JP5357085B2 - 通信装置および通信システム並びにolt - Google Patents

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本発明は、複数のPON(Passive Optical Network)回線を収容する通信装置および通信システム並びにOLTにおけるONUを管理する技術に関する。
近年、FTTHと呼ばれる光ファイバを用いたブロードバンドアクセスサービスが広く普及している。このようなアクセス系の通信システムは、局側装置と加入者側装置との間を光ファイバで接続して通信するシステムで、局側にはOLT(Optical Line Terminal:光回線局側終端装置(本明細書では単に局側装置またはOLTと称す))が配置され、加入者側にはONU(Optical Network Unit:光回線加入者側装置(本明細書では単に加入者側装置またはONUと称す))が配置される。OLTとONUの接続方式には、OLTとONUとの間を1対1で接続するシングルスター方式と、OLTとONUとの間を光スプリッタで分岐して1つのOLTに対して複数台のONUを接続する1対nのダブルスター方式とがある。PONシステムは1対nで接続するダブルスター方式を用いるシステムである。また、PONシステムには、OLTとONUとの間をSTM方式(同期方式)で通信するSTM−PONシステムと、ATM方式(非同期方式)で通信するB−PONシステムやA−PONシステムと、さらにEthernet(登録商標)方式で通信するE−PONシステムやGE−PONシステムおよび10GE−PONシステムに大別される。さらに、OLTの上位にはレイヤ2スイッチ(L2SW)のような上位側の通信装置が配置され、このような上位側の通信装置は複数台のOLTのデータトラフィックを多重および分離を行う多重・分離装置として機能し、上位側のネットワークに接続される。
一般に、Ethernet(登録商標)技術を利用する1G−EPON(または1GE−PONと呼ばれる1Gigabit Ethernet(登録商標) PON)システムでは、下りはTDM(時分割多重)方式によりデータを一斉配信してONU側で自身宛のデータを取捨しているが、上りはTDMA(時分割多元接続)方式によってONU毎の個別配信を行っているので、各ONUのデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を制御する必要がある。この上り方向のONUデータの送出タイミングの制御はOLTが行っており、ONUは上り方向のデー夕送出を行う際にONU自身の送信バッファに蓄積されている送信予定のデータ量(送信バッファ量)をOLTに通知する(データ送出要求に対応)。一方、OLTは各ONUから通知された送信要求(送信バッファ量を含み)とONUからOLT方向への上りPON回線の回線速度とOLTの上位側の通信装置との間の回線速度に基づいて、各ONUのデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を決定し、各ONUへ通知している。これによって、OLTはPON回線に接続された各ONUに対して、トラフィックの優先制御やONUを使用するユーザ間の公平性の維持およびトラフィック量の抑制などの制御を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
特開2009−141888号公報
複数台のOLTのトラフィックを集約して多重および分離を行う上位側の通信装置(例えばレイヤ2スイッチ(L2SW)やルーターなどの多重・分離装置)は、配下の複数のOLTから受信したデータトラフィックをデータバッファに一時的に蓄積し、レイヤ2スイッチのQoS(Quality of Service)機能などによって順番に上位側のネットワークに転送するようになっている。
例えば、図11は従来の通信システム900の構成例を示す図で、2つのPONシステム901,902およびそれらを集約するレイヤ2スイッチ903とで構成される。図11において、ONU910,911とONU914,915はそれぞれ1G−EPON回線912,916を介してOLT913,917にそれぞれ収容され、さらにOLT913,917は1Gbpsの1G回線918,919によって上位側通信装置であるL2SW903に接続されている。
図11において、ONU910,911は1G−EPON回線912でOLT913に収容されているので、最大の通信速度はONU910,911共に500Mbpsである。同様に、ONU914,915の最大の通信速度はそれぞれ500Mbpsである。ここで、これら4つのONU910,911,914,915が上り方向に最大通信速度でデータを送信した場合、それぞれのONUから送信されるデータ速度は理論上500Mbpsなので、L2SW903には2Gbpsのトラフィックが流入し、L2SW903においてバッファリングされる。ところが、L2SW903の上位側のインタフェースの回線速度が1Gbpsであるため、実際に上位側に送信されるデータ送出量は250Mbps×4トラフィックとなり、各ONUが送信するデータの半分のデータが喪失するという問題が生じる。
このように、PON回線の配下に複数のONUを有するOLTを複数台収容する上位側の通信装置は、各OLTの配下の全ONUを直接制御することができず、各ONUが送信したデータが上位側の通信装置で廃棄されてしまうという問題があった。
また、環境への配慮から、ONUやOLTなど各装置の省電力化は非常に重要である。ONUの一台当たりの消費電力はOLT等の局側装置と比較して微少であるが、ONUは1つのOLTに対して複数台が収容され、例えば各家庭に設置されるONU台数は全体として数百、数千万台に上ると考えられる。このため、ONUの省電力化が環境に与える影響は無視できない。特に上述のように、従来のONUは上位側の通信装置で廃棄されるトラフィックを無駄に送信しているため、ONUの電子回路の動作時間や送信回路のレーザーの発光時間が長くなり、消費電力が増大するという問題が生じる。さらに、OLTの上位に設置される従来の通信装置(レイヤ2スイッチ等の多重・分離装置)は、ONU側から送られてくるデータトラフィックの量を管理できないために、データトラフィックを多重するための待ち合わせが必要となり、比較的大規模なデータバッファを設けなければならず、消費電力の増大やコスト高などの問題があった。
本発明の目的は、複数のPON回線(複数のOLT)を収容する上位側の通信装置から各OLTの配下の全ONUを制御することにより、ONUや上位側の通信装置の省電力化やコスト削減を図ることができる通信装置および通信システム並びに局側装置を提供することである。
本発明に係る通信システムは、ユーザー端末を接続するONUと、複数の前記ONU少なくとも1つのPON回線で収容するOLTと、複数の前記OLTを介して前記複数のONUを管理し、且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行う通信装置とで構成される通信システムにおいて、前記OLTは、前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する制御フレームを中継する制御フレーム中継部を有し、前記通信装置は、前記複数のOLTを介して前記複数のONUとの間で送受信する前記制御フレームにより、前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUを一括して管理し、前記複数のONUに通信速度を割り当てるONU管理部を有し、前記複数のOLTに収容されるPON回線で利用可能な回線速度の合計が前記上位側回線の回線速度よりも大きい場合、前記ONU管理部は、前記複数のONUがPON回線で利用可能な回線速度よりも大きい通信速度を要求する場合であっても、前記複数のONUが接続されるPON回線で利用可能な回線速度より小さい通信速度を前記複数のONUに割り当てることを特徴とする。
また、前記ONU管理部は、前記ONUとのリンク番号を示すロジカルリンクID、前記ONUのID情報、前記ONUが所属する前記OLTの情報、前記ONUの登録状況を少なくとも管理し、且つ、前記複数のOLT毎のPON回線の回線速度と、前記上位側回線の回線速度とを管理する情報管理部と、前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUとの間で、前記制御フレームとして、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を送受信する制御フレーム送受信部と、前記各ONUから前記送信要求制御フレームにより通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向のPON回線速度情報と、上位側回線速度情報とを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線へのデータ送出開始タイミングとデータ送出継続時間とを求める通信量割当算出部と、前記制御フレーム送受信部が前記各ONUから送信バッファ量を含む前記送信要求制御フレームを受信した場合に、前記通信量割当算出部が求めた前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記送信許可制御フレームを作成し、前記制御フレーム送受信部から当該ONU前記送信許可制御フレームを送信する制御部とを有することを特徴とする。
特に、前記OLTの前記制御フレーム中継部は、前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する前記制御フレームをそのまま透過する制御フレーム透過部で構成されることを特徴とする。
或いは、前記OLTの前記制御フレーム中継部は、前記複数のONUから受信した前記送信要求制御フレームを集約した送信側の集約制御フレームを生成して前記通信装置に送信する制御フレーム集約部と、前記通信装置から受信した前記送信許可制御フレームを集約した受信側の集約制御フレームを複数の前記ONU毎前記送信許可制御フレームに分離して前記ONUに送信する制御フレーム分離部とを有し、前記通信装置は、前記OLT毎に集約された前記送信側の集約制御フレームを前記各OLTから受信した場合に、前記送信側の集約制御フレームを前記ONU毎の前記送信要求制御フレームに分解して前記ONU毎の送信バッファ量を抽出し、前記ONU毎の送信バッファ量と前記PON回線速度情報と前記上位側回線速度情報とに基づいて前記ONU毎の前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求め、前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記複数のONUの前記送信許可制御フレームを前記OLT毎に集約し、前記OLT毎に集約された前記受信側の集約制御フレームを前記各OLTに送信することを特徴とする。
さらに、前記情報管理部は、前記通信装置の前記上位側回線が複数ある場合に、前記各上位側回線と前記複数のONUとを対応付ける転送先テーブルを有し、前記通信量割当算出部は、前記各ONUから通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向の前記PON回線速度情報と、前記上位側回線速度情報と、前記転送先テーブルとを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線への前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求めることを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、ユーザー端末を接続するONUと、複数の前記ONU少なくとも1つのPON回線で収容するOLTと、複数の前記OLTを収容し且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行うPONシステムで用いられる通信装置において、前記複数のOLTを介して前記複数のONUとの間で送受信する制御フレームにより、前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUを一括して管理し、前記複数のONUに通信速度を割り当てるONU管理部を有し、前記複数のOLTに収容されるPON回線で利用可能な回線速度の合計が前記上位側回線の回線速度よりも大きい場合、前記ONU管理部は、前記複数のONUがPON回線で利用可能な回線速度よりも大きい通信速度を要求する場合であっても、前記複数のONUが接続されるPON回線で利用可能な回線速度より小さい通信速度を前記複数のONUに割り当てることを特徴とする。
また、前記ONU管理部は、前記ONUとのリンク番号を示すロジカルリンクID、前記ONUのID情報、前記ONUが所属する前記OLTの情報、前記ONUの登録状況を少なくとも管理し、且つ、前記複数のOLT毎のPON回線の回線速度と、前記上位側回線の回線速度とを管理する情報管理部と、前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUとの間で、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を送受信する制御フレーム送受信部と、前記各ONUから前記送信要求制御フレームにより通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向のPON回線速度情報と、上位側回線速度情報とを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線へのデータ送出開始タイミングとデータ送出継続時間とを求める通信量割当算出部と、前記制御フレーム送受信部が前記各ONUから送信バッファ量を含む前記送信要求制御フレームを受信した場合に、前記通信量割当算出部が求めた前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記送信許可制御フレームを作成し、前記制御フレーム送受信部から当該ONU前記送信許可制御フレームを送信する制御部とを有することを特徴とする。
さらに、前記情報管理部は、前記通信装置の前記上位側回線が複数ある場合に、前記各上位側回線と前記複数のONUとを対応付ける転送先テーブルを有し、前記通信量割当算出部は、前記各ONUから通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向の前記PON回線速度情報と、前記上位側回線速度情報と、前記転送先テーブルとを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線への前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求めることを特徴とする。
本発明に係るOLTは、ユーザー端末を接続するONUと、上位側回線に接続する通信装置と、PON回線で収容する複数の前記ONUと前記通信装置との間でデータを送受信するPONシステムで用いられるOLTにおいて、前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する制御フレームを中継する制御フレーム中継部を設けたことを特徴とする。
特に、前記制御フレーム中継部は、前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する前記制御フレームをそのまま透過する制御フレーム透過部で構成されることを特徴とする。
或いは、前記制御フレーム中継部は、前記制御フレームとして、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を中継し、前記複数のONUから受信した前記送信要求制御フレームを集約した送信側の集約制御フレームを生成して前記通信装置に送信する制御フレーム集約部と、前記通信装置から受信した前記送信許可制御フレームを集約した受信側の集約制御フレームを複数の前記ONU毎前記送信許可制御フレームに分離して前記ONUに送信する制御フレーム分離部とで構成されることを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、ユーザー端末を接続する複数のONUをPON回線で収容するOLT機能部と、複数の前記OLT機能部を収容し且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行う多重分離部とを有するPONシステムで用いられる複合型の通信装置において、前記複数のOLT機能部を介して前記複数のONUとの間で送受信する制御フレームにより、前記複数のOLT機能部毎に収容される前記複数のONUを一括して管理し、前記複数のONUに通信速度を割り当てるONU管理部を有し、前記複数のOLTに収容されるPON回線で利用可能な回線速度の合計が前記上位側回線の回線速度よりも大きい場合、前記ONU管理部は、前記複数のONUがPON回線で利用可能な回線速度よりも大きい通信速度を要求する場合であっても、前記複数のONUが接続されるPON回線で利用可能な回線速度より小さい通信速度を前記複数のONUに割り当てることを特徴とする。
特に、前記ONU管理部は、前記ONUとのリンク番号を示すロジカルリンクID、前記ONUのID情報、前記ONUが所属する前記OLT機能部の情報、前記ONUの登録状況を少なくとも管理し、且つ、前記複数のOLT機能部毎のPON回線の回線速度と、前記上位側回線の回線速度とを管理する情報管理部と、前記複数のOLT機能部に収容される前記複数のONUとの間で、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を送受信する制御フレーム送受信部と、前記各ONUから前記送信要求制御フレームにより通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向のPON回線速度情報と、上位側回線速度情報とを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線へのデータ送出開始タイミングとデータ送出継続時間とを求める通信量割当算出部と、前記制御フレーム送受信部が前記各ONUから送信バッファ量を含む前記送信要求制御フレームを受信した場合に、前記通信量割当算出部が求めた前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記送信許可制御フレームを作成し、前記制御フレーム送受信部から当該ONU前記送信許可制御フレームを送信する制御部とを有することを特徴とする。
さらに、前記情報管理部は、前記通信装置の前記上位側回線が複数ある場合に、前記各上位側回線と前記複数のONUとを対応付ける転送先テーブルを有し、前記通信量割当算出部は、前記各ONUから通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向の前記PON回線速度情報と、前記上位側回線速度情報と、前記転送先テーブルとを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線への前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求めることを特徴とする。
本発明に係る通信装置および通信システム並びにOLTは、複数のPON回線を収容する上位側の通信装置から配下に収容される全てのONUを制御することができる。この結果、上位側の通信装置で廃棄されるトラフィックをONUが送信する必要がなくなるため、ONUの電子回路の稼働時間が少なくなり、レーザーの発光時間も短縮されるのでONUの省電力化を図ることができる。特に、ONUの一台当たりの消費電力はOLT等の局側装置と比較して微少であるが、ONUは各家庭に設置されるため通信システム全体のONU設置台数は数百台から数千万台に上るので、ONUの省電力化はCO2削減など環境問題対策に非常に有効である。
また、従来のOLTの上位に設置されるレイヤ2スイッチやルーター等のデータ多重・分離装置は、複数のOLTからのデータを多重する際のデータトラフィックの待ち合わせのために比較的大規模なデータバッファが必要であるが、各ONUの送信制御を適切に行うことにより上位側に疎通可能なトラフィック量のみの送信データを扱うことができるので、通信装置の多重分離部(または多重分離装置)においてデータトラフィックの待ち合わせを殆ど行う必要がなくなり、大規模なデータバッファが不要となる。これにより、多重分離回路のコスト削減を図ることができ、且つ省電力化にも効果がある。
各実施形態に共通の通信システム100の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る通信システム100aおよび通信装置200の構成例を示す図である。 ONU管理情報の具体例を示す図である。 第1実施形態に係る通信システム100bの具体例を示す図である。 第2実施形態に係る通信システム100cの具体例を示す図である。 第2実施形態に係る通信システム100dおよび多重・分離装置500の構成例を示す図である。 OLT520の構成例を示す図である。 OLT530の構成例を示す図である。 第3実施形態に係る通信システム100eの具体例を示す図である。 第4実施形態に係る通信システム100fの具体例を示す図である。 従来の通信システム900の課題を示す図である。 従来の通信システム951の構成例を示す図である。
以下、本発明に係る複数のPON回線を収容する通信装置および通信システム並びにOLTの複数の実施形態について図面を用いて詳しく説明する。各実施形態が適用される通信システムは、複数のONU(加入者側装置)をPON回線で収容するOLT(局側装置)が複数あり、さらにその複数のOLTを収容し且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行うL2SWやルータなどの上位側の通信装置とで構成される。
[複数のPON回線を収容する従来の通信システム]
先ず、各実施形態の特徴が分かり易いように従来の通信システム951について図12を用いて説明する。図12において、通信システム951は、上位網101に接続する上位の通信装置952と、上位の通信装置952が収容するn個の1G−EPONシステム(953(1)から953(n))とで構成される。そして、各1G−EPONシステムは、1台のOLTに収容される複数のONUとの間でPON回線を形成している。例えば1G−EPONシステム953(1)の場合、局側のOLT954は光カプラ105を介して加入者側の2つのONU106およびONU107に接続される。そして、OLT954は、PON回線を介して収容するONU106およびONU107の管理を行う。OLT954が行う管理は、例えばPON回線を介して収容するONU106およびONU107との間で制御フレームを送受信し、各ONUからの送信要求に応じて上り回線のデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を割り当てる。そして、OLT954は、ONU106に接続されるユーザ端末108やONU107に接続されるユーザ端末109が送受信するフレームを上位の通信装置952に転送する。同様に、他の1G−EPONシステム953(2)から1G−EPONシステム953(n)についてもそれぞれのPONシステム毎に配置されたOLTが配下の複数のONUを管理する。
このように、従来の通信システム951は、L2SWやルータなどの上位の通信装置952とは独立して各OLTが配下のONUの送信量を管理していたので、上位の通信装置952が上位網101との間で送受信する通信容量とは無関係に各OLTから上位の通信装置952に送信データが転送されていた。このため、上位の通信装置952で溢れたフレームが破棄されるなど図11の従来技術で説明したような問題があった。
[本発明に係る通信システムの特徴]
図12で説明した従来の通信システム951に対して、本発明に係る通信システム100の特徴について図1を用いて説明する。尚、図1において、図12と同符号のものは同じものを示す。
図1において、通信システム100は、上位網101に接続する上位の通信装置102と、上位の通信装置102が収容するn個(nは1以上の整数)の1G−EPONシステム(103(1)から103(n))とで構成される。そして、各1G−EPONシステムは、1台のOLTに収容される複数のONUとの間でPON回線を形成している。例えば1G−EPONシステム103(1)の場合、局側のOLT104は光カプラ105を介して加入者側の2つのONU106およびONU107に接続される。ここで、図12と異なるのは各1G−EPONシステムのOLTの機能と、上位の通信装置102である。例えば1G−EPONシステム103(1)の場合、OLT104は各ONUが送受信する制御フレームを上位の通信装置102まで送受信する。そして、各1G−EPONシステムのOLTは配下のONUの管理を直接行わずに上位の通信装置102で全ての1G−EPONシステムに収容されるONUの管理を一括して行う。各実施形態に係る通信システム100は、この点において従来の通信システム951とは大きく異なる。
以下、各実施形態に係る通信システム100で用いられるOLT104と、上位の通信装置102との具体的な構成および動作について詳しく説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る通信システム100aにおける通信装置200について図2を用いて説明する。図2において、通信装置200は、2つのOLT機能部201,202と、トラフィック多重・分離部203と、ONU管理部204とで構成される。ここで、OLT機能部201,202は図1で説明したOLT104に相当する。従って本実施形態では、OLT装置が独立した装置ではなく、通信装置200に一体化されている。
OLT機能部201は、PON回線209aを介してONU205とONU206とを収容する。同様に、OLT機能部202は、PON回線209bを介してONU207とONU208とを収容する。各ONUが送受信する制御フレームは、OLT機能部201,202で終端されることなくONU管理部204まで送受信される。そして、ONU管理部204は、接続される全てのONUを一括して管理する。
トラフィック多重・分離部203は、OLT機能部201,202と接続されており、図1の上位網101に接続するための上位インタフェースと各OLT機能部との間で、データトラフィックの多重および分離を行う。
ONU管理部204は、複数のPON回線209a,209bに接続される全てのONU205から208までの登録・管理・通信許可の一元管理を行う。例えば、各ONUのロジカルID,ONU_ID,所属するOLTのIDおよび登録の有無などの情報管理や各ONUの上り方向のデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間など)の管理などを行う。
ここで、ONU管理部204が管理する各ONUの例を図3に示す。図3は図2に対応する各ONUの情報を管理するテーブルの例である。図3において、ONU205のロジカルリンクIDは#111,ONU_IDは#11であることがわかる。また、通信装置200のONU管理部204に登録済みであることやRTT(a1),レーザオン時間(b1),上り回線速度(c1)などONUの関連情報が管理される。尚、RTTは、各ONUのOLTからの距離に関する情報(Round Trip Time)を示し、レーザオン時間はレーザを駆動してから出力が立ち上がるまでの時間を示し、上り回線速度情報はONUからOLTへ送信する速度で例えば1Gbpsなどの情報である。
図3において、ONU205と同様に、ONU207,208についても、ロジカルリンクID(#333,#444)、ONU_ID(#33,#44)、OLT_ID(#2)であることがわかる。また、ONU207,208はいずれも登録済みで、RTT(a3,a4)、レーザオン時間(b3,b4)、上り回線速度(c3,c4)などの情報がONU毎に管理される。尚、ロジカルリンクID(#222)については未登録であることを示しているが、例えばONU206がロジカルリンクID(#222)にディスカバリ処理(PON規格の初期処理)で登録されると、ONU206のONU_ID(#22),OLT_ID(#1),RTT(a2)、レーザオン時間(b2)、上り回線速度(c2)などの情報がONU管理部204に管理される。
尚、登録時のディスカバリ処理の説明については省略するが、LLIDの値はONU登録時にOLT側で決定され、OLTは自分の配下のONUでLLIDの重複が起こらないように管理される。また下り回線では、各ONUは受信するフレームのLLIDが登録時にOLTから通知された自分のLLIDと照合し、一致していれば自分宛のフレームであると判断してそのフレームを取り込み、一致しない場合はそのフレームを廃棄する。一方、上り回線では、各ONUは送信するフレームに自分のLLIDを埋め込んでOLT側に送信し、OLT側ではLLIDによってどのONUから送信されたフレームであるかを判別する。
このようにして、ONU管理部204は、複数のPON回線209a,209bに接続される全てのONU205から208までの管理を行う。尚、ONU管理部204は、ONUを管理するために、従来のPON回線で用いられているMPCP(Multi Point Control Protocol)制御フレームを利用する。図12で説明したように、従来の制御フレームは各OLTで終端および生成されていたが、図2の通信装置200ではOLT機能部201,202ではなくONU管理部204で制御フレームの終端および生成を行う。これにより、通信装置200は、複数のPON回線に収容される全てのONUに関する情報やデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間)などを一元管理することができる。
[ONU管理部204の構成]
次に、ONU管理部204の構成について説明する。図2において、ONU管理部204は、制御フレーム送受信部251と、情報管理部252と、通信量割当算出部253と、制御部254とで構成される。
制御フレーム送受信部251は、PON回線で用いられているMPCPの制御フレームを全てのONUとの間で送受信する。尚、OLT機能部201,202は、各ONUとトラフィック多重・分離部203との間で送受信される制御フレームをバイパスして相互に転送する。そして、トラフィック多重・分離部203は、OLT機能部201,202を介して各ONUから受信する制御フレームをONU管理部204に出力し、ONU管理部204から出力される制御フレームをOLT機能部201,202を介して各ONU側に送信する。
情報管理部252は、ONUに関する情報の管理を行う。ONUの情報は、例えばロジカルリンクID(LLID:Logical Link ID)やONUのID情報、ONUが所属するOLTの情報やONUの登録状況(未登録/登録済)などが管理される。或いは、管理するその他の情報として、各ONUのOLTからの距離に関する情報(RTT:Round Trip Time)やONUの上り回線速度情報、ONUのレーザオン時間などがある。
通信量割当算出部253は、各ONUから送られてくる送信要求の制御フレームに含まれるONU側の送信バッファに蓄積されている送信バッファ量(送出予定のデータ量)を取得する。そして、通信量割当算出部253は、ONU毎の送信バッファ量とトラフィック多重・分離部203から上位網101に接続する上位の回線容量とを用いて、各ONUに割り当てるべきデータ送出量を算出する。
ここで、本明細書で使用する送信バッファ量,データ送出量,通信速度,回線速度などについて定義しておく。送信バッファ量は、ONU側の送信バッファに蓄積されているユーザ端末から受け取ったデータ量で、PON回線に送出予定のデータ量を意味するものとする。また、データ送出量はONUがPON回線に実際に送出するデータ量を意味するが、PON回線の場合は時分割多重されるので、送信許可制御フレームで指定される送信開始時刻と送信継続時間とで決まるデータ量である。このようにバースト的に送信されるデータ量を単位時間当たりのデータ量として平均化すれば通信速度として表すことができる。本明細書では、例えば回線速度が10GbpsのPON回線において、1/10の送信継続時間が割り当てられた場合、そのONUのデータ送出量を1Gbpsの通信速度として表すものとする。ここで、通信速度はデータ送出量に応じて変化するが、回線速度はPON回線や上位回線などの物理的な回線でデータ通信可能な最大の通信速度を意味し、PON回線や上位回線に固有の値である。尚、通信量は通信速度と同じものとする。
例えば、各ONUが回線にデータを送信する際のデータ送出量は、回線速度が同じである場合、送信時間が長ければ送信するデータ量は多くなり、送信時間が短ければ送信するデータ量は少なくなる。例えば図2のPON回線209aの回線速度は1Gbpsなので、ONU205とONU206に同じ送信時間を割り当てた場合、ONU205とONU206のデータ送出量(通信速度)はそれぞれ500Mbpsとなる。尚、同じ時間を割り当てるかの判断は、例えば各ONUの送信バッファに蓄積されている送信予定のデータ量(送信バッファ量)によって行われる。例えばONU管理部204の通信量割当算出部253は、送信バッファ量が多いONUに対して送信バッファ量が少ないONUよりも長い送信時間(速い通信速度)を割り当てる。
制御部254は、ONU管理部204の各部を制御する。例えば制御フレーム送受信部251で受信した制御フレームの内容を解析して、送信要求の制御フレームである場合は通信量割当算出部253に出力し、ONUに関する情報の制御フレームである場合は情報管理部252に出力する。また、通信量割当算出部253が求めた各ONUに許可するデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を割り当て、制御フレームでそれぞれのONUに対して送信許可と送信開始時刻,送信継続時間などを示す制御フレームを作成し、制御フレーム送受信部251を介して各ONUに送信する。
このようにして、本実施形態に係る通信装置200は、ONU管理部204がOLT機能部201,202を介して収容される全てのONUを一括して管理するので、上位網101に接続する回線容量に応じたデータ送出量を各ONUに割り当てることができる。
次に、図2で説明した通信システム100aの具体例について図4を用いて説明する。図4は、図2で説明した通信システム100aに対応する通信システム100bの構成を描いた図である。図4において、通信装置300は図2の通信装置200に対応する。通信装置300は、10G−EPONのOLT機能部301と、1G−EPONのOLT機能部302と、トラフィック多重・分離部303と、ONU管理部304とで構成される。ここで、OLT機能部301,302は、図2のOLT機能部201,202に対応する。また、トラフィック多重・分離部303はトラフィック多重・分離部203に対応する。
10G−EPONのOLT機能部301は、10Gbpsの10G−EPON回線309を介してONU305,306を収容する。一方、1G−EPONのOLT機能部302は、1Gbpsの1G−EPON回線310を介してONU307,308を収容する。
トラフィック多重・分離部303は、OLT機能部301,302と接続されており、上位網101へのインタフェースである10G回線311とOLT機能部301,302との間で、データトラフィックの多重および分離を行う。ここで、10G回線311は10Gbpsの回線である。
ONU管理部304は、10G−EPON回線309と1G−EPON回線310とに収容される全てのONUの管理を行う。ONU管理部304はONU管理部204に対応し、ONU管理部304は図2に示したONU管理部204と同じ構成である。そして、ONU管理部304は、各ONUのロジカルID,ONU_ID,所属するOLTのIDおよび登録の有無などの情報管理や各ONUの上り方向のデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間)などの一元管理を行う。但し、図4の例では、速度が異なる10GbpsのPON回線と1GbpsのPON回線とが収容されているので、データ送出量を割り当てる際の処理が少し異なる。
ONU管理部304の通信量割当算出部253は、上位網101との10G回線311の回線速度が10Gbpsなので、全てのONUから送信されるデータも10Gbps以内になるように各ONUの通信速度を算出する。図4の例では、ONU305とONU306はユーザ端末が出力する10Gbpsのデータを入力し、ONU307とONU308はユーザ端末が出力する1Gbpsのデータを入力する。そして、ONU305から308の各ONUからOLT機能部301,302およびトラフィック多重・分離部303を介してONU管理部304に送信要求の制御フレームを送信する。尚、図4に示した各部の回線速度や通信速度は一例である。また、便宜上、速度値はオーバーヘッド分などを無視して記載している。
ONU管理部304の制御フレーム送受信部251は、各ONUから送信要求の制御フレームを受信する。そして、通信量割当算出部253は、各PON回線の上り方向の回線速度の和が通信装置300の上位網101との回線速度を超えないようにONU毎のデータ送出量(通信速度)を決定する。
例えば図4の場合、10G−EPON回線309と1G−EPON回線310との上り方向の回線速度は10Gbpsと1Gbpsなので、(式1)と(式2)を満足することが条件となる。
(データ送出量(ONU305)+データ送出量(ONU306))≦10Gbps …(式1)
(データ送出量(ONU307)+データ送出量(ONU308))≦1Gbps …(式2)
一方、上位側インタフェースの10G回線311の回線速度から(式3)を満足しなければならない。
(全ONUのデータ送出量の合計)≦10Gbps …(式3)
通信量割当算出部253は、(式1)から(式3)を満足する各ONUのデータ送出量を求める。例えばONU305およびONU306のデータ送出量をそれぞれ4.5Gbps、ONU307およびONU308のデータ送出量をそれぞれ500Mbpsと決定する。そして、決定されたデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を各ONUに送信許可の制御フレームとして通知する。
尚、上記の説明では、分かり易いように2つのOLT機能部301,302がそれぞれ2つのONUを収容する場合について説明したが、複数のOLTのそれぞれに複数のONUが接続する場合でも同様に適用することができる。
このようにして、本実施形態に係る通信システム100bにおける通信装置300は、上位網101との10G回線311の回線速度に応じたデータ送出量を収容される全てのONUに割り当てることができるので、トラフィック多重・分離部303で廃棄されるデータトラフィックを少なくすることができる。これによって、廃棄されるデータトラフィックをPON回線区間で転送する必要がなくなり、転送の効率化と省電力化が可能になる。例えば、図12で説明したように、従来は上位の通信装置952で廃棄されていたデータトラフィックについても、1G−EPONシステム(953(1)から953(n))の中では伝送されていたため、各ONUの送信回路のレーザのオン時間が長くなり、無駄な電力を消費していた。これに対して、本実施形態に係る通信システム100bにおける通信装置300は、配下の全ONUを直接制御することができるので、上位側の通信装置300で廃棄されるトラフィックを無くすことができる。且つ、ONU側の無駄な電子回路の動作時間や送信回路のレーザーの発光時間が短くなるので、ONUの省電力化が可能になる。また、通信装置300に大規模なデータバッファが不要となり、通信装置300の省電力化やコスト削減も図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図2で説明した通信システム100aのその他の具体例について図5を用いて説明する。図5は、第2実施形態に係る通信システム100cおよび通信装置400の構成を示した図である。本実施形態における通信装置400は、先に第1実施形態で説明した図4とは異なり、上位網101に接続する上位回線として、10G回線412と10G回線413の2つ10Gbpsの回線を持っている。尚、10G回線412と10G回線413の2つの回線の転送先は異なるものとする。また、ここでは説明が分かり易いように2つの回線とするが、2つ以上の複数の上位回線を用いる場合でも同じである。
図5において、通信装置400は、2つのOLT機能部401,402と、トラフィック多重・分離部403と、ONU管理部404と,転送先管理部405と、転送先管理テーブル405aとで構成される。ここで、OLT機能部401,402は、図2のOLT機能部201,202に対応する。
10G−EPONのOLT機能部401は、10Gbpsの10G−EPON回線410を介してONU406,407を収容する。一方、10G−EPONのOLT機能部402は、10Gbpsの10G−EPON回線411を介してONU408,409を収容する。
トラフィック多重・分離部403は、OLT機能部401,402と接続されており、上位網101へのインタフェースである10G回線412,413とOLT機能部401,402との間で、データトラフィックの多重および分離を行う。また、トラフィック多重・分離部403は、転送先管理部405が転送先管理テーブル405aに保持している各ONU毎の転送先に応じて当該ONUからのデータトラフィックを上位の10G回線412または10G回線413のいずれかに転送する。ここで、転送先管理テーブル405aの転送先情報は、各ONUからのデータフレームの宛先情報などから得るものとする。
ONU管理部404は、10G−EPON回線410と10G−EPON回線411とに収容される全てのONUの管理を行う。ONU管理部404は図2および図4のONU管理部204に対応する。また図5では省略しているが、ONU管理部404の構成は図2に示したONU管理部204と同じ構成である。そして、ONU管理部404は、各ONUのロジカルID,ONU_ID,所属するOLTのIDおよび登録の有無などの情報管理や各ONUの上り方向のデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間)などの一元管理を行う。但し、図5の例では、速度が同じ10Gbpsの2つのPON回線に各ONUが収容され、2つの10Gbpsの上位回線に接続されているので、図4の場合とはデータ送出量を割り当てる際の処理が少し異なる。
ONU管理部404の通信量割当算出部253は、転送先の上位回線が10G回線412と10G回線413の2つがあるので、それぞれの上位回線毎に回線速度の上限を設定する。例えば、転送先が10G回線412の全てのONUから送信されるデータが10Gbps以内になるように各ONUの通信速度を算出する。同様に、転送先が10G回線413の全てのONUから送信されるデータが10Gbps以内になるように各ONUの通信速度を算出する。
図5の例では、ONU406,407,408および409は、それぞれ10Gbpsのデータトラフィックを下位の各ユーザ端末から受信している。そして、ONU406から409の各ONUは、それぞれOLT機能部401,402およびトラフィック多重・分離部403を介してONU管理部404に送信要求の制御フレームを送信する。尚、図5に示した各部の回線速度や通信速度は一例である。また、便宜上、速度値はオーバーヘッド分などを無視して記載している。
図5において、ONU406から409のデータトラフィックは、転送管理部405でそれぞれの転送先が管理されている。例えばトラフィック多重・分離部403は、吹き出し窓421に記載した例の場合、ONU406(ロジカルリンクIDは#111)のデータを10G回線412へ転送し、ONU407,408および409(ロジカルリンクIDはそれぞれ#222,#333および#444)のデータを10G回線413へ転送する。
ここで、各ONUはPON回線の上り方向の送信要求をMPCPプロトコルの制御フレームで通信装置400側に送信する。これらの送信要求は、OLT機能部401,402およびトラフィック多重・分離部403を介してONU管理部404で終端される。そして、ONU管理部404は、各ONUの送信要求からONU毎の実際のデータ送出量を決定する。この際に各ONUのPON回線の上り方向の回線速度が転送先となる上位側の回線速度を越えないようにONU毎のデータ送出量(通信速度)を決定する。
例えば図5の場合、10G−EPON回線410と10G−EPON回線411の上り方向の回線速度は10Gbpsと10Gbpsなので、(式4)と(式5)を満足することが条件となる。
(データ送出量(ONU406)+データ送出量(ONU407))≦10Gbps …(式4)
(データ送出量(ONU408)+データ送出量(ONU409))≦10Gbps …(式5)
一方、上位側インタフェースの回線速度から(式6)と(式7)を満足しなければならない。
(データ送出量(ONU406))≦10Gbps …(式6)
(データ送出量(ONU407)+データ送出量(ONU408)
+データ送出量(ONU409))≦10Gbps …(式7)
ONU管理部404の通信量割当算出部253は、(式4)から(式7)を満足する各ONUのデータ送出量を求める。例えば、先ず同じ転送先に送信するONUの数が多い10G回線413の側から計算すると、(式7)より、ONU407,ONU408,ONU409のデータ送出量はそれぞれ3.3Gbpsとなる(小数点第1位まで有効とする場合)。これにより、10G−EPON回線411では、ONU408とONU409のデータ送出量の合計の6.6Gbpsとなり、(式5)を満足する。一方、ONU407のデータ送出量が3.3Gbpsなので、10G−EPON回線410より、ONU406のデータ送出量は6.7Gbpsとなり、(式6)を満足する。
このようにして、通信量割当算出部253は、ONU406のデータ送出量を6.7Gbps、ONU407,ONU408,ONU409のデータ送出量をそれぞれ3.3Gbpsと決めることができる。そして、決定されたデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を各ONUに送信許可の制御フレームとして通知する。
以上説明したように、本実施形態に係る通信システム100cにおける通信装置400は、ONU管理部404がOLT機能部401,402を介して収容される全てのONUを一括して管理するので、上位網101に接続するための複数の上位回線がある場合でも、回線容量に応じたデータ送出量を各ONUに割り当てることができる。これにより、上位側の通信装置400で廃棄されるデータトラフィックを少なくすることができ、ONU側の無駄な電子回路の動作時間や送信回路のレーザーの発光時間が短くなるので、ONUの省電力化が可能になる。また、通信装置400に大規模なデータバッファが不要となり、通信装置400の省電力化やコスト削減も図ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る通信システム100dにおける多重・分離装置500について図6を用いて説明する。図6において、多重・分離装置500は、第1実施形態および第2実施形態の各通信装置とは異なり、OLT機能を内蔵しないL2SWやルーターなどに対応する通信装置である。このため、OLT503とOLT504は従来技術と同様に独立した装置として配置され、OLT503はPON回線509aを介してONU505,506を収容するPONシステムを構成し、OLT504はPON回線509bを介してONU507,508を収容するPONシステムを構成している。但し、従来技術と異なるのは、OLT503,504は、配下のONU505から508が送受信する制御フレームを終端せず、多重・分離装置500のトラフィック多重・分離部502に転送することである。尚、OLT503,504の構成例については後で詳しく説明する。また、ONU管理部501の構成は、図2に示したONU管理部204と同じ構成で、各ONUのロジカルID,ONU_ID,所属するOLTのIDおよび登録の有無などの情報管理や各ONUの上り方向のデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間)などの一元管理を行う。
トラフィック多重・分離部502は、図2で説明したトラフィック多重・分離部203と同様に動作し、上位網101に接続するための上位インタフェース(上位回線)とOLT503,504との間で、データトラフィックの多重および分離を行う。尚、トラフィック多重・分離部502は、各ONUから受信した制御フレームをONU管理部501に出力し、ONU管理部501が出力する制御フレームをOLT503,504を介して各ONUに送信する。
ONU管理部501は、他の実施形態で説明した各ONU管理部と同じ構成で、制御フレーム送受信部251と、情報管理部252と、通信量割当算出部253と、制御部254とで構成される。尚、各部の動作は図2などで説明した通りである。但し、ONU管理部501に集約制御フレーム処理部255を設ける構成も含む。尚、集約制御フレーム処理部255については後で詳しく説明する。
このようにして、本実施形態に係る通信システム100dの多重・分離装置500は、OLT503,504を介して収容される全てのONUを一括して管理するので、上位網101に接続する上位回線の通信速度に応じたデータ送出量を各ONUに割り当てることができる。
先に説明したように、本実施形態では、多重・分離装置500とOLT503およびOLT504は独立した装置として配置されている。そして、OLT503,504はPON回線509a,509bを介してONU505から508を収容するPONシステムをそれぞれ構成している。ここまでの構成は従来のPONシステムと同じであるが、OLT503,504は、配下の各ONUが送受信する制御フレームを終端せず、多重・分離装置500側に転送する点が従来のOLTとは異なる。次にOLT503,504の構成例について説明する。
[OLTの構成例1]
図7は、本実施形態で用いるOLT503,504の構成例を示す図である。図7において、OLT520はOLT503,504に対応し、ONU521,522を収容する。そして、上位側の通信装置である多重・分離装置523に各ONUのデータトラフィックを転送する。図7において、OLT520は、上り方向の制御フレーム透過部524と、下り方向の制御フレーム透過部525とを有する。上り方向の制御フレーム透過部524は、OLT520の配下のONU521,522から送られてくる制御フレームおよびデータフレームを多重・分離装置523にそのまま転送する。また、下り方向の制御フレーム透過部525は、多重・分離装置523から送られてくる制御フレームおよびデータフレームをONU521,522にそのまま転送する。尚、従来のOLTは配下に収容するONUを管理していたので、データフレームはL2SWやルーターなどの上位側の通信装置に転送するが、制御フレームはOLTで終端され、OLT毎に配下の各ONUにデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を割り当てる処理を行っていた。
このように、OLT520は制御フレームを終端する必要が無く、各ONUや上位側の通信装置(図7の場合は多重・分離装置523)から受信する制御フレームを転送するだけでよいので、ONU管理が不要となり処理負荷が低減される。特に、制御フレームとデータフレームの区別無く扱うだけなので、従来のOLTのファームウェアなどを少し変更するだけで済む場合が多い。これにより、従来のOLTをバージョンアップしてそのまま継続して設置し、上位側の多重・分離装置523だけを新たに導入するだけで対応することも可能である。
[OLTの構成例2]
次に、第3実施形態におけるOLT503,504のその他の構成例について図8を用いて説明する。図8において、OLT530はOLT503,504に対応し、ONU531,532を収容し、上位側の通信装置である多重・分離装置533に各ONUのデータトラフィックを転送する。図8において、OLT530は、上り方向の制御フレーム集約部534と、下り方向の制御フレーム分離部535とを有する。上り方向の制御フレーム集約部534は、OLT530の配下のONU531,532から送られてくる制御フレームを1つの制御フレームに集約した集約制御フレームを作成して多重・分離装置533に送信する。また、下り方向の制御フレーム分離部535は、多重・分離装置533から送られてくる集約制御フレームを分離して各ONU宛の制御フレームに展開し、ONU531,532に送信する。ここで、制御フレーム集約部534は、制御フレームをそのままカプセル化しても構わないし、ヘッダなどの冗長分を除いて1つのフレームに再構成しても構わない。
多重・分離装置533は、図6の多重・分離装置500に対応し、ONU管理部501には点線で示した集約制御フレーム処理部255を設ける。
集約制御フレーム処理部255は、各OLT側から送られてくる集約制御フレームをONU毎の元の制御フレームに分離して制御部254に引き渡す。制御部254は、ONU毎の制御フレームの内容を解析して、送信要求の制御フレームである場合は通信量割当算出部253に出力し、ONUに関する情報の制御フレームである場合は情報管理部252に出力する。また、通信量割当算出部253が求めた各ONUに許可するデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を割り当て、それぞれのONUに対して送信許可と送信開始時刻,送信継続時間などを示す制御フレームを作成する。そして、集約制御フレーム処理部255は、これらの制御フレームを集約した1つの集約制御フレームを作成し、制御フレーム送受信部251を介してOLT側に送信する。
このように、先に説明した図7のOLT520は、各ONUや上位側の通信装置(図8の場合は多重・分離装置533)から受信する制御フレームを転送するだけであったが、図8のOLT530は複数のONUの制御フレームを1つの集約制御フレームに集約する処理と、逆に集約された集約制御フレームをONU別の制御フレームに分離する処理を行う必要がある。このため、OLT530は図7のOLT520よりも処理負荷が大きくなるが、配下に収容するONUの台数が多い場合は、1つの集約制御フレームを上位側の多重・分離装置533に送信するだけで良い。
さらに、図7のOLT520の上位の通信装置(図7の場合は多重・分離装置523)は、各ONUから個別に制御フレームが送られてくるので、制御フレームを受信後にどのOLTの配下にあるONUであるかを判別する処理が必要である。これに対して、図8のOLT530の場合は、OLT毎に集約制御フレームが送られてくるので、どのOLTの配下にあるONUの制御フレームであるかを判別する必要が無くなり、上位側の通信装置の処理を低減することができる。
以上のように、本実施形態に係る通信システム100dでは、各ONUの制御フレームをそのまま或いは集約して上位側の通信装置である多重・分離装置500に転送し、多重・分離装置500によって配下の全てのONUの管理を行うことができる。
[第3実施形態の具体例]
次に、図6で説明した通信システム100dの具体例について図9を用いて説明する。図9は、図6で説明した通信システム100dに対応する通信システム100eの構成を描いた図である。図9において、多重・分離装置550は図6の多重・分離装置500に対応する。多重・分離装置550は、1G−EPONのOLT553および1G−EPONのOLT554に接続され、1Gbpsの上位回線(1G回線561)との間でデータトラフィックの多重および分離を行う。尚、OLT553およびOLT554は、図7または図8で説明したOLT520またはOLT530と同じ機能を有する。
また、1G−EPONのOLT553は、1Gbpsの1G−EPON回線559を介してONU555,556を収容する。一方、1G−EPONのOLT554は、1Gbpsの1G−EPON回線560を介してONU557,558を収容する。
多重・分離装置550は、トラフィック多重・分離部551と、ONU管理部552とで構成される。ここで、トラフィック多重・分離部551は図6のトラフィック多重・分離部502に対応する。また、ONU管理部552は図6のONU管理部501に対応し、他の実施形態で説明した各ONU管理部と同じ構成である。
トラフィック多重・分離部551は、OLT553,554と接続されており、上位網101へのインタフェースである1G回線561とOLT553,554との間で、データトラフィックの多重および分離を行う。ここで、1G回線561は1Gbpsの回線である。
ONU管理部552は、1G−EPON回線559と1G−EPON回線560とに収容される全てのONUの管理を行う。そして、ONU管理部552は、各ONUのロジカルID,ONU_ID,所属するOLTのIDおよび登録の有無などの情報管理や各ONUの上り方向のデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間)などの一元管理を行う。
ONU管理部552の通信量割当算出部253は、上位網101との1G回線561の回線速度が1Gbpsなので、全てのONUから送信されるデータも1Gbps以内になるように各ONUの通信速度を算出する。図9の例では、ONU555からONU558はそれぞれユーザ端末が出力する1Gbpsのデータを入力する。そして、ONU555からONU558の各ONUからOLT553,554およびトラフィック多重・分離部551を介してONU管理部552に送信要求の制御フレームを送信する。尚、OLT553,554が図8のOLT530で構成される場合は、集約制御フレームをONU管理部552に送信する。
ここで、図9に示した各部の回線速度や通信速度は一例である。また、便宜上、速度値はオーバーヘッド分などを無視して記載している。
ONU管理部552の制御フレーム送受信部251は、各ONUから送信要求の制御フレームを受信する。そして、通信量割当算出部253は、各PON回線の上り方向の回線速度の和が多重・分離装置550の1G回線561の回線速度を超えないようにONU毎のデータ送出量(通信速度)を決定する。
例えば図9の場合、1G−EPON回線559と1G−EPON回線560の上り方向の回線速度はそれぞれ1Gbpsなので、(式8)と(式9)を満足することが条件となる。
(データ送出量(ONU555)+データ送出量(ONU556))≦1Gbps …(式8)
(データ送出量(ONU557)+データ送出量(ONU558))≦1Gbps …(式9)
一方、上位側インタフェースの回線速度から(式10)を満足しなければならない。
(全ONUのデータ送出量の合計)≦1Gbps …(式10)
通信量割当算出部253は、(式8)から(式10)を満足する各ONUのデータ送出量を求める。例えば、上記の場合は各ONUが要求するデータ送出量は同じ(1Gbps)なので、上位回線の1G回線561の回線速度を全ONU数で割った通信速度の250Mbpsが各ONUに割り当てられる。このようにして、通信量割当算出部253は、ONU555からONU558のデータ送出量をそれぞれ250Mbpsと決定する。そして、決定されたデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を各ONUに送信許可の制御フレームとして通知する。
尚、上記の説明では、分かり易いように2つのOLT553,554がそれぞれ2つのONUを収容する場合について説明したが、複数のOLTのそれぞれに複数のONUが接続する場合でも同様に適用することができる。
このようにして、本実施形態に係る通信システム100eは、上位網101との1G回線561の回線速度に応じたデータ送出量を収容される全てのONUに割り当てることができるので、上位側の通信装置(図9の場合は多重・分離装置500のトラフィック多重・分離部551)で廃棄されるデータトラフィックを少なくすることができる。これによって、廃棄されるデータトラフィックをPON回線区間で転送する必要がなくなり、ONU側の無駄な電子回路の動作時間や送信回路のレーザーの発光時間が短くなるので、ONUの省電力化が可能になる。また、多重・分離装置550に大規模なデータバッファが不要となり、上位側の通信装置の省電力化やコスト削減も図ることができる。
(第4実施形態)
次に、図6で説明した通信システム100dのその他の具体例について図10を用いて説明する。図10は、第4実施形態に係る通信システム100fおよび多重・分離装置600の構成を示した図である。本実施形態における通信システム100fは、先に第3実施形態で説明した図9とは異なり、上位網101に接続する上位回線として、10G回線613と1G回線614の2つの回線を持っている。尚、10G回線613と1G回線614の2つの回線の転送先は異なるものとする。また、ここでは説明が分かり易いように2つの回線とするが、2つ以上の複数の上位回線を用いる場合でも同じである。
図10において、通信システム100fは、多重・分離装置600と、多重・分離装置600に接続される2つのOLT601,602と、OLT601に10G−EPON回線611で接続されるONU603,604と、OLT602に1G−EPON回線612で接続されるONU605,606とで構成される。
多重・分離装置600は、トラフィック多重・分離部607と、ONU管理部608と,転送先管理部609と、転送先管理テーブル609aとで構成される。
トラフィック多重・分離部607は、上位網101へのインタフェースである10G回線613および1G回線614とOLT601,602との間で、データトラフィックの多重および分離を行う。また、トラフィック多重・分離部607は、転送先管理部609が転送先管理テーブル609aに保持している各ONU毎の転送先に応じて当該ONUからのデータトラフィックを上位の10G回線613または1G回線614のいずれかに転送する。
ONU管理部608は、10G−EPON回線613と1G−EPON回線614とに収容される全てのONUの管理を行う。また図10では省略しているが、ONU管理部608の構成は図6のONU管理部501と同じ構成である。そして、ONU管理部608は、各ONUのロジカルID,ONU_ID,所属するOLTのIDおよび登録の有無などの情報管理や各ONUの上り方向のデータ送信タイミング(送信開始時刻,送信継続時間)などの一元管理を行う。但し、図10の例では、速度が異なる10Gbpsと1Gbpsの2つのPON回線に各ONUが収容されており、且つ速度が異なる2つの上位回線(10G回線613と1G回線614)に接続されているので、図9の場合とはデータ送出量を割り当てる際の処理が少し異なる。
ONU管理部608の通信量割当算出部253は、転送先の上位回線が10G回線613と1G回線614の2つがあるので、それぞれの上位回線毎に回線速度の上限を設定する。例えば、上位回線の転送先が10G回線613に対応する全てのONUから送信されるデータが10Gbps以内になるように各ONUのデータ送出量を算出する。同様に、上位回線の転送先が1G回線614に対応する全てのONUから送信されるデータが1Gbps以内になるように各ONUのデータ送出量を算出する。
図10の例では、ONU603,604,605および606は、それぞれ1Gbpsのデータトラフィックを下位の各ユーザ端末から受信している。そして、ONU603,604のデータトラフィックは10Gbpsの10G−EPON回線611を介してOLT601に送られ、ONU605,606のデータトラフィックは1Gbpsの1G−EPON回線612を介してOLT602に送られる。尚、図10に示した各部の回線速度や通信速度は一例である。また、便宜上、速度値はオーバーヘッド分などを無視して記載している。
また、図10において、ONU603から606のデータトラフィックは、転送管理部609でそれぞれの転送先が管理されている。例えばトラフィック多重・分離部607は、吹き出し窓621に記載した例の場合、ONU603(ロジカルリンクIDは#111)のデータを10G回線613へ転送し、ONU604,605および606(ロジカルリンクIDはそれぞれ#222,#333および#444)のデータを1G回線614へ転送する。
ここで、各ONUはPON回線の上り方向の送信要求をMPCPプロトコルの制御フレームで多重・分離装置600側に送信する。これらの送信要求は、各ONUからOLT601,602およびトラフィック多重・分離部607を介してONU管理部608で終端される。ONU管理部608は、各ONUの送信要求からONU毎の実際のデータ送出量を決定する。この際に各ONUのPON回線の上り方向の回線速度が転送先となる上位側の回線速度を越えないようにONU毎のデータ送出量(通信速度)を決定する。
例えば図10の場合、10G−EPON回線613と1G−EPON回線614の上り方向の回線速度は10Gbpsと1Gbpsなので、(式11)と(式12)を満足することが条件となる。
(データ送出量(ONU603)+データ送出量(ONU604))≦10Gbps …(式11)
(データ送出量(ONU605)+データ送出量(ONU606))≦1Gbps …(式12)
一方、上位側インタフェースの回線速度から(式13)と(式14)を満足しなければならない。
(データ送出量(ONU603))≦10Gbps …(式13)
(データ送出量(ONU604)+データ送出量(ONU605)
+データ送出量(ONU606))≦1Gbps …(式14)
ONU管理部608の通信量割当算出部253は、(式11)から(式14)を満足する各ONUのデータ送出量を求める。例えば、先ず同じ転送先に送信するONUの数が多い1G回線614の側から計算すると、(式14)より、ONU604,ONU605,ONU606のデータ送出量はそれぞれ330Mbpsとなる(10の桁まで有効とする場合)。これにより、1G−EPON回線612では、ONU605とONU606のデータ送出量の合計の660Mbpsとなり、(式12)を満足する。一方、ONU604のデータ送出量が330Mbpsなので、10G−EPON回線611より、ONU603のデータ送出量は約9.6Gbpsまで可能となる。但し、ONU603のユーザー端末からのデータ送出量が1Gbpsなので、10G−EPON回線611で送信されるONU603のデータ送出量は1Gbpsとなり、(式11)および(式13)を満足する。尚、ONU603のユーザー端末からのデータ送出量が10Gbpsの場合は、10G−EPON回線611で送信されるONU603のデータ送出量は9.6Gbps(小数点第1位まで有効とする場合)となる。
このようにして、ONU管理部608の通信量割当算出部253は、ONU603のデータ送出量を1Gbps、ONU604,ONU605,ONU606のデータ送出量をそれぞれ330Mbpsと決めることができる。そして、決定されたデータ送出量(送信開始時刻,送信継続時間など)を各ONUに送信許可の制御フレームとして通知する。
以上説明したように、本実施形態に係る通信システム100fは、ONU管理部608がOLT601,602を介して収容される全てのONUを一括して管理するので、上位網101に接続するための複数の上位回線がある場合でも、回線容量に応じたデータ送出量を各ONUに割り当てることができる。これにより、上位側の通信装置(図10の場合は多重・分離装置600のトラフィック多重・分離部607)で廃棄されるデータトラフィックを少なくすることができ、ONU側の無駄な電子回路の動作時間や送信回路のレーザーの発光時間が短くなるので、ONUの省電力化が可能になる。また、多重・分離装置600に大規模なデータバッファが不要となり、上位側の通信装置の省電力化やコスト削減も図ることができる。
以上、第1実施形態から第4実施形態で説明したように、本発明に係る通信装置および通信システム並びにOLTは、複数のPON回線を収容する上位側の通信装置から配下に収容される全てのONUを制御することができる。この結果、上位側の通信装置で廃棄されるトラフィックをONUが送信する必要がなくなるため、ONUの電子回路の無駄な稼働時間が少なくなり、レーザーの発光時間も短縮されるので、ONUの省電力化を図ることができる。特に、ONUの一台当たりの消費電力はOLT等の局側装置と比較して微少であるが、ONUは各家庭に設置されるため通信システム全体のONU設置台数は数百台から数千万台に上るので、ONUの省電力化はCO2削減など環境問題対策に非常に有効である。
さらに、本発明に係る通信システムでは各ONUのデータ送出量の制御を適切に行うことにより、上位側に伝送可能なトラフィック量のみのデータを扱うことができる。これにより、上位側の通信装置は、複数のOLTからのデータを多重する際にデータトラフィックの待ち合わせのための大規模なデータバッファを必要としないので、多重分離回路のコスト削減を図ることができ、且つ省電力化にも効果がある。
100,100a,100b,100c,100d,100e,100f,900,951・・・通信システム
101・・・上位網
102,200,300,400,952・・・通信装置
103(2)から103(n),953(1)から953(n)・・・1G−EPONシステム
310,559,560,612,912,916・・・1G−EPON回線
309,410,411,611・・・10G−EPON回線
104,503,504,520,530,553,554,601,602,913,917,954・・・OLT
105・・・光カプラ
106,107,205,206,207,208,305,306,307,308,406,407,408,409,505,506,507,508,521,522,531,532,555,556,557,558,603,604,605,606,910,911,914,915・・・ONU
108,109・・・ユーザ端末
201,202,301,302・・・OLT機能部
203,303,502,551,607・・・トラフィック多重・分離部
204,304,501,552,608・・・ONU管理部
209a,209b,509a,509b・・・PON回線
251・・・制御フレーム送受信部
252・・・情報管理部
253・・・通信量割当算出部
254・・・制御部
255・・・集約制御フレーム処理部
311,412,413,613・・・10G回線
523,533,600・・・多重・分離装置
524,525・・・制御フレーム透過部
534・・・制御フレーム集約部
535・・・制御フレーム分離部
561,614,918,919,920・・・1G回線
609・・・転送先管理部
609a・・・転送先管理テーブル
901,902・・・PONシステム
903・・・L2SW

Claims (14)

  1. ユーザー端末を接続するONU(Optical Network Unit)と、複数の前記ONU少なくとも1つのPON回線で収容するOLT(Optical Line Terminal)と、複数の前記OLTを介して前記複数のONUを管理し、且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行う通信装置とで構成されるPON(Passive Optical Network)システムを利用した通信システムにおいて、
    前記OLTは、
    前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する制御フレームを中継する制御フレーム中継部を有し、
    前記通信装置は、
    前記複数のOLTを介して前記複数のONUとの間で送受信する前記制御フレームにより、前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUを一括して管理し、前記複数のONUに通信速度を割り当てるONU管理部を有し、
    前記複数のOLTに収容されるPON回線で利用可能な回線速度の合計が前記上位側回線の回線速度よりも大きい場合、
    前記ONU管理部は、前記複数のONUがPON回線で利用可能な回線速度よりも大きい通信速度を要求する場合であっても、前記複数のONUが接続されるPON回線で利用可能な回線速度より小さい通信速度を前記複数のONUに割り当てる
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記ONU管理部は、
    前記ONUとのリンク番号を示すロジカルリンクID、前記ONUのID情報、前記ONUが所属する前記OLTの情報、前記ONUの登録状況を少なくとも管理し、且つ、前記複数のOLT毎のPON回線の回線速度と、前記上位側回線の回線速度とを管理する情報管理部と、
    前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUとの間で、前記制御フレームとして、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を送受信する制御フレーム送受信部と、
    前記各ONUから前記送信要求制御フレームにより通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向のPON回線速度情報と、上位側回線速度情報とを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線へのデータ送出開始タイミングとデータ送出継続時間とを求める通信量割当算出部と、
    前記制御フレーム送受信部が前記各ONUから送信バッファ量を含む前記送信要求制御フレームを受信した場合に、前記通信量割当算出部が求めた前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記送信許可制御フレームを作成し、前記制御フレーム送受信部から当該ONU前記送信許可制御フレームを送信する制御部と
    を有することを特徴とする通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記OLTの前記制御フレーム中継部は、前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する前記制御フレームをそのまま透過する制御フレーム透過部で構成されることを特徴とする通信システム。
  4. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記OLTの前記制御フレーム中継部は、
    前記複数のONUから受信した前記送信要求制御フレームを集約した送信側の集約制御フレームを生成して前記通信装置に送信する制御フレーム集約部と、
    前記通信装置から受信した前記送信許可制御フレームを集約した受信側の集約制御フレームを複数の前記ONU毎前記送信許可制御フレームに分離して前記ONUに送信する制御フレーム分離部とを有し、
    前記通信装置は、前記OLT毎に集約された前記送信側の集約制御フレームを前記各OLTから受信した場合に、前記送信側の集約制御フレームを前記ONU毎の前記送信要求制御フレームに分解して前記ONU毎の送信バッファ量を抽出し、前記ONU毎の送信バッファ量と前記PON回線速度情報と前記上位側回線速度情報とに基づいて前記ONU毎の前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求め、前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記複数のONUの前記送信許可制御フレームを前記OLT毎に集約し、前記OLT毎に集約された前記受信側の集約制御フレームを前記各OLTに送信する
    ことを特徴とする通信システム。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記情報管理部は、前記通信装置の前記上位側回線が複数ある場合に、前記各上位側回線と前記複数のONUとを対応付ける転送先テーブルを有し、
    前記通信量割当算出部は、前記各ONUから通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向の前記PON回線速度情報と、前記上位側回線速度情報と、前記転送先テーブルとを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線への前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求める
    ことを特徴とする通信システム。
  6. ユーザー端末を接続するONU(Optical Network Unit)と、複数の前記ONU少なくとも1つのPON回線で収容するOLT(Optical Line Terminal)と、複数の前記OLTを収容し且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行うPON(Passive Optical Network)システムで用いられる通信装置において、
    前記複数のOLTを介して前記複数のONUとの間で送受信する制御フレームにより、前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUを一括して管理し、前記複数のONUに通信速度を割り当てるONU管理部を有し、
    前記複数のOLTに収容されるPON回線で利用可能な回線速度の合計が前記上位側回線の回線速度よりも大きい場合、
    前記ONU管理部は、前記複数のONUがPON回線で利用可能な回線速度よりも大きい通信速度を要求する場合であっても、前記複数のONUが接続されるPON回線で利用可能な回線速度より小さい通信速度を前記複数のONUに割り当てる
    ことを特徴とする通信装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置において、
    前記ONU管理部は、
    前記ONUとのリンク番号を示すロジカルリンクID、前記ONUのID情報、前記ONUが所属する前記OLTの情報、前記ONUの登録状況を少なくとも管理し、且つ、前記複数のOLT毎のPON回線の回線速度と、前記上位側回線の回線速度とを管理する情報管理部と、
    前記複数のOLT毎に収容される前記複数のONUとの間で、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を送受信する制御フレーム送受信部と、
    前記各ONUから前記送信要求制御フレームにより通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向のPON回線速度情報と、上位側回線速度情報とを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線へのデータ送出開始タイミングとデータ送出継続時間とを求める通信量割当算出部と、
    前記制御フレーム送受信部が前記各ONUから送信バッファ量を含む前記送信要求制御フレームを受信した場合に、前記通信量割当算出部が求めた前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記送信許可制御フレームを作成し、前記制御フレーム送受信部から当該ONU前記送信許可制御フレームを送信する制御部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  8. 請求項7に記載の通信装置において、
    前記情報管理部は、前記通信装置の前記上位側回線が複数ある場合に、前記各上位側回線と前記複数のONUとを対応付ける転送先テーブルを有し、
    前記通信量割当算出部は、前記各ONUから通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向の前記PON回線速度情報と、前記上位側回線速度情報と、前記転送先テーブルとを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線への前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求める
    ことを特徴とする通信装置。
  9. ユーザー端末を接続するONU(Optical Network Unit)と、上位側回線に接続する通信装置と、PON回線で収容する複数の前記ONUと前記通信装置との間でデータを送受信するPON(Passive Optical Network)システムで用いられるOLT(Optical Line Terminal)において、
    前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する制御フレームを中継する制御フレーム中継部を設けたことを特徴とするOLT
  10. 請求項9に記載のOLTにおいて、
    前記制御フレーム中継部は、前記複数のONUと前記通信装置との間で送受信する前記制御フレームをそのまま透過する制御フレーム透過部で構成されることを特徴とするOLT
  11. 請求項9に記載のOLTにおいて、
    前記制御フレーム中継部は、
    前記制御フレームとして、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を中継し、
    前記複数のONUから受信した前記送信要求制御フレームを集約した送信側の集約制御フレームを生成して前記通信装置に送信する制御フレーム集約部と、
    前記通信装置から受信した前記送信許可制御フレームを集約した受信側の集約制御フレームを複数の前記ONU毎前記送信許可制御フレームに分離して前記ONUに送信する制御フレーム分離部と
    で構成されることを特徴とするOLT
  12. ユーザー端末を接続する複数のONU(Optical Network Unit)をPON回線で収容するOLT(Optical Line Terminal)機能部と、複数の前記OLT機能部を収容し且つ上位側回線の転送先に応じて送受信されるデータの多重および分離を行う多重分離部とを有するPON(Passive Optical Network)システムで用いられる複合型の通信装置において、
    前記複数のOLT機能部を介して前記複数のONUとの間で送受信する制御フレームにより、前記複数のOLT機能部毎に収容される前記複数のONUを一括して管理し、前記複数のONUに通信速度を割り当てるONU管理部を有し、
    前記複数のOLTに収容されるPON回線で利用可能な回線速度の合計が前記上位側回線の回線速度よりも大きい場合、
    前記ONU管理部は、前記複数のONUがPON回線で利用可能な回線速度よりも大きい通信速度を要求する場合であっても、前記複数のONUが接続されるPON回線で利用可能な回線速度より小さい通信速度を前記複数のONUに割り当てる
    ことを特徴とする通信装置。
  13. 請求項12に記載の通信装置において、
    前記ONU管理部は、
    前記ONUとのリンク番号を示すロジカルリンクID、前記ONUのID情報、前記ONUが所属する前記OLT機能部の情報、前記ONUの登録状況を少なくとも管理し、且つ、前記複数のOLT機能部毎のPON回線の回線速度と、前記上位側回線の回線速度とを管理する情報管理部と、
    前記複数のOLT機能部に収容される前記複数のONUとの間で、前記ONUが送信を要求する送信要求制御フレームと、前記ONUに送信を許可する送信許可制御フレームと、を送受信する制御フレーム送受信部と、
    前記各ONUから前記送信要求制御フレームにより通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向のPON回線速度情報と、上位側回線速度情報とを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線へのデータ送出開始タイミングとデータ送出継続時間とを求める通信量割当算出部と、
    前記制御フレーム送受信部が前記各ONUから送信バッファ量を含む前記送信要求制御フレームを受信した場合に、前記通信量割当算出部が求めた前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを含む前記送信許可制御フレームを作成し、前記制御フレーム送受信部から当該ONU前記送信許可制御フレームを送信する制御部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  14. 請求項13に記載の通信装置において、
    前記情報管理部は、前記通信装置の前記上位側回線が複数ある場合に、前記各上位側回線と前記複数のONUとを対応付ける転送先テーブルを有し、
    前記通信量割当算出部は、前記各ONUから通知される送信バッファ量と、前記情報管理部が保持する当該ONUの上り方向の前記PON回線速度情報と、前記上位側回線速度情報と、前記転送先テーブルとを用いて、当該ONUの上り方向のデータ送出量を算出し、当該ONUが接続されるPON回線への前記データ送出開始タイミングと前記データ送出継続時間とを求める
    ことを特徴とする通信装置。
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