JP2009246586A - 受動光網システムおよびその運用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
消費電力やコストのアップを抑制した上で、伝送距離を延ばす事でユーザ収容数を拡大することが可能なPONの構成とその運用方法を提供する。
【解決手段】
OLTとONUとの間の伝送距離や伝送時間を運用時に測定し、距離や時間が短い場合には高速の伝送速度での通信を行なわせてユーザの収容数を増やせるようする他、OLTとONUとの間の伝送距離が長い場合は、低速の伝送速度での通信を行なわせて所定の品質を確保した状態で通信できるユーザの収容数を増やすように、親局に、子局との通信を第1の伝送速度またはは第2の伝送速度で行なう信号送受信回路と、子局との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定する制御部とを備え、制御部が測定の結果に基づいて子局との通信を行う伝送速度を選択して通信する構成の受動光網システムとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の加入者接続装置が光伝送回線を共有する受動光網システムの構成ならびに運用方法に関する。
通信網の高速・広帯域化が加入者を通信網へ接続するアクセス網でも進められ、国際電気通信連合(以下ITU−Tと称す)の勧告G984.1−3等で規定された光受動網システム(Passive Optical Network system:以下PONと称する)の導入が図られている。PONは、上位の通信網と接続される光多重終端装置(Optical Line Terminator:以下OLTと称する)と、複数の加入者の端末(PCや電話)を収容する光網終端装置(Optical Network Unit:以下ONUと称する)とを、基幹光ファイバと光スプリッタと複数の支線光ファイバとから成る光受動網で接続したシステムである。具体的には、各ONUに接続された端末(PC他)からの信号を光信号で支線光ファイバから光スプリッタを介して基幹光ファイバで光学(時分割)多重してOLTに送り、OLTが各ONUからの信号を通信処理して上位の通信網に送信する、あるいは、OLTに接続される他のONUに送信するという形態で通信を行うものである。
PONの導入は、64kbit/秒のような低速信号を扱うシステムから始まり、現在では、2.4Gbit/秒程度の高速信号を扱うITU−T勧告で標準化されたGPON(Gigabit PON)の導入が進められている。更に、今後は10Gbit/秒から40Gbit/秒の信号を扱うことが可能な高速PONの実現が求められている。これらの高速PONを実現する手段としては、多数の信号を時分割多重するTDM(Time Division Multiplexing)や、波長多重するWDM(Wavelength Division Multiplexing)多重等の多重化方法が検討されているが、既存PONとの親和性・互換性の面からTDMを採用する方向での検討が主になりつつある。
さらに、低速のPONと高速のPONとを混在させ、順次システムの高速化を実現していく構成のPONの検討も始まっている。すなわち、複数のPONが光特性上同一の波長を用いた時間多重によって共存する構成や運用方法について検討も進められている。また、低価格・低消費電力のアクセス網を提供するため、加入者の収容数を増やす、伝送距離を伸ばす、伝送速度を高速化する等の様々なPON構成や運用方法の提案や、光増幅器・送受信器等の特性向上が検討されるようになってきた。一例を挙げると、標準化団体であるFSAN(Full Service Access Network)では、既存の光ファイバ(分岐数32又は64,伝送距離20km)を用いて10Gbit/秒の伝送を実現するために、半導体光アンプ(SOA或いはEDFA,PDFA)、外部変調器(EA)、高感度受信機(APD)、FEC、光及び電気信号に対する分散補償機能の採用等を検討している。
ITU−T勧告G.984.1 ITU−T勧告G.984.2 ITU−T勧告G.984.3
PONを低価格で提供するためには、光ファイバの共有等の設備共通化、伝送能力向上、加入者の収容数増加等が欠かせない。収容ユーザを増やすには、既存PONの伝送距離を維持して分岐数を増やすことでユーザを追加収容する、または、分岐数を増やす他にPONの伝送距離を伸ばしてOLTより遠い場所に居住するユーザを新規に収容することが考えられる。
このとき問題となるのは、PONを構成するキャリアのOLTとユーザ宅に設置するONUまでの距離のばらつきである。現在導入されているPON(2.4Gbit/秒のGPON)では、殆どがOLT−ONU間の距離が20km以下で運用されている。しかし、次世代PONで想定される10Gbit/秒以上での信号伝送を実現する場合、信号波形の劣化と受信器側のノイズ拡大により伝送距離が低下することが知られており、現状の部品(技術)のままでは20km伝送を確保することが困難である。これを解決するために、光ファイバ上の信号多重度を拡大して同時に通信可能なユーザ数を増やす方法、あるいは、送信光パワーを上げてスプリッタでの分岐損を補償する方法、その他、上述したような様々な部品の導入が考えられているが、これらの手段をPON全体に一気に導入するのはコストアップにつながる。
PONにおけるOLT−ONU間の伝送距離の長距離化は、OLTあたりのユーザ数(ONU数)の増加につながる。したがって、上述したようなコストアップを抑制した上で、伝送距離を延ばす事でユーザ収容数を拡大することが可能なPONの構成とその運用方法を提供することが本発明の目的である。
より詳細には、本発明は、光ファイバを共有してアクセス回線に多数のユーザを収容するPONにおいて、ユーザ毎の光区間伝送距離によって伝送ビットレートを変更することにより、収容可能なユーザ(ONU)とキャリア局(OLT)との距離(単一局舎でカバー可能なダイナミックレンジ)を拡張すること、伝送距離が長い場合に伝送ビットレートを抑えることによって、通信装置の消費電力を低減することが可能な構成のPON、および、その運用方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のPONでは、OLTとONUとの間の伝送距離や伝送時間を運用時に測定し、距離や時間が短い場合には高速の伝送速度での通信を行なわせてユーザの収容数を増やせるようする他、OLTとONUとの間の伝送距離が長い場合は、高速伝送を行なおうとすると消費電力やコストの増加を伴うので、低速の伝送速度での通信を行なわせて所定の品質を確保した状態で通信できるユーザの収容数を増やすように、測定結果に応じてOLTとONUとの伝送速度を選択して通信する構成のPONとした。
具体的には、親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した受動光網システムの親局に、子局との通信を第1の伝送速度またはは第2の伝送速度で行なう信号送受信回路と、子局との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定する制御部とを備え、制御部が測定の結果に基づいて子局との通信を行う伝送速度を選択して通信する構成の受動光網システムとした。
また、親局の制御部が第1の伝送速度で子局との間の伝送距離や伝送時間を測定し、この測定が所定の値であると親局と子局との通信を第2の伝送速度に切り替えて実施する受動光網システムも構成できるようにした。
尚第2の伝送速度は、第1の伝送速度より高速の伝送速度であり、測定により親局と子局の間の伝送距離もしくは伝送時間が所定の値以下であると、第2の伝送速度で通信を行う構成の受動光網伝送システムとした。
PONにおいて、ユーザ毎の光区間の伝送距離によって伝送ビットレートを変更することにより、収容可能なユーザ(ONU)とキャリア局(OLT)との距離(単一局舎でカバー可能なダイナミックレンジ)を拡張できるようになる。また、伝送距離や時間が長い場合に伝送ビットレートを抑えることによって、通信装置の消費電力を低減することが可能な構成のPON、および、その運用方法を提供できるようになる。また、高速伝送に必要な高価な部品の導入が抑えられるので、システムのコストアップも抑止できるようになる。さらに、伝送距離や時間が短い場合には高速の伝送速度での通信を行なわせるのでユーザの収容数を増やせる。
以下、図面を用いて本発明によるPONの構成と動作を、ITU−T勧告G984で規定されたGPONと、今後導入が予想されるGPONの4倍の伝送速度のデータを扱う10GPONとが混在するPONの構成と動作を例に挙げて詳細に説明する。
図1は、PONを使用した光アクセス網の構成例を示す網構成図である。
同図の光アクセス網は、GPONと同様な可変長のデータを時分割多重して処理する構成のPONの使用を想定したもので、OLT10と各ONU20との間のデータ(ペイロード)の伝送速度は、GPONが2.5Gbit/秒(2.48832Gbit/秒だが、以下、簡略化して2.5Gbit/秒と称する)で10GPONが10Gbit/秒(9.95328Gbit/秒だが、以下同様に10Gbit/秒と称する)を例にとり説明する。尚、OLT10と各ONU20との間のヘッダの伝送速度は、GPONと10GPONの両方とも2.5Gbit/秒に統一した。また、下り伝送信号の波長はλd(1.5μm)、上り伝送信号の波長はλu(1.3μm)としたが、後述するように、GPONと10GPONを波長多重で運用するために、上りと下りの信号波長をGPONと10GPONとでずらしても構わない(同図では、10GPONの運用波長をλuA/λdA、GPONの運用波長をλuB/λdBと記載した。)。尚、これらの伝送速度や波長の数値は一例であり、本発明がこの数値に限定されるものではない。
本発明のPON1も、従来のPONと同様な構成で、光多重終端装置(OLT10)と複数の光網終端装置(ONU20)とを基幹光ファイバ100とスプリッタ150と支線光ファイバ101とで接続した構成である。OLT10は、10GPONを終端処理するPONIF−A(15−A)およびGPONを終端処理するPONIF−B(15−B)と、各PONIFが終端した信号(データであってIPパケット等で構成される)を上位の通信網と送受信するためのスイッチ170および通信インタフェース180と、OLT10全体を制御するPON制御部160とで構成した。尚、データベース161は、スイッチ170の設定他、信号が送受信される経路に関する制御や各種設定情報を保持しておく記憶装置である。ここで、PONIF−A(15−A)は、10GPONにおけるOLT相当の機能を果たすものであり、10Gで動作するONU(20−A)を配下に持ち、各ONUの立上げ、動的帯域制御(DBA)他の状態管理を制御部160と連動して行うものである。また、PONIF−B(15−B)は、GPONにおけるOLT相当の機能を果たすものであり、2.5Gで動作するONU(20−B)を配下に持ち、各ONUの立上げ、動的帯域制御(DBA)他の状態管理をPON制御部160と連動して行うものである。
各PONIF15からの信号は、光ファイバ111と多重器(WDM:125)で時分割/波長多重され基幹光ファイバ100に送出され、スプリッタ150と支線ファイバ101を介して各ONU(20−A,B)に送信される。逆に、各ONU(20−A,B)からの信号は、従来のPONと同様に基幹ファイバ100上で光学的に多重され、この多重化信号が多重器(WDM:125)と光ファイバ111を介して各PONIF(15−A,B)に送信され終端処理がなされ上位の通信網へ出力される。
PONは、ITU−T勧告でも決められたように、基本的なシステムの制御をOLT10が行ない各ONU20を制御する構成が一般的である。本発明のPONも同様な構成で運用されるものであり、各ONU20の詳細構成は省略するが、動作速度がそれぞれ10GPON向けの10Gbit/秒で動くONU−A(20−A)およびGPON向けの2.5Gbit/秒で動くONU−B(20−B)とで構成した。尚、各ONUに備えた波長フィルタ110は、先に示唆したように、10GPONとGPONとが波長多重で異なる波長を用いて運用される場合に不要な波長の光入力に起因する誤動作を防ぐ目的で備えたフィルタである。尚、ONU−AとONU−Bとは、両方のONUを加入者が備えて使い分ける構成と、1台のONUで伝送速度を選択して(ONU−AとONU−Bとを切替えて)使う方法のいずれかである。但し、本明細書においては、発明の内容を判りやすく説明のために両方のONUを同時に開示して説明するものである。
詳細は後述するが、本発明のPON1においては、運用開始時は2.5Gbit/秒で動作させるが、OLT(PONIF15)とONU20との伝送距離がレンジング操作によって短いことが判明し、10Gbit/秒で信号を送受信しても充分に動作できると判定すると、その後の運用速度を10Gbit/秒に設定して運用するものである。すなわち、短距離では10Gbit/秒、長距離では2.5Gbit/秒の伝送速度をOLT1と各ONU20に割り当てることで、収容可能なユーザ(ONU)とキャリア局(OLT)との距離(単一局舎でカバー可能なダイナミックレンジ)を拡張して加入者数を増加させること、伝送距離が長い場合に伝送ビットレートを抑えることによって、通信装置の消費電力を低減することが可能な構成のPON、および、その運用方法を提供するものである。
尚、従来のPONと同様なので図示を省略したが、本発明のPON1の上位網には回線130を介してイーサネット(登録商標。以下同様)やSONET/SDHといった通信キャリアの提供する通信網が接続される構成である。また、各ONU20の下位には回線120を介してユーザのPCや通信端末(電話・データ・画像端末)が接続されるものである。
図2は、OLT10に備えたPONの多重終端機能を実現するPONIFの構成例を示すブロック図である。
PONIF15は、PON区間側に光ファイバ111−AとのインタフェースであるWDM660を備える。尚、本明細書におけるPON区間とは、NNI区間とも称し、図1に示すOLT10(WDM125)から基幹光ファイバ100、スプリッタ150、支線ファイバ101を介した各ONU(20−A,B)迄の区間を示すものである。WDM660は、上り信号(ONUからOLTへの信号)の波長(例えば、図1のλuA)と下り信号(OLTからONUへの信号)の波長(例えば、図1のλdA)と波長多重分離するフィルタである。また、PONIF15は、上位網と回線130と通信インタフェース180とスイッチ170を介して、イーサネットやSONET/SDHあるいはT1,E1といった通信キャリアの提供する信号を送受信するインタフェース610を備えている。PONIF15は、WDM660と各インタフェース610との間に設置された各機能部によって、以下で説明するような従来のPONと同様なOLT相当の動作を行うものである。
イーサネットを使用する場合を例にとると、PONIF15の下り信号の処理は、次のような流れとなる。まず、インタフェース610−1〜610−mは、入力された信号の同期処理とプロトコルの終端を行なう。受信処理部621は、受信した下りフレームのヘッダ情報に基づき下りフレームの宛先を決定する。具体的には、宛先のONU、あるいはPONIF(OLT)15で内部処理する情報かを決定する。また、受信処理部621は、宛先情報や受信データの種別に応じてアドレス情報の変換、付与、削除等のヘッダ処理を実施する。ここで宛先情報とは、MAC,IPはじめ経路情報と共に、VLANタグやMPLSラベルといった論理パス情報も含む。PONIF(OLT)15で内部処理する情報であれば、情報をPON−IF制御部600のCPU603へ転送し、ONUへ送信すべき情報は下りフレーム生成部622へ転送する。下りフレーム生成部622は、受信処理部621から受信したフレームとPON−IF制御部600からの情報に基づいて、下り配信用フレームを作成する。ここでPON−IF制御部600からの情報とは、各ONU20に通知するDBAの情報や、PON区間の制御・管理を行うための制御情報(例えばG984.3ではPLOAMメッセージ)等の勧告で規定された情報を含むもので、通常、下りフレームのヘッダに挿入され各ONU20へ送信される。送信処理部623は、下りフレーム生成部622で生成されたフレームをバッファリングし、フレーム情報の優先度や受信先ONUの状態、処理能力等に応じて読み出して各ONU20に送信するもので、E/O変換部631は、電気信号をPON区間で送受信する光信号に変換するものである。
また、PONIF15の上り信号の処理は、次のような動作になる。WDM660で分離された上り波長の光信号をO/E変換部632で電気信号に変換し、上り信号の送信クロックを再生する。再生したクロックを用いて、受信処理部641では、下りフレーム処理と同様に、受信フレームのヘッダ情報に基づき上位網へ転送すべきデータか、PON制御部600で終端すべきデータかを識別する。さらに、受信フレームのヘッダ情報に基づき、宛先情報の追加、変換、削除を、経路情報の設定に従い実施する。上りフレーム生成部642は、PON−IF制御部600と受信処理部641の情報から、上位網へ転送するフレームのヘッダ及びペイロードを生成して送信処理部643へ転送する。送信処理部643は、生成されたフレームをバッファリングし、フレーム情報の優先度や受信先ONUの状態、処理能力等に応じて読み出してインタフェース610からスイッチ170と通信インタフェース180を介してデータを上位網に送出する。
尚、詳細は後述するが、O/E変換部632で再生したクロックは、PONIF15の受信処理部641が各ONU20からの上りフレームを受信するに先立ち、各ONU20に対して下りフレーム送出時に指示したタイミングに基づき正しいタイミングで受信されているかを確認する構成とした。具体的には、下りフレーム送出時に指示するタイミングがPON−IF制御部600内の帯域割当情報を示すDBA情報A602および各ONUとPONIF15との距離に関する情報を示すEqD情報A601に保持されており、以下のようにタイミングが正しいか確認され、必要な調整も実施される。具体的には、(1)PON−IF制御部600からの指示タイミングに基づきクロック調停部651がE/O変換部の下りクロックを調整して下りフレームを送信する。(2)一方、受信クロック確認部652で受信(再生)クロックとDBA情報602とを比較参照することによって受信タイミングが正しいかの確認を実施する。(3)この時点で、もしタイミングが記憶してある値からずれている場合には、PON−IF制御部600に保持するEqD情報A601を更新し、下りフレームヘッダに当該ONU宛のEqD情報を挿入して論理距離を修正する構成である。
PONは、ITU−T勧告でも決められたように、基本的なシステムの制御をOLT10が行う構成が一般的であり、先にも説明したように、本発明の複数のPONIF15の各々が10GPONとGPONのOLT相当の機能を果たすものである。各PONIF15に備えたPONIF制御部600は、10GPONとGPONのOLT相当の制御を行なうものである。本発明のOLT10に備えたPON制御部160と各PONIF制御部600とは信号線6200で接続され、各PONIF15と各ONU20との間で定められたONUのレンジング情報やPLOAM・OMCIといった標準で決められたPONの制御情報、通信及び装置警報をPON制御部160へ通知する構成とした。このPON制御部160は、各PONIF15からの情報を管理あるいはPONIF15同士で交換/共有させる構成として、以下で詳細に説明する、本発明のPON区間距離に応じたONU20とOLT10との間の伝送ビットレートの決定、各PONIF15に各ONU20との間でのONU立上げ指示やONU収容のPONIF切替え指示を行なう。すなわち、ユーザ毎の光区間伝送距離によって伝送ビットレートを変更することで収容可能なユーザ(ONU)とキャリア局(OLT)との距離を拡張し、伝送距離が長い場合に伝送ビットレートを抑えることで通信装置の消費電力を低減することが可能な構成のPON、および、その運用方法を提供するPONの運用を行うものである。
図3は、PONのONU立上処理手順例を示すシーケンス図である。
本発明のPONは、2.5Gbit/秒で動作を開始させるものである。すなわち、ONUを立上る場合は、先ずITU−TのG984.3で規定されたGPON相当のPONを立上るようにONU−B(20−B)相当のONU20とOLT10のPONIF−B(15−B)とが以下の動作を行なうことで、PONの制御動作が設定され運用が開始される。尚、本発明のPONは、先ず低速度で動作を開始させて必要に応じて高速動作に切替えるものである。以下で説明するITU−TのG984.3規定の立上手順は一例であり、この手順に限られるものではない。
(1)ONU−B(20−B)は、電源が投入される(S101)と、PONIF−B(15−B)が周期的に送信するUpstream Overheadメッセージ(S102)を受信する(S103)。該メッセージには、ONU−B(20−B)がPONIF−B(15−B)に上りフレームを送出する場合のフレームヘッダに含むべき情報が含まれる。
(2)ONU−B(20−B)が該情報を含むフレームをPONIF−B(15−B)に送信する(S104)と、PONIF−B(15−B)は、新たなONU−B(20−B)の存在を認識し、ITU−Tで規定されたシーケンス番号(SN)他のONU識別子を決定して登録する(S106)。
(3)新たなONU−Bが登録されると、PONIF−B(15−B)は、ONU迄のPON区間の距離を測定するレンジング処理を行う。具体的には、PONIF−B(15−B)から当該ONU−B(20−B)にRanging request信号を送信し(S107)、ONU−B(20−B)が該request信号に応答して信号受信から規定された時間内に送信したRanging transmission信号を受信する(S108)。PONIF−B(15−B)では、request信号の送信時間からtransmission信号の受信時間迄での時間を当該ONU−B(20−B)迄の往復通信時間として記録する。この往復通信時間がPONIF15から見て全てのONUで等しくなるように、各ONU20に対して装置内での応答待機時間(EqD)を設定する(S109)。尚、このEqDは、各ONUへ設定するために下り信号に載せて通知する(S110)他、本発明のPONにおける伝送ビットレート変更のためにPON制御部160へも通知される。(S111)。
(4)上記のONU初期立上手順では、下り2.5Gbit/秒に対応するPONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)とを使用したが、このEqDを通知されたPON制御部160は、以降のPONの運用で使用する伝送ビットレートを該EqDに基づき決定する(S112)。具体的には、EqDが所定の値より大きく、ONU20がPONIF15(あるいはOLT10)より所定の距離以上の遠距離にある場合には、波長分散やS/N比で示された伝送特性に基づき、高速ビットレートでの信号伝送では通信品質が維持できないと判断してPONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)との使用を継続してPONの運用に入るよう継続許可をPONIF−B(15−B)に通知する(S113)。
尚、低速のまま運用状態に入る場合、PON制御部160よりPONIF−B(15−B)に対して通信経路設定を行う。具体的には、装置内のスイッチ170での振分経路やPONIF内部でのヘッダ変換方法を指示する。詳細動作については、後述する高速べビットレートへの切替え後と同様なので、別途、図4の高速動作時に説明する。
(5)一方、EqDが所定の値より小さく、ONU20がPONIF15(あるいはOLT10)より所定の距離以下の近距離にある場合には、波長分散やS/N比で示された伝送特性に基づき、高速ビットレートでの信号伝送でも通信品質が維持できると判断してPONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)との使用を、PONIF−A(15−A)とONU−A(20−A)の使用に切替えてPONの運用に入るよう指示する(S114,115)。
(6)PONIF−B(15−B)は、切替え指示を受けた後(S114)、新たに運用するONU−A(20−A)に対してビットレート切替通知(S116)を発信する。尚、先にも示したように、ONU−AとONU−Bとは、両方のONUを加入者が備えて使い分ける構成と、1台のONUで伝送速度を選択してONU−AとONU−Bとを切替えて使う方法のいずれかであるが、ビットレート切替通知(S116)を受信したONU側が適宜決めれば良い。PONIF−B(15−B)は、ONU−B(20−B)の登録を抹消する(S117)。また、PONIF−A(15−A)は、ONU−A(20−A)の立上を開始する(S118)。
図4は、同じくONU立上処理手順例(続き)を示すシーケンス図で、PONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)との使用を、PONIF−A(15−A)とONU−A(20−A)の使用に切替えてPONの運用に入る迄の手順例を示した図である。
(1)ONU−A(20−A)も、電源が投入されていればPONIF−A(15−A)が周期的に送信するUpstream Overheadメッセージを受信し(S201)、ONU−B(20−B)と同じようにフレームをPONIF−A(15−A)に送信する(S202)ことで、新たなONU−A(20−A)の存在をPONIF−A(15−A)に認識させる。このPONIF−A(15−A)も、先に説明したPONIF−B(15−B)と同様にITU−Tで規定されシーケンス番号(SN)他のONU識別子を決定して登録する(S205)。具体的には、先の説明と同様に、ITU−Tで規定された手順を行い登録しても良いし、図3のS117で抹消する情報をPON制御部160経由で引継ぐ方法でも良い。
(2)新たなONU−Aが登録されると、PONIF−A(15−A)は、ONU迄のPON区間の距離を測定するレンジング処理を改めて行う。これは、伝送ビットレートを高くするため、ONU,PONIF、光ファイバの設置条件がPONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)と少し異なっただけで、EqDの値が変化したりして信号受信タイミングの維持が難しくなる、あるいは、細かい距離調整を行わないと波長分散やS/N比で示された伝送特性に基づく通信品質が維持困難となる等の理由に基づくものである。但し、具体的な手順は、前出の手順と同じであり、PONIF−A(15−A)から当該ONU−A(20−A)にRanging request信号を送信し(S206)、ONU−A(20−A)が該request信号に応答し、信号受信から規定された時間内に送信したRanging transmission信号を受信する(S207)迄での時間を当該ONU−A(20−A)迄の往復通信時間として記録する。そして、この往復通信時間がPONIF15から見て全てのONUで等しくなるように、各ONU20に対して装置内での応答待機時間(EqD)を設定する(S208)ものであり、時間調整の精度が異なるだけである。尚、このEqDは、各ONUへ設定するために下り信号に載せて通知する(S209)。
(3)PONIF−A(15−A)は、PON制御部160にOLT10内部での通信経路を決定するために必要な情報も送信する(S210)。具体的には、PONIFで当該ONU及び当該ONUで使用するパス情報を管理するために必要なONU−ID、Alloc−ID、Port−IDのPON区間の制御管理用パラメータを一つ若しくは複数含むONU情報を通知する。これらはPON制御部が通信ビットレート別にスイッチ170を制御するため利用する。尚、先にも述べたが、低速のまま運用状態に入る場合、PONIF−B(15−B)は、PON制御部160にOLT10内部での通信経路を決定するために必要な情報も送信する(図3では図示せず)。以下では、PONIF−A(15−A)を用いた10GPONとしてのOLT10内部動作を主に説明するが、PONIF−B(15−B)用いたGPONとしての動作も同様である。
PON制御部160は、PONIF−A(15−A)から当該ONU−A(20−A)の通信ビットレート情報を受け取ると、上位網から回線130と通信インタフェース180のいずれかを介して受信した当該ONU−A向けの下り信号をPONIF−A(15−A)に振り分けるように、スイッチ170や通信インタフェース180の制御パラメータを設定する(S211)。また、これらの設定結果をPONIF−A(15−A)に通知し(S212)、上位網から回線130と通信インタフェース180のいずれかを介して受信した下り信号を当該ONU−A向けに出力されるようにする。
図5は、PONでのONU立上処理手順の一例を示す動作フロー図で、新規ONU20が使用する伝送ビットレートの決定手順例を示したものである。
具体的には、図3のビットレート決定手順(S112)の一例を示したもので、PON制御部160は、PONIF−B(15−B)がレンジングによって決定したEqDを受信すると(501)、該EqDから求めたONU−B(20−B)とPONIF−B(15−B)との距離に応じて、以下のようにONU20と使用する伝送ビットレートの選択を行う。尚、以下で示した距離や伝送ビットレートの値は一例であり、PONで用いるONUやOLTで使用する部品やPONで求める通信品質の内容に応じて適宜変えられるものである。
(1)PONシステムで扱う距離以上(本実施例では40km)であると、通信品質が維持できないので接続を中止する(502,507)。
(2)距離が所定の値以上(本実施例では20km以上で40km未満)であると、高速の伝送ビットレートでの通信品質維持は困難と見做し、PON立上で用いたPONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)を継続使用して2.5Gbit/秒の低速ビットレートでの通信を行なうようにする(503,505,506)。
(3)距離が所定の値未満(本実施例では20km未満)であると、高速の伝送ビットレートでの通信品質維持が可能と見做し、PON立上で用いたPONIF−B(15−B)とONU−B(20−B)とを、PONIF−A(15−A)とONU−A(20−A)とに切替えて10Gbit/秒の高速ビットレートでの通信を行なうようにする(503,504,506)。
尚、本実施例では、ステップ506によって図3のS113以降の処理手順と図4の処理手順が動作して、先に説明したようにONU20とPONIF15の選択や切替が行なわれる構成とした。
図6は、同じくPONでのONU立上処理手順の続きを示す動作フロー図で、具体的には、図4の通信経路決定手順(S211)の一例として、OLT10内部で新規ONU20が使用する通信路の設定手順例を示したものである。
(1)本実施例では、先のビットレート決定手順と同様な伝送距離のチェックを再度行なう構成とした。PONシステムで扱う距離以上(本実施例では40km)であると、通信品質が維持できないので接続を中止する(602,606)。この手順はシステムの信頼性確保の目的で設けたもので、無くても構わない。
(2)伝送距離が適正である場合、当該ONU20からPONIF15のインタフェース610、スイッチ170、外部ネットワークへの通信インタフェース180を介して通信するための通信経路を設定する。
この通信経路設定には、PONIF15のインタフェース610の識別子(SNIポート)、VLANタグ(VLANID)・MPLSタグ・内部ヘッダ内ルーティングタグ等OLT内部を通過するパケット(データ/信号)に付与される識別子等の設定パラメータが用いられる(604)。尚、これらのOLT内の経路設定パラメータは、PON制御部160内に備える経路情報データベース161に格納する構成である。そして、これらの設定パラメータが各機能ブロック(FB)に通知されることで、スイッチ170内での該パケット識別子毎の経路設定や、PONIF15のインタフェース610や通信インタフェース180でのパケットへの上記識別子の設定(変換、付与、削除、透過処理)等が行なわれる(605)。
尚、上記のVLANID等の制御パラメータは一例であり、OLT10内部でONU20と上位網との間のスイッチ170等にデータ/信号が通過する通信路が形成されるもであれば良く、また、パラメータ設定のための通信プロトコルに制約があるものではない。
図7は、本発明のPONの運用動作例を示す網構成図でPONのシステム構成は図1と同様の構成図である。
以下、本発明のPONにおいて、新たなONU20を立上た後、VLANタグを用いてOLT10内部の経路設定制御を行い該ONUが上位網とのデータ/信号伝送を行う運用動作例を説明する。
図7の破線で示した信号の流れは、(1)ONU立上手順でレンジングを実行した結果、ONU−B−1(20−B−1)を用いて低速ビットレート(本実施例では2.5Gbit/秒)での通信を行うことが決定され、(2)OLT10が通信インタフェース180−1、スイッチ170、PONIF−B(15−B)を経由して上位網からの信号を該ONU−B−1(20−B−1)に送信するように通信経路設定が行なわれた後のPONの状態を示している。
また、同図の実線で示した信号の流れは、(3)ONU立上手順でレンジングを実行した結果、ONU−B−N(20−B−N)をONU−A−N(20−A−N)に切替えて高速ビットレート(本実施例では10Gbit/秒)での通信を行うことが決定され、(4)OLT10が通信インタフェース180−m、スイッチ170、PONIF−A(15−A)を経由して上位網からの信号を該ONU−A−N(20−A−N)に送信するように通信経路設定が行なわれた後のPONの状態を示している。
PON制御部160に備えたデータベース161には、先に図4のS211や図6で説明した通信経路設定手順で決められた経路設定情報が蓄積されており、これらの情報をOLT10の通信インタフェース180、スイッチ170、PONIF15に設定することで、上位網からの信号が所定のONU20へ決められた伝送ビットレートで送信されていく。
具体的には、(1)上位網から通信インタフェース180−mで受信されたデータ7000は、VLANタグのVID−A1(7100),VID−A2(7200)が付加されスイッチ170に送られる。(2)スイッチ170は、VID−A2(7200)に基づき受信したデータをPONIF−A(15−A)に送る。(3)PONIF−A(15−A)では、VID−A1(7100)に基づき受信データを送るべきONU−A−N(20−A−N)を特定し、PON区間で信号を送信する2.5Gbit/秒のヘッダ7300と10Gbit/秒のデータの入るペイロード7400からなるパケットに変換して光ファイバ100他で構成されたPON区間に出力する。同様に、(1)上位網から通信インタフェース180−1で受信されたデータ7050は、VLANタグのVID−B1(715),VID−B2(7250が付加されスイッチ170に送られる。(2)スイッチ170は、VID−B2(7250)に基づき受信したデータをPONIF−B(15−B)に送る。(3)PONIF−B(15−B)は、VID−B1(7150)に基づき受信データを送るべきONU−B−1(20−B−1)を特定し、PON区間で信号を送信する2.5Gbit/秒のヘッダ7350とデータの入るペイロード7400からなるパケットに変換して光ファイバ100他で構成されたPON区間に出力する。ここまでは下り信号について説明したが、上り信号は下り信号と逆の手順で処理されるものである。
図8は、PON区間で送受信される伝送フレームの構成例を示した信号構成図で、図3で説明したビットレート通知(S116)を行う場合の伝送フレームの構成例を示したものである。
本発明のPON1は、ITU−T勧告で規定されたGPONをベースに構成したもので、PON区間を送受信する伝送フレームの構成も概ね同勧告に従った構成としたが、これに限定されるわけではない。
下りフレーム1000は、ヘッダ1010とペイロード1020とで構成される。このうち、ヘッダ1010には、光信号を同期するための信号パターンであるPSync1011や個々のONU20に対して送信周期での帯域割当てを指示するためのUSBWmap(Upstream Bandwidth Map)フィールド1060等、ITU−T勧告G984.3で規定された信号が含まれる。
本発明のPON1では、勧告で規定していない独自のメッセージの定義が可能なPLOAMdフィールド1013を利用してONUに運用するビットレートを通知する構成とした。このPLOAMdフィールド1013は、ONU20の管理に用いられるフィールドで、対象ONU識別子10131、メッセージ種別を示すメッセージ識別子10132、メッセージ本体で10133、誤り訂正に用いるCRCフィールド10134を含む。このメッセージ本体10133に、PON制御部160で決定した伝送ビットレートや通信するPONIF15の種類等の情報を含めて当該ONU20に通知する構成とした。メッセージ識別子10132の情報等も自由に定義できるので、このPLOAMdフィールド1013を用いれば、既存の規定の枠組みを変更することなく、また、光ファイバを共有する他社のPONが存在しても、これらに影響を与えることなく、必要な動作を実現できる。尚、先に説明したように運用波長の異なるPONIFが用いられる場合には、運用波長の切替え通知もこのフィールド1013に含ませ、ONU20に備えた波長フィルタ110を制御する構成とすることもできる
図9は、PONで用いるONUの構成例を示したブロック構成図である。このONU20は、先の説明のように伝送ビットレートの異なる各OLT−A/Bと対向するONUを伝送ビットレート毎に複数備えるのではなく、単一のPONIF1200で信号の多重・高速処理を行うことで双方のPONIF−A/Bと通信出来るようにフレームを作成し、PON区間向け出力インタフェースで2・5Gbit/秒と10Gnit/秒のビットレート速度差を吸収する構成としたものである。PONIF1200で処理する信号は、各OLT10と通信するための2.5Gbit/秒または10Gbit/秒の電気信号であるが、PON区間で送受信する光信号の特性が2.5Gbit/秒と10Gbit/秒とでは大きく異なる為、PONIF−A(15−A)と対向する10Gbit/秒用の光モジュール1201−Aと、PONIF−B(15−B)と対向する2.5Gbit/秒用の光モジュール1201−Bとを備え、PON制御部260が、PONIF1200と光モジュール1201−A,Bを切替え制御して運用する構成としたものである。したがって、新規ONU20の立上げ時は2.5Gbit/秒で動作して、レンジングの結果に基づき高速伝送ビットレートが使用可能と判断されると10Gbit/秒のOLT−A(10−A)に切替えて運用するという手順は、先に説明したPONと同様であり、新規ONU立上げ・ビットレート決定・通信経路決定(図3−6参照)も略同じようにPON制御部260で実施される。
なお、図9に示すブロック構成図は、PONで用いるONUの別の構成例として適用することも可能である。すなわち、伝送ビットレートの異なる各ONU−A/Bと対向するPONIFを先の説明のように伝送ビットレート毎に複数備えるのではなく、単一のPONIF1200で信号の多重・高速処理を行うことで双方のONU−A/Bと通信出来るようにフレームを作成し、PON区間向け出力インタフェースで2・5Gbit/秒と10Gnit/秒のビットレート速度差を吸収する。
PONを使用した光アクセス網の構成例を示す網構成図である。 PONの多重終端機能部の構成例を示すブロック図である。 PONでのONU立上処理手順の一例を示すシーケンス図である。 同じくONU立上処理手順例(続き)を示すシーケンス図である。 PONでのONU立上処理手順の一例を示す動作フロー図である。 同じくONU立上処理手順例(続き)を示す動作フロー図である。 PONの運用動作例を示す網構成図である。 PON区間で通信される信号のフレーム構成例を示した信号構成図である。 PONで用いるONUの構成例を示したブロック構成図である。
符号の説明
1・・・PON、 10・・・OLT、 15・・・PONIF、
20,20・・・ONU、 100・・・基幹光ファイバ、
110・・・支線光ファイバ、 125・・・WDM多重器、
150・・・光スプリッタ、 160・・・PON制御部、
1000・・・信号フレーム。

Claims (7)

  1. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、前記複数の子局との通信を第1の伝送速度または第2の伝送速度で行なう信号送受信回路と、該複数の子局の夫々との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定する制御部とを備え、
    前記制御部が前記測定の結果に基づき、前記複数の子局の各子局との通信を行う伝送速度を選択し、
    前記親局が前記複数の子局の夫々と、第1の伝送速度または第2の伝送速度のいずれか選択された伝送速度で通信する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  2. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、前記複数の子局との通信を第1の伝送速度または第2の伝送速度で行なう信号送受信回路と、該複数の子局の夫々との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定する制御部とを備え、
    前記複数の子局の夫々は、前記親局との通信を前記第1の伝送速度または第2の伝送速度で行なう信号送受信回路とを備え、
    前記親局の制御部が前記第1の伝送速度で前記複数の子局の各子局との測定を実施した結果、該測定結果が所定の値であると該親局と該子局との通信を第2の伝送速度に切り替えて通信する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  3. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記複数の子局の夫々は、前記親局との通信を前記第1の伝送速度または第2の伝送速度、もしくは、該第1の伝送速度および第2の伝送速度で行なう、いずれかの信号送受信回路とを備え、
    前記親局は、前記複数の子局との通信を第1の伝送速度で処理する第1の子局インタフェースと、該複数の子局との通信を第2の伝送速度で処理する第2の子局インタフェースと、前記第1子局インタフェースおよび第2の子局インタフェースと接続され該親局の制御を行なう制御部とを備え、
    前記制御部が前記親局と前記複数の子局の夫々との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定した結果に基づき、前記複数の子局の各子局との通信を行う伝送速度を選択し、
    前記親局が前記複数の子局の夫々と、第1の伝送速度または第2の伝送速度のいずれか選択された伝送速度で通信する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  4. 上記第2の伝送速度は、上記第1の伝送速度より高速の伝送速度であり、上記測定により上記親局と上記複数の子局の間の夫々の伝送距離もしくは伝送時間が所定の値以下であると、該第2の伝送速度で通信を行うことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の受動光網伝送システム。
  5. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した受動光網システムの運用方法であって、
    前記親局は、前記複数の子局の夫々との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定すると、
    前記測定結果に基づき、前記複数の子局の各子局との通信を行う伝送速度を第1の伝送速度または第2の伝送速度のいずれかに選択し、
    前記親局が前記複数の子局の夫々と前記選択された伝送速度で通信する
    ことを特徴とする受動光網システムの運用方法。
  6. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した受動光網システムの運用方法であって、
    前記親局は、前記複数の子局の各子局との間の通信を第1の伝送速度で行い、伝送距離もしくは伝送時間を測定し、
    前記測定結果が所定の値であると、前記親局と該子局との通信を第2の伝送速度に変更して通信する
    ことを特徴とする受動光網システムの運用方法。
  7. 上記第2の伝送速度は、上記第1の伝送速度より高速の伝送速度であり、上記測定により上記親局と上記複数の子局の間の夫々の伝送距離もしくは伝送時間が所定の値以下であると、該第2の伝送速度で通信を行うことを特徴とする請求項5もしくは6いずれかに記載の受動光網伝送システムの運用方法。
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