の上壁内表面に設けられた送塵弁である。
図4に示すように、前記エンジン15から前記脱穀部7及び前記選別部9へ動力を伝達する脱穀・選別伝動経路には脱穀クラッチ315が介挿されている。
前記脱穀クラッチ315は、脱穀スイッチ310(下記図8参照)への人為操作に基づいて下記制御装置50によって作動制御される(図8参照)。
本実施の形態においては、図3及び図4に示すように、前記コンバイン1は、さらに、処理部8を有している。
前記処理部8は、前記扱室70の後方側に連通された処理室80と、前記処理室80内に配設された処理胴81と、前記処理胴81の下方に配設された処理網82とを有している。
前記処理胴81は、前記エンジンからの回転動力によって回転駆動される処理胴本体81aと、前記処理胴本体81aの外表面に螺旋状に配設された複数の扱歯81bとを有している。
なお、図3中の符号83は、前記処理室80の上壁内表面に設けられた送塵弁である。
前記選別部9は、前記受網72及び前記処理網82から流下する脱穀物に対して揺動選別を行う揺動選別部91と、前記揺動選別部91に対して前下方から後上方へ向けて選別風を送る風選別部92と、前記揺動選別部91によって選別された一番物及び二番物をそれぞれ集約する一番樋93及び二番樋95と、前記一番樋93に集約された穀粒を前記グレンタンクへ搬送する穀粒搬送部94と、前記二番樋95に集約された二番物を前記揺動選別部91の上流側へ還元する二番物還元部96とを有している。
前記揺動選別部91は、フィードパン91aと、前記フィードパン91aの後方側に配置されたチャフシーブ91bと、前記チャフシーブ91bの後方側に配置されたストローラック91cと、前記チャフシーブ91bの下方に配設されたグレンシーブ91dとを有している。
前記風選別部92は、前記揺動選別部91の前下方に配設された唐箕92aと、前記揺動選別部91の後上方に配設された吸引ファン92bとを有している。
前記刈取部4は、図1及び図2に示すように、圃場の穀稈を分草する分草具4aと、前記分草具4aによって分草された穀稈を引き起こす引起装置4bと、前記引起装置4bによって引き起こされた後の穀稈を切断する切断装置4cとを含んでいる。
前記刈取部4に回転動力を伝達する刈取伝動経路は、図4に示すように、前記脱穀・選別伝動経路のうち前記脱穀クラッチ315より伝動方向下流側と前記刈取部とを接続している。
前記刈取伝動経路には刈取クラッチ325が介挿されている。前記刈取クラッチ325は、刈取スイッチ320(図8参照)への人為操作に基づいて前記制御装置50によって作動制御される(図8参照)。
前記穀粒搬送部94は、図3に示すように、前記一番樋93に配設された一番コンベア940と、前記一番樋93及び前記グレンタンク30に形成された投入口30aの間を接続する揚穀筒941と、前記揚穀筒941内に配設された揚穀コンベア942(図4参照)とを有している。
前記一番コンベア940は、前記エンジン15によって作動的に回転駆動される一番コンベア軸940aと、前記一番コンベア軸940aに螺旋状に設けられた一番搬送体940bとを有している。
前記揚穀コンベア942は、前記エンジン15によって作動的に回転駆動される揚穀軸942b(下記図17及び図18参照)と、前記揚穀軸942bに螺旋状に設けられた揚穀搬送体942c(図17及び図18参照)と、前記揚穀搬送体942bによって送られてきた穀粒を跳ね飛ばす放出羽根942aであって、前記投入口30aに臨むように前記揚穀軸942bの上端部に設けられた放出羽根942a(図3参照)とを有している。
前記二番還元部96は、前記二番樋95に配設された二番コンベア960と、前記二番樋95及び前記フィードパン91aの上部空間の間を接続する二番還元筒961と、前記二番還元筒961内に配設された二番還元コンベア(図示せず)とを有している。
前記二番還元コンベア960は、前記エンジンによって作動的に回転駆動される二番還元軸960aと、前記二番還元軸960aに螺旋状に設けられた二番還元搬送体960bとを有している。
前記穀粒排出部10は、前記グレンタンク30に形成された排出口から穀粒を排出するように前記グレンタンク30内に配設された排出コンベア(図示せず)と、下端部が前記排出口に接続された状態で略垂直に立設された縦オーガ筒10a(図1参照)と、前記縦オーガ筒内に配設された縦オーガコンベア(図示せず)と、基端部が前記縦オーガ筒10aの上端部に水平な回動軸回り回動可能に連結された横オーガ筒10b(図1及び図2参照)と、前記横オーガ筒10b内に配設された横オーガコンベア(図示せず)とを有している。
本実施の形態に係る前記コンバイン1は、さらに、前記グレンタンク30に収容される穀粒の水分量を検出する水分検出構造を備えている。
以下、前記水分検出構造について説明する。
図5〜図7に、それぞれ、前記グレンタンク30における上壁35の一部を外した状態の前記グレンタンク30近傍の拡大斜視図、拡大側面図及び拡大平面図を示す。
なお、図5〜図7においては、前記横オーガ筒10bの図示を省略している。
又、図8に、前記コンバイン1に備えられる制御装置50のブロック図を示す。
図5〜図8に示すように、前記コンバイン1は、さらに、水分量検出ユニット100と前記水分量検出ユニット100の作動制御を司る前記制御装置50とを備えている。
前記制御装置50は、センサやスイッチから入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含む演算部51と、下記メインプログラム、下記水分量検出プログラム、変換式、制御データ等を記憶するROM、設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部52とを備えている。
図9及び図10に、前記水分量検出ユニット100の分解斜視図を示す。
図9及び図10に示すように、前記水分量検出ユニット100は、定量ケース125を有する貯留部120と、前記定量ケース125に貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサ190と、電動アクチュエータ200とを備えている。
前記定量ケース125は、前記揚穀コンベア942の放出羽根942aによって前記投入口30aを介して前記グレンタンク30の内部に投入される穀粒の投入軌跡内に位置するように前記グレンタンク30内に配置されている。
詳しくは、前記グレンタンク30は、機体長手方向前方側及び後方側にそれぞれ位置する前側周壁31及び後側周壁32と、前記前側周壁31及び前記後側周壁32の機体幅方向内方側及び外方側にそれぞれ位置する内側周壁33及び外側周壁と、前記複数の周壁31〜34によって画される空間の上方開口を閉塞する前記上壁35とを有している。
本実施の形態においては、図5〜図7に示すように、前記投入口30aは、前記内側周壁33に形成されている。
斯かる構成において、前記定量ケース125は、前記前側周壁31の内表面の上部に近傍に配置されている。
本実施の形態において、前記水分量検出ユニットは、前記定量ケース125を覆いつつ前記グレンタンク30の周壁内表面に固着されるカバー110を有しており、前記定量ケース125は前記カバー110を介して前記グレンタンク30の周壁内表面に固着されている。
なお、他の部材のレイアウト等に応じて、前記投入口30aを前記後側周壁32に設けることも可能である。
前記貯留部120は、前記電動アクチュエータ200の作動に応じて、前記定量ケース125への穀粒の受入を可能とする受入状態と、前記定量ケース125内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケース125への新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と、前記定量ケース125内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得るように構成されている。
即ち、前記制御装置50が前記電動アクチュエータ200を作動させることで、前記貯留部120が受入状態、定量保持状態又は放出状態の何れかの状態とされる。
図9及び図10に示すように、本実施の形態においては、前記貯留部120は、前記定量ケース125に加えてロータリシャッター130を有しており、前記ロータリシャッター130が前記電動アクチュエータ200によって作動されることで前記貯留部120が受入状態、定量保持状態又は放出状態に選択的に切り替わるようになっている。
図11に、図7におけるXI-XI線に沿った前記水分量検出ユニット100の断面図を示す。
又、図12に、図7におけるXII-XII線に沿った前記水分量検出ユニット100の断面斜視図を示す。
詳しくは、図9〜図12に示すように、前記定量ケース125は、上方及び下方がそれぞれ上方開口126a及び下方開口126bとされた収容空間126と、前記上方開口126a及び前記下方開口126bを結ぶ上下方向とは直交する水平方向の一方側において前記収容空間126を外方へ開く設置開口127とを有している。
前記設置開口127は、前記静電容量式センサ190を設置する為のものである。
即ち、図11に示すように、前記静電容量式センサ190は、前記収容空間126に臨むように前記設置開口127に配置される。
前記ロータリシャッター130は、図11に示すように、前記設置開口127に対する前記センサ190の抜き差しを許容しつつ水平方向に沿った回転軸線回り回転可能に前記定量ケース125に外挿されている。
詳しくは、前記ロータリシャッター130は、前記定量ケース125を囲繞する円筒状のシャッター本体131と、前記シャッター本体131に設けられた受入開口132a及び放出開口132bであって、前記収容空間126の前記上方開口126a及び前記下方開口126bをそれぞれ開放可能な受入開口132a及び放出開口132bとを有しており、前記電動アクチュエータ200による駆動に応じて、回転軸線回りに、受入位置、定量保持位置又は放出位置を取るように構成されている。
図13及び図14に、図12に対応した前記水分量検出ユニット100の断面図であって、前記ロータリシャッター130が、それぞれ、定量保持位置及び放出位置に位置された状態の断面図を示す。
なお、図12は、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置された状態を示している。
図12に示すように、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置された状態においては、前記定量ケース125の前記下方開口126bは前記シャッター本体131によって閉塞されつつ、前記定量ケース125の前記上方開口126aは前記受入開口132aを介して外部に開放される。
この状態は、穀粒を前記定量ケース125内に受け入れる前記貯留部120の受入状態である。
図13に示すように、前記ロータリシャッター130が定量保持位置に位置された状態においては、前記定量ケース125の前記上方開口126a及び前記下方開口126bの双方共に前記シャッター本体131によって閉塞される。
この状態は、前記定量ケース125内の穀粒を貯留しつつ新たな穀粒の前記定量ケース125への受け入れを拒否する前記貯留部120の定量保持状態である。
図14に示すように、前記ロータリシャッター130が放出位置に位置された状態においては、前記定量ケース125の前記上方開口は前記シャッター本体131によって閉塞されつつ、前記定量ケース125の前記下方開口126bは前記放出開口132bを介して外部に開放される。
この状態は、前記定量ケース125内への新たな穀粒の受け入れを拒否しつつ、前記定量ケース125内に既に貯留されている穀粒を前記グレンタンク30内へ放出する前記貯留部120の放出状態である。
前述の通り、本実施の形態においては、前記水分量検出ユニット100は、前記定量ケース125を覆う前記カバー110を有している。
前記カバー110は、上方に開く受入口110a及び下方に開く放出口110bを有しており、前記定量ケース125への穀粒の供給は前記カバー110の前記受入口110aを介して行われ、前記定量ケース125からの穀粒の放出は前記カバー110の前記放出口110bを介して行われる。
詳しくは、図7、図9及び図10に示すように、前記カバー110は、側壁111と前記側壁111の上方を閉塞する上壁112とを有し、前記側壁111の下方開口が前記放出口110bを形成している。
前記側壁111のうち前記投入口30aを向く一の側壁(本実施の形態においては後壁111aは、下方へ行くに従って前記投入口30aに近接するように傾斜された傾斜面111bを有している。
そして、前記受入口110aは前記傾斜面111bに形成されている。
斯かる構成によれば、前記投入口30aを介して前記放出羽根942aによって前記グレンタンク30内に投入される穀粒を安定的に前記定量ケース125へ案内することができる。
なお、図9及び図10に示すように、本実施の形態においては、前記水分量検出ユニット100は、前記受入口110aを介して前記カバー110内に導入された穀粒を前記定量ケース125に導く案内部材115を、さらに備えている。
本実施の形態においては、図9〜図11に示すように、前記水分量検出ユニット100は、さらに、前記ロータリシャッター130における水平方向他方側に固着された回転プレート135と、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレート135から水平方向他方側へ延びる回転軸140と、前記カバー内において前記カバーに連結され且つ前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材145とを備えている。
図9、図10及び図12〜図14に示すように、前記回転プレート135は外周縁に歯部136を有しており、前記歯部136が前記電動モータ200の出力軸202に作動連結されている。
本実施の形態においては、前記電動モータ200は、モータ本体201と前記モータ本体201から水平方向一方側へ延在された前記出力軸202とを有しており、前記出力軸202に設けられた出力ギヤ203が前記歯部136に係合している。
斯かる構成により、前記電動モータ200が前記制御装置50によって作動制御されることで、前記回転プレート135が前記回転軸140の軸線回りに回転し、これにより、前記ロータリシャッター130が前記回転軸線回りに回転する。
本実施の形態においては、図9、図10及び図12〜図14に示すように、前記水分量検出ユニット100は、さらに、3つのマイクロスイッチ150a〜150cを有しており、前記3つのマイクロスイッチ150a〜150cによって前記ロータリシャッター130の前記回転軸線回りの位置を検出するように構成されている。
詳しくは、図9、10及び図12〜図14に示すように、前記回転プレート135は、外周縁のうち前記歯部136が設けられた領域以外の領域に、被検出体137を有している。
本実施の形態においては、前記被検出体137は、径方向外方へ突出された凸部とされている。
そして、前記3つのマイクロスイッチ150a〜150cは、前記ロータリシャッター130が受入位置、定量保持位置及び放出位置に位置された際に、それぞれ、前記被検出体137と当接するように、配置されている。
前記制御装置50は、例えば、前記水分量検出プログラムに従って前記水分量検出ユニット100の作動制御を行う。
図15に、前記水分量検出プログラムの起動/終了の制御を行うメインプログラムのフローチャートを示す。
又、図16に、前記水分量検出プログラムのフローチャートを示す。
前記水分量検出プログラムは、前記脱穀部7が作動状態で且つ前記グレンタンク30に穀粒が投入されと起動され、前記脱穀部7が停止されるか、又は、前記グレンタンク30への穀粒の投入が停止されると終了される。
詳しくは、図15に示すように、前記コンバイン1に備えられるキー等の人為操作可能なメイン操作部材(図示せず)が主電源ON位置へ操作されると前記メインプログラムが起動される。
前記メインプログラムが起動されると、前記制御装置50は、前記脱穀部7が作動状態か否かを判定する(ステップ11)。
斯かる判定は、前記脱穀クラッチ315の作動状態を検出するセンサ(図示せず)からの信号、又は、前記脱穀スイッチ310(図8参照)の操作状態に基づき行うことができる。
前記ステップ11の判定がYESの場合には、前記制御装置50は、前記グレンタンク30への穀粒の投入有無を判定し(ステップ12)、前記ステップ11の判定がNOの場合には、前記制御装置50は、前記水分量検出プログラムを起動させず(前記水分量検出プログラムが起動中の場合には前記プログラムを終了させて)(ステップ14)、ステップ15へ移行する。
前記ステップ12における判定は、前記グレンタンク30内に配設される投入量センサ330からの信号に基づき行われる。
図17及び図18に、それぞれ、前記投入量センサ330の設置例を示す為の前記グレンタンク30の模式正面図及び模式平面図を示す。
前記投入量センサ330は、歪みゲージ又は圧電素子等の、衝突する穀粒からの衝撃力の大きさに応じて前記穀粒の投入量を検出する衝撃センサとされ、図17及び図18に示すように、前記放出羽根942aによって前記グレンタンク30内に投入される穀粒が衝突するように配置される。
前記ステップ12の判定がYESの場合には、前記制御装置50は、前記水分量検出プログラムを起動する(前記水分量検出プログラムが起動中の場合は起動状態を継続する)。
一方、前記ステップ12の判定がNOの場合には、前記制御装置50は、ステップ14へ移行して、前記水分量検出プログラムを起動させず(前記水分量検出プログラムが起動中の場合には前記プログラムを終了させて)、ステップ15へ移行する。
前記制御装置50は、ステップ15において、主電源がOFFか否かを判定し、NOの場合には前記ステップ11へ戻り、YESの場合には前記メインプログラムを終了する。
前記水分量検出プログラムが起動されると、図16に示すように、前記制御装置50は、まず、ステップ21において前記ロータリシャッター130が受入位置に位置するように前記電動モータ200を作動させる。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、受入位置検出用のマイクロスイッチ150aが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置したことを認識する。
なお、前記ステップ21においては、前記定量ケース125内に穀粒が存在しない状態を経た上で、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置するように前記電動モータ200が作動される。
即ち、前記ステップ21の制御を行う段階において、前記ロータリシャッター130が放出位置に位置している場合には、前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130が放出位置から受入位置へ移動するように前記電動モータ200を作動させる。
これに対し、前記ステップ21の制御を行う段階において、前記ロータリシャッター130が放出位置以外に位置している場合には、前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130が一旦放出位置に位置した後に受入位置へ移動するように前記電動モータ200を作動させる。
斯かる構成によれば、前記ステップ21で前記ロータリシャッター130が受入位置に位置された状態においては、前記定量ケース125内には穀粒が存在しないことになる。
次に、前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置してから第1所定時間が経過するまで、前記ロータリシャッター130を受入位置に保持する(ステップ22)。
ここで、前記第1所定時間は、前記放出羽根942aによって前記グレンタンク30内に投入される穀粒によって前記定量ケース125の収容空間が充填されるような時間とされる。前記第1所定時間は実験又は経験値等に基づき決定される。
次に、前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130が受入位置から定量保持位置へ移動するように前記電動モータ200を作動させる(ステップ23)。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、定量保持位置検出用のマイクロスイッチ150bが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター137が定量保持位置に位置したことを認識する。
そして、前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130を定量保持位置に保持した状態、即ち、前記貯留部120の定量保持状態において、前記静電容量式センサ190から水分量に関する信号を入力する(ステップ24)。
その後、前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130が定量保持位置から放出位置へ移動するように前記電動モータ200を作動させる(ステップ25)。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、放出位置検出用のマイクロスイッチ150cが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター130が放出位置に位置したことを認識する。
前記制御装置50は、前記ロータリシャッター130の放出位置(即ち、前記貯留部の受入状態)を、第2所定時間、保持する(ステップ26)。
この第2所定時間は、実験又は経験値等に基づき、前記定量ケース125内の穀粒が全て放出されるような時間とされる。
前記ステップ26における制御の終了によって、前記水分量検出プログラムから抜け出して、前記メインプログラムの前記ステップ15へ移行する。
このように、本実施の形態においては、前記貯留部120を定量保持状態に保持した状態で、前記制御装置50が前記静電容量式センサ190から水分量に関する信号を入力するように構成されている。
斯かる構成によれば、検出対象物である穀粒を圧砕する必要がない前記静電容量式センサ190を用いつつ、簡単な構造で穀粒の水分量を精度良く検出することができる。
即ち、前記静電容量式センサ190は、検出対象である穀粒の静電容量に基づき、当該穀粒の水分量を算出する。
ここで、前記静電容量式センサ190によって検出される穀粒の静電容量は、穀粒の水分量によっても変動するが、検出時点での穀粒の容量によっても変動する。
つまり、静電容量に基づいて穀粒の水分量を算出する為には、前記静電容量式センサ190が静電容量を検出する際の穀粒の容量を把握する必要がある。
この点に関し、本実施の形態においては、前述の通り、前記制御装置50は、前記貯留部120の定量保持状態において、前記静電容量式センサ190から水分量に関する信号を入力している。
即ち、前記制御装置50は、前記定量ケース125の収容空間126によって画される一定量の穀粒を被検出対象とした状態で前記静電容量式センサ190からの検出信号を入力している。
従って、穀粒の容量変動に起因する誤差を可及的に低減させて、穀粒の水分量を精度良く検出することができる。
又、前記コンバイン1においては、前記定量ケース125は前記カバー110によって覆われている。ここで、前記カバー110は、上方及び下方にそれぞれ開く前記受入口110a及び前記放出口110bを有している。
斯かる構成によれば、前記定量ケース125の直下に、前記グレンタンク30内に収容された穀粒によって充填され難い空きスペースを有効に確保することができる。従って、前記貯留部120を定量保持状態から放出状態へ移行して前記定量ケース125内の穀粒を放出させる際に、前記定量ケース125内に穀粒が残留することを有効に防止することができる。
即ち、前記グレンタンク30内に収容される穀粒の収容形状(堆積形状)は当該穀粒の安息角によって画される。
例えば、前記カバー110を有さずに前記定量ケース125を前記グレンタンク30内に配置させたと仮定する。この場合には、前記グレンタンク30内に収容される穀粒は、前記グレンタンク30の周壁によって画される平面形状の全体に亘る一つの堆積形状で堆積される。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記カバー110が前記グレンタンク30における一の周壁内表面に固着されている。この場合には、前記カバー110の直下を除く部分には第1の堆積形状で穀粒が堆積され、前記カバー直下の部分には前記第1堆積形状とは別の第2の堆積形状で穀粒が堆積される。
詳しくは、前記第2の堆積形状は、前記カバー110の側壁111のうち、前記グレンタンク30における前記一の周壁から最も離間された側壁の下端エッジを頂点とした前記穀粒の安息角によって定まる堆積形状となる。
従って、前記カバー110を有さない場合に比して、前記カバー110の直下に穀粒が充填され難い空きスペースを確保することができる。
なお、本実施の形態においては、前記定量ケース125を覆う前記ロータリシャッター130によって、前記貯留部120の受入状態、定量保持状態及び放出状態の切替を行っているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
即ち、前記定量ケース125の上方開口126a及び下方開口126bをそれぞれ開閉する上方シャッター及び下方シャッターと、前記上方シャッター及び下方シャッターをそれぞれ作動させる上方電動アクチュエータ及び下方電動アクチュエータとを備え、前記制御装置50が前記上方電動アクチュエータ及び前記下方電動アクチュエータの作動制御を行うように構成することも可能である。
好ましくは、図8に示すように、前記コンバイン1に温度センサ340及び湿度センサ350を備え、これらのセンサ340、350からの信号に基づいて、前記制御装置50が前記静電容量式センサ190からの検出信号を補正して水分量を得ることも可能である。
又、好ましくは、前記投入量センサ330によって検出される穀粒の投入量に応じて、前記第1所定時間を変更するように構成することも可能である。
即ち、前記制御装置50に、穀粒の投入量と前記定量ケース125が投入穀粒によって満杯にされる時間との関係を予め記憶させておき、前記ステップ12において穀粒の投入が検知されると、前記制御装置50が前記投入量センサ330からの信号と前記関係とに基づき前記第1所定時間を算出するように構成することができる。
より好ましくは、前記投入量センサ330による検出値から外乱による影響を可及的に低減させる為に、下記構成を備えることができる。
ここで、前記放出羽根942aによって前記グレンタンク30内に投入される穀粒の移動軌跡について説明する。
図17及び図18に示すように、前記放出羽根942aは、前記投入口30aに臨むように前記揚穀軸942bの上端部に支持されている。
前記揚穀筒941は、前記揚穀搬送体942bを覆う筒部941aと、前記投入口30aに接続された状態で前記放出羽根942aを覆う受継部941bとを有している。
前記受継部941bは、周壁によって画される横断面形状が前記投入口30aに向けて開くU字状とされている。
詳しくは、図18に示すように、前記周壁は、前記放出羽根942aを挟んで前記投入口30aとは反対側において前記放出羽根942aの回転軌跡に略沿った円弧領域945と、前記投入口30aの一端部及び前記円弧領域945における前記放出羽根942aの回転方向上流側の端部を結ぶ上流側領域947と、前記円弧領域945における前記放出羽根942aの回転方向下流側の端部及び前記投入口30aの他端部を結ぶ下流側領域946とを有しており、前記下流側領域946は、前記放出羽根942aの回転方向下流側へ行くに従って前記放出羽根942aの回転軌跡から離間するように傾斜されている。
この場合、前記放出羽根942aによって放出される穀粒は、大部分が前記円弧領域945及び前記下流側領域946の境界点950を通り且つ前記放出羽根942aの回転軌跡に接する第1仮想線951と前記下流側領域946に沿った第2仮想線952とによって挟まれる第1領域950a内において横広がりの連続的な帯状で投入され、残りの一部分が前記第1仮想線951より前記放出羽根942aの回転方向下流側に位置する第2領域950b内において離散的に投入される。
斯かる構成において、前記投入量センサ330は、図18に示すように、前記第2領域950bに配置されている。
即ち、前記投入量センサ330は、前記グレンタンク30内に投入される穀粒が当該投入量センサ330に間欠的に衝突するような位置に配置されている。
前記制御装置50は、前記第2領域650bに配置された前記投入量センサ330から穀粒の投入量に関する信号を入力する。
図19(a)に、横軸が時間で且つ縦軸が前記投入量センサ330による検出値とされたグラフを示す。
又、前記コンバイン1には、前記揚穀コンベア942(即ち、前記放出羽根942a)の軸線回りの回転周期を検出するピックアップセンサ360(図4及び図8参照)が備えられ、前記制御装置50は、前記ピックアップセンサ360からの信号に基づき、前記放出羽根942aの軸線回り位置を認識している。
図19(b)に、前記ピックアップセンサ360の検出信号に関するグラフを示す。
図19(b)において、P1〜P5がそれぞれ前記放出羽根942aの一回転の周期である。
斯かる構成により、前記制御装置50は、前記放出羽根942aの軸線回りの回転位置と穀粒投入量との関係を把握することができる。
即ち、前記制御装置50は、前記放出羽根942aの一周期Pを複数の区間(例えば、4つの区間S1〜S4)に分割し、各区間毎の穀粒投入量を前記投入量センサ330に基づき算出する。
なお、区間S1〜S4は、それぞれ、前記放出羽根942aの回転角度が、基準点(ゼロ点)から1/4回転までの区間、1/4回転から1/2回転までの区間、1/2回転から3/4回転までの区間、及び、3/4回転からに基準点までの区間に相当する。
そして、前記制御装置50は、穀粒投入量が閾値αを越える区間(図19においては周期P1、P2及びP5における区間S2及びS3。以下、穀粒投入区間という。)及び閾値αを越えない区間(図19においては周期P1、P2及びP5における区間S1及びS4。以下、穀粒非投入区間という。)を検出し、それぞれの区間における穀粒投入量を積算する。
この場合において、穀粒非投入区間における前記投入量センサ330の検出値は、前記投入量センサ330の定常偏差、即ち、前記投入量センサ330における外乱に相当する。
従って、穀粒非投入区間の検出値を用いて穀粒投入区間の検出値を補正(例えば減算)することによって、前記投入量センサ330による検出値から外乱による影響を可及的に低減させることができる。
1 コンバイン
30 グレンタンク
30a 投入口
50 制御装置
100 水分量検出ユニット
110a 受入口
110b 放出口
120 貯留部
125 定量ケース
126 収容空間
126a 上方開口
126b 下方開口
127 設置開口
130 ロータリシャッター
132a 受入開口
132b 放出開口
135 回転プレート
136 歯部
140 回転軸
145 支持部材
190 静電容量式センサ
200 電動モータ(電動アクチュエータ)
330 投入量検出センサ
942 揚穀コンベア
942a 放出羽根

Claims (4)

  1. グレンタンクに投入される穀粒の水分量を検出する水分量検出ユニットと、前記水分量検出ユニットの作動制御を司る制御装置とを備えたコンバインであって、
    前記水分量検出ユニットは、揚穀コンベアに設けられた放出羽根によって前記グレンタンクに形成された投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒の一部を貯留可能な定量ケースを有する貯留部と、前記貯留部に貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサと、前記制御装置の制御に応じて前記貯留部の状態を変化させる電動アクチュエータとを備え、
    前記貯留部は、前記電動アクチュエータの作動に応じて、前記投入口を介して前記グレンタンク内に投入される穀粒の一部を前記定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と、前記定量ケース内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケースへの新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と、前記定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得るように構成され、
    前記制御装置は、水分量検出プログラムの起動時に、前記貯留部が放出状態を経て受入状態へ移行してから所定時間経過後に定量保持状態へ移行するように前記電動アクチュエータを作動させ、前記貯留部が定量保持状態となっている際に前記静電容量式センサから入力される信号に基づき水分量を検出することを特徴とするコンバイン。
  2. 前記放出羽根によって前記投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒量を検出する投入量検出センサを備え、
    前記制御装置は、前記投入量検出センサからの信号に基づく穀粒投入量に応じて、前記受入状態から前記定量保持状態へ移行させる際の前記所定時間を決定することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記定量ケースは、上方及び下方がそれぞれ上方開口及び下方開口とされた収容空間と、前記上方開口及び前記下方開口を結ぶ上下方向とは直交する水平方向の一方側に前記収容空間を外方へ開く設置開口とを有し、
    前記静電容量式センサは、前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置され、
    前記貯留部は、前記設置開口に対する前記センサの抜き差しを許容しつつ水平方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿され且つ前記電動アクチュエータによって前記回転軸線回りに駆動されるロータリシャッターを有し、
    前記ロータリシャッターには、前記収容空間の前記上方開口及び前記下方開口をそれぞれ開放可能な受入開口及び放出開口が設けられ、
    前記ロータリシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの前記下方開口を閉塞しつつ前記受入開口を介して前記上方開口を外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの前記上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記放出開口を介して前記定量ケースの前記下方開口を外部に開放する放出位置とを取り得ることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記ロータリシャッターは、水平方向一方側に、前記定量ケースの抜き差しを許容する開口を有し、
    前記水分量検出ユニットは、前記定量ケースにおける水平方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから水平方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材と、前記電動アクチュエータとして作用する電動モータとを備え、
    前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
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