JP2013235755A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理物への熱を移動しやすくして、調理時の熱効率を大きくすること。
【解決手段】本発明の誘導加熱調理器は、火力設定手段7で任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋1と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の誘導加熱調理器は、火力設定手段7で任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋1と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、誘導加熱調理機器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、手動で火力を設定して調理を行う場合、所定火力以上は連続的な加熱出力パターンを出力し、所定火力以下では周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力していた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の構成では、所定火力以下で周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力するのは、連続的な一定火力を出力できる下限の火力以下であるか、低火力で煮込み調理を行う際に対流を喚起して焦げ付きを防止するのが目的であった。一方、所定火力以上では連続的に一定の加熱出力パターンであり、この加熱出力パターンで調理を行う場合、鍋底からの発熱が加熱コイル近傍の鍋から調理物への伝導となり、鍋と調理物との伝熱面積が小さいために、結果として鍋の周辺部や調理物表面まで伝わりにくく、調理物に移動しにくくなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理物への熱を移動しやすくして、調理時の熱効率を大きくした誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、トッププレートと、加熱コイルと、インバータと、インバータの出力を制御する制御手段と、鍋の鍋底の温度を検知する温度検知手段と、任意の火力を設定する火力設定手段とを備え、制御手段は、火力設定手段で任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段の検知する温度に関わらず、全ての設定火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する誘導加熱調理器としたものである。
これによって、所定火力以上で連続的な一定火力が出力されていた火力において、火力の高低差をつけることによって、鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱を移動しやすくなる。
本発明の誘導加熱調理器は、全ての設定火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることにより、これまで所定火力以上で連続的な一定火力が出力されていた火力において、鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、加熱調理における熱効率を大きくすることができる。
第1の発明は、鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、前記インバータの出力を制御する制御手段と、前記トッププレートの下方に設けられ、前記鍋の鍋底の温度を検知する温度検知手段と、任意の火力を設定する火力設定手段を備え、前記制御手段は、前記火力設定手段で任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、温度検知手段の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器としたものである。
これにより、所定火力以上で連続的な一定火力が出力されていた火力において、火力の高低差をつけることによって鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記制御手段は、最大火力が設定された場合のみ周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器としたものであり、これにより、麺や野菜を茹でる前の湯沸しや、蒸し物をするときの蒸し水を沸かす場合など、最大火力を使用する調理において、火力の高低差をつけることによって鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記制御手段は、所定火力以上の任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、少なくとも1つ以上の火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器としたものであり、これにより
保温や長時間の煮込み調理などに使用する火力以上で行う調理において、火力の高低差をつけることによって鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができる。
保温や長時間の煮込み調理などに使用する火力以上で行う調理において、火力の高低差をつけることによって鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記制御手段は、前記火力設定手段で任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、第1の所定火力の間は前記インバータの出力をP1とし、第2の所定火力の間は前記インバータの出力をオフとし、それを周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器としたものであり、これにより鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と水との伝熱面積が実質的に大きくなるだけでなく、鍋内の調理物の量が多く、鍋底から調理物表面までの距離が大きい場合においても、オンとオフの繰り返しによる火力の高低差によって、上方向への熱の移動を起こりやすくすることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記制御手段は、前記火力設定手段で任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、第3の所定時間の間は前記
インバータの出力をP2とし、第4の所定時間の間は前記インバータの出力をP2と異なるP3とし、それを周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器としたものであり、これによりオンとオフを周期的に繰り返す加熱出力パターンよりも火力切替時の違和感がないだけでなく、鍋内の調理物が少ない場合においても、火力の高低差による突沸や油ハネが起こりにくく、穏やかに熱効率を大きくすることができる。
インバータの出力をP2とし、第4の所定時間の間は前記インバータの出力をP2と異なるP3とし、それを周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器としたものであり、これによりオンとオフを周期的に繰り返す加熱出力パターンよりも火力切替時の違和感がないだけでなく、鍋内の調理物が少ない場合においても、火力の高低差による突沸や油ハネが起こりにくく、穏やかに熱効率を大きくすることができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明において、前期制御手段は、前記加熱出力パターンの周期を5〜30秒とする誘導加熱調理器としたものであり、これにより周期が短すぎて鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しにくくなったり、周期が長すぎてオフ時間が長くなり、結果として放熱が大きくなることで効果が低減することなく、効果的に調理時の熱効率を上げることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものである。
図1において、鍋1、鍋を載置するトッププレート2、鍋を誘導加熱する加熱コイル3、加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ4、インバータの出力を制御する制御手段5、トッププレートの下方に設けられ、鍋の鍋底の温度を検知する温度検知手段6、使用者の好みに応じて任意の火力を設定する火力設定手段7で構成している。
以上のように構成された誘導加熱調理機器について、図2〜4および図7を参照しながら動作、作用を説明する。図7は従来の構成における誘導加熱調理器の発熱イメージ図であり、図2は同誘導加熱調理器の発熱イメージ図であり、図3は同誘導加熱調理器の熱流速分布図であり、図4は同誘導加熱調理器の温度特性図を示すものである。
まず、使用者が被調理物を入れた鍋1をトッププレート2に載置し、火力設定手段7で任意の火力を設定すると、制御手段5の命令によってインバータ4から加熱コイル3に高周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
例えば、従来の構成では、手動で火力を設定して調理を行う場合、所定火力以上では連続的な一定の加熱出力パターンを出力するため、図7に示すように鍋底からの発熱が加熱コイル近傍の鍋から調理物への伝導となり、結果として鍋の周辺部や調理物表面まで熱が伝わりにくく、調理物に移動しにくくなるという課題があった。
そこで、例えば餃子を焼く場合、火力設定手段で火力5(1000W)を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンで火力の高低差をつけて加熱を行うことによって鍋内の熱伝導量が増加し、図2に示すように鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、図3に示すように鍋から調理物への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率が大きくなり、結果、図4に示すように鍋底の温度ムラが改善することで、餃子表面にムラなくきれいに焼き色を付けることができる。
以上のように、本実施の形態においては、火力設定手段7で任意の火力を設定し、加熱
を開始すると、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋内の熱伝導量が増加し、鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、鍋から調理物への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率を大きくすることができる。
を開始すると、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋内の熱伝導量が増加し、鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、鍋から調理物への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率を大きくすることができる。
(実施の形態2)
図1は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1と同じである。
図1は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1と同じである。
以上のように構成された誘導加熱調理機器について、図2〜4および図7を参照しながら動作、作用を説明する。図7は従来の構成における誘導加熱調理器の発熱イメージ図であり、図2は本発明第2の実施の形態における誘導加熱調理器の発熱イメージ図を示すものである。
まず、使用者が被調理物を入れた鍋1をトッププレート2に載置し、火力設定手段7で最大火力を設定すると、制御手段5の命令によってインバータ4から加熱コイル3に高周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
例えば、麺や野菜を茹でる前の湯沸しや、蒸し物をするときの蒸し水を沸かす場合など、最大火力を使用して調理を行う場合、従来の構成では、連続的な一定の加熱出力パターンを出力するため、図2に示すように鍋底からの発熱が加熱コイル近傍の鍋から水への伝導となり、結果として鍋の周辺部や水表面まで伝わりにくく、水に移動しにくくなるという課題があった。
そこで、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的な加熱出力パターンで火力の高低差をつけて加熱を行うことによって鍋内の熱伝導量が増加し、図2に示すように鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と水との伝熱面積が実質的に大きくなることで、図3に示すように鍋から水への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率が大きくなり、図4に示すように鍋底の温度ムラが改善することで、鍋の周辺部の水へも熱が移動しやすくなり、湯沸しの効率を上げることができる。
以上のように、本実施の形態においては、火力設定手段7で最大火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋内の熱伝導量が増加し、鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、鍋から調理物への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率を大きくすることができる。
(実施の形態3)
図1は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜2と同じである。
図1は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜2と同じである。
以上のように構成された誘導加熱調理機器について、図2〜4および図7を参照しながら動作、作用を説明する。図7は従来の構成における誘導加熱調理器の発熱イメージ図であり、図2は本発明第3の実施の形態における誘導加熱調理器の発熱イメージ図を示すものである。
まず、使用者が被調理物を入れた鍋1をトッププレート2に載置し、火力設定手段7で所定火力以上の任意の火力を設定すると、制御手段5の命令によってインバータ4から加熱コイル3に高周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、少なくとも1つ以上の火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
例えば、ポトフやおでん、煮豆など長時間煮込んでじっくり味をしみこませたい調理や、カレーやシチューの温め直しなど焦げ付かせずに調理物を温めたい調理に使用する火力を火力2(例えば370W)以下とし、所定火力を火力3(例えば、500W)とすると、所定火力以上の火力においては、焼き物など全体にムラなく焼き色を付けたい調理や、炒め物など鍋全体の温度を上げて食材に均一に火を通したい調理や、蒸し物、湯沸しなど、効率的に早く湯を沸かしたい調理など、比較的熱量を必要とするメニューを調理するが、従来の構成では、連続的に一定の加熱出力パターンを出力するため、図7に示すように鍋底からの発熱が加熱コイル近傍の鍋から調理物への伝導となり、結果として鍋の周辺部や調理物表面まで伝わりにくく、調理物に移動しにくくなるという課題があった。
そこで、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的な加熱出力パターンで火力の高低差をつけて加熱を行うことによって鍋内の熱伝導量が増加し、図2に示すように鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、図3に示すように鍋から調理物への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率が大きくなり、図4に示すように鍋底の温度ムラが改善することで、焼き物はムラなくきれいに焼き色をつけることができ、炒め物や湯沸しはムラなくすばやく調理を行うことができる。
なお、本実施の形態では、所定火力以上の全ての火力を周期的な加熱出力パターンとすることもできるが、特に熱効率を大きくすることで調理の出来映えが良くなることが期待できる一部の火力に限定することもできる。
以上のように、本実施の形態においては、火力設定手段で所定火力以上の任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋内の熱伝導量が増加し、鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、鍋から調理物への熱流速の分布ムラが改善するとともに、熱流速の底上げを行うことで、熱効率を大きくすることができる。
(実施の形態4)
図1は、本発明の第4の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜3と同じである。
図1は、本発明の第4の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜3と同じである。
以上のように構成された誘導加熱調理機器について、図5を参照しながら動作、作用を説明する。図5は同誘導加熱調理器の加熱出力パターンを示すものである。
まず、使用者が被調理物を入れた鍋1をトッププレート2に載置し、火力設定手段7で任意の火力を設定すると、制御手段5の命令によってインバータ4から加熱コイル3に高周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
例えば、鍋内の調理物の量が多く、鍋底から調理物表面までの距離が大きい場合、鍋底からの発熱が調理物表面まで到達しにくいことがあるが、図5に示すように所定時間t1の間インバータの出力をP1とし、所定時間t2の間インバータの出力をオフとし、それ
を周期的に繰り返すことで起こる火力の高低差によって、上方向への熱の移動を起こりやすくすることができる。
を周期的に繰り返すことで起こる火力の高低差によって、上方向への熱の移動を起こりやすくすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、火力設定手段で任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段の検知する温度に関わらず、所定時間t1の間インバータの出力をP1とし、所定時間t2の間インバータの出力をオフとし、それを周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、一定の高火力で加熱する場合よりも鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、調理時の熱効率が上がるだけでなく、火力の高低差によって、上方向への熱の移動を起こりやすくすることができる。
(実施の形態5)
図1は、本発明の第5の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜4と同じである。
図1は、本発明の第5の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜4と同じである。
以上のように構成された誘導加熱調理機器について、図6を参照しながら動作、作用を説明する。図6は同誘導加熱調理器の加熱出力パターンを示すものである。
まず、使用者が被調理物を入れた鍋1をトッププレート2に載置し、火力設定手段7で任意の火力を設定すると、制御手段5の命令によってインバータ4から加熱コイル3に高周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
例えば、鍋内の調理物が少なく、鍋底から調理物表面までの距離が小さい場合、鍋底からの発熱が調理物表面まで到達しやすいため、一定時間高火力が入ることで調理時に突沸や油ハネが起こる可能性があるが、図6に示すように所定時間t3の間インバータの出力をP2とし、所定時間t4の間インバータの出力をP2と異なるP3とし、それを周期的に繰り返すことによって、オンとオフを周期的に繰り返す加熱出力パターンよりも火力切替時の違和感がないだけでなく、火力の高低差による突沸や油ハネが起こりにくく、穏やかに調理時の熱効率を大きくすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、火力設定手段で任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段の検知する温度に関わらず、所定時間t1の間インバータの出力をP1とし、所定時間t2の間インバータの出力をオフとし、それを周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、一定の高火力で加熱する場合よりも鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、調理時の熱効率が上がるだけでなく、オンとオフを周期的に繰り返す加熱出力パターンよりも火力切替時の違和感がなく、火力の高低差による突沸や油ハネが起こりにくく、穏やかに調理時の熱効率を大きくすることができる。
(実施の形態6)
図1は、本発明の第6の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜5と同じである。
図1は、本発明の第6の実施の形態における誘導加熱調理器の概略構成図を示すものであり、構成は実施の形態1〜5と同じである。
以上のように構成された誘導加熱調理機器について、図5〜6を参照しながら動作、作用を説明する。図5〜6は同誘導加熱調理器の加熱出力パターンを示すものである。
まず、使用者が被調理物を入れた鍋1をトッププレート2に載置し、火力設定手段7で任意の火力を設定すると、制御手段5の命令によってインバータ4から加熱コイル3に高
周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
周波電流が供給され、温度検知手段6の検知する温度に関わらず、周期的に繰り返す加熱出力パターンで加熱を行う。
例えば、図5に示すように所定時間t1の間インバータの出力をP1とし、所定時間t2の間インバータの出力をオフとし、それを周期的に繰り返す加熱出力パターンや、図6に示すように所定時間t3の間インバータの出力をP2とし、所定時間t4の間インバータの出力をP2と異なるP3とし、それを周期的に繰り返す加熱出力パターンなどにおいて、加熱出力パターンの周期を5〜30秒とすることで、周期が短すぎて鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しにくくなったり、周期が長すぎてオフ時間が長くなり、結果として放熱が大きくなることで効果が低減することなく、効果的に調理時の熱効率を上げることができる。
以上のように、本実施の形態においては、加熱出力パターンの周期を5〜30秒とすることで、効果的に調理時の熱効率を上げることができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、火力設定手段で任意の火力を設定し、加熱を開始すると、温度検知手段の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンを出力する構成とすることで、連続的な一定火力で加熱する場合よりも鍋底からの発熱が鍋内を横方向に拡散しやすくなり、鍋と調理物との伝熱面積が実質的に大きくなることで、調理物へ熱が移動しやすくなり、結果、調理時の熱効率を大きくすることができるので、家庭用あるいは業務用の誘導加熱調理器に適用できる。
1 鍋
2 トッププレート
3 加熱コイル
4 インバータ
5 制御手段
6 温度検知手段
7 火力設定手段
2 トッププレート
3 加熱コイル
4 インバータ
5 制御手段
6 温度検知手段
7 火力設定手段
Claims (6)
- 鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、前記インバータの出力を制御する制御手段と、前記トッププレートの下方に設けられ、前記鍋の鍋底の温度を検知する温度検知手段と、任意の火力を設定する火力設定手段とを備え、前記制御手段は、前記火力設定手段で任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、前記温度検知手段の検知する温度に関わらず、全ての火力において周期的に繰り返す加熱出力パターンでインバータの出力を制御する誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、最大火力が設定された場合のみ周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、所定火力以上の任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、少なくとも1つ以上の火力において周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記火力設定手段で任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、第1の所定時間の間は前記インバータの出力をP1とし、第2の所定時間の間は前記インバータの出力をオフとし、それを周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記火力設定手段で任意の火力が設定されて、加熱を開始すると、第3の所定時間の間は前記インバータの出力をP2とし、第4の所定時間の間は前記インバータの出力をP2と異なるP3とし、それを周期的に繰り返す前記加熱出力パターンでインバータの出力を制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記加熱出力パターンの周期を5〜30秒とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012108251A JP2013235755A (ja) | 2012-05-10 | 2012-05-10 | 誘導加熱調理器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017038433A1 (ja) * | 2015-09-04 | 2017-03-09 | マルハニチロ株式会社 | ピザ用クラストの製造方法 |
-
2012
- 2012-05-10 JP JP2012108251A patent/JP2013235755A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017038433A1 (ja) * | 2015-09-04 | 2017-03-09 | マルハニチロ株式会社 | ピザ用クラストの製造方法 |
JPWO2017038433A1 (ja) * | 2015-09-04 | 2018-06-21 | マルハニチロ株式会社 | ピザ用クラストの製造方法 |
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