JP2003348109A - データ通信システム及び通信装置 - Google Patents

データ通信システム及び通信装置

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JP2003348109A
JP2003348109A JP2002150692A JP2002150692A JP2003348109A JP 2003348109 A JP2003348109 A JP 2003348109A JP 2002150692 A JP2002150692 A JP 2002150692A JP 2002150692 A JP2002150692 A JP 2002150692A JP 2003348109 A JP2003348109 A JP 2003348109A
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JP2002150692A
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Hideyuki Nakanishi
秀行 中西
Hiroaki Ito
裕章 伊藤
Masao Yoshida
征夫 吉田
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Aica Kogyo Co Ltd
YSD KK
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Aica Kogyo Co Ltd
YSD KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速光通信と中速光通信(又は電気通信)と
を利用して、通信装置間でのデータの送受信を効率よく
最短時間で実行できるようにする。 【解決手段】 マスタ側通信装置と複数のスレーブ側通
信装置とが1対多通信を行うシステムにおいて、マスタ
側通信装置は、データ送信時(100:YES)、デー
タ量がしきい値以下であれば(130:YES)、中速
光通信を利用してスレーブ側通信装置とデータ通信を行
い(140)、データ量がしきい値を越えていれば(1
30:NO)、高速光通信を利用してスレーブ側通信装
置とデータ通信を行う(150)ように通信方式を切り
換える。また、スレーブ側通信装置に対しては、ポーリ
ングによりデータの有無・データ量を問い合わせ(17
0、180)、スレーブ側通信装置からのデータを受信
する際には、上記と同様に、そのデータ量に応じて、通
信方式を切り換える(190〜220)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の通信装置が
伝送路を介してデータ通信を行うデータ通信システム及
びこのシステムで使用される通信装置に関し、特に、電
気回路を実装した複数の基板間でデータ通信を行うのに
好適なデータ通信システム及び通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、電気回路を実装した複数の基板間でデータを高速に
送受信するのに使用される通信装置としては、USB、
IEEE1394等のシリアル伝送、或いは、規格バ
ス、独自バス等のパラレル伝送の通信方式を採用した通
信装置が知られている。
【0003】しかしながら、この種の通信装置は、伝送
路として導電線を利用し、電気信号によってデータ通信
を行うことから、信号間でのクロストークの発生、ノイ
ズの影響等により、通信速度を高めるには限界があっ
た。一方、ノイズやクロストークの影響を受けることな
く、高速なデータ通信を実現する方法としては、通信装
置間を光導波路で接続し、光信号によってデータ通信を
行う方法、或いは、電気信号による差動伝送方式が知ら
れている。
【0004】しかし、こうした通信を行う場合、その通
信速度が数十〜数百Mbps程度の中速通信では、通信
装置間で速やかに同期をとって、データ通信を開始する
ことができるものの、通信速度を、より高速な数Gbp
s迄高めると、通信装置間で同期を取るのに時間がかか
り、データ通信を開始するまでの準備時間が必要になる
という問題があった。
【0005】つまり、データ通信時には、送信側と受信
側とで動作用のクロックを同期させる必要があるが、上
記のような高速光通信を実現するには、データ通信を開
始する前に、送信側から受信側に同期用のクロックを送
信して、受信側に設けられたPLL回路でそのクロック
に位相同期した動作用クロックを生成しなければなら
ず、そのための準備時間が必要になるのである。
【0006】このため、高速なデータ通信を実現するた
めに、通信装置間を光導波路で接続して各通信装置間で
高速光通信を行うようにすると、通信装置間で送受信す
るデータ量が少ない場合に、データ通信開始前の準備時
間によって、データ通信に要する時間が、中速通信より
も長くなってしまうことがあった。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、高速光通信と中速光通信若しくは電気通信と
の2種類の通信方式を利用することにより、通信装置間
でのデータの送受信を効率よく最短時間で実行できるよ
うにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】係る目的
を達成するためになされた請求項1記載の発明は、デー
タ通信用の伝送路を介して接続された複数の通信装置か
らなるデータ通信システムであって、各通信装置が、導
電線若しくは光導波路からなる第1伝送路を介して電気
又は光通信を行う第1通信手段と、光導波路からなる第
2伝送路を介して前記第1通信手段よりも高速な通信速
度で光通信を行う第2通信手段と、通常のデータ通信時
には前記第1通信手段を用いてデータ通信を行い、他の
通信装置との間で送受信するデータ量が多い場合に前記
第2通信手段を用いてデータ通信を行うように、データ
通信に用いる通信手段を切り換える制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】即ち、本発明のデータ通信システムは、各
通信装置が第1伝送路と第2伝送路とを利用してデータ
通信を行う所謂ハイブリッド型の通信システムとして構
成されており、各通信装置は、通常のデータ通信時には
第1通信手段を用いてデータ通信を行い、送受信するデ
ータ量が多い場合(換言すれば、通信に時間がかかる場
合)に、第2通信手段を用いて高速光通信を行う。
【0010】従って、本発明のデータ通信システムによ
れば、第1通信手段を用いたデータ通信と、第2通信手
段を用いた高速光通信とを、送受信するデータ量に応じ
て適宜切り換えながら、各通信装置間でデータを効率よ
く送受信することができるようになり、データの送受信
に要する時間を短くできる。
【0011】尚、各通信装置に設けられる第1通信手段
としては、高速光通信を行う第2通信手段に比べて、デ
ータ通信開始前の準備期間が短い通信方式でデータを送
受信するものであればよく、例えば、伝送路として導電
線を利用してデータを送受信する通信方式のものであっ
ても、或いは、光導波路を利用してデータを送受信する
光通信方式のものであってもよいが、より好ましくは、
クロストークやノイズの影響を受けることなくデータ通
信を行うことのできる光通信方式の通信手段を採用する
ことが好ましい。
【0012】また、本発明は、2つの通信装置を備え、
これら通信装置が1対1でデータ通信を行うシステムに
適用することもできるし、3つ以上の通信装置を備え、
各通信装置が共通の伝送路を用いてデータ通信を行うシ
ステムに適用することもできるが、特に、3つ以上の通
信装置を備えたシステムに適用する場合には、請求項2
に記載のように、光通信用の光導波路(具体的には、第
1通信手段が電気通信を行う場合には第2伝送路、第1
及び第2通信手段が共に光通信を行う場合には第1伝送
路と第2伝送路)を、一端が各通信装置に接続された複
数の光ファイバと、これら複数の光ファイバの内、特定
の通信装置に接続された光ファイバの他端と他の通信装
置に接続された複数の光ファイバの他端とを光学的に接
続する光分岐結合手段(具体的には、光カプラ、光スプ
リッタ等)と、から構成し、特定の通信装置が、マスタ
となって、スレーブとなる他の通信装置との間で、1対
多通信を行うように構成するとよい。
【0013】また、データ通信システムを請求項2に記
載のように構成する場合、各通信装置に設けられる制御
手段が、送受信するデータ量からデータ通信に用いる通
信手段を個々に判定して切り換えるようにしてもよい
が、このようにすると、伝送路の切り換えに伴い、高速
光通信の為の準備時間がより長くなってしまうことが考
えられることから、請求項2に記載のデータ通信システ
ムは、更に請求項3に記載のように構成することが好ま
しい。
【0014】即ち、請求項3に記載のデータ通信システ
ムにおいては、マスタ側通信装置の制御手段が、スレー
ブ側通信装置との間で送受信するデータ量に応じて、デ
ータ通信に用いる通信手段を第1通信手段から第2通信
手段に切り換えるか否かを判定し、その判定結果に応じ
てデータ通信に用いる通信手段を切り換えると共に、そ
の判定結果に応じた制御コマンドを、第1通信手段を介
して、データ通信を行うスレーブ側通信装置に送信し、
スレーブ側通信装置の制御手段は、マスタ側通信装置か
ら送信されてくる制御コマンドに従い、データ通信に用
いる通信手段を切り換える。
【0015】そして、このように、請求項3に記載のデ
ータ通信システムにおいては、マスタ側通信装置に設け
られた制御手段がデータ通信に用いる通信手段(換言す
れば伝送路)を設定し、スレーブ側通信装置の制御手段
は、マスタ側通信装置からの指令(制御コマンド)に従
いデータ通信に用いる通信手段を切り換えることから、
データ通信に用いる通信手段を第1通信手段から第2通
信手段に切り換える際の切り換え動作を、各装置間で同
時に効率よく行うことができるようになり、その切り換
え動作に要する時間(延いては、第2通信手段を用いた
高速光通信を開始する際の準備時間)を短くすることが
できる。
【0016】ところで、請求項3に記載のように、マス
タ側通信装置の制御手段が、スレーブ側通信装置との間
でデータ通信に用いる通信手段を設定するようにするに
は、マスタ側通信装置の制御手段は、スレーブ側通信装
置に、当該マスタ側通信装置に対して送信すべきデータ
があるかどうかを確認する必要がある。そして、この確
認のためには、スレーブ側通信装置の制御手段が、送信
すべきデータがあるときに、マスタ側通信装置の制御手
段に対して、その旨を表す情報を送信するようにしても
よいが、このようにすると、スレーブ側通信装置では、
マスタ側通信装置と他のスレーブ側通信装置との間でデ
ータ通信が行われていないかどうかを確認して(換言す
れば第1通信手段による伝送路が空いているか否かを確
認して)、送信すべきデータがある旨を表す情報をマス
タ側通信装置に送信しなければならず、また、その情報
が複数のスレーブ側通信装置から同時に送信されて、マ
スタ側通信装置に情報を伝送できなくなる、といった問
題が生じる。
【0017】そこで、請求項3に記載のデータ通信シス
テムを構成する場合には、更に、請求項4に記載のよう
に、マスタ側通信装置の制御手段が、第1通信手段を用
いたポーリング動作によって、各スレーブ側通信装置に
当該装置が受信すべきデータが存在するか否かを監視
し、スレーブ側通信装置に当該装置が受信すべきデータ
が存在するか、或いは、当該装置から特定のスレーブ側
通信装置に送信すべきデータが存在する場合に、データ
通信に用いる通信手段を設定して、そのデータをスレー
ブ側通信装置との間で送受信させ、データ送受信終了後
は、ポーリング動作を再開するように構成するとよい。
【0018】つまり、このようにすれば、スレーブ側通
信装置からマスタ側通信装置へのデータ送信は、必ず、
マスタ側通信装置により設定されるタイミングで実行さ
れることになり、マスタ側通信装置と複数のスレーブ側
通信装置との間のデータ通信をより効率よく行うことが
可能となる。
【0019】一方、請求項5に記載の発明は、上述した
本発明(請求項1〜請求項4)のデータ通信システムを
実現するのに要する通信装置に関するものであり、導電
線若しくは光導波路からなる第1伝送路を介して電気又
は光通信を行う第1通信手段と、光導波路からなる第2
伝送路を介して前記第1通信手段よりも高速な通信速度
で光通信を行う第2通信手段と、通常のデータ通信時に
は前記第1通信手段を用いてデータ通信を行い、他の通
信装置との間で送受信するデータ量が多い場合に前記第
2通信手段を用いてデータ通信を行うように、データ通
信に用いる通信手段を切り換える制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0020】そして、この請求項5に記載の通信装置に
よれば、制御手段が、通常のデータ通信時には前記第1
通信手段を用いてデータ通信を行い、他の通信装置との
間で送受信するデータ量が多い場合に前記第2通信手段
を用いてデータ通信を行うように、データ通信に用いる
通信手段を切り換えることから、上述した本発明(請求
項1〜請求項4)のデータ通信システムを実現できるこ
とになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明が適用された実施例のデータ
通信システム全体の構成を表すブロック図である。
【0022】本実施例のデータ通信システムは、例え
ば、工場等で使用される各種FAユニット間のデータ通
信、各種制御ユニットに組み込まれた基板間でのデータ
通信、各種ストレージ機器とサーバ間でのデータ通信
等、各種電子回路基板間のデータ通信に利用されるもの
であり、図1に示すように、マスタ側の基板に組み付け
られるマスタ側通信装置10と、スレーブ側の基板に組
み付けられる複数(n個)のスレーブ側通信装置50
(50-1、50-2、…50-n)とから構成されている。
【0023】ここで、マスタ側通信装置10は、例え
ば、1Gbps以上の通信速度(高速)でデータを送受
信する高速光モジュール(高速光MOD)12と、数十
〜数百Mbps程度の通信速度(中速)でデータを送受
信するための中速光モジュール(中速光MOD)14
と、マスタ側通信装置10とスレーブ側通信装置50と
の動作クロックを一致させるためにスレーブ側通信装置
50に同期用のクロックを送信するための中速光モジュ
ール(中速光MOD)16と、スレーブ側通信装置50
との間のデータ通信に高速光モジュール12を使用する
か中速光モジュール14を使用するかを切り換える速度
選択回路部20と、当該マスタ側通信装置10が設けら
れる装置本体側からスレーブ側通信装置50に送信すべ
きデータを取得したり、スレーブ側通信装置50から送
信されてきたデータを装置本体側に出力するためのイン
ターフェイスである、ラインドライバ・レシーバ18と
を備える。
【0024】また、n個のスレーブ側通信装置50は、
夫々、マスタ側通信装置10の高速光モジュール12と
の間で、高速光通信用の光ファイバ及び光スプリッタ2
を介してデータを送受信するための高速光モジュール
(高速光MOD)52と、マスタ側通信装置10の中速
光モジュール14との間で、中速光通信用の光ファイバ
及び光スプリッタ4を介してデータを送受信するための
中速光モジュール(中速光MOD)54と、マスタ側通
信装置10の中速光モジュール16から送信された同期
用のクロックを、中速光通信用の光ファイバ及び光スプ
リッタ6を介して受信するための中速光モジュール(中
速光MOD)56と、マスタ側通信装置10との間のデ
ータ通信に高速光モジュール52を使用するか中速光モ
ジュール54を使用するかを切り換える速度選択回路部
60と、当該スレーブ側通信装置50が設けられる装置
本体側からマスタ側通信装置10に送信すべきデータを
取得したり、マスタ側通信装置10から送信されてきた
データを装置本体側に出力するためのインターフェイス
である、ラインドライバ・レシーバ58とを備える。
【0025】尚、マスタ側通信装置10の高速光モジュ
ール12とスレーブ側通信装置50の高速光モジュール
52とを接続する光ファイバ及び光スプリッタ2は、本
発明の第2伝送路に相当し、マスタ側通信装置10の中
速光モジュール14とスレーブ側通信装置50の中速光
モジュール54とを接続する光ファイバ及び光スプリッ
タ4は、本発明の第1伝送路に相当し、このうち、光ス
プリッタ2、4は、本発明(詳しくは請求項2)の光分
岐結合手段に相当する。
【0026】次に図2は、マスタ側通信装置10及びス
レーブ側通信装置50の詳細構成を表すブロック図であ
る。図2に示すように、マスタ側通信装置10とスレー
ブ側通信装置50とは、中高速光モジュール16、56
の構成が異なるだけで、それ以外の構成は、略同じであ
る。
【0027】即ち、これら各通信装置10、50におい
て、速度選択回路部20、60は、夫々、送受信するデ
ータを記憶するメモリブロック24、64と、ラインド
ライバ・レシーバ18、58を介して装置本体側より入
力される送信データをメモリブロック24、64に書き
込むと共に、メモリブロック24、64に書き込まれた
受信データを読み出してラインドライバ・レシーバ1
8、58から装置本体側に出力させるローカル処理部2
2、62とを備える。
【0028】また、速度選択回路部20、60には、夫
々、ローカル処理部22、62がメモリブロック24、
64に書き込んだ送信データを高速光モジュール12、
52を介して送信したり、高速光モジュール12、52
が受信した受信データをメモリブロック24、64に書
き込むための高速伝送処理部26、66及び符号変換部
28、68と、同じく、ローカル処理部22、62がメ
モリブロック24、64に書き込んだ送信データを中速
光モジュール14、54を介して送信したり、中速光モ
ジュール14、54が受信した受信データをメモリブロ
ック24、64に書き込むための中速伝送処理部30、
70及び符号変換部32、72と、これらの動作を制御
する中央制御部36、76と、これら各部を動作させる
ためのクロックを生成して上記各部に供給するクロック
生成・処理部34、74とを備える。
【0029】そして、マスタ側通信装置10のクロック
生成・処理部34は、中央制御部36を動作させるため
のクロック、高速伝送処理部26及び符号変換部28を
動作させるための高速光通信用のクロック、中速伝送処
理部30及び符号変換部32を動作させるための中速光
通信用のクロックを夫々生成して、その生成した各クロ
ックを対応する各部に供給すると共に、スレーブ側通信
装置50と同期を取るための同期用クロックを生成し
て、中速光モジュール16からスレーブ側通信装置50
に送信させる。
【0030】一方、スレーブ側通信装置50のクロック
生成・処理部74は、マスタ側通信装置10から送信さ
れてきた同期用クロックを中速光モジュール56を介し
て取得し、この取得した同期用クロックに基づき、中央
制御部76を動作させるためのクロック、高速伝送処理
部66及び符号変換部68を動作させるための高速光通
信用のクロック、中速伝送処理部70及び符号変換部7
2を動作させるための中速光通信用のクロックを生成
し、これら各クロックを対応する各部に供給する。
【0031】また、各通信装置10又は50のクロック
生成・処理部34、74には、光スプリッタ2と光ファ
イバとからなる高速光通信用の伝送路(光導波路)を介
して高速光通信を行う際に、データの送信元となる通信
装置10又は50から送信されてくるデータに同期して
高速通信用のクロックを生成するためのPLL回路が組
み込まれており、このPLL回路は、この高速光通信開
始時にデータ送信元の通信装置10又は50から送信さ
れてくる同期データを符号変換部28又は68から取得
し、これに位相同期した高速光通信用のクロックを生成
する。
【0032】尚、符号変換部28、68及び32、72
は、夫々、高速伝送処理部26、66或いは中速伝送処
理部30、70から入力される送信データ(パラレルデ
ータ)を光通信可能なデータに変換し、これをシリアル
データとして、対応する光モジュール12、52或いは
14、54に出力すると共に、光モジュール12、52
或いは12、54から入力される受信データ(シリアル
データ)を元のパラレルデータに変換して、対応する伝
送処理部26、66或いは30、70に出力するもので
ある。
【0033】次に、各通信装置10、50に設けられた
高速光モジュール12、52は、夫々、高速光通信用の
光−電気変換素子及び電気−光変換素子からなる高速光
伝送部12b、52aとラインドライバ・レシーバ12
a、52bとから構成され、中速光モジュール14、5
4は、夫々、中速光通信用の光−電気変換素子及び電気
−光変換素子からなる中速光伝送部14b、54aとラ
インドライバ・レシーバ12a、52bとから構成され
ている。
【0034】そして、マスタ側通信装置10に設けられ
た中速光モジュール16は、中速光送信用の電気−光変
換素子からなる高速光伝送部16bとラインドライバと
から構成され、スレーブ側通信装置50に設けられた中
速光モジュール56は、中速光受信ようの光−電気変換
素子からなる中速光伝送部56aとラインレシーバ56
bとから構成されている。
【0035】そして、本実施例では、各通信装置10、
50に設けられた中速光モジュール14、54と、中速
伝送処理部30、70と、符号変換部32、72とが、
本発明の第1通信手段に相当し、同じく、高速光モジュ
ール12、52と、高速伝送処理部26、66と、符号
変換部28、68とが、本発明の第2通信手段に相当
し、同じく、中央制御部36、76が、本発明の制御手
段に相当する。
【0036】次に、図3は、マスタ側通信装置10の中
央制御部36にて実行される通信制御処理を表すフロー
チャートである。この処理は、電源投入後にマスタ側通
信装置10において繰り返し実行される処理であり、処
理が開始されると、まずS100(Sはステップを表
す)にて、メモリブロック24や以降の処理で使用する
カウンタi等を初期化する初期化処理を実行する。
【0037】そして、続くS110では、ローカル処理
部22の動作によって、メモリブロック24に送信デー
タが書き込まれているか否かを判断し、送信データが書
き込まれていれば、続くS120にて、その送信データ
のヘッダ部分に書き込まれている送信先を読み込み、続
くS130にて、その送信データのデータ量は、予め設
定されたしきい値以下か否かを判断する。
【0038】S130の判断の結果、送信データのデー
タ量がしきい値以下であれば、S140に移行して、中
速光モジュール14を使った中速光通信によってメモリ
ブロック24に格納された送信データを送信する中速送
信処理データを送信する中速送信処理(図4参照)を実
行し、逆に、送信データのデータ量がしきい値を越えて
いれば、S150に移行して、高速光モジュール12を
使った高速光通信によってメモリブロック24に格納さ
れた送信データを送信する高速送信処理(図5参照)を
実行する。
【0039】次に、S140又はS150の送信処理が
終了するか、或いは、S110にて、送信データはない
と判断された場合には、S160に移行して、カウンタ
iをインクリメント(+1)する。そして、続くS17
0では、カウンタiの値で特定されるi番目のスレーブ
側通信装置50-iに対して、メモリブロック64に送信
データが格納されているか否かを(つまり、当該マスタ
側通信装置10に対して送信すべきデータがあるか否
か)を問い合わせ、続くS180にて、この問い合わせ
に従い、i番目のスレーブ側通信装置50-iから送信さ
れてくる、送信データの有無及びそのデータ量を表す情
報を取得する。尚、S170及びS180でのデータの
送受信は、中速光モジュール14を使った中速光通信に
より行われる。
【0040】次に、続くS190では、上記問合結果に
基づき、i番目のスレーブ側通信装置50-iには、当該
マスタ側通信装置10が受信すべきデータがあるか否か
を判断する。そして、受信すべきデータがあれば、続く
S200にて、そのデータ量は、予め設定されたしきい
値以下か否かを判断し、受信すべきデータ量がしきい値
以下であれば、S210に移行して、中速光モジュール
14を使った中速光通信によってi番目のスレーブ側通
信装置50-iからデータを受信する中速受信処理(図6
参照)を実行し、逆に、受信すべきデータ量がしきい値
を越えていれば、S220に移行して、高速光モジュー
ル12を使った高速光通信によってデータを受信する高
速受信処理(図7参照)を実行する。
【0041】そして、S210又はS220の受信処理
が終了するか、或いは、S190にて、i番目のスレー
ブ側通信装置50-iから受信すべきデータはないと判断
された場合には、S230に移行して、カウンタiの値
は、当該マスタ側通信装置10に光スプリッタ2〜6及
び光ファイバを介して接続されたスレーブ側通信装置5
0の個数n以上であるか否か(換言すれば、S170及
びS180の問い合わせ処理を、1番からn番までの全
てのスレーブ側通信装置50に対して行ったか否か)を
判断し、カウンタiの値が「n」以上であれば、S24
0にて、カウンタiを「0」に初期化した後、S110
に移行し、逆に、カウンタiの値が「n」未満であれ
ば、そのままS110に移行する。
【0042】以上のように、マスタ側通信装置10で
は、上述した手順で通信制御処理を実行することによ
り、スレーブ側通信装置50に送信すべきデータがあれ
ば、そのデータ量に応じて、中速送信処理(S140)
若しくは高速送信処理(S150)を実行し、スレーブ
側通信装置50に送信すべきデータがなければ、n個の
スレーブ側通信装置50に対して、所謂ポーリング動作
によって、順に、送信すべきデータがあるか否かを問い
合わせ、送信すべきデータがあれば、そのデータ量に応
じて、中速受信処理(S210)若しくは高速送信処理
(S220)を実行するのであるが、このように、デー
タ送信時或いはデータ受信時に送信又は受信しようとす
るデータ量に応じて、データ通信に用いる光モジュール
を切り換えるのは、以下の理由による。
【0043】即ち、高速光モジュール12を用いた光通
信は、中速光モジュール14を用いた光通信よりも通信
速度が高いため、大量のデータを高速に送受信すること
ができるが、この高速通信時には、通信開始後、スレー
ブ側通信装置50との間で実際にデータ通信が可能にな
るまでの準備時間(後述のPLLロック時間)が必要で
あることから、、図8に示すように、データ通信を速や
かに開始することができず、送受信するデータ量が少な
い場合には、中速光モジュール14を用いた光通信より
も時間がかかってしまう。
【0044】そこで、本実施例では、図8に示すよう
に、高速光モジュール12を用いた高速通信時のデータ
量に対する通信時間と、中速光モジュール14を用いた
中速通信時のデータ量に対する通信時間とに基づき、デ
ータ通信に要する時間が中速通信の方が早いデータ量と
高速通信の方が早いデータ量との境界点をしきい値とし
て設定し、データ量がそのしきい値よりも多い場合にだ
け、データの送受信に高速光モジュール12を使用した
高速通信を行い、それ以外の通常時には、中速光モジュ
ール14を使用した中速通信を行うようにしているので
ある。
【0045】次に、図4は、上記S140にて実行され
る中速送信処理(マスタ側中速送信処理)、及び、この
処理に対応して、データ送信先となるスレーブ側通信装
置50の中央制御部76で実行されるスレーブ側中速受
信処理を表すフローチャートである。
【0046】図4に示すように、マスタ側中速送信処理
(S140)では、まずS141にて、S120で読み
込んだ送信先のスレーブ側通信装置50に対して、中速
受信指令を送信する。一方、スレーブ側通信装置50の
中央制御部76は、マスタ側通信装置10から中速受信
指令が送信されてくると、図4に示すスレーブ側中速受
信処理を起動するように構成されており、この処理を開
始すると、S310にて、マスタ側通信装置10に対し
て、データ送信要求を送信する。
【0047】このため、マスタ側中速送信処理では、S
141にて、中速受信指令を送信した後は、S142に
て、スレーブ側通信装置50からのデータ送信要求が受
信されるのを待ち、データ送信要求が受信されると、S
143に移行して、中速伝送処理部30に対して、デー
タ送信指令を出力する。
【0048】すると、中速伝送処理部30は、メモリブ
ロック24から送信データを読み出し、これを符号変換
部32に出力することにより、中速光モジュール14か
ら対応するスレーブ側通信装置50へと送信データを送
信させる、データ送信処理を実行することから、続くS
144では、中速伝送処理部30によるデータ送信が完
了したか否かを判断することにより、データ送信が完了
するのを待ち、データ送信が完了すると、当該処理を終
了して、上述したS160の処理に移行する。
【0049】これに対して、スレーブ側中速受信処理で
は、S310にて、マスタ側通信装置10にデータ送信
要求を送信した後は、S320に移行し、中速伝送処理
部70に対して、その後、中速光モジュール54が受信
したデータをメモリブロック64に格納させるデータ格
納指令を出力する。
【0050】すると、中速伝送処理部70は、符号変換
部72を介して入力される受信データをメモリブロック
64に格納する、データ格納処理を実行することから、
その後は、S330にて、中速伝送処理部70によるデ
ータ受信が完了したか否かを判断することにより、デー
タ受信が完了するのを待ち、データ受信が完了すると、
当該スレーブ側中速受信処理を終了する。
【0051】次に、図5は、図3のS150にて実行さ
れる高速送信処理(マスタ側高速送信処理)、及び、こ
の処理に対応して、データ送信先となるスレーブ側通信
装置50の中央制御部76で実行されるスレーブ側高速
受信処理を表すフローチャートである。
【0052】図5に示すように、マスタ側高速送信処理
(S150)では、まずS151にて、S120で読み
込んだ送信先のスレーブ側通信装置50に対して、高速
受信指令を送信し、続くS152にて、高速伝送処理部
26に対して同期データ送信指令を出力することによ
り、高速伝送処理部26から、符号変換部28及び高速
光モジュール12を介して、スレーブ側通信装置50に
同期用のデータを送信させる。
【0053】一方、スレーブ側通信装置50の中央制御
部76は、マスタ側通信装置10から高速受信指令が送
信されてくると、図5に示すスレーブ側高速受信処理を
起動するように構成されており、この処理を開始する
と、S340にて、高速伝送処理部66に対して位相同
期指令を出力する。
【0054】すると、高速伝送処理部66は、クロック
生成・処理部74内のPLL回路に対して、高速光通信
用のクロックを生成させる指令を出力することにより、
マスタ側通信装置10と位相同期した高速光通信用のク
ロックを生成させることから、続くS350では、クロ
ック生成・処理部74内のPLL回路がロックしたか否
か(つまり、高速光通信用のクロックがマスタ側通信装
置10から送信されてきた同期用データと同期したか否
か)を判定することにより、同期が完了するのを待つ。
【0055】そして、S350にて、同期が完了したと
判断すると、S360に移行して、マスタ側通信装置1
0に対して、データ送信要求を送信する。このため、マ
スタ側高速送信処理では、S151及びS152の処理
を実行した後は、S153にて、スレーブ側通信装置5
0からのデータ送信要求が受信されるのを待ち、データ
送信要求が受信されると、S154に移行して、高速伝
送処理部26に対して、データ送信指令を出力する。
【0056】すると、高速伝送処理部26は、メモリブ
ロック24から送信データを読み出し、これを符号変換
部28に出力することにより、高速光モジュール12か
ら対応するスレーブ側通信装置50へと送信データを送
信させる、データ送信処理を実行することから、続くS
155では、高速伝送処理部26によるデータ送信が完
了したか否かを判断することにより、データ送信が完了
するのを待ち、データ送信が完了すると、当該処理を終
了して、上述したS160の処理に移行する。
【0057】これに対して、スレーブ側高速受信処理で
は、S360にて、マスタ側通信装置10にデータ送信
要求を送信した後は、S370に移行し、高速伝送処理
部66に対して、その後、高速光モジュール52が受信
したデータをメモリブロック64に格納させるデータ格
納指令を出力する。
【0058】すると、高速伝送処理部66は、符号変換
部68を介して入力される受信データをメモリブロック
64に格納する、データ格納処理を実行することから、
その後は、S380にて、高速伝送処理部66によるデ
ータ受信が完了したか否かを判断することにより、デー
タ受信が完了するのを待ち、データ受信が完了すると、
当該スレーブ側高速受信処理を終了する。
【0059】次に、図6は、上記S210にて実行され
る中速受信処理(マスタ側中速受信処理)、及び、この
処理に対応して、データの送信元となるi番目のスレー
ブ側通信装置50-iの中央制御部76で実行されるスレ
ーブ側中速送信処理を表すフローチャートである。
【0060】図6に示すように、マスタ側中速受信処理
(S210)では、まずS211にて、スレーブ側通信
装置50-iに対して、中速送信指令を送信する。一方、
スレーブ側通信装置50-iの中央制御部76は、マスタ
側通信装置10から中速送信指令が送信されてくると、
図6に示すスレーブ側中速送信処理を起動するように構
成されており、この処理を開始すると、S410にて、
マスタ側通信装置10に対して、データ受信要求を送信
し、続くS420にて、中速伝送処理部70に対して、
データ送信指令を出力する。
【0061】すると、中速伝送処理部70は、メモリブ
ロック64から送信データを読み出し、これを符号変換
部72に出力することにより、中速光モジュール54か
らマスタ側通信装置10へと送信データを送信させる、
データ送信処理を実行することから、続くS430で
は、中速伝送処理部70によるデータ送信が完了したか
否かを判断することにより、データ送信が完了するのを
待ち、データ送信が完了すると、当該処理を終了する。
【0062】このため、マスタ側中速送信処理では、S
211にて、中速送信指令を送信した後は、S212に
て、スレーブ側通信装置50-iからのデータ受信要求が
受信されるのを待ち、データ受信要求が受信されると、
S213に移行して、中速伝送処理部30に対して、デ
ータ格納指令を出力する。
【0063】すると、中速伝送処理部30は、符号変換
部32を介して入力される受信データをメモリブロック
24に格納する、データ格納処理を実行することから、
その後は、S214にて、中速伝送処理部30によるデ
ータ受信が完了したか否かを判断することにより、デー
タ受信が完了するのを待ち、データ受信が完了すると、
当該処理を終了して、上述したS230の処理に移行す
る。
【0064】次に、図7は、図3のS220にて実行さ
れる高速受信処理(マスタ側高速受信処理)、及び、こ
の処理に対応して、データの送信元となるi番目のスレ
ーブ側通信装置50-iの中央制御部76で実行されるス
レーブ側高速送信処理を表すフローチャートである。
【0065】図7に示すように、マスタ側高速受信処理
(S150)では、まずS221にて、スレーブ側通信
装置50-iに対して、高速送信指令を送信する。一方、
スレーブ側通信装置50-iの中央制御部76は、マスタ
側通信装置10から高速送信指令が送信されてくると、
図7に示すスレーブ側高速送信処理を起動するように構
成されており、この処理を開始すると、S440にて、
高速伝送処理部66に対して同期データ送信指令を出力
することにより、高速伝送処理部66から、符号変換部
68及び高速光モジュール52を介して、マスタ側通信
装置10に同期用のデータを送信させる。
【0066】このため、マスタ側高速受信処理では、S
221にて、スレーブ側通信装置50-iに高速送信指令
を送信した後は、S222に移行して、高速伝送処理部
26に対して位相同期指令を出力する。すると、高速伝
送処理部26は、クロック生成・処理部34内のPLL
回路に対して、高速光通信用のクロックを生成させる指
令を出力することにより、スレーブ側通信装置50-iと
位相同期した高速光通信用のクロックを生成させること
から、続くS223では、クロック生成・処理部34内
のPLL回路がロックしたか否か(つまり、高速光通信
用のクロックがスレーブ側通信装置50-iから送信され
てきた同期用データと同期したか否か)を判定すること
により、同期が完了するのを待つ。
【0067】そして、S223にて、同期が完了したと
判断すると、S224に移行して、スレーブ側通信装置
50-iに対して、データの送信開始指令を送信する。こ
のため、スレーブ側高速送信処理では、S440の処理
を実行した後は、S450にて、マスタ側通信装置10
からデータの送信開始指令が送信されてくるのを待ち、
この送信開始指令を受信すると、S460に移行して、
高速伝送処理部66に対して、データ送信指令を出力す
る。
【0068】すると、高速伝送処理部66は、メモリブ
ロック64から送信データを読み出し、これを符号変換
部68に出力することにより、高速光モジュール52か
ら対応するマスタ側通信装置10へと送信データを送信
させる、データ送信処理を実行することから、続くS4
70では、高速伝送処理部66によるデータ送信が完了
したか否かを判断することにより、データ送信が完了す
るのを待ち、データ送信が完了すると、当該処理を終了
する。
【0069】これに対して、マスタ側高速受信処理で
は、S224にて、スレーブ側通信装置50-iにデータ
の送信開始指令を送信した後は、S225に移行し、高
速伝送処理部26に対して、その後、高速光モジュール
12が受信したデータをメモリブロック24に格納させ
るデータ格納指令を出力する。
【0070】すると、高速伝送処理部26は、符号変換
部28を介して入力される受信データをメモリブロック
24に格納する、データ格納処理を実行することから、
その後は、S226にて、高速伝送処理部26によるデ
ータ受信が完了したか否かを判断することにより、デー
タ受信が完了するのを待ち、データ受信が完了すると、
当該処理を終了して、上述したS230に移行する。
【0071】以上説明したように、本実施例のデータ通
信システムにおいては、マスタ側通信装置10とスレー
ブ側通信装置50との間で送受信する際、そのデータ量
がしきい値以下であれば、中速光モジュール14、5
4、光スプリッタ4及び光ファイバを利用した中速光通
信によってデータを送受信し、送受信するデータ量がし
きい値を越えていれば、高速光モジュール12、52、
光スプリッタ2及び光ファイバを利用した高速光通信に
よってデータを送受信するようにされている。
【0072】従って、本実施例のデータ通信システムに
よれば、送受信すべきデータ量に応じて、各通信装置間
でのデータの送受信に要する時間が最短時間となるよう
に、データ通信に用いる光通信の通信速度を最適に切り
換えることができるようになり、各通信装置間でのデー
タ通信を効率よく最適に実行できることになる。
【0073】また、特に、本実施例では、通信開始時の
準備期間(具体的には、図5に示したS350や図7に
示したS223での待ち時間)が必要な高速光通信と、
特に準備期間が必要のない中速光通信とを利用し、伝送
路として導電線を利用する電気通信を用いないことか
ら、何れの通信時にも、クロストークやノイズの影響を
受けることなくデータ通信を行うことができ、通信精度
を向上できる。
【0074】また、本実施例では、各装置間のデータ通
信は、全て、マスタ側通信装置10の制御の下に実行さ
れ、しかも、マスタ側通信装置10は、ポーリング動作
によって、各スレーブ側通信装置50の状態を監視する
ことから、通信方式の切り換えや各装置間でのデータ送
受信の切り換えをスムーズに行うことができ、こうした
切り換え動作によって、データ送受信に要する時間が長
くなる、といったことも防止できる。
【0075】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、高速光通信と中速光通信とを切り換えることによ
り、データ通信の効率化を図るものとして説明したが、
中速光通信に代えて、上述したUSB、IEEE139
4、規格バス、独自バス等の電気通信による通信方式を
利用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のデータ通信システムの全体構成を表
すブロック図である。
【図2】 実施例のマスタ側通信装置及びスレーブ側通
信装置の詳細構成を表すブロック図である。
【図3】 マスタ側通信装置で実行される通信制御処理
を表すフローチャートである。
【図4】 図3のS140で実行される中速送信処理と
これに対応してスレーブ側通信装置で実行される中速受
信処理を表すフローチャートである。
【図5】 図3のS150で実行される高速送信処理と
これに対応してスレーブ側通信装置で実行される高速受
信処理を表すフローチャートである。
【図6】 図3のS210で実行される中速受信処理と
これに対応してスレーブ側通信装置で実行される中速送
信処理を表すフローチャートである。
【図7】 図3のS220で実行される高速受信処理と
これに対応してスレーブ側通信装置で実行される高速送
信処理を表すフローチャートである。
【図8】 実施例におけるデータ通信の切り換え動作を
説明する説明図である。
【符号の説明】
2,4,6…光スプリッタ、10…マスタ側通信装置、
50…スレーブ側通信装置、12,52…高速光モジュ
ール、14,16,54,56…中速光モジュール、2
0,60…速度選択回路部、18,58…ラインドライ
バ・レシーバ、24,64…メモリブロック、22,6
2…ローカル処理部、26,66…高速伝送処理部、2
8,32,68,72…符号変換部、34,74…クロ
ック生成・処理部、36,76…中央制御部。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕章 愛知県西春日井郡新川町西堀江2288番地 アイカ工業株式会社内 (72)発明者 吉田 征夫 神奈川県川崎市宮前区有馬9丁目8番19号 有限会社ワイエスデイ内 Fターム(参考) 5K033 CA01 CB06 DA01 DA15 DB01 DB05 DB22 5K034 AA02 AA07 EE01 HH64 JJ11 MM08 NN02 5K102 AM07 AM10 MA01 MA02 PH49

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ通信用の伝送路を介して接続され
    た複数の通信装置からなるデータ通信システムであっ
    て、 前記各通信装置は、 導電線若しくは光導波路からなる第1伝送路を介して電
    気又は光通信を行う第1通信手段と、 光導波路からなる第2伝送路を介して前記第1通信手段
    よりも高速な通信速度で光通信を行う第2通信手段と、 通常のデータ通信時には前記第1通信手段を用いてデー
    タ通信を行い、他の通信装置との間で送受信するデータ
    量が多い場合に前記第2通信手段を用いてデータ通信を
    行うように、データ通信に用いる通信手段を切り換える
    制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 前記第2伝送路若しくは前記第1伝送路
    と第2伝送路を構成する光導波路は、 一端が前記各通信装置に接続された複数の光ファイバ
    と、 該複数の光ファイバの内、特定の通信装置に接続された
    光ファイバの他端と、他の通信装置に接続された複数の
    光ファイバの他端とを光学的に接続する光分岐結合手段
    と、 からなり、 前記特定の通信装置は、マスタとなって、スレーブとな
    る他の通信装置との間で、1対多通信を行うことを特徴
    とする請求項1に記載のデータ通信システム。
  3. 【請求項3】 前記マスタ側通信装置の制御手段は、前
    記スレーブ側通信装置との間で送受信するデータ量に応
    じて、データ通信に用いる通信手段を前記第1通信手段
    から前記第2通信手段に切り換えるか否かを判定し、該
    判定結果に応じてデータ通信に用いる通信手段を切り換
    えると共に、該判定結果に応じた制御コマンドを、前記
    第1通信手段を介して、データ通信を行うスレーブ側通
    信装置に送信し、 前記スレーブ側通信装置の制御手段は、前記マスタ側通
    信装置から送信されてくる前記制御コマンドに従い、デ
    ータ通信に用いる通信手段を切り換えることを特徴とす
    る請求項2に記載のデータ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記マスタ側通信装置の制御手段は、前
    記第1通信手段を用いたポーリング動作によって、前記
    各スレーブ側通信装置に当該装置が受信すべきデータが
    存在するか否かを監視し、スレーブ側通信装置に当該装
    置が受信すべきデータが存在するか、或いは、当該装置
    から特定のスレーブ側通信装置に送信すべきデータが存
    在する場合に、データ通信に用いる通信手段を設定し
    て、該データをスレーブ側通信装置との間で送受信さ
    せ、該データ送受信終了後は、前記ポーリング動作を再
    開することを特徴とする請求項3に記載のデータ通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 導電線若しくは光導波路からなる第1伝
    送路を介して電気又は光通信を行う第1通信手段と、 光導波路からなる第2伝送路を介して前記第1通信手段
    よりも高速な通信速度で光通信を行う第2通信手段と、 通常のデータ通信時には前記第1通信手段を用いてデー
    タ通信を行い、他の通信装置との間で送受信するデータ
    量が多い場合に前記第2通信手段を用いてデータ通信を
    行うように、データ通信に用いる通信手段を切り換える
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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