JP2001268088A - シリアル通信システム及び通信装置 - Google Patents

シリアル通信システム及び通信装置

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JP2001268088A
JP2001268088A JP2000075764A JP2000075764A JP2001268088A JP 2001268088 A JP2001268088 A JP 2001268088A JP 2000075764 A JP2000075764 A JP 2000075764A JP 2000075764 A JP2000075764 A JP 2000075764A JP 2001268088 A JP2001268088 A JP 2001268088A
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Takayoshi Honda
隆芳 本多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタ装置が、2つのスレーブ装置のうちの
一方と同期式通信を行い、他方と非同期式通信を行うシ
リアル通信システムにおいて、通信調停用の信号線の追
加を不要にし且つシステム構成変更に柔軟に対応できる
ようにする。 【解決手段】 マスタECU1が、ECU3と同期式通
信を行い、ECU2と非同期式通信を行うシリアル通信
システムにおいて、ECU2は、ECU1,3間に設け
られている。そして、ECU2は、ECU1がデータを
出力するデータ線L1が、パッシブレベル(ロウ)から
アクティブレベル(ハイ)になった場合に、ECU1,
3間でクロックを共有するためのクロック線L3がロウ
レベルであったならば、スイッチSW1〜SW3により
ECU1,3の接続を遮断させた状態でECU1と非同
期式通信を行い、逆にクロック線L3がハイレベルであ
ったならば、ECU1,3を接続させて両ECU1,3
での同期式通信を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタ装置と2つ
のスレーブ装置とからなるシリアル通信システムに関
し、特に、マスタ装置が、一方のスレーブ装置と同期式
シリアル通信を行い、他方のスレーブ装置と非同期式シ
リアル通信を行う、同期式と非同期式とが混在したシリ
アル通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、マスタ装置と複数のスレーブ
装置とがシリアル通信を行うシステムとして、例えば特
許第2719734号公報に記載されているように、マ
スタ装置と各スレーブ装置との間に、通信相手の選択用
信号線を夫々独立して配設し、マスタ装置が通信相手と
したいスレーブ装置に接続された選択用信号線へ信号を
出すことにより、そのスレーブ装置とマスタ装置との通
信が行われるものがある。
【0003】また、上記特許第2719734号公報に
は、マスタ装置と全てのスレーブ装置とを、データをや
り取りするための信号線と、通信を調停するための制御
ラインとにより接続し、その制御ラインを利用して、ど
のスレーブ装置が通信するのかを決定するように構成す
ることが記載されている。
【0004】一方、シリアル通信システムとして、マス
タ装置と2つのスレーブ装置とからなり、マスタ装置
が、一方のスレーブ装置と同期式シリアル通信を行い、
他方のスレーブ装置と非同期式シリアル通信を行う、と
いったものがある。尚、同期式シリアル通信(以下、同
期式通信あるいは単に同期式とも言う)とは、通信を行
う各装置が、各ビットの送受信タイミングを決定するた
めのクロック(ビット同期用のクロック)を信号線を介
して共有しながら通信を行うクロック同期式のシリアル
通信である。よって、この同期式通信の場合、通信を行
う各装置間には、データ伝送用の信号線(データ線)と
は別に、少なくとも1本のクロック伝送用の信号線(ク
ロック線)が配設されることとなる。そして、こうした
同期式通信は、一般に、高い通信速度が要求される装置
間の通信に用いられる。
【0005】また、非同期式シリアル通信(以下、非同
期式通信あるいは単に非同期式とも言う)とは、通信を
行う各装置が、クロックを共有せずに通信を行うクロッ
ク非同期式のシリアル通信であり、調歩同期式シリアル
通信とも呼ばれる。そして、こうした非同期式通信は、
通信速度をあまり早くすることができないという面があ
るが、クロック線が不要であり、その分、各装置を結ぶ
信号線の数が少なくなるため、離間距離が大きい装置間
の通信に向いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記のような
同期式/非同期式混在のシリアル通信システムに、前述
した特許第2719734号公報に記載の技術を適用し
て、マスタ装置と通信するスレーブ装置が選択される
(換言すれば、同期式通信と非同期式通信とを切り替え
る)ように構成すると、本来の通信には関係がない信号
線が必要となり、コストアップを招いてしまう。特に、
車両内の3つの電子装置が同期式と非同期式とでシリア
ル通信を行う場合、一般に、各装置は互いに離れた場所
に配置されるため、余分な信号線の追加による影響度が
大きい。
【0007】そこで、例えば図7に示すように、マスタ
装置と、そのマスタ装置と同期式シリアル通信を行う第
1スレーブ装置とを、データ線とクロック線からなる同
期式通信伝送路で直接接続すると共に、マスタ装置と非
同期式シリアル通信を行う第2スレーブ装置は、データ
線だけからなる非同期式通信伝送路で第1スレーブ装置
に接続するようにし、更に、マスタ装置と第2スレーブ
装置とが通信する場合には、第1スレーブ装置が仲介役
となるように構成することが考えられる。
【0008】つまり、この構成の場合、マスタ装置と第
1スレーブ装置は、直接、同期式通信を行うが、マスタ
装置が第2スレーブ装置と通信する場合には、第1スレ
ーブ装置が、マスタ装置から同期式で送信されたデータ
を、非同期式のデータに変換して第2スレーブ装置へと
送信し、また、第2スレーブ装置から非同期式で送信さ
れたデータを、同期式のデータに変換してマスタ装置へ
と送信することとなる。
【0009】尚、図7の例では、マスタ装置と各スレー
ブ装置とが、全二重方式で双方向に通信する場合を表し
ており、このため、マスタ装置と第1スレーブ装置との
間のデータ線と、第1スレーブ装置と第2スレーブ装置
との間のデータ線は、夫々、2本ずつ設けられている。
【0010】しかしながら、上記図7の構成では、本来
の通信に関係が無い信号線は不要であるものの、第1ス
レーブ装置が同期式/非同期式の変換処理を行わなけれ
ばならず、自分に関係が無い通信方式までサポートする
こととなるため、第1スレーブ装置の処理負荷が極端に
増大してしまう。
【0011】また、システム構成の変更によって、第2
スレーブ装置が削除される場合には問題はないが、第1
スレーブ装置が削除される場合(即ち、マスタ装置と第
2スレーブ装置だけのシステム構成となった場合)に
は、マスタ装置と第2スレーブ装置は通信方式が異なる
ために直接接続することができず、何れか一方の通信方
式を変更しなければならなくなる。
【0012】特に、車両内のシリアル通信システムで
は、車種や車両のグレードによって要求される機能が異
なり、それに応じてシステムを構成する各装置が増減さ
れるため、図7の第1スレーブ装置に相当する装置が削
除された場合に、他の装置も変更する必要が生じ、車両
の開発が一層困難なものとなってしまう。
【0013】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、マスタ装置が、2つのスレーブ装置のうちの
一方と同期式通信を行い、他方と非同期式通信を行うシ
リアル通信システムにおいて、通信調停用の余分な信号
線の追加を不要にすると共に、システム構成変更に柔軟
に対応することができるようにすることを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載のシリアル通
信システムは、マスタ装置と、該マスタ装置と複数の信
号線を介して接続され、その複数の信号線を用いて前記
マスタ装置と同期式シリアル通信を行う第1スレーブ装
置と、前記マスタ装置と非同期式シリアル通信を行う第
2スレーブ装置との、3つの装置からなり、第2スレー
ブ装置は、マスタ装置と第1スレーブ装置との間に介在
して設けられ、前記複数の信号線の何れかを用いてマス
タ装置と非同期式シリアル通信を行う。
【0015】そして、この請求項1のシリアル通信シス
テムは、マスタ装置が、前記複数の信号線のうち、第2
スレーブ装置との非同期式シリアル通信に用いられない
特定の信号線のレベルを操作し、それに応じて、第2ス
レーブ装置が、マスタ装置と第1スレーブ装置との接続
と非接続とを切り替えることにより、マスタ装置と第1
スレーブ装置との間の同期式シリアル通信と、マスタ装
置と第2スレーブ装置との間の非同期式シリアル通信と
が、択一的に行われるように構成されている。
【0016】つまり、第2スレーブ装置をマスタ装置と
第1スレーブ装置との間に設けた場合、マスタ装置と第
2スレーブ装置との間の複数の信号線(即ち、マスタ装
置と第1スレーブ装置とが同期式シリアル通信を行うた
めの複数の信号線)のうち、少なくとも1本は、マスタ
装置と第2スレーブ装置との非同期式シリアル通信には
用いられないこととなる。これは、マスタ装置と第1ス
レーブ装置との同期式シリアル通信では、複数の信号線
のうちの少なくとも1本が、マスタ装置と第1スレーブ
装置とでクロックを共有するためのクロック線として用
いられるのに対し、マスタ装置と第2スレーブ装置との
非同期式シリアル通信では、クロック線が不要であるた
めである。そこで、請求項1のシリアル通信システムで
は、非同期式シリアル通信に用いられない特定の信号線
を利用して、マスタ装置と第1スレーブ装置との同期式
シリアル通信と、マスタ装置と第2スレーブ装置との非
同期式シリアル通信とを切り替えるようにしている。
【0017】このような請求項1のシリアル通信システ
ムによれば、通信調停用の余分な信号線を追加すること
なく、マスタ装置の通信相手を第1スレーブ装置と第2
スレーブ装置との何れかに切り替えることができる。そ
して更に、第1スレーブ装置をシステムから削除する場
合には、その第1スレーブ装置を取り去るだけで良く、
また、第2スレーブ装置を削除する場合には、マスタ装
置と第1スレーブ装置とを複数の信号線で直接接続すれ
ば、その両装置間での同期式シリアル通信が依然として
成立するため、システム構成変更に柔軟に対応すること
ができる。
【0018】ここで、こうしたシリアル通信システム
は、具体的には請求項2に記載の如く構成すれば良い。
即ち、請求項2に記載のシリアル通信システムでは、マ
スタ装置と第1スレーブ装置との間に設けられる第2ス
レーブ装置が、マスタ装置と第1スレーブ装置との接続
と非接続とを切り替えるための接続切替手段と、判定手
段とを備えている。そして、判定手段は、当該第2スレ
ーブ装置とマスタ装置とを結ぶ前記複数の信号線のう
ち、マスタ装置がデータを出力するデータ線と、マスタ
装置との非同期式シリアル通信に用いられない特定の信
号線との各レベルを監視して、マスタ装置の通信動作開
始に伴い前記データ線のレベルがパッシブレベルからア
クティブレベルになった場合の前記特定の信号線のレベ
ルに基づき、マスタ装置の通信相手が当該第2スレーブ
装置と第1スレーブ装置との何れであるかを判定する。
【0019】そして更に、この第2スレーブ装置は、前
記判定手段によりマスタ装置の通信相手が当該第2スレ
ーブ装置であると判定された場合には、前記接続切替手
段によりマスタ装置と第1スレーブ装置との接続を遮断
させた状態で、マスタ装置と非同期式シリアル通信を行
い、また、前記判定手段によりマスタ装置の通信相手が
第1スレーブ装置であると判定された場合には、前記デ
ータ線のレベルに基づきマスタ装置と第1スレーブ装置
との通信が終了したと判定するまでの間、前記接続切替
手段によりマスタ装置と第1スレーブ装置とを接続させ
て、そのマスタ装置と第1スレーブ装置との同期式シリ
アル通信を可能にする。
【0020】このため、マスタ装置は、前記データ線と
前記特定の信号線とのレベルを操作することにより、自
己の通信相手を第1スレーブ装置と第2スレーブ装置と
の何れかに切り替える。つまり、マスタ装置は、第2ス
レーブ装置との非同期式シリアル通信を開始する場合に
は、前記データ線をパッシブレベルからアクティブレベ
ルに変化させる前に、前記特定の信号線のレベルをハイ
とロウとのうちの一方のレベルにしておき、また、第1
スレーブ装置との同期式シリアル通信を開始する場合に
は、前記データ線をパッシブレベルからアクティブレベ
ルに変化させる前に、前記特定の信号線のレベルをハイ
とロウとのうちの他方のレベルにしておくことにより、
第2スレーブ装置に当該マスタ装置の通信相手を知らせ
ることができ、このようなレベル操作により、通信相手
を第1スレーブ装置と第2スレーブ装置との何れかに切
り替えることができる。
【0021】そして、このような請求項2のシリアル通
信システムによれば、前述した効果を確実に得ることが
できる。即ち、通信調停用の余分な信号線を追加するこ
となくマスタ装置の通信相手を切り替えることができ、
また、第1スレーブ装置をシステムから削除する場合に
は、その第1スレーブ装置を取り去るだけで良く、第2
スレーブ装置を削除する場合には、マスタ装置と第1ス
レーブ装置とを複数の信号線で直接接続するだけで良い
ため、システム構成変更に柔軟に対応することができる
ようになる。
【0022】次に、請求項3に記載のシリアル通信シス
テムでは、上記請求項2のシリアル通信システムにおい
て、第2スレーブ装置は、マスタ装置との通信中に前記
特定の信号線のレベルが変化した場合には、マスタ装置
との通信を中断するように構成されている。
【0023】このような請求項3のシリアル通信システ
ムによれば、マスタ装置は、第2スレーブ装置との通信
中に、前記特定の信号線のレベルを変えることにより、
第2スレーブ装置に通信動作を強制終了させることがで
き、その後、第2スレーブ装置に当該マスタ装置と第1
スレーブ装置とを接続させることができる。
【0024】このため、マスタ装置は、第2スレーブ装
置との非同期式通信を開始してから、その通信が正常終
了するまでの間に、第1スレーブ装置と通信したい事態
が発生した場合、第1スレーブ装置との通信を速やかに
開始することができ、非常に有利である。
【0025】つまり、同期式と非同期式との前述した特
徴から、一般に、同期式通信で伝送されるデータは、高
いリアルタイム性が要求されるものであり、非同期式通
信で伝送されるデータは、多少の通信遅れがあっても許
されるものである。このため、マスタ装置が第2スレー
ブ装置と非同期式通信を行っている最中に第1スレーブ
装置と至急通信しなければならない場合、第2スレーブ
装置との通信が正常終了するまで待っていたのでは、よ
り高いリアルタイム性が要求されるデータの転送が遅れ
てしまい好ましくない。これに対して、請求項3のシリ
アル通信システムによれば、マスタ装置が第2スレーブ
装置と通信中に第1スレーブ装置と通信したい場合に
は、第2スレーブ装置に通信動作を強制終了させて、第
1スレーブ装置と通信を行うことができるようになり、
より高いリアルタイム性が要求されるデータを、速やか
に転送することができるようになる。
【0026】次に、請求項4に記載の通信装置は、複数
の信号線を介して接続されるマスタ装置とスレーブ装置
とが、その複数の信号線を用いて同期式シリアル通信を
行うシリアル通信システムにおいて、そのマスタ装置と
スレーブ装置との間に介在して設けられる第2スレーブ
装置としての通信装置であり、前記複数の信号線の何れ
かを用いてマスタ装置と非同期式シリアル通信を行う。
【0027】ここで、請求項4の通信装置は、前記マス
タ装置と前記スレーブ装置との接続と非接続とを切り替
えるための接続切替手段と、判定手段とを備えている。
そして、判定手段は、接続切替手段によりマスタ装置と
前記スレーブ装置との接続が遮断されており、且つ、当
該通信装置がマスタ装置と通信を行っていないときに、
当該通信装置とマスタ装置とを結ぶ前記複数の信号線の
うち、マスタ装置がデータを出力するデータ線と、マス
タ装置との非同期式シリアル通信に用いられない特定の
信号線との各レベルを監視して、マスタ装置の通信動作
開始に伴い前記データ線のレベルがパッシブレベルから
アクティブレベルになった場合の前記特定の信号線のレ
ベルに基づき、マスタ装置の通信相手が当該通信装置と
前記スレーブ装置との何れであるかを判定する。
【0028】そして更に、請求項4の通信装置は、動作
開始直後から接続切替手段によりマスタ装置と前記スレ
ーブ装置との接続を遮断させると共に、判定手段により
マスタ装置の通信相手が当該通信装置であると判定され
ると、接続切替手段によりマスタ装置と前記スレーブ装
置との接続を遮断させた状態で、マスタ装置と非同期式
シリアル通信を行い、また、判定手段によりマスタ装置
の通信相手が前記スレーブ装置であると判定されると、
前記データ線のレベルに基づきマスタ装置と前記スレー
ブ装置との通信が終了したと判定するまでの間、接続切
替手段によりマスタ装置と前記スレーブ装置とを接続さ
せて、マスタ装置とスレーブ装置との同期式シリアル通
信を可能にする。
【0029】このような請求項4の通信装置によれば、
請求項1,2のシリアル通信システムを構成することが
でき、そのシリアル通信システムの第2スレーブ装置と
して用いることができる。つまり、マスタ装置は、当該
通信装置との非同期式シリアル通信を開始する場合に
は、前記データ線をパッシブレベルからアクティブレベ
ルに変化させる前に、前記特定の信号線のレベルをハイ
とロウとのうちの一方のレベルにしておき、前記スレー
ブ装置との同期式シリアル通信を開始する場合には、前
記データ線をパッシブレベルからアクティブレベルに変
化させる前に、前記特定の信号線のレベルをハイとロウ
とのうちの他方のレベルにしておく、といった具合に、
前記データ線と前記特定の信号線とのレベルを操作する
ことにより、通信相手を当該通信装置と前記スレーブ装
置との何れかに切り替えることができる。
【0030】次に、請求項5に記載の通信装置は、上記
請求項4の通信装置に対して、更に、マスタ装置との通
信中に前記特定の信号線のレベルが変化した場合には、
マスタ装置との通信を中断するように構成されている。
そして、このような請求項5の通信装置によれば、請求
項3のシリアル通信システムを構成することができ、そ
のシリアル通信システムの第2スレーブ装置として用い
ることができる。
【0031】一方、請求項6に記載の通信装置は、請求
項2のシリアル通信システムにおいて、マスタ装置とし
て用いられるものである。そして、この請求項6の通信
装置は、前記第2スレーブ装置との非同期式シリアル通
信を開始する場合には、前記複数の信号線のうち、当該
通信装置がデータを出力するデータ線をパッシブレベル
からアクティブレベルに変化させる前に、第2スレーブ
装置との非同期式シリアル通信に用いられない特定の信
号線のレベルを、ハイとロウとのうちの一方のレベルに
しておき、前記第1スレーブ装置との同期式シリアル通
信を開始する場合には、前記データ線をパッシブレベル
からアクティブレベルに変化させる前に、前記特定の信
号線のレベルを、ハイとロウとのうちの他方のレベルに
しておくことにより、第2スレーブ装置に当該通信装置
の通信相手を知らせるように構成されている。
【0032】このような請求項6の通信装置によれば、
請求項2のシリアル通信システムを構成することができ
る。次に、請求項7に記載の通信装置は、請求項1又は
請求項2のシリアル通信システムにおいて、マスタ装置
として用いられるものであり、前記複数の信号線(第1
スレーブ装置と同期式シリアル通信を行うための複数の
信号線)のうち、第2スレーブ装置との非同期式シリア
ル通信に用いられない特定の信号線のレベルを、ハイと
ロウとの何れかに固定することが可能な出力回路を備え
ている。
【0033】このような請求項7の通信装置によれば、
通信相手を切り替えるための前記特定の信号線のレベル
を、確実に操作することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態のシリアル通信システムについて、図面を用いて説明
する。まず図1は、実施形態のシリアル通信システムを
表す構成図である。
【0035】図1に示すように、本実施形態のシリアル
通信システムは、通信の全ての権限を持つマスタ装置と
しての電子制御装置1(以下、マスタECU1という)
と、マスタECU1と同期式シリアル通信を行う第1ス
レーブ装置としての電子制御装置3(以下、スレーブE
CU3という)と、マスタECU1と非同期式シリアル
通信を行う第2スレーブ装置としての電子制御装置2
(以下、スレーブECU2という)とから構成されてい
る。
【0036】尚、このシリアル通信システムは、車両内
に設けられるものである。そして、例えば、マスタEC
U1は、車両のエンジンを制御するエンジン制御装置で
あり、スレーブECU3は、車室内の計器類を制御する
メータ制御装置であり、スレーブECU2は、車速が所
定値以上になったらドアロックを行うドアロック制御装
置である。
【0037】次に、マスタ装置としてのマスタECU1
は、他のECU2,3へデータを出力する(送信する)
ための送信端子P1と、他のECU2,3からのデータ
を入力する(受信する)ための受信端子P2と、同期式
通信の際に用いるクロック(ビット同期用のクロック)
を入力するためのクロック端子P3と、他のECU2,
3との通信処理やエンジン制御用の処理等を行うマイク
ロコンピュータ(以下、CPUという)5と、CPU5
のデータ出力端子H−TXの論理レベルに応じて、送信
端子P1の論理レベルを変化させる送信ドライバ回路7
と、受信端子P2の論理レベルに応じて、CPU5のデ
ータ入力端子H−RXの論理レベルを変化させる入力回
路9と、クロック端子P3の論理レベルに応じて、CP
U5のクロック入力端子H−CLKの論理レベルを変化
させる入力回路11と、CPU5のセレクト出力端子H
−SELからハイレベル信号が出力されている時にオン
して、クロック端子P3の論理レベルをロウレベルに固
定するNPNトランジスタ13とを備えている。
【0038】ここで、送信ドライバ回路7は、CPU5
のデータ出力端子H−TXがロウレベルの時にオンし
て、送信端子P1にハイレベルの電圧を印加するPNP
トランジスタ15を主要部として構成されている。この
ため、送信端子P1の論理レベルは、CPU5のデータ
出力端子H−TXの論理レベルとは反対になる。
【0039】また、入力回路9は、受信端子P2にカソ
ードが接続されたダイオード17と、そのダイオード1
7のアノードとCPU5のデータ入力端子H−RXとの
間に接続された入力保護抵抗19と、その入力保護抵抗
19とダイオード17との接続点をハイレベルの電圧に
プルアップするプルアップ抵抗21とを備えたものであ
る。このため、CPU5のデータ入力端子H−RXに
は、受信端子P2の論理レベルと同じ論理レベルが入力
されることとなる。
【0040】同様に、入力回路11は、クロック端子P
3にカソードが接続されたダイオード23と、そのダイ
オード23のアノードとCPU5のクロック入力端子H
−CLKとの間に接続された入力保護抵抗25と、その
入力保護抵抗25とダイオード23との接続点をハイレ
ベルの電圧にプルアップするプルアップ抵抗27とを備
えたものである。このため、CPU5のクロック入力端
子H−CLKには、クロック端子P3の論理レベルと同
じ論理レベルが入力されることとなる。
【0041】次に、第1スレーブ装置としてのスレーブ
ECU3は、マスタECU1からのデータを入力する
(受信する)ための受信端子P31と、マスタECU1
へデータを出力する(送信する)ための送信端子P32
と、マスタECU1へビット同期用のクロックを出力す
るためのクロック端子P33と、マスタECU1との通
信処理や計器類を制御するための処理等を行うCPU3
1と、受信端子P31の論理レベルに応じて、CPU3
1のデータ入力端子S−RXの論理レベルを変化させる
入力回路33と、CPU31のデータ出力端子S−TX
の論理レベルに応じて、送信端子P32の論理レベルを
変化させる送信ドライバ回路35と、CPU31のクロ
ック出力端子S−CLKの論理レベルに応じて、クロッ
ク端子P33の論理レベルを変化させるクロック出力用
回路37とを備えている。
【0042】ここで、入力回路33は、受信端子P31
を接地電位にプルダウンするプルダウン抵抗38と、受
信端子P31がハイレベルの時にオンして、CPU31
のデータ入力端子S−RXをロウレベルにするNPNト
ランジスタ39とを備えている。このため、CPU31
のデータ入力端子S−RXの論理レベルは、受信端子P
31の論理レベルとは反対になる。
【0043】また、送信ドライバ回路35は、CPU3
1のデータ出力端子S−TXがハイレベルの時にオンし
て、送信端子P32をロウレベルにするNPNトランジ
スタ41を主要部として構成されている。このため、送
信端子P32の論理レベルは、CPU31のデータ出力
端子S−TXの論理レベルとは反対になる。
【0044】同様に、クロック出力用回路37は、CP
U31のクロック出力端子S−CLKがハイレベルの時
にオンして、クロック端子P33をロウレベルにするN
PNトランジスタ43を主要部として構成されている。
このため、クロック端子P33の論理レベルは、CPU
31のクロック出力端子S−CLKの論理レベルとは反
対になる。
【0045】次に、第2スレーブ装置としてのスレーブ
ECU2は、マスタECU1の送信端子P1と接続され
る第1端子P11と、マスタECU1の受信端子P2と
接続される第2端子P12と、マスタECU1のクロッ
ク端子P3と接続される第3端子P13と、スレーブE
CU3の受信端子P31と接続される第4端子P21
と、スレーブECU3の送信端子P32と接続される第
5端子P22と、スレーブECU3のクロック端子P3
3と接続される第6端子P23と、マスタECU1との
通信処理やドアロック制御用の処理等を行うCPU51
と、第1端子P11を接地電位にプルダウンするプルダ
ウン抵抗53と、エミッタが接地電位に接続され、ベー
スがCPU51のデータ出力端子OUTに接続されたデ
ータ送信用のNPNトランジスタ55とを備えている。
【0046】そして、スレーブECU2においては、C
PU51のデータ入力端子INが第1端子P11に接続
されており、CPU51のモニタ端子DIRが第3端子
P13に接続されている。また更に、スレーブECU2
は、第1端子P11と第4端子P21との接続と非接続
とを切り替える第1のスイッチSW1と、第2端子P1
2をトランジスタ55のコレクタと第5端子P22との
何れか一方に接続させる第2のスイッチSW2と、第3
端子P13と第6端子P23との接続と非接続とを切り
替える第3のスイッチSW3とを備えている。そして、
上記各スイッチSW1〜SW3は、CPU51の切替端
子SELから出力される切替信号によって制御されるよ
うになっている。
【0047】尚、図1では、CPU51の切替端子SE
Lを1つのみ示しているが、その切替端子SELは、各
スイッチSW1〜SW3毎に夫々設けられている。一
方、以下の説明において、第1のスイッチSW1を図1
の「a」側にし、第2のスイッチSW2を図1の「c」
側にし、第3のスイッチSW3を図1の「c」側にする
こと、即ち、第1端子P11と第4端子P21との接続
及び第3端子P13と第6端子P23との接続を夫々遮
断すると共に、第2端子P12を第5端子P22ではな
くトランジスタ55のコレクタに接続することを、「ス
イッチSW1〜SW3をa,c側にする」という。ま
た、第1のスイッチSW1を図1の「b」側にし、第2
のスイッチSW2を図1の「c」側にし、第3のスイッ
チSW3を図1の「c」側にすること、即ち、第1端子
P11と第4端子P21とを接続すると共に、第3端子
P13と第6端子P23との接続は遮断し、更に第2端
子P12を第5端子P22ではなくトランジスタ55の
コレクタに接続することを、「スイッチSW1〜SW3
をb,c側にする」という。また更に、第1のスイッチ
SW1を図1の「b」側にし、第2のスイッチSW2を
図1の「d」側にし、第3のスイッチSW3を図1の
「d」側にすること、即ち、第1端子P11を第4端子
P21に接続し、第2端子P12を第5端子P22に接
続し、第3端子P13を第6端子P23に接続すること
を、「スイッチSW1〜SW3をb,d側にする」とい
う。
【0048】以上のような各ECU1〜3からなる本実
施形態のシリアル通信システムでは、図1のように、マ
スタECU1の送信端子P1,受信端子P2,及びクロ
ック端子P3の各々と、スレーブECU2の第1端子P
11,第2端子P12,及び第3端子P13の各々と
が、3本の信号線L1〜L3によって接続され、また、
スレーブECU2の第4端子P21,第5端子P22,
及び第6端子P23の各々と、スレーブECU3の受信
端子P31,送信端子P32,及びクロック端子P33
の各々とが、3本の信号線L11〜L13によって接続
される。そして、こうした接続により、スレーブECU
2は、マスタECU1とスレーブECU3との間に介在
して設けられることとなる。
【0049】このような本実施形態のシリアル通信シス
テムにおいて、マスタECU1とスレーブECU3とが
同期式シリアル通信を行う場合には、後述するように、
スレーブECU2のCPU51がスイッチSW1〜SW
3をb,d側にして、マスタECU1とスレーブECU
3とを接続させる。
【0050】すると、マスタECU1に設けられたCP
U5のデータ出力端子H−TXから出力される信号と同
じ論理レベルの信号が、スレーブECU3に設けられた
CPU31のデータ入力端子S−RXに入力されること
となり、また、スレーブECU3に設けられたCPU3
1のデータ出力端子S−TXから出力される信号と反対
の論理レベルの信号が、マスタECU1に設けられたC
PU5のデータ入力端子H−RXに入力されることとな
る。そして更に、スレーブECU3に設けられたCPU
31のクロック出力端子S−CLKから出力される信号
と反対の論理レベルの信号が、マスタECU1に設けら
れたCPU5のクロック入力端子H−CLKに入力され
ることとなる。
【0051】このため、マスタECU1とスレーブEC
U3とが同期式シリアル通信を行う場合には、スレーブ
ECU3のCPU31が、クロック出力端子S−CLK
からビット同期用のクロックを出力する。そして、マス
タECU1からスレーブECU3へのデータ送信は、マ
スタECU1のCPU5が、クロック入力端子H−CL
Kに入力されるスレーブECU3からのクロックに同期
して、データ出力端子H−TXから送信データを出力す
る(詳しくは、データ出力端子H−TXの出力レベルを
送信データの各ビットに応じてハイとロウとに変化させ
る)ことにより行われる。また、スレーブECU3から
マスタECU1へのデータ送信は、スレーブECU3の
CPU31が、クロック出力端子S−CLKから出力し
ているクロックに同期して、データ出力端子S−TXか
ら送信データを出力する(詳しくは、データ出力端子S
−TXの出力レベルを送信データの各ビットに応じてハ
イとロウとに変化させる)ことにより行われる。
【0052】尚、マスタECU1のCPU5は、スレー
ブECU2,3の何れとも通信を行っていない場合に
は、データ出力端子H−TXをハイレベルにして、送信
端子P1及びそれに接続された信号線L1がパッシブレ
ベルとしてのロウレベルとなるようにしている。また、
スレーブECU3のCPU31は、マスタECU1と通
信を行っていない場合には、データ出力端子S−TXを
ハイレベルにして、送信ドライバ回路35のトランジス
タ41をオンのままにしていると共に、クロック出力端
子S−CLKをロウレベルにして、クロック出力用回路
37のトランジスタ43をオフのままにしている。
【0053】また更に、本実施形態においては、スレー
ブECU3からマスタECU1へクロックを供給するよ
うにしているため、スレーブECU3のCPU31は、
受信端子P31の論理レベルが1ms以上継続してハイ
レベルになったこと(即ち、データ入力端子S−RXが
1ms以上継続してロウレベルになったこと)を検知す
ると、クロック出力端子S−CLKからのクロック出力
を開始して、マスタECU1との通信を行い、マスタE
CU1との通信が終了すると、クロックの出力を止める
ようになっている。
【0054】一方、本実施形態のシリアル通信システム
において、通信が行われていない通信停止状態の場合、
及び、マスタECU1とスレーブECU2とが非同期式
シリアル通信を行う場合には、後述するように、スレー
ブECU2のCPU51がスイッチSW1〜SW3を
a,c側にして、マスタECU1とスレーブECU3と
の接続を遮断すると共に、スレーブECU2における第
2端子P12とトランジスタ55のコレクタとが接続さ
れた状態にする。
【0055】そして、この状態においては、マスタEC
U1に設けられたCPU5のデータ出力端子H−TXか
ら出力される信号と反対の論理レベルの信号が、スレー
ブECU2に設けられたCPU51のデータ入力端子I
Nに入力されることとなり、また、スレーブECU2に
設けられたデータ送信用の上記トランジスタ55によ
り、そのスレーブECU2のCPU51のデータ出力端
子OUTから出力される信号と反対の論理レベルの信号
が、マスタECU1のCPU5のデータ入力端子H−R
Xに入力されることとなる。
【0056】このため、マスタECU1とスレーブEC
U2とが非同期式シリアル通信を行う場合、マスタEC
U1からスレーブECU2へのデータ送信は、マスタE
CU1のCPU5が、データ出力端子H−TXから送信
データを出力することにより行われ、逆に、スレーブE
CU2からマスタECU1へのデータ送信は、スレーブ
ECU2のCPU51が、データ出力端子OUTから送
信データを出力する(詳しくは、データ出力端子OUT
の出力レベルを送信データの各ビットに応じてハイとロ
ウとに変化させる)ことにより行われる。
【0057】尚、スレーブECU2のCPU51は、マ
スタECU1と通信を行っていない場合には、データ出
力端子OUTをハイレベルにして、データ送信用のトラ
ンジスタ55をオンのままにしている。次に、上記のよ
うな同期式通信と非同期式通信との切り替えが、どの様
にして行われるかについて説明する。
【0058】まず図2は、マスタECU1で実行される
通信用の処理を表すフローチャートである。尚、図2の
処理は、マスタECU1のCPU5が、両スレーブEC
U2,3のうちの何れかと通信を行う通信タイミングが
到来したときに実行するものである。また、マスタEC
U1のCPU5は、電源が供給されて動作を開始した直
後には、セレクト出力端子H−SELをロウレベルにし
ている。
【0059】図2に示すように、マスタECU1のCP
U5は、通信タイミングになると、最初のステップ(以
下単に「S」と記す)110にて、今回の通信相手が両
スレーブECU2,3の何れであるかを判定し、通信相
手がスレーブECU2であるならば、S120に進ん
で、セレクト出力端子H−SELをハイレベルにする。
すると、トランジスタ13がオンして、入力回路11の
プルアップ抵抗27によりハイレベルにされていたクロ
ック端子P3及びそれに接続された信号線L3が、ロウ
レベルに固定されることとなる。
【0060】そして、続くS130にて、データ出力端
子H−TXをロウレベルにして、送信端子P1及びそれ
に接続された信号線L1を、パッシブレベルとしてのロ
ウレベルからアクティブレベルとしてのハイレベルに
し、以後、データ出力端子H−TXとデータ入力端子H
−RXとを用いて、スレーブECU2と非同期式シリア
ル通信を行う。つまり、データ出力端子H−TXから送
信データを出力すると共に、データ入力端子H−RXか
らデータを受信する。
【0061】ここで、CPU5は、非同期式シリアル通
信を行っている最中に、S140及びS150の処理を
行う。即ち、S140では、他の処理によって強制終了
要求が発生したか否かを判定し、強制終了要求が発生し
ていなければ、S150にて、全データの通信が完了し
たか否かを判定し、全データの通信が未だ完了していな
ければ、S140に戻る。尚、強制終了要求は、例え
ば、車速が急激に変化して、スピードメータ等の計器類
を制御しているスレーブECU3に最新の車速データを
即座に送信したい、といった場合に発生される。
【0062】そして、S140で強制終了要求が発生し
たと判定するか、或いは、S150で全データの通信が
完了したと判定したならば、S160に進んで、データ
出力端子H−TXをハイレベルにする。これにより、送
信端子P1及び信号線L1がロウレベルのままとなり、
通信停止状態となる。そして更に、続くS170にて、
セレクト出力端子H−SELをロウレベルにして、トラ
ンジスタ13をオフさせ、その後、処理を終了する。
【0063】一方、上記S110にて、通信相手がスレ
ーブECU3であると判定した場合には、S180に移
行して、セレクト出力端子H−SELをロウレベルのま
まにする。このため、スレーブECU3と同期式通信を
行う場合には、通信停止状態と同様に、トランジスタ1
3がオフされたままとなる。
【0064】次に、S190にて、データ出力端子H−
TXをロウレベルにして1ms待つ。すると、送信端子
P1及び信号線L1が、パッシブレベルとしてのロウレ
ベルから、1msの間、継続してアクティブレベルとし
てのハイレベルとなる。そして、1msが経過したら、
S200に進み、データ出力端子H−TX,データ入力
端子H−RX,クロック入力端子H−CLKを用いて、
スレーブECU3と同期式シリアル通信を行う。つま
り、クロック入力端子H−CLKに入力されるクロック
に同期して、データ出力端子H−TXから送信データを
出力すると共に、データ入力端子H−RXからデータを
受信する。
【0065】そして、マスタECU1のCPU5は、ス
レーブECU3との通信を終えると、S210に進ん
で、データ出力端子H−TXをハイレベルにして1ms
待ち、その後、処理を終了する。これにより、送信端子
P1及び信号線L1がロウレベルのままとなり、通信停
止状態に戻る。
【0066】次に図3は、スレーブECU2で実行され
る処理を表すフローチャートである。尚、図3の処理
は、スレーブECU2のCPU51が動作開始直後から
繰り返し実行するものである。図3に示すように、スレ
ーブECU2のCPU51は、まずS310にて、スイ
ッチSW1〜SW3をa,c側にして、マスタECU1
とスレーブECU3との接続を遮断する。そして、続く
S320にて、データ入力端子INがハイレベルになっ
たか否かを判定し、データ入力端子INがハイレベルで
なければ(即ちロウレベルのままであれば)、S310
に戻る。
【0067】これに対して、上記S320でデータ入力
端子INがハイレベルになったと肯定判定した場合に
は、S330に進んで、モニタ端子DIRがハイレベル
であるか否かを判定する。そして、このS330でモニ
タ端子DIRがハイレベルではないと判定した場合、即
ち、マスタECU1の通信動作開始に伴ってデータ入力
端子IN(延いては信号線L1)がハイレベルになった
ときに、モニタ端子DIR(延いては信号線L3)がロ
ウレベルであったならば、データ出力端子OUTとデー
タ入力端子INとを用いて、マスタECU1と非同期式
シリアル通信を行う。つまり、データ出力端子OUTか
ら送信データを出力すると共に、データ入力端子INか
らデータを受信する。
【0068】ここで、スレーブECU2のCPU51
は、マスタECU1と非同期式シリアル通信を行ってい
る最中に、S340及びS350の処理を行う。即ち、
S340では、モニタ端子DIRがハイレベルに変化し
たか否かを判定し、モニタ端子DIRがハイレベルにな
っていなければ、S350にて、全データの通信が完了
したか否かを判定し、全データの通信が未だ完了してい
なければ、S340に戻る。
【0069】そして、S340でモニタ端子DIRがハ
イレベルに変化したと判定するか、或いは、S350で
全データの通信が完了したと判定したならば、S310
に戻る。一方、上記S330にて、モニタ端子DIRが
ハイレベルであると判定した場合、即ち、マスタECU
1の通信動作開始に伴ってデータ入力端子IN(延いて
は信号線L1)がハイレベルになったときに、モニタ端
子DIR(延いては信号線L3)がハイレベルであった
ならば、S360に移行して、スイッチSW1〜SW3
をb,c側にする。
【0070】そして、続くS370にて、上記S320
で肯定判定してからデータ入力端子INが1ms以上継
続してハイレベルのままであるか否かを判定し、データ
入力端子INがハイレベルである継続時間が1ms未満
であった場合には、S310に戻って、スイッチSW1
〜SW3をa,c側の初期状態に戻す。
【0071】これに対し、上記S370にて、データ入
力端子INが1ms以上継続してハイレベルのままであ
ると判定した場合には、S380に進み、スイッチSW
1〜SW3をb,d側にして、マスタECU1とスレー
ブECU3とを完全に接続させる。
【0072】そして、続くS390にて、データ入力端
子INがロウレベルである状態が1ms以上継続するま
で待ち、データ入力端子INが1ms以上ロウレベルに
なったならば、マスタECU1とスレーブECU3との
通信が終了したと判断して、S310に戻る。これによ
り、スイッチSW1〜SW3はa,c側の初期状態に戻
ることとなる。
【0073】このような図3の処理をCPU51が実行
することにより、スレーブECU2は、図4のように状
態が遷移することとなる。即ち、まず、各ECU1〜3
に電源が投入されて、それらが動作を開始した直後に
は、マスタECU1がデータを出力する信号線L1がロ
ウレベルであり、CPU51のデータ入力端子INはロ
ウレベルのままとなるため、スレーブECU2は、スイ
ッチSW1〜SW3をa,c側にし且つマスタECU1
との通信を行っていない初期状態としての状態Aとな
る。つまり、この状態Aは、図3のS320で否定判定
され続けて、S310によりスイッチSW1〜SW3を
a,c側にし続けている状態である。
【0074】そして、この状態Aにおいて、CPU51
のデータ入力端子INがロウレベルからハイレベルとな
り、しかも、そのときにモニタ端子DIRがロウレベル
であったならば、図3のS320で肯定判定されると共
に、S330で否定判定されるため、スレーブECU2
は、スイッチSW1〜SW3をa,c側にした状態でマ
スタECU1と非同期式通信を行う状態Bとなる。尚、
この状態Bにおいて、CPU51のデータ入力端子IN
のレベルは、マスタECU1から信号線L1を介して送
信されて来るデータに応じて、ハイとロウとに変化する
こととなる。
【0075】よって、マスタECU1のCPU5が、ス
レーブECU2との通信を開始するために、図2のS1
20及びS130により、セレクト出力端子H−SEL
をハイレベルにしてからデータ出力端子H−TXをロウ
レベルにすると、クロック線としての信号線L3及びC
PU51のモニタ端子DIRがロウレベルになった状態
で、信号線L1及びCPU51のデータ入力端子INが
ロウレベルからハイレベルに変化することとなるため、
スレーブECU2が状態Bとなって、マスタECU1と
スレーブECU2との非同期式通信が実施されることと
なる。
【0076】そして、スレーブECU2は、マスタEC
U1との通信中にCPU51のモニタ端子DIRがロウ
レベルからハイレベルになると、状態Bから状態Aに戻
って、マスタECU1との通信を中断することとなる。
つまり、マスタECU1との通信中に図3のS340で
肯定判定されると、S310へ戻るからである。
【0077】また、スレーブECU2は、マスタECU
1との通信が正常に完了した場合にも、状態Bから状態
Aに戻る。つまり、図3のS350で肯定判定された場
合にも、S310に戻るからである。一方、スレーブE
CU2は、状態Aにおいて、CPU51のデータ入力端
子INがロウレベルからハイレベルとなり、しかも、そ
のときにモニタ端子DIRがハイレベルであったなら
ば、図3のS320で肯定判定されると共に、S330
で肯定判定されるため、スイッチSW1〜SW3をb,
c側にした状態Cとなる。尚、この状態Cは、マスタE
CU1とスレーブECU3との通信が開始されるのを待
つ状態(ECU3通信待ち状態)である。
【0078】そして、スレーブECU2は、この状態C
にて、CPU51のデータ入力端子INがハイレベルと
なっている継続時間を計測し、当該状態Cになってから
1ms未満でCPU51のデータ入力端子INがロウレ
ベルに戻ったならば、状態Aに戻る。つまり、図3のS
330で肯定判定されると、S360によりスイッチS
W1〜SW3がb,c側にされて、S370の判定が行
われ、そのS370で否定判定されると、S310に戻
るからである。
【0079】これに対して、スレーブECU2は、状態
Cになってから、CPU51のデータ入力端子INが1
ms以上継続してハイレベルのままであると、スイッチ
SW1〜SW3をb,d側にした状態Dとなる。これ
は、図3のS370で肯定判定されて、S380により
スイッチSW1〜SW3がb,d側に設定されるからで
ある。
【0080】そして、この状態Dにて、CPU51のデ
ータ入力端子INがロウレベルになると、スイッチSW
1〜SW3をb,d側にしたままでCPU51のデータ
入力端子INがロウレベルとなっている継続時間を計測
する状態Eとなり、データ入力端子INがロウレベルと
なっている継続時間が1ms未満であれば、状態Dに戻
ることとなる。また、状態Eにて、CPU51のデータ
入力端子INがロウレベルである継続時間が1msに達
すると、状態Aに戻ることとなる。
【0081】つまり、スレーブECU2は、スイッチS
W1〜SW3をb,d側にしたならば、CPU51のデ
ータ入力端子INが1ms継続してロウレベルとなるま
での間は、そのデータ入力端子INの論理レベルに応じ
て状態D又は状態Eとなる。そして、CPU51のデー
タ入力端子INが1ms継続してロウレベルとなった
ら、スイッチSW1〜SW3をa,c側にする状態Aに
戻ることとなる。
【0082】尚、状態Eは、図3のS390にて、デー
タ入力端子INがロウレベルである状態が1ms以上継
続するまで待っている状態である。このため、マスタE
CU1のCPU5が、スレーブECU3との通信を開始
するために、図2のS180及びS190により、セレ
クト出力端子H−SELをロウレベルにした状態でデー
タ出力端子H−TXを1ms継続してロウレベルにする
と、クロック線としての信号線L3及びCPU51のモ
ニタ端子DIRがハイレベルになった状態で、信号線L
1及びCPU51のデータ入力端子INがロウレベルか
らハイレベルに変化すると共に、信号線L1及びCPU
51のデータ入力端子INが1ms継続してハイレベル
となるため、スレーブECU2が状態A→状態C→状態
Dと遷移する。
【0083】そして、スレーブECU2が状態Dになる
ことで、マスタECU1とスレーブECU3とが接続さ
れて、マスタECU1とスレーブECU3との同期式通
信が可能となり、以後、スレーブECU2は、CPU5
1のデータ入力端子INのレベル、即ち、マスタECU
1から信号線L1を介してスレーブECU3へ送信され
るデータの論理レベルに応じて、状態D又は状態Eとな
る。
【0084】その後、マスタECU1とスレーブECU
3との通信が終了して、マスタECU1のCPU5が、
図2のS210によりデータ出力端子H−TXを1ms
継続してハイレベルにすると、信号線L1及びCPU5
1のデータ入力端子INが1ms以上継続してロウレベ
ルとなるため、スレーブECU2は、状態Eから状態A
に戻って、マスタECU1とスレーブECU3との接続
を遮断することとなる。
【0085】尚、本実施形態において、状態Cを設ける
ことにより、スレーブECU2が状態Aから状態Dへ遷
移するまでに1ms待つようにしているのは、信号線L
1のレベルがノイズの影響によって変動した場合に、ス
レーブECU2が誤って状態Dに遷移してしまわないよ
うにするためである。
【0086】次に、以上のような本実施形態のシリアル
通信システムの通信動作について、図5を用いて説明す
る。まず、マスタECU1は、スレーブECU2との非
同期式通信を開始する場合には、図5の時刻t1と時刻
t2に示すように、当該マスタECU1に接続された3
本の信号線L1〜L3のうち、スレーブECU2との非
同期式通信に用いられない信号線L3をロウレベルにし
た後、データ出力用の信号線L1をロウレベルからハイ
レベルに変化させる。尚、この動作は、図2のS120
及びS130の処理によるものである。
【0087】すると、スレーブECU2が状態Aから状
態Bに遷移して、図5の時刻t2〜t3に示すように、
マスタECU1とスレーブECU2とが、信号線L1と
信号線L2とを用いて非同期式通信を行うこととなる。
尚、マスタECU1とスレーブECU2との通信中にお
いて、スレーブECU2の第2端子P12,信号線L
2,及びマスタECU1の受信端子P2のレベルは、ス
レーブECU2からマスタECU1への送信データに応
じて変化することとなる。
【0088】ここで、マスタECU1のCPU5におい
て、スレーブECU2との通信中に前述した強制終了要
求が発生し、図5の時刻t3に示す如く、信号線L1が
ロウレベルのままになると共に、信号線L3がロウレベ
ルからハイレベルに変化したとする。尚、この動作は、
図2のS140で肯定判定された場合のS160及びS
170の処理によるものである。
【0089】すると、スレーブECU2は、信号線L3
がハイレベルになったことに伴い状態Bから状態Aに戻
って、マスタECU1との通信を中断することとなる。
その後、マスタECU1は、スレーブECU3との同期
式通信を開始する場合には、図5の時刻t4に示すよう
に、信号線L3をハイレベルにしたままで、データ出力
用の信号線L1をロウレベルからハイレベルに変化さ
せ、この状態を1msの間続ける。尚、この動作は、図
2のS180及びS190の処理によるものである。
【0090】すると、スレーブECU2は、信号線L1
がハイレベルに変化した時刻t4で、状態Aから状態C
に遷移して、信号線L1と信号線L11とをスイッチS
W1により接続させ、更にその時刻t4から1msが経
過した時に、状態Cから状態Dに遷移して、スイッチS
W1〜SW3によりマスタECU1とスレーブECU3
とを完全に接続させる。
【0091】また、スレーブECU3では、CPU31
が、時刻t4から1msが経過した時に、信号線L11
に接続された受信端子P31の論理レベルが1ms以上
継続してハイレベルになったと判断して、クロック出力
端子S−CLKからのクロック出力を開始するが、この
時点で、信号線L3と信号線L13とがスレーブECU
2のスイッチSW3により接続されているため、そのC
PU31のクロック出力端子S−CLKから出力される
クロックは、スレーブECU3のクロック端子P33か
ら、信号線L13,スレーブECU2のスイッチSW
3,及び信号線L3を経由して、マスタECU1のクロ
ック端子P3に供給される。
【0092】そして、マスタECU1は、このようにし
てスレーブECU3から供給されるクロックに同期し
て、そのスレーブECU3と通信を行う。尚、マスタE
CU1とスレーブECU3との通信中において、スレー
ブECU2は、前述したように、マスタECU1から信
号線L1を介してスレーブECU3へ送信されるデータ
の論理レベルに応じて、状態D又は状態Eとなる。ま
た、スレーブECU3の送信端子P32,信号線L1
2,信号線L2,及びマスタECU1の受信端子P2の
レベルは、スレーブECU3からマスタECU1への送
信データに応じて変化することとなる。
【0093】その後、マスタECU1とスレーブECU
3との通信が終了すると、信号線L1が1ms以上継続
してロウレベルとなる。尚、これは、図2のS210の
処理によるものである。また、マスタECU1とスレー
ブECU3との通信が終了すると、前述したように、ス
レーブECU3はクロックの出力を止めるため、信号線
L3はハイレベルのままとなる。
【0094】すると、図5の時刻t5に示すように、ス
レーブECU2が状態Eから状態Aに戻ることとなる。
尚、図5における時刻t3と時刻t4との間の期間に例
示しているように、信号線L1のレベルがノイズにより
ハイレベルに変化して、スレーブECU2が状態Aから
状態Cに遷移しても、その信号線L1がハイレベルとな
る時間が1ms未満であれば、スレーブECU2は、状
態Dに遷移することなく、状態Cから状態Aに戻ること
となる。
【0095】そして、マスタECU1が再びスレーブE
CU2と通信を行う場合には、図5の時刻t6と時刻t
7に示すように、信号線L3をロウレベルにした後、信
号線L1をロウレベルからハイレベルに変化させる。す
ると、スレーブECU2が状態Aから状態Bに遷移し
て、マスタECU1とスレーブECU2との通信が行わ
れ、両ECU1,2の通信が正常に終了すると、図5の
時刻t8に示すように、信号線L1がロウレベルのまま
になると共に、信号線L3がロウレベルからハイレベル
に戻ることとなる。尚、この信号線L1,L3のレベル
操作は、図2のS150で肯定判定された場合のS16
0及びS170の処理によるものである。
【0096】以上のように、本実施形態のシリアル通信
システムでは、マスタECU1と、そのマスタECU1
と同期式通信を行うスレーブECU3との間に、マスタ
ECU1と非同期式通信を行うスレーブECU2を設け
るようにしている。そして、マスタECU1が、同期式
通信用の伝送路を成す3本の信号線L1〜L3のうち、
スレーブECU2との非同期式通信に用いられないクロ
ック線としての信号線L3のレベルを操作し、それに応
じて、スレーブECU2が、マスタECU1とスレーブ
ECU3との接続と非接続とを切り替えることにより、
マスタECU1とスレーブECU3との同期式通信と、
マスタECU1とスレーブECU2との非同期式通信と
が、択一的に行われるようにしている。
【0097】即ち、マスタECU1は、スレーブECU
2との非同期式通信を開始する場合には、データを出力
するデータ線としての信号線L1をロウレベルからアク
ティブレベルとしてのハイレベルに変化させる前に、信
号線L3をロウレベルにしておき、スレーブECU3と
の同期式通信を開始する場合には、信号線L1をロウレ
ベルからアクティブレベルとしてのハイレベルに変化さ
せる前に、信号線L3をハイレベルにしておくことによ
り、スレーブECU2に当該マスタECU1の通信相手
を知らせるようにしている。
【0098】そして、スレーブECU2は、動作開始直
後からスイッチSW1〜SW3によりマスタECU1と
スレーブECU3との接続を遮断すると共に、両ECU
1,3の接続を遮断しており且つマスタECU1と通信
を行っていないときに、信号線L1,L3の各レベルを
監視して、マスタECU1の通信動作開始に伴い信号線
L1がロウレベルからハイレベルになった場合の信号線
L3のレベルに基づき、信号線L3がロウレベルであれ
ば、マスタECU1の通信相手が当該スレーブECU2
であると判定し、逆に信号線L3がハイレベルであれ
ば、マスタECU1の通信相手がスレーブECU3であ
ると判定するようにしている。
【0099】そして更に、スレーブECU2は、マスタ
ECU1の通信相手が当該スレーブECU2であると判
定した場合には、マスタECU1とスレーブECU3と
の接続を遮断させた状態で、マスタECU1と非同期式
通信を行い、マスタECU1の通信相手がスレーブEC
U3であると判定した場合には、信号線L1のレベルに
基づきマスタECU1とスレーブECU3との通信が終
了したと判定するまでの間、スイッチSW1〜SW3に
よりマスタECU1とスレーブECU3とを接続させ
て、マスタECU1とスレーブECU3との同期式通信
が可能となるようにしている。
【0100】このような本実施形態のシリアル通信シス
テムによれば、通信調停用の余分な信号線を追加するこ
となく、マスタECU1の通信相手を両スレーブECU
2,3の何れかに切り替えることができる。そして更
に、スレーブECU3をシステムから削除する場合に
は、そのスレーブECU3を取り去るだけで良く、ま
た、スレーブECU2を削除する場合には、マスタEC
U1とスレーブECU3とを3本の信号線L1〜L3で
直接接続すれば、その両ECU1,3間での同期式通信
が依然として成立するため、システム構成変更に柔軟に
対応することができる。
【0101】また、本実施形態のシリアル通信システム
では、スレーブECU2が、マスタECU1との通信中
に信号線L3がロウレベルからハイレベルに変化した場
合には、マスタECU1との通信を中断して、初期状態
としての状態Aに戻るように構成されている。
【0102】よって、マスタECU1は、スレーブEC
U2との非同期式通信を開始してから、その通信が正常
終了するまでの間に、よりリアルタイム性の高いデータ
転送が要求されるスレーブECU3と通信したい事態が
発生した場合、スレーブECU3との通信を速やかに開
始することができ、非常に有利である。
【0103】具体的に説明すると、本実施形態におい
て、スレーブECU2は、車両が走行を開始してから車
速が所定値以上となった場合にマスタECU1から送信
されて来るデータに応じて、自動ドアロックを行う。ま
た、スレーブECU3は、マスタECU1から送信され
る車速やエンジン回転数等のデータに基づき、スピード
メータやタコメータ等の表示を制御している。
【0104】そして、マスタECU1は、車速やエンジ
ン回転数が安定している場合には、スレーブECU3と
の通信間隔を長くして、その合間にスレーブECU2と
の非同期式通信を行い、また、車両の加速時や減速時に
はスレーブECU3との通信間隔を短くして、スピード
メータやタコメータがリアルタイムに動作しているよう
に見えるようにしている。
【0105】ここで、マスタECU1がスレーブECU
2と通信している最中に、車両が急加速或いは急減速し
た場合、スレーブECU2との通信が正常終了するまで
待っていたのでは、メータの表示が遅れてしまい好まし
くない。そこで、本実施形態のシリアル通信システムで
は、マスタECU1がスレーブECU2と通信中にスレ
ーブECU3と通信したい場合には、スレーブECU2
に通信動作を強制終了させて、スレーブECU3との通
信を開始できるようにしており、このため、より高いリ
アルタイム性が要求されるデータを、速やかに転送する
ことができるようになる。
【0106】尚、上記実施形態においては、信号線L3
が、特定の信号線に相当しており、スレーブECU2に
設けられたスイッチSW1〜SW3が、接続切替手段に
相当している。そして、スレーブECU2で実行される
図3の処理のうち、S320及びS330の処理が、判
定手段に相当している。また、マスタECU1に設けら
れたトランジスタ13が、請求項7に記載の出力回路に
相当し、上記実施形態では、信号線L3のレベルをロウ
レベルに固定するものとなっている。
【0107】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態のシリアル通信システム
では、スレーブECU3からマスタECU1へビット同
期用のクロックを供給するようになっていたが、マスタ
ECU1からスレーブECU3へクロックを供給するよ
うにしても良い。そして、この場合、CPU5のクロッ
ク入力端子H−CLKを出力端子に変更して、その出力
端子から出力されるクロックが、スレーブECU3へと
出力されるようにCPU5の周辺回路を変更すれば良
い。
【0108】また、上記実施形態のシリアル通信システ
ムは、マスタECU1と各スレーブECU2,3とが、
全二重方式で双方向に通信するものであったが、本発明
は、半二重方式での双方向通信や、マスタECU1から
各スレーブECU2,3への単方向通信のシステムであ
っても同様に適用することができる。
【0109】例えば、マスタECU1からの単方向通信
の場合には、図1のハードウエア構成において、マスタ
ECU1の入力回路9及び受信端子P2と、スレーブE
CU2の第2端子P12,スイッチSW2,トランジス
タ55,及び第5端子P22と、スレーブECU3の送
信端子P32及び送信ドライバ回路35と、信号線L2
及び信号線L12とを、削除すれば良い。
【0110】また例えば、半二重方式の場合、ハードウ
エア面は図1の構成を下記(1−1)〜(1−4)のよ
うに変更すれば良い。 (1−1):マスタECU1については、受信端子P2
を削除すると共に、送信端子P1の論理レベルがCPU
5のデータ入力端子H−RXに入力されるようにする。
つまり、送信端子P1が送受信端子として用いられるよ
うにする。
【0111】(1−2):スレーブECU2について
は、第2端子P12,スイッチSW2,及び第5端子P
22を削除すると共に、トランジスタ55に代わる送信
ドライバ回路により、CPU51のデータ出力端子OU
Tから出力されるデータに応じて、第1端子P1のレベ
ルをハイとロウとに変化させることができるようにす
る。つまり、第1端子P11がマスタECU1との非同
期式通信における送受信端子として用いられるようにす
る。
【0112】(1−3):スレーブECU3について
は、送信端子P32を削除すると共に、送信ドライバ回
路35に代わる送信ドライバ回路により、CPU31の
データ出力端子S−TXから出力されるデータに応じ
て、受信端子P31のレベルをハイとロウとに変化させ
ることができるようにする。つまり、受信端子P31が
マスタECU1との同期式通信における送受信端子とし
て用いられるようにする。
【0113】(1−4):システム全体では、信号線L
2と信号線L12とを削除する。一方、上記実施形態の
シリアル通信システムでは、マスタECU1とスレーブ
ECU3とでクロックを共有するための信号線(クロッ
ク線)L3を、マスタECU1との通信相手を切り替え
るための特定の信号線として用いたが、他の信号線を、
特定の信号線として用いるようにしても良い。
【0114】具体的に説明すると、上記実施形態のシリ
アル通信システムは、図6のように変形することも可能
である。即ち、図6のシリアル通信システムは、図1の
シリアル通信システムと比較して、下記(2−1)及び
(2−2)の点が異なっている。
【0115】(2−1):マスタECU1においては、
トランジスタ13のコレクタが、クロック端子P3では
なく、受信端子P2に接続されている。そして、CPU
5は、スレーブECU2との非同期式通信を行う場合、
クロック入力端子H−CLKを、スレーブECU2から
のデータを入力するためのデータ入力端子(RX)とし
て用いる。
【0116】(2−2):スレーブECU2において
は、CPU51のモニタ端子DIRが、第3端子P13
ではなく、第2端子P12に接続されている。そして、
トランジスタ55のコレクタが、スイッチSW3の図1
における「c」の接点に接続されている。つまり、スイ
ッチSW3を図1の「c」側にした場合に、トランジス
タ55のコレクタが第3端子P13と接続されるように
なっている。
【0117】つまり、図6の構成では、マスタECU1
とスレーブECU2とが、信号線L1と信号線L3を用
いて非同期式通信を行うこととなり、その非同期式通信
に用いられない信号線L2が、マスタECU1との通信
相手を切り替えるための特定の信号線として用いられる
こととなる。
【0118】一方更に、各ECU1〜3の役割は前述し
たものに限らず、本発明は、他の様々な機能を実現する
ための3つの装置からなるシリアル通信システムに対し
ても、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のシリアル通信システムを表す構成
図である。
【図2】 マスタ装置としてのマスタECU1で実行さ
れる処理を表すフローチャートである。
【図3】 第2スレーブ装置としてのスレーブECU2
で実行される処理を表すフローチャートである。
【図4】 スレーブECU2の状態遷移図である。
【図5】 実施形態のシリアル通信システムにおける通
信動作を表すタイムチャートである。
【図6】 他の実施形態のシリアル通信システムを表す
構成図である。
【図7】 同期式と非同期式とが混在したシリアル通信
システムの従来の構成例を表すブロック図である。
【符号の説明】
1…マスタECU(マスタ装置)、2…スレーブECU
(第2のスレーブ装置)、3…スレーブECU(第1の
スレーブ装置)、5,31,51…CPU(マイクロコ
ンピュータ)、H−TX,S−TX,OUT…データ出
力端子、H−RX,S−RX,IN…データ入力端子、
H−CLK…クロック入力端子、H−SEL…セレクト
出力端子、S−CLK…クロック出力端子、DIR…モ
ニタ端子、SEL…切替端子、7,35…送信ドライバ
回路、9,11,33…入力回路、37…クロック出力
用回路、SW1,SW2,SW3…スイッチ、13,3
9,41,43,55…NPNトランジスタ、15…P
NPトランジスタ、17,23…ダイオード、19,2
5…入力保護抵抗、21,27…プルアップ抵抗、3
8,53…プルダウン抵抗、L1〜L3,L11〜L1
3…信号線、P1,P32…送信端子、P2,P31…
受信端子、P3,P33…クロック端子、P11…第1
端子、P12…第2端子、P13…第3端子、P21…
第4端子、P22…第5端子、P23…第6端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/10 H04L 13/00 307C 5K047 25/38 309C Fターム(参考) 5B077 AA41 FF12 MM01 MM02 NN02 5K029 CC01 DD02 DD13 EE06 EE07 5K032 AA04 AA09 CC01 CC13 DA01 DA03 DA13 DA14 5K033 AA04 AA09 CB01 CB15 DA01 DA03 DA11 DA13 5K034 AA12 AA20 DD02 GG06 HH04 KK05 KK06 KK13 LL01 LL02 LL09 PP01 PP03 5K047 AA15 CC01 GG03 JJ03 LL08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタ装置と、該マスタ装置と複数の信
    号線を介して接続され、その複数の信号線を用いて前記
    マスタ装置と同期式シリアル通信を行う第1スレーブ装
    置と、前記マスタ装置と前記第1スレーブ装置との間に
    介在して設けられ、前記複数の信号線の何れかを用いて
    前記マスタ装置と非同期式シリアル通信を行う第2スレ
    ーブ装置と、からなるシリアル通信システムであって、 前記マスタ装置が、前記複数の信号線のうち、前記第2
    スレーブ装置との非同期式シリアル通信に用いられない
    特定の信号線のレベルを操作し、それに応じて、前記第
    2スレーブ装置が、前記マスタ装置と前記第1スレーブ
    装置との接続と非接続とを切り替えることにより、前記
    マスタ装置と前記第1スレーブ装置との間の同期式シリ
    アル通信と、前記マスタ装置と前記第2スレーブ装置と
    の間の非同期式シリアル通信とが択一的に行われるよう
    に構成されていること、 を特徴とするシリアル通信システム。
  2. 【請求項2】 マスタ装置と、該マスタ装置と複数の信
    号線を介して接続され、その複数の信号線を用いて前記
    マスタ装置と同期式シリアル通信を行う第1スレーブ装
    置と、前記マスタ装置と前記第1スレーブ装置との間に
    介在して設けられ、前記複数の信号線の何れかを用いて
    前記マスタ装置と非同期式シリアル通信を行う第2スレ
    ーブ装置と、からなるシリアル通信システムであって、 前記第2スレーブ装置が、 前記マスタ装置と前記第1スレーブ装置との接続と非接
    続とを切り替えるための接続切替手段と、 当該第2スレーブ装置と前記マスタ装置とを結ぶ前記複
    数の信号線のうち、前記マスタ装置がデータを出力する
    データ線と、前記マスタ装置との非同期式シリアル通信
    に用いられない特定の信号線との各レベルを監視して、
    前記マスタ装置の通信動作開始に伴い前記データ線のレ
    ベルがパッシブレベルからアクティブレベルになった場
    合の前記特定の信号線のレベルに基づき、前記マスタ装
    置の通信相手が当該第2スレーブ装置と前記第1スレー
    ブ装置との何れであるかを判定する判定手段と、 を備えると共に、前記判定手段により前記マスタ装置の
    通信相手が当該第2スレーブ装置であると判定された場
    合には、前記接続切替手段により前記マスタ装置と前記
    第1スレーブ装置との接続を遮断させた状態で、前記マ
    スタ装置と非同期式シリアル通信を行い、前記判定手段
    により前記マスタ装置の通信相手が前記第1スレーブ装
    置であると判定された場合には、前記データ線のレベル
    に基づき前記マスタ装置と前記第1スレーブ装置との通
    信が終了したと判定するまでの間、前記接続切替手段に
    より前記マスタ装置と前記第1スレーブ装置とを接続さ
    せて、前記マスタ装置と前記第1スレーブ装置との同期
    式シリアル通信を可能にするように構成されており、 前記マスタ装置が、 前記データ線と前記特定の信号線とのレベルを操作する
    ことにより、通信相手を前記第1スレーブ装置と前記第
    2スレーブ装置との何れかに切り替えること、 を特徴とするシリアル通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシリアル通信システム
    において、 前記第2スレーブ装置は、前記マスタ装置との通信中
    に、前記特定の信号線のレベルが変化した場合には、前
    記マスタ装置との通信を中断するように構成されている
    こと、 を特徴とするシリアル通信システム。
  4. 【請求項4】 マスタ装置と、該マスタ装置と複数の信
    号線を介して接続され、その複数の信号線を用いて前記
    マスタ装置と同期式シリアル通信を行うスレーブ装置
    と、を備えたシリアル通信システムにおいて、前記マス
    タ装置と前記スレーブ装置との間に介在して設けられ、
    前記複数の信号線の何れかを用いて前記マスタ装置と非
    同期式シリアル通信を行う第2スレーブ装置としての通
    信装置であって、 前記マスタ装置と前記スレーブ装置との接続と非接続と
    を切り替えるための接続切替手段と、 該接続切替手段により前記マスタ装置と前記スレーブ装
    置との接続が遮断されており、且つ、当該通信装置が前
    記マスタ装置と通信を行っていないときに、当該通信装
    置と前記マスタ装置とを結ぶ前記複数の信号線のうち、
    前記マスタ装置がデータを出力するデータ線と、前記マ
    スタ装置との非同期式シリアル通信に用いられない特定
    の信号線との各レベルを監視して、前記マスタ装置の通
    信動作開始に伴い前記データ線のレベルがパッシブレベ
    ルからアクティブレベルになった場合の前記特定の信号
    線のレベルに基づき、前記マスタ装置の通信相手が当該
    通信装置と前記スレーブ装置との何れであるかを判定す
    る判定手段とを備え、 動作開始直後から前記接続切替手段により前記マスタ装
    置と前記スレーブ装置との接続を遮断させると共に、前
    記判定手段により前記マスタ装置の通信相手が当該通信
    装置であると判定されると、前記接続切替手段により前
    記マスタ装置と前記スレーブ装置との接続を遮断させた
    状態で、前記マスタ装置と非同期式シリアル通信を行
    い、前記判定手段により前記マスタ装置の通信相手が前
    記スレーブ装置であると判定されると、前記データ線の
    レベルに基づき前記マスタ装置と前記スレーブ装置との
    通信が終了したと判定するまでの間、前記接続切替手段
    により前記マスタ装置と前記スレーブ装置とを接続させ
    て、前記マスタ装置と前記スレーブ装置との同期式シリ
    アル通信を可能にするように構成されていること、 を特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の通信装置において、 当該通信装置は、前記マスタ装置との通信中に、前記特
    定の信号線のレベルが変化した場合には、前記マスタ装
    置との通信を中断するように構成されていること、 を特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のシリアル通信システム
    において、前記マスタ装置として用いられる通信装置で
    あって、 前記第2スレーブ装置との非同期式シリアル通信を開始
    する場合には、前記複数の信号線のうち、当該通信装置
    がデータを出力するデータ線をパッシブレベルからアク
    ティブレベルに変化させる前に、前記第2スレーブ装置
    との非同期式シリアル通信に用いられない特定の信号線
    のレベルを、ハイとロウとのうちの一方のレベルにして
    おき、前記第1スレーブ装置との同期式シリアル通信を
    開始する場合には、前記データ線をパッシブレベルから
    アクティブレベルに変化させる前に、前記特定の信号線
    のレベルを、ハイとロウとのうちの他方のレベルにして
    おくことにより、前記第2スレーブ装置に当該通信装置
    の通信相手を知らせるように構成されていること、 を特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2に記載のシリアル
    通信システムにおいて、前記マスタ装置として用いられ
    る通信装置であって、 前記複数の信号線のうち、前記第2スレーブ装置との非
    同期式シリアル通信に用いられない特定の信号線のレベ
    ルを、ハイとロウとの何れかに固定することが可能な出
    力回路を備えていること、 を特徴とする通信装置。
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