JP2003307095A - ディスクローラーカッター及びディスクローラーカッターモニタリングシステム - Google Patents
ディスクローラーカッター及びディスクローラーカッターモニタリングシステムInfo
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Abstract
タイムで把握してカッターの交換時期を予測できるよう
にし、カッターと切り羽の状況を的確に把握して掘進機
の安全且つ効率的な稼働を実現する。 【解決手段】ディスクローラーカッターに、ディスクの
摩耗状態を検出するセンサと、ディスクの回転状態を検
出するセンサと、切削切り羽からローラーカッターの回
転軸に対して垂直又は傾斜した方向へ作用する荷重を検
出するセンサとを設け、各センサの出力信号を管理コン
ピュータに取り込んで処理し、ディスクの摩耗量、回転
数、ディスクに作用する荷重の状態を切り羽の掘削と同
時にモニタに表示出力して使用状況を監視する。
Description
事に利用される坑道掘進機のディスクローラーカッター
(以下、カッターと略称する)と、ディスクの摩耗量や
回転数、作用する荷重を検出し、カッターの使用状況を
監視し評価するとともに、切り羽の状況を把握し得るよ
うに構成されたモニタリングシステムに関する。
進機のカッターの寿命は、切削時におけるディスクの摩
耗量や摩耗の仕方、ディスクの回転状態、ディスクに作
用する荷重などと深く関係するが、掘進機を安全に且つ
切削効率を高めて稼働させるには、これらを正確に測定
してカッターの使用状況を的確に把握するとともに、切
り羽の状況も正確に把握する必要がある。
段は、従来、様々な方式のものが提案されているが、何
れの手段も正確性に欠けるものであった。例えば、カッ
ターの回転状態を測定する手段として、切削ヘッドの回
転数を測定し、これからディスクの回転数を演算によっ
て求めるものがあるが、この手段ではディスクの回転を
直に測定していないので、回転数のばらつきが大きく、
正確なデータを得ることはできない。また、従来、ディ
スクの摩耗や回転、作用する荷重を各々測定することは
あっても、測定データの相関がとれていないため、カッ
ター全体の使用状況を切削中にリアルタイムで把握する
ことも、同時に切り羽の状況を正確に把握することもで
きなかった。
ため、超音波や電磁波などを利用して切り羽の岩石状態
を調べたり、切削時の推進シリンダーの押付力や切削ヘ
ッドのトルクなどを基にディスクに作用する押し付け力
を算出し、ヘッド前方の岩石強度を求めたりするシステ
ムが知られているが、これらも測定誤差が大きく、正確
な判断基準とはならない。超音波を利用したシステムで
は、超音波の発振に大きなエネルギーを必要とするが、
このエネルギーを掘進機の後方固定部から前方回転部へ
伝達させる機構が複雑となり、全体のシステムが構築し
にくいという問題もある。
点に鑑み、カッターの使用状況をリアルタイムで正確に
把握することによってカッターの交換時期を予測できる
ようにするとともに、掘削のトラブルとなる要因をいち
早く見つけ出し、すなわちカッターと切り羽の状況を的
確に把握して対応し、安全且つ効率的に掘進機を稼働で
きるようにすることを課題とする。
本発明は、掘進機の切削ヘッドに取り付けられるカッタ
ーであって、鋼鉄製ディスク或いは超硬合金チップを含
んだディスクの摩耗状態を検出するセンサと、前記ディ
スクの回転状態を検出するセンサと、切削切り羽からロ
ーラーカッターの回転軸に対して垂直又は傾斜した方向
へ作用する荷重を検出するセンサとを備えて構成した。
この構成によれば、カッターにセンサを装備させること
により、正確な測定データを得ることができ、ディスク
の摩耗、回転及び作用する荷重の状態を同時に測定する
ことで相関性の有るデータが得られ、カッターの使用状
況を正確に把握することが可能となる。また、本発明の
カッターを切削ヘッドに複数設置し、より好ましくは切
削ヘッド全体にくまなく設置することにより、例えば切
削ヘッドの中心側と周辺側のように各々の設置位置にお
けるカッターの使用状況を把握できるとともに、各位置
のカッターの回転や作用する荷重の測定データから、切
削ヘッド面内の切り羽の状況も正確に把握することが可
能となる。前記構成において、摩耗センサは、鋼鉄製デ
ィスク或いは超硬合金チップを含んだディスク周縁の摩
耗状態を磁化物質の減少に伴う磁場の変化としてとら
え、その変位を信号出力するセンサが用いられる。回転
センサは、カッターの回転部分に取り付けられた磁石の
通過を磁場の変化としてとらえ、その変化を検知した都
度に信号出力するセンサが用いられる。また、荷重セン
サは、応力歪み計が用いられ、これをカッターの回転軸
の左右軸部を支持する部分にそれぞれ設置し、回転軸の
左右両方の計測値から、カッターの回転軸に対して垂直
な方向や傾斜した方向から作用する荷重の大きさとその
向きが測定され得るよう構成される。
に固着されたハウジング内に応力歪み計を内蔵した荷重
センサとしての支持架台を設け、この支持架台でカッタ
ーの左右軸部をそれぞれ支持するとともに、この支持架
台又はハウジングの下部に、上面に摩耗センサと回転セ
ンサが設置されたセンサ支持体を着脱自在に設けて構成
することができる。この構成によれば、カッターの設置
は、カッターの左右軸部をハウジング上或いはハウジン
グ内に設置された支持架台に乗せて固定し、さらに上面
に摩耗センサと回転センサが設置されたセンサ支持体
を、切り羽と反対側となる支持架台又はハウジングの下
部に取り付けて行われる。カッターの回転軸を介して支
持架台に伝わる荷重を測定するから、切削中にカッター
に作用する荷重を高精度で計測することができる。ま
た、センサの点検や交換は、摩耗センサと回転センサは
センサ支持体を支持架台から取り外し、荷重センサはハ
ウジングから取り外して容易に行うことができる。な
お、センサのメンテナンスが容易であれば、カッター部
品やハウジングの中、或いはカッターやハウジングに付
加的に取り付けられる他の部品にセンサを設置してもよ
い。
り羽を切削中、切り羽の崩れを防止するため、掘進機の
隔壁と切り羽の間には泥水が充填されることがある。従
って、各センサは少なくとも3バールの耐水圧性を備え
た構造のものが用いられる。
テムは、前記構成のカッターと各センサの出力信号を処
理する管理コンピュータとを備え、ディスクの摩耗量、
回転数、ディスクに作用する荷重の状態が、切り羽の掘
削と同時に表示出力されるように構成される。この構成
によれば、切削ヘッドに一個又は複数個取り付けられた
各カッターの検出信号を処理することで、互いに相関性
の有るディスクの摩耗、回転、荷重の各データからカッ
ターの正確な使用状況を観察してカッターの管理を効率
的に行うことが可能となる。また、切削中の各カッター
の測定データから、切り羽に対してカッターや切削ヘッ
ドが置かれている状況や、切り羽の岩石強度或いは空洞
の有無など切り羽を正確に探査したデータが得られ、こ
のデータ(情報)から切り羽の状況を把握して掘進機を
効率よく運転することができる。前記構成において、カ
ッターから管理コンピュータに入力され、データ処理さ
れた摩耗、回転、荷重の各データは、表示ディスプレイ
やプリンタなどに数値や表、グラフで表示出力する他、
管理コンピュータの信号出力端子からオンラインで他の
コンピュータに送信したり、処理したデータを管理コン
ピュータ内部のメモリに逐次取り込み、これをCD焼き
付け装置などの外部メモリに記録し、オフラインで他の
コンピュータで取り込めるようにしたりしてもよい。
検出信号は、切削ヘッド回転の中心に位置する掘進機の
回転軸端部に設置された非接点信号伝達装置を介して掘
進機の固定部に取り込まれ、さらに信号増幅されて管理
コンピュータに入力されるように構成することができ
る。この構成によれば、各センサの信号線は掘進機の回
転軸内を通されて当該回転軸と一体に回転する非接点信
号装置の可動部に接続される。信号は当該可動部を介し
て非接点信号装置の固定部に伝達され、信号増幅されて
管理コンピュータに入力する。このように、非接点信号
伝達装置を用いることで、システム全体を簡易に構築す
ることが可能となる。なお、センサから管理コンピュー
タまでの信号伝送路は、掘進機内外に配されたモータな
どからの電磁波の影響をカットするため遮蔽ケーブルが
使用され、また、掘進機のセンサから非接点信号伝達装
置までを構成する各部品は、前述の通り、3バール以上
の水圧下でも正常に動作する構造のものが用いられる。
ば掘進機の切削ヘッドの直径が10mで、切削ヘッドが
15秒で1回転して切り羽を掘削したとすると、切削ヘ
ッドの外周近傍に取り付けられたカッターディスクの回
転速度は毎秒2m程度となり、センサ検出信号を秒単位
の間隔で収集したのでは、カッターの移動距離並びに回
転速度に対してデータ収集間隔が大きくなりすぎて、高
速で回転する切削ヘッド及びカッターの正確な測定デー
タを得ることはできない。従って、各センサの検出信号
は、0.01秒程度の間隔(100Hz)で収集して処
理するように構成される。より精密なデータを得るた
め、さらに収集間隔を小さくすることは、切削ヘッドの
直径とその回転速度に応じて適宜行われる。
ドに取り付けられていてカッターの回転とカッターに作
用する荷重をそれぞれ検出する手段と、切削ヘッドの回
転角度を検出する手段と、切削ヘッドの回転角度に対応
したカッターの回転と荷重の変位をそれぞれ表示出力す
る手段を備えた構成することができる。この構成によれ
ば、前記各検出手段で検出されたデータを処理し、これ
を表示ディスプレイなどに切削ヘッドの回転角度に相関
性を持たせて同時に表示することにより、切り羽のどの
位置のカッターがどのような状況にあるのかを明瞭に判
別することが可能となり、また、そのようなカッターの
状況から、当該カッター位置の切り羽がどのような状況
にあるのかも的確に判別することが可能となる。
して説明する。図1はハウジング内に本発明のカッター
を収容した状態を示しており、図中、符号1はカッター
本体を構成するディスクカッター、4はカッター支持
部、5はハウジングである。
らに鋼鉄製ディスク体の周辺部に超硬合金チップを配し
てなるディスク2を、ディスクカッターの左右の軸部1
a、1a間に回転自在に支持されたハブ3の外周に一体
に嵌めて形成されている。ディスク2とハブ3は一体に
成形されていてもよい。
れたハウジング5内に、ディスクカッター1の左右軸部
1a、1aを支持する支持架台6、6を設けるととも
に、ディスク2の摩耗状態を検出する摩耗センサ7と、
ディスク2の回転状態を検出する回転センサ8と、切削
切り羽からディスクカッター1に作用する荷重を検出す
る荷重センサ12とを設けて構成されている。
たディスク2の外周が摩耗し或いは割れて質量が減少す
ることに伴う磁場の変位を検知し、これを電気信号に変
換して信号出力するセンサであり、ディスク2の周縁に
近接させてハウジング5の下部中央の位置に設置されて
いる。また、回転センサ8は、ハブ3の外周面に取り付
けられた磁石9による磁場をディスクカッター1が回転
する毎に検知し、これを電気信号に変換して信号出力す
るセンサであり、ハブ3の外周面に近接させてハウジン
グ5の下部の位置に設置されている。両センサは、ハウ
ジング5の下部で支持架台6、6間に横架していてネジ
10で両支持架台に取り付けられたセンサ支持体11の
上面に固定されており、ネジ10を緩めてセンサ支持体
11とともに支持架台6から取り外し、点検や交換など
のメンテナンスを容易に行えるようになっている。
知し、信号出力する応力歪み計よりなり、ディスクカッ
ター1の左右軸部1a、1aに当接しこれを支持する支
持架台6、6の内部に設置され、両支持架台6内部の伸
縮状態を検知し、それぞれの検出信号からディスクカッ
ター1に作用する荷重の大きさと方向が検出されるよう
に設けてある。つまり、応力歪み計を内蔵した支持架台
6、6自体が荷重センサ12としての機能を備えてい
る。詳しくは、支持架台6はその上下両面の対応位置に
凸段部がそれぞれ一対設けられ、ディスクカッター1の
軸部1aの下面に上面の凸段部が接合し、ハウジング5
の内面で下面の凸段部が支持されるように設置されてい
る。そのため、ディスクカッター1に荷重が作用した場
合に、接合面を介してその荷重が上下の凸段部間に集中
的に伝わって支持架台6内部に作用する応力を荷重セン
サ12で正確に測定できるようになっている。
カッター1の軸部1aに取り付けられ、さらにネジ14
でハウジング5との間に挟持状態で固定されており、こ
れらネジを緩めて容易に取り外しができるようになって
いる。また、前記各ネジやカッター部品の緩みや互いの
食い込みなどによってネジの締め付け力によるプレテン
ションの変化を小さく抑えるため、ネジ14とハウジン
グ5との間にスリーブ15を挿入し、スリーブ15の弾
性によってプレテンションの変化を吸収し、荷重の変化
を正確に測定できるように設けてある。
の内面間には、支持架台6とハウジング5との互いの接
合面部の形状の違いによるずれを吸収するため金属製の
プレートが挿入されており、支持架台6をハウジング5
内に安定的に支持して、再現性のある荷重測定を行える
ようになっている。
(図示せず)は、切削岩石などの外部衝撃から保護する
ため、センサ支持体11内を通して切削ヘッド内の保護
部に引き入れられている。また、各センサと信号ケーブ
ルは、少なくとも3バール以上の水圧下においても正常
に動作する仕様に設けてある。
リングシステムの構成を示している。図中、符号20は
掘進機、21は掘進機の回転部である切削ヘッド、22
は掘進機の固定部、23は切削ヘッド21の回転の中心
に位置する回転軸、24は固定部22と切削ヘッド21
を隔てる隔壁、36は管理コンピュータである。なお、
掘進機20で切り羽を掘削中、切り羽と掘進機20の隔
壁24までの間は、切り羽の崩落を防ぐために3バール
程度の圧力で泥水が充填される。
ー支持部4に回転自在に支持されて切削ヘッド21に複
数取り付けられ、各支持部4に設置された前記各センサ
の信号ケーブル25は各々切削ヘッド21内に引き入れ
られる。各信号ケーブル25は、必要に応じ、延長ケー
ブル26と中継器27とを介して接続され、回転軸23
内を通されて、掘進機の固定部22内であって回転軸2
3の端部に設置された非接点信号伝達装置28に接続さ
れている。
一体に回転する信号増幅器29及び回転リング30と、
この回転リング30と向かい合わせに且つ適宜な間隔を
開けて固定部22内に固定された固定リング31とを備
えて構成されている。各信号ケーブル25や延長ケーブ
ル26から装置に入力される信号は、信号増幅器29に
おいて送信データとして整理され且つ増幅された後、回
転リング30から固定リング31に伝送され、切削ヘッ
ド21が回転中であっても、非接触でセンサ検出信号が
掘進機20の固定部22に取り込まれるようになってい
る。なお、センサの駆動電流は、固定リング31から回
転リング30に伝送されて、切削ヘッド表面の各センサ
へと供給されるように設けてある。また、非接点信号伝
達装置28は、両リング30、31に回転部位の位置を
検知するセンサを内蔵しており(図示せず)、切削ヘッ
ド21の回転角度と検出信号を前記固定リング31で受
信したセンサ検出信号とともに信号出力するように設け
てある。
号は、信号ケーブル32を介して管理コンピュータ36
に入力される。なお、非接点信号伝達装置28から管理
用コンピュータ36の設置位置まで距離がある場合は、
中継器33や延長ケーブル34、信号増幅器35を介
し、信号を適宜適正な大きさに維持して管理コンピュー
タ36まで伝送される。
算処理するデータ処理手段、キーボードやマウスなどの
データ入力手段、処理されたデータを表示するディスプ
レイやプリンタなどの表示出力手段、データを記憶する
記憶手段、信号の入出力手段などの各処理手段を有して
構成される。
理手段をそれぞれユニット化し、前記信号増幅器35と
ともにコンソールボックス37内に収納した形態を示
し、この形態では、信号増幅器35より入力される各信
号を解析処理する解析部38と、キーボード及びマウス
39と、表示モニタ40と、記憶部を備えた演算部41
により構成されている。
算部41に格納された動作プログラムに従って演算部4
1が各処理部の動作制御することにより行われ、キーボ
ード及びマウス39又はコンソールボックス37に設け
られたスイッチ42、43からの入力される処理指示信
号に基づいて、解析部38から演算部41にデータを逐
次取り入れて処理し、処理結果を表示モニタ40に表示
出力するとともに記憶部にも記憶するようになってい
る。なお、各センサの測定データの取り込みは、0.0
1秒間隔で収集するように設定されている。
ェイスを備えており、処理したデータをCD焼付け装置
に送信して処理データを記録したCDを作成し、処理デ
ータをオフラインで他のコンピュータ44に取り込み、
処理できるようになっている。演算部41にデータ出力
端子を設け、この端子を介して他のコンピュータ44と
オンライン接続し、前記各センサで検出し処理されたデ
ータを出力するよう構成してもよい。
置28までの信号伝送路を構成する各部品には、少なく
とも3バールの水圧下で正常に動作するよう耐圧シール
が施してある。また、各センサから管理コンピュータ3
6までを接続する各信号ケーブルは、外部電磁場の影響
を除去するため遮蔽ケーブルが好適に用いられる。
ンピュータ36で処理し、処理データを表示モニタ40
に表示出力したときの、表示画面レイアウトの一例を示
している。この画面は、回転状態を表示したいディスク
カッター1を、コンソールボックス37に設けられたス
イッチ42又は43を操作・選択して表示され、同画面
内には、該当のディスクカッター1の番号、位置、摩耗
量や回転数、切り羽から作用する荷重などの情報が表示
される。
クカッター1の番号表示部であり、51は該当のディス
クカッター1の切り羽に対する位置の表示部である。こ
の表示部51は、円形の表示盤全体が切り羽を表し、切
削ヘッド21の回転に伴って切り羽に対して逐次変位す
るディスクカッター1の位置が表示盤内の矢印52の先
端で特定して表示されるようになっている。また、切削
ヘッド21が停止している状態では、矢印52が36秒
間で表示盤内を一回転するように設定してある。
センサ7の検出信号を処理して得られるディスクの摩耗
状況の表示部であり、この表示部にはディスク全周の摩
耗量の平均値をmm単位の数字で表示する表示部53a
と、摩耗の程度を緑、黄、赤の3色で色分けして表示す
る表示部53bが配置されている。色分け表示部53b
は、前記摩耗量の平均値と予め設定された摩耗量との差
から、摩耗が少ないときは安全圏として緑色を、摩耗が
進んできたときは要注意圏として黄色を、摩耗がディス
ク2の使用限界に達したときは危険として赤色をそれぞ
れ表示し、画面を見るオペレータがディスク2の摩耗の
程度を直感的に知得し判断できるようになっている。
センサ7の検出信号と回転センサ8の検出信号を処理し
て得られるディスクの摩耗状況と回転状況とを、切削ヘ
ッド21の回転角度に対応させて連続表示する表示部で
ある。この表示部は、横軸に切り羽に向かって切削ヘッ
ド21が一回転するときの回転角度(0〜360度)を
とり、縦軸にディスクの摩耗量の大きさをとったグラフ
により構成されており、各回転角度に対応したディスク
外周の摩耗値が出力線54aによって連続的に表示する
とともに、この出力線54aと並べて、ディスク2が一
回転する毎に出力されるパルス信号を出力線54bによ
って連続的に表示し、このように上下に並べて表示され
た二つの出力線によって、画面を見るオペレータがディ
スク2のどの部分が欠けているか、或いは偏摩耗が発生
しているかを判断し、同時に切り羽に対してディスクカ
ッター1が滑って不規則な回転が起こっているか否かを
判断することができるようになっている。
ディスクカッター1の回転設定値は表示部55に表示出
力され、測定されたディスクカッター1の回転実測値は
表示部56に表示出力される。同様に、測定された切削
ヘッド21の回転実測値は表示部57に表示出力され
る。
右軸支持部に設けられた荷重センサ12の検出信号を処
理して得られる、ディスクに作用する荷重の状況を、切
削ヘッド21の回転角度に対応させて連続表示する表示
部である。この表示部は、横軸に切削ヘッド21が一回
転するときの回転角度をとり、縦軸にディスクに作用す
る荷重の大きさをとったグラフにより構成されており、
前記両支持架台6、6内の荷重センサ12、12によっ
て測定された荷重の変位が連続した出力線58a、58
aでそれぞれ別々に表示され、同時に切削ヘッド21が
一回転する毎に出力されるパルス信号も出力線58b
で、荷重出力線に並べて表示出力されるようになってい
る。表示部59、60は、荷重センサ12、12の表示
零点を校正するための補正バーである。
回転及び荷重に関する情報が同時に表示出力されるの
で、切削中のディスクカッター1の使用状況を適正に監
視することができるとともに、切り羽に対するディスク
カッター1の位置と切削ヘッド21の切り羽に対する回
転角度も表示出力されるので、例えば切り羽に空洞や高
強度の岩石があった場合に、前記回転や荷重に関する情
報からその位置を把握して坑道の掘削を効率的に進める
ことが可能となる。
ム、画面の表示レイアウトは一例であり、本発明は他の
様々な形態で構成することが可能である。
ーをハウジングに収容した状態を、一部を破断して示し
た図である。
構成を示した図である。
表示画面レイアウトの一例である。
Claims (7)
- 【請求項1】 掘進機の切削ヘッドに取り付けられるデ
ィスクローラーカッターであって、鋼鉄製ディスク或い
は超硬合金チップを含んだディスクの摩耗状態を検出す
るセンサと、前記ディスクの回転状態を検出するセンサ
と、切削切り羽からローラーカッターの回転軸に対して
垂直又は傾斜した方向へ作用する荷重を検出するセンサ
とを備えたディスクローラーカッター。 - 【請求項2】 切削ヘッドに固着されたハウジング内に
応力歪み計を内蔵した荷重センサとしての支持架台を設
け、この支持架台でディスクローラーカッターの左右軸
部をそれぞれ支持するとともに、この支持架台又はハウ
ジングの下部に、上面に摩耗センサと回転センサが設置
されたセンサ支持体を着脱自在に設けた構成を有する請
求項1に記載のディスクローラーカッター。 - 【請求項3】 各センサは少なくとも3バールの耐水圧
性を備えた請求項1又は2に記載のディスクローラーカ
ッター。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のディスク
ローラーカッターと、ディスクローラーカッターの各セ
ンサの出力信号を処理する管理コンピュータとを備え、
ディスクの摩耗量、回転数、ディスクに作用する荷重の
状態が、切り羽の掘削と同時に表示出力されるように構
成されたディスクローラーカッターモニタリングシステ
ム - 【請求項5】 各センサの検出信号は、切削ヘッド回転
の中心に位置する掘進機の回転軸端部に設置された非接
点信号伝達装置を介して掘進機の固定部に取り込まれ、
さらに信号増幅されて管理コンピュータに入力されるよ
うに構成された請求項4に記載のディスクローラーカッ
ターモニタリングシステム。 - 【請求項6】 各センサの検出信号を0.01秒程度の
間隔で収集して処理するように構成された請求項4又は
5に記載のディスクローラーカッターモニタリングシス
テム。 - 【請求項7】 掘進機の切削ヘッドに取り付けられてい
てディスクローラーカッターの摩耗及び回転とディスク
ローラーカッターに作用する荷重をそれぞれ検出する手
段と、切削ヘッドの回転角度を検出する手段と、切削ヘ
ッドの回転角度に対応したディスクローラーカッターの
摩耗及び回転と荷重の変位をそれぞれ表示出力する手段
を備えた請求項4〜6の何れかに記載のディスクローラ
ーカッターモニタリングシステム。
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