JP2010281000A - 編物のクッション構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シームレス筒状編物にも構成することができる編物のクッション構造を提供する。
【解決手段】クッション構造10は、身体装着品に設けられる編物のものであり、横編み組織を有するベース編地11と、そのベース編地11の表面上に設けられ、各々、ベース編地11における相互に隣接するコース間に、所定のクッション糸13がベース編地11のコース方向の編み目に間隔をおいて編み留めされてベース編地11上に突出するように形成された複数の糸条14が、ウェール方向に並列するように設けられて構成されたクッション部12と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、編物のクッション構造及びそれを有するフットウェアに関する。
靴下や手袋等の身体装着品に編物が用いられ、また、その編物にクッション構造を構成する場合、パイル編みを用いることは周知の事項である。例えば、特許文献1及び2には、靴下の踵対応部分にクッション構造としてパイル編みを設けることが開示されている。
特開2008−50744号公報 特開2006−97189号公報
近年、シームレス手袋やシームレス靴下等のシームレス筒状編物を編むことができる横編機の開発がなされているが、この横編機を用いて編んだシームレス筒状編物にはパイル編みによるクッション構造を設けることができない。
本発明の課題は、シームレス筒状編物にも構成することができる編物のクッション構造を提供することである。
本発明の編物のクッション構造は、身体装着品に設けられるものであって、
横編み組織を有するベース編地と、
上記ベース編地の表面上に設けられ、各々、該ベース編地における相互に隣接するコース間に、所定のクッション糸が該ベース編地のコース方向の編み目に間隔をおいて編み留めされて形成された複数の糸条が、ウェール方向に並列するように設けられて構成されたクッション部と、
を備える。
本発明のフットウェアは、本発明の編物のクッション構造が指先対応部分、踵対応部分、及び足首後部対応部分のうち少なくとも一つに構成されたものである。
本発明によれば、各々、横編み組織を有するベース編地における相互に隣接するコース間に、所定のクッション糸がベース編地のコース方向の編み目に間隔をおいて編み留めされてベース編地上に突出するように形成された複数の糸条を有し、そして、それらの複数の糸条がウェール方向に並列するように設けられてクッション部が構成され、かかるクッション部はシームレス筒状編物にも構成することができる。
実施形態に係る編物のクッション構造の平面図である。 実施形態に係る編物のクッション構造の形成方法を示す説明図である。 5本指靴下の斜視図である。 5本指靴下底部の内側面を示す平面図である。 5本指靴下の指先対応部分の縦断面図である。 5本指靴下の指先の形成方法を示す説明図である。 手袋の平面図である。
以下、実施形態について詳細に説明する。
図1は実施形態に係る編物のクッション構造10を示す。
本実施形態に係る編物のクッション構造10は、ベース編地11の表面上にクッション部12が設けられたものである。
ベース編地11は、横編み組織を有するものである。ベース編地11としては、例えば、平編、ゴム編、パール編等が挙げられる。なお、図1では平編組織である。ベース編地11のコース密度は例えば6〜10目/1cmであり、ウェール密度は例えば8〜14目/1cmである。
ベース編地11を構成する編糸11aとしては、例えば、綿糸、絹糸、羊毛糸などの天然繊維糸;ポリエステル繊維糸、ナイロン繊維糸、ビニロン繊維糸、アクリル繊維糸などの合成繊維糸等が挙げられる。ベース編地11を構成する編糸11aは、単一種の繊維で構成されていてもよく、また、複数種の繊維で構成されていてもよい。ベース編地11を構成する編糸11aは、単一の糸で構成されていてもよく、また、複数の糸で構成されていてもよい。後者は、例えば、靴下のプレーティング編みで用いられる主糸及び添糸で編糸11aを構成する場合が該当する。ベース編地11を構成する編糸11aの太さは例えば88〜440dtexである。
クッション部12は、ベース編地11の表面上に設けられているが、表裏いずれの表面上に設けられていてもよい。
クッション部12は、各々、ベース編地11における相互に隣接するコース間に、所定のクッション糸13がベース編地11のコース方向の編み目に間隔をおいて編み留めされてベース編地11上に突出するように形成された複数の糸条14を有し、それらの複数の糸条14がウェール方向に並列するように設けられて構成されている。なお、かかる糸条14の構成は、セーター等において、表面に膨らみを有する模様を形成するために使用されるものであるが、本実施形態では、それをウェール方向に並列するように設けることによりクッション構造10を構成したものである。
各糸条14を形成するクッション糸13としては、例えば、綿糸、絹糸、羊毛糸などの天然繊維糸;ポリエステル繊維糸、ナイロン繊維糸、ビニロン繊維糸、アクリル繊維糸などの合成繊維糸等が挙げられる。例えば、パイル編みのような風合いを出すためには、クッション糸13として綿糸のような細くて柔らかい糸が好ましく、ある程度硬めで衝撃吸収性能を付与するためには、クッション糸13としてストレッチナイロン糸のような伸縮性のあるしっかりした糸が好ましい。クッション糸13は、単一種の繊維で構成されていてもよく、また、複数種の繊維で構成されていてもよい。クッション糸13は、単一の糸で構成されていてもよく、また、複数の糸で構成されていてもよい。後者は、例えば、靴下のプレーティング編みで用いられる主糸及び添糸で構成された糸でクッション糸13を構成する場合が該当する。クッション糸13は、ベース編地11を構成する編糸11aと同一の糸で構成されていてもよく、また、ベース編地11を構成する編糸11aの一部の糸で構成されていてもよい。後者は、例えば、編糸11aを構成する主糸及び添糸のうちいずれか一方でクッション糸13を構成する場合が該当する。クッション糸13の太さは、用途によっては、ベース編地11を構成する編糸11aよりも細くてもよく、また、太くてもよく、具体的には、78〜468dtexであることが好ましく、156〜312dtexであることがより好ましい。
クッション糸13の編み留め13aの目数、つまり、クッション糸13が編み留めされるベース編地11のコース方向の編み目の目数は、一目だけであってもよく、また、連続した複数目であってもよく、さらに、それらが混在していてもよい。具体的には、編み留め13aの目数は2〜8目であることが好ましく、3〜4目であることがより好ましい。なお、図1では編み留め13aの目数は1目である。この編み留め13aの目数が多くなると、コース方向に相互に隣接する糸条部分14a間の間隔が長くなる。寸法的には、糸条部分14a間の間隔は1〜6mmであることが好ましく、2〜4mmであることがより好ましい。
クッション糸13の編み留め13a間の糸条部分14aの目数、つまり、クッション糸13が編み留め13a間で飛び越えるベース編地11のコース方向の編み目の目数は、1目だけであってもよく、また、連続した複数目であってもよく、さらに、それらが混在していてもよい。具体的には、この糸条部分14aの目数は1〜4目であることが好ましく、1〜2目であることがより好ましい。なお、図1では糸条部分14aの目数は二目である。この糸条部分14aの目数が多くなると、糸条部分14aの長さが長くなる。寸法的には、糸条部分14aの長さは1〜6mmであることが好ましく、2〜4mmであることがより好ましい。
ベース編地11のウェール方向に相互に隣接して設けられたクッション糸13間のコース数は、一つであってもよく、また、複数であってもよく、さらに、それらが混在していてもよい。具体的には、クッション糸13間のコース数は1〜10コースであることが好ましく、2〜4コースであることがより好ましい。なお、図1ではクッション糸13間のコース数は1コース、つまり、クッション糸13が各コース間に設けられている。クッション糸13間のコース数が多くなると、クッション糸13間の間隔が大きくなる。寸法的には、クッション糸13間の間隔は0mm、つまり、相互に隣接するクッション糸13同士が接触していてもよく、また、0〜4mmであることが好ましく、0〜2mmであることがより好ましい。
本実施形態に係る編物のクッション構造10によれば、各々、横編み組織を有するベース編地11における相互に隣接するコース間に、所定のクッション糸13がベース編地11のコース方向の編み目に間隔をおいて編み留めされてベース編地11上に膨らみを持って突出するように形成された複数の糸条14を有し、そして、それらの複数の糸条14がウェール方向に並列するように設けられてクッション部12が構成されており、かかるクッション部12はシームレス筒状編物にも構成することができる。
次に、本実施形態に係る編物のクッション構造10の形成方法について図2に基づいて説明する。なお、図2は、筒状編物を編む横編機(例えば、島精機社製 コンピュータ横編機モデルSWG041)の前針床21及び後針床22を示し、前針床21の針が左から順にN1〜N12及び後針床22の針が左から順にn1〜n12、矢印の向きが給糸の向き、並びにステップA1、A3〜A6のラッキング位置Lが0.5及びステップA2のラッキング位置Lが0.25である。また、図2では、クッション糸13が4本の糸で構成された図1に示す編物のクッション構造10の形成方法を例示する。なお、各針は編針及び空針を対で有するが、給糸において特に指定しない場合は編針への給糸である。
まず、ステップA1では、前針床21のN2、N3、N5、N6、N8、N9、N11、及びN12、並びに後針床22のn12〜n1の順にベース編地11を構成する編糸11aを給糸してベース編地11の1つのコースを編成する。このとき、前針床21のN1、N4、N7、及びN10は給糸されないミス針である。
ステップA2では、ステップA1でミス針とされた前針床21のN1及びそれに対応する後針床22のn1、続いて、N4及びn4、N7及びn7、並びに、N10及びn10の順にクッション糸13の一部分を構成する糸を給糸し、前針床21では空針に新しい編み目を掛けると共に後針床22では編成を行って編み目を保持する。
ステップA3では、ステップA2で給糸した前針床21のN10、N7、N4、及びN1の順にクッション糸13の一部分を構成する糸を給糸して編成する。このとき、N10、N7、N4、及びN1への給糸はステップA2において掛けられた新しい編み目に対して行われ、編成の後には編み目が編針に保持される。
ステップA4では、同様に、前針床21のN1、N4、N7、及びN10の順にクッション糸13の一部分を構成する糸を給糸して編成する。
ステップA5では、同様に、前針床21のN10、N7、N4、及びN1の順にクッション糸13の一部分を構成する糸を給糸して編成する。
ステップA6では、ステップA5で編んだN1、N4、N7、及びN10の編み目を、それぞれ後針床22の対応するn1、n4、n7、及びn10に目移しする。
このとき、後針床22で編成されるベース編地11の前針床21側に、従って、筒状編物の内側に、ステップA2〜A5で編成された4本の糸によって構成された1本のクッション糸13により糸条14が形成されることとなる。従って、ステップA2〜A5のステップ数の設定によりクッション糸13の太さを制御することができる。
クッション糸13は、後針床22のn1、n4、n7、及びn10のそれぞれで形成される編み目に編み留めされ、また、ステップA2において前針床21の針とそれに対応する後針床22の針に予め行われていた給糸により、各編み留め13aが束ねられたような形態となる。また、クッション糸13は、後針床22のn1〜n4部分、n4〜n7部分、n7〜n10部分、及びn10〜部分のそれぞれが編み留め13a間の糸条部分14aに構成される。従って、ステップA1でミス針されてステップA2で給糸される針の選択によって編み留め13aの目数及び糸条部分14aの目数を制御することができる。
ステップA6の後にはステップA1に戻り、前針床21のN2、N3、N5、N6、N8、N9、N11、及びN12、並びに後針床22のn12〜n1の順にベース編地11を構成する編糸11aを給糸してベース編地11の次のコースを編成し、再びステップA2〜A6を繰り返してクッション糸13による糸条14を形成する。このとき、クッション糸13が各コース間に設けられることとなる。従って、ステップA1に戻った後、次の糸条14を形成するまでの間に編成されるベース編地11のコース数の設定によってクッション糸13間のコース数を制御することができる。
以上のような本実施形態に係る編物のクッション構造10の形成動作は、横編機への初期入力情報の設定により容易に行うことができる。また、その初期入力情報の設定によっては、前針床21及び後針床22の両方にクッション構造10を形成することもできる。
なお、上記の本実施形態に係る編物のクッション構造10の形成方法では、前針床21のN1、N4、N7、及びN10は給糸されないミス針とされるため、筒状編物における前針床21で編成される部分にはミス針の位置に対応して編み目を有さない部分がウェール方向に延びるストライプ状の模様を形成する。また、プレーティング編みで用いられる主糸及びそれとは異色の添糸(靴下の場合はスパンデックスカバードヤーン)でベース編地11の編糸11aを構成した場合、編み目を有さないストライプ状の模様から添糸が露出して特有のデザイン性を生じる。
ところで、近年、靴下市場の中で5本指靴下は確たる地位を築きつつあり、スポーツ用途、ヘルスケア用途、或いは労働用途等において、5本指靴下に対し、高機能で、しかも快適な履き心地が求められている。
そこで、本実施形態に係る編物のクッション構造10を設けた身体装着品の具体的事例として、図3及び4示すようなシームレス筒状編物である5本指靴下30(フットウェア)が挙げられる。5本指靴下30では、指先対応部分31及び踵対応部分32を含む足裏接地対応部分、並びに足首後部対応部分33に当該構造を構成することが考えられる。
本実施形態に係る編物のクッション構造10を指先対応部分31に構成した場合、指先に負荷される衝撃を緩和することができる。そして、この場合、当該部分を立体的に丸みを持った形状に編成でき、また、履いたときの指先の快適性が得られ、さらに、補強効果が高まることによる高い耐久性を得ることができるという観点からは、図5に示すように、本実施形態に係る編物のクッション構造10を指先の爪側から腹側にかけて有することが好ましい。かかる構成は以下に図6に基づいて説明する引き返し編みにより導入することができる。なお、図2において、前針床21の針が左から順にN1〜N18及び後針床22の針が左から順にn1〜n18、矢印の向きが給糸の向き、並びにステップB1のラッキング位置Lが0.25及びステップB2〜B18のラッキング位置Lが0.5である。なお、各針は編針及び空針を対で有するが、給糸において特に指定しない場合は編針への給糸である。
まず、ステップB1では、後針床22のn1、前針床21のN1、n2、N2、・・・n18、N18の順にベース編地11を構成する編糸11aを給糸してゴム編みによる編み出しを形成する。
ステップB2では、後針床22のn18〜n1の順に編糸11aを給糸してベース編地11の1つのコースを編成する。なお、この後針床22への給糸によりn1〜n18で保持される糸の状態の安定化される。
ステップB3では、前針床21のN2〜N18の順に編糸11aを給糸してベース編地11の1つのコースを編成する。
ステップB4では、前針床21のN17に編糸11aを給糸して編成した後に編み目を空針で保持した後、N16〜N3の順に給糸してベース編地11の次のコースを編成し、N2に給糸して編成した後に編み目を空針で保持する。
ステップB5では、後針床22のn2の編み目をn1に移す等のように偶数番の針の編み目をそれより小さい直近の奇数番の針に目移しする。
ステップB6では、前針床21のN3〜N16の順に編糸11aを給糸してベース編地11の次のコースを編成する。
ステップB7では、給糸の向きが逆であることを除いて上記ステップA2〜A6と同様にしてクッション糸13の糸条14を形成する。このとき、後針床22のn4、n6、・・・、n16の偶数番目の針をミス針とし、これらのミス針でクッション糸13の編成を行う。
ステップB8では、前針床21のN16に編糸11aを給糸して編成した後に編み目を空針で保持した後、N15〜N4の順に給糸してベース編地11の次のコースを編成し、N3に給糸して編成した後に編み目を空針で保持する。
ステップB9では、前針床21のN4〜N15の順に編糸11aを給糸してベース編地11の次のコースを編成する。
ステップB10では、上記ステップB7と同様にしてクッション糸13の糸条14を形成する。このとき、後針床22のn4、n6、・・・、n14の偶数番目の針をミス針とし、これらのミス針でクッション糸13の編成を行う。
ステップB11では、前針床21のN15に編糸11aを給糸して編成した後に編み目を空針で保持した後、N14〜N5の順に給糸してベース編地11の次のコースを編成し、N4に給糸して編成した後に編み目を空針で保持する。
ステップB12では、前針床21のN5〜N14の順に編糸11aを給糸してベース編地11の次のコースを編成する。
ステップB13では、上記ステップB7と同様にしてクッション糸13の糸条14を形成する。このとき、後針床22のn6、・・・、n14の偶数番目の針をミス針とし、これらのミス針でクッション糸13の編成を行う。
以上のステップB3〜B13までにおいては、ベース編地11を編成する針の数が徐々に減少し、この間に指先の爪側から指先端に対応した部分が編成される。
ステップB14では、前針床21のN16に編糸11aを給糸して編成した後に編み目を空針で保持した後、N15〜N4の順に給糸してベース編地11の次のコースを編成し、N3に給糸して編成した後に編み目を空針で保持する。このとき、N15及びN4への給糸はステップB11において空針に保持された編み目に対して行われ、編成の後には編み目が編針に保持される。
ステップB15では、前針床21のN4〜N15の順に編糸11aを給糸してベース編地11の次のコースを編成する。
ステップB16では、上記ステップB7と同様にしてクッション糸13の糸条14を形成する。このとき、後針床22のn4、・・・、n14の偶数番目の針をミス針とし、これらのミス針でクッション糸13の編成を行う。
ステップB17では、前針床21のN17に編糸11aを給糸して編成した後に編み目を空針で保持した後、N16〜N3の順に給糸してベース編地11の次のコースを編成し、N2に給糸して編成した後に編み目を空針で保持する。このとき、N16及びN3への給糸はステップB8において空針に保持された編み目に対して行われ、編成の後には編み目が編針に保持される。
以上のステップB14〜B17までにおいては、ベース編地11を編成する針の数が徐々に増加し、この間に指先端から指先の腹側に対応した部分が編成される。
ステップB18では、前針床21のN3〜N16の順に編糸11aを給糸してベース編地11の次のコースを編成し、指本体部分に対応した袋編みに移行する。
本実施形態に係る編物のクッション構造10を踵対応部分32に構成した場合、踵に負荷される衝撃を緩和することができる。また、踵対応部分のクッション構造として従来からパイル編みが知られているものの、シームレス筒状編物にはパイル編みによるクッション構造を設けることができない。しかしながら、本実施形態に係る編物のクッション構造10であれば、シームレス筒状編物にも構成することができる。
本実施形態に係る編物のクッション構造10を足首後部対応部分33に構成した場合、足首後部に負荷される衝撃を緩和することができる。また、足首後部対応部分33が履き口となっており、内側に折り返されて掬い縫いが施された構造の場合、履き口が本実施形態に係る編物のクッション構造10による厚みを有するので、装着の際に柔らかくて快適な感触を与え、また、履く際に摘んで拡げる部分となるものの、補強効果を有することから優れた耐久性を得ることができる。
本実施形態に係る編物のクッション構造10は、上記のように、5本指靴下30の内側の身体接触側に構成されている場合の他、5本指靴下30の外側に構成されていてもよい。
上記5本指靴下30における本実施形態に係る編物のクッション構造10を構成した部分以外の構造は特に限定されるものではないが、より快適な履き心地を得るために人の足の形に中実な形状に形成されていることが好ましい。かかる観点から、指先から履き口に向かってシームレスの筒状に編成した際に、第2指対応部分と第3指対応部分とのジョイント部、第1指対応部分と第2指対応部分とのジョイント部、第3指対応部分と第4指対応部分とのジョイント部、及び第4指対応部分と第5指対応部分とのジョイント部の順に編成されていることが好ましい。
なお、本実施形態に係る編物のクッション構造10を設けた身体装着品の具体的事例としては、図7に示すような指先対応部分41や手の平対応部分42に当該構造を構成した手袋40も挙げられる。この場合、クッション構造10を形成する内側が表面となるように手袋40の編成を行えばよい。さらに、本実施形態に係る編物のクッション構造10を設けた身体装着品の具体的事例としては、アンダーウェア、肘や膝対応部分に当該構造を構成した被服等も挙げられる。
本発明は、編物のクッション構造及びそれを有するフットウェアについて有用である。
10 クッション構造
11 ベース編地
12 クッション部
13 クッション糸
14 糸条
30 5本指靴下(身体装着品)
31 指先対応部分
32 踵対応部分
33 足首後部対応部分
40 手袋(身体装着品)

Claims (3)

  1. 身体装着品に設けられる編物のクッション構造であって、
    横編み組織を有するベース編地と、
    上記ベース編地の表面上に設けられ、各々、該ベース編地における相互に隣接するコース間に、所定のクッション糸が該ベース編地のコース方向の編み目に間隔をおいて編み留めされて該ベース編地上に突出するように形成された複数の糸条が、ウェール方向に並列するように設けられて構成されたクッション部と、
    を備えた編物のクッション構造。
  2. 請求項1に記載された編物のクッション構造において、
    上記編物がシームレス筒状編物である編物のクッション構造。
  3. 請求項1又は2の編物のクッション構造が指先対応部分、踵対応部分、及び足首後部対応部分のうち少なくとも一つに構成されたフットウェア。
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