JP2018028730A - Icカード及びicカードの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICモジュールの取り付け精度が良好なICカードを提供する。【解決手段】ICカード1は、接触型及び非接触型の通信機能を有するICチップ11及びICチップ11が実装面12aに実装されるモジュール基板12を有するICモジュール10と、ICモジュール10を収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部22を有するキャビティ21が設けられたカード基材20と、その平面方向の内側にICチップ11が位置するようにモジュール基板12の実装面12aのうちICチップ11が実装されていない非実装領域12cと非実装領域12cに対向するキャビティ21の底部22とを接合するシート状接着剤30と、を備えている。このICカード1では、シート状接着剤30がICチップ11よりも厚くなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、ICカード及びICカードの製造方法に関し、特に接触型及び非接触型の少なくとも一方の通信機能を有するICカード、及び、当該ICカードの製造方法に関する。
接触型及び非接触型の通信機能を有するICカードとして、例えば特許文献1に記載のICカードが知られている。このようなICカードでは、ICモジュールを収容可能なキャビティがカード基材に段付き形状で形成されており、キャビティ中央の開口部とこの中央開口部の外側に段付きで形成される外側開口部とが設けられている。そして、このICカードでは、中央開口部にICモジュールの主要部分(ICチップ等)が配置され、外側開口部の段差部に接着剤によりICモジュールの外枠部分が接合され、これによりICモジュールがカード基材に固定されている。
特開2012−043086号公報
上記のようなICカードでは、ICモジュールを収納するキャビティが段付き形状であることが一般的であり、例えば、外側開口部の深さに対応する領域(外側開口部及び中央開口部の一部を含む)を座ぐり加工やフラット加工により形成し、その後、その中央部に更に深い穴となる中央開口部に対応する領域を座ぐり加工やフラット加工により形成して、段付きキャビティを形成している。しかしながら、このような段付き形状のキャビティを有するICカードでは、外側開口部と中央開口部との相互の位置関係やそれぞれの深さ、更には接着剤の厚み等の多くの管理項目を細かに制御管理しておく必要があり、仮にこのような多くの管理項目を細かに制御管理していないとICモジュールがICカード表面から突出してしまう等の問題が発生してしまう虞があった。つまり、カード基材に対するICモジュールの取り付け精度が良好なICカードが望まれていた。また、このような取り付け精度の低下を抑制しようと製造の管理項目を多くし過ぎると、その分、加工時間が増加してしまい、効率的な製造を阻害してしまう虞もある。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、ICモジュールの取り付け精度が良好なICカード、及び、そのようなICカードを効率的に製造できるICカードの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、その一側面として、ICカードに関する。このICカードは、接触型及び非接触型の少なくとも一方の通信機能を有するICチップ及び当該ICチップがその一面に実装されるモジュール基板を有するICモジュールと、ICモジュールを収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部を有するキャビティが設けられたカード基材と、その平面方向の内側にICチップが位置するようにモジュール基板の一面である実装面のうちICチップが実装されていない非実装領域と当該非実装領域に対向するキャビティの底部とを接合するシート状接着部材と、を備えており、このシート状接着部材がICチップよりも厚くなっている。
このICカードでは、カード基材に設けるキャビティが段差なしの平坦な底部を有するものであり、ICモジュールをカード基材に接合させるためのシート状接着部材がICチップよりも厚くなっている。この場合、ICモジュールを収納するキャビティが段差のない平坦な底部を有する形状であることからその加工が容易であり、キャビティの深さ精度を高めに保つことができ、しかも、カード基材にICモジュールを接合する際、ICチップよりも厚いシート状接着部材の厚みを調整することで、ICチップをキャビティの底部等に押し付けることなくICカードの表面からICモジュールが飛び出さないように取り付けることができる。その結果、このICカードによれば、ICモジュールの取り付け精度を良好なものとすることが可能である。
上記ICカードでは、シート状接着部材は、その外周がICモジュールの外周に沿うように形成されていてもよい。この場合、シート状接着部材によるICモジュールのカード基材への接合をより確実なものとすることができる。
上記ICカードでは、シート状接着部材の平面方向内側にはICチップを配置可能な開口が設けられていてもよい。この場合、シート状接着部材によりICチップをより保護することが可能となる。
上記ICカードでは、シート状接着部材は、少なくとも第1及び第2の接着層がその厚み方向に直接又は他の部材を介して積層された積層部材であってもよい。この場合、異なる種類・機能の接着層を設けたり、または、製造の際に、ICモジュール側に一方の接着層を予め積層し、キャビティの底部側に他方の接着層を予め積層しておき、両者を接合するといった製造方法を採用して製造効率を向上させるといったこと等ができ、より柔軟な設計や製造方法を採用することが可能となる。
上記ICカードでは、シート状接着部材は、第1及び第2の接着層の間に配置されるコア材を有してもよく、当該コア材の厚みがICチップの実装面からの高さの半分以上であってもよい。この場合、コア材の厚みがその半分以上を占めることから、シート状接着部材の厚みの寸法変化を抑えることが可能となり(特にシート状接着部材の厚みが厚い場合)、ICモジュールの取り付け精度をより一層良好なものとすることができる。
上記ICカードでは、モジュール基板の厚みが0.03mm以上0.4mm以下であってもよい。この場合、より薄型化したICカードとすることができる。特にこのICカードでは、カード基材のキャビティが段差なく形成されているので、より薄型化したICカードであったとしても、その取り付け精度を良好なものとしたまま、容易にカードの薄型化を図ることが可能となる。
上記ICカードでは、モジュール基板の実装面における非実装領域に半田レジスト層が更に設けられていてもよい。この場合、ICモジュールをカード基材に取り付ける際、半田レジスト層の厚み分、シート状接着部材の厚みが嵩上げされることになり、ICチップがキャビティの底部に押し付けられること等をより確実に防止することができ、また、その取り付け精度を良好なものとすることができる。
上記ICカードでは、モジュール基板の実装面における非実装領域に、ICチップの長辺又は短辺に沿うように延在する溝又はスリットが設けられていてもよい。この場合、ICカードに曲げ応力が加わったとしても、溝又はスリットにより応力を吸収してICチップへ伝えないようにすることができるため、ICチップの破損等を防止でき、これにより、信頼性の高いICカードとすることができる。
上記ICカードでは、モジュール基板の実装面における非実装領域に、ICチップを取り囲むように配置された金属配線パターンが設けられていてもよい。この場合、ICモジュールをカード基材に取り付ける際、金属配線パターンの厚み分、シート状接着部材の厚みが嵩上げされることになり、ICチップがキャビティの底部に押し付けられること等をより確実に防止することができ、また、その取り付け精度を良好なものとすることができる。
また、本発明は、別の側面として、ICカードの製造方法に関する。このICカードの製造方法は、接触型及び非接触型の少なくとも一方の通信機能を有するICカードを製造する製造方法であって、通信機能を有するICチップがモジュール基板の一面に実装されたICモジュール、ICモジュールが取り付けられるカード基材、及び、中央に開口を有すると共にICモジュールをカード基材に接合するためのシート状接着部材を準備する工程と、カード基材の所定の箇所に、ICモジュールが収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部を有するキャビティを加工する工程と、ICモジュールのICチップがキャビティの底部側であって且つシート状接着部材の開口内に位置するように、シート状接着部材を介してICモジュールをキャビティの底部に接合する工程と、を備え、シート状接着部材がICチップよりも厚くなっている。
このICカードの製造方法では、ICモジュールが収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部を有するキャビティを加工し、ICチップよりも厚みのあるシート状接着部材によりICモジュールをこのキャビティの底部に接合している。この場合、カード基材に設けるキャビティが段差なしの形状であるため、キャビティの加工時間を従来よりも大幅に減らすことができ、しかも、主に製造管理する項目がキャビティの深さとシート状接着部材の厚みなどとに減らすことができるため、製造管理もしやすくなり、その結果、ICカードを効率的に製造することが可能となる。
本発明によれば、ICモジュールの取り付け精度が良好なICカード、及び、そのようなICカードを効率的に製造できるICカードの製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るICカードの分解斜視図である。 図2は、図1に示すICカードの一部拡大断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係るICカードの分解斜視図である。 図4は、図3に示すICカードの一部拡大断面図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係るICカードの一部拡大断面図である。 図6(a)は、本発明の第4実施形態に係るICカードのICモジュールを示す斜視図であり、図6(b)は、そのICカードの一部拡大断面図である。 図7は、本発明に係るICカードの変形例に用いられるICモジュールを示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るICカードについて詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いる場合があり、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るICカードの分解斜視図であり、図2は、図1に示すICカードのうちICモジュールが配置される領域を拡大した部分拡大断面図である。ICカード1は、例えば接触型及び非接触型の両方の通信機能を有するデュアルインターフェイスICカードであり、図1及び図2に示すように、接触及び非接触の両方の通信機能を担うと共に接触通信用の外部接続端子13を有するICモジュール10と、リーダーライター等の外部読み書き装置との非接触通信を行うためのアンテナシートが内部に埋め込まれたカード基材20と、ICモジュール10をカード基材20に接合するためのシート状接着剤30とを、を備えている。このようなICカード1では、ICモジュール10に設置された外部接続端子13がカード表面2側に露出しており、外部接続端子13がリーダーライター等の接点と接触して接触通信を行う。一方、カード基材20内に設けられたアンテナコイルは、リーダ―ライター等のアンテナと電磁結合して非接触通信を行う。ICカード1の接触通信機能は、例えば交信の確実性や安全性が求められるキャッシュカードやクレジットカードなどの用途に用いられる。一方、ICカード1の非接触通信機能は、例えば簡略且つ迅速な処理が求められる認証などの用途に用いられる。
ICモジュール10は、接触及び非接触の通信機能を有するICチップ11と、ICチップ11が実装面12aに実装されるモジュール基板12と、接触通信用の外部接続端子13と、を有している。モジュール基板12の実装面12aは、ICカード1の内側の面であり、モジュール基板12の外表面12bは、ICカード1の外表面2側の面であり、外表面12bは、ICカード1の外表面2の一部を構成する。ICモジュール10は、ホットメルトシート等の接着剤からなるシート状接着剤30により、カード基材20のキャビティ21(開口部)に装着される。なお、ICモジュール10は、カード基材20内に設けられる非接触通信用のアンテナコイルと電気的に接続されるための結合コイル(不図示)を有することができる。
モジュール基板12は、例えばFR−4やCEM3等のガラスエポキシ樹脂板やPI・PET等の樹脂フィルムから構成される絶縁性の略矩形の基板である。モジュール基板12は、例えば0.03mm〜0.4m程度の厚みを有しており、好ましくは、その厚みが0.1mm以上である。なお、後述するカード基材20の厚みは0.6mm〜0.9mm程度であり、モジュール基板12は、その半分以下の厚みとなっている。また、ICチップ11は、このようなモジュール基板12の実装面12aの略中央部分に実装され、その外側部分が非実装領域12cとして画定されている。
外部接続端子13は、モジュール基板12の外表面12b側に形成されており(図2では省略)、外部のリーダーライター等と接続して、接触通信を行うための端子である。外部接続端子13は、複数の端子から構成されており、例えばそれらの端子位置がJIS X6320−2:2009(ISO/IEC7816:2007)により規定されている。
カード基材20は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレンテレフタレート共重合体(PET−G)等の絶縁性や耐久性を備えた材料から構成され、その一部(例えば図示左上方)にキャビティ(開口部)21が設けられた略矩形形状の基材である。このキャビティ21には、ICモジュール10が、ICチップ11がキャビティ21の底部22側に位置するように収納される。カード基材20は、例えば複数の基材から構成されており、非接触通信を行うアンテナシートがその間に挟み込まれるように熱ラミネート又は接着剤等による加工で一体化するように製造されている。アンテナコイルは、外部のリーダーライター等との間で非接触通信による信号の授受の他、電力の受給を電磁結合方式によって非接触状態で行うことができる。
カード基材20のキャビティ21は、ICモジュール10を収容可能な平面方向の広さ及び深さを有しており、その底部22が段差のない平坦な形状を呈している有底の凹部である。キャビティ21は、カード基材20等に対してミリング加工(座繰り加工)等を行うことにより、その深さが例えば均一となるように形成されている。
シート状接着剤30は、ICモジュール10をカード基材20のキャビティ21内に収納して接合させるためのシート状接着部材であり、例えば、例えばポリエステル系接着剤から構成される。シート状接着剤30は、その外周がICモジュール10の外周に沿うように略矩形に形成されており、その平面方向の内側に開口部31が打ち抜き加工等により予め設けられている。シート状接着剤30は、ICモジュール10をカード基材20(キャビティ21)に取り付ける際、モジュール基板12の実装面12aのうちICチップ11が実装されていない非実装領域12cと、この非実装領域12cに対向するキャビティ21の底部22とを接合し、ICチップ11をその平面方向の内側(開口部31内)に収納する。シート状接着剤30は、その厚みがICチップ11よりも厚くなるように調整されており、これにより、ICチップ11とキャビティ21の底部22との間に空隙Sが形成され、ICチップ11がキャビティ21の底部22に接触しないように構成されている。また、シート状接着剤30は、その厚みを更に調整することで、ICカード1への取り付けを行った際に、ICモジュール10の外表面12bがICカード1の表面2に一致するようにしている。なお、ここでいうICチップ11の高さは、モジュール基板12の実装面12aからのICチップ11の高さである。
このような構成のICカード1は、以下のように製造することができる。まず、それぞれの通信機能を有するICチップ11がモジュール基板12の一面に実装されたICモジュール10、ICモジュール10が取り付けられるカード基材20、及び、中央に開口部31を有すると共にICモジュール10をカード基材20に接合するためのシート状接着剤30をそれぞれ準備する。
次に、このカード基材20の所定の箇所(図1では例えば図示左上方)に、ICモジュール10が収容可能な平面方向広さ及び均一の深さを有し、段差がない平坦な底部22を有するキャビティ21を、ミリング加工等により形成する。そして、ICモジュール10のICチップ11がキャビティ21の底部22側であって且つシート状接着剤30の開口部31内に位置するように、シート状接着剤30を介してICモジュール10をキャビティ21の底部22に接合する。なお、この際、シート状接着剤30はICチップ11の高さよりも厚いものを用いると共に、ICモジュール10の外表面12aがICカード1の表面2に一致するような厚さに調整されている。以上により、図1及び図2に示すICカード1を製造することができる。
このICカード1の製造方法では、ICモジュール10が収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部22を有するキャビティ21を加工し、ICチップ11よりも厚みのあるシート状接着剤30によりICモジュール10をこのキャビティ21の底部22に接合している。このようにカード基材20に設けるキャビティ21が段差なしの形状であるため、キャビティ21の加工時間を従来よりも大幅に減らすことができ、しかも、主に製造管理する項目がキャビティ21の深さとシート状接着剤30の厚みなどとに減らすことができるため、製造管理もしやすくなる。その結果、本実施形態に係る製造方法によれば、ICカード1を効率的に製造することができる。
以上、本実施形態に係るICカード1によれば、カード基材20に設けるキャビティ21が段差なしの平坦な底部22を有するものであり、ICモジュール10をカード基材20に接合させるためのシート状接着剤30がICチップ11よりも厚くなっている。このように、ICモジュール10を収納するキャビティ21が段差のない平坦な底部22を有する形状であることからその加工が容易であり、キャビティ21の深さ精度を高めに保つことができ、しかも、カード基材20にICモジュール10を接合する際、ICチップ11よりも厚いシート状接着剤30の厚みを調整することで、ICチップ11をキャビティ21の底部22等に押し付けることなくICカード1の表面2からICモジュール10が飛び出さないように取り付けることができる。その結果、このICカード1によれば、ICモジュール10の取り付け精度を良好なものとすることができる。
また、本実施形態に係るICカード1によれば、シート状接着剤30は、その外周がICモジュール10の外周に沿うように形成されている。このため、シート状接着剤30によるICモジュール10のカード基材20への接合をより確実なものとすることができる。
また、本実施形態に係るICカード1によれば、シート状接着剤30の平面方向内側にはICチップ11を配置可能な開口部31が設けられている。このため、シート状接着剤30によりICチップ11をより保護することが可能となる。
また、本実施形態に係るICカード1によれば、モジュール基板12の厚みが0.03mm以上0.4mm以下であってもよい。この場合、より薄型化したICカード1とすることができる。特にこのICカード1では、カード基材20のキャビティ21が段差なく形成されているので、より薄型化したICカードであったとしても、その取り付け精度を良好なものとしたまま、容易にカードの薄型化を図ることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第2実施形態に係るICカードについて説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係るICカードの分解斜視図であり、図4は、図2に示すICカードのうちICモジュールが配置される領域を拡大した部分拡大断面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係るICカード1と相違する点について主に説明し、同じ点については、説明を省略する場合がある。
図3及び図4に示すように、ICカード1aは、第1実施形態のICカード1と同様、デュアルインターフェイスICカードであり、ICモジュール10aと、カード基材20と、シート状接着剤30とを、を備えている。第2実施形態に係るICカード1aでは、第1実施形態と異なり、ICモジュール10aのICチップ11が封止材14によってその表面全体が封止されており、また、シート状接着剤30が2つ積層されたシート状接着部材を用いている。第2実施形態に係るICカード1aでは、ICチップ11が封止材14によって覆われて保護されており、その高さが第1実施形態よりも高くなっているが、2つのシート状接着剤30を積層したシート状接着部材の厚みが、この封止されたICチップ11よりも厚いことから、封止材14によって封止されたICチップ11とキャビティ21の底部22との間に十分は空隙Sが残るようになっている。
以上、本実施形態に係るICカード1aでは、第1実施形態に係るICカード1と同様の作用効果を奏することに加え、2つの接着層である2つのシート状接着剤30がその厚み方向に直接積層されている。このような構成のため、このICカード1aでは、例えば、異なる種類・機能のシート状接着剤30を設けたり、または、製造の際に、ICモジュール10側に一方のシート状接着剤30を予め積層し、キャビティ21の底部22側に他方のシート状接着剤30を予め積層しておき、両者を接合するといった製造方法を採用して製造効率を向上させるといったこと等ができ、より柔軟な設計や製造方法を採用することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態に係るICカードについて説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係るICカードの一部拡大断面図である。なお、以下の説明では、第1及び第2実施形態に係るICカード1及び1aと相違する点について主に説明し、同じ点については、説明を省略する場合がある。
図5(a)に示すように、ICカード1bは、第1実施形態のICカード1と同様、デュアルインターフェイスICカードであり、ICモジュール10と、カード基材20と、シート状接着部材30bとを、を備えている。第3実施形態に係るICカード1bでは、第1実施形態と異なり、シート状接着部材30bが、2つの接着層32,33と、これら2つの接着層32,33間に配置されるコア材34とを備えて構成されている。このコア材34の厚みは、ICチップ11の実装面12aからの高さの半分以上であることが好ましい。このコア材34は、例えば、PETから構成されている。この場合、コア材34の厚みがその半分以上を占めることから、シート状接着部材30bの厚みの寸法変化を抑えることが可能となり(特にシート状接着部材30bの厚みを厚くする必要がある場合)、ICモジュール10の取り付け精度をより一層良好なものとすることができる。その他の作用効果については、第1及び第2実施形態に係るICカード1及び1aと同様であり、例えば、シート状接着部材30bの厚みがICチップ11よりも厚いことから、ICチップ11とキャビティ21の底部22との間に空隙Sを設けることができる。なお、接着層32,33に用いられる接着剤は第1実施形態と同様のものを適宜用いることができる。
また、第3実施形態に係るICカード1cとして、図5(b)に示すように、ICモジュール10のICチップ11を封止材14で封止するようにしてもよい。この場合でも、第1及び第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第4実施形態]
次に、図6を参照して、本発明の第4実施形態に係るICカードについて説明する。図6(a)は、本発明の第4実施形態に係るICカードのICモジュールを示す斜視図であり、図6(b)は、そのICカードの一部拡大断面図である。なお、以下の説明では、第1及び第2実施形態に係るICカード1及び1aと相違する点について主に説明し、同じ点については、説明を省略する場合がある。
図6(b)に示すように、ICカード1dは、第1実施形態のICカード1と同様、デュアルインターフェイスICカードであり、ICモジュール10bと、カード基材20と、シート状接着剤30とを、を備えている。第4実施形態に係るICカード1dでは、図6(a)に示すように、そのICモジュール10bにおいて、モジュール基板12の実装面12aにおける非実装領域(ICチップ11が実装されていない領域)12c上に、枠状の半田レジスト層15が形成されている。
このようなICカード1dでは、第1及び第2実施形態と同様の作用効果を奏することができることに加え、更に、モジュール基板12の実装面12aにおける非実装領域12cに半田レジスト層15が更に設けられていることから、ICモジュール10をカード基材20に取り付ける際、半田レジスト層15の厚み分、シート状接着剤30の厚みが嵩上げされることになり、封止材14により封止されたICチップ11がキャビティ21の底部22に押し付けられること等をより確実に防止することができ、また、その取り付け精度を良好なものとすることができる。
以上、本実施形態に係るICカード1,1a〜1dについて説明してきたが、本発明に係るICカードは、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形を適用することができる。例えば、上記のICカード1,1a〜1dでは、接触型及び非接触型の両方の通信機能を有するデュアルインターフェイスICカードを例にとって説明したが、本発明に係るICカードはこれに限定されず、接触型及び非接触型の少なくとも一方の通信機能を有するICチップを備えるICカードであってもよい。
また、上記ICカード1,1a〜1cでは、ICモジュールのモジュール基板12の実装面12a(非実装領域12c)に特に何も設けない構成を採用したが、例えば図7に示すような構成を採用してもよい。図7は、本発明に係るICカードの変形例に用いられるICモジュールを示す斜視図である。より具体的には、図7(a)に示すように、モジュール基板12の実装面12aにおける非実装領域12cに、ICチップ11の長辺又は短辺に沿うように延在する溝又はスリット16を設けたICモジュール10cとし、これを用いてICカードを形成してもよい。この場合には、仮にICカードに曲げ応力が加わったとしても、溝又はスリット16により応力を吸収してICチップ11へ伝えないようにすることができるため、ICチップ11の破損等を防止でき、これにより、信頼性の高いICカードとすることができる。
また、図7(b)に示すように、モジュール基板12の実装面12aにおける非実装領域12cに、ICチップ11を取り囲む(周回する)ように配置された金属配線パターン17を設けるようにしてもよい。この場合には、ICモジュール10dをカード基材20に取り付ける際、金属配線パターン17の厚み分、シート状接着剤30の厚みが嵩上げされることになり、ICチップ11がキャビティ21の底部22に押し付けられること等をより確実に防止することができ、また、その取り付け精度を良好なものとすることができる。この金属配線パターン17は、閉ループであってもなくてもよい。また、ここで用いられるモジュール基板は、1層の基板に限られず、2層以上の基板から構成されていてもよい。なお、上記第1〜第4実施形態及び上述した変形例のそれぞれの構成を適宜組み合わせて、本発明に係るICカードを構成するようにしてもよい。
1,1a〜1d…ICカード、10,10a〜10d…ICモジュール、11…ICチップ、12…モジュール基板、12a…実装面、12c…非実装領域、15…半田レジスト層、16…溝又はスリット、17…金属配線パターン、20…カード基材、21…キャビティ、22…底部、30…シート状接着剤、31…開口部、32,33…接着層、34…コア材。

Claims (10)

  1. 接触型及び非接触型の少なくとも一方の通信機能を有するICチップ及び当該ICチップがその一面に実装されるモジュール基板を有するICモジュールと、
    前記ICモジュールを収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部を有するキャビティが設けられたカード基材と、
    その平面方向の内側に前記ICチップが位置するように前記モジュール基板の前記一面である実装面のうち前記ICチップが実装されていない非実装領域と当該非実装領域に対向する前記キャビティの前記底部とを接合するシート状接着部材と、を備え、
    前記シート状接着部材が前記ICチップよりも厚い、ICカード。
  2. 前記シート状接着部材は、その外周が前記ICモジュールの外周に沿うように形成されている、請求項1に記載のICカード。
  3. 前記シート状接着部材の平面方向内側には前記ICチップを配置可能な開口が設けられている、請求項1又は2に記載のICカード。
  4. 前記シート状接着部材は、少なくとも第1及び第2の接着層がその厚み方向に直接又は他の部材を介して積層された積層部材である、請求項1〜3の何れか一項に記載のICカード。
  5. 前記シート状接着部材は、前記第1及び第2の接着層の間に配置されるコア材を有し、当該コア材の厚みが前記ICチップの厚みの半分以上である、請求項4に記載のICカード。
  6. 前記モジュール基板の厚みが0.03mm以上0.4mm以下である、請求項1〜5の何れか一項に記載のICカード。
  7. 前記モジュール基板の前記実装面における前記非実装領域の上に半田レジスト層が更に設けられている、請求項1〜6の何れか一項に記載のICカード。
  8. 前記モジュール基板の前記実装面における前記非実装領域の上に、前記ICチップの長辺又は短辺に沿うように延在する溝又はスリットが設けられている、請求項1〜7の何れか一項に記載のICカード。
  9. 前記モジュール基板の前記実装面における前記非実装領域の上に、前記ICチップを取り囲むように配置された金属配線パターンが設けられている、請求項1〜8の何れか一項に記載のICカード。
  10. 接触型及び非接触型の少なくとも一方の通信機能を有するICカードを製造する製造方法であって、
    前記通信機能を有するICチップがモジュール基板の一面に実装されたICモジュール、前記ICモジュールが取り付けられるカード基材、及び、中央に開口を有すると共に前記ICモジュールを前記カード基材に接合するためのシート状接着部材を準備する工程と、
    前記カード基材の所定の箇所に、前記ICモジュールが収容可能な平面方向広さであって段差なしの平坦な底部を有するキャビティを加工する工程と、
    前記ICモジュールの前記ICチップが前記キャビティの底部側であって且つ前記シート状接着部材の開口内に位置するように、前記シート状接着部材を介して前記ICモジュールを前記キャビティの底部に接合する工程と、を備え、
    前記シート状接着部材が前記ICチップよりも厚い、ICカードの製造方法。
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