JP2013224528A - ビット摩耗検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】土砂水による破損や誤動作のおそれがなく、信頼性が高くかつ低コストで実現可能なビット摩耗検知装置を提供する。
【解決手段】シールド掘進機100のカッターヘッド2に設けられるビット3の内部に、少なくとも、ビット3の摩耗量を測定する摩耗量測定部7と、摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータを超音波で送信するビット側送信部8と、摩耗量測定部7とビット側送信部8に電力を供給する電力供給部9と、を有する計測部5を埋め込み、カッターヘッド2の後方に配置される掘進機本体4に、少なくとも、計測部5のビット側送信部8で超音波で送信した摩耗量のデータを受信する本体側受信部20を有する解析部6を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールド掘進機のカッターヘッドに設けられるビットの摩耗を検知するビット摩耗検知装置に関するものである。
トンネル掘削用のシールド掘進機(トンネル掘削機、トンネル掘進機ともいう)では、カッターヘッドを回転させることにより、カッターヘッドに設けられたビットで地山を掘削する。カッターヘッドに設けられるビットとしては、カッターヘッドの回転に応じて地山からの反力を受けて転動し地山を掘削(圧砕)するローラービット(ローラーカッター)、カッターヘッドに固定されるカッタービット(固定ビット)、シェルビット等がある。
近年のシールドトンネル掘削工事の長距離化に伴い、シールド掘進機のビットの維持管理が問題となってきている。ビットが摩耗すると掘削性能が低下するため、摩耗に応じて適宜ビットを交換する必要がある。このビットの交換時期を判断するため、ビットの摩耗を検知するビット摩耗検知装置が種々提案されている。
特許文献1では、図7(a)に示すように、カッターヘッド2に近接スイッチ101を設けると共に、ローラービット3の近接スイッチ101と対向する位置にストライカ102を設けて、ローラービット3の回転速度を検出するようにし、ローラービット3の回転速度変化からローラービット3の摩耗状態を検知する装置が提案されている。
特許文献2では、図7(b)に示すように、カッターヘッド2に、ローラービット3に向かって突出・後退可能に摩耗検知用ジャッキ103を設け、摩耗検知用ジャッキ103をローラービット3に当接させたときの突出量からローラービット3の摩耗状態を検知する装置が提案されている。
特許文献3では、図7(c)に示すように、カッターヘッド2に、ローラービット3の刃先に向かって磁界を形成して距離を検出する渦電流式センサ104を設け、渦電流式センサ104の検出信号からローラービット3の摩耗状態を検知する装置が提案されている。
特許第3544190号公報 特許第3588068号公報 特開2003−82986号公報 特許第3919172号公報
しかしながら、上述の従来のビット摩耗検知装置では、いずれも摩耗を検知するセンサ部分に電源を供給する電源線、およびセンシングした電気信号を通す信号(摩耗検知用ジャッキ103を用いる場合は動作油を供給する油圧ホース)を接続する必要がある。そのため、従来のビット摩耗検知装置では、カッターヘッド2の回転軸にスリップリングやロータリージョイントを採用するなどして、センサ部分と掘進機本体に設けられた解析部とを電線等で接続する必要がある。カッターヘッド2の周囲には高圧(例えば3気圧程度)の土砂水が存在するため、スリップリングやロータリージョイントには特殊な構造を採用する必要があり、非常に高価となってしまう。
また、上述の従来のビット摩耗検知装置では、高圧の土砂水が存在する環境にセンサ部分を設けることになるため、センサ部分に石が衝突するなどして破損してしまう可能性が非常に高い。さらには、例えば、センサ部分とローラービット3の間に石が挟まった場合など、誤動作してしまう可能性が高く、信頼性の観点で問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、土砂水による破損や誤動作のおそれがなく、信頼性が高くかつ低コストで実現可能なビット摩耗検知装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、シールド掘進機のカッターヘッドに設けられるビットの摩耗を検知するビット摩耗検知装置であって、前記ビットの内部に、少なくとも、前記ビットの摩耗量を測定する摩耗量測定部と、該摩耗量測定部で測定した摩耗量のデータを超音波で送信するビット側送信部と、前記摩耗量測定部と前記ビット側送信部に電力を供給する電力供給部と、を有する計測部を埋め込み、前記カッターヘッドの後方に配置される掘進機本体に、少なくとも、前記計測部の前記ビット側送信部で超音波で送信した摩耗量のデータを受信する本体側受信部を有する解析部を備えたビット摩耗検知装置である。
前記摩耗量測定部は、基板上に配線パターンが形成され、前記ビットと共に摩耗されるプリント基板と、前記プリント基板の前記配線パターンの断線を検知する断線検知部と、からなってもよい。
前記ビット側送信部は、前記摩耗量測定部で測定した摩耗量のデータと共に、前記計測部の識別子を送信するように構成されてもよい。
1つの前記ビットに複数の前記摩耗量測定部を備え、該複数の摩耗量測定部で1つの前記ビット側送信部を共用するようにしてもよい。
前記計測部は、前記ビットに形成された収容穴に収容され、樹脂により封止されてもよい。
前記ビットが、前記カッターヘッドに固定される軸部と該軸部の周囲に回転自在に設けられるリング状の刃部とからなるローラービットであり、前記刃部の内周面から半径方向外側に向けて前記収容穴を形成するようにしてもよい。
前記ビットが、ボルト固定式交換型カッタービットであってもよい。
前記解析部は、摩耗量の測定のトリガとなる制御信号を出力する制御パネルと、前記制御信号を超音波で送信する本体側送信部と、をさらに備え、前記計測部は、前記制御信号を受信するビット側受信部を備え、前記摩耗量測定部は、前記制御信号を受信したときに摩耗量を測定するように構成されてもよい。
前記摩耗量測定部は、定期的に摩耗量を測定するように構成され、前記ビット側送信部は、定期的に前記摩耗量測定部で測定した摩耗量のデータを送信するように構成されてもよい。
本発明によれば、土砂水による破損や誤動作のおそれがなく、信頼性が高くかつ低コストで実現可能なビット摩耗検知装置を提供できる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るビット摩耗検知装置の概略構成図であり、(b)はそのブロック図である。 (a),(b)は、図1のビット摩耗検知装置で用いる摩耗量測定部の一例を示す概略構成図である。 図1のビット摩耗検知装置におけるローラービットを示す図であり、(a)は刃部の断面図、(b)は刃部の側面図、(c)は破断面図である。 図1のビット摩耗検知装置の一変形例を示す図である。 図1のビット摩耗検知装置の一変形例を示す図であり、(a)は計測部をボルト固定式交換型カッタービットに搭載した場合、(b)は計測部をシェルビットに搭載した場合の概略構成図である。 本発明において、計測部を搭載するビットの一例を示す図である。 (a)〜(c)は、従来のビット摩耗検知装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係るビット摩耗検知装置の概略構成図であり、(b)はそのブロック図である。
図1(a),(b)に示すように、ビット摩耗検知装置1は、シールド掘進機100のカッターヘッド2に設けられるビットの摩耗を検知するものである。本実施の形態では、ローラービット3の摩耗を検知する場合について説明する。
ビット摩耗検知装置1は、ビット(ここではローラービット3)の内部に埋め込まれる計測部5と、カッターヘッド2の後方に配置される掘進機本体4に備えられる解析部6と、からなる。
まず、計測部5について説明する。
計測部5は、少なくとも、ビット(ここではローラービット3)の摩耗量を測定する摩耗量測定部7と、摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータを超音波で送信するビット側送信部8と、摩耗量測定部7とビット側送信部8に電力を供給する電力供給部9と、を有している。
図2(a)に示すように、摩耗量測定部7は、基板10a上に配線パターン10bが形成され、ビット(ここではローラービット3)と共に摩耗されるプリント基板10と、プリント基板10の配線パターン10bの断線を検知する断線検知部11と、からなる。
ここでは、プリント基板10として、反時計まわりに90度回転させたU字状の配線パターン10bを摩耗の進行方向に沿って複数配置したものを用い、配線パターン10bが何個断線したか(図示下方から何個目までの配線パターン10bまで断線しているか)を検知することで、摩耗量を測定するようにした。配線パターン10bの摩耗の進行方向に沿った配置間隔は、例えば1mm〜5mmであり、要求される測定精度に応じて任意に設定可能である。
なお、プリント基板10の配線パターン10bはこれに限定されるものではなく、例えば、図2(b)に示すように、U字状でかつ摩耗の進行方向の長さ(基板10aの下端部からU字の底部までの距離)がそれぞれ異なる配線パターン10bを複数形成し、図2(a)の場合と同様に、配線パターン10bが何個断線したか検知することで、摩耗量を測定するようにしてもよい。
断線検知部11は、例えば、定電圧源と電流計と切替回路とを備え、切替回路を用いて各配線パターン10bに順次定電圧源からの電圧を印加すると共に電流計で電流値を測定し、測定した電流値が予め設定した閾値(0に近い値)よりも小さいときに、当該配線パターンで断線が発生したと判断するよう構成することができる。
なお、ここでは摩耗量測定部7をプリント基板10と断線検知部11で構成しているが、摩耗量測定部7の構成はこれに限定されるものではなく、例えば公知の板厚計等を摩耗量測定部7として用いることも可能である。また、本明細書では、摩耗量とは摩耗の度合い(ビットが摩耗によりどの程度減ったかという度合い)を意味しており、例えば摩耗した質量など定量的な値を意味するものではない。摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータは、制御用のマイクロCPU12を介してビット側送信部8に出力される。
ビット側送信部8は、摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータを変調(AM変調)して変調信号を生成する変調回路13と、変調回路13からの変調信号を超音波で送信する超音波素子14と、超音波素子14を駆動する超音波素子駆動回路15と、からなる。
ここで、無線通信の媒体として超音波を用いる理由について説明しておく。
代表的な無線通信の媒体としては、電波、光、音波、超音波、磁波などが挙げられる。本発明では、土砂水中で無線通信を行うため、電波や光を用いることはできない。また、低周波の音波は土砂による反射の影響により安定した通信が期待出来ず、磁波は送受信距離が短く、磁力線を発生させるための磁性体の重量が大きく消費電力も大きくなってしまうという問題がある。つまり、土砂水中で無線通信を行う場合、超音波を媒体とした通信が最も安定しており、出力パワーにもよるが、土砂による乱反射を考慮しても20〜30m程度の送受信距離を確保することが可能である。そのため、本発明では、無線通信の媒体として超音波を用いる。
電力供給部9は、バッテリーと電源回路とからなり、マイクロCPU12と変調回路13と超音波素子駆動回路15に電力を供給するように構成されている。詳細は後述するが、電力供給部9のバッテリーは樹脂に埋め込まれ取り替えできなくなるので、摩耗の測定の頻度や電力消費量を考慮し、少なくとも測定対象となるビットの寿命(交換時期)となる期間以上、計測部5を動作させることが可能なものを用いる必要がある。
また、計測部5は、解析部6から送信された制御信号(摩耗量の測定のトリガとなる信号)を受信するビット側受信部16をさらに備えている。ビット側受信部16は、ビット側送信部8と共用の超音波素子14と、超音波素子14で受信した信号(変調信号)を復調して制御信号とし、制御信号をマイクロCPU12に出力する復調回路17と、からなる。
マイクロCPU12は、復調回路17から制御信号が入力されたときに、摩耗量の測定を行うように摩耗量測定部7を制御するよう構成されている。これにより、摩耗量測定部7は、制御信号を受信したときのみに摩耗量を測定することになる。
図4(a)〜(c)に示すように、計測部5は、ビット(ここではローラービット3)に形成された収容穴18に収容され、樹脂(図示せず)により封止される。
ローラービット3は、カッターヘッド2に固定される軸部3aと、軸部3aの周囲にベアリング機構3cを介して回転自在に設けられるリング状の刃部3bとで構成されているが、本実施の形態では、リング状の刃部3bの内周面から半径方向外側に向けて、刃部3bを貫通しないように収容穴18を形成するようにした。収容穴18は、例えば放電加工により形成することができる。
収容穴18は2つ形成され、第1の収容穴18aに図1(b)に破線で示す部分(摩耗量測定部7、電力供給部9、マイクロCPU12、変調回路13、超音波素子駆動回路15、および復調回路17。以下、これらをまとめて計測部本体19という)が収容されて樹脂で封止され、第2の収容穴18bに超音波素子14が収容される。
計測部本体19が収容される第1の収容穴18aは、ローラービット3の表面に近い部分まで延長され、その先端部分(ローラービット3の表面に最も近い部分)に摩耗量測定部7のプリント基板10が配置される。なお、ローラービット3の刃部3bには、周方向に所定の間隔で超硬チップ3dが設けられているので、図3(b)に示すように、隣り合う超硬チップ3dの中間に位置するように第1の収容穴18aを形成するとよい。
ここで超音波素子14のみを第2の収容穴18bに分けて収容する理由は、超音波素子14の超音波の送受信方向(指向性)がローラービット3の径方向外側となるように超音波素子14を配置する必要があり、計測部5全てをひとつの収容穴18に収容すると、摩耗量測定部7のプリント基板10が必ず超音波の送受信方向に位置することとなり、通信感度の観点で好ましくないためである。
2つの収容穴18a,18bの間には、ローラービット3の刃部3bの内周面に沿って溝3eが形成されており、その溝3eに計測部本体19と超音波素子14とを接続する信号線が収容されるようになっている。
本実施の形態では、2つの収容穴18a,18bを対向位置(つまり中心軸に対して180度回転対称の位置)に形成したが、収容穴18a,18bを形成する位置は特に限定されるものではない。
また、本実施の形態では、摩耗量測定部7を1つ備える場合を説明するが、1つのビットに複数の摩耗量測定部7を備えるようにしてもよい。例えば、摩耗量測定部7を3つ備える場合、図4に示すように、3つの摩耗量測定部7に対応した3つの第1の収容穴18aを形成し、それら第1の収容穴18aを、ローラービット3の周方向に沿って略等間隔に(この場合、中心軸に対して120度回転対称となる位置に)形成するとよい。
ローラービット3では、何らかの理由でローラービット3に反力が作用せずローラービット3が転道しない場合など、周方向の一部分のみ摩耗が大きくなるおそれがあるが、複数箇所で摩耗の測定を行うようにしておけば、このような場合の検知漏れを防ぐことが可能になる。
なお、摩耗量測定部7を複数備える場合、複数の摩耗量測定部7で1つのビット側送信部8を共用することが可能である。このとき、超音波素子14のみを共用とすることも可能であるし、計測部5の摩耗量測定部7以外の全ての部分を共用とすることも可能である。
次に、解析部6について説明する。
図1(a),(b)に示すように、解析部6は、少なくとも、計測部5のビット側送信部8で超音波で送信した摩耗量のデータを受信する本体側受信部20を有している。
本体側受信部20は、超音波素子21と、超音波素子21で受信した信号(変調信号)を復調する復調回路22と、からなる。本実施の形態では、復調回路22で復調した信号をインターフェイス(I/F)23を介してパーソナルコンピュータ等の演算装置24に入力するようにし、演算装置24でビットの摩耗状態を監視するように構成した。
シールド掘進機100では、隔壁4aのカッターヘッド2側が高圧の土砂水、隔壁4aのカッターヘッド2と反対側が大気の環境となっている。超音波は大気中では効率よく伝播しないので、本実施の形態では、本体側受信部20の超音波素子21を隔壁4aのカッターヘッド2側(つまり土砂水中)に設け、超音波素子21から延びる信号線を隔壁4aを通して復調回路22に接続するように構成した。なお、超音波素子21を設ける位置はこれに限らず、隔壁4aは音波をよく通す剛体なので、隔壁4aのカッターヘッド2と反対側(つまり大気中)に超音波素子21を配置し(あるいは隔壁4a内に埋め込み)、土砂水による破損等を防止することも可能である。
また、解析部6は、摩耗量の測定のトリガとなる制御信号を出力する制御パネル25と、制御信号を超音波で送信する本体側送信部26と、をさらに備えている。
制御パネル25は、作業員等によるデータ要求の操作(例えばスイッチを押すなどの操作)により、制御信号を出力するように構成される。本実施の形態では、制御パネル25は、制御信号を変調した変調信号を直接出力するようになっている。なお、制御パネル25に代えて、演算装置24で制御信号を出力するよう構成することも勿論可能である。ただし、この場合、変調回路が別途必要になる。
本体側送信部26は、本体側受信部20と共用の超音波素子21と、超音波素子21を駆動する超音波素子駆動回路27と、からなる。
次に、ビット摩耗検知装置1の動作を説明する。
まず、解析部6の制御パネル25を操作して、制御パネル25から制御信号(変調信号)を出力させ、本体側送信部26の超音波素子21から送信する。本体側送信部26からの制御信号(変調信号)を超音波素子14で受信したビット側受信部16は、受信した信号を復調回路17で復調し、復調した制御信号をマイクロCPU12に出力する。
制御信号を受信したマイクロCPU12は、摩耗量測定部7を制御し、ローラービット3の摩耗量を測定する。摩耗量測定部7では、断線検知部11により配線パターン10bの断線を検知することで、ローラービット3の摩耗量を測定する。摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータは、ビット側送信部8の変調回路13で変調され、超音波素子14から送信される。
ビット側送信部8からの信号(変調信号)を超音波素子21で受信した本体側受信部20は、受信した信号を復調回路22で復調し、復調した摩耗量のデータをインターフェイス23を介して演算装置24に入力する。演算装置24は、入力された摩耗量のデータを基にローラービット3の摩耗状態を解析し、ディスプレイ等の表示器に表示する。
本実施の形態では、ローラービット3の摩耗を検知する場合について説明したが、本発明は、ローラービット3以外のビットにも適用可能である。
例えば、図5(a)に示すように、カッターヘッド2に固定されるカッタービット(固定ビット)51に適用し、カッタービット51の摩耗を検知するよう構成することも可能であるし、図5(b)に示すように、シェルビット52に適用し、シェルビット52の摩耗を検知するよう構成することも可能である。
図5(a)では、カッタービット51として、カッターヘッド2に対してボルト53を用いて着脱自在に固定されるボルト固定式交換型のものを用いた場合を示している。このようなボルト固定式交換型のカッタービット51では、従来、配管や配線が困難であるため摩耗の検知が行われておらず、交換時期の判断は経験により行うしかなかったが、本発明を適用することで、容易に摩耗の検知を行い、交換時期を適切に判断することが可能となる。
図6に示すように、カッターヘッド2には多数のビットが設けられているが、全てのビットに計測部5を搭載する必要はなく、代表的なビット(最も摩耗が大きくなると考えられるビット)のみに計測部5を搭載すればよい。一例として、図6に太線矢印で示す3つのローラービット3を代表的なビットとして選択し、計測部5を搭載することができる。
なお、計測部5を複数のビットに搭載する場合、各計測部5のビット側送信部8を、摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータと共に、計測部5の識別子を送信するように構成し、どのビットに搭載された計測部5から送られた信号なのか解析部6側(演算装置24)で判別できるようにするとよい。
本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係るビット摩耗検知装置1では、ビットの内部に、少なくとも、ビットの摩耗量を測定する摩耗量測定部7と、摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータを超音波で送信するビット側送信部8と、摩耗量測定部7とビット側送信部8に電力を供給する電力供給部9と、を有する計測部5を埋め込み、カッターヘッド2の後方に配置される掘進機本体4に、少なくとも、計測部5のビット側送信部8で超音波で送信した摩耗量のデータを受信する本体側受信部20を有する解析部6を備えている。
このように構成することで、超音波を用いた無線通信により摩耗量のデータをやりとりすることが可能になり、水没しやすい有線部分を無くすことができるため、高価なスリップリングやロータリージョイントを備える必要がなくなり、従来と比較して低コストなビット摩耗検知装置1を実現できる。
また、本実施の形態では、計測部5をビットの内部に埋め込んでおり、計測部5に土砂水が直接接触することがないため、土砂水による破損や誤動作のおそれがなく、信頼性が高いビット摩耗検知装置1を実現できる。
また、本実施の形態では、摩耗量測定部7を、基板10a上に配線パターン10bが形成されビットと共に摩耗されるプリント基板10と、プリント基板10の配線パターン10bの断線を検知する断線検知部11とからなる簡易な構成としているため、低コストであり、かつ、確実に摩耗量の測定を行うことが可能である。
さらに、本実施の形態では、解析部6に、摩耗量の測定のトリガとなる制御信号を出力する制御パネル25と、制御信号を超音波で送信する本体側送信部26とをさらに備えると共に、計測部5に、制御信号を受信するビット側受信部16を備え、制御信号を受信したときに摩耗量を測定するように摩耗量測定部7を構成している。これにより、必要なときのみ摩耗量を測定することが可能になり、消費電力を少なくすることができる。その結果、バッテリーとして小形かつ安価なものを用いることが可能となり、計測部5の小形化と低コスト化が可能になる。
なお、本実施の形態では、必要なときのみ摩耗量を測定するようにしたが、これに限らず、摩耗量測定部7を定期的に摩耗量を測定するように構成すると共に、ビット側送信部8を定期的に摩耗量測定部7で測定した摩耗量のデータを送信するように構成し、定期的かつ自動的に摩耗量の測定を行うようにしてもよい。このように構成することで、計測部5のビット側受信部16(復調回路17)、および解析部6の制御パネル25と本体側送信部26(超音波素子駆動回路27)を省略することが可能になり、さらなる低コスト化と小型化が可能になる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本発明のビット摩耗検知装置1を用いれば、ビットの摩耗だけでなく、カッターヘッド2のフレームに計測部5を埋め込むことで、フレームの摩耗を検知することも可能である。
1 ビット摩耗検知装置
2 カッターヘッド
3 ローラービット(ビット)
4 掘進機本体
5 計測部
6 解析部
7 摩耗量測定部
8 ビット側送信部
9 電力供給部
20 本体側受信部
100 シールド掘進機

Claims (9)

  1. シールド掘進機のカッターヘッドに設けられるビットの摩耗を検知するビット摩耗検知装置であって、
    前記ビットの内部に、少なくとも、前記ビットの摩耗量を測定する摩耗量測定部と、該摩耗量測定部で測定した摩耗量のデータを超音波で送信するビット側送信部と、前記摩耗量測定部と前記ビット側送信部に電力を供給する電力供給部と、を有する計測部を埋め込み、
    前記カッターヘッドの後方に配置される掘進機本体に、少なくとも、前記計測部の前記ビット側送信部で超音波で送信した摩耗量のデータを受信する本体側受信部を有する解析部を備えた
    ことを特徴とするビット摩耗検知装置。
  2. 前記摩耗量測定部は、
    基板上に配線パターンが形成され、前記ビットと共に摩耗されるプリント基板と、
    前記プリント基板の前記配線パターンの断線を検知する断線検知部と、からなる
    請求項1記載のビット摩耗検知装置。
  3. 前記ビット側送信部は、前記摩耗量測定部で測定した摩耗量のデータと共に、前記計測部の識別子を送信するように構成される
    請求項1または2記載のビット摩耗検知装置。
  4. 1つの前記ビットに複数の前記摩耗量測定部を備え、該複数の摩耗量測定部で1つの前記ビット側送信部を共用するようにした
    請求項1〜3いずれかに記載のビット摩耗検知装置。
  5. 前記計測部は、前記ビットに形成された収容穴に収容され、樹脂により封止される
    請求項1〜4いずれかに記載のビット摩耗検知装置。
  6. 前記ビットが、前記カッターヘッドに固定される軸部と該軸部の周囲に回転自在に設けられるリング状の刃部とからなるローラービットであり、
    前記刃部の内周面から半径方向外側に向けて前記収容穴を形成するようにした
    請求項5記載のビット摩耗検知装置。
  7. 前記ビットが、ボルト固定式交換型カッタービットである
    請求項1〜5いずれかに記載のビット摩耗検知装置。
  8. 前記解析部は、摩耗量の測定のトリガとなる制御信号を出力する制御パネルと、前記制御信号を超音波で送信する本体側送信部と、をさらに備え、
    前記計測部は、前記制御信号を受信するビット側受信部を備え、
    前記摩耗量測定部は、前記制御信号を受信したときに摩耗量を測定するように構成される
    請求項1〜7いずれかに記載のビット摩耗検知装置。
  9. 前記摩耗量測定部は、定期的に摩耗量を測定するように構成され、
    前記ビット側送信部は、定期的に前記摩耗量測定部で測定した摩耗量のデータを送信するように構成される
    請求項1〜7いずれかに記載のビット摩耗検知装置。
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