JP5748286B2 - フレーム転送装置およびフレーム判定方法 - Google Patents
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Description
事業者ネットワーク(サービス網)に対して複数のONUを接続する場合、図15に示すように、PON区間に光スプリッタを配置して、これらONUを1つのOLTに接続する構成となる。
第2の送受信回路58は、SNI(Service Node Interface)側に設けられたSNIポート59を介して接続された事業者ネットワークNWとのインターフェースになる回路である。
フレーム多重部56は、フレーム転送処理部60からの下りフレームと制御フレーム処理部54からの制御フレームを時分割的に多重し、第1の送受信回路52に対して送信する処理部である。
制御フレーム処理部54は、各ONUにLLIDを自動的に割り当てるための発見処理(Discoveryプロセス)や上り信号(ONUからOLT宛ての信号)の調停といった、PONの制御に関する処理や、各ONUのLLID等のPON−IFポート情報を帯域割当処理部55へ転送する処理を行う処理部である。
帯域割当処理部55は、制御フレーム処理部54からの要求に従い、ONUへ帯域(送信開始時刻と送信データ量)を割り当てる処理や、制御フレーム処理部54から転送されたPON−IFポート情報の管理する処理を行う処理部である。
図17において、プリアンブルは、Ethernet(登録商標)のプリアンブルにLLIDを埋め込んだものである。
TPID(Tag Protocol ID)は、VLANタグが続くことを示すEther Type値である。通常、TPIDは、IEEE802.1Qによるタグ付きフレームであることを表す0x8100である。
TCI(Tag Control Information)は、VLANタグ情報である。このTCIは、PCP、CFI、VIDを含んでいる。
CFI(Canonical Format Indicator)は、MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかどうかを示す値である。
VIDまたはVLAN ID(VLAN Identifier)は、フレームが属するVLANを指定する値である。
Typeは、上位プロトコルの種別を示すEther Type値である。この領域をLength値として使用する場合もあるので、合わせて「Type/Length」等と表記する場合もある。
また、OAM(Operations, Administration, and Maintenance)フレームと呼ばれている監視制御用のフレームについては宛先MACアドレスが16進数表示で「01−80−C2−00−00−02」であり、Type/Length値が16進数表示で「8809」であれば、OLT宛てのフレームであると判定することが可能である。
図18は、従来のOLTの他の構成を示すブロック図である。ここでは、前述した図16の構成と比較して、ソフトウェア処理用の記憶装置70が追加されており、制御フレーム処理部54からOLT宛てのフレームの一部(もしくは全部)が記憶装置70へ書き込まれることになる。
このうち、フレーム判定部53Aは、入力された上りフレームの宛先MACアドレス等と、フレーム判定テーブル53B内に登録されている各判定条件とを比較することにより、当該上りフレームの転送先を判定する。
このうち、追加条件有無表示は、次エントリを組み合わせて判定を行うか否かを示す情報である。判定用入力データ位置は、判定に使用するMACアドレス等を指定する情報であり、この例では、「0」が宛先MACアドレス、「1」が送信元MACアドレス、「2」が送信元MACアドレスの直後の6byte、「3」が上記「2」の直後の6byteを指定している。
転送先は、比較結果に応じた入力フレームの転送先を示す情報であり、この例では、「0」はフレーム転送処理部60、「1」はフレーム処理回路54B内のMPCPフレーム等処理回路、「2」はソフトウェア処理用の記憶装置70を示している。エントリ有効無効表示は、当該エントリの有効/無効を示す情報である。
データ付与部53Dは、レイテンシ吸収部53Cからの上りフレームのプリアンブルに対して、フレーム判定部53Aから通知された転送先を付与した後、出力先振分部53Eへ出力する。
出力先振分部53Eは、データ付与部53Dからの上りフレームのプリアンブルに付与されている転送先に基づいて、当該上りフレームをフレーム転送処理部60または制御フレーム処理部54のいずれかへ出力する。具体的には、この例では、転送先が「0」の場合には、フレーム転送処理部20へ出力し、転送先が「1」の場合には、フレーム処理回路14B内のMPCPフレーム等処理回路(図示せず)へ出力し、転送先が「2」の場合には、記憶装置30へ出力する。
このうち、転送先振分部54Aは、フレーム分離部53からの上りフレームのプリアンブルに付与されている転送先に基づいて、当該上りフレームをフレーム処理回路54Bまたは記憶装置70のいずれかへ転送する。
データ書込部54Cは、転送先振分部54Aからの上りフレームの一部(もしくは全部)を記憶装置70へ書き込む処理を行う。
データ選択部#1〜#8は、フレーム判定テーブル53Bから読み出した判定条件に含まれる「判定用入力データ位置」情報にしたがって、上りフレームの判定条件から比較対象とする入力データを選択して比較器1〜比較器8に入力する。
このため、判定テーブルの検索処理を行うための回路構成を並列化することにより、検索処理の高速化を実現できるものの、判定テーブルの使用状態によっては、上記回路構成のうちの一部が無駄な動作を行うものとなり、OLT全体の消費電力が無駄に消費されるという課題がある。
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるPONシステム100について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるPONシステムの構成を示すブロック図である。
各ONUは、光通信路を介して1つの光スプリッタに共通接続されており、さらにこの光スプリッタは、光通信路を介して1つのOLT10と接続されている。
このOLT10には、SNI側に設けられたSNIポートに、SNIを介して上位装置(第2の通信装置)が接続されている。また、上位装置には、事業者側のネットワーク(サービス網)NWが接続されている。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるOLT10(フレーム転送装置)の構成について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるOLTの構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかるOLT10における、従来のOLTとの構成上の違いは、フレーム分離部内の使用しないメモリ等への電源供給を遮断するための手段が設けられていることである。
第2の送受信回路18は、SNIポート19を介して接続された事業者ネットワークNWとのインターフェースになる回路である。
フレーム多重部16は、フレーム転送処理部20からの下りフレームと制御フレーム処理部14からの制御フレームを時分割的に多重し、第1の送受信回路12に対して送信する処理部である。
制御フレーム処理部14は、各ONUにLLIDを自動的に割り当てるための発見処理(Discoveryプロセス)や、上り信号(ONUからOLT宛ての信号)の調停といった、PONの制御に関する処理、さらには、各ONUのLLID等のPON−IFポート情報を帯域割当処理部15へ転送する処理を行う処理部である。
記憶装置30は、OLTの外部または内部に設けられたCPU(図示せず)で実行するソフトウェア処理について、当該ソフトウェア処理の対象となる処理データを記憶する装置である。
次に、本実施の形態にかかるOLT10のフレーム転送処理について詳細に説明する。
まず、図3〜図5を参照して、本実施の形態にかかるOLT10のフレーム分離部13について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるフレーム分離部の構成を示すブロック図である。図4は、第1の実施の形態にかかるフレーム判定テーブルの構成例である。図5は、第1の実施の形態にかかるデータ付与部から出力される上りフレームの構成例である。
図4に示すように、フレーム判定テーブル13Bには、判定条件として、エントリごとに、エントリ有効無効表示、追加条件有無表示、判定用入力データ位置、判定用入力データビット位置、判定用比較データ、および転送先(転送先情報)が登録されている。
データ付与部13Dは、レイテンシ吸収部13Cからの上りフレームのプリアンブルに対して、フレーム判定部13Aから通知された転送先(OLT宛判定情報)を付与した後、出力先振分部13Eへ出力する。
出力先振分部13Eは、データ付与部13Dからの上りフレームのプリアンブルに付与されている転送先に基づいて、当該上りフレームをフレーム転送処理部20または制御フレーム処理部14のいずれかへ出力する。具体的には、この例では、転送先(OLT宛判定情報)が「0」の場合には、フレーム転送処理部20へ出力し、転送先が「1」の場合には、フレーム処理回路14B内のMPCPフレーム等処理回路(図示せず)へ出力し、転送先が「2」の場合には、記憶装置30へ出力する。
図6の制御フレーム処理部14には、主な機能部として、転送先振分部14A、フレーム処理回路14B、およびデータ書込部14Cが設けられている。
データ書込部14Cは、転送先振分部14Aから入力された制御フレームを記憶装置30へ書き込む処理を行う。
また、ここでは、1つの記憶領域が1つのメモリ(記憶回路/半導体メモリ)で構成されている場合を例として説明するが、1つの記憶領域が複数のメモリで構成されている場合には、当該記憶領域を構成する各メモリを単位として電源供給を制御すればよい。
図7の<設定1>の例では、エントリ数が512個の場合が示されており、それぞれのメモリ#1〜#8に、アドレスを1ずつずらしたエントリアドレス8n〜8n+7(nは、0〜63の整数)を付与して判定条件を格納している。また、入力フレームからデータ選択部#1〜#8で選択した判定用入力データと、メモリ#1〜#8から読み出した各判定条件に含まれる判定用比較データとを、比較器#1〜#8で並列的に比較している。この場合、全てのメモリ#1〜#8に給電している。
同じく、<設定3>の例では、エントリ数が128個の場合が示されており、メモリ#1〜#2に、アドレスを1ずつずらしたエントリアドレス2n〜2n+1を付与して判定条件を格納している。この場合、8個のメモリ#1〜#8のうち、2個のメモリ#1〜#2へ給電し、残りの6個のメモリ#3〜#8への給電を遮断することが可能である。
ただし、このようにメモリ#1〜#8への給電を部分的に遮断すると、使用可能なエントリアドレスが非連続となり、使用しにくくなってしまう。この問題を解決するためには、使用するエントリの数に合わせて図7のようにアドレスの配置を変える機能をフレーム分離部13内に設ければ良い。
このように、本実施の形態は、フレーム判定テーブル13B(判定テーブル)に、それぞれ1つ以上の記憶回路からなるM(Mは2以上の整数)個の記憶領域を設けるとともに、フレーム判定部13Aに、フレーム判定テーブル13BのM個の記憶領域に対応して設けられたM個のデータ選択部およびM個の比較回路とを有し、これら記憶領域から並列的に読み出した判定条件に含まれる判定用比較データを、それぞれ対応するデータ選択部で上りフレームから選択した判定用入力データと、それぞれ対応する比較回路により比較し、これら比較回路で得られたM個の比較結果に基づいて、これら判定条件のうち当該判定用入力データと一致した判定用比較データを含む判定条件から転送先情報を取得するようにしたものである。
次に、図9〜図10を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるPONシステム100について説明する。図9は、第2の実施の形態にかかるフレーム判定テーブルのメモリ構成例である。図10は、第2の実施の形態にかかるフレーム判定部の構成を示すブロック図である。
図9の<設定1>の例では、エントリ数が512個の場合が示されており、それぞれのメモリ#1〜#4に、アドレスを1ずつずらしたエントリアドレス8n〜8n+3(nは、0〜127の整数)を付与して判定条件を格納している。この場合、全てのメモリ#1〜#8に給電している。
同じく<設定2>の例では、エントリ数が256個の場合が示されており、それぞれのメモリ#1〜#2に、アドレスを1ずつずらしたエントリアドレス8n〜8n+1を付与して判定条件を格納している。この場合、4個のメモリ#1〜#4のうち、2個のメモリ#1〜#2へ給電し、残りの2個のメモリ#3〜#4への給電を遮断することが可能である。
ただし、このようにメモリ#1〜#4への給電を部分的に遮断すると、使用可能なエントリアドレスが非連続となり、使用しにくくなってしまう。この問題を解決するためには、使用するエントリの数に合わせて図9のようにアドレスの配置を変える機能をフレーム分離部13内に設ければ良い。
メモリの消費電力は、ワード数×データビット幅で決定するビット容量にほぼ比例するメモリコア部の消費電力と、出力データのビット幅に大きく依存する周辺回路の消費電力に分けられる。図9の構成と図7の構成で、ワード数×データビット幅で決定するビット容量は同じなので、メモリコア部の消費電力は差分がない。一方、分割されたメモリ1個ごとの出力データのビット幅は、図9も図7の構成と同じなので、分割後の各個別メモリの周辺回路の消費電力はほぼ同じ値となる。したがって、メモリの個数が少ない(出力データのビット幅の合計値が少ない)分、図9の構成の方が図7の構成よりも消費電力が小さくなる。
図7および図8の構成で、1回の読み出しに必要となるエネルギーをE_8とすると、1フレーム処理するたびに必ず64回の読み出しを行うため、「E_8 ×64 ×フレーム入力数」のエネルギーが必要となる。
しかし、比較判定部#1と比較判定部#2が同時に動作するようなタイミングで上りフレームが入力されると、1回の読み出しで同時に2個の上りフレームの判定処理を行う期間が発生するので、その同時動作の期間については、読み出しに使用する1フレーム当たりのエネルギーはほぼ半分になる。
(E_4 ×128 ×フレーム入力数)−(E_4 ×「動作時間」×P)
となる。ただし、「動作時間」は、フレーム間ギャップの時間を含み、入力されたすべての上りフレームの処理に要した合計クロック時間である。このため、Pが0でなければ、図7および図8の構成よりも小さなエネルギーで同数の上りフレームの処理を行うことができる。
また、図9の設定により、各エントリアドレスのデータが出力されるタイミングおよびメモリ位置(メモリ番号)が変わるので、図9の設定に応じて以下のように、フレーム判定部の動作を変える必要がある。
<設定1>の場合には、エントリアドレス4j+3が「追加条件有無表示」が「有」である可能性があるエントリであるか否かの確認を行う。
本実施の形態によれば、比較判定部をM/K(KはMの約数である)個設けた場合、フレーム判定テーブル13Bにおける記憶領域の分割数を、M個からK個に削減することができる。この結果、OLT10の消費電力および消費エネルギーを削減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態にかかるOLT10について説明する。
本実施の形態にかかるOLT10における、第1の実施の形態との構成上の違いは、制御フレーム処理部14において、フレーム分離部13からの上りフレームの一部または全部を記憶装置30への書き込む際、当該上りフレームのLLIDごとに、記憶装置30への書き込み頻度を制限する機能が設けられていることである。
図11に示すように、フレーム分離部13には、主な機能部として、フレーム判定部13A、フレーム判定テーブル13B、レイテンシ吸収部13C、データ付与部13D、出力先振分部13E、および電源制御部13Fが設けられている。
図12に示すように、フレーム判定テーブル13Bには、エントリごとに、エントリ有効無効表示、追加条件有無表示、判定用入力データ位置、判定用入力データビット位置、判定用比較データ、転送先、およびフレーム種別IDが登録されている。本実施の形態にかかるフレーム判定テーブル13Bは、前述の図20に示した従来のフレーム判定テーブル53Bと比較して、エントリごとにフレーム種別IDの項目が追加されている。
データ付与部13Dは、レイテンシ吸収部13Cからの上りフレームのプリアンブルに対して、フレーム判定部13Aから通知された転送先(OLT宛判定情報)とフレーム種別IDとを付与した後、出力先振分部13Eへ出力する。
出力先振分部13Eは、データ付与部13Dからの上りフレームのプリアンブルに付与されている転送先に基づいて、当該上りフレームをフレーム転送処理部20または制御フレーム処理部14のいずれかへ出力する。具体的には、この例では、転送先(OLT宛判定情報)が「0」の場合には、フレーム転送処理部20へ出力し、転送先が「1」の場合には、フレーム処理回路14B内のMPCPフレーム等処理回路(図示せず)へ出力し、転送先が「2」の場合には、記憶装置30へ出力する。
図14の制御フレーム処理部14には、主な機能部として、転送先振分部14A、フレーム処理回路14B、データ書込部14C、個別カウンタ14D、書込制御部14E、およびカウンタ制御部14Fが設けられている。
したがって、記憶装置30へ書き込みデータ量が増大することにより、記憶装置30内のデータを処理するソフトウェアの処理負荷が増大して、処理が間に合わなくなるという状況を回避することができる。このため、ONUからの制御フレーム数が増大しても、ソフトウェア処理を適正に実行することが可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態にかかるOLT10について説明する。
第3の実施の形態では、フレーム分離部13において、上りフレームの転送先を判定する際、制御フレーム処理部14またはフレーム転送処理部20のいずれか一方を選択する場合を例として説明した。
本実施の形態では、制御フレーム処理部14およびフレーム転送処理部20の両方へ上りフレームを転送する場合について説明する。
具体的には、前述した図12のフレーム判定テーブル13Bにおいて、各エントリの転送先として、「0」はフレーム転送処理部20のみ、「1」はフレーム処理回路14Bのみ、「2」は記憶装置30のみ、「3」はフレーム転送処理部20と記憶装置30の両方、というように設定する。
なお、前述した図12のフレーム判定テーブル13Bでは、フレーム種別IDを1つの独立した項目として設定する構成となっているが、フレーム種別IDの領域を用意せずに、フレーム判定テーブル13Bのアドレスをフレーム種別IDとして使用することも可能である。
この実施の形態の場合も、前述した第3の実施の形態と同様の効果がある。
次に、本発明の第5の実施の形態にかかるOLT10について説明する。
本実施の形態では、制御フレーム処理部14の個別カウンタ14Dおよびカウンタ制御部14Fのうち、使用しない回路への給電を遮断するための回路が追加される。
例えば、個別カウンタ14Dを、全LLID(16進数表示で「0000」〜「FFFF」)分について用意せず、OLT10がサポートするONUの台数分として32台分(32個)だけ搭載する場合、そのOLT10に接続されているONUが31台以下(使用するLLIDが31個以下)の時には使用しない個別カウンタ14Dへの給電を遮断する。
また、制御フレーム処理部14内の書込制御部14Eに、給電を遮断された個別カウンタ14Dの出力を無視するための回路を設ける。
また、給電を遮断したカウンタ等への給電遮断を解除することにより、運用中に使用する個別カウンタ14Dの個数を増やすことも可能である。給電を遮断した個別カウンタ14D等への給電遮断を解除する場合は、例えば、以下のような順番で給電遮断の解除を行えば良い。
手順2:給電遮断を解除した個別カウンタ14Dが正常に立ち上がったことを確認
手順3:カウンタ制御部14F内の給電遮断を解除した個別カウンタ14Dを設定するための回路の給電遮断を解除
手順4:カウンタ制御部14F内の給電遮断を解除した個別カウンタ14Dを設定するための回路が正常に立ち上がったことを確認
手順5:書込制御部14E内の給電遮断を解除した個別カウンタ14Dの出力を無視するための回路の設定を無視しないモードに変更
手順6:カウンタ制御部14F内の給電遮断を解除した個別カウンタ14Dを設定するための回路に必要な設定を実施
次に、本発明の第6の実施の形態にかかるOLT10について説明する。
本実施の形態では、制御フレーム処理部14内の個別カウンタ14Dのカウント値が閾値を超えた場合、その個別カウンタ14Dの電力を低減(省電力化)するための回路が追加される。
本実施の形態により、個別カウンタ14Dのカウント値が閾値を超えた場合にその「個別カウンタ」の電力を低減(省電力化)することができる。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (5)
- 第1の通信装置から上りフレームを受信して、当該上りフレームに含まれる判定用入力データに基づいて、当該上りフレームの転送先を特定し、当該転送先が第2の通信装置宛ての場合には、当該上りフレームを第2の通信装置へ転送し、当該転送先が自装置宛ての場合には、当該上りフレームを取り込んで処理するフレーム転送装置であって、
前記上りフレームに含まれる判定用入力データを判定するための判定用比較データと当該上りフレームの転送先を示す転送先情報とを含む判定条件が複数登録されている判定テーブルと、
受信した上りフレームの前記判定用入力データに基づいて、前記判定テーブルから対応する前記判定条件を検索し、得られた判定条件に含まれる前記転送先情報に基づいて当該上りフレームの転送先を判定するフレーム判定部とを備え、
前記判定テーブルは、Mを2以上の整数として、それぞれ1つ以上の記憶回路からなるM個の記憶領域を有し、
前記フレーム判定部は、前記判定テーブルのM個の前記記憶領域に対応して設けられたM個のデータ選択部およびM個の比較回路を有し、これら記憶領域から並列的に読み出した前記判定条件に含まれる前記判定用比較データを、それぞれ対応する前記データ選択部で前記上りフレームから選択した前記判定用入力データと、それぞれ対応する前記比較回路により比較し、これら比較回路で得られた比較結果に基づいて、これら判定条件のうち当該判定用入力データと一致した判定用比較データを含む判定条件から前記転送先情報を取得し、
前記各記憶領域の使用状態を示す外部からの設定に基づいて、前記記憶領域を構成する前記記憶回路、当該記憶領域と対応する前記データ選択部、および当該記憶領域と対応する前記比較回路のうちのいずれか1つまたは複数からなるM個の回路部のうち、Nを1以上M以下の整数として、使用状態とするN個の前記記憶領域と対応するN個の前記回路部へ電源を供給し、未使用状態とするM−N個の前記記憶領域に対応するM−N個の前記回路部への電源供給を遮断する電源制御部と、
nを0以上所定値以下の整数として、使用状態とするN個の前記記憶領域である第1,第2,…,第Nの記憶領域に対し、1ずつずらしたエントリアドレス値N×n,N×n+1,…,N×n+(N−1)をそれぞれ付与するアドレス配置変更部とをさらに備える
ことを特徴とするフレーム転送装置。 - 請求項1に記載のフレーム転送装置において、
前記M個の回路部の各々が、前記記憶領域を構成する前記記憶回路、当該記憶領域と対応する前記データ選択部、および当該記憶領域と対応する前記比較回路からなる
ことを特徴とするフレーム転送装置。 - 第1の通信装置から上りフレームを受信して、当該上りフレームに含まれる判定用入力データに基づいて、当該上りフレームの転送先を特定し、当該転送先が第2の通信装置宛ての場合には、当該上りフレームを第2の通信装置へ転送し、当該転送先が自装置宛ての場合には、当該上りフレームを取り込んで処理するフレーム転送装置であって、
前記上りフレームに含まれる判定用入力データを判定するための判定用比較データと当該上りフレームの転送先を示す転送先情報とを含む判定条件が複数登録されている判定テーブルと、
受信した上りフレームの前記判定用入力データに基づいて、前記判定テーブルから対応する前記判定条件を検索し、得られた判定条件に含まれる前記転送先情報に基づいて当該上りフレームの転送先を判定するフレーム判定部とを備え、
前記判定テーブルは、Mを2以上の整数、KをMの約数として、それぞれ1つ以上の記憶回路からなるK個の記憶領域を有し、
前記フレーム判定部は、M/K個の比較判定部と、前記上りフレームをこれら比較判定部のいずれか1つへ振り分けるデータ振分部とを有し、
前記比較判定部の各々は、前記判定テーブルのK個の前記記憶領域に対応して設けられたK個のデータ選択部およびK個の比較回路を有し、これら記憶領域から並列的に読み出した前記判定条件に含まれる前記判定用比較データを、それぞれ対応する前記データ選択部で前記上りフレームから選択した前記判定用入力データと、それぞれ対応する前記比較回路により比較し、これら比較回路で得られた比較結果に基づいて、これら判定条件のうち当該判定用入力データと一致した判定用比較データを含む判定条件から前記転送先情報を取得し、
前記各記憶領域の使用状態を示す外部からの設定に基づいて、前記記憶領域を構成する前記記憶回路、当該記憶領域と対応するM/K個の前記データ選択部、および当該記憶領域と対応するM/K個の前記比較回路のうちのいずれか1つまたは複数からなるK個の回路部のうち、Nを1以上K以下の整数として、使用状態とするN個の前記記憶領域と対応するN個の前記回路部へ電源を供給し、未使用状態とするK−N個の前記記憶領域に対応するK−N個の前記回路部への電源供給を遮断する電源制御部と、
nを0以上所定値以下の整数として、使用状態とするN個の前記記憶領域である第1,第2,…,第Nの記憶領域に対し、1ずつずらしたエントリアドレス値N×n,N×n+1,…,N×n+(N−1)をそれぞれ付与するアドレス配置変更部とをさらに備える
ことを特徴とするフレーム転送装置。 - 請求項3に記載のフレーム転送装置において、
前記K個の回路部の各々が、前記記憶領域を構成する前記記憶回路、当該記憶領域と対応するM/K個の前記データ選択部、および当該記憶領域と対応するM/K個の前記比較回路からなる
ことを特徴とするフレーム転送装置。 - 第1の通信装置から上りフレームを受信して、当該上りフレームに含まれる判定用入力データに基づいて、当該上りフレームの転送先を特定し、当該転送先が第2の通信装置宛ての場合には、当該上りフレームを第2の通信装置へ転送し、当該転送先が自装置宛ての場合には、当該上りフレームを取り込んで処理するフレーム転送装置で用いられるフレーム判定方法であって、
判定テーブルが、前記上りフレームに含まれる判定用入力データを判定するための判定用比較データと当該上りフレームの転送先を示す転送先情報とを含む判定条件を複数登録するステップと、
フレーム判定部が、受信した上りフレームの前記判定用入力データに基づいて、前記判定テーブルから対応する前記判定条件を検索し、得られた判定条件に含まれる前記転送先情報に基づいて当該上りフレームの転送先を判定するステップとを備え、
前記判定テーブルは、Mを2以上の整数として、それぞれ1つ以上の記憶回路からなるM個の記憶領域を有し、
前記フレーム判定部が、前記判定テーブルのM個の前記記憶領域に対応して設けられたM個のデータ選択部およびM個の比較回路を有し、これら記憶領域から並列的に読み出した前記判定条件に含まれる前記判定用比較データを、それぞれ対応する前記データ選択部で前記上りフレームから選択した前記判定用入力データと、それぞれ対応する前記比較回路により比較し、これら比較回路で得られた比較結果に基づいて、これら判定条件のうち当該判定用入力データと一致した判定用比較データを含む判定条件から前記転送先情報を取得するステップと、
電源制御部が、前記各記憶領域の使用状態を示す外部からの設定に基づいて、前記記憶領域を構成する前記記憶回路、当該記憶領域と対応する前記データ選択部、および当該記憶領域と対応する前記比較回路のうちのいずれか1つまたは複数からなるM個の回路部のうち、Nを1以上M以下の整数として、使用状態とするN個の前記記憶領域と対応するN個の前記回路部へ電源を供給し、未使用状態とするM−N個の前記記憶領域に対応するM−N個の前記回路部への電源供給を遮断するステップと、
アドレス配置変更部が、nを0以上所定値以下の整数として、使用状態とするN個の前記記憶領域である第1,第2,…,第Nの記憶領域に対し、1ずつずらしたエントリアドレス値N×n,N×n+1,…,N×n+(N−1)をそれぞれ付与するステップとをさらに備える
ことを特徴とするフレーム判定方法。
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