JP2013224499A - 編成手袋、及びその編成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
指を曲げる際においても、手袋の指袋部の掌側に弛みが生じないようにして、フィット感を高める。
【解決手段】
人の指を挿入可能な複数の指袋部11〜14,16を備えた編成手袋であって、前記各指袋部11〜14,16における人の1つ又は2つの指関節のうち少なくとも1つの指関節に対応する部分の指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って収縮されて、当該掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっている。
【選択図】 図5
指を曲げる際においても、手袋の指袋部の掌側に弛みが生じないようにして、フィット感を高める。
【解決手段】
人の指を挿入可能な複数の指袋部11〜14,16を備えた編成手袋であって、前記各指袋部11〜14,16における人の1つ又は2つの指関節のうち少なくとも1つの指関節に対応する部分の指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って収縮されて、当該掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、指袋部に対するフィット感を高めた編成手袋、及びその編成方法に関するものである。
特許文献1に示されるような横編機、或いは丸編機で編成される5本指手袋は、筒状に形成された各指袋部、及び5本胴部を膨らませる形態で、人の手に装着される。
一方、編成方法の面からは、編成手袋の甲側と掌側とは、各コースのループ数を同一とする同一条件で編成されるため、特に、各指袋部においては、人の指の操作が掌側のみに屈曲、或いはわん曲させるものであるため、指袋部における指の長さ方向に沿って甲側では引っ張られるのに対して、掌側では弛まされるために、指袋部の掌側に指の長さ方向に沿った余長が発生し、これが原因で人の指に対する手袋の指袋部のフィット感を悪くしていた。
本発明は、編成手袋の上記した構造上の問題に鑑み、指を曲げる際においても、手袋の指袋部の掌側に弛みが生じないようにして、フィット感を高めた編成手袋及びその編成方法の提供を課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、人の指を挿入可能な複数の指袋部を備えた編成手袋であって、前記各指袋部における人の1つ又は2つの指関節のうち少なくとも1つの指関節に対応する部分の指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、又は4本胴部における指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って収縮されて、当該掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっていることを特徴としている。
請求項1の発明は、複数の指袋部を備えた編成手袋において、前記各指袋部における人の1つ又は2つの指関節のうち少なくとも1つの指関節に対応する部分の指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、又は4本胴部における指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って収縮されて、当該掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっている。よって、人の指を掌側に屈曲又はわん曲させた場合には、指袋部の甲側では、従来の編成手袋と同様にして、指の長さ方向に引っ張られ、その掌側では、弛みが生じようとするが、掌側では、指の長さ方向に沿った長さが本来の長さよりも短くなっているため、掌側において余長は殆ど生じない。特に、前記余長は、指袋部の掌側における人の指関節に対応する部分で集中的に発生するのに対応させて、指袋部の掌側における人の指関節に対応する部分のみの指の長さ方向に沿った長さを集中的に短くしてあるので、指袋部の掌側に生ずる余長による「弛み感」は解消されて、指袋部の掌側に余長が生じなくなって、人の指に対する指袋部のフィット感が高まる。また、手袋の4本胴部においても、手袋を装着した手で物を掴む場合には、4本胴部の掌側に弛みが生じ易かったために、掴みづらいことがあったが、請求項1の発明によって、手袋の4本胴部の掌側の編地が指の長さ方向に沿って部分的に短くなるので、手袋を装着した状態で、物を掴む場合において、素手と同様の感覚で行える。
請求項1の発明は、指袋部を備えた編成手袋としては、一般の5本指編成手袋、親指を除く4本の指の全てが1つの指袋部に収容される2つの指袋部を備えたミトン(mitten) と称される編成手袋、親指を除く4本の指のうち連続した特定の2又は3本の指が1つの指袋部に収容される3つの指袋部を備えた編成手袋のいずれに対しても実施可能である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、編成手袋は、5本指手袋であって、親指袋部を除く残りの4つの各指袋部においては、指の付け根に近い第2指関節に対応する部分のみの掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっていることを特徴としている。
5本指手袋においては、全指が独立した指袋部にそれぞれ収容されるために、各指袋部の掌側に生ずる前記余長の影響が大きく、請求項2の発明によれば、計5つの各指袋部の余長がそれぞれ独立して解消されるために、各指袋部の掌側の部分が指にぴったりとフィットする効果は大きい。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の編成手袋を横編機又は丸編機を用いて編成する方法であって、各指袋部における人の指関節に対応する部分を編成する際には、各コースにおける甲側編地は、ヤーンフィーダーが通過して編糸が供給される毎に各編針で全旧ループに対して順次新ループを編成し、各コースにおける掌側編地は、ヤーンフィーダーが通過して編糸が供給されても作動しない編針を設けて、連続する旧ループに対して断続させて新ループを編成して、掌側編地の以後の1ないし複数のコースにおいて以前のコースで編成欠落している旧ループに新ループを編成して、前記以前のコースにおける全ての旧ループに新ループを編成した後に、掌側編地において次のコースに進むように編成することを特徴としている。
請求項3の発明に係る編成方法によれば、指袋部の編成において、人の指関節に対応する部分の編地の甲側を編成する編針は常に使用されて、全ての旧ループに対して新ループを編成するのに対して、前記編地の掌側を編成する編針は、その一部を規則的に休止させることにより、筒状の編地を甲側と掌側に二分した場合に、人の指関節に対応する部分の編地の甲側の編成済のコース数は、ヤーンフィーダーの周回の回数と同一であるが、同様の編地の掌側の編成済のコース数は、ヤーンフィーダーの周回の回数よりも少なくなるために、掌側で編成されるコース数は、甲側のコース数よりも少なくなる。この結果、指袋部を形成する編地のうち、人の指関節に対応する部分の長さは、掌側が甲側よりも短くなると共に、その部分の周長も他の一般部よりも短くなる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、各コースにおける掌側編地は、2コースのうち最初のコースは、連続する2つの旧ループに対して先頭の旧ループに対してのみ新ループを編成し、次のコースは、前記連続する2つの旧ループの残りの1つの旧ループに対して新ループを編成して、甲側編地の2コースに対して掌側編地の1コースが形成されるように編成することを特徴としている。
請求項4の発明によれば、指袋部における人の指関節に対応する部分では、甲側の編地の2コースに対して掌側の編地の1コースが編成されるため、指の長さ方向に沿った長さは、編地の掌側においては、理論上、その甲側の半分まで短くできる。
本発明に係る編成手袋は、各指袋部における人の1つ又は2つの指関節のうち少なくとも1つの指関節に対応する部分の指の長さ方向に沿った所定長の範囲において、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って圧縮されて、掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっているために、人の指を掌側に屈曲又はわん曲させた場合には、指袋部の甲側では、従来の編成手袋と同様にして、指の長さ方向に引っ張られ、指袋部の掌側では、弛みが生じようとするが、掌側では、指の長さ方向に沿った長さが本来の長さよりも短くなっているために、余長は殆ど生じない。従って、手袋における指袋部のフィット感が高まる。
本発明に係る編成手袋の編成方法によれば、既存の横編機又は丸編機において、各コースにおける甲側編地は、ヤーンフィーダーが通過して編糸が供給される毎に各編針で全旧ループに対して順次新ループを編成し、各コースにおける掌側編地は、ヤーンフィーダーが通過して編糸が供給されても作動しない編針を設けることにより、容易に実施できる。
最初に、5本指の手袋の従来の編成方法について、前後に相対向する一組のニードルベッド(針盤)を備えた横編機の概要と共に説明する。図7(a)に示されるように、横編機には、一組のフロントニードルベッドFNとバックニードルベッドBNとが相前後して相対向し、しかも前後方向の中央部が高くなるように山形(逆V字形)に配置されており、前後の各ニードルベッドFN,BNには、それぞれ数十本ずつの編針群が挿入され、各編針は、ベッドの傾斜方向に沿って高サイクルで上下動する。
また、横編機の各ベッドFN,BNに設けられた多数本の編針のうち、作用させる編針を選択させる装置が設けられていて、別途作成された制御データにより、作用編針を決定している。例えば、図7(b)に示されるよう、5本指の手袋の小指袋部、薬指袋部、中指袋部、人差指袋部及び親指袋部の各編成には、それぞれ各ニードルベッドFN,BNの右側から左側に向かって、それぞれイ,ロ,ハ,ニ,ホで示される各部位の連続した所定本数の編針が選択される。そして、手袋の編成においては、各部分毎に順次編成してゆくのであるが、全ての部分において筒状に編成される。
そして、5本指の手袋G1 の編成順序は、図1において昇順で丸付番号で示されているように、小指袋部11、薬指袋部12、中指袋部13、人差指袋部14、4本胴部15、親指袋部16、5本胴部17、及びゴム編部18の順番である。最初に、部位「イ」の編針にて小指袋部11の編成を開始して、部位「イ」〜「ニ」の各編針で、小指袋部11、薬指袋部12、中指袋部13及び人差指袋部14を、指の配列順序でそれぞれ編成すると、部位「ニ」の編針にて人差指袋部14を編成した時点では、4本の各指袋部は、部位「イ」〜「ニ」の各編針にぶら下がっている。引き続いて、部位「イ」〜「ニ」の間の連続した部分の各編針により4本胴部15を編成した後に、部位「ホ」の編針により親指袋部16を編成すると、4本胴部15及び親指袋部16は、それぞれ上記した各部位の編針にぶら下がっている。そして、5本胴部17及びゴム編部18を、全ての部位「イ」〜「ニ」の編針、即ち総針を使用して編成すると、一枚の5本指編成手袋G1 が完成する。
そして、小指、薬指、中指及び人差指の各指袋部11〜14の人の第2指関節(指の付け根に近い側の指関節)に対応する部分、並びに親指袋部16の指関節に対応する部分における指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、以下に述べる方法により編成されて、当該所定長の範囲においては、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って収縮されて、当該掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっている。
即ち、図8〜図10は、小指、薬指、中指及び人差指の各指袋部11〜14の人の第2指関節に対応する部分、並びに親指袋部16の指関節に対応する部分の編成方法の原理を示す図であって、図8は、編針Nの作用状態の説明図であり、図9は、掌側及び甲側の各編地の編成模式図であり、図10は、掌側の編地の1コースか編成される順序を示す編成模式図である。なお、図8〜図10は、各指袋部11〜14,16に共通の編成原理の説明図であるために、各ニードルベッドFN,BNで使用される編針の数は、現実の編成時の数ではなく、仮に「8」としてあり、複数本の各針の特定に関しては、フロント及びバックの各ニードルベッドFN,BNで、それぞれ「a1 〜h1 ,a2 〜h2 ,・・・」及び「A1 〜H1 ,A2 〜H2 ,・・・」と表示し、アルファベット符号の「添字」は、掌側の編地のみを指の長さ方向に沿って収縮編成させる部分(以下、「収縮編成部」という)の編成に使用された編針の「コースの数」を示す。また、図10において、編糸Yの「添字」は、ヤーンフィーダーの周回の数を示す。
各指袋部の「収縮編成部」の最初のコースにおいては、図8〜図10の(a)で示されるように、各ニードルベッドFN,BNの編針を全て作用させて編成し、第2コースにおいては、図8〜図10の(b)で示されるように、ヤーンフィーダーの周回走行(往復走行)に対してフロントニードルベッドFNにおいては、選択された編針(a〜h)のうち1つおきの編針(b,d,f,h)を作用させて編成し、最初のコースで編成された旧ループL’に対して1つおきに新ループLを編成すると共に、バックニードルベッドBNにおいては、選択された全ての編針(A〜H)を作用させて、最初のコースで編成された全ての旧ループL’に対して新ループLを編成する。
ここで、図11(a),(b)は、それぞれ編針Nの作用時、及び非作用時の各状態を対比して示す図であって、編針Nの作用時には、旧ループL’に対して編針Nが進入することによりベラ21が外れた(「クリアリング」した)後に、ヤーンフィーダーの通過により供給される編糸Yを編針Nの先端で引っ掛け、その後に編針Nが後退する途中で旧ループL’にベラ21が引っ掛かることにより閉じて、旧ループL’から編針Nが引き抜かれる(「ノックオーバー」される)ことにより、旧ループL’に対して新ループLが編成される。これに対して、編針Nの非作用時には、編針Nは、旧ループL’を掴んだままで移動せず、ヤーンフィーダーの通過により編糸Yが供給されても、編針Nが編糸Yを引っ掛けることはない。よって、後編地である甲側では、全旧ループL’に対して新ループLが編成されるのに対して、前編地である掌側では、旧ループL’に対して2つおきに新ループLが編成されるため、編成欠落する旧ループL’が発生する。
次に、第3コースにおいては、図8〜図10の(c)に示されるように、フロントニードルベッドFNにおいては、直前の第2コースにおいて作用しなかった編針(a,c,e,g)を作用させて、第2コースにおいて半分が編成欠落された旧ループL’の欠落部に対して新ループLを編成させると共に、バックニードルベッドBNにおいては、選択された全ての編針(A〜H)を作用させて、最初のコースで編成された全ての旧ループL’に対して新ループLを編成すると、フロントニードルベッドFNにおいて、各ループが連続して編成されることにより、完成された「1ループ」が編成される。以後、図8〜図10の(d)に示されるように、同様の編成作用を必要なコース数だけ繰り返す。
これにより、図9(c)に示されるように、各指袋部の「収縮編成部」においては、甲側の編地が「2コース」だけ編成される間に、掌側の編地は、その半分の「1コース」のみが編成されることになる。この結果。各指袋部の「収縮編成部」においては、甲側は、他の部分と同一に編成されているが、掌側は、甲側に比較して編成コースの数が半分となるために、収縮された状態となって、指の長さ方向に沿った長さが甲側に比較して短くなる。
なお、上記の説明から明白であって、図10(b)〜(d)に示されるように、各指袋部の「収縮編成部」の掌側の編成において、第1コースを除く各コースの編糸(Y2,Y3,Y4,・・)のうちループの形成に使用されない編糸(Y2', Y3', Y4', ・・) が存在するために、「収縮編成部」のうち掌側は、甲側を含む他の一般部に比較して、やや「厚ぼったい」感じとなる。
なお、上記実施例の各指袋部の「収縮編成部」の編成方法は、甲側が「2コース」だけ編成される間に、掌側が「1コース」編成されるものであるが、各コースにおける非作用の編糸の選択により、甲側が「3コース」又は「3コース以上」のコースだけ編成される間に、掌側が「1コース」編成されるような編成方法も可能であり、これにより、上記実施例の編成方法に比較して掌側の収縮の割合が大きくなる。
上記のようにして編成された5本指編成手袋G1 の各指袋部11〜14,16は、図1〜図3に示されるように、人の第2指関節に対応する「収縮編成部11a〜14a,16a」が、甲側よりも掌側において短くなる。例えば、図3において、中指袋部13の甲側の収縮編成部13a2 の長さは、(L2 )であるのに対して、掌側の収縮編成部13a1 の長さは、(L1 )であって(L1 <L2 )、掌側は甲側よりも指の長さ方向に沿って収縮されている。このように、「収縮編成部11a〜14a,16a」において、掌側のみが指の長さ方向に沿って収縮されることにより、当該「収縮編成部11a〜14a,16a」においては、掌側以外の周辺の編地を指先側に引き込むように作用するため、図1及び図2に示されるように、5本指編成手袋G1 の「収縮編成部11a〜14a,16a」は、正面視及び背面視のいずれにおいても、僅かにくびれた形状に編成される。
このため、図5(a),(b)において、対比図示されているように、本発明に係る5本指編成手袋G1 によれば、人の指を曲げた状態においても、例えば中指袋部13においては、その収縮編成部13aのうち掌側の部分13a1 が、人の中指41の第2指関節42に密着するため、中指袋部13を含めて全指袋部11〜14,16の各指に対するフィット感が高まる。これに対して、従来の5本指編成手袋G’では、その中指袋部13’を含めて全ての指袋部において、指関節との間に大きな隙間51が発生して、人の指に対する指袋部のフィット感が不足して、手袋の装着感が悪くなる。なお、図5において、43は、中指41の第1指関節を示す。
また、上記実施例では、5本指編成手袋の親指袋部を除く残りの4つの各指袋部において、人の指の第2指関節に対応する部分のみに収縮編成部を形成した例であるが、前記各指袋部における人の指の第1指関節に対応する部分にも収縮編成部を形成することも可能である。
更に、5本指編成手袋の4本胴部15の部分に本発明を実施して、掌側の編地のみを指の長さ方向に沿って部分的に短くすることにより、5本指編成手袋の装着時において、4本胴部15の掌側の弛みをなくすか、或いは少なくして、装着感を高めることも可能である。
また、上記実施例では、5本指編成手袋に対して本発明を実施した例であるが、図6に示されるように、ミトンと称される編成手袋に対しても本発明は実施可能である。ミトンG2 は、親指袋部16と、人の親指を除く4本の指の全てを収容する結合指袋部19とを備えており、当該結合指袋部19においては、人の指の第1指関節から第2指関節に至る部分に連続して収縮編成部19aが形成されている。ミトンG2 の結合指袋部19は、人の4本の指を纏めて収容するために、掌側に5本指編成手袋よりも大きな弛みが発生し易いため、上記のような収縮編成部19aを形成することにより、指の長さ方向に沿った長さが短くできて、掌側の弛みを解消して、フィット感を高めることができる。
FN:フロントニードルベッド
BN:バックニードルベッド
G1 :5本指編成手袋
G2 :ミトン
11:小指袋部
12:薬指袋部
13:中指袋部
14:人差指袋部
16:親指袋部
19:結合指袋部
11a〜14a,16a,19a:収縮編成部
41:中指
42:中指の第2指関節
43:中指の第1指関節
BN:バックニードルベッド
G1 :5本指編成手袋
G2 :ミトン
11:小指袋部
12:薬指袋部
13:中指袋部
14:人差指袋部
16:親指袋部
19:結合指袋部
11a〜14a,16a,19a:収縮編成部
41:中指
42:中指の第2指関節
43:中指の第1指関節
Claims (4)
- 人の指を挿入可能な複数の指袋部を備えた編成手袋であって、
前記各指袋部における人の1つ又は2つの指関節のうち少なくとも1つの指関節に対応する部分の指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、又は4本胴部における指の長さ方向に沿った所定長の範囲においてのみ、掌側の編地のみが指の長さ方向に沿って収縮されて、当該掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっていることを特徴とする編成手袋。 - 編成手袋は、5本指手袋であって、親指袋部を除く残りの4つの各指袋部においては、指の付け根に近い第2指関節に対応する部分のみの掌側の長さが甲側の長さよりも短くなっていることを特徴とする請求項1に記載の編成手袋。
- 請求項1又は2に記載の編成手袋を横編機又は丸編機を用いて編成する方法であって、
各指袋部における人の指関節に対応する部分を編成する際には、
各コースにおける甲側編地は、ヤーンフィーダーが通過して編糸が供給される毎に各編針で全旧ループに対して順次新ループを編成し、
各コースにおける掌側編地は、ヤーンフィーダーが通過して編糸が供給されても作動しない編針を設けて、連続する旧ループに対して断続させて新ループを編成して、掌側編地の以後の1ないし複数のコースにおいて以前のコースで編成欠落している旧ループに新ループを編成して、前記以前のコースにおける全ての旧ループに新ループを編成した後に、掌側編地において次のコースに進むように編成することを特徴とする編成手袋の編成方法。 - 各コースにおける掌側編地は、2コースのうち最初のコースは、連続する2つの旧ループに対して先頭の旧ループに対してのみ新ループを編成し、次のコースは、前記連続する2つの旧ループの残りの1つの旧ループに対して新ループを編成して、甲側編地の2コースに対して掌側編地の1コースが形成されるように編成することを特徴とする請求項3に記載の編成手袋の編成方法。
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