JP2013242754A - Icカードの製造方法及びicカードの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部接触端子を有するICカードにおいて、外観を損ねることなく、実装
時に用いる接着剤のはみ出しを低減することを課題とする。
【解決手段】カード基材に形成された、開口部と側壁と底部を有する第1の凹部と、第一の凹部の底部に形成された、開口部と側壁と底部を有する第2の凹部に、あらかじめ裏面にホットメルト接着シートを仮貼りした外部端子付きICモジュールを、加熱されたプレスヘッドを用いて、熱圧プレスにより固定配置する接触式ICカード、デュアルICカードの製造方法であって、熱圧プレス時に、外部端子付きICモジュールと接する前記加熱されたプレスヘッド面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であるプレスヘッドを用いる。
【選択図】図1
時に用いる接着剤のはみ出しを低減することを課題とする。
【解決手段】カード基材に形成された、開口部と側壁と底部を有する第1の凹部と、第一の凹部の底部に形成された、開口部と側壁と底部を有する第2の凹部に、あらかじめ裏面にホットメルト接着シートを仮貼りした外部端子付きICモジュールを、加熱されたプレスヘッドを用いて、熱圧プレスにより固定配置する接触式ICカード、デュアルICカードの製造方法であって、熱圧プレス時に、外部端子付きICモジュールと接する前記加熱されたプレスヘッド面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であるプレスヘッドを用いる。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部接触端子を有する接触式、デュアルICカードの製造方法及び製造装置に関する
従来、外部接触端子を有する接触式のICカードや接触式と非接触式の通信が可能な、いわゆるデュアルICカードでは、外部端子として機能する導電部材を有する基板にICチップを実装し、ICチップと導電部材をワイヤーボンディング等により接続し、ICチップ及びワイヤーボンディングを樹脂等により封止した構造の外部接触端子付きICモジュールが用いられる。
この様なICモジュールをカードに実装する場合、図3に示す様に、カード基材にICモジュールを埋設するための凹部を形成し、その凹部に、あらかじめ裏面にホットメルト接着シートを仮貼りした外部接触端子付きICモジュールを埋設配置していた。
このICモジュールは基板の幅と樹脂封止部の幅が異なり、通常凸型形状からなるため、カード基材へ形成する凹部も、ICモジュールの幅と樹脂封止部の幅に合わせた2段形状のものを用いる。カード基材に形成する凹部はミリング加工等により行われる(特許文献1)。
そしてカード基材に形成した凹部の1段目の底部に接着剤を塗布し、ピックアップ装置等を用いて凹部に配置するか、または裏面にホットメルト接着シートを仮貼りした外部接触端子付きICモジュールをピックアップ装置等を用いて凹部に配置し、熱圧プレスにより基材とICモジュールを接着固定していた(特許文献2)。
通常ICモジュールをカード基材の凹部に実装する実装装置には、位置精度のばらつきがある。そのため、凹部はICモジュールのサイズと同じではなく少し隙間ができる様に形成されている。
1段目の凹部はICモジュールを実装した時に外観を損ねない程度の隙間ができる様に形成する。この隙間は通常0.05〜0.1mm程度の大きさになる様に形成されているが、図4に示す様に、隙間が小さいため、プレスヘッドの圧着により、ホットメルト接着剤が穴からはみ出してしまうという問題がある。
接着剤がはみ出すと、カードの平面性が損なわれてしまい、例えばカード発行で、印字をする際、はみ出した接着剤に転写ヘッドが担がれ、印字がうまくなされないという不具合が生じる。またカードを積み重ねた際に、接着剤が他のカードに接着してしまうという問題もある。
本発明では、外部接触端子を有するICカードにおいて、外観を損ねることなく、実装
時に用いる接着剤のはみ出しを低減することを課題とする。
時に用いる接着剤のはみ出しを低減することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、あらかじめ裏面にホットメルト接着層を設けた外部端子付きICモジュールを、カード基材に形成された凹部に仮貼りし、加熱されたプレスヘッドを用いて熱圧プレスして固定配置するICカードの製造方法であって、
熱圧プレス時にICモジュールと接する前記プレスヘッドの面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であることを特徴とするICカードの製造方法である。
熱圧プレス時にICモジュールと接する前記プレスヘッドの面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であることを特徴とするICカードの製造方法である。
また、請求項2に記載の発明は、前記プレスヘッド面のへこみ部と周縁部との差の最大値が0.01〜0.1mmであることを特徴とする請求項1に記載のICカードの製造方法である。
また、請求項3に記載の発明は、あらかじめ裏面にホットメルト接着層を設けた外部端子付きICモジュールを、カード基材に形成された凹部に仮貼りし、加熱されたプレスヘッドを用いて熱圧プレスして固定配置するICカードの製造装置であって、
熱圧プレス時にICモジュールと接する前記プレスヘッドの面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であることを特徴とするICカードの製造装置である。
熱圧プレス時にICモジュールと接する前記プレスヘッドの面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であることを特徴とするICカードの製造装置である。
また、請求項4に記載の発明は、前記プレスヘッド面のへこみ部と周縁部との差の最大値が0.01〜0.1mmであることを特徴とする請求項3に記載のICカードの製造装置である。
外部端子付きICモジュールを、カード基材に形成された凹部に熱圧プレスにより固定配置する時、ホットメルト接着剤が、凹部と外部端子付きICモジュールとの隙間からはみでることを防ぎ、カード発行時の印字トラブル等が少なく、信頼性の高い、接触式、デュアルICカードの製造方法を提供できる。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本願発明の、外部端子付きICモジュールを、加熱されたプレスヘッド1を用いて、熱圧プレスにより固定配置する、接触式ICカード、デュアルICカードの製造方法を示している。プレスヘッド1の、外部端子付きICモジュール13と接する面は、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部2が飛び出した形状である。
プレスヘッド1を用い、外部端子付きICモジュール13を凹部に固定配置した時の、ホットメルト接着剤3の動きを示しており、外部端子付きICモジュール13の周縁部2に圧力がかかるため、ICモジュールを加熱圧着するプレスヘッド1の圧着面において、周縁部2がICモジュールの周辺部に先に接触し、ホットメルト接着剤3の隙間方向への流れを止め、ホットメルト接着剤3を内側に向けて逃がすことになる。
よって、ホットメルト接着剤3は、第2凹部の方に押され、第1凹部と外部端子付きICモジュール13との隙間から、はみ出すことはない。プレスヘッド1の外部端子付きICモジュール13と接する圧着面は、図2に示す様に、周縁部2のみに傾斜を設けた形状でも良い。周縁部2がICモジュールの周辺部に先に接触することで、ホットメルと接着剤が、外部端子付きICモジュール13と凹部との隙間から、はみでてしまうことを防ぐことができる。
図2に示す様に、プレスヘッド1面のへこみ部と周縁部2との差の最大値が0.01〜0.1mmであり、効果の確認については、0.50mmのへこみ部を持ったプレスヘッド1を用いた。プレスヘッド1面のへこみ部と周縁部2との差が0.01mmより少ないと、ラットな状態(0.00mm)に比べると、はみ出しにくくなるものの、プレス圧力が、周辺部に十分にかからず、接着剤が若干はみ出てしまう恐れがあり、0.1mmより大きいとモジュールが過度凸形状にて固定されてしまい、逆に印字不具合等の不具合を発生する恐れがある。
プレスヘッド1にはヒーターが配置されており、ヒーターによってプレスヘッド1を加熱し、所定の温度に保つ。プレス圧は電空レギュレータ等で制御される。プレスヘッドの材質は、真鍮を用いたが、超硬材等の硬い材質から、真鍮・銅等のやわらかい材質を選択することができる。
カード基材10に設けた凹部への外部端子付きICモジュール13の実装は、外部端子付きICモジュール13を凹部内に配置し、上部から熱圧プレスすることにより固定配置される。あらかじめICモジュールにホットメルト接着シートを仮貼りしておき、ピックアップ装置などによりICモジュールを凹部11内に配置する。ホットメルト接着シートは、tesa8420(tesa社製)の厚み0.060mmを用いた。へこみ部は、ホットメルト接着シート3の厚み等を考慮して適宜選択する。また、接着シートを用いずに、凹部にホットメルト接着を塗布しても構わない。
外部端子付きICモジュール13は、接触のみや、接触と非接触の兼用のいわゆるデュアルICモジュールがある。デュアルICモジュールを用いるデュアルICカードの場合、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材シートにアンテナコイルを形成したアンテナシートの両面に、厚み0.6mmのポリ塩化ビニル(PVC)からなる2層のコア基材と、コア基材の両面にそれぞれ厚み0.1mmの非晶質ポリエステルからなる外装基材を温度100〜120℃で熱ラミネートにより貼り合わせカード基材を作成した。
カード基材10にミリング加工により、外部端子付きICモジュール13を固定配置するための凹部11を形成する。開口部が縦11.9mm×横13.1mm、底部が縦12.05mm×横13.25mm、深さが0.21mm四角形状の第1の凹部11を形成し、さらに底部に、開口部が縦8.2mm×横8.5mm、底部が縦7.74mm×横8.04mm、深さが0.63mmの第2の凹部12を形成した。
外部端子付きICモジュール13は、外部端子のサイズが縦11.8mm×横13.0mmの四角形状で、外部端子付きモジュール基板の厚みが0.16mm、樹脂封止部の基板側の断面形状が縦7,70mm×横8.00mm、表面側形状が縦7.38mm×横7
.68mm、深さが0.44mmである。
.68mm、深さが0.44mmである。
外部端子のサイズは、凹部に対して0.1mm小さく、隙間は0.05mmである。各寸法は、固定配置する外部端子付きICモジュール13に合わせるため、この寸法に限定されるものではない。
プレスヘッド1の、外部端子付きICモジュール13と接する部分のサイズは、ICモジュール打ち抜きサイズと同寸法で、縦11.8mm×横13.0mmの四角形状とし、同様に、外部端子付きICモジュールの寸法によって変更する。
凹部加工済みの小切れカードを位置決めし、カード基材にザグリ加工で設けた凹部に、外部端子付きICモジュール13を配置する。次にプレスヘッド1を下降させて、外部端子付きICモジュールを熱圧着する。
この時のプレス条件は、温度180℃、プレス圧30N、プレス時間10秒とした。プレス条件はカードの材質の耐熱温度や、ホットメルト接着剤の特性に応じて適宜設定でき、範囲としては、プレス温度:100〜300℃、プレス圧10〜100N、プレス時間0.1秒〜30秒の範囲内であることが好ましい。
カード基材10に凹部を形成する時、アンテナコイルの接続部又はアンテナコイルとICモジュールを接続する接続部材の接続部が露出する様にし、外部端子付きICモジュール13を実装する時にアンテナコイルの接続部又は接続部材の接続部と接続させることができる。
また、外部端子付きICモジュール13に結合用コイルを設けておき、アンテナコイルにも電気的につながっている結合コイルを設けておき、結合コイル同士を介して電磁結合により接続することもできる。
また、カード基材10には保護層や絵柄層、磁気記録層を形成してもよい。保護層や絵柄層、磁気記録層は公知の方法で設けることができる。
本発明のカードでは、後加工として文字・数字・図形などのエンボス加工や、ホログラム箔等箔押し加工などの成形加工を施す。これらの加工は、公知の手法で形成することができる。なお、エンボスの領域・形状は、JIS X 6302−1で定められたものとする。箔押し条件は、温度が120〜180℃、圧力が1.0〜10MPa、時間が0.5〜3.0secが適している。
また、本発明では、多面付けのシート状のカード基材を用い、ICモジュールを実装した後カード小片に打ち抜くことによりカード化してもよい。カード小片への切り出しは、一般的にプレス機に取り付けた雄雌金型や中空の刃物による打ち抜きが用いられる。
この凹部にピックアップ装置を用いてICモジュールを配置し、熱圧プレスにより実装し、接触式ICカード及びデュアルICカードを得た。
本願発明の、プレスヘッド1面に、へこみ部を設けたプレスヘッド1を用いて、カード基材10に設けた凹部11に、外部端子付きICモジュール13を固定配置したものは、プレスヘッドの周縁部2が、外部端子付きICモジュール13の周辺部に先に接触することで、ホットメルト接着剤3は、隙間方向には進めず、凹部内に押され、凹部と外部端子付きICモジュールとの隙間から、余剰のホットメルト接着剤3のはみ出しは見られなかった。
1・・・プレスヘッド
2・・・周縁部
3・・・ホットメルトシート(接着剤)
4・・・接着剤はみだし
10・・・カード基材
11・・・第1凹部
12・・・第2凹部
13・・・外部端子付きICモジュール
2・・・周縁部
3・・・ホットメルトシート(接着剤)
4・・・接着剤はみだし
10・・・カード基材
11・・・第1凹部
12・・・第2凹部
13・・・外部端子付きICモジュール
Claims (4)
- あらかじめ裏面にホットメルト接着層を設けた外部端子付きICモジュールを、カード基材に形成された凹部に仮貼りし、加熱されたプレスヘッドを用いて熱圧プレスして固定配置するICカードの製造方法であって、
熱圧プレス時にICモジュールと接する前記プレスヘッドの面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であることを特徴とするICカードの製造方法。 - 前記プレスヘッド面のへこみ部と周縁部との差の最大値が0.01〜0.1mmであることを特徴とする請求項1に記載のICカードの製造方法。
- あらかじめ裏面にホットメルト接着層を設けた外部端子付きICモジュールを、カード基材に形成された凹部に仮貼りし、加熱されたプレスヘッドを用いて熱圧プレスして固定配置するICカードの製造装置であって、
熱圧プレス時にICモジュールと接する前記プレスヘッドの面の形状が、内側に向かってへこみ部を持ち、周縁部が飛び出した形状であることを特徴とするICカードの製造装置。 - 前記プレスヘッド面のへこみ部と周縁部との差の最大値が0.01〜0.1mmであることを特徴とする請求項3に記載のICカードの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012116340A JP2013242754A (ja) | 2012-05-22 | 2012-05-22 | Icカードの製造方法及びicカードの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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