JP5801790B2 - 光伝送システムにおける局側装置 - Google Patents

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この発明は、光伝送路(PON:Passive Optical Network)を介して接続された複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と上位装置との間でフレームを転送処理する光伝送システムにおける局側装置(OLT:Optical Line Terminal)に関し、特に、PON区間側において通信速度が異なる複数のONUとの効率的な通信を可能とするOLTに関するものである。
2009年にIEEE802.3avにおいて10G−EPON(10 Gigabit Ethernet Passive Optical Network:Ethernetは登録商標)の標準化が完了した。10G−EPONの特徴は、既に広く普及しているGE−PON(Gigabit Ethernet Passive Optical Network:非特許文献1参照)の10倍の高速伝送が可能なことである。さらに、既存のGE−PONと10G−EPONを混在させて利用できるという特徴がある。
GE−PONと10G−EPONを混在させて利用する場合は、1G下り信号と10G下り信号で異なる波長を使用するWDM技術を用い、1G下り信号間と10G下り信号間のそれぞれにおいてTDM技術を用いる。上り信号においては、1G上り信号と10G上り信号で同一の波長を使用し、1G上り信号と10G上り信号をまとめてTDMA技術を用いる。すなわち、1G下り信号、10G下り信号、および、上り信号で異なる3種類の波長を用いる。
図16に従来のGE−PON用のOLTの要部のブロック図を示す(例えば、特許文献1参照)。図17に、従来のGE−PON用のOLTで用いられるフレーム転送処理部の要部のブロック図を示す。
従来のGE−PON用のOLT100では、フレーム転送処理部105で、上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスにより、下りフレームの宛先ONUを決定する。このため、ONUからの上りフレームの送信元MACアドレスを、フレーム転送処理部105におけるMACアドレス登録部105A(図17)が、送信元ONUのLLID(Logical Link ID)に括りつけてMACアドレス検索テーブル105Bへ登録しておく。そして、上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスが、MACアドレス検索テーブル105Bに登録済みであれば、MACアドレス検索部105Cで、そのMACアドレスに括りつけられたLLIDを宛先ONUと判断する機能が搭載されている。
図16に示されたOLT100において、第1の送受信回路101は、PONを介してONUとの間でフレームを送受信するための回路である。
第2の送受信回路102は、事業者ネットワークとのインターフェースになる回路である。
フレーム分離部103は、第1の送受信回路101より入力されたフレームのうち、OLT100宛てのフレーム(PONの制御に用いられる制御フレーム)を制御フレーム処理部104へ送信するとともに、その他のフレームをフレーム転送処理部105へ送信する処理部である。
フレーム多重部106は、フレーム転送処理部105からの下りフレームと制御フレーム処理部104からの制御フレームを時分割的に多重し、第1の送受信回路101に対して送信する処理部である。
フレーム転送処理部105は、フレーム分離部103と第2の送受信回路102の双方から受信したフレームについて、それぞれ宛先MACアドレスに基づき、フレームの転送処理を行う処理部である。
制御フレーム処理部104は、各ONUにLLIDを自動的に割り当てるための発見処理(Discoveryプロセス)や上り信号(ONUからOLT宛ての信号)の調停といった、PONの制御に関する処理や、各ONUのLLID等のPON−IFポート情報を帯域割当処理部107へ転送する処理を行う処理部である。
帯域割当処理部107は、制御フレーム処理部104からの要求に従い、ONUへの帯域(送信開始時刻と送信データ量)を割り当てる処理や、制御フレーム処理部104から転送されたPON−IFポート情報を管理する処理を行う処理部である。
また、図17に示したフレーム転送処理部105において、MACアドレス登録部105Aは、ONUからの上りフレームの送信元MACアドレスに基づいてMACアドレス検索テーブル105Bを検索し、送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル105Bに登録されていない場合は登録情報を設定し(新規登録)し、送信元MACアドレスが既にMACアドレス検索テーブル105Bに登録されている場合は登録情報を更新する(もしくは、更新しないようにしてもよい)。MACアドレス検索テーブル105Bには、各MACアドレスに対応するLLID情報が登録されている。
MACアドレス検索部105Cは、上位装置からの下りフレームの宛先MACアドレスに基づいて、MACアドレス検索テーブル105Bから、対応するLLIDを読み出して、下りフレームに付与するLLIDを決定する。
レイテンシ吸収部105Dは、受信した下りフレームに遅延を付加して、MACアドレス検索部105CでのLLID決定処理によるレイテンシを吸収する。
出力合成部105Eは、レイテンシ吸収部105Dからの下りフレームのプリアンブルに、MACアドレス検索部105Cで決定されたLLIDを挿入することにより、送信する下りフレームに宛先LLIDを付与する。
10G−EPONシステムにおいて、1G−ONU宛と10G−ONU宛の下りフレームが混在した場合も同様に、宛先ONUのLLIDを決定することが可能であるが、そのLLIDがどちらの種類のONUなのかを別途確認して、該当のレートの下りフレーム出力から送信する必要がある。しかしながら、従来のGE−PON用のOLT100にはそのような機能は搭載されていない。
図18は、GE−PON用のOLT100にそのような機能を搭載させて、10G−EPONシステムに対応させることができるようにした例として考えられる、フレーム転送処理部105(105’)の要部の構成を示すブロック図である。このフレーム転送処理部105’では、MACアドレスの登録・検索を行うMACアドレス処理部105−1に加え、MACアドレス処理部105−1で下りフレームに挿入されたLLIDから下り送信速度情報を決定して、その下り送信速度情報を下りフレームに付加する回路として下り送信速度処理部105−2を設けている。
図18において、速度情報登録部105Fは、受信した上りフレームのプリアンブルに挿入されている、送信元ONUのLLIDに対応する下り送信速度情報を、帯域割当処理部107から読み出して、当該LLIDと下り送信速度情報とを対応付けて、下り送信速度管理テーブル105Gに登録する。
下り送信速度管理テーブル105Gには、各ONUのLLIDに対応する下り送信速度情報が登録されている。下り送信速度検索部105Hは、下りフレームの宛先LLIDに基づいて下り送信速度管理テーブル105Gから下り送信速度情報を読み出して、送信する下りフレームの送信速度情報を決定する。
第2のレイテンシ吸収部105Iは、宛先LLIDが付加された下りフレームに遅延を付加して、下り送信速度検索部105Hでの下り送信速度決定処理によるレイテンシを吸収する。
第2の出力合成部105Jは、第2のレイテンシ吸収部105Iから出力された下りフレームに、下り送信速度検索部105Hでの検索により読み出された下り送信速度情報を付与する。
なお、この図18では、速度情報登録部105Fに対して、上りフレームと帯域割当処理部107から下り送信速度情報が入力されているが、このような登録用の回路は必ずしも必要ではない。OLT100を制御・管理するソフトウェアが、LLIDごとの下り送信速度情報を把握しているので、このソフトウェアにより、下り送信速度管理テーブル105Gに必要な情報を書き込むことが可能である。
例えば、GE−PON用のONUと10G−EPON用のONUの両方との通信が可能なOLTにおいて、IEEE802.3av規格で標準化されたONUのauto discoveryにより、接続するONUがGE−PON用のONUなのか、それとも、10G−EPON用のONUなのかをソフトウェアにより認識し、そのONUに割り当てたLLIDとその下り送信速度情報(1Gもしくは10G)とを対応付けて、下り送信速度管理テーブル105Gに登録する。
特開2009−260668号公報
「技術基礎講座[GE-PON技術]第1回 PONとは」、NTT技術ジャーナル、Vol.17、No.8、pp.71-74、2005.
しかしながら、上述したフレーム転送処理部105’の構成では、送信速度決定処理を実行するためのハードウェアの追加が必要となる。
また、上述したフレーム転送処理部105’を設けたOLTでは、下り送信速度情報に合わせて下りフレームの出力ポートを複数設ける構成とすることが考えられる。しかし、下りの出力ポートを複数設けたOLTでは、下りフレームの宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスだった場合、入力フレームのコピーを行って複数の出力ポートから出力することが必要であり、そのためのハードウェア(回路)の搭載も必要となる。
このため、10G−EPONシステムでは、OLTの回路規模が大きくなり、装置が大型化するという問題点があった。また、このような回路規模の増大に起因して、消費電力、さらには装置コストなどが増大するという問題点があった。
さらに、OLT内で下りフレームを一時的にバッファリングするためのバッファとしてDRAM等の大容量メモリを使用する場合、大容量メモリへのwrite/readアクセスの実効スループットがデータバスの速度より小さくなり、特に短フレームが連続入力すると、極端に実効スループットが低下するという問題がある。
また、OLTにおいて、下り送信速度情報に合わせて下りフレームの出力ポートを複数設ける構成とした場合、ユーザ装置(ONUを含む)と事業者ネットワークのうち、特定の組み合わせ間でのみ、当該OLTを介して接続するという運用形態も存在しうる。例えば、OLTとして使用する装置(ハードウエア)はまったく同じものだが、あるOLTでは、GE−PON用のONUと10G−EPON用のONUの両方を接続するのに対して、別のOLTでは10G−EPON用のONUだけしか接続しないという運用が想定される。従って、各出力ポートに対応する回路に対して電源を常時供給した場合、未運用の出力ポートに対応する回路にも電源を常時供給することになるため、運用形態によっては、OLTの消費電力(の一部)が無駄に消費されるという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、回路規模の増大を抑制し、できる限り小さな回路規模で、1G−ONU宛と10G−ONU宛の下りフレームが混在する10G−EPONシステムに対応することができ、かつ実効スループットの極端な低下を避けることができ、さらに、運用形態に応じて、不要な消費電力を削減(省電力化)できる光伝送システムにおける局側装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、光伝送路を介して接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する光伝送システムにおける局側装置において、前記上位装置への上りフレームおよび前記上位装置からの下りフレームの入出力ポートと、前記加入者側装置からの上りフレームの入力ポートと、前記加入者側装置への下りフレームの複数系統の出力ポートと、前記上位装置からの下りフレームに書き込まれている宛先のMACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する前記加入者側装置の識別子情報と前記加入者側装置への下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルより読み出して前記上位装置からの下りフレームに書き込み、この下りフレームに書き込まれた転送指示情報と内部で生成される制御情報に従ってその転送指示情報と制御情報とによって示される系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ当該下りフレームを書き込む一方、前記入力FIFOからの前記出力FIFOへのフレームデータの転送、前記入力FIFOから大容量メモリへのフレームデータの転送、前記大容量メモリから前記出力FIFOへのフレームデータの転送を制御し、前記出力FIFOに書き込まれた下りフレームを読み出してその出力FIFOが属する系統の前記出力ポートより出力するフレーム転送処理部と、当該局側装置を構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号に基づいて、各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断する電源制御部とを備えている。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記フレーム転送処理部が、前記MACアドレスと前記識別子情報と前記転送指示情報との対応を示す前記MACアドレス検索テーブルと、前記上位装置からの下りフレームに書き込まれている宛先のMACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する識別子情報と転送指示情報とを前記MACアドレス検索テーブルから読み出すMACアドレス検索部と、前記MACアドレス検索部によって読み出された識別子情報と転送指示情報とを前記上位装置からの下りフレームに書き込む情報書込部と、前記出力ポートの系統ごとに設けられた入力FIFOおよび出力FIFOと、大容量メモリと、アクセス調停部と、前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報および前記アクセス調停部からの制御信号に従ってその転送指示情報と制御情報とによって示される系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ当該下りフレームを書き込むFIFO書き込み制御部と、前記出力ポートの系統ごとに設けられ、自己が属する系統の前記出力FIFOに書き込まれた下りフレームを読み出し、この読み出した下りフレームを自己が属する系統の前記出力ポートより出力させる出力FIFO読み出し制御部とを備え、前記アクセス調停部は、前記FIFO書き込み制御部からの前記出力FIFOへの下りフレームの書き込みを仲介する一方、前記入力FIFOからの前記出力FIFOへのフレームデータの転送、前記入力FIFOから前記大容量メモリへのフレームデータの転送、前記大容量メモリから前記出力FIFOへのフレームデータの転送を制御するようにしたものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記フレーム転送処理部が、前記下り伝送系統ごとに設けられた前記出力FIFOは、前記下りフレームに割り当てられる優先度ごとに複数の出力FIFOを有し、前記電源制御部は、前記設定信号に応じて前記出力FIFOへの電源供給を制御する際、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記出力FIFOへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記出力FIFOへの電源供給を遮断するようにしたものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記設定信号が、使用する下り伝送系統を示す伝送系統選択情報と、使用する優先度を示す優先度選択情報とを含み、前記電源制御部は、前記設定信号内の前記伝送系統選択情報と優先度選択情報に基づいて、使用状態となる下り伝送系統のうち、使用状態となる優先度の出力FIFOへ電源を供給するとともに、未使用状態となる優先度の出力FIFOへ電源供給を遮断し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記出力FIFOへの電源供給を遮断するようにしたものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記MACアドレス検索テーブルが、当該テーブルへの前記MACアドレスに対応付けての前記識別子情報および前記転送指示情報の設定が予め行われているものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記MACアドレス検索テーブルが、当該テーブルへの前記MACアドレスに対応付けての前記識別子情報および前記転送指示情報の設定が前記加入者側装置からの上りフレームの受信時に自動的に行われるようにしたものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記アクセス調停部が、前記入力FIFOに書き込まれたフレームデータのデータサイズの合計が所定の値より大きくなった場合に当該入力FIFO内のデータをまとめて前記大容量メモリに転送するようにしたものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記加入者側装置からの上りフレームに、当該上りフレームに書き込まれている前記識別子情報に予め対応付けられた下り出力速度情報を書き込む上り入力部とを備え、前記フレーム転送処理部は、前記加入者側装置からの上りフレームに書き込まれている送信元のMACアドレスが前記MACアドレス検索テーブルに登録されているか否かを確認し、登録されていない場合、その上りフレームに書き込まれている下り出力速度情報を前記転送指示情報とし、この転送指示情報をその上りフレーム中の送信元のMACアドレスと識別子情報とに対応付けて前記MACアドレス検索テーブルに登録するMACアドレス登録部を備えるものである。
また、本発明にかかる局側装置の一構成例は、前記フレーム転送処理部が、前記上位装置からの下りフレームに書き込まれている情報に基づいてその下りフレームの優先度を判定する優先度判定部と、前記優先度判定部によって判定された下りフレームの優先度情報を前記上位装置からの下りフレームに書き込む下り優先度指示部とを備え、前記入力FIFOは、前記出力ポートの系統ごとに前記優先度の種別に応じた個数の入力FIFOを備え、前記出力FIFOは、前記出力ポートの系統ごとに前記優先度の種別に応じた個数の出力FIFOを備え、前記FIFO書き込み制御部は、前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報と前記優先度情報と前記アクセス調停部からの制御信号に従ってその転送指示情報、優先度情報および制御信号によって示される入力FIFOもしくは出力FIFOへその下りフレームを書き込み、前記出力FIFO読み出し制御部は、自己が属する系統の出力FIFOのうち高優先側の出力FIFOからの読み出しを優先してその出力FIFOに書き込まれている下りフレームを読み出すようにしたものである。
本発明によれば、上位装置からの下りフレームに書き込まれている宛先のMACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する加入者側装置の識別子情報と転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルより読み出して上位装置からの下りフレームに書き込み、この下りフレームに書き込まれた転送指示情報と内部で生成される制御情報に従ってその転送指示情報と制御情報とによって示される系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ当該下りフレームを書き込む一方、入力FIFOからの出力FIFOへのフレームデータの転送、入力FIFOから大容量メモリへのフレームデータの転送、大容量メモリから出力FIFOへのフレームデータの転送を制御し、出力FIFOに書き込まれた下りフレームを読み出してその出力FIFOが属する系統の出力ポートより出力するようにしたので、下りフレームの送信処理をMACアドレス検索テーブルへのアクセスだけで処理することが可能となり、またブロードキャストMACアドレスだった場合等、すべての系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ下りフレームのコピーを行って、そのコピーした下りフレームをすべての系統の出力ポートから出力することが可能となり、回路規模の増大を抑制し、できる限り小さな回路規模で、1G−ONU宛と10G−ONU宛の下りフレームが混在する10G−EPONシステムに対応することができるようになる。また、大容量メモリを介した転送と、大容量メモリを介さない直接転送の両方が使い分けられることになり、短フレームがOLT内に長時間滞留することが防止され、短フレームが連続入力した場合の実効スループットの極端な低下を避けることができるようになる。
さらに、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号に基づいて、各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断する電源制御部を備えているので、例えば、1G−ONUを1台も接続していない場合は、1G−ONU宛の下りフレームを送信するための出力ポート等への電源供給を遮断することによりOLTの消費電力を削減(省電力化)することができる。
また、電源制御部が、回路の電力制御を行う際、使用状態が変更された下り伝送系統を構成するすべての回路や、出力ポートそのものなど、1つの基板ユニットやモジュールを単位として電力制御するのではなく、これら基板ユニットやモジュール内に実装されている回路の一部である、フレーム転送処理を実行するフレーム転送処理用回路を対象として電力制御を行うため、電力制御時における大幅な電力変動を抑制でき、電力制御に起因して発生する電源ノイズを低減することも可能となる。
本発明にかかる光伝送システムにおける局側装置(OLT)を用いたPONシステムの構成例を示す図である。 PON区間で伝送されるフレームの構成例を示す図である。 第1の実施の形態にかかるOLTの構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるOLTにおけるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。 MACアドレス検索テーブルの構成例を示す図である。 下りフレームの宛先LLIDと出力先の決定手順を示すフローチャートである。 下り転送指示部から出力されるフレームのフォーマット例を示す図である。 フレーム転送処理部におけるアクセス調停部の構成例を示す。 アクセス調停部の状態遷移(例)を示す図である。 第2の実施の形態にかかるOLTの構成例を示すブロック図である。 上り入力部から出力されるフレームの構成例を示す図である。 第2の実施の形態にかかるOLTにおけるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。 MACアドレス検索テーブルへの登録情報の自動設定の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかるOLTにおけるフレーム転送処理部の構成例を示すブロック図である。 下り優先度指示部から出力されるフレームのフォーマット例を示す図である。 従来のGE−PON用のOLTの要部の構成を示すブロック図である。 従来のGE−PON用のOLTで用いられるフレーム転送処理部の要部の構成を示すブロック図である。 10G−EPON用として考えられる従来のフレーム転送処理部の要部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明にかかる光伝送システムにおける局側装置を用いたPONシステムの構成例である。
同図において1(1−1〜1−3)はユーザ装置、2(2−1〜2−3)はONU、3は光スプリッタ、4は分離多重装置、5はOLT、6は上位装置、7は事業者ネットワーク、8(8−1〜8−3)はユーザ装置1とONU2との間のインターフェース(UNI:User Network Interface)、9はOLT5と上位装置6との間のインターフェース(SNI:Service Node Interface)である。
このPONシステムにおいて、ONU2−1〜2−3は、光伝送路を介して光スプリッタ3に共通接続されており、さらにこの光スプリッタ3は、光伝送路と分離多重装置4とを介して、OLT5と接続されている。ONU2−1の上り速度および下り速度は1Gbpsとされ、ONU2−2の上り速度および下り速度は10Gbpsとされ、ONU2−3の上り速度は1Gbps、ONU2−3の下り速度は10Gbpsとされている。
このPONシステムのPON区間、すなわちONU2−1〜2−3とOLT5との区間10では、図2に示すような構成のフレームでデータがやり取りされる。
図2において、プリアンブルは、EthernetのプリアンブルにLLIDを埋め込んだものである。
LLID(Logical Link ID)は、各ONUと1対1に対応する識別子(IEEE規格で定義された識別子)である。ONU登録(ONUがOLTの配下となる)時にOLTで決定され、OLTは自分の配下のONUでLLIDの重複が起こらないように管理している。
VLANタグは、VLAN情報を含むタグである。タグがついていない場合やタグが複数ついている場合もある。このVLANタグは、TPID、TCIを含んでいる。
TPID(Tag Protocol ID)は、VLANタグが続くことを示すEther Type値である。通常は0x8100である。
TCI(Tag Control Information)は、VLANタグ情報である。このTCIは、PCP、CFI、VIDを含んでいる。
PCP(Priority Code Point)は、当該フレームの優先度である。
CFI(Canonical Format Indicator)は、MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかどうかを示す値である。
VIDまたはVLANID(VLAN Identifier)は、フレームが属するVLANを指定する値である。
Typeは、上位プロトコルの種別を示すEther Type値である。この領域をLength値として使用する場合もあるので、合わせて“Type/Length”等と表記する場合もある。
[第1の実施の形態]
図3はOLT5の第1の実施の形態(第1の実施の形態)の構成例である。
本実施の形態にかかるOLT5における、従来のOLTとの構成上の違いは、フレーム多重部、送信回路が、伝送速度の異なる2つの伝送系統ごとに設けられ、さらにこれら異なる伝送系統ごとに設けられたフレーム多重部、送信回路に対応する構成のフレーム転送処理部、および、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号SETに基づいて、各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断する電源制御部を備えていることである。
なお、この実施の形態において、0系は、伝送速度が1Gbpsの伝送系統を示し、1系は、伝送速度が10Gbpsの伝送系統を示すものとする。ここで、使用状態とは「外部からの設定信号」で使用を設定された状態、未使用状態とは、「外部からの設定信号」で使用を設定されていない状態を意味する。
図3を参照して、本実施の形態にかかるOLT5の各処理部について説明する。
受信回路51は、PONを介してONU(0系,1系)2からの上りフレームを受信するための回路である。
送信回路(0系)52Aおよび送信回路(1系)52Bは、PONを介して、それぞれ、ONU(0系)2およびONU(1系)2へのフレームを送信するための回路である。
送受信回路53は、上位装置6を介して、事業者ネットワーク7との間でフレームを送受信する回路部である。
フレーム分離部54は、受信回路51より入力されたフレームのうち、OLT5宛てのフレーム(PONの制御に用いられる制御フレーム)を制御フレーム処理部55へ送信するとともに、その他のフレームをフレーム転送処理部56へ送信する処理部である。
フレーム多重部(0系)57Aは、フレーム転送処理部56からのONU(0系)2宛の下りフレームと制御フレーム処理部55からの制御フレームとを時分割的に多重し、送信回路(0系)52Aに対して送信する処理部である。
フレーム多重部(1系)57Bは、フレーム転送処理部56からのONU(1系)2宛の下りフレームと制御フレーム処理部55からの制御フレームとを時分割的に多重し、送信回路(1系)52Bに対して送信する処理部である。
フレーム転送処理部56は、フレーム分離部54から受信した上りフレームを送受信回路53へ転送処理し、送受信回路53から受信した下りフレームを、当該フレームの宛先MACアドレス等に基づいて、フレーム多重部57A,57B(0系または1系)のいずれかへ転送処理を行う処理部である。
制御フレーム処理部55は、各ONU2にLLIDを自動的に割り当てるための発見処理(Discoveryプロセス)や上り信号(ONUからOLT宛ての信号)の調停といったPONの制御に関する処理を行ったり、各ONU2のLLIDや各ONU2との間の上り/下り送信レート等のPON−IFポート情報を帯域割当処理部58に転送する処理を行う処理部である。
帯域割当処理部58は、制御フレーム処理部55からの要求に従い、ONU2への帯域(送信開始時刻と送信データ量)割当や、制御フレーム処理部55から転送されたPON−IFポート情報の管理を行う処理部である。
電源制御部50は、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号SETに基づいて、各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断する。なお、本実施の形態において、一部の回路に対して電源を常時供給(遮断しない)ようにしても良い。また、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしても良い。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図4−図7を参照して、本実施の形態にかかるOLT5のフレーム転送処理について、フレーム転送処理部56が有する機能を交えながら説明する。
図4は、フレーム転送処理部56(56A)の構成例を示すブロック図である。フレーム転送処理部56Aは、MACアドレス検索テーブル561と、下り出力先判定部562と、レイテンシ吸収部563と、LLID付与部564と、下り転送指示部565と、FIFO書き込み制御部566と、入力FIFO(0系)567Aと、入力FIFO(1系)567Bと、アクセス調停部568と、出力FIFO(0系)569Aと、出力FIFO(1系)569Bと、大容量メモリ(DRAM)570と、出力FIFO読み出し制御部(0系)571Aと、出力FIFO読み出し制御部(1系)571Bと、LLID変換部(0系)572Aと、LLID変換部(1系)572Bとを備えている。このフレーム転送処理部56Aの構成において、下り出力先判定部562が本発明でいうMACアドレス検索部に相当し、LLID付与部564および下り転送指示部565が本発明でいう情報書込部に相当する。
図5は、MACアドレス検索テーブル561の構成例である。MACアドレス検索テーブル561には、ONU2と接続されたユーザ装置もしくはONU2のMACアドレスごとに、下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報、LLID、および登録データの有効/無効を示す情報が登録情報として設定されている。また、転送指示情報は、下りフレームの出力先の系統の数と同じビット数(この例では、2ビット)のデータとされ、「10」であれば出力先を0系とすることを示し、「01」であれば出力先を1系とすることを示し、「11」であれば出力先を0系と1系の両方とすることを示す。
また、MACアドレス検索テーブル561への登録情報は、ソフトウェアにより設定する。具体的には、OLT5を制御、管理するソフトウェアがLLIDごとの下りフレーム送信先MACアドレスと転送指示情報を管理して必要な情報をMACアドレス検索テーブル561に設定する。例えば、10G−ONUと1G−ONUが混在するシステムで、かつ、各ONUに接続されている端末のMACアドレスをそのONUに割り当てられたLLIDと共に事前にMACアドレステーブルに登録しておくシステムであれば、10G−ONU宛てのフレームについては10G(802.3av仕様)出力ポートへの転送指示、1G−ONU宛てのフレームについては1G(802.3ah仕様)出力ポートへの転送指示を設定すれば良い。
なお、この例の場合、10G−ONU宛てのフレームとは、10G−ONUに接続されている端末のMACアドレスを宛先とするフレームであり、MACアドレステーブルの該当のMACアドレスに対応する転送指示情報として10G出力ポートへの転送指示を事前に設定しておくという意味である。
下り出力先判定部562は、受信した下りフレームの宛先MACアドレスに基づいて、MACアドレス検索テーブル561からLLIDと転送指示情報を読み出して、下りフレームの宛先LLIDと出力先を決定する。すなわち、受信した下りフレームをどの送信回路52A,52Bから送信するのか、すなわち速度の異なるどの系統の出力ポートから出力するのかを決定する。この下りフレームの宛先LLIDと出力先の決定は次のようにして行われる。
先ず、下り出力先判定部562は、受信した下りフレームの宛先MACアドレスをチェックし(図6:ステップS101)、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスでなければ(ステップS101のNO)、MACアドレス検索テーブル561に登録されているか否かをチェックする(ステップS102)。ここで、MACアドレス検索テーブル561に登録されていれば(ステップS102のYES)、その宛先MACアドレスに対応するLLIDと転送指示情報をMACアドレス検索テーブル561から読み出す(ステップS103)。
これに対し、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスであれば(ステップS101のYES)、LLIDをブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)とし、転送指示情報を「11」とする(ステップS104)。また、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスでない場合でも(ステップS101のNO)、MACアドレス検索テーブル561に登録されていなければ(ステップS102のNO)、ブロードキャストMACアドレスの場合と同様にして、LLIDをブロードキャストLLIDとし、転送指示情報を「11」とする(ステップS104)。この例では、宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスの場合、下り出力先判定部562は、MACアドレス検索テーブル561を使用せずに、下り出力先判定部562内の別回路で、宛先LLIDと出力先の決定を行う。
なお、ステップS102において、宛先MACアドレスがMACアドレス検索テーブル561に登録されていない場合、転送指示情報を「00」とし、下りフレームをどのポートにも出力しないようにしてもよい。
また、送信先MACアドレスとしてブロードキャストMACアドレスが付いたフレームが入力された場合の処理をMACアドレス検索テーブル561を使用して行うようにしてもよい。その場合、MACアドレス検索テーブル561にブロードキャストMACアドレス、ブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)、および転送指示情報として「11」」を登録しておけばよい。
一方、レイテンシ吸収部563は、受信した下りフレームに遅延を付加して、下り出力先判定部562での下り出力先決定処理によるレイテンシを吸収する。LLID付与部564は、下り出力先判定部562で決定されたLLIDに従って、レイテンシ吸収部563からの下りフレームに宛先LLIDを付与する。
下り転送指示部565は、下り出力先判定部562で決定された転送指示情報に従って、LLID付与部564からの下りフレームに転送指示情報を付与し、その転送指示情報を付与した下りフレームをFIFO書き込み制御部566へ転送する。図7に下り転送指示部565から出力されるフレームのフォーマット例を示す。このフレーム中、プリアンブル部に、LLID情報と転送指示情報が書き込まれる。
FIFO書き込み制御部566は、下りフレームに書き込まれている転送指示情報とアクセス調停部568からの制御情報に従って、その転送指示情報と制御情報とによって示される系統の入力FIFO567もしくは出力FIFO569へ当該下りフレームを書き込む。
例えば、転送指示情報が「10」であれば、入力FIFO(0系)567Aもしくは出力FIFO(0系)に下りフレームを書き込み、転送指示情報が「01」であれば、入力FIFO(1系)567Bもしくは出力FIFO(1系)569Bに下りフレームを書き込む。また、転送指示情報が「11」であれば、入力FIFO(0系)567Aおよび入力FIFO(1系)567Bの両方もしくは出力FIFO(0系)569Aおよび出力FIFO(1系)569Bの両方に下りフレームを書き込む。
なお、アクセス調停部568からの制御情報は、各出力FIFO569への書き込みが可能か否かを示すものであり、図4の構成例においては以下のケースが存在する。
(1)出力FIFO(0系)569A、出力FIFO(1系)569B共に書き込みが不可の場合は、該当の入力FIFO567(一つもしくは両方)への書き込みを行う。
(2)出力FIFO(0系)569Aへの書き込みは可能だが、出力FIFO(1系)569Bへの書き込みが不可の場合は、出力FIFO(0系)569A、もしくは、入力FIFO(1系)567B、または、その両方への書き込みを行う(出力FIFO569への書き込みはアクセス調停部569を介して行う)。
(3)出力FIFO(1系)569Bへの書き込みは可能だが、出力FIFO(0系)569Aへの書き込みが不可の場合は、出力FIFO(1系)569B、もしくは、入力FIFO(0系)567A、または、その両方への書き込みを行う(出力FIFO569への書き込みはアクセス調停部568を介して行う)。
(4)出力FIFO(0系)569A、出力FIFO(1系)569B共に書き込みが可能な場合は、該当の出力FIFO569(一つもしくは両方)への書き込みを行う(アクセス調停部568を介して行う)。
アクセス調停部568は、FIFO書き込み制御部566から出力FIFO569への下りフレームの書き込みを仲介する他、入力FIFO567から大容量メモリ570もしくは出力FIFO569へのフレームデータの転送、および、大容量メモリ570から出力FIFO569へのフレームデータの転送等を行う。
図8にアクセス調停部568の構成例を示す。図8のアクセス調停部568は0系/1系の出力FIFO569からの書込許可入力に対応して以下の様に動作する。
[出力FIFO(0系)側の状態1:初期状態]
出力FIFO(0系)569Aからの書込許可入力が許可状態で、入力FIFO(0系)567Aにも入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域(アドレス)にもフレームデータが蓄積されていない場合はFIFO書き込み制御部566に対して、出力FIFO(0系)569Aへの書き込みが可能であることを出力し、FIFO書き込み制御部566から入力されるフレームの転送指示信号が「10」(0系)となっていた場合は、出力FIFO(0系)569Aへのフレームの書き込みを行う。
なお、この状態ではFIFO書き込み制御部566から入力FIFO(0系)567Aへのフレームの書き込みも、入力FIFO(0系)567Aからのフレームデータの転送も、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域からのフレームデータの転送も行われない。
[出力FIFO(0系)の状態2]
出力FIFO(0系)569Aからの書込許可入力が禁止(非許可)状態の場合は、FIFO書き込み制御部566に対して出力FIFO(0系)569Aへの書き込みは不可であることを出力し、入力FIFO(0系)567Aに蓄積されているフレームデータのサイズ(Byte数)の合計が所定の値(フレームの最少サイズより大きい値を設定)より大きくなった場合に、入力FIFO(0系)567A内のデータをまとめて大容量メモリ570の入力FIFO(0系)567Aに対応する領域(アドレス)に転送する。
転送終了後、他の状態に遷移する前に、入力FIFO(0系)567Aに蓄積されているフレームデータのサイズ(Byte数)の合計が所定の値より大きくなれば、同様に転送を繰り返す。
大容量メモリ570への転送は、入力FIFO567ごとに異なるメモリ領域(アドレス)に行い、入力FIFO567ごとに転送したフレームデータのサイズ(Byte数)の累積値を管理する。
なお、入力FIFO(0系)567Aから大容量メモリ570への転送と入力FIFO(1系)567Bから大容量メモリ570への転送が競合する場合があるので、セレクタ(大容量メモリ用)568−1にて競合制御を行う。
この状態では、FIFO書き込み制御部566から入力FIFO(0系)567Aへフレームの書き込みが行われ、FIFO書き込み制御部566から出力FIFO(0系)569Aへのフレームの書き込み、入力FIFO(0系)567Aから出力FIFO(0系)569Aへのフレームデータの転送、および、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域からのフレームデータの転送は行われない。
[出力FIFO(0系)側の状態3]
出力FIFO(0系)569Aからの書込許可入力が許可状態で、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域(アドレス)にフレームデータが蓄積されている場合は、FIFO書き込み制御部566に対して、出力FIFO(0系)569Aへの書き込みが不可であることを出力し、入力FIFO(0系)567Aに蓄積されているフレームデータのサイズ(Byte数)の合計が所定の値(フレームの最少サイズより大きい値を設定)より大きくなった場合に入力FIFO(0系)567A内のデータをまとめて大容量メモリ570の入力FIFO(0系)567Aに対応する領域(アドレス)に転送する。
転送終了後、他の状態に遷移する前に、入力FIFO(0系)567Aに蓄積されているフレームデータのサイズ(Byte数)の合計が所定の値より大きくなれば、同様に転送を繰り返す。
大容量メモリ570への転送は、入力FIFO567ごとに異なるメモリ領域(アドレス)に行い、入力FIFO567ごとに転送したフレームデータのサイズ(Byte数)の累積値を管理する。
なお、入力FIFO(0系)567Aから大容量メモリ570への転送と入力FIFO(1系)567Bから大容量メモリ570への転送が競合する場合があるので、セレクタ(大容量メモリ用)568−1にて競合制御を行う。
また、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域(アドレス)に蓄積されているフレームデータを出力FIFO(0系)569Aに対して転送する。この転送は、他の状態に遷移するか、もしくは、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域(アドレス)に蓄積されているフレームデータがなくなるまで行う。
大容量メモリ570から出力FIFO569への転送を行う際には、出力FIFO569ごと(対応する入力FIFO567ごと)に転送したフレームデータのサイズ(Byte数)をカウントして、入力FIFO567から大容量メモリ570に転送したフレームデータのサイズ(Byte数)の累積値からの減算を行う。この値は、対応する入力FIFO567ごとに、大容量メモリ570に蓄積されているフレームデータの有無を確認するために使用する。
なお、大容量メモリ570から出力FIFO(0系)569Aへの転送と大容量メモリ570から出力FIFO(1系)569Bへの転送が競合する場合があるので、IF制御部568−2にて競合制御を行う。さらに、入力FIFO567から大容量メモリ570への転送と、大容量メモリ570から出力FIFO569への転送が競合する場合があるので、IF制御部568−2にて競合制御を行う。
この状態では、FIFO書き込み制御部566から入力FIFO(0系)567Aへのフレームの書き込みが行われ、FIFO書き込み制御部566から出力FIFO(0系)569Aへのフレームの書き込み、入力FIFO(0系)567Aから出力FIFO(0系)569Aへのフレームデータの転送は行われない。
[出力FIFO(0系)側の状態4]
出力FIFO(0系)569Aからの書込許可入力が許可状態で、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域(アドレス)にフレームデータが蓄積されていないが、入力FIFO(0系)567Aにフレームデータが蓄積されている場合は、FIFO書き込み制御部566に対して出力FIFO(0系)569Aへの書き込みが不可であることを出力し、入力FIFO(0系)567A内のデータを出力FIFO(0系)569Aに転送する。この転送は、他の状態に遷移するか、もしくは、入力FIFO(0系)567Aに蓄積されているフレームデータがなくなるまで行う。
この状態では、FIFO書き込み制御部566から入力FIFO(0系)567Aへのフレームの書き込みが行われ、FIFO書き込み制御部566から出力FIFO(0系)569Aへのフレームの書き込み、入力FIFO(0系)567Aから大容量メモリ570へのフレームデータの転送、および、入力FIFO(0系)567Aに対応した大容量メモリ570の領域からのフレームデータの転送は行われない。
なお、上述においては、出力FIFO(0系)569Aからの書込許可入力に対応する動作について説明したが、出力FIFO(1系)569Bからの書込許可入力に対してもアクセス調停部568は同様に動作する。
図9にアクセス調停部568の状態遷移(例)を示す。図9は0系もしくは1系どちらかの出力FIFO569からの書込許可入力に対応した動作を示している。このように動作する制御回路を2つ(0系用と1系用)搭載して、状態遷移としてはそれぞれ独立に(もう一方の系の動作に依存せずに)動作させることが可能である。なお、大容量メモリ570への転送と大容量メモリ570からの転送において0系と1系が競合することはあるが、状態遷移上は影響しない。
フレーム転送処理部56Aにおいて、出力FIFO569(569A,569B)は、アクセス調停部568から入力されたフレームデータを蓄積し、出力FIFO読み出し制御部571(571A,571B)からの要求に従って、フレームデータを出力する。また、フレームデータの蓄積量(入力されたデータの量から出力したデータの量を減算した値)を測定し、その値が規定値を超えた場合に、アクセス調停部568に対する書き込み許可信号を禁止(非許可)状態とする。この規定値は、例えば、出力FIFO569に蓄積可能なデータ量の最大値から最長フレーム(2000Byte)分のデータ量を減算した値とする。
出力FIFO読み出し制御部571(571A,571B)は、例えば、出力FIFO569(569A,569B)に1フレーム以上のフレームデータが蓄積されていれば、出力FIFO569(569A,569B)からフレームデータを読み出してLLID変換部572(552A,572B)に転送する。
LLID変換部572(552A,572B)は、入力されたフレームのLLIDがブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)だった場合にLLIDの書き換えを行う。例えば、1G出力ポート(0系)では16進数表示でFFFF、10G出力ポート(1系)では16進数表示でFFFEに書き換える。また、転送指示情報の領域を必要に応じてIEEE規格のアイドルデータ等に書き換える。
本実施の形態の構成では、下りフレームの送信処理をMACアドレス検索テーブル561へのアクセス(検索)だけで処理することができるので、下り側の回路規模が小さくなる。すなわち、従来の考えられる技術として説明した図18に示した構成では、下りフレームの宛先LLIDを決定した後に送信レートの判断を行うために、MACアドレス検索テーブルにアクセスする回路以外に、LLIDごとの下り送信速度を管理するテーブルにアクセスする回路が必要であったが、このような回路が不要となり、下り側の回路規模が小さくなる。
また、本実施の形態の構成では、下りフレームの宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスだった場合等、下りフレームの出力先としてすべての系統を示す情報を転送指示情報(この例では、「11」)とすることにより、すべての系統の入力FIFO567か出力FIFO569のどちらかへ当該下りフレームを書き込んで、すなわちすべての系統の入力FIFO567か出力FIFO569のどちらかへ下りフレームのコピーを行って、そのコピーした下りフレームをすべての系統の出力ポートから出力させることが可能である。
本実施の形態の構成において、送信先MACアドレスとしてブロードキャストMACアドレスが付いたフレームが入力された場合の処理をMACアドレス検索テーブル561を使用せずに、下り出力先判定部562内の別回路で決定するようにした場合、そのための回路が必要ではあるが、その回路(H/W)の規模は小さいので、本発明の有効性を否定するものではない。
なお、MACアドレス検索テーブル561で複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定することで、該当の宛先MACアドレスが付いた下りフレームが入力された場合にそのフレームのコピーを行って、複数の系統の出力ポートから出力させるようにすることも可能である。
さらに、特定のIPアドレス(もしくはVLANタグ)が付いた下りフレームが入力された場合に、複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定するような回路を追加することも可能である。
[スループットについて]
ここで、大容量メモリ570としてDRAMを用いる場合のスループットを従来技術と比較する。DRAMへの転送もしくはDRAMからの転送におけるスループットは、1回の転送のデータサイズに依存する。
1回の転送で転送可能なサイズの最大値(以下、「最大バーストサイズ」と記述する)はDRAMの仕様で決まり、転送時のデータサイズが最大バーストサイズより小さい場合、スループットは、
DRAMのビット幅×動作クロック速度×TD/(TO+TD)
となる。
但し、TD=転送時のデータサイズ(ビット数)/(DRAMのビット幅×動作クロック速度)、TO=1転送当たりのDRAMアクセス時のオーバーヘッド時間。
オーバーヘッド時間TOは、DRAMの仕様で決まる固定値であり、転送時のデータサイズが小さいほどスループットが小さくなる。
転送をフレームごとに行う構成が従来から使用されているが、その場合、最小フレーム長のフレームが連続すると、DRAMの仕様によってはスループットが極端に低下してしまう。
例えば、DRAMのビット幅が32、動作クロック速度が312.5MHz、TOが16nsだとすると最小フレーム長(64Byte)のフレームが連続した場合、
TD=64[Byte]×8/(32×312.5[MHz])=51.2ns
なので、スループットは、
32[bit]×312.5[MHz]×51.2[ns]/(16[ns]+51.2[ns])=約7.6[Gbit/s]
となる。
DRAMのバスの速度(32[bit]×312.5[MHz])は10Gbit/sであるが、それに対して、2割以上スループットが低下している。
一方、本実施の形態の構成で、大容量メモリ570への転送を行うか否かを判定する際の入力FIFO567に蓄積されているフレームデータのサイズ(Byte数)の合計値を、例えば、1000Byteとすると、大容量メモリ570に転送するデータのサイズは必ず(最小フレーム長のフレームが連続した場合でも)1000Byte以上となる。
その場合、
TDの最小値=1000[Byte]×8/(32×312.5[MHz])=800nsなので、最小スループットは、
32[bit]×312.5[MHz]×800[ns]/(16[ns]+800[ns])=約9.8[Gbit/s]
となる。
大容量メモリ570から出力FIFO569への転送においても、本実施の形態の構成で、1回の転送で転送するデータのサイズを最小フレーム長(64Byte)より大きくすることで、同様にスループットの低下を抑制できる。
また、本実施の形態の構成は、大容量メモリ570を介した転送と、大容量メモリ570を介さない直接転送の両方が使い分けられることになり、短フレームがOLT5内に長時間滞留する(レイテンシが増大する)ことが防止され、短フレームが連続入力した場合の実効スループットの極端な低下が避けられる。
本実施の形態の構成のうち、入力FIFO567から出力FIFO569への転送を行う機能が無い場合と有る場合(本実施の形態の場合)とを比較する。
[入力FIFOから出力FIFOへの転送機能がない場合]
本実施の形態の構成のうち、入力FIFO567から出力FIFO569への転送を行う機能が無い場合の動作例を以下に説明する。
状態遷移の状態1(初期状態)から状態2に遷移後、最小(64Byte)フレームが入力されると、入力FIFO567に書き込まれるが、これだけでは大容量メモリ570への転送は行われない。
この状態で、出力FIFO569への書き込みが可能になっても、入力FIFO567から出力FIFO569への転送はできず、入力FIFO567から大容量メモリ570への転送もできない。すなわち、データは有るのに、どこにも転送できない状態となる。
その後、さらにフレームが入力されて、入力FIFO567から大容量メモリ570への転送が行われれば、最終的にはすべてのフレームが転送されることにはなるが、入力FIFO567にフレームが長時間滞留する(レイテンシが増大する)ケースが発生する。
[入力FIFOから出力FIFOへの転送機能がある場合(本実施の形態の構成)]
本実施の形態の構成でも、状態遷移の状態1(初期状態)から状態2に遷移後、最小(64Byte)フレームが入力されると、入力FIFO567に書き込まれるが、これだけでは大容量メモリ570への転送は行われない。
ここまでは上記の例と同じであるが、この状態で、出力FIFO569への書き込みが可能になると、状態4に遷移して、ただちに入力FIFO567から出力FIFO569への転送が行われる。つまり、上記の例の様に入力FIFO567にフレームが長時間滞留する(レイテンシが増大する)ことはなくなる。
また、本実施の形態のOLTは、電源制御部50により、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号SETに基づいて、本実施の形態のフレーム転送処理部内の各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断することができる。この際、設定信号SETで入力される下り伝送系統の使用状況が、個々の回路に対する使用状況であってもよい。フレーム転送処理部内の一部の回路に対して電源を常時供給する(遮断しない)ようにしても良いし、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしても良い。
例えば、1G−ONUを1台も接続していない場合は、1G−ONU宛の下りフレームを送信するための以下の回路への電源供給を遮断することによりOLTの消費電力を削減(省電力化)することができる。
・フレーム転送処理部内の出力FIFO読み出し制御部(0系)
・フレーム転送処理部内のLLID変換部(0系)
・フレーム多重部(0系)
・送信回路(0系)
なお、フレーム転送処理部内の出力FIFO(0系)と出力FIFO(1系)が異なるメモリで構成されている場合等、フレーム転送処理部内の出力FIFO(0系)への電源供給を遮断できる場合も有り、フレーム転送処理部内の入力FIFO(0系)と入力FIFO(1系)が異なるメモリで構成されている場合等、フレーム転送処理部内の入力FIFO(0系)への電源供給を遮断できる場合も有る。
同様に、10G−ONUを1台も接続していない場合は、10G−ONU宛の下りフレームを送信するための以下の回路への電源供給を遮断することによりOLTの消費電力を削減(省電力化)することができる。
・フレーム転送処理部内の出力FIFO読み出し制御部(1系)
・フレーム転送処理部内のLLID変換部(1系)
・フレーム多重部(1系)
・送信回路(1系)
なお、フレーム転送処理部内の出力FIFO(0系)と出力FIFO(1系)が異なるメモリで構成されている場合等、フレーム転送処理部内の出力FIFO(1系)への電源供給を遮断できる場合も有り、フレーム転送処理部内の入力FIFO(0系)と入力FIFO(1系)が異なるメモリで構成されている場合等、フレーム転送処理部内の入力FIFO(1系)への電源供給を遮断できる場合も有る。
また、電源供給を遮断していた回路への電源供給を運用中に(他の回路が通常動作を行っている状態で)開始する場合は、以下のような手順で電源供給を遮断していた各回路を起動させるための手段をOLT内に搭載しておけば良い。
手順1:電源供給を遮断している系(0系もしくは1系)の出力FIFOと入力FIFOへの書き込みが禁止状態であり、かつ、その系の送信回路を転送先とするフレームデータが出力FIFO、入力FIFO、および、大容量メモリに蓄積されていないことを確認。
手順2:フレーム転送処理部内の出力FIFOもしくは入力FIFOへの電源供給が遮断されていた場合は、その出力FIFOもしくは入力FIFOへの電源供給を開始
手順3:電源供給を開始した出力FIFOもしくは入力FIFOが正常に起動したことを確認(電源供給が遮断されていなかった場合は該当の出力FIFOもしくは入力FIFOに異常がないことを確認)
手順4:フレーム転送処理部内の出力FIFO読み出し制御部(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順5:電源供給を開始した出力FIFO読み出し制御部が正常に起動したことを確認
手順6:フレーム転送処理部内のLLID変換部(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順7:電源供給を開始したLLID変換部が正常に起動したことを確認
手順8:フレーム多重部(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順9:電源供給を開始したフレーム多重部が正常に起動したことを確認
手順10:送信回路(0系もしくは1系)への電源供給を開始
手順11:電源供給を開始した送信回路が正常に起動したことを確認
手順12:電源供給を開始した系(0系もしくは1系)の出力FIFOおよび入力FIFOへの書き込みを許可
なお、運用中の起動を行う場合、ブロードキャストMACアドレスが付いたフレームやMACアドレスが登録されていなかったフレームが電源供給を開始した時点で出力FIFOや入力FIFO等に蓄積されていると不要なフレームが送信されてしまう可能性が有るため、0系もしくは1系の出力FIFO読み出し制御部等の電源供給が遮断されている場合には電源が遮断されている系の出力FIFOと入力FIFOには書き込まない様にする手段をFIFO書き込み制御部に搭載することが望ましく、手順1と手順12はその手段が搭載されている場合の手順である。
本実施の形態では、電源制御部50が、回路の電力制御を行う際、使用状態が変更された下り伝送系統を構成するすべての回路や、出力ポートそのものなど、1つの基板ユニットやモジュールを単位として電力制御するのではなく、これら基板ユニットやモジュール内に実装されている回路の一部である、フレーム転送処理を実行するフレーム転送処理用回路を対象として電力制御を行うため、電力制御時における大幅な電力変動を抑制でき、電力制御に起因して発生する電源ノイズを低減することも可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施の形態(第2の実施の形態)にかかるOLT5について説明する。図10は、第2の実施の形態にかかるOLTの構成を示すブロック図である。第1の実施の形態(図3)と比較して、第2の実施の形態のOLT5には、上り入力部59が追加されている。また、図12に示すように、フレーム転送処理部56(56B)に、MACアドレス登録部573が追加されている。
また、第2の実施の形態において、帯域割当処理部58は、第1の実施の形態で説明した機能に加え、予め帯域割当処理部58が割り当てた上りフレームのタイミングに合わせて、予定されている上りフレームのLLIDに対応した下り出力速度情報を、予め帯域割当処理部58に登録されているPON−IFポート情報から読み出して、上り入力部59に指示する機能を有している。
例えば、予定されている入力フレームのLLIDが1G−ONUの場合には、下り出力速度情報として“1G”を指示し、予定されている入力フレームのLLIDが10G−ONUの場合には、下り出力速度情報として“10G”を指示する。なお、予定されている入力フレームのLLIDが非対称ONU(上り速度が1Gで下り速度が10G)の場合には、“10G”を指示する。
上り入力部59は、帯域割当処理部58からの指示により、下り出力速度情報を上りフレームのプリアンブル部に挿入する。例えば、帯域割当処理部58からの指示が“1G”であれば、上りフレームのプリアンブル部の下り出力速度情報に「0」を挿入し、帯域割当処理部58からの指示が“10G”であれば、上りフレームのプリアンブル部の下り出力速度情報に「1」を挿入する。図11に上り入力部59から出力されるフレームの構成例を示す。PON区間10で伝送されるフレーム(図2参照)との違いは、プリアンブル部に下り出力速度情報が挿入されている点である。
この第2の実施の形態では、図12に示されるように、フレーム転送処理部56BにMACアドレス登録部573が追加されており、このMACアドレス登録部573によって、MACアドレス検索テーブル561への登録情報の設定が上りフレーム受信時に自動的に行われる。以下、図13に示すフローチャートを参照して、MACアドレス検索テーブル561への登録情報の自動設定について説明する。
MACアドレス登録部573は、上りフレームの受信時、この上りフレームの送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル561に登録されているか否かをチェックする(ステップS201)。ここで、送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル561に登録されていなければ(ステップS201のNO)、MACアドレス検索テーブル561に空きがあるか否かをチェックする(ステップS202)。空きがなければ(ステップS202のNO)、そのまま処理を終了するが、空きがあれば(ステップS202のYES)、MACアドレス検索テーブル561への登録情報の設定(新規登録)を行う(ステップS203)。
この登録情報の新規登録において、MACアドレス登録部573は、上りフレームに書き込まれている下り出力速度情報を読み取り、下り出力速度情報が「0」であった場合には転送指示情報を「10」(0系)とし、下り出力速度情報が「1」であった場合には転送指示情報を「01」(1系)とし、この転送指示情報をその上りフレーム中の送信元MACアドレスとLLIDと対応付けてMACアドレス検索テーブル561に登録情報として書き込む。なお、この場合、登録データの有効/無効の情報は「有効」とする。
一方、上りフレームの送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル561に登録されていた場合(ステップS201のYES)、MACアドレス登録部573は、その上りフレームの下り出力速度情報が「1」であるか否かをチェックし(ステップS204)、下り出力速度情報が「1」であれば(ステップS204のYES)、転送指示情報を「01」(1系)とし、MACアドレス検索テーブル561中の一致したMACアドレスのLLIDと転送指示情報を更新する(ステップS205)。下り出力速度情報が「1」でなければ(ステップS204のNO)、転送指示情報を「10」(0系)とし、MACアドレス検索テーブル561中の一致したMACアドレスのLLIDと転送指示情報を更新する(ステップS206)。
なお、この例では、上りフレームの送信元MACアドレスがMACアドレス検索テーブル561に登録されていた場合、MACアドレス検索テーブル561中の対応する登録情報を更新するようにしたが、更新しないようにしてもよい。
また、この例では、帯域割当処理部58からの指示が“1G”であった場合、上りフレームに下り出力速度情報として「0」を書き込み、帯域割当処理部58からの指示が“10G”であった場合、上りフレームに出力速度情報として「1」を書き込むようにしたが、「0」の代わりに「10」を下り出力速度情報として書き込むようにし、「1」の代わりに「01」を下り出力速度情報として書き込むようにしてもよい。このようにすると、下り出力速度情報からの転送指示情報への変換が不要となる。
このようにして、第2の実施の形態では、非対称ONU(上り速度が1Gで下り速度が10G)の場合を含めて、MACアドレス登録部573によって、MACアドレスおよびLLIDと転送指示情報が自動的にMACアドレス検索テーブル561に登録されるものとなる。
なお、第2の実施の形態の構成では、第1の実施の形態の構成と比較すると、上りの処理で「速度情報」を登録する上り入力部59の追加が必要であるが、上り帯域割当を行う帯域割当処理部58から「速度情報」(Gateフレームと呼ばれる制御フレームの送信速度に対応)をもらうことにより、簡単な回路で上りフレームのプリアンブル部に「速度情報」を挿入することができる。
また、この第2の実施の形態の構成でも、下りフレームの宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスだった場合等、入力フレームのコピーを行ってすべての系統の出力ポートから出力することが可能な構成となっている。
なお、MACアドレス検索テーブル561で複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定することで、該当の宛先MACアドレスが付いた下りフレームが入力された場合にそのフレームのコピーを行って、複数の系統の出力ポートから出力させるようにすることも可能である。
さらに、特定のIPアドレス(もしくはVLANタグ)が付いた下りフレームが入力された場合に、複数の系統の転送指示を「1(転送指示有り)」に設定するような回路を追加することも可能である。
この第2の実施の形態の構成においても、第1の実施の形態と同様にして、大容量メモリ570としてDRAMを用いる場合のスループットの低下が抑制される。また、第1の実施の形態と同様にして、大容量メモリ570を介した転送と、大容量メモリ570を介さない直接転送の両方が使い分けられるものとなり、短フレームがOLT5内に長時間滞留する(レイテンシが増大する)ことが防止される。
また、第1の実施の形態と同様に、電源制御部50により、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号SETに基づいて、本実施の形態のフレーム転送処理部内の各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断することができる。フレーム転送処理部内の一部の回路に対して電源を常時供給(遮断しない)ようにしても良いし、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしても良い。
[第3の実施の形態]
次に、図14を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるOLT5について説明する。図14は、第3の実施の形態にかかるOLT5におけるフレーム転送処理部56(56C)の構成を示すブロック図である。このフレーム転送処理部56Cは図4に示したフレーム転送処理部56Aに優先制御機能を追加した構成とされている。
このフレーム転送処理部56Cのフレーム転送処理部56Aと異なる点は、入力FIFO567と出力FIFO569が0系/1系とも複数(FIFO-A、FIFO-B)搭載され、下り転送指示部565とFIFO書き込み制御部566との間に下り優先度指示部574が挿入され、また、下り優先度指示部574の前段に下り優先度判定部575が追加されている点である。
この例では、0系の入力FIFOとして、入力FIFO-A(0系)567A1と入力FIFO-B(0系)567A2とを設け、1系の入力FIFOとして、入力FIFO-A(1系)567B1と入力FIFO-B(1系)567B2とを設けており、入力FIFO-A(0系)567A1および入力FIFO-A(1系)567B1を高優先側の入力FIFOとしている。
また、0系の出力FIFOとして、出力FIFO-A(0系)569A1と出力FIFO-B(0系)569A2とを設け、1系の出力FIFOとして、出力FIFO-A(1系)569B1と出力FIFO-B(1系)569B2とを設けており、出力FIFO-A(0系)569A1および出力FIFO-A(1系)569B1を高優先側の出力FIFOとしている。
このフレーム転送処理部56Cにおいて、下り優先度判定部575は、入力される下りフレームのVLANタグ内のPCPビット、VID、もしくは、IPヘッダ内の優先度を示す情報等を参照して入力された下りフレームの優先度を決定する。0系/1系とも2個のFIFO(FIFO-A、FIFO-B)で構成されている場合、例えば、VLANタグ内のPCPビットが0x1〜0x7であれば、高優先とし、PCPビットが0x0であれば、低優先とする。
下り優先度指示部574は、下り優先度判定部575で判定された優先度に従って、下り転送指示部565からの下りフレームに優先度情報を付与して、FIFO書き込み制御部566へフレームを転送する。図15に下り優先度指示部574から出力されるフレームのフォーマット例を示す。優先度情報はプリアンブル部に付与する。例えば、高優先の場合は優先度情報として「1」を付与し、低優先の場合は優先度情報として「0」を付与する。
FIFO書き込み制御部566は、下り優先度指示部574からの下りフレームに書き込まれている転送指示情報、優先度情報、および、アクセス調停部568からの制御情報に従って、その転送指示情報と優先度情報と制御情報とが示す系統の入力FIFO567もしくは出力FIFO569へ下りフレームを書き込む。
例えば、転送指示情報が「10」(0系)で優先度情報が「1」であった場合には、高優先側の入力FIFO-A(0系)567A1もしくは高優先側の出力FIFO-A(0系)569A1に下りフレームを書き込み、転送指示情報が「01」(1系)で優先度情報が「1」(高優先)であった場合には、高優先側の入力FIFO-A(1系)567B1もしくは高優先側の出力FIFO-A(1系)569B1に下りフレームを書き込む。また、転送指示情報が「11」(0系/1系)であり、優先度情報が「1」(高優先)であった場合には、高優先側の入力FIFO-A(0系)567A1もしくは高優先側の出力FIFO-A(0系)569A1と、入力FIFO-A(1系)567B1もしくは出力FIFO-A(1系)569B1に共に下りフレームを書き込む。
なお、アクセス調停部568からの制御情報は、各出力FIFO569への書き込みが可能か否かを示すものであり、FIFOの数が異なる点以外は、第1の実施の形態と同様である。
また、アクセス調停部568は、FIFO書き込み制御部566から出力FIFO569へのフレームの書き込みを仲介する他、入力FIFO567から大容量メモリ570もしくは出力FIFO569へのフレームデータの転送、および、大容量メモリ570から出力FIFO569へのフレームデータの転送等を行う。FIFOの数が異なる点以外は、第1の実施の形態と同様である。
また、出力FIFO読み出し制御部(0系)571Aは、例えば、出力FIFO-A(0系)569A1,569A2に1フレーム以上のフレームデータが蓄積されていれば、出力FIFO-A(0系)569A1,569A2からフレームデータを読み出してLLID変換部(0系)572Aに転送する。この場合、高優先側の出力FIFO-A(0系)569A1からの読み出しが可能な場合は、高優先側の出力FIFO-A(0系)569A1の読み出しを優先する。
また、出力FIFO読み出し制御部(1系)571Bは、例えば、出力FIFO-A(1系)569B1,569B2に1フレーム以上のフレームデータが蓄積されていれば、出力FIFO-A(1系)569B1,569B2からフレームデータを読み出してLLID変換部(1系)572Bに転送する。この場合、高優先側の出力FIFO-A(1系)569B1からの読み出しが可能な場合は、高優先側の出力FIFO-A(1系)569B1の読み出しを優先する。
LLID変換部572(552A,572B)は、入力されたフレームのLLIDがブロードキャストLLID(例えば、16進数表示でFFFD)だった場合にLLIDの書き換えを行う。例えば、1G出力ポート(0系)では16進数表示でFFFF、10G出力ポート(1系)では16進数表示でFFFEに書き換える。また、優先度と転送指示情報の領域を必要に応じてIEEE規格のアイドルデータ等に書き換える。
なお、上述した第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、出力ポートの系統を0系と1系の2系統としたが、転送指示情報のビット数を拡張することにより、3系統以上の場合も同様な構成とすることが可能である。
また、送信回路52(52A、52B)は、IEEE仕様以外のものとすることも可能である。例えば、複数の送信回路52の一部をIEEE仕様とし、その他をITU−TのG−PON仕様とすることも可能である。なお、送信回路をIEEE仕様以外のものにする場合は、その仕様にあわせてLLID変換部等の仕様を変える必要が有る。
また、第3の実施の形態は、0系および1系の入力FIFO567および出力FIFO569を高優先用FIFOと低優先用FIFOの2種類としたが、系統ごとに3個以上の入力FIFO567および出力FIFO569を搭載し、優先度情報を複数ビットに拡張することにより、3種類以上の優先度に対応することも可能である。
第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、電源制御部50により、当該OLTを構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号SETに基づいて、本実施の形態のフレーム転送処理部内の各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断することができる。すなわち、下り伝送系統ごとに設けられた出力FIFOは、下りフレームに割り当てられる優先度ごとに複数の出力FIFOを有し、電源制御部50は、設定信号SETに応じて出力FIFOへの電源供給を制御する際、下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の出力FIFOへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の出力FIFOへの電源供給を遮断する。この際、フレーム転送処理部内の一部の回路に対して電源を常時供給(遮断しない)ようにしても良いし、複数の回路をまとめた回路群を単位として電源供給を制御するようにしても良い。
また、第3の実施の形態において、設定信号SETに、使用する下り伝送系統を示す伝送系統選択情報と、使用する優先度を示す優先度選択情報とを含み、電源制御部50が、この設定信号SETにより、下り伝送系統の使用状況だけでなく、優先度の使用状況に応じて、出力FIFO−Aと出力FIFO−Bが異なるメモリで構成されている場合等、出力FIFO−Aもしくは出力FIFO−Bを使用しない場合に、出力FIFO−Aもしくは出力FIFO−Bへの電源供給を個別に遮断するようにすることも可能である。すなわち、電源制御部50は、設定信号SET内の伝送系統選択情報と優先度選択情報に基づいて、使用状態となる下り伝送系統のうち、使用状態となる優先度の出力FIFOへ電源を供給するとともに、未使用状態となる優先度の出力FIFOへ電源供給を遮断し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の出力FIFOへの電源供給を遮断する。なお、出力FIFO−A、出力FIFO−Bの片方への電源供給を遮断する場合は、出力FIFO読み出し制御部で、電源供給を遮断された出力FIFO−Aもしくは出力FIFO−Bからの読み出しを行わないようにする。
同様に、入力FIFO−Aと入力FIFO−Bが異なるメモリで構成されている場合等、入力FIFO−Aもしくは入力FIFO−Bを使用しない場合に、入力FIFO−Aもしくは入力FIFO−Bへの電源供給を個別に遮断するようにすることも可能である。
出力FIFO−A、出力FIFO−Bの片方への電源供給を遮断していたOLTにおいて、電源供給を遮断していた出力FIFO−Aもしくは出力FIFO−Bへの電源供給を運用中に(他の回路が通常動作を行っている状態で)開始する場合は、以下のような手順で出力FIFOと入力FIFOを起動させるための手段をOLT内に搭載しておけば良い。
手順1:電源供給を遮断している出力FIFO(出力FIFO−Aもしくは出力FIFO−B)とその出力FIFOに対応する入力FIFO(入力FIFO−Aもしくは入力FIFO−B)への書き込みが禁止状態であり、かつ、その出力FIFOが転送経路となるフレームデータが出力FIFO、入力FIFO、および、大容量メモリに蓄積されていないことを確認。
手順2:電源供給が遮断されていた出力FIFOおよびその出力FIFOに対応する入力FIFOへの電源供給を開始(入力FIFOの電源供給が遮断されていなかった場合は、出力FIFOへの電源供給のみを開始)
手順3:電源供給を開始した出力FIFOおよび入力FIFOが正常に起動したことを確認(入力FIFOの電源供給が遮断されていなかった場合は、入力FIFOに異常が無いことを確認)
手順4:電源供給を開始した出力FIFOが接続されている出力FIFO読み出し制御部で、電源供給を開始した出力FIFOからの読み出しを許可(読み出しが可能な状態に設定)
手順5:電源供給を開始した出力FIFOおよびその出力FIFOに対応する入力FIFOへの書き込みを許可
なお、運用中に出力FIFOの起動を行う場合、起動中にフレームデータが出力FIFOやその出力FIFOに対応する入力FIFOに書き込まれると異常なフレームが送信されてしまう可能性が有るため、出力FIFOへの電源供給が遮断されている場合には電源が遮断されている出力FIFOとその出力FIFOに対応する入力FIFOには書き込まない様にする手段をFIFO書き込み制御部に搭載することが望ましく、手順1と手順5はその手段が搭載されている場合の手順である。また、入力FIFOへの電源供給が遮断されている場合には電源が遮断されている入力FIFOには書き込まない様にする手段をFIFO書き込み制御部に搭載することが望ましい。
[実施の形態の拡張]
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
例えば、LLIDではなく、VLANタグのVID等を本発明における識別子情報として扱うシステムを新たに構成することも可能である。そのような場合、下りフレームにIEEE規格のLLIDを付与することは必須ではなく、複数の系統の送信回路から同じ識別子情報(例えばVID)が付与された下りフレームを出力しても良い。つまり、複数の送信回路への転送が指示された場合でも識別子情報の変換が不要なケースが有りうる。具体的には、例えば、VID=0x001から0x100を0系送信用、VID=0x101から0x200を1系送信用、VID=0x201から0x300を0系/1系両方送信用の識別子情報として予め分類して使い分ける場合、LLID変換部による識別子情報(VID)の変換は不要である。
また、以上の各実施の形態では、各回路への電源供給を遮断することにより、消費電力を削減する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各回路への処理動作用のクロック信号の入力を遮断することにより省電力化を行うようにしてもよく、前述した各実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
1(1−1〜1−3)…ユーザ装置、2(2−1〜2−3)…ONU、3…光スプリッタ、4…分離多重装置、5…OLT、6…上位装置、7…事業者ネットワーク、8(8−1〜8−3)…UNI、9…SNI、50…電源制御部、51…受信回路、52A,52B…送信回路、53…送受信回路、54…フレーム分離部、55…制御フレーム処理部、56(56A,56B,56C)…フレーム転送処理部、57A,57B…フレーム多重部、58…帯域割当処理部、59…上り入力部、561…MACアドレス検索テーブル、562…下り出力先判定部、563…レイテンシ吸収部、564…LLID付与部、565…下り転送指示部、566…FIFO書き込み制御部、567A…入力FIFO(0系)、567A1…入力FIFO-A(0系)、 567A2…入力FIFO-B(0系)、567B…入力FIFO(1系)、567B1…入力FIFO-A(1系)、567B2…入力FIFO-B(1系)、568…アクセス調停部、569A…出力FIFO(0系)、569A1…出力FIFO-A(0系)、569A2…出力FIFO-B(0系)、569B…出力FIFO(1系)、569B1…出力FIFO-A(1系)、569B2…出力FIFO-B(1系)、571A…出力FIFO読み出し制御部(0系)、571B…出力FIFO読み出し制御部(1系)、572A…LLID変換部(0系)、572B…LLID変換部(1系)、573…マックアドレス登録部、574…下り優先度指示部、575…下り優先度判定部。

Claims (10)

  1. 光伝送路を介して接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する光伝送システムにおける局側装置において、
    前記上位装置への上りフレームおよび前記上位装置からの下りフレームの入出力ポートと、
    前記加入者側装置からの上りフレームの入力ポートと、
    前記加入者側装置への下りフレームの複数系統の出力ポートと、
    前記上位装置からの下りフレームに書き込まれている宛先のMACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する前記加入者側装置の識別子情報と前記加入者側装置への下りフレームの出力先の系統を示す転送指示情報とをMACアドレス検索テーブルより読み出して前記上位装置からの下りフレームに書き込み、この下りフレームに書き込まれた転送指示情報と内部で生成される制御情報に従ってその転送指示情報と制御情報とによって示される系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ当該下りフレームを書き込む一方、前記入力FIFOからの前記出力FIFOへのフレームデータの転送、前記入力FIFOから大容量メモリへのフレームデータの転送、前記大容量メモリから前記出力FIFOへのフレームデータの転送を制御し、前記出力FIFOに書き込まれた下りフレームを読み出してその出力FIFOが属する系統の前記出力ポートより出力するフレーム転送処理部と、
    当該局側装置を構成する各回路の使用状況を示す外部からの設定信号に基づいて、各回路のうち、使用状態の回路へ電源を供給し、未使用状態の回路への電源供給を遮断する電源制御部と
    を備えることを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  2. 請求項1に記載された光伝送システムにおける局側装置において、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記MACアドレスと前記識別子情報と前記転送指示情報との対応を示す前記MACアドレス検索テーブルと、
    前記上位装置からの下りフレームに書き込まれている宛先のMACアドレスをキーとして、そのMACアドレスに対応する識別子情報と転送指示情報とを前記MACアドレス検索テーブルから読み出すMACアドレス検索部と、
    前記MACアドレス検索部によって読み出された識別子情報と転送指示情報とを前記上位装置からの下りフレームに書き込む情報書込部と、
    前記出力ポートの系統ごとに設けられた入力FIFOおよび出力FIFOと、
    大容量メモリと、
    アクセス調停部と、
    前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報および前記アクセス調停部からの制御信号に従ってその転送指示情報と制御情報とによって示される系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ当該下りフレームを書き込むFIFO書き込み制御部と、
    前記出力ポートの系統ごとに設けられ、自己が属する系統の前記出力FIFOに書き込まれた下りフレームを読み出し、この読み出した下りフレームを自己が属する系統の前記出力ポートより出力させる出力FIFO読み出し制御部とを備え、
    前記アクセス調停部は、
    前記FIFO書き込み制御部からの前記出力FIFOへの下りフレームの書き込みを仲介する一方、前記入力FIFOからの前記出力FIFOへのフレームデータの転送、前記入力FIFOから前記大容量メモリへのフレームデータの転送、前記大容量メモリから前記出力FIFOへのフレームデータの転送を制御する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記下り伝送系統ごとに設けられた前記出力FIFOは、前記下りフレームに割り当てられる優先度ごとに複数の出力FIFOを有し、
    前記電源制御部は、前記設定信号に応じて前記出力FIFOへの電源供給を制御する際、前記下り伝送系統のうち、使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記出力FIFOへ電源を供給し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記出力FIFOへの電源供給を遮断する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  4. 請求項3に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記設定信号は、使用する下り伝送系統を示す伝送系統選択情報と、使用する優先度を示す優先度選択情報とを含み、
    前記電源制御部は、前記設定信号内の前記伝送系統選択情報と優先度選択情報に基づいて、使用状態となる下り伝送系統のうち、使用状態となる優先度の出力FIFOへ電源を供給するとともに、未使用状態となる優先度の出力FIFOへ電源供給を遮断し、未使用状態となる下り伝送系統に対応するすべての優先度の前記出力FIFOへの電源供給を遮断する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記MACアドレス検索テーブルは、
    当該テーブルへの前記MACアドレスに対応付けての前記識別子情報および前記転送指示情報の設定が予め行われている
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記MACアドレス検索テーブルは、
    当該テーブルへの前記MACアドレスに対応付けての前記識別子情報および前記転送指示情報の設定が前記加入者側装置からの上りフレームの受信時に自動的に行われる
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  7. 請求項2に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記アクセス調停部は、
    前記入力FIFOに書き込まれたフレームデータのデータサイズの合計が所定の値より大きくなった場合に当該入力FIFO内のデータをまとめて前記大容量メモリに転送する
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記加入者側装置からの上りフレームに、当該上りフレームに書き込まれている前記識別子情報に予め対応付けられた下り出力速度情報を書き込む上り入力部とを備え、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記加入者側装置からの上りフレームに書き込まれている送信元のMACアドレスが前記MACアドレス検索テーブルに登録されているか否かを確認し、登録されていない場合、その上りフレームに書き込まれている下り出力速度情報を前記転送指示情報とし、この転送指示情報をその上りフレーム中の送信元のMACアドレスと識別子情報とに対応付けて前記MACアドレス検索テーブルに登録するMACアドレス登録部
    を備えることを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  9. 請求項2に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記FIFO書き込み制御部は、
    前記情報書込部によって前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報が前記出力ポートのすべての系統を示していた場合、すべての系統の入力FIFOもしくは出力FIFOへ当該下りフレームを書き込む
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
  10. 請求項2に記載の光伝送システムにおける局側装置において、
    前記フレーム転送処理部は、
    前記上位装置からの下りフレームに書き込まれている情報に基づいてその下りフレームの優先度を判定する優先度判定部と、
    前記優先度判定部によって判定された下りフレームの優先度情報を前記上位装置からの下りフレームに書き込む下り優先度指示部とを備え、
    前記入力FIFOは、
    前記出力ポートの系統ごとに前記優先度の種別に応じた個数の入力FIFOを備え、
    前記出力FIFOは、
    前記出力ポートの系統ごとに前記優先度の種別に応じた個数の出力FIFOを備え、
    前記FIFO書き込み制御部は、
    前記下りフレームに書き込まれた前記転送指示情報と前記優先度情報と前記アクセス調停部からの制御信号に従ってその転送指示情報、優先度情報および制御信号によって示される入力FIFOもしくは出力FIFOへその下りフレームを書き込み、
    前記出力FIFO読み出し制御部は、
    自己が属する系統の出力FIFOのうち高優先側の出力FIFOからの読み出しを優先してその出力FIFOに書き込まれている下りフレームを読み出す
    ことを特徴とする光伝送システムにおける局側装置。
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