WO2018037743A1 - 手袋及び手袋の製造方法 - Google Patents

手袋及び手袋の製造方法 Download PDF

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    • A41D19/04Appliances for making gloves; Measuring devices for glove-making

Definitions

  • a knitted fabric contains an aramid fiber or a high-strength polyethylene fiber from the point of intensity
  • the fineness is not particularly limited, but is preferably 78 dtex or more and 2000 dtex or less.
  • the lower limit of the fineness is more preferably 155 dtex, further preferably 440 dtex.
  • the upper limit of the fineness is more preferably 1820 dtex, and further preferably 1450 dtex.
  • the number of the hook-shaped portions 6 and the specific formation location are not particularly limited, but in the present embodiment, two hook-shaped portions 6 are provided on the four barrel portions. It is also possible to provide the hook-like portion 6 on the finger bag portion.
  • the palm-side bag body 4 is formed on a flat surface made of flat knitting, but can also be constituted by an uneven surface made of a combination of knit and tack. The palm side of the knitted fabric is knitted by a knitting needle disposed on the needle bed on the front side of the flat knitting machine.
  • the manufacturing method of the glove is a method of manufacturing a glove by laying a plurality of stitches 2a continuous in the course direction C on the corresponding stitches 2a in the wale direction W, and the step of knitting the bag body 4; and A step of forming the bowl-shaped portion 6;
  • the glove can be manufactured using a conventionally known flat knitting machine.
  • the manufacturing method of the said glove is arranged on the opposite side (inner surface side) of the heel body part with respect to the heel body component part, and is a connected part having a plurality of stitches 2f and 2g in the course direction C. 10 is formed.
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Abstract

コース方向(C)に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向(W)の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、編地が、外面側又は内面側に凸条に隆起すると共にコース方向(C)に沿って設けられる筒状の畝本体部位(8)を有する少なくとも一つの畝状部(6)を備え、畝本体部位(8)が、コース方向(C)の複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向(W)の編目に架けられて構成されると共にウエール方向(W)に基端間が収縮され、畝状部(6)が、畝本体部位(8)の基端のウエール方向(W)に対向する編目を連結する複数の編目をコース方向(C)に有する連結部位(10)を備え、この連結部位(10)が、畝本体部位(8)に対して畝本体部位(8)の隆起する側と反対側に配されている。

Description

手袋及び手袋の製造方法
 本発明は、手袋及び手袋の製造方法に関する。
 編機によって編成される手袋として、耐切創性等を向上するために、平坦部及びコース方向に沿って設けられた畝状部を指袋及び掌部分に設けたものが提案されている(特開2013-151778号公報参照)。
 この公報に記載される手袋の製造方法にあっては、コース方向に1又は複数編針飛びに不作用位置において1又は複数コース編成し、編成後に上記不作用位置の編み糸を芯に隣接する編目を収縮することで筒状の上記畝状部を形成している。具体的には、畝状部を編成する際に、上記不作用位置以外の編針によって畝状部を編成し、その後、不作用位置の編針による編成によって上記畝状部の一対の基端間を収縮させることで、筒状の上記畝状部を形成している。
 しかし、上記公報に記載の製造方法によって得られた手袋は、畝状部を編成する際に不作用位置の編針を使用しないため畝状部のコース方向の編目数が少ない。この畝状部のコース方向の編目数を増やすならば、上記不作用位置の編針の本数が少なくなり、畝状部の一対の基端間の収縮の維持のための編目が少なくなる。このため、上記公報に記載の製造方法によって形成された畝状部は、強度が十分とは言えない。
特開2013-151778号公報
 そこで、本発明は、十分な強度を有する畝状部を備えた手袋及びその製造方法を提供することを課題とする。
 上記課題を解決するためになされた発明は、コース方向に連続する複数の編目が、それぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、上記編地が、外面側又は内面側に凸条に隆起すると共にコース方向に沿って設けられる筒状の畝本体部位を有する少なくとも一つの畝状部を備え、上記畝本体部位が、コース方向の複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成されると共にウエール方向に基端間が収縮され、上記畝状部が、上記畝本体部位の基端のウエール方向に対向する編目を連結する複数の編目をコース方向に有する連結部位を備え、この連結部位が、上記畝本体部位に対して畝本体部位の隆起する側と反対側に配されていることを特徴とする。
 当該手袋にあっては、畝本体部位の基端のウエール方向一対の編目が、畝本体部位に対して畝本体部位の隆起する側と反対側に配された連結部位によって連結されることで、凸条に隆起する畝本体部位の形態が維持される。このため、強度に優れた畝状部を容易かつ確実に形成することができ、当該手袋は畝状部の強度に優れている。
 上記連結部位の複数の編目は2コース以上設けられていることが好ましい。これによって、2コース以上の編目からなる連結部位によって、確実に凸条の畝本体部位の形態を維持することができ、畝状部の強度を向上させることができる。
 上記連結部位のウエール方向の一方の基端の複数の編目は、上記畝本体部位の一対の基端のうち一方の基端の編目と同一コースで構成されていることが好ましい。このように、畝本体部位の一方の基端と、連結部位の基端とが同一コースで確実に連結されるため、畝状部の強度の向上が図られる。さらに、上記連結部位のウエール方向の他方の基端の編目と、上記畝本体部位の一対の基端のうち他方の基端の編目との双方が、同じ編目に架けられていることが好ましい。これにより、畝本体部位の他方の基端と、連結部位とが、上記同じ編目を介して確実に連結されるため、畝状部の強度の向上が図られる。
 上記畝状部は、上記畝本体部位の編目とコース方向に連続する編目から構成される穴埋め部位を有し、この穴埋め部位におけるウエール方向の編目数が、上記畝本体部位におけるウエール方向の編目数より少ないことが好ましい。このような穴埋め部位によって、上記畝本体部位の側端の空隙を的確になくすことができる。
 上記穴埋め部位が、ウエール方向に少なくとも二つの上記編目を有し、これらの少なくとも二つの編目が、これらの編目とウエール方向に隣接する編目に架けられていることが好ましい。このように穴埋め部位を構成する少なくとも二つの編目が共に、一つの編目(これらの編目とウエール方向に隣接する編目)に架けられていることで、この一つの編目に架けられている箇所における編み糸の割合(存在量)が多くなり、上記穴埋め部位によってより的確に空隙をなくすことができる。
 さらに、上記課題を解決するためになされた別の発明は、コース方向に連続する複数の編目を、それぞれ対応するウエール方向の編目に架けることで、編地を編成する手袋の製造方法であって、一つの畝本体構成部位を、コース方向の複数の編目をそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けることで形成する工程、及び上記畝本体構成部位の基端をウエール方向に収縮することで、上記畝本体構成部位を外面側又は内面側に隆起する畝本体部位を形成する工程を有し、上記畝本体構成部位に対して上記畝本体部位の隆起する側と反対側に配され、コース方向に複数の編目を有する連結部位を形成し、上記畝状部形成工程が、上記連結部位によって上記畝本体構成部位の基端のウエール方向に位置する編目を連結することで、上記畝本体構成部位を収縮させる工程である。
 当該手袋の製造方法は、既述の利点を有する手袋を製造することができる。つまり、当該手袋の製造方法によって手袋は、畝本体部位の基端のウエール方向に位置する編目が、畝本体部位に対して畝本体部位の隆起する側の反対側に設けられた連結部位によって連結されることで、凸条に隆起する畝本体部位の形態が維持される。このため、強度に優れた畝状部を容易かつ確実に形成することができる。
 以上説明したように、本発明の手袋、及び本発明の製造方法によって製造される手袋にあっては、従来のものに比して畝状部の強度に優れる。
本発明の一実施形態の手袋の掌部分の模式的要部拡大平面図である。 図1の手袋の掌部分の模式的要部拡大底面図である。 図1の手袋の掌部分の模式的要部拡大斜視図である。 図1の手袋の編成状態を説明する説明図である。 図1の手袋の製造方法を説明するための工程図である。 図1と異なる実施形態の手袋の掌部分の模式的要部拡大底面図である。 図6の手袋の編成状態を説明する説明図である。 図1及び図6と異なる実施形態の手袋の編成状態を説明する説明図である。
<手袋>
 以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。本実施形態の手袋は、繊維を手袋状に編成したものであり、掌側の編地及び手の甲側の編地によって袋状に設けられている。具体的には、当該手袋は、コース方向Cに連続する複数の編目2aがそれぞれ対応するウエール方向Wの編目2aに架けられて構成される編地を備える(図1及び図2参照)。具体的には、当該手袋の編地は、コース方向Cに複数の編目2aが連続して設けられ、このコース方向Cの複数の編目2aは、ウエール方向Wに形成された他のコースの複数の編目2aにそれぞれ架けられている。
 当該手袋は、横編機によって編成される。この横編機は、従来公知の横編機を用いることが可能である。具体的には、横編機は、前後一対の針床と、この針床に配設された多数の編針とを備え、この編針が針床の歯口に出退可能に配置されている。そして、この横編機は、カム機構を有し、針床の長手方向に沿って往復走行可能なキャリッジを備えている。編針は、キャリッジのカム機構に係脱可能なバットを有し、このバットがカム機構に係合することで編針が歯口を出退するよう設けられている。また、各編針は上記バットとカム機構とを係脱すべく針床内に揺動可能に配設されている。さらに、横編機は、前後針床の少なくとも一方がラッキング自在(可能)であり、編針として編針本体とスライダーからなる複合針を備えることにより前後の針床間で編目の目移しが可能である。なお、目移しとは、編目を一方の針床の編針のフック内からスライダー上へ移動および保持させた状態(ホールディング状態)を経て、他方の針床の編針へ受け渡すまでの一連の動作を意味する。これにより、各編針の動作を制御することで所望の編成を行うことができる。なお、当該手袋は、指先側から裾側にかけて順次編成される。
 当該手袋は、裾部、胴用の袋部及び指用の袋部を有し、着用者の手を保護する部材である。具体的には、着用者が手を挿入可能な開口部を有する裾部の指先側に五本胴部が設けられている。この五本胴部の指先側に四本胴部及び第一指用袋部(親指用袋部)が設けられている。この四本胴部の指先側に三本胴部及び第五指用袋部(小指用袋部)が設けられている。この三本胴部の指先側に第二指用袋部(人差指用袋部)、第三指用袋部(中指用袋部)及び第四指用袋部(薬指用袋部)が設けられている。第一指部から第五指部は、指先部が開口された状態に形成されていてもよく、また指先部が閉塞された状態に形成されていてもよい。
 上記手袋の編地を構成する繊維としては、特に限定されず、綿、麻等の天然繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、高強力ポリエチレン繊維、ポリウレタン繊維等の合成繊維、ステンレスなどの金属繊維、グラスファイバーなどの無機繊維が挙げられる。これらの繊維は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。例えば2種を混合して用いる繊維としては、ポリウレタン繊維に高強力ポリエチレン繊維をカバーリングした複合糸を挙げることができる。なお、編地は、上記各種繊維のうち、強度の点からはアラミド繊維又は高強力ポリエチレン繊維を含むことが好ましい。繊度は、特に限定されないが、78dtex以上2000dtex以下が好ましい。繊度の下限は、155dtexがより好ましく、440dtexがさらに好ましい。繊度の上限は、1820dtexがより好ましく、1450dtexがさらに好ましい。
 当該手袋の編地は、掌側に、上記袋部(胴用の袋部及び指用の袋部)を構成するシート状の袋本体部4と、この袋本体部4から外面側に凸条に隆起すると共にコース方向に沿って設けられる筒状の畝本体部位8をそれぞれ有する複数本の畝状部6とを備えている。つまり、当該手袋の編地は、外面側又は内面側に凸条に隆起すると共にコース方向Cに沿って設けられる筒状の畝本体部位8を有する少なくとも一つの上記畝状部6を備えている。当該手袋は、上記畝状部6を備えることで、強度、すなわち耐衝撃性、耐摩耗性、耐切創性等の向上効果が得られる。この畝状部6の本数及び具体的形成箇所は特に限定されるものではないが、本実施形態にあっては、四本胴部に二本の畝状部6が設けられている。なお、畝状部6を指用の袋部に設けることも可能である。また、上記掌側の袋本体部4は、平編みからなる平坦面に形成されているが、ニットとタックとの組み合わせからなる凹凸面から構成することも可能である。この編地の掌側は、上記横編機の前側の針床に配設された編針によって編成される。
 さらに、当該手袋は、手の甲側に、上記袋部を構成するシート状の袋本体部4を有し、この手の甲側の袋本体部4と、掌側の上記袋本体部4とによって上記編地は袋状に設けられる。この手の甲側の袋本体部4は、平編みからなる平坦面に形成されているが、ニットとタックとの組み合わせからなる凹凸面から構成することも可能である。この編地の手の甲側は、上記横編機の後側の針床に配設された編針によって編成される。
 当該手袋の袋本体部4の平均厚みは特に限定されるものではないが、上記袋本体部4の平均厚みの上限としては、3mmが好ましく、1mmがより好ましい。一方、上記袋本体部4の平均厚みの下限としては、0.2mmが好ましく、0.3mmがより好ましい。上記袋本体部4の平均厚みが上記上限を超える場合、当該手袋の厚みが大きくなることで柔軟性が低下して、着用感が低下するおそれがある。逆に、上記袋本体部4の平均厚みが上記下限に満たない場合、手袋自体の強度に欠け、耐久性が低下するおそれがある。なお、上記平均厚みは、JIS-L1086/L1096準拠の定圧厚さ測定器(例えば株式会社テクロックの「PG-15」)を用いて任意の5箇所を測定して得た値の平均値である。
 上記畝状部6の平均高さは特に限定されるものではないが、上記畝状部6の平均高さの上限としては、6mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、上記畝状部6の平均高さの下限としては、0.1mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。上記畝状部6の平均高さが上記上限を超える場合、畝状部6が高くなり過ぎ、着用感を阻害するおそれがある。逆に、上記畝状部6の平均高さが上記下限に満たない場合、畝状部6による強度、すなわち耐衝撃性、耐摩耗性、耐切創性等の向上の効果が十分得られないおそれがある。なお、上記平均高さは、JIS-L1086/L1096準拠の定圧厚さ測定器(例えば株式会社テクロックの「PG-15」)を用いて任意の5箇所を測定して得た値の平均値である。
 上記畝本体部位8は、上述のように外面側に凸条に隆起すると共にコース方向に沿って設けられている。この畝本位部位8は、コース方向の複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の複数の編目に架けられて構成されると共にウエール方向に基端間が収縮されている。具体的には、畝本体部位8においては、図1~図3に示すように、コース方向Cの複数の編目2dが対応するウエール方向Wの編目2cに架けられ、コース方向Cの複数の編目2cが対応するウエール方向Wの編目2c又は編目2eに架けられている。この畝状部6は、上記袋本体部4とウエール方向Wに連続して形成され、畝状部6のウエール方向Wの両側に隣接して上記袋本体部4が配されている。
 上記畝本体部位8は、一対の基端が、図2及び図3に示すように、後述する連結部位10によってウエール方向Wに収縮されることで、外面側(掌から外側に向けて)に隆起するよう筒状に形成されている。
 上記畝本体部位8の編目2c,2d,2eのコース方向Cの編目数は、この畝本体部位8とウエール方向Wに隣接する袋本体部4において同一幅(コース方向の長さ)を構成する編地の編目2aのコース方向Cの編目数と同一である。換言すると、畝本体部位8とウエール方向Wの指先側に隣接する袋本体部4の全て編目2aが、上記一方の基端の編目2dに架けられている。また、畝本体部位8とウエール方向Wの裾側に隣接する袋本体部4の全ての編目2hに、上記他方の基端の編目2eが架けられている。
 上記畝状部6は、上記畝本体部位8の基端のウエール方向Wに対向する編目2d,2eを連結する複数の編目2f,2gを有する連結部位10を備えている。この連結部位10が、上記畝本体部位8に対して畝本体部位8の隆起する側と反対側(内面側)に配されている。具体的には、連結部位10は、図2に示すように、コース方向Cに連続する複数の編目2f,2gが、それぞれウエール方向Wに隣接する他のコースの編目2g,2hに架けられて構成されている。ここで、連結部位10のコース数(2コース)は、上述の畝本体部位8のコース数よりも少なく設けられ、連結部位10が畝本体部位8の基端のウエール方向Wの一対の編目2d,2eを連結することで、畝本体部位8が凸条に隆起している。
 上記畝本体部位8のコース数、及び上記連結部位10のコース数は、所望する畝状部6の形状等によって適宜設計変更可能であるが、本実施形態では、好ましくは畝本体部位8のコース数は8コース(一対の基端のコースを含む)である。畝本体部位8のコース数に対する連結部位10のコース数の比の上限としては、0.7が好ましく、0.5がより好ましい。この比が上記上限を超えると、畝状部6を十分に隆起できないおそれがある。一方、上記比の下限としては、0.1が好ましく、0.2がより好ましい。この比が上記下限を満たさないと、畝状部6が高くなり過ぎるおそれがある。なお、図1~図3は模式的説明図であり、図1及び図3においては畝本体部位8のコース数は6コースで図示している。また、図3においては、二つの畝状部6を図示するために、二つの畝状部6間の袋本体部4のコース数を2コースに省略して記載しているが、二つの畝状部6間の袋本体部4のコース数は例えば2コース以上10コース以下である。
 この連結部位10のウエール方向Wの指先側の基端の複数の編目2f)は、上記畝本体部位8の一対の基端のうち一方の基端の編目2dと同一コースで構成されている。具体的には、連結部位10のウエール方向Wの指先側の基端の複数の編目2fと、畝本体部位8の指先側の基端の複数の編目2dとが、同一コースにおいて交互に配されている。つまり、この畝本体部位8の指先側の基端の隣り合う編目同士2d,2dの間全てに、図2に示すように、上記連結部位10のウエール方向Wの指先側の基端の編目2fが配されている。換言すると、連結部位10の指先側の基端の隣り合う一対の編目2f,2fの間全てに、上記畝本体部位8の指先側の基端の編目2dが配されている。
 上記連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gと、上記畝本体部位8の一対の基端のうち他方の基端の編目2eとの双方が、同じ編目2hに架けられている。具体的には、連結部位10の裾側の基端の編目2gと、畝本体部位8の他方の基端の編目2eとの双方が、これらの編目2g,2eとウエール方向Wの裾側に隣接する編目2h(袋本体部4の編目2h)に架けられている(図3参照)。このように連結部位10の裾側の基端の編目2gが、畝本体部位8の他方の基端の編目2eと共に同じ編目2hに架けられることで、畝本体部位8が袋綴じ状態(畝本体部位8の一対の基端間が収縮され、畝本体部位8の内面側の部分が連結部位10によって閉塞された状態)となっている。
 上記畝本体部位8及び連結部位10の編成状態について図4を参酌しつつより具体的に説明する。畝本体部位8及び連結部位10のウエール方向Wの指先側の基端の編目2d,2fは、掌側の袋本体部4に続くキャリッジが一方向に走行する同一コースに形成される。この連結部位10のウエール方向Wの指先側の基端の編目2fは、その後のコースに形成される連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gに架けられる。また、上記畝本体部位8の一方の基端の編目2dは、その後のコースに形成される畝本体部位8の編目2cに架けられる。上記連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2g及び上記畝本体部位8の他方の基端の編目2eは、その後のコースに形成される袋本体部4の編目2hに架けられる。なお、図4において、記号「I」は、掌側の編地の編目(ニット)を意味し、記号「II」は、手の甲側の編地の編目(ニット)を意味する。記号「I II」は、キャリッジが一方向に走行する同一コースにおいて掌側及び手の甲側双方に交互に形成された編目を意味する。また、記号「BF」は、既に形成された畝本体部位8の編目2eを保持する編針に、既に形成された連結部位10の編目2gを受け渡す動作を意味する。また、記号「It」は、掌側の編地の編目(タック)を意味する。上記編目(ニット)及び編目(タック)とは、それぞれニットの動作及びタックの動作によって形成される編目を意味する。ニットの動作とは、旧編目(既に形成されている編目)を編針が保持した状態で編針が上昇しフックに給糸した後、編針が下降しながら上記旧編目をくぐり抜けて新たな編目を形成する一連の動作を意味する。このニットの動作によって、新たに編目が形成されると共に、この新たな編目に旧編目が架けられる。また、タックの動作とは、旧編目を編針が保持した状態で編針が上昇しフックに給糸した後、編針が下降するが、旧編目をくぐり抜けず、旧編目と給糸された糸とがフック内に収まる状態に至るまでの一連の動作を意味する。このタックの動作によって、新たに編目が形成されるが、この新たな編目は旧編目に架けられず、新たな編目と旧編目とが保持される。
 なお、畝状部6は、コース方向Cの幅が、ウエール方向Wに隣接する袋本体部4のコース方向Cの全体幅よりも小さく設けられている。このため、畝状部6のコース方向C両側には、上記袋本体部4の一部が配されている。本実施形態においては、畝状部6のコース方向Cの一方側(図4の右側)の袋本体部4の編成に連続して畝本体部位8の一方の基端(指先側の基端)の編成がなされ、また畝本体部位8の他方の基端(裾側の基端)の編成に連続して畝状部6のコース方向Cの他方側(図4の左側)の袋本体部4の編成がなされている。
 さらに、上記畝状部6は、上記畝本体部位8の編目とコース方向Cに連続する編目から構成される穴埋め部位12を有し、この穴埋め部位12におけるウエール方向Wの編目数は、上記畝本体部位8におけるウエール方向Wの編目数より少ない(図4参照)。当該手袋にあっては、上記穴埋め部位12によって筒状の畝本体部位8の側方の穴が好適に塞がれる。本実施形態において、上記穴埋め部位12は、ウエール方向Wに少なくとも二つの編目2i,2jを有している。つまり、穴埋め部位12は2コース以上設けられている。本実施形態にあっては、畝状部6のコース方向Cの両側それぞれに上記穴埋め部位12が設けられ、コース方向Cの一方側(図4の右側)の穴埋め部位12は、ウエール方向Wの二つの編目2i,2jによって構成され、コース方向Cの他方側(図4の左側)の穴埋め部位12はウエール方向Wの三つの編目2i,2j,2kによって構成されている。ここで、畝本体部位8の編目のウエール方向Wの数に対する穴埋め部位12の編目のウエール方向Wの数の比は、特に限定されないが、この比の上限としては、0.8が好ましく、0.7がより好ましい。また、この比の下限としては、0.2が好ましく、0.4がより好ましい。上記比が上記範囲外であると、穴埋め部位12による効果が十分に発揮できないおそれがある。
 上記穴埋め部位12を構成するウエール方向Wの少なくとも二つの編目2i,2jは、これらの編目2i,2jとウエール方向Wに隣接する編目2k,2lに架けられている。つまり、穴埋め部位12は、二つ以上の編目2i,2jが一つの編目2k,2lに架けられたタック箇所を有している。具体的には、コース方向Cの一方側(図4の右側)の穴埋め部位12の二つの編目2i,2jは、この二つの編目2i,2jとウエール方向Wに隣接する袋本体部4の編目2lに架けられている。また、コース方向Cの他方側(図4の左側)の穴埋め部位12の二つの編目2i,2j(指先側の二つの編目)は、この二つの編目2i,2jとウエール方向Wに隣接する編目2k(穴埋め部位12を構成する他の編目2k)に架けられている。なお、穴埋め部位12がタック箇所を有することに限定されず、この場合、上記編目2jをニットの動作による編目とすることも可能である。
 さらに、本実施形態においては、上記畝本体部位8のコース方向Cの最も外側に位置する複数の編目(穴埋め部位12の編目に隣接する編目)のうち、少なくとも二つの編目2mは、これらの編目2mとウエール方向Wに隣接する編目2n,2oに架けられている。つまり、上記穴埋め部位12に隣接する部分において畝本体部位8はタック箇所を有している。この畝本体部位8のタック箇所は、ウエール方向Wに二つ設けられている。具体的には、コース方向Cの一方側の末端(図4の右側)に位置する複数の編目のうち、指先側のタック箇所の二つの編目2mは、この二つの編目2mとウエール方向Wに隣接する編目2n(畝本体部位8を構成する他の編目2n)に架けられている。上記複数の編目のうち、裾側のタック箇所の二つの編目2mは、この二つの編目2mとウエール方向Wに隣接する袋本体部4の編目2oに架けられている。また、コース方向Cの他方側の末端(図4の左側)に位置する複数の編目のうち、一つのタック箇所を構成する二つの編目2mは、この二つの編目2mとウエール方向Wに隣接する編目2n(畝本体部位8を構成する他の編目2n)に架けられている(二つのタック箇所において同様)。
〈手袋の製造方法〉
 次に、当該手袋の製造方法について説明する。なお、当該手袋の製造方法の説明にあたり、上述した当該手袋の説明と重複する箇所にあってはその説明を省略することがある。
 当該手袋の製造方法は、コース方向Cに連続する複数の編目2aをそれぞれ対応するウエール方向Wの編目2aに架けることで手袋を製造する方法であって、袋本体部4を編成する工程、及び畝状部6を形成する工程を有する。当該手袋の製造方法にあっては、上述したように従来公知の横編機を用いて手袋を製造することができる。
 当該手袋の製造方法は、まず上記袋本体部編成工程がなされた後、上記畝状部形成工程がなされ、一回の畝状部形成工程で一本の畝状部6が形成される。また、この畝状部形成工程後に上記袋本体部編成工程がなされ、その後、再度、畝状部形成工程がなされることで、他の畝状部6が形成されることになる。つまり、本実施形態においては、袋本体部編成工程と畝状部形成工程とが交互に連続して繰り返し行われることで、複数本の畝状部6が形成される。
 上記畝状部編成工程は、一つの畝本体構成部位(基端間が収縮されることで畝本体部位8を構成する部位)を、コース方向Cの複数の編目をそれぞれ対応するウエール方向Wの編目に架けることで形成する工程、及び上記畝本体構成部位の基端をウエール方向Wに収縮させ上記畝本体構成部位を外面側に隆起させることで、畝本体部位8を形成する工程を有する。具体的には、上記畝本体構成部位形成工程にあっては、コース方向Cの複数の編目2dをそれぞれ対応するウエール方向Wの編目2cに架け、コース方向Cの複数の編目2cをそれぞれ対応するウエール方向Wの編目2c又は編目2eに架けることで、畝本体構成部位が形成される。
 また、当該手袋の製造方法は、上記畝本体構成部位に対して上記畝本体部位の隆起する側と反対側(内面側)に配され、コース方向Cに複数の編目2f,2gを有する連結部位10を形成する工程を有する。そして、本実施形態の上記畝本体部位形成工程では、連結部位形成工程で形成された連結部位10によって上記畝本体構成部位の基端のウエール方向に位置する編目2d,2eを連結する。この連結によって、畝本体構成部位の基端がウエール方向Wに収縮し、外面側に隆起する上記畝本体部位8が形成される。
 また、上記畝状部編成工程では、上記穴埋め部位12も形成される。つまり、上記畝本体構成部位形成工程において、畝本体構成部位とコース方向に連続して編目2i,2j,2kが形成されることで穴埋め構成部位が形成される。そして、このように形成された穴埋め構成部位の編目が、上記連結部位形成工程において、袋本体部4の編目2lに架けられることで、穴埋め部位12が形成される。具体的には、図4の右側の穴埋め構成部位の編目2i,2jが、袋本体部4の編目2lに架けられることで、右側の穴埋め部位12が形成される。また、図4の左側の穴埋め構成部位の編目2i,2jが、穴埋め構成部位の編目2kに架けられ、この編目2kが、袋本体部4の編目2lに架けられることで、左側の穴埋め部位12が形成される。
 上記畝状部6の形成方法をより具体的に説明するために、図5を参酌しつつ以下説明する。この図5において、Front及びBackのそれぞれ右側に記載された縦棒は、前後一対の針床の編針を意味し、この縦棒(編針)に丸印が記載されていることは、その編成順序でその編針によって編目が形成され、その編目を保持することを意味する。但し、編成順序n+10において縦棒(編針)に破線で丸印を記載しているものは、編成順序n+3で編成された編目を編針が保持していることを意味する(なお、この保持している編目は、編成順序n+11において目移しされる(詳細は後述する))。また、キャリッジ進行方向とは、各編成順序においてキャリッジの移動する方向を意味する。編成順序とは、各手順の順番を意味し、編成順序n+11(目移し手順)以外の編成順序において、それぞれキャリッジ進行方向にキャリッジが移動し、各コースの編目が形成される。
 図5において編成順序n及びn+1は、畝状部形成工程直前の袋状部編成工程の手順である。この編成順序nにおいて、前方の針床の編針(以下、単に前方の編針ということがある)によって編目2aを形成すると共に、この新たに形成した編目2aに既に形成され編針が保持する編目2aを架けることで、掌側の袋本体部4を編成する。また、編成順序n+1において、後方の針床の編針(以下、単に後方の編針ということがある)によって編目2aを形成すると共に、この新たに形成した編目2aに既に形成され編針が保持する編目2aを架けることで、手の甲側の袋本体部4を編成する。この袋状部編成工程にあっては、前方の複数の編針、及び後方の複数の編針それぞれのうち、一本おきの編針が用いられて編成がなされる。
 編成順序n+2は、畝本体部位8の一方の基端の編目2d、及び連結部位10の基端の編目2fを形成する手順である。この編成順序n+2においては、編成順序nにおいて編目2aを形成し保持する前方の編針と、編成順序n+1において編目2aの形成に用いない後方の編針とによって編目2d,2fを形成する。この編成順序n+2において、前方の編針によって畝本体部位8の一方の基端の編目2dを形成すると共に、この新たに形成した編目2dに編成順序nで形成され編針が保持する編目2aを架ける。また、この編成順序n+2において、後方の編針によって上記連結部位10の基端の編目2fを形成する。この連結部位10の基端の編目2fは、畝本体部位8の一方の基端の隣り合う一対の編目2d,2d間に形成される。
 編成順序n+3は、連結部位10の編目2gを編成する手順である。この編成順序n+3においては、上記編成順序n+2において編目を形成し保持する後方の編針によって編目2gを形成する。この編成順序n+3においては、後方の編針によって上述のように連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gを形成すると共に、この新たに形成した編目2gに編成順序n+2で形成され編針が保持する編目2fを架ける。この編成順序n+2及びn+3によって連結部位10が編成される。
 編成順序n+4~n+10は、畝本体構成部位を順次編成する工程である。この編成順序n+4~n+10においては、上記編成順序n+2において編目2dを形成し保持する前方の編針によって編目2c,2eを順次形成する。つまり、編成順序n+2及びn+4~n+10によって畝本体構成部位が形成される。
 編成順序n+11は、編成順序n+3で形成された連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gを、編成順序n+10で編目2eを形成し保持する前方の編針に移す手順である。この編成順序n+11によって、編成順序n+10で編目2eを形成した編針は、連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gと、畝本体部位8の他方の基端の編目2eとの双方を保持することになる。
 編成順序n+12は、編成順序n+1において編目2aを形成し保持する後方の編針によって編目2aを形成し、手の甲側の袋本体部4を編成する手順である。この編成順序n+12においては、編成順序n+1において編目2aを形成した後方の編針によって編目2aを形成すると共に、この新たに形成した編目2aに既に形成され編針が保持する編目2aを架けることで、手の甲側の袋本体部4を編成する。
 編成順序n+13は、連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gと畝本体部位8の他方の基端の編目2eとを連結する手順である。この編成順序n+13においては、編成順序n+11によって連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2g及び畝本体部位8の他方の基端の編目2eの双方を保持する編針を用いて、新たに袋本体部4の編目2hを形成すると共に、この新たに形成した編目2hに連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gと畝本体部位8の他方の基端の編目2eとの双方を架ける。これにより、上記連結部位形成工程で形成された連結部位10によって、畝本体構成部位の基端をウエール方向Wに収縮し、凸条に隆起した畝本体部位8が形成される。つまり、編成順序n+11及びn+13によって、連結部位10が畝本体部位8の一対の基端を連結し、凸条に隆起する畝本体部位8が形成される。
〈利点〉
 当該手袋にあっては、畝本体部位8の基端のウエール方向Wの一対の編目2d,2eが、畝本体部位8の内面側に設けられた連結部位10によって連結されることで、凸条に隆起する畝本体部位8の形態が維持される。このため、強度に優れた畝状部6を容易かつ確実に形成することができるので、当該手袋は従来のものに比して畝状部6の強度に優れている。本実施形態にあっては、畝状部6とウエール方向Wの一方側(指先側)に隣接する袋本体部4を構成する全ての編目2aが、畝状部6の編目2d,2iに架けられているので、畝状部6の強度に優れる。また、畝状部6とウエール方向Wの他方側(裾側)に隣接する袋本体部4を構成する全ての編目2hに、畝状部6の編目2e,2j,2kが架けられているので、畝状部6の強度に優れる。
 また、連結部位10のウエール方向Wの指先側の基端の複数の編目2fは、上記畝本体部位8の一対の基端のうち一方の基端の編目2dとキャリッジが一方向に走行する同一コースで構成されているので、連結部位10の基端と畝本体部位8の一方の基端とが確実に連結され、畝状部6の強度の向上が図られる。さらに、連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端の編目2gと、畝本体部位8の他方の基端の編目2eとの双方が、一つの編目2hに架けられているので、連結部位10のウエール方向Wの裾側の基端と畝本体部位8の他方の基端とが確実に連結され、畝状部6の強度の向上が図られる。
 さらに、上記畝状部6は、上記畝本体部位8の編目2cとコース方向に連続する編目から構成される穴埋め部位12を有し、この穴埋め部位12におけるウエール方向Wの編目数が、上記畝本体部位12におけるウエール方向Wの編目数より少ないので、上記畝本体部位8の側端の空隙を的確になくすことができ、さらに、畝本体部位8と袋本体部4が滑らかに接続することができる。また、この穴埋め部位12がタック箇所を有する、つまりは穴埋め部位12を構成する少なくとも二つの編目2i,2jが共に、一つの編目2k,2l(上記少なくとも二つの編目2i,2jとウエール方向Wに隣接する編目2k,2l)に架けられていることで、このタック箇所における編み糸の割合(存在量)が多くなり、上記穴埋め部位12によってより的確に空隙をなくすことができ、さらに畝本体部位8と袋本体部4がより滑らかに接続することができる。
 また、上記穴埋め部位12に隣接する部分において畝本体部位8がタック箇所を有していることで、タック箇所を有する側端が中央に比べて若干収縮状態となる。このため、このタック箇所を有する側端の存在によって、上記穴埋め部位12に過度に応力が集中することを回避することができる。
〈その他の実施形態〉
 本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
 上記実施形態においては、畝本体部位が掌側の手袋の外面側に設けられているものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、畝本体部位が掌側の手袋の外面側以外に設けられていても良い。例えば、畝本体部位が内面側に隆起するものであってもよい。
 上記実施形態においては、連結部位10が2コースの複数の編目2f,2gから構成されるものについて説明したが、本発明はこれに限定されない。
 具体的には、図6及び図7に示すように、連結部位10を1コースの複数の編目2pから構成することも可能である。なお、図6及び図7において、上記実施形態と同様の構成を有するものについては同一符号を用いている(後述の図8も同様)。また、この図6及び図7の連結部位10の編目2pは、連結部位10の「ウエール方向Wの一方側の基端の編目」であり、かつ「ウエール方向Wの他方側の基端編目」である。つまり、この連結部位10の編目2pは、畝本体部位8の一対の基端のうち一方の基端の編目2dと同一コースで構成される。また、この連結部位10の編目2pは、畝本体部位8の一対の基端のうち他方の基端の編目2eと共に、編地の同じ編目2hに架けられている。換言すると、図6及び図7の手袋の製造方法にあっては、上記実施形態と異なり、畝本体構成部位の基端をウエール方向Wに収縮することで畝本体部位8を形成する工程と独立して、連結部位10のみを形成する工程を有していない。つまり、図6及び図7の手袋の製造方法にあっては、畝本体構成部位の基端をウエール方向Wに収縮することで畝本体部位8を形成する工程において連結部位10が形成される。
 なお、本発明の手袋の製造方法において、上記実施形態のように連結部位のみを形成する工程を独立して設ける場合にあっても、上記実施形態のように畝本体構成部位の形成の前に連結部位を形成するものに限定されず、先に畝本体構成部位の形成を行った後に連結部位を形成することも可能である。
 また、図8に示すように、連結部位10を3コース以上の編目2f,2gから構成することも可能である。
 さらに、上記実施形態にあっては、畝本体部位8の編目2cのコース方向Cの編目数が、この畝本体部位8とウエール方向Wに隣接する袋本体部4において同一幅を構成する編地の編目2aのコース方向Cの編目数と同一であることで、畝状部6の強度向上効果が高いレベルで得られるものであるが、本発明は必ずしもこれに限定されない。つまり、上記畝本体部位8及び袋本体部4の上記コース方向Cの編目数が同一でないものも本発明の意図する範囲内である。具体的には、上記同一幅を構成する袋本体部4における編目2aのコース方向Cの編目数に対する上記畝状部6の編目2cのコース方向Cの編目数の比は、1未満であってもよい。ただし、上記比は0.8以上であることが好ましく、0.9がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、畝状部6の強度が十分に得られなくなるおそれがあるが、上記比が上記下限以上であることで所定レベル以上の畝状部6の強度向上効果が得られる。なお、上記比は、高いレベルでの強度向上を目的とした場合には上述のように1が好ましいが、一定レベルでの強度向上効果と共に柔軟性の向上等をも目的とする場合には1未満であってもよい。
 また、上記実施形態では、畝本体部位8の一方の基端の隣り合う一対の編目2dの全ての間に、上記連結部位6のウエール方向Wの指先側の基端の編目2fが配設されているため、この連結部位6によって凸条に隆起する畝本体部位8の形態が確実に維持できるものについて説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、畝本体部位8の一方の基端の隣り合う一対の編目2dの全ての間のうち、上記連結部位6のウエール方向Wの指先側の基端の編目2fが配設されない箇所が存在しても良い。具体的には、畝本体部位8の一方の基端の隣り合う一対の編目2dの間の編目数(畝本体部位8の一方の基端の編目2dの編目数より1を減じた数)に対する上記連結部位6のウエール方向Wの指先側の基端の編目2fの編目数の比が1未満であっても良い。ただし、この比は0.8以上であることが好ましく、0.9がより好ましい。この比が上記下限に満たないと、畝本体部位8の形態を連結部位6によって維持する効果が不十分となるおそれがある。なお、この比は1以下であることが好ましい。
 本発明の手袋は、上述のように強度に優れた畝状部を有するので、作業用手袋等に好適に採用することができ、また軽度の耐衝撃性を有するのでスポーツ手袋にも好適に採用できる。
2a~2p 編目
4 袋本体部
6 畝状部
8 畝本体部位
10 連結部位
12 穴埋め部位
C コース方向
W ウエール方向

Claims (6)

  1.  コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、
     上記編地が、外面側又は内面側に凸条に隆起すると共にコース方向に沿って設けられる筒状の畝本体部位を有する少なくとも一つの畝状部を備え、
     上記畝本体部位が、コース方向の複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成されると共にウエール方向に基端間が収縮され、
     上記畝状部が、上記畝本体部位の基端のウエール方向に対向する編目を連結する複数の編目をコース方向に有する連結部位を備え、この連結部位が、上記畝本体部位に対して畝本体部位の隆起する側と反対側に配されていることを特徴とする手袋。
  2.  上記連結部位の複数の編目が2コース以上設けられている請求項1に記載の手袋。
  3.  上記連結部位のウエール方向の一方の基端の複数の編目が、上記畝本体部位の一対の基端のうち一方の基端の編目と同一コースで構成され、
     上記連結部位のウエール方向の他方の基端の編目と、上記畝本体部位の一対の基端のうち他方の基端の編目との双方が、同じ編目に架けられている請求項1又は請求項2に記載の手袋。
  4.  上記畝状部が、上記畝本体部位の編目とコース方向に連続する編目から構成される穴埋め部位を有し、
     この穴埋め部位におけるウエール方向の編目数が、上記畝本体部位におけるウエール方向の編目数より少ない請求項1、請求項2又は請求項3に記載の手袋。
  5.  上記穴埋め部位が、ウエール方向に少なくとも二つの上記編目を有し、これらの少なくとも二つの編目が、これらの編目とウエール方向に隣接する編目に架けられている請求項4に記載の手袋。
  6.  コース方向に連続する複数の編目を、それぞれ対応するウエール方向の編目に架けることで、編地を編成する手袋の製造方法であって、
     一つの畝本体構成部位を、コース方向の複数の編目をそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けることで形成する工程、及び
     上記畝本体構成部位の基端をウエール方向に収縮させ、上記畝本体構成部位を外面側又は内面側に隆起することで、畝本体部位を形成する工程を有し、
     上記畝本体構成部位に対して上記畝本体部位の隆起する側と反対側に配され、コース方向に複数の編目を有する連結部位を形成し、
     上記畝状部形成工程が、上記連結部位によって上記畝本体構成部位の基端のウエール方向に位置する編目を連結することで、上記畝本体構成部位を収縮させる工程である手袋の製造方法。
     
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