JP2013237375A - ドア開閉機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で動作の確実なプラットホームドアを提供する。
【解決手段】通路520を開閉するドア開閉機構10において、前記通路を閉止する閉止位置と開放する開放位置を回転して移動する扉100と、前記扉を回転させる駆動部14と、前記通路に設置され、前記駆動部が設けられて前記駆動部により回転する前記扉を保持し、前記開放位置に移動される前記扉を収納する戸袋300と、前記扉の回転の中心を挟んで当該扉と反対方向に、当該扉との回転モーメントのバランスを取るためのバランサー150と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、通路を開閉自在にするドア開閉機構に関する。
近年、駅のプラットホームでは、列車に乗降する旅客の安全性を高めるため、プラットホームドアの設置が進んでいる。プラットホームドアは、列車に対し一列の防護壁を形成するように、ホームの縁に沿って並べられ、内部に開閉自在なドア機構を備えるものである。このドアをホームに入ってきた電車が停止するまでは閉めておき、停車後にはじめて開放するようにして、プラットホームで列車を待つ乗客が、入ってきた列車に巻きこまれる事故を防止する。
ドアの開閉機構としては、左右に開閉するスライド方式が一般的であるが、スライド方式の扉は、構造も複雑なのでコストが高く、例えば積雪や凍結による動作不良を起こしやすく、メンテナンスが大変であるという欠点を持っている。
スライド方式に対して、回転方式の扉も提案されている。扇型形状の扉が、戸袋に上端を回転中心として約90度回転して、開放位置と閉止位置を移動するようになっている(特許文献1)。
特開平6−127369号公報
プラットホームドア以外にも、開閉自在なドア装置は、ビル内部への入場あるいは特定の領域へ入退場を制限するゲート手段として利用が広がっている。このような開閉自在なドア装置をより普及させるためには、簡単な構成で動作の確実なドア開閉機構が求められる。
本願発明は、上記課題に鑑み、簡単な構成で動作の確実なドア開閉機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、通路を開閉するドア開閉機構において、前記通路を閉止する閉止位置と開放する開放位置を回転して移動する扉と、前記扉を回転させる駆動部と、前記通路に設置され、前記駆動部が設けられ前記駆動部により回転する前記扉を保持し、前記開放位置に移動される前記扉を収納する戸袋と、前記扉の回転の中心を挟んで当該扉と反対方向に、当該扉との回転モーメントのバランスを取るためのバランサーと、を備えるものである。
本発明によれば、簡単な構成で動作の確実なドア開閉機構を提供することができる。
プラットホームドアの開閉動作の概略を示す図である。 ホームドア10の電気制御の概略を示すブロック図である。 扉100の駆動原理を説明するための図である。 閉止位置での扉100等の位置を示す図である。 開放位置での扉100等の位置を示す図である。 右側のホームドア10の扉100回りと戸袋300の形状を示す斜視図である。 駆動ユニット200の詳細を説明するための図である。 ウォームホイールとして通常の円形形状のものを適用した例を示す図である。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態では、ドア開閉機構を、プラットホームドアに適用した例を説明する。なお、本明細書においては、説明の便宜上、前後(奥行方向)及び左右(幅方向)を、図1で示すような方向と規定する。
図1は、プラットホームドアの開閉動作の概略を示す図である。図1(A)は、列車が到着する前で、扉が閉止された状態を示す図である。図1(B)は、列車が到着した後で、扉が開放された状態を示す図である。
プラットホームドアU1(以下では、ホームドアと略す)は、通路520の右半分を閉止するホームドア10と左半分を閉止するホームドア10Lの1対から構成される。この1対のホームドアが、プラットホームに沿って、並べられて設置される。なお、以下で、左右のホームドアは、通路520を挟んで左右対称に構成されるので、ホームドアの構成部材の符号に関して番号は同一にし、左のホームドアの各部材について末尾に「L」を付して区別する。
向かって右側のホームドア10は、通路520を閉止する閉止位置と開放する開放位置を回転して移動する扉100と、扉100を収納する戸袋300と、扉100と一体的に回転するよう設けられるアーム160と、アーム160の先端に設けられる表示部20と、半円状の保護プレート330を有する。アーム160は、扉100の回転中心近傍から扉100と反対方向に伸びるように設けられる。戸袋300内部には、扉100とアーム160と表示部20を回転させるための駆動部が設けられる。
保護プレート330は、戸袋300の上部に、アーム160の回転方向に沿うように設けられる。アーム160と表示部20が回転する際に、アーム160と表示部20に乗降客の衣服等が巻き込まれないようにするためのものである。扉100とアーム160と表示部20は、通路開放時には、回転中心240を中心にして、矢印で示すように、反時計方向に回転する。
向かって左側のホームドア10Lは、前述のように右側のホームドア10と左右対称の構造になっている。ホームドア10Lは、扉100Lと、戸袋300Lと、アーム160L、表示部20L、保護プレート330L等を有する。通路開放時には、扉100Lとアーム160Lが矢印で示すように時計方向に回転する。
そして、ホームドア10の右端には、右隣の組のホームドア10Lが配置されて、ホームドア10Lの左端には、左隣の組のホームドア10が配置される。このようにして、ホームドアの組が必要な組だけプラットホーム上に設置される。なお、以下で、扉100と100Lが通路を閉止する位置(状態)を閉止位置(閉止状態)、扉100と100Lが通路を開放する位置(状態)を開放位置(開放状態)と称す。
列車500が到着し停止すると、図1(B)に示すように、左右の扉100と100Lが開放された状態になる。列車500は、列車500の乗車ドア510の位置が、扉100と100Lによる通路520に対応する位置になるように、停止する。すると、扉100と100Lが、通路520を開放する位置までそれぞれ回転され、破線で示すように戸袋300と300Lに収納される。
同時に、アーム160、160Lも回転して、このアーム160の先端に配置された表示部20が、戸袋300の上部に縦長の姿勢で配置された状態から(図1(A))、通路520の真上の位置に移動して、横長の姿勢に変わる(図1(B))。表示部20はアーム160の端部に取り付けられ、扉100が開放位置にある状態では、通路520の真上で高い位置まで持ち上がるので、表示部20に乗降客の頭がぶつかるおそれもない。
また、表示部20の姿勢が縦長になる閉止位置では、表示の向きを縦方向にし、表示部20の姿勢が横長になる開放位置では、表示の向きを横方向にする。また、表示の向きだけでなく表示の内容についても、閉止位置と開放位置で異ならせるようにしてもよい。例えば、閉止位置では、列車到着までの時間を表示し、開放位置では、それぞれのホームドアに対応する列車の号数や列車が発車するまでの時間を表示するようにしてもよい。表示部20Lについても、同様である。また、左右の表示部20、20Lの表示内容は、同じでも良いし、異ならせるようにしてもよい。
図2は、ホームドア10の電気系システムの概略を示すブロック図である。駅には、プラットホームの全長や列車の長さに応じて、複数組のホームドアU1で設置される。全体制御部30は、これらのホームドアU1を統括的に制御するものである。
全体制御部30は、列車の運行システムや各列車からの位置情報を受信して、扉の開閉指示のタイミングを制御するコンピュータ装置である。全体制御部30は、扉の開閉指示のタイミングに関するプログラムを読込んで、列車位置等の情報に基づき扉の開閉処理を実行する。
また、全体制御部30は、表示部20に表示させる表示情報を、接続されたデータベースから予め記憶されたデータを読み出して、各ホームドアU1に送信する。全体制御部30は、到着する列車の種類あるいは列車入線のタイミングあるいは遅延情報に応じて、表示情報をデータベースから選択して送信する。表示情報には、土産物の広告や季節の行事等の紹介を含めるようにしてもよい。また、全体制御部30は、前述した列車の号数のように、各ホームドアU1ごとに異なる情報を表示させるようにしてもよい。
各ホームドアU1には、各ホームドアU1を個別に制御するユニット制御部12が設けられる。全体制御部30は、各ユニット制御部12に接続され、各ユニット制御部12に扉の開閉指示のタイミングを通知し、また、各ホームドアU1から扉の開閉状況の情報を入手する。
電気制御の基本構成は左右のホームドアで共通なので、ここでは右側のホームドア10を代表する。ホームドア10には、ユニット制御部12、モータ14、駆動制御部16、位置検出部18、表示部20、表示駆動部22が設けられる。ユニット制御部12は、全体制御部30からの指示を受けて、扉100の開閉制御や表示部20への表示制御およびその状況を全体制御部30に送信する処理を実行するコンピュータである。ユニット制御部12には、不図示のメモリが接続される。ユニット制御部12は、扉制御部および表示制御部として機能する。なお、ユニット制御部12は、左右のホームドアを共通して制御するようにしてもよい。
モータ14は、扉100を回転する駆動部である。モータの種類としては、例えばDCモータであるが、ステップモータであってもよい。駆動制御部16は、ユニット制御部12によって制御されて、モータ14を駆動するモータドライバである。駆動制御部16は、ユニット制御部12からの回転方向(正逆)や回転速度の指示に基づき、モータ14を駆動する。
位置検出部18は、扉100の角度位置を検出するものである。位置検出部18は、例えば、光学式あるいは磁気式のロータリーエンコーダである。位置検出部18は、例えば、回転部と、その回転を検出する固定部を備え、扉100の一定の回転ごと(例えば2度)に、パルスをユニット制御部12に出力するものである。ユニット制御部12は、検出された扉100の角度位置に応じて、駆動制御部16を制御する。
表示部20は、前述したように、到着する列車の種類あるいは列車入線のタイミングあるいは遅延情報等の各種情報を表示するものである。表示部20は、LCD,LEDあるいは有機ELいずれのタイプも利用可能である。
表示駆動部22は、ユニット制御部12から指示された表示情報を表示するように、表示部20を駆動するものである。
閉止位置から開放位置までの扉の開閉処理を簡単に説明する。駅に列車500が到着し、列車500が所定の位置に完全に停止したことが全体制御部30に通知されると、全体制御部30から各ユニット制御部12に対して扉開放の指示が発信される。扉開放指示を受けたユニット制御部12は、駆動制御部16に扉100を開放方向に回転する制御信号を出力する。これにより、モータ14が扉100を反時計方向に回転する方向に回転する。
扉100が所定の開放位置まで回転すると、位置検出部18から所定の信号がユニット制御部12に通知される。ユニット制御部12はこの信号を受けて駆動制御部16への駆動信号を停止する。あるいは、ユニット制御部12は、位置検出部18から出力されるパルス数をカウントし、一定値になった時点で駆動制御部16への駆動信号を停止するようにしてもよい。開放位置から閉止位置へは、これと逆の処理が行われる。
なお、全体制御部30は、列車運転手もしくはホーム保安員からの開閉指示も受け付けるようにして、手動指示にも対応できるようにする。また、各ホームドアU1の扉100あるいは戸袋300に不図示の障害物検知センサを設けられ、全体制御部30は、回転動作開始時あるいは回転中になんらか障害物を検知した場合には、回転操作を停止させ、あるいは、扉100を戸袋300に戻すような制御を行って、安全を確保するようにする。そして、全体制御部30は、回転操作の停止後あるいは戸袋300に扉100をいったん戻した後に、障害物がなくなったと判断できたら、動作を再開するようにする。
また、ユニット制御部12は、モータ14に流れる電流をモニターしておき、回転時に電流異常を検出した場合には、負荷オーバと判断して緊急停止するよう制御してもよい。この場合には、全体制御部30が全体を停止させるようにしてもよいし、異常電流を検出したホームドアのみを停止させるようにしてもよい。
図3は、扉100の駆動原理を説明するための図である。回転中心240を挟んで、左側に扉100、右側にアーム160とバランサー150が配置されている。バランサー150は、扉100との回転モーメントのバランスを取るものである。図1の例では、表示部20がバランサー150を兼ねている。
扉100の重量をW1、回転中心240から扉100の重心までの腕の長さをL1とすると、扉がわのモーメントM1=W1*L1 となる。アーム160とバランサー150の合計重量をW2、回転中心240からアーム160とバランサー150の合成の重心までの腕の長さをL2とすると、アーム側のモーメントM2=W2*L2 となる。
ここで、M1≒M2 の関係を満足するようになっていれば、扉100は、非常に小さな力で回転させることができる。そして、厳密にM1≒M2ではなくても、0.6≦M1/M2≦1.4 程度が満足されれば、バランサー150等がない状態で扉を回転させる場合に比べて、回転に必要なモータのパワーをかなり小さくできる。さらに0.8≦M1/M2≦1.2 が満足できればより望ましい。なお、アーム160自体が、バランサー150を兼ねていてもよい。
図4は、閉止状態での扉100等の位置を示す図である。図4(A)は、ホームドアU1を上面から見た図である。図4(B)は、ホームドアU1を正面から見た図である。正面から見た図は、図1と同じ向きである。図4(C)は、ホームドアU1を右側面から見た図で、右側のホームドア10の内部を示す図である。なお、前述のように、ホームドアU1は左右対称形状なので、以下では、右側のホームドア10を代表して説明する。
図4では、戸袋300の内部を説明するために、戸袋300を透過して示す。戸袋300は、正面から見てやや横長の長方形で、奥行き方向に薄い略直方体形状である。戸袋300は、底部の4隅に支柱400が設けられ、支柱400で地面から浮いた状態でプラットホームに設置される。各支柱400は、さらに、プラットホームに埋め込まれた固定アンカー420に固定される。支柱400の高さは、200mmである。なお、以下で理解容易のために寸法を示すが、あくまで例示である。戸袋300は、幅1350mm、高さ1200mm(支柱400を含む)、厚さ220mmである。
扉100は、中心角が略90度の扇型の形状である。扉100は扇型の中心近傍に回転中心240が設けられ、回転中心240が戸袋300の左上隅になるように、扉100は戸袋300に取り付けられる。扉100の形状は、一定半径Rの円弧形状であってもよいし、両側の半径Rよりも中央での半径Rが大きい、つまり中央がやや膨らんだ扇型形状であってもよい。
回転中心240付近の戸袋300内部に、駆動ユニット200が設けられる。駆動ユニット200は、モータ14、ウォーム220、ウォームホイール230等を有する。ウォーム220、ウォームホイール230は、モータ14の回転を扉100に伝える伝達部材である。駆動ユニット200については、図7で詳述する。
アーム160は、扉100の回転中心240を挟んで当該扉と反対方向に伸び、先端付近に前記バランサーが設けられる。アーム160は、細長い部材で、扉100に一体的に固定され、回転中心240から戸袋300の右端手前までの長さを備える。図1で示した表示部20が、バランサー150の1例である。アーム160自体が、バランサー150を兼ねてもよい。
アーム160は、閉止位置では、戸袋300の内部に水平状態で収納される。駆動ユニット200は、奥行き方向で、戸袋300の前側の位置に配置され、その後ろに扉100とアーム160が配置される(図4(C)参照)。扉100とアーム160は、奥行き方向で、ほぼ同一面になるように設けられる。扉100とアーム160の厚さは、50mm程度である。
戸袋300の上部の奥側に保護プレート330が起立するように設置される。保護プレート330は、旋回しながら上方に移動するアーム160とバランサー150の裏面に沿うように設けられる。回転するアーム160とバランサー150に、乗降客の衣類や手荷物が巻き込まれないにするためである。
保護プレート330は、上部が半円状になっている板状部材で、横幅は戸袋300とほぼ同じである。保護プレート330の寸法は、板厚5mm、高さ1200mm、幅1350mmである。保護プレート330の材質は、例えば、透明のポリカーボネイトである。
ホームドアU1の全幅は4700mmで、通路520の幅は2000mmである、また、閉止状態で左右扉の間には、10mm程度のすきまが開くように設定される。ある程度のすきまを開けてかないと、閉止位置で、左右の扉の間に乗降客の荷物の紐等がはさまるおそれがあるからである。
左側のホームドア10Lでは、前述したように、戸袋300L、扉100Lや駆動ユニット200L等が、右側のホームドア10に対して左右対称になるように配置される。右側のホームドア10と同等な構成なので、左側のホームドア10Lの説明は省略する。
図5は、開放位置での扉100等の位置を示す図である。図5(A)は、ホームドアU1を上面から見た図である。図5(B)は、ホームドアU1を正面から見た図である。正面から見た図は、図1と同じ向きである。図5(C)は、ホームドアU1を右側面から見た図で、右側のホームドア10の内部を示す図である。
開放位置では、扉100は、モータ14によって回転中心240回りに反時計方向に回転され、戸袋300の内部に収納される。代りに、アーム160は、収納されていた戸袋300から露出して、水平姿勢からほぼ垂直に起立した姿勢まで移動される。表示部20は、縦向き姿勢から横向きの姿勢に変わり、通路520の真上に位置する。
図6は、右側のホームドア10の扉100回りと戸袋300を、斜視図で示したものである。図6(A)は、扉100、アーム160及びバランサー150を抜き出したものである。図6(B)は、戸袋300の斜視図である。
扉100は、フレームA110、フレームB112、リブ114、カバー120を有する。
フレームA110とフレームB112は、扉100の骨組みとなる部材である。フレームA110とフレームB112は、扉100の両側端に配置され、回転中心240の近傍で端部が結合され、約90度の角度をなすように設けられる。フレームA110とフレームB112は、例えば、アルミ(あるいはステンレス)の角型断面のパイプ材で、サイズは板厚1.6mmで75mmx20mmである。
カバー120は、扉100の外観を形成する部材である。カバー120は、前面部120a、後面部120b、上面部120c、円弧部120dの4面から構成され、樹脂、例えば透明ポリカーボネイト製の薄板(5mm)である。フレームA110の周りを覆うカバー120についてを、A矢視部分(透視)を拡大して示す。カバー120の構成としては、例えば、前面部120aと上面部120cと円弧部120dを一体成型の部材にして、この部材にフレームA110とフレームB112を取り付け、後面部120bを背面から組み付けるようにする。
さらに、カバー120の内部には、扉100の剛性を確保するために、必要に応じて、所定間隔でリブ114を配置してもよい。リブ114は、例えば、ステンレスの角材あるいはパイプ材である。本図では、2本配置された例を示すが、リブの本数は任意である。
アーム160は、フレームA110とフレームB112の結合部である、回転中心240の近傍で、フレームA110等と固定される。アーム160は、フレームA110と同等な材質でもよいし、重量の点から、アルミではなくステンレスを使用してもよい。アーム160の先端にはバランサー150が取付けられる。バランサー150が表示部20の場合には、アーム160内部に表示部20と表示駆動部22を接続するハーネス152が、配線される。
また、バランサー150の設置姿勢は、縦長でなく、その右に示すように横長(150b)でも当然によい。さらに、バランサー150として、表示部を利用しない場合には、アーム160の下側に取り付けるようにしてもよいし、バランサー150を複数に分けて取り付けてもよい。
戸袋300の左側面には、扉100が出入りする扉開口302が設けられる。扉開口302は、戸袋300の左側面の後側に、戸袋300の高さ全体にほぼ渡る長さで、縦長に形成される。また、扉開口302に連続して、閉止位置から開放位置に移動される扉100を収納する扉収納部304が戸袋300内部に形成される。扉収納部304は、破線で示すように、扇型の扉100に対応した湾曲した形状である。
また、戸袋300の上面には、閉止位置と開放位置間で、アーム160が出入りするアーム開口306が設けられる。アーム開口306は、戸袋300の奥側に、戸袋300の幅全体にほぼ渡る長さで形成される。また、アーム開口306の下部には、閉止位置でアーム160を収納するアーム収納部308が形成される。アーム収納部308の形状を破線で示す。アーム収納部308の深さは、閉止位置でのアーム160の上面が戸袋300の上面から飛び出ない程度まで深く形成されていることが望ましい。
図7は、戸袋300内部に設けられた駆動ユニット200の詳細を説明するための図である。図7(A)は、駆動ユニット200の上面図である。図7(B)は、駆動ユニット200の正面図である。いずれも、戸袋300の壁面を透過した状態で示す。
モータ14は、専用の取付台であるモータベース212に取り付けられる。モータ14はモータベース212を介して、駆動ユニット全体の取付のベースとなるベース226に固定される。ベース226は、金属製の板状部材である。モータ14は、駆動軸であるモータ軸214が幅方向に平行になるような向きで、回転中心240から右寄りの位置に取り付けられる。
2軸を連結する軸継手216、軸継手216によって連結されるウォーム軸218の両端を回転自在に支持するウォーム軸受けA222とウォーム軸受けB224が、モータ14から左に向かって順番に並んで、ベース226に取付けられる。
モータ軸214は軸継手216によってウォーム軸218に回転結合される。ウォーム軸218がウォーム220の中心に結合され、ウォーム220はウォーム軸受けA222とウォーム軸受けB224の間に配置される。
ウォーム220の上部に、ウォーム220に噛み合うようにウォームホイール230が配置される。ウォームホイール230の中心に、ホイール軸232が結合される。ホイール軸232は、奥行き方向に平行な向きで、ウォーム軸218と直交する方向に配置される。ウォームホイール230は、円形(360度)ではなく、その一部の角度(110度〜150度)からなる扇型形状である。閉止位置から開放位置までの扉100の回転量が約90度であるから、ウォームホイール230の実際の回転量も90度にすぎない。そのため、噛み合いに寄与しない部分を削除した形状になっている。ウォームホイール230を扇型形状にすることで、通常あるべきウォームホイール230の上部がなくなり、回転中心240をより戸袋300の上端に近づけることができる。
ウォームホイール230を前後で挟むように、ホイール軸232を回転自在に支持するホイール軸受けA234とホイール軸受けB236がベース226に取付けられる。ホイール軸受けA234は後側に配置され、ホイール軸受けB236は前側に配置される。
ホイール軸232の後側の端部は、ホイール軸受けA234より後ろに突出し、突出した部分にフレームA110(または/およびフレームB112)及びアーム160が、固定部材238を介して結合される。これにより、モータ14の回転に応じて、扉100とアーム160が回転することになる。そして、ウォームホイールの回転軸が、扉100の回転中心240になる。
また、ホイール軸232の前側の端部は、段付き形状になっていて、細くなった段付き部がホイール軸受けB236側から前側に突出する。ホイール軸232の段付き部には、位置検出部18が取付けられる。位置検出部18は、前述したように、例えば光学式のロータリーエンコーダである。
図8は、ウォームホイールとして通常の円形形状のウォームホイール230bを適用した例である。ウォームホイール以外は、図7と同一である。図7の例に比べて、ウォームホイールの上端の位置が高くなる。これにより、図7の例に比べて、回転中心240から戸袋300の上端までの高さをより高くしなければならない。
以上、実施形態を説明したが、本件特許出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明以外の発明を以下に付記する。
付記
1)通路を開閉するドア開閉機構において、
前記通路を閉止する閉止位置と開放する開放位置を回転して移動する扉と、
前記扉を回転させる駆動部と、
前記通路に設置され、前記駆動部が設けられて前記駆動部により回転する前記扉を保持し、前記開放位置に移動される前記扉を収納する戸袋と、
前記扉の回転の中心を挟んで当該扉と反対方向に、当該扉との回転モーメントのバランスを取るためのバランサーと、を備え、
前記扉は、前記通路を左右から対象的に挟んで閉止することを特徴とする。
2)さらに、前記扉の回転の中心を挟んで当該扉と反対方向に伸び、前記バランサーが設けられるアームを備え、かつ前記バランサーとして、前記アームに表示部が設けられることを特徴とする。
3)さらに、前記表示部に表示される情報を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記扉の閉止位置と前記扉の開放位置で、異なる情報を表示させることを特徴とする。
4)さらに、前記制御部は、前記扉の閉止位置と前記扉の開放位置で、表示の向きを異ならせて表示させることを特徴とする。
5)また、前記戸袋の上部に、前記アームの回転面に沿った保護プレートを備えることを特徴とする。
また、以上説明した実施形態により、少なくとも以下の効果が奏せられる。
1)バランサーを付加した回転式の扉にしたので、小型のモータで少ない動力で駆動でき、省エネ効果が高い。積雪や凍結によっても、動作不良が起きにくい。
2)小さな力でも扉が回転するため、不用意に回転しないためのブレーキが必要になるが、ウォームギヤによって扉の自己保持がなされるので、ブレーキ用の機構が不要である。
3)ウォームギヤで直接回転させる方式にしたことで、凍結や積雪に強いシンプルな構造が実現できる。安全性も高い。
4)小さな駆動力で扉を運転するため、扉に外部から異常負荷が加わった場合には、扉の回転が停止してしまうので、安全性が高い。
5)扉が閉止位置にある状態では、アームを戸袋内に収納するようにしたので、乗降客が衣服や手荷物等をアームに引っかかることを防止できる。
6)閉止状態で左右の扉に間に適当な長さのすきまを設けたので、細紐の挟み込みや戸袋への巻き込みを防止できる。
7)戸袋の上部に回転するアームに沿って防護プレートを設置したので、回転するアームに手荷物等が巻き込まれるのを防止できる。また、戸袋のアーム開口の上に手が置かれるのを防止することもできる。
8)バランサーとして、表示部を設置したので、表示部に列車運行情報等の各種情報を表示することで、ホームで待っている利用者に適切な情報を与えることができる。
9)また、扉の開放時と閉止時に対応して、表示部に異なる情報を表示することで、適切なタイミングの表示が可能になる。
10)バランサーをアームの端部に設けて、扉の開放位置では、バランサーが高い位置まで持ち上がるようにしたので、バランサーに乗降客の頭がぶつかるおそれがない。
11)バランサーをアームの端部に設けたので、軽い質量のバランサーでも、扉のモーメントと釣り合わせることができる。
12)簡単な構成で低コストで製造できるので、乗降客の少ない地方にも設置が可能である。
また、上記説明した実施形態につき、以下の変形が可能である。
1)駅に設置されるプラットホームドアを例にして説明したが、これに限るものではなく、駅以外、例えば展示会場やビルの出入り口に設置されているセキュリティ用のゲート(柵)に適用することもできる。
2)保護プレートに広告を表示するようにしてもよい
3)表示部を交換可能にし、地域に応じた形状、例えば提灯型や行燈型に簡単に対応できるようにしてもよい。
4)戸袋に、情報をアナウンスするスピーカを設置するようにしてもよい。
5)実施形態では、左右両開きの扉の例で説明したが、これに限るものではなく、右あるいは左の片方だけのホームドアにしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1 ホームドアU
10 ホームドア
12 ユニット制御部
14 モータ
16 駆動制御部
18 位置検出部
20 表示部
22 表示駆動部
30 全体制御部
100 扉
110 フレームA
112 フレームB
114 リブ
120 カバー
150 バランサー
160 アーム
200 駆動ユニット
214 モータ軸
220 ウォーム
226 ベース
230 ウォームホイール
232 ホイール軸
240 回転中心
300 戸袋
302 扉開口
304 扉収納部
306 アーム開口
308 アーム収納部
330 保護プレート
500 列車
520 通路

Claims (5)

  1. 通路を開閉するドア開閉機構において、
    前記通路を閉止する閉止位置と開放する開放位置を回転して移動する扉と、
    前記扉を回転させる駆動部と、
    前記通路に設置され、前記駆動部が設けられて前記駆動部により回転する前記扉を保持し、前記開放位置に移動される前記扉を収納する戸袋と、
    前記扉の回転の中心を挟んで当該扉と反対方向に、当該扉との回転モーメントのバランスを取るためのバランサーと、を備える
    ことを特徴とするドア開閉機構。
  2. 前記駆動部は、前記扉を回転するためのモータと、当該モータの回転を前記扉に伝達するウォームホイールギヤを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のドア開閉機構。
  3. 前記扉の回転の中心を挟んで当該扉と反対方向に伸び、前記バランサーが設けられるアームを備え、
    前記戸袋には、前記扉が閉止位置にある状態で、前記アームを収納する収納部が設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のドア開閉機構。
  4. 前記バランサーとして、前記アームに表示部が設けられ、
    前記表示部は、前記扉の閉止位置では、前記戸袋の上部から露出される位置にあり、前記扉の開放位置では、前記通路の上の位置に移動する
    ことを特徴とする請求項3に記載のドア開閉機構。
  5. 前記ドア開閉機構は、列車へ乗降するための通路を開閉するように駅ホームに設置されるプラットホームドアである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドア開閉機構。
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