JP2013239805A - 光伝送システムにおける局側装置およびフレーム転送方法 - Google Patents

光伝送システムにおける局側装置およびフレーム転送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】転送処理用回路規模の大幅増大を抑制しつつ、ブロードキャストフレームおよび異なる下り送信速度のフレームに対応し、運用形態に応じて不要な消費電力を削減する。
【解決手段】フレーム転送処理部20が、下り伝送系統ごとに、バッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、および下りフレームのLLIDがブロードキャストLLIDの場合に当該LLIDを所定LLIDに書き換えるLLID変換部29A,29Bとを有し、電源制御部30が、設定信号に応じて、使用状態となる下り伝送系統に対応するバッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bのすべてに電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するバッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bへの一部またはすべてへの電源供給を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フレーム転送技術に関し、特に光伝送システムで用いられる局側装置において、PONシステムと事業者側ネットワーク(サービス網)の上位装置との間でやり取りされるフレームを転送するためのフレーム転送技術に関する。
2009年にIEEE802.3avにおいて10G−EPON(10 Gigabit Ethernet Passive Optical Network:Ethernetは登録商標)の標準化が完了した。10G−EPONの特徴は、既に広く普及しているGE−PON(Gigabit Ethernet Passive Optical Network:非特許文献1参照)の10倍の高速伝送が可能なことである。さらに、既存のGE−PONと10G−EPONを混在させて利用できるという特徴がある。
GE−PONと10G−EPONを混在させて利用する場合は、1G下り信号と10G下り信号で異なる波長を使用するWDM技術を用い、1G下り信号間と10G下り信号間のそれぞれにおいてTDM技術を用いる。上り信号においては、1G上り信号と10G上り信号で同一の波長を使用し、1G上り信号と10G上り信号をまとめてTDMA技術を用いる。すなわち、1G下り信号、10G下り信号、および、上り信号で異なる3種類の波長を用いる。
図14は、従来のGE−PON用のOLTの要部を示すブロック図である(例えば、特許文献1など参照)。図15は、従来のGE−PON用のOLTで用いられるフレーム転送処理部の要部を示すブロック図である。
従来のGE−PON用のOLT50では、フレーム転送処理部60で、事業者ネットワークNW側の上位装置(図示せず)からの下りフレームの宛先MACアドレスにより、下りフレームの宛先ONUを決定する。このため、ONUからの上りフレームの送信元MACアドレスを、フレーム転送処理部60におけるMACアドレス登録部61A(図15)が、送信元ONUのLLID(Logical Link ID)に括りつけてMACアドレス検索テーブル61Bへ登録しておく。そして、上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスが、MACアドレス検索テーブル61Bに登録済みであれば、MACアドレス検索部61Cで、そのMACアドレスに括りつけられたLLIDを宛先ONUと判断する機能が搭載されている。
図14に示されたOLT50において、第1の送受信回路51は、PONを介してONUとの間でフレームを送受信するための回路である。
第2の送受信回路57は、事業者ネットワークとのインターフェースになる回路である。
フレーム分離部52は、第1の送受信回路51より入力されたフレームのうち、OLT50宛てのフレーム(PONの制御に用いられる制御フレーム)を制御フレーム処理部53へ送信するとともに、その他のフレームをフレーム転送処理部60へ送信する処理部である。
フレーム多重部55は、フレーム転送処理部60からの下りフレームと制御フレーム処理部53からの制御フレームを時分割的に多重し、第1の送受信回路51に対して送信する処理部である。
フレーム転送処理部60は、フレーム分離部52と第2の送受信回路57の双方から受信したフレームについて、それぞれ宛先MACアドレスに基づき、フレームの転送処理を行う処理部である。
制御フレーム処理部53は、各ONUにLLIDを自動的に割り当てるための発見処理(Discoveryプロセス)や上り信号(ONUからOLT宛ての信号)の調停といった、PONの制御に関する処理や、各ONUのLLID等のPON−IFポート情報を帯域割当処理部54へ転送する処理を行う処理部である。
帯域割当処理部54は、制御フレーム処理部53からの要求に従い、ONUへの帯域(送信開始時刻と送信データ量)を割り当てる処理や、制御フレーム処理部53から転送されたPON−IFポート情報を管理する処理を行う処理部である。
また、図15に示したフレーム転送処理部60において、MACアドレス登録部61Aは、ONUからの上りフレームの送信元MACアドレスに基づいてMACアドレス検索テーブル61Bを検索し、送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル61Bに登録されていない場合は登録情報を設定し(新規登録)し、送信元MACアドレスが既にMACアドレス検索テーブル61Bに登録されている場合は登録情報を更新する(もしくは、更新しないようにしてもよい)。MACアドレス検索テーブル61Bには、各MACアドレスに対応するLLID情報が登録されている。
MACアドレス検索部61Cは、上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスに基づいて、MACアドレス検索テーブル61Bから、対応するLLIDを読み出して、下りフレームに付与するLLIDを決定する。
レイテンシ吸収部61Dは、受信した下りフレームに遅延を付加して、MACアドレス検索部61CでのLLID決定処理によるレイテンシを吸収する。
出力合成部61Eは、レイテンシ吸収部61Dからの下りフレームのプリアンブルに、MACアドレス検索部61Cで決定されたLLIDを挿入することにより、送信する下りフレームに宛先LLIDを付与する。
10G−EPONシステムにおいて、1G−ONU宛と10G−ONU宛の下りフレームが混在した場合も同様に、宛先ONUのLLIDを決定することが可能であるが、そのLLIDがどちらの種類のONUなのかを別途確認して、該当のレートの下りフレーム出力から送信する必要がある。しかしながら、従来のGE−PON用のOLT50にはそのような機能は搭載されていない。
図16は、従来のGE−PON用のOLT50にLLIDからONUの種類を確認して該当のレートの下りフレーム出力から送信させるための機能を追加する場合の例として考えられる、フレーム転送処理の要部構成を示すブロック図である。このフレーム転送処理部60Aでは、MACアドレスの登録・検索を行うMACアドレス処理部61に加え、MACアドレス処理部61で下りフレームに挿入されたLLIDから下り送信速度情報を決定して、その下り送信速度情報を下りフレームに付加する回路として下り送信速度処理部62を設けている。
図16において、速度情報登録部62Aは、受信した上りフレームのプリアンブルに挿入されている、送信元ONUのLLIDに対応する下り送信速度情報を、帯域割当処理部54から読み出して、当該LLIDと下り送信速度情報とを対応付けて、下り送信速度管理テーブル62Bに登録する。
下り送信速度管理テーブル62Bには、各ONUのLLIDに対応する下り送信速度情報が登録されている。下り送信速度検索部62Cは、下りフレームの宛先LLIDに基づいて下り送信速度管理テーブル62Bから下り送信速度情報を読み出して、送信する下りフレームの下り送信速度情報を決定する。
第2のレイテンシ吸収部62Dは、宛先LLIDが付加された下りフレームに遅延を付加して、下り送信速度検索部62Cでの下り送信速度決定処理によるレイテンシを吸収する。
第2の出力合成部62Eは、第2のレイテンシ吸収部62Dから出力された下りフレームに、下り送信速度検索部62Cでの検索により読み出された下り送信速度情報を付与する。
なお、この図16では、速度情報登録部62Aに対して、上りフレームと帯域割当処理部54から下り送信速度情報が入力されているが、このような登録用の回路は必ずしも必要ではない。OLT50を制御・管理するソフトウェアが、LLID毎の下り送信速度情報を把握しているので、このソフトウェアにより、下り送信速度管理テーブル62Bに必要な情報を書き込むことが可能である。
例えば、GE−PON用のONUと10G−EPON用のONUの両方との通信が可能なOLTにおいて、IEEE802.3av規格で標準化されたONUのauto discoveryにより、接続するONUがGE−PON用のONUなのか、それとも、10G−EPON用のONUなのかをソフトウェアにより認識し、そのONUに割り当てたLLIDとその下り送信速度情報(1Gもしくは10G)とを対応付けて、下り送信速度管理テーブル62Bに登録する。
特開2009−260668号公報
「技術基礎講座[GE-PON技術]第1回 PONとは」、NTT技術ジャーナル、Vol.17、No.8、pp.71-74、2005.
しかしながら、上述したフレーム転送処理部60Aの構成では、送信速度決定処理を実行するためのハードウェアの追加が必要となる。
また、上述したフレーム転送処理部60Aを設けたOLTでは、下り送信速度情報に合わせて下りフレームの出力ポートを複数設ける構成とすることが考えられる。しかし、下りの出力ポートを複数設けたOLTでは、下りフレームの宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスだった場合、入力フレームのコピーを行って複数の出力ポートから出力することが必要であり、そのためのフレーム転送処理用のハードウエア(回路)の搭載も必要となる。
このため、10G−EPONシステムでは、OLTにおいて、フレーム転送処理用の回路規模が大幅に増大して、装置が大型化するという問題点があった。また、このようなフレーム転送処理用回路の規模増大に起因して、消費電力、さらには装置コストなどが増大するという問題点があった。
また、OLTにおいて、下り送信速度情報に合わせて下りフレームの出力ポートを複数設ける構成とした場合、ユーザ装置(ONUを含む)と事業者ネットワークのうち、特定の組み合わせ間でのみ、当該OLTを介して接続するという運用形態も存在しうる。例えば、OLTとして使用する装置(ハードウエア)はまったく同じものだが、あるOLTでは、GE−PON用のONUと10G−EPON用のONUの両方を接続するのに対して、別のOLTでは10G−EPON用のONUだけしか接続しないという運用が想定される。したがって、各出力ポートに対応する回路に対して電源を常時供給した場合、未運用の出力ポートに対応する回路にも電源を常時供給することになるため、運用形態によっては、OLTの消費電力(の一部)が無駄に消費されるという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、フレーム転送処理用回路規模の大幅増大を抑制しつつ、ブロードキャストフレームおよび異なる下り送信速度のフレームに対応でき、かつ、運用形態に応じて不要な消費電力を削減(省電力化)できるフレーム転送技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるOLTは、光伝送路を介して複数の加入者側装置を接続するとともに、SNI(Service Node Interface)を介して上位装置を接続し、これら加入者側装置と上位装置との間でやり取りするフレームを相互に転送処理する光伝送システムにおける局側装置であって、前記光伝送路を介して前記加入者側装置からの上りフレームを受信する受信回路と、予め設定された下り伝送速度で前記加入者側装置への下りフレームを送信する伝送系統ごとに設けられて、当該伝送系統で送信する前記下りフレームを、前記光伝送路を介して当該下り伝送速度で送信する複数の送信回路と、前記SNIを介して当該上位装置へ前記上りフレームを送信するとともに、当該SNIを介して当該上位装置からの前記下りフレームを受信する送受信回路と、前記送受信回路で受信した前記下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する前記加入者側装置の識別子情報と前記加入者側装置への下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルから取得して、当該識別子情報を当該下りフレームに付与した後、前記送信回路のうち当該転送指示情報と対応する下り伝送系統の送信回路へ転送するフレーム転送処理部と、外部からの設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路への電源供給を遮断する電源制御部とを備え、前記フレーム転送処理部は、前記MACアドレス検索テーブルと、前記上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する識別子情報と転送指示情報とを前記MACアドレス検索テーブルから読み出すMACアドレス検索部と、前記MACアドレス検索部によって読み出された識別子情報と転送指示情報とを前記上位装置からの下りフレームに書き込む情報書込部と、前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記送信回路への下りフレームを一時的に保持する複数のバッファと、前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報に従ってその転送指示情報が示す系統の前記バッファへ当該下りフレームを書き込むバッファ書き込み制御部と、前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファから前記下りフレームを読み出す複数のバッファ読み出し制御部と、前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファ読み出し制御部により読み出された前記下りフレームに付与されている前記識別子情報を確認し、当該識別子情報の書き換えが必要な場合に、当該識別子情報を所定の識別子情報に書き換える複数の識別子情報変換部とを有し、前記電源制御部は、前記設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のすべてに電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のうちの一部またはすべてへの電源供給を遮断するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記光伝送システムにおける局側装置の一構成例は、前記加入者側装置からの上りフレームに、当該フレームに書き込まれている前記識別子情報に予め対応付けられた下り出力速度情報を書き込む上り入力部をさらに備え、前記フレーム転送処理部は、前記受信回路で受信した上りフレームの送信元MACアドレスが前記MACアドレス検索テーブルに登録されているか否かを確認し、登録されていない場合、その上りフレームに書き込まれている下り出力速度情報を前記転送指示情報とし、この転送指示情報をそのフレームの送信元MACアドレスと識別子情報とに対応付けて、前記MACアドレス検索テーブルに登録するMACアドレス登録部を有するものである。
また、本発明にかかる上記光伝送システムにおける局側装置の一構成例は、前記フレーム転送処理部が、前記下り伝送系統ごとに設けられた前記バッファは、前記下りフレームに割り当てられる優先度ごとに複数のバッファを有し、前記電源制御部は、前記設定信号に応じて前記バッファへの電源供給を制御する際、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記バッファへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記バッファへの電源供給を遮断するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記光伝送システムにおける局側装置の一構成例は、前記設定信号が、使用する下り伝送系統を示す伝送系統選択情報と、使用する優先度を示す優先度選択情報とを含み、前記電源制御部は、前記設定信号内の前記伝送系統選択情報と優先度選択情報に基づいて、使用状態となる下り伝送系統のうち、使用状態となる優先度のバッファへ電源を供給するとともに、未使用状態となる優先度のバッファへ電源供給を遮断し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記バッファへの電源供給を遮断するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記光伝送システムにおける局側装置の一構成例は、前記バッファ書き込み制御部が、前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報が複数の下り伝送系統の送信回路への転送を示していた場合、複数の系統のバッファへ当該下りフレームを書き込むようにしたものである。
また、本発明にかかるフレーム転送方法は、光伝送路を介して複数の加入者側装置を接続するとともに、SNI(Service Node Interface)を介して上位装置を接続し、これら加入者側装置と上位装置との間でやり取りするフレームを相互に転送処理する光伝送システムにおける局側装置で用いられるフレーム転送方法であって、受信回路が、前記光伝送路を介して前記加入者側装置からの上りフレームを受信する受信ステップと、複数の送信回路が、予め設定された下り伝送速度で前記加入者側装置への下りフレームを送信する伝送系統ごとに設けられて、当該伝送系統で送信する前記下りフレームを、前記光伝送路を介して当該下り伝送速度で送信する送信ステップと、送受信回路が、前記SNIを介して当該上位装置へ前記上りフレームを送信するとともに、当該SNIを介して当該上位装置からの前記下りフレームを受信する送受信ステップと、フレーム転送処理部が、前記送受信回路で受信した前記下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する前記加入者側装置の識別子情報と前記加入者側装置への下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルから取得して、当該識別子情報を当該下りフレームに付与した後、前記送信回路のうち当該転送指示情報と対応する下り伝送系統の送信回路へ転送するフレーム転送処理ステップと、電源制御部が、外部からの設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路への電源供給を遮断する電源制御ステップとを備え、前記フレーム転送処理部は、前記MACアドレス検索テーブルと、前記上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する識別子情報と転送指示情報とを前記MACアドレス検索テーブルから読み出すMACアドレス検索部と、前記MACアドレス検索部によって読み出された識別子情報と転送指示情報とを前記上位装置からの下りフレームに書き込む情報書込部と、前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記送信回路への下りフレームを一時的に保持する複数のバッファと、前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報に従ってその転送指示情報が示す系統の前記バッファへ当該下りフレームを書き込むバッファ書き込み制御部と、前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファから前記下りフレームを読み出す複数のバッファ読み出し制御部と、前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファ読み出し制御部により読み出された前記下りフレームに付与されている前記識別子情報を確認し、当該識別子情報の書き換えが必要な場合に、当該識別子情報を所定の識別子情報に書き換える複数の識別子情報変換部とを有し、前記電源制御ステップは、前記設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のすべてに電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のうちの一部またはすべてへの電源供給を遮断するようにしたものである。
本発明によれば、下りフレームの送信処理をMACアドレス検索テーブルへのアクセスだけで処理することが可能となり、またブロードキャストMACアドレスだった場合等、全ての下り伝送系統のバッファへ下りフレームのコピーを行って、そのコピーした下りフレームを全ての下り伝送系統から出力することができる。したがって、ブロードキャストフレームを転送処理する機能を搭載した場合であっても、フレーム転送処理用回路規模の大幅増大を抑制しつつ、1G−ONU宛と10G−ONU宛の下りフレームが混在する10G−EPONシステムに対応することができるようになる。
これに加えて、異なる下り送信速度ごとに複数の下り伝送系統を備えるとともに、ブロードキャストフレームに対応するため、入力フレームのコピーを行って複数の出力ポートへ出力するための回路などが必要となるなど、OLTのフレーム転送処理用回路規模が大きくなって、装置が大型化した場合でも、不要なフレーム転送処理用回路への電源供給が遮断されるため、OLT全体の消費電力を削減(省電力化)することが可能となる。
また、電源制御部が、回路の電力制御を行う際、使用状態が変更された下り伝送系統を構成するすべての回路や、出力ポートそのものなど、1つの基板ユニットやモジュールを単位として電力制御するのではなく、これら基板ユニットやモジュール内に実装されている回路の一部である、フレーム転送処理を実行するフレーム転送処理用回路を対象として電力制御を行うため、電力制御時における大幅な電力変動を抑制でき、電力制御に起因して発生する電源ノイズを低減することも可能となる。
第1の実施の形態にかかるPONシステムの構成を示すブロック図である。 PON区間で伝送されるフレームの構成例である。 第1の実施の形態にかかるOLTの構成例である。 第1の実施の形態にかかるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。 MACアドレス検索テーブルの構成例である。 下りフレームの宛先LLIDと出力先の決定手順を示すフローチャートである。 下り転送指示部から出力されるフレームの構成例である。 本発明の第2の実施の形態にかかるOLTの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。 上り入力部から出力されるフレームの構成例である。 MACアドレス検索テーブルへの登録情報の自動設定手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。 下り優先度指示部から出力されるフレームの構成例である。 従来のGE−PON用のOLTの要部を示すブロック図である 従来のGE−PON用のOLTで用いられるフレーム転送処理部の要部を示すブロック図である。 従来のGE−PON用OLTのフレーム転送処理部に10G−EPON対応の機能を追加する場合を想定したフレーム転送処理の要部構成を示すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるPONシステムPXについて説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるPONシステムの構成を示すブロック図である。図2は、PON区間で伝送されるフレームの構成例を示す図である。
図1に示すように、このPONシステムPXにおいて、ONU2A,2B,2Cは、UNI(User Network Interface)を介して、それぞれユーザ装置1A,1B,1Cと接続されている。
このPONシステムPXにおいて、ONU2Aの上り速度および下り速度は1Gbpsとされ、ONU2Bの上り速度および下り速度は10Gbpsとされ、ONU2Cの上り速度は1Gbps、ONU2Cの下り速度は10Gbpsとされている。
各ONU2A,2B,2Cは、光通信路を介して1つの光スプリッタ3に共通接続されており、さらにこの光スプリッタ3は、分離多重装置4を介して1つのOLT10と接続されている。
また、OLT10には、SNI(Service Node Interface)側に設けられたSNIポート(図示せず)に、SNIを介して上位装置5が接続されている。また、上位装置5には、事業者側のネットワーク(サービス網)NWが接続されている。
このPONシステムPXのPON区間、すなわちONU2A,2B,2CとOLT10との区間では、図2に示すような構成のフレームでデータがやり取りされる。
図2において、プリアンブルは、EthernetのプリアンブルにLLIDを埋め込んだものである。
LLID(Logical Link ID)は、各ONU2A,2B,2Cと1対1に対応する識別子(IEEE規格で定義された識別子)である。ONU登録(ONUがOLTの配下となる)時にOLT10で決定され、OLT10は自分の配下のONU2A,2B,2CでLLIDの重複が起こらないように管理している。
VLANタグは、VLAN情報を含むタグである。タグがついていない場合やタグが複数ついている場合もある。このVLANタグは、TPID、TCIを含んでいる。
TPID(Tag Protocol ID)は、VLANタグが続くことを示すEther Type値である。通常は0x8100である。
TCI(Tag Control Information)は、VLANタグ情報である。このTCIは、PCP、CFI、VIDを含んでいる。
PCP(Priority Code Point)は、当該フレームの優先度である。
CFI(Canonical Format Indicator)は、MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかどうかを示す値である。
VIDまたはVLANID(VLAN Identifier)は、フレームが属するVLANを指定する値である。
Typeは、上位プロトコルの種別を示すEther Type値である。この領域をLength値として使用する場合もあるので、合わせてType/Length等と表記する場合もある。
[OLT]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかるOLT10の構成について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるOLTの構成例である。
本実施の形態にかかるOLT10における、従来のOLTとの構成上の違いは、フレーム多重部および送信回路が、伝送速度の異なる2つの下り伝送系統ごとに設けられているとともに、これら異なる下り伝送系統に対応する回路構成がフレーム転送処理部に設けられており、さらに、これら下り伝送系統の使用状況を示す、OLT10外部からの設定信号SETに基づいて、使用状態となる下り伝送系統の各回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統の各回路への電源供給を遮断する電源制御部30を備えていることである。
なお、本実施の形態において、0系は、伝送速度が1Gbpsの伝送系統を示し、1系は、伝送速度が10Gbpsの伝送系統を示すものとする。ここで、使用状態とは「外部からの設定」で使用を設定された状態、未使用状態とは、「外部からの設定」で使用を設定されていない状態を意味する。
図3を参照して、本実施の形態にかかるOLT10の各処理部について説明する。
このOLT10には、主な機能部として、受信回路11、フレーム分離部12、制御フレーム処理部13、帯域割当処理部14、フレーム多重部15A,15B、送信回路16A,16B、送受信回路17、フレーム転送処理部20、および電源制御部30が設けられている。
受信回路11は、PONと接続するPONポート(図示せず)の入力ポートを介してONU2A,2B,2Cからの上りフレームを受信するための回路である。
フレーム分離部12は、受信回路11より入力されたフレームのうち、OLT10宛てのフレーム(PONの制御に用いられる制御フレーム)を、制御フレーム処理部13へ送信するとともに、その他のフレームをフレーム転送処理部20へ送信する処理部である。
制御フレーム処理部13は、各ONU2A,2B,2CにLLIDを自動的に割り当てるための発見処理(Discoveryプロセス)や上り信号(ONUからOLT宛ての信号)の調停といったPONの制御に関する処理を行ったり、各ONU2A,2B,2CのLLIDや各ONU2A,2B,2Cとの間の上り/下り送信レート等のPON−IFポート情報を帯域割当処理部14に転送する処理を行う処理部である。
帯域割当処理部14は、制御フレーム処理部13からの要求に従い、ONU2A,2B,2Cへの帯域(送信開始時刻と送信データ量)割当や、制御フレーム処理部13から転送されたPON−IFポート情報の管理を行う処理部である。
フレーム多重部(0系)15Aは、フレーム転送処理部20からのONU(0系)2A,2B,2C宛の下りフレームと制御フレーム処理部13からの制御フレームとを時分割的に多重し、送信回路(0系)16Aに対して送信する処理部である。
フレーム多重部(1系)15Bは、フレーム転送処理部20からのONU(1系)2A,2B,2C宛の下りフレームと制御フレーム処理部13からの制御フレームとを時分割的に多重し、送信回路(1系)16Bに対して送信する処理部である。
送信回路(0系)16Aおよび送信回路(1系)16Bは、PONと接続するPONポート(図示せず)の出力ポートを介して、それぞれ、ONU2A,2B,2Cへの下りフレームを送信するための回路である。
送受信回路17は、上位装置5を介して、事業者ネットワークNWとの間でフレームを送受信する回路部である。
フレーム転送処理部20は、フレーム分離部12から受信した上りフレームを送受信回路17へ転送処理し、送受信回路17から受信した下りフレームを、当該フレームの宛先MACアドレス等に基づいて、フレーム多重部15A,15B(0系または1系)のいずれかへ転送処理を行う処理部である。
電源制御部30は、下り伝送系統の使用状況を示す外部からの設定に基づいて、各回路のうち、使用状態となる下り伝送系統の各回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統の各回路への電源供給を遮断する回路部である。
なお、本実施の形態において、一部の回路に対して電源を常時供給(遮断しない)ようにしてもよい。また、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしてもよい。
例えば、電源を遮断してもさほど電力が下がらない小さな回路は遮断しないとしてもよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図4−図7を参照して、本実施の形態にかかるOLT10のフレーム転送処理について、フレーム転送処理部20が有する機能を交えながら説明する。図4は、第1の実施の形態にかかるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。図5は、MACアドレス検索テーブルの構成例である。図6は、下りフレームの宛先LLIDと出力先の決定手順を示すフローチャートである。図7は、下り転送指示部から出力されるフレームの構成例である。
図4に示すように、フレーム転送処理部20には、主な機能部として、MACアドレス検索テーブル21、下り出力先判定部22、レイテンシ吸収部23、LLID付与部24、下り転送指示部25、バッファ書き込み制御部26、バッファ(0系)27A、バッファ(1系)27B、バッファ読み出し制御部(0系)28A、バッファ読み出し制御部(1系)28B、LLID変換部(0系)29A、LLID変換部(1系)29Bが設けられている。このフレーム転送処理部20の構成において、下り出力先判定部22が本発明でいうMACアドレス検索部に相当し、LLID付与部24および下り転送指示部25が本発明でいう情報書込部に相当し、LLID変換部29A、29Bが本発明でいう識別子情報変換部に相当する。
図5に示すように、MACアドレス検索テーブル21には、ONU2A,2B,2Cと接続されたユーザ装置1A,1B,1CもしくはONU2A,2B,2CのMACアドレスごとに、下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報、LLID、および登録データの有効/無効を示す情報が登録情報として設定されている。また、転送指示情報は、下りフレームの出力先の系統の数と同じビット数(この例では、2ビット)のデータとされ、「10」であれば出力先を0系とすることを示し、「01」であれば出力先を1系とすることを示し、「11」であれば出力先を0系と1系の両方とすることを示す。
また、MACアドレス検索テーブル21への登録情報は、ソフトウェアにより設定する。具体的には、OLT10を制御、管理するソフトウェアがLLID毎の下りフレーム送信先MACアドレスと転送指示情報を管理して必要な情報をMACアドレス検索テーブル21に設定する。例えば、10G−ONUと1G−ONUが混在するシステムで、かつ、各ONUに接続されている端末のMACアドレスをそのONUに割り当てられたLLIDと共に事前にMACアドレステーブルに登録しておくシステムであれば、10G−ONU宛てのフレームについては10G(802.3av仕様)出力ポートへの転送指示、1G−ONU宛てのフレームについては1G(802.3ah仕様)出力ポートへの転送指示を設定すればよい。
なお、この例の場合、10G−ONU宛てのフレームとは、10G−ONUに接続されている端末のMACアドレスを宛先とするフレームであり、MACアドレステーブルの該当のMACアドレスに対応する転送指示情報として10G出力ポートへの転送指示を事前に設定しておくという意味である。
下り出力先判定部22は、受信した下りフレームの宛先MACアドレスに基づいて、MACアドレス検索テーブル21からLLIDと転送指示情報を読み出して、下りフレームの宛先LLIDと出力先を決定する。すなわち、受信した下りフレームをどの送信回路16A,16Bから送信するのか、すなわち速度の異なるどの系統の出力ポートから出力するのかを決定する。この下りフレームの宛先LLIDと出力先の決定は次のようにして行われる。
次に、図6を参照して、下りフレームの宛先LLIDと出力先の決定手順について説明する。
まず、下り出力先判定部22は、受信した下りフレームの宛先MACアドレスをチェックし(ステップ100)、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスでなければ(ステップ100:NO)、MACアドレス検索テーブル21に登録されているか否かをチェックする(ステップ101)。
ここで、MACアドレス検索テーブル21に登録されていれば(ステップ101:YES)、その宛先MACアドレスに対応するLLIDと転送指示情報をMACアドレス検索テーブル21から読み出し、当該LLIDを受信した下りフレームのLLIDとして特定するとともに(ステップ102)、当該転送指示情報を受信した下りフレームの転送指示情報として特定し(ステップ103)、一連の処理を終了する。
これに対し、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスであれば(ステップ100:YES)、受信した下りフレームのLLIDをブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)とするとともに(ステップ104)、受信した下りフレームの転送指示情報を「11」とし(ステップ105)、一連の処理を終了する。
また、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスでない場合でも(ステップ100:NO)、宛先MACアドレスがMACアドレス検索テーブル21に登録されていなければ(ステップ101:NO)、ブロードキャストMACアドレスの場合と同様にして、受信した下りフレームのLLIDをブロードキャストLLIDとするとともに(ステップ104)、受信した下りフレームの転送指示情報を「11」とし(ステップ105)、一連の処理を終了する。この例では、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスの場合、下り出力先判定部22は、MACアドレス検索テーブル21を使用せずに、下り出力先判定部22内の別回路で、宛先LLIDと出力先の決定を行う。
なお、ステップ101において、宛先MACアドレスがMACアドレス検索テーブル21に登録されていない場合、転送指示情報を「00」とし、下りフレームをどのポートにも出力しないようにしてもよい。
また、送信先MACアドレスとしてブロードキャストMACアドレスが付いたフレームが入力された場合の処理をMACアドレス検索テーブル21を使用して行うようにしてもよい。その場合、MACアドレス検索テーブル21にブロードキャストMACアドレス、ブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)、および転送指示情報として「11」」を登録しておけばよい。
一方、レイテンシ吸収部23は、受信した下りフレームに遅延を付加して、下り出力先判定部22での下り出力先決定処理によるレイテンシを吸収する。LLID付与部24は、下り出力先判定部22で決定されたLLIDに従って、レイテンシ吸収部23からの下りフレームに宛先LLIDを付与する。
下り転送指示部25は、下り出力先判定部22で決定された転送指示情報に従って、LLID付与部24からの下りフレームに転送指示情報を付与し、その転送指示情報を付与した下りフレームをバッファ書き込み制御部26へ転送する。この際、下り転送指示部25から出力されるフレームは、図7に示すように、プリアンブル部に、LLID情報と転送指示情報が書き込まれる。
バッファ書き込み制御部26は、下りフレームに書き込まれている転送指示情報に従って、その転送指示情報が示す系統のバッファ27A,27Bへ当該下りフレームを書き込む。例えば、転送指示情報が「10」であれば、バッファ(0系)27Aに下りフレームを書き込み、転送指示情報が「01」であれば、バッファ(1系)27Bに下りフレームを書き込む。また、転送指示情報が「11」であれば、バッファ(0系)27Aおよびバッファ(1系)27Bの両方に下りフレームを書き込む。
バッファ読み出し制御部28A,28Bは、バッファ書き込み制御部26からの指示に基づいて、バッファ27A,27Bから下りフレームを読み出して、LLID変換部29A,29Bに転送する。すなわち、バッファ読み出し制御部(0系)28Aは、バッファ(0系)27Aから下りフレームを読み出して、LLID変換部(0系)29Aに転送する。バッファ読み出し制御部(1系)28Bは、バッファ(1系)27Bから下りフレームを読み出して、LLID変換部(1系)29Bに転送する。
LLID変換部29A,29Bは、入力されたフレームのLLIDがブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)だった場合にLLIDの書き換えを行う。例えば、1G出力ポート(0系)では16進数表示でFFFF、10G出力ポート(1系)では16進数表示でFFFEに書き換える。また、転送指示情報の領域を必要に応じてIEEE規格のアイドルデータ等に書き換える。
本実施の形態の構成では、下りフレームの送信処理をMACアドレス検索テーブル21へのアクセス(検索)だけで処理することができるので、下り側の回路規模の大幅増大を抑制することができる。すなわち、従来の考えられる技術として説明した図15に示した構成では、下りフレームの宛先LLIDを決定した後に送信レートの判断を行うために、MACアドレス検索テーブル21にアクセスする回路以外に、LLID毎の下り送信速度を管理するテーブルにアクセスする回路が必要であったが、このような回路が不要となり、下り側の回路規模が小さくなる。
また、本実施の形態の構成では、下りフレームの宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスだった場合等、下りフレームの出力先として全ての下り伝送系統を示す情報を転送指示情報(この例では、「11」)とすることにより、全ての下り伝送系統のバッファ27A,27Bへ当該下りフレームを書き込んで、すなわち全ての下り伝送系統のバッファ27A,27Bへ下りフレームのコピーを行って、そのコピーした下りフレームを全ての下り伝送系統の出力ポートから出力させることが可能である。
本実施の形態の構成において、送信先MACアドレスとしてブロードキャストMACアドレスが付いたフレームが入力された場合の処理をMACアドレス検索テーブル21を使用せずに、下り出力先判定部22内の別回路で決定するようにした場合、そのための回路が必要ではあるが、その回路(H/W)の規模は小さいので、本発明の有効性を否定するものではない。
なお、MACアドレス検索テーブル21で複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定することで、該当の宛先MACアドレスが付いた下りフレームが入力された場合にそのフレームのコピーを行って、複数の系統の出力ポートから出力させるようにすることも可能である。
さらに、特定のIPアドレス(もしくはVLANタグ)が付いた下りフレームが入力された場合に、複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定するような回路を追加することも可能である。
また、これらブロードキャストフレームに対するフレーム転送処理については、マルチキャストフレームにも、同様にして適用することも可能である。
また、電源制御部30は、下り伝送系統の使用状況を示す外部からの設定信号SETに基づいて、フレーム転送処理部20内の各回路のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する回路の一部またはすべてへの電源供給を遮断する。この際、設定信号SETで入力される下り伝送系統の使用状況が、個々の回路に対する使用状況であってもよい。また、フレーム転送処理部20内の一部の回路に対して電源を常時供給する(遮断しない)ようにしてもよいし、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしてもよい。
例えば、OLT10に対して1G−ONUを1台も接続していない場合、1G−ONU宛の下りフレームの送信に使用する下り伝送系統、すなわち0系に対応する以下の回路への電源供給を遮断することにより、OLT10の消費電力を削減(省電力化)することができる。
・フレーム転送処理部20内のバッファ読み出し制御部(0系)28A
・フレーム転送処理部20内のLLID変換部(0系)29A
・フレーム多重部(0系)15A
・送信回路(0系)16A
なお、フレーム転送処理部20内のバッファ(0系)とバッファ(1系)が異なるメモリで構成されている場合等、フレーム転送処理部20内のバッファ(0系)への電源供給を遮断できる場合も有る。
同様に、OLT10に対して10G−ONUを1台も接続していない場合、10G−ONU宛の下りフレームを送信するのに使用する、下り伝送系統のうちの0系に対応する以下の回路への電源供給を遮断することにより、OLT10の消費電力を削減(省電力化)することができる。
・フレーム転送処理部20内のバッファ読み出し制御部(1系)28B
・フレーム転送処理部20内のLLID変換部(1系)29B
・フレーム多重部(1系)15B
・送信回路(1系)16B
なお、フレーム転送処理部20内のバッファ(0系)とバッファ(1系)が異なるメモリで構成されている場合等、フレーム転送処理部20内のバッファ(1系)への電源供給を遮断できる場合も有る。
また、電源供給を遮断していた回路への電源供給を、運用中、すなわち他の回路が通常動作を行っている状態で開始する場合は、以下のような手順で電源供給を遮断していた各回路を起動させるための手段をOLT内に搭載しておけばよい。
手順1:電源供給を遮断している系(0系もしくは1系)のバッファへの書き込みが禁止状態であり、かつ、そのバッファに蓄積されているフレームデータがないことを確認
手順2:フレーム転送処理部内のバッファへの電源供給が遮断されていた場合は、そのバッファへの電源供給を開始
手順3:電源供給を開始したバッファが正常に起動したことを確認(電源供給が遮断されていなかった場合は該当のバッファに異常がないことを確認)
手順4:フレーム転送処理部内のバッファ読み出し制御部(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順5:電源供給を開始したバッファ読み出し制御部が正常に起動したことを確認
手順6:フレーム転送処理部内のLLID変換部(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順7:電源供給を開始したLLID変換部が正常に起動したことを確認
手順8:フレーム多重部(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順9:電源供給を開始したフレーム多重部が正常に起動したことを確認
手順10:送信回路(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順11:電源供給を開始した送信回路が正常に起動したことを確認
手順12:電源供給を開始した系(0系もしくは1系)のバッファへの書き込みを許可
なお、運用中の起動を行う場合、ブロードキャストMACアドレスが付いたフレームやMACアドレスが登録されていなかったフレームが電源供給を開始した時点でバッファに蓄積されていると不要なフレームが送信されてしまう可能性が有る。このため、0系もしくは1系のバッファ読み出し制御部28A,28B等の電源供給が遮断されている場合には、電源が遮断されている系のバッファ27A,27Bには書き込まないようにする手段を、バッファ書き込み制御部26に搭載することが望ましく、前述した手順1と手順12はその手段が搭載されている場合の手順である。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、MACアドレス検索テーブル21が、ONU2A,2B,2Cと接続されたユーザ装置1A,1B,1Cに個別のMACアドレスごとに、当該ONU2A,2B,2CのLLID(Logical Link ID)および転送指示情報を記憶し、フレーム転送処理部20が、送受信回路17で受信した下りフレームの宛先MACアドレスと対応するLLIDおよび転送指示情報をMACアドレス検索テーブル21から取得して、当該LLIDを当該下りフレームに付与した後、送信回路16A,16Bのうち当該転送指示情報と対応する下り伝送系統の送信回路へ転送するようにしたものである。
これにより、下りフレームの送信処理をMACアドレス検索テーブル21へのアクセスだけで処理することが可能となり、またブロードキャストMACアドレスだった場合等、全ての下り伝送系統のバッファ27A,27Bへ下りフレームのコピーを行って、そのコピーした下りフレームを全ての下り伝送系統から出力することができる。したがって、ブロードキャストフレームを転送処理する機能を搭載した場合であっても、回路規模の大幅増大を抑制しつつ、1G−ONU宛と10G−ONU宛の下りフレームが混在する10G−EPONシステムに対応することができるようになる。
また、本実施の形態は、フレーム転送処理部20が、下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する送信回路16A,16Bへの下りフレームを一時的に保持する複数のバッファ27A,27Bと、下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応するバッファ27A,27Bから下りフレームを読み出す複数のバッファ読み出し制御部28A,28Bと、下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応するバッファ読み出し制御部28A,28Bにより読み出された下りフレームに付与されているLLIDを確認し、当該LLIDがブロードキャストLLIDからなる場合にのみ、当該LLIDを所定のLLIDに書き換える複数のLLID変換部29A,29Bとを有し、電源制御部30が、外部からの設定信号SETに応じて、下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するバッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bのすべてに電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するバッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bの一部またはすべてへの電源供給を遮断するようにしたものである。
これにより、例えば、OLT10に対して1G−ONUを1台も接続していない場合、1G−ONU宛の下りフレームの送信に使用する下り伝送系統、すなわち0系に対応する、バッファ27A、バッファ読み出し制御部28A、およびLLID変換部29Aへの電源供給を遮断することができる。また、OLT10に対して10G−ONUを1台も接続していない場合、10G−ONU宛の下りフレームの送信に使用する下り伝送系統、すなわち1系に対応する、バッファ27B、バッファ読み出し制御部28B、およびLLID変換部29Bへの電源供給を遮断することができる。
したがって、異なる下り送信速度ごとに複数の下り伝送系統を備えるとともに、ブロードキャストフレームに対応するため、入力フレームのコピーを行って複数の出力ポートへ出力するための回路などが必要となるなど、OLT10のフレーム転送処理用回路の規模が大きくなって、装置が大型化した場合でも、不要なフレーム転送処理用回路への電源供給が遮断されるため、OLT10全体の消費電力を削減(省電力化)することが可能となる。
また、本実施の形態では、電源制御部30が、回路の電力制御を行う際、使用状態が変更された下り伝送系統を構成するすべての回路や、出力ポートそのものなど、1つの基板ユニットやモジュールを単位として電力制御するのではなく、これら基板ユニットやモジュール内に実装されている回路の一部である、フレーム転送処理を実行するフレーム転送処理用回路を対象として電力制御を行うため、電力制御時における大幅な電力変動を抑制でき、電力制御に起因して発生する電源ノイズを低減することも可能となる。
また、本実施の形態において、電源制御部30が電源供給を制御するフレーム転送処理用回路は、バッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bに限定されるものではない。例えば、フレーム多重部15A,15Bや送信回路16A,16Bなど、下り伝送系統に関連するフレーム転送処理部20以外の回路について、バッファ27A,27B、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bに代えて、あるいはこれら回路と組み合わせて、電源供給を制御するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図8−図10を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるOLT10について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかるOLTの構成を示すブロック図である。図9は、第2の実施の形態にかかるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。図10は、上り入力部から出力されるフレームのフォーマット例を示す図である。
第1の実施の形態(図3)と比較して、本実施の形態にかかるOLT10には、図8に示すように、上り入力部18が追加されている。また、フレーム転送処理部20には、図9に示すように、MACアドレス登録部21Aが追加されている。
本実施の形態において、帯域割当処理部14は、第1の実施の形態で説明した機能に加え、予め帯域割当処理部14が割り当てた上りフレームのタイミングに合わせて、予定されている上りフレームのLLIDに対応した下り出力速度情報を、予め帯域割当処理部14に登録されているPON−IFポート情報から読み出して、上り入力部18に指示する機能を有している。
例えば、予定されている入力フレームのLLIDが1G−ONUの場合には、下り出力速度情報として“1G”を指示し、予定されている入力フレームのLLIDが10G−ONUの場合には、下り出力速度情報として“10G”を指示する。なお、予定されている入力フレームのLLIDが非対称ONU(上り速度が1Gで下り速度が10G)の場合には、“10G”を指示する。
上り入力部18は、帯域割当処理部14からの指示により、下り出力速度情報を上りフレームのプリアンブル部に挿入する。例えば、帯域割当処理部14からの指示が“1G”であれば、上りフレームのプリアンブル部の下り出力速度情報に「0」を挿入し、帯域割当処理部14からの指示が“10G”であれば、上りフレームのプリアンブル部の下り出力速度情報に「1」を挿入する。図10に示すように、上り入力部18から出力されるフレームと、PON区間で伝送されるフレーム(図2参照)との違いは、プリアンブル部に下り出力速度情報が挿入されている点である。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかるOLT10のフレーム転送処理について、フレーム転送処理部20が有する機能を交えながら説明する。図11は、MACアドレス検索テーブルへの登録情報の自動設定手順を示すフローチャートである。
本実施の形態では、図9に示すように、フレーム転送処理部20BにMACアドレス登録部21Aが追加されており、このMACアドレス登録部21Aによって、MACアドレス検索テーブル21への登録情報の設定が上りフレーム受信時に自動的に行われる。
図11において、まず、MACアドレス登録部21Aは、上りフレームの受信時、この上りフレームの送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル21に登録されているか否かをチェックする(ステップ200)。
ここで、送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル21に登録されていなければ(ステップ200:YES)、MACアドレス登録部21Aは、MACアドレス検索テーブル21に空きがあるか否かをチェックし(ステップ201)、空きがなければ(ステップ201:NO)、そのまま処理を終了する。
一方、空きがあれば(ステップ201:YES)、MACアドレス登録部21Aは、上りフレームに書き込まれている下り出力速度情報を読み取り、下り出力速度情報をチェックする(ステップ202)。
ここで、下り出力速度情報が「0」であった場合(ステップ202:YES)、MACアドレス登録部21Aは、送信元MACアドレスの転送指示情報を「10」(0系)とし(ステップ203)、下り出力速度情報が「1」であった場合(ステップ202:NO)、MACアドレス登録部21Aは、送信元MACアドレスの転送指示情報を「01」(1系)とする(ステップ204)。
この後、MACアドレス登録部21Aは、上記転送指示情報と当該上りフレーム中のLLIDとを、当該上りフレーム中の送信元MACアドレスと対応付けて、MACアドレス検索テーブル21に登録情報として書き込む(ステップ205)。なお、この場合、登録データの有効/無効の情報は「有効」とする。
一方、上りフレームの送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル21に登録されていた場合(ステップ200:NO)、MACアドレス登録部21Aは、その上りフレームの下り出力速度情報が「0」であるか否かをチェックする(ステップ210)。
ここで、下り出力速度情報が「0」であった場合(ステップ210:YES)、MACアドレス登録部21Aは、送信元MACアドレスの転送指示情報を「10」(0系)とし(ステップ211)、下り出力速度情報が「1」であった場合(ステップ210:NO)、MACアドレス登録部21Aは、送信元MACアドレスの転送指示情報を「01」(1系)とする(ステップ212)。
この後、MACアドレス登録部21Aは、上記転送指示情報と当該上りフレーム中のLLIDとにより、MACアドレス検索テーブル21のうち、当該上りフレーム中の送信元MACアドレスと対応するLLIDおよび転送指示情報を更新する(ステップ213)。なお、この場合、登録データの有効/無効の情報は「有効」とする。
また、この例では、上りフレームの送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル21に登録されていた場合、MACアドレス検索テーブル21中の対応する登録情報を更新するようにしたが、更新しないようにしてもよい。
また、この例では、帯域割当処理部14からの指示が“1G”であった場合、上りフレームに下り出力速度情報として「0」を書き込み、帯域割当処理部14からの指示が“10G”であった場合、上りフレームに出力速度情報として「1」を書き込むようにしたが、「0」の代わりに「10」を下り出力速度情報として書き込むようにし、「1」の代わりに「01」を下り出力速度情報として書き込むようにしてもよい。このようにすると、下り出力速度情報からの転送指示情報への変換が不要となる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、MACアドレス登録部21Aが、上りフレームの宛先MACアドレス、LLID、および下り出力速度情報に基づいて、MACアドレス検索テーブル21に、MACアドレス及びLLIDと転送指示情報を含む登録情報を登録するようにしたものである。これにより、非対称ONU(上り速度が1Gで下り速度が10G)の場合を含めて、MACアドレス検索テーブル21を自動的に登録・更新することが可能となる。
なお、第2の実施の形態の構成では、第1の実施の形態の構成と比較すると、上りの処理で「速度情報」を登録する上り入力部18の追加が必要であるが、上り帯域割当を行う帯域割当処理部14から「速度情報」(Gateフレームと呼ばれる制御フレームの送信速度に対応)をもらうことにより、簡単な回路で上りフレームのプリアンブル部に「速度情報」を挿入することができる。
また、この第2の実施の形態の構成でも、下りフレームの宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスだった場合等、入力フレームのコピーを行って全ての系統の出力ポートから出力することが可能な構成となっている。
なお、MACアドレス検索テーブル21で複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定することで、該当の宛先MACアドレスが付いた下りフレームが入力された場合にそのフレームのコピーを行って、複数の系統の出力ポートから出力させるようにすることも可能である。
さらに、特定のIPアドレス(もしくはVLANタグ)が付いた下りフレームが入力された場合に、複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定するような回路を追加することも可能である。
また、第1の実施の形態と同様に、電源制御部により、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定に基づいて、本実施の形態のフレーム転送処理部内の各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断することができる。フレーム転送処理部内の一部の回路に対して電源を常時供給(遮断しない)ようにしてもよいし、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるOLT10について説明する。図12は、第3の実施の形態にかかるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。このフレーム転送処理部20は、図4に示したフレーム転送処理部20に優先制御機能を追加した構成である。
第1の実施の形態(図3)と比較して、本実施の形態にかかるフレーム転送処理部20には、バッファ27A,27Bのそれぞれについて、優先度に応じた複数のバッファ27AH,27AL,27BH,27BLが搭載され、下り転送指示部25とバッファ書き込み制御部26との間に下り優先度指示部25Aが挿入され、また、下り優先度指示部25Aの前段に下り優先度判定部22Aが追加されている。
この例では、0系のバッファとして、バッファH(0系)27AHとバッファL(0系)27ALとを設け、1系のバッファとして、バッファH(1系)27BHとバッファL(1系)27BLとを設けており、バッファH(0系)27AHおよびバッファH(1系)27BHを高優先側のバッファとしている。
このフレーム転送処理部20Cにおいて、下り優先度判定部22Aは、入力される下りフレームのVLANタグ内のPCPビット、VID、もしくは、IPヘッダ内の優先度を示す情報を参照して入力された下りフレームの優先度を決定する。0系/1系とも2個のバッファ(バッファH、バッファL)で構成されている場合、例えば、VLANタグ内のPCPビットが0x1〜0x7であれば、高優先とし、PCPビットが0x0であれば、低優先とする。
下り優先度指示部25Aは、下り優先度判定部22Aで判定された優先度に従って、下り転送指示部25からの下りフレームに優先度情報を付与して、バッファ書き込み制御部26へフレームを転送する。図13は、下り優先度指示部から出力されるフレームの構成例である。優先度情報はプリアンブル部に付与する。例えば、高優先の場合は優先度情報として「1」を付与し、低優先の場合は優先度情報として「0」を付与する。
バッファ書き込み制御部26は、下り優先度指示部25Aからの下りフレームに書き込まれている転送指示情報と優先度情報に従って、その転送指示情報と優先度情報が示す系統のバッファへ下りフレームを書き込む。
例えば、転送指示情報が「10」(0系)で優先度情報が「1」であった場合には、高優先側のバッファH(0系)27AHに下りフレームを書き込み、転送指示情報が「01」(1系)で優先度情報が「1」(高優先)であった場合には、高優先側のバッファH(1系)27BHに下りフレームを書き込む。また、転送指示情報が「11」(0系/1系)であり、優先度情報が「1」(高優先)であった場合には、高優先側のバッファH(0系)27AHおよびバッファH(1系)27BH共に下りフレームを書き込む。
バッファ読み出し制御部28A,28Bは、バッファ書き込み制御部26からの指示に基づいてバッファ27AH,27AL,27BH,27BLからフレームを読み出して、LLID変換部29A,29Bに転送する。この場合、バッファ読み出し制御部28Aは、高優先側のバッファ27AHからの読み出しが可能な場合は、高優先側のバッファ27AHからの読み出しを優先する。また、バッファ読み出し制御部28Bは、高優先側のバッファ27BHからの読み出しが可能な場合は、高優先側のバッファ27BHからの読み出しを優先する。これにより、優先度の高い下りフレームが先に読み出されて、出力されるものとなる。
LLID変換部29A,29Bは、入力されたフレームのLLIDがブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)だった場合にLLIDの書き換えを行う。例えば、1G出力ポート(0系)では16進数表示でFFFF、10G出力ポート(1系)では16進数表示でFFFEに書き換える。また、優先度と転送指示情報の領域を必要に応じてIEEE規格のアイドルデータ等に書き換える。
なお、上述した第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、出力ポートの系統を0系と1系の2系統としたが、転送指示情報のビット数を拡張することにより、3系統以上の場合も同様な構成とすることが可能である。
また、送信回路16A、16Bは、IEEE仕様以外のものとすることも可能である。例えば、複数の送信回路16A、16Bの一部をIEEE仕様とし、その他をITU−TのG−PON仕様とすることも可能である。なお、送信回路16A、16BをIEEE仕様以外のものにする場合は、その仕様にあわせてLLID変換部29A,29B等の仕様を変える必要が有る。
また、本実施の形態は、0系および1系のバッファバッファ27AH,27AL,27BH,27BLを高優先用バッファと低優先用バッファの2種類としたが、系統毎に3個以上のバッファを搭載し、優先度情報を複数ビットに拡張することにより、3種類以上の優先度に対応することも可能である。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、電源制御部30が、外部からの設定信号SETに応じて、下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するバッファ27AH,27AL,27BH,27BL、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する27AH,27AL,27BH,27BL、バッファ読み出し制御部28A,28B、およびLLID変換部29A,29Bへの電源供給を遮断するものとなる。
この場合、設定信号SETに、使用する下り伝送系統を示す伝送系統選択情報と、使用する優先度を示す優先度選択情報とを含み、電源制御部30が、この設定信号SETにより、下り伝送系統の使用状況だけでなく、優先度の使用状況に応じて、バッファ27AH,27AL,27BH,27BLへの電源供給を個別に制御するようにしてもよい。
具体的には、バッファHとバッファLのいずれか一方を使用しない場合に、バッファHとバッファLのいずれか一方への電源供給を個別に遮断すればよい。なお、バッファHとバッファLの一方への電源供給を遮断する場合は、バッファ読み出し制御部28A,28Bにおいて、電源供給を遮断されたバッファHもしくはバッファLからの読み出しを行わないようにする。
バッファHとバッファLの一方への電源供給を遮断している状態にあるOLT10において、運用中、すなわち他の回路が通常動作を行っている状態で、電源供給を遮断していたバッファHもしくはバッファLへの電源供給を開始する場合は、以下のような手順でバッファを起動させるための手段をOLT内に搭載しておけばよい。
手順1:電源供給を遮断しているバッファ(バッファHもしくはバッファL)への書き込みが禁止状態であり、かつ、そのバッファに蓄積されているフレームデータがないことを確認。
手順2:電源供給が遮断されていたバッファへの電源供給を開始
手順3:電源供給を開始したバッファが正常に起動したことを確認
手順4:電源供給を開始したバッファが接続されているバッファ読み出し制御部で、電源供給を開始したバッファからの読み出しを許可(読み出しが可能な状態に設定)
手順5:電源供給を開始したバッファへの書き込みを許可
なお、運用中のバッファの起動を行う場合、起動中にフレームデータがバッファに書き込まれると異常なフレームが送信されてしまう可能性が有るため、バッファへの電源供給が遮断されている場合には電源が遮断されているバッファには書き込まないようにする手段をバッファ書き込み制御部26に搭載することが望ましく、手順1と手順5はその手段が搭載されている場合の手順である。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、フレーム転送処理部20が、下り伝送系統ごとに設けられたバッファとして、下りフレームに割り当てられる優先度ごとに複数のバッファ27AH,27AL,27BH,27BLを有し、電源制御部30が、設定信号SETに応じてバッファ27AH,27AL,27BH,27BLへの電源供給を制御する際、下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する各優先度のバッファ27AH,27AL,27BH,27BLへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する各優先度のバッファ27AH,27AL,27BH,27BLへの電源供給を遮断するようにしたものである。
これにより、下りフレームを優先制御するOLTにおいても、不要な回路への電源供給を効果的に遮断することができ、OLT全体の消費電力を削減(省電力化)することが可能となる。
また、本実施の形態では、外部からの設定信号SETにより、下り伝送系統の使用状況だけでなく、優先度の使用状況に応じて、バッファ27AH,27AL,27BH,27BLへの電源供給を個別に制御するようにしてもよい。これにより、これらバッファ27AH,27AL,27BH,27BLへの電源供給を、優先度の使用状況に応じて、より詳細に制御することができ、OLT全体の消費電力を効率よく削減(省電力化)することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
例えば、LLIDではなく、VLANタグのVID等を本発明における識別子情報として扱うシステムを新たに構成することも可能である。そのような場合、下りフレームにIEEE規格のLLIDを付与することは必須ではなく、複数の系統の送信回路から同じ識別子情報(例えばVID)が付与された下りフレームを出力しても良い。つまり、複数の送信回路への転送が指示された場合でも識別子情報の変換が不要なケースが有りうる。具体的には、例えば、VID=0x001から0x100を0系送信用、VID=0x101から0x200を1系送信用、VID=0x201から0x300を0系/1系両方送信用の識別子情報として予め分類して使い分ける場合、本発明における識別子情報変換部による識別子情報(VID)の変換は不要である。
また、以上の各実施の形態では、各回路への電源供給を遮断することにより、消費電力を削減する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各回路への処理動作用のクロック信号の入力を遮断することにより省電力化を行うようにしてもよく、前述した各実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
1A,1B,1C…ユーザ装置、2A,2B,2C…ONU、3…光スプリッタ、4…分離多重装置、5…上位装置、NW…事業者ネットワーク、10…OLT、11…受信回路、12…フレーム分離部、13…制御フレーム処理部、14…帯域割当処理部、15A,15B…フレーム多重部、16A,16B…送信回路、17…送受信回路、18…上り入力部、20…フレーム転送処理部、21…MACアドレス検索テーブル、21A…MACアドレス登録部、22…下り出力先判定部、22A…下り優先度判定部、23…レイテンシ吸収部、24…LLID付与部、25…下り転送指示部、25A…下り優先度指示部、26…バッファ書き込み制御部、27A…バッファ(0系)、27AH…バッファH(0系)、27AL…バッファL(0系)、27B…バッファ(1系)、27BH…バッファH(1系)、27BL…バッファL(1系)、28A…バッファ読み出し制御部(0系)、28B…バッファ読み出し制御部(1系)、29A…LLID変換部(0系)、29B…LLID変換部(1系)、30…電源制御部、SET…設定信号。

Claims (6)

  1. 光伝送路を介して複数の加入者側装置を接続するとともに、SNI(Service Node Interface)を介して上位装置を接続し、これら加入者側装置と上位装置との間でやり取りするフレームを相互に転送処理する光伝送システムにおける局側装置であって、
    前記光伝送路を介して前記加入者側装置からの上りフレームを受信する受信回路と、
    予め設定された下り伝送速度で前記加入者側装置への下りフレームを送信する伝送系統ごとに設けられて、当該伝送系統で送信する前記下りフレームを、前記光伝送路を介して当該下り伝送速度で送信する複数の送信回路と、
    前記SNIを介して当該上位装置へ前記上りフレームを送信するとともに、当該SNIを介して当該上位装置からの前記下りフレームを受信する送受信回路と、
    前記送受信回路で受信した前記下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する前記加入者側装置の識別子情報と前記加入者側装置への下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルから取得して、当該識別子情報を当該下りフレームに付与した後、前記送信回路のうち当該転送指示情報と対応する下り伝送系統の送信回路へ転送するフレーム転送処理部と、
    外部からの設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路への電源供給を遮断する電源制御部とを備え、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記MACアドレス検索テーブルと、
    前記上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する識別子情報と転送指示情報とを前記MACアドレス検索テーブルから読み出すMACアドレス検索部と、
    前記MACアドレス検索部によって読み出された識別子情報と転送指示情報とを前記上位装置からの下りフレームに書き込む情報書込部と、
    前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記送信回路への下りフレームを一時的に保持する複数のバッファと、
    前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報に従ってその転送指示情報が示す系統の前記バッファへ当該下りフレームを書き込むバッファ書き込み制御部と、
    前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファから前記下りフレームを読み出す複数のバッファ読み出し制御部と、
    前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファ読み出し制御部により読み出された前記下りフレームに付与されている前記識別子情報を確認し、当該識別子情報の書き換えが必要な場合に、当該識別子情報を所定の識別子情報に書き換える複数の識別子情報変換部とを有し、
    前記電源制御部は、前記設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のすべてに電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のうちの一部またはすべてへの電源供給を遮断する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  2. 請求項1に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記加入者側装置からの上りフレームに、当該フレームに書き込まれている前記識別子情報に予め対応付けられた下り出力速度情報を書き込む上り入力部をさらに備え、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記受信回路で受信した上りフレームの送信元MACアドレスが前記MACアドレス検索テーブルに登録されているか否かを確認し、登録されていない場合、その上りフレームに書き込まれている下り出力速度情報を前記転送指示情報とし、この転送指示情報をそのフレームの送信元MACアドレスと識別子情報とに対応付けて、前記MACアドレス検索テーブルに登録するMACアドレス登録部を有することを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記下り伝送系統ごとに設けられた前記バッファは、前記下りフレームに割り当てられる優先度ごとに複数のバッファを有し、
    前記電源制御部は、前記設定信号に応じて前記バッファへの電源供給を制御する際、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記バッファへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記バッファへの電源供給を遮断する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  4. 請求項3に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記設定信号は、使用する下り伝送系統を示す伝送系統選択情報と、使用する優先度を示す優先度選択情報とを含み、
    前記電源制御部は、前記設定信号内の前記伝送系統選択情報と優先度選択情報に基づいて、使用状態となる下り伝送系統のうち、使用状態となる優先度のバッファへ電源を供給するとともに、未使用状態となる優先度のバッファへ電源供給を遮断し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記バッファへの電源供給を遮断する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  5. 請求項1に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記バッファ書き込み制御部は、
    前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報が複数の下り伝送系統の送信回路への転送を示していた場合、複数の系統のバッファへ当該下りフレームを書き込む
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  6. 光伝送路を介して複数の加入者側装置を接続するとともに、SNI(Service Node Interface)を介して上位装置を接続し、これら加入者側装置と上位装置との間でやり取りするフレームを相互に転送処理する光伝送システムにおける局側装置で用いられるフレーム転送方法であって、
    受信回路が、前記光伝送路を介して前記加入者側装置からの上りフレームを受信する受信ステップと、
    複数の送信回路が、予め設定された下り伝送速度で前記加入者側装置への下りフレームを送信する伝送系統ごとに設けられて、当該伝送系統で送信する前記下りフレームを、前記光伝送路を介して当該下り伝送速度で送信する送信ステップと、
    送受信回路が、前記SNIを介して当該上位装置へ前記上りフレームを送信するとともに、当該SNIを介して当該上位装置からの前記下りフレームを受信する送受信ステップと、
    フレーム転送処理部が、前記送受信回路で受信した前記下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する前記加入者側装置の識別子情報と前記加入者側装置への下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルから取得して、当該識別子情報を当該下りフレームに付与した後、前記送信回路のうち当該転送指示情報と対応する下り伝送系統の送信回路へ転送するフレーム転送処理ステップと、
    電源制御部が、外部からの設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路へ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する各回路への電源供給を遮断する電源制御ステップとを備え、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記MACアドレス検索テーブルと、
    前記上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する識別子情報と転送指示情報とを前記MACアドレス検索テーブルから読み出すMACアドレス検索部と、
    前記MACアドレス検索部によって読み出された識別子情報と転送指示情報とを前記上位装置からの下りフレームに書き込む情報書込部と、
    前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記送信回路への下りフレームを一時的に保持する複数のバッファと、
    前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報に従ってその転送指示情報が示す系統の前記バッファへ当該下りフレームを書き込むバッファ書き込み制御部と、
    前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファから前記下りフレームを読み出す複数のバッファ読み出し制御部と、
    前記下り伝送系統ごとに設けられて、当該下り伝送系統に対応する前記バッファ読み出し制御部により読み出された前記下りフレームに付与されている前記識別子情報を確認し、当該識別子情報の書き換えが必要な場合に、当該識別子情報を所定の識別子情報に書き換える複数の識別子情報変換部とを有し、
    前記電源制御ステップは、前記設定信号に応じて、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のすべてに電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応する前記バッファ、前記バッファ読み出し制御部、および前記識別子情報変換部のうちの一部またはすべてへの電源供給を遮断する
    ことを特徴とするフレーム転送方法。
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