JP3211900U - 靴下 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来からの編み機によって簡単に製造することができて、特に、足の甲の「足首」での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止が可能な靴下を提供する。【解決手段】筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けると共に、上面本体部11aを織成する編み機におけるメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成するメリヤス針の数より少なくして、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくすることにより、当該上面本体部11aの伸縮性を、他部本体部11bのそれよりも高くした。【選択図】図1
Description
本考案は、靴下に関するもので、特に、履き心地を良くした靴下に関するものである。
近年の靴下は、編み機を使用して、ゴム混入糸等の弾性糸を、所謂「パール編み」して袋状に織成することにより形成されているのが一般的である。また、特許文献1の段落0002にも記載されているように、一般的な横編靴下(ハイソックスやオーバーニーを含む)では、爪先部分から編み出し、編目を増やした後、略ストレートな筒状に甲部分を編成し、踵部分及び足首部分を形成した後、足挿入口までストレートに形成し、ふくら脛から足挿入口までの部分の比較的広い幅に亙ってゴム糸を挿入した締め付け部を形成した後、折り返し部をつくり終端部をオーバーロックミシンやすくい縫い等により端部処理したり、この逆に足挿入口から所定幅ゴム糸を挿入して編み出し、踵部分まで略ストレートに編成するとともに、踵部分から甲部分を経て爪先部分で伏せ目処理するようにしてある。
そして、近年の靴下は、人の足の動きを考慮しながら、編み機にも工夫をしながら、その履き心地を良くするための工夫が種々なされるようになってきている。このようにして履き心地を良くした靴下は、特許文献1〜特許文献3にて提案されてきているように種々なものがある。
特許文献1には、「足挿入口を局部的に締め付けることをなくして着用感を損なわず、商品価値の高められるとともに、長時間に亙って快適に着用できる靴下を提供できるようにすること」を目的とした「ふくら脛部分に複数の締め付け領域を有する靴下」が提案されている。
この特許文献1の「ふくら脛部分に複数の締め付け領域を有する靴下」は、当該文献1の要約にも示されているように、「爪先部分から足首部分並びにふくら脛部分を経て足挿入口を編成、若しくは足挿入口からふくら脛部分並びに足首部分を経て爪先部分を編成してなる靴下において、足挿入口から足首部分を複数領域に分割し、各領域に弾性糸を挿入して締め付け付勢してなり、該複数の締め付け付勢領域は足首部分側では小径に足挿入口部分側では大径となるように形成した」ものであり、結果的に足全体を締め付けることになる。従って、人によっては、その締め付け感で足に疲れを生じさせる虞があり得る。
また、特許文献2には、「摩擦性を有しながらも使用感の向上を図った滑り止め機能付き編成物及びこの編成物からなる靴下を提供する」ことを目的とした「滑り止め機能付き編成物及びこの編成物からなる靴下」が提案されている。
この特許文献2の「滑り止め機能付き編成物からなる靴下」は、この特許文献2の代表図を示す本願の図3に示すように、「少なくとも編地10の片面の分割された編地部分の一つが、他の編地部分よりも摩擦係数が大きな摩擦領域2に構成されているとともに、この摩擦領域2に隣接する編地部分が、他の編地部分よりも少なくとも一軸方向の伸縮率が小さな緩衝領域3に構成されている滑り止め補償部靴下10が備わっている」ものであり、上記目的が達成されるものとは思われるが、「摩擦領域2」と「緩衝領域3」とが与える皮膚感覚の違いがかえって足に疲労感を与えることがあり得ると考えられる。
さらに、特許文献3には、「ウェール方向の伸縮性を倍増させ、ソフトでフイット感を持たせ、ズリ落ちを防止した靴下の締付部の提供」することを目的とした「靴下の締付部」が提案されている。
この特許文献3の「靴下の締付部」は、この特許文献3の代表図を示す本願の図4に示すように、「靴下11の締付部13,23が踝部位爪先部143より上の10cm以上のものからなり、該締付部13,23にゴム糸を挿入せず、本糸に添え糸として40デニールより細いポリウレタン糸を使用し、前記締付部13,23の編成方向に表目のコースを数コース並べ、次に裏目のコースを数コース並べて変性パール編組織を構成し、該表目のコースと裏目のコースで形成される凹凸ジャバラ状の大きな横畦柄組織34にて、ウェール方向への伸びが荷重0近辺で伸度30%以上伸縮しうるようにしてズリ落ちを防止した」ものであり、「締付部13,23」にはゴム糸が挿入されていないから、十分なずり落ち防止がなされているとは考えにくい。
一般的に、靴下は常に足にフィットしながらずり落ちが防止されなければならないが、人の靴下を穿いた足は複雑な動きをする。例えば、人が靴下を穿いたまま歩くと、足の甲は脛に対して足首を中心にした開閉運動を行うような動きをする。足の甲が脛に対して閉じられたときには、その部分の靴下には「弛み」が発生しようとするし、足の甲が脛に対して開かれたときには、その部分の靴下は十分延び切ろうとする。
このように、靴下を穿いた人が歩く場合を採ってみても、靴下の、足の甲と脛の間に位置する部分は、ある程度の自在性がないと、足に違和感を与えることがあると考えられるが、上述した従来の靴下では「ずり落ち防止」に重点が置かれて、常に足を締め付けるようになっている。
そこで、本考案者等は、従来からの編み機によって簡単に製造することができて、特に、足の屈曲に十分馴染むとともに、十分なずり落ち防止が可能な靴下とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、足の甲と脛との角度が開いたときには、その部分の靴下が十分延び切れるようにし、逆に、足の甲が脛に対して閉じられたときには、その部分の靴下に「収縮」を発生させてやれば良いことを発見し、本考案を完成したのである。
すなわち、本考案の目的とするところは、従来からの編み機によって簡単に製造することができて、特に、足の甲の「足首」での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止が可能な靴下を提供することにある。
以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「ポリウレタン糸を使用して履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この筒状本体部11の途中で織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなる靴下10であって、
筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けると共に、
上面本体部11aを織成する編み機におけるメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成するメリヤス針の数より少なくして、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくすることにより、当該上面本体部11aの伸縮性を、他部本体部11bのそれよりも高くして、
当該靴下10を履いた足の甲と脛との角度が開いたときには、当該上面本体部11aが十分延びるようにし、当該靴下10を履いた足の甲が脛に対して閉じられたときには、当該上面本体部11aに収縮を発生させて、足首での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止を図ったことを特徴とする靴下10」
である。
「ポリウレタン糸を使用して履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この筒状本体部11の途中で織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなる靴下10であって、
筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けると共に、
上面本体部11aを織成する編み機におけるメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成するメリヤス針の数より少なくして、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくすることにより、当該上面本体部11aの伸縮性を、他部本体部11bのそれよりも高くして、
当該靴下10を履いた足の甲と脛との角度が開いたときには、当該上面本体部11aが十分延びるようにし、当該靴下10を履いた足の甲が脛に対して閉じられたときには、当該上面本体部11aに収縮を発生させて、足首での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止を図ったことを特徴とする靴下10」
である。
本考案に係る靴下10は、図1に示すように、履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この上面本体部11の途中で180°の反転織りで織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなる一般的な形状を有するものであるが、筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けたことが重要な特徴としているものである。
この種の靴下10は、一般的に、メリヤス針を使用した編み機、つまりメリヤス編み機によって織成(メリヤス編み)されることは、上述した特許文献1等においても示されている。このメリヤス編みは、「パール織り」とも呼ばれるが、このメリヤス編みを靴下10に実施した場合、筒状本体部11の上下方向に位置する表目コースと裏目コースが、丁度田んぼの間の「畔」のように、盛り上がった状態で交互に形成される。これに対して、筒状本体部11の左右方向に対しては、表裏各コース(畔)間を連続させる織成部分によって連結され、メリヤス織布となっている。
このメリヤス織布では、筒状本体部11の上下方向で交互に位置する表目コースと裏目コースの数を少なくした場合、これらの間に位置する「織成部分」が多くなり、例えば筒状本体部11の横方向への収縮性が高まる。何故なら、表目コースと裏目コースの間の織成部分が長いパール編み部分であれば、これより短いパール編み部分に対して、パール編み機構による収縮性機能が十分発揮されるからである。つまり、このメリヤス織布では、各使用糸がパール編みされることにより収縮性が付与されるのであり、使用糸としてポリウレタン糸を採用することにより、その収縮性はより一層高められる。
さて、この筒状本体部11を構成している上面本体部11aは、図2にも示すように、足に履いたときに上側から見える部分の殆どを占めるものであり、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆うことになるものである。つまり、この上面本体部11aは、当該靴下10を履いた人の足が比較的大きく動いて寸法に大きな変化が生ずる部分、特に足の甲と足首の間を主として覆うものであり、足が動いたときの履き心地を良好にする部分である。
一方で、筒状本体部11の上面本体部11a以外の部分、つまり他部本体部11bは、該靴下10を履いた人の足が動いても寸法に変化が生じにくい部分を覆うことになるものである。なお、当該靴下10を履いた人が歩いたときに、脛の裏側と足裏との寸法は大きく変化することがあるが、この変化は、踵部13によって吸収される。これとは反対に、踵部13は、その形成部分からして、足の甲と足首の間の寸法変化を吸収することはできない。
以上のような本考案に係る靴下10を履けば、図2に示すようになる。つまり、人の足の甲表面と、脛の表側表面が上面本体部11aで覆われ、その他の部分は他部本体部11bや、踵部13、及び爪先部14によって覆われる。また、この靴下10を履いた状態では、筒状本体部11を構成している上面本体部11a及び他部本体部11bは、その収縮性に抗して少し広げられた状態にあるため、筒状本体部11全体として履いた人の足全体を弾力的に包み込んでいる。
ここで、当該靴下10を履いた人が歩く場合を想定してみると、前に踏み出した人の足では、当該靴下10を履いた足の甲と脛との角度が開いた状態となる。このときには、当該靴下10の筒状本体部11を構成している上面本体部11aが靴下10の長さ方向に延びることになり、上面本体部11aは、その収縮性を維持した状態で延びることになる。
また、当該靴下10を履いた人の前に踏み出した足では、上面本体部11aが、その収縮性を維持した状態で延びるし、他部本体部11bには延びたり縮んだりする力は殆ど掛かっていないから、その収縮性に変化はない。このため、筒状本体部11全体として履いた人の前足全体が弾力的に包み込まれていて、この状態で靴下10がずれ落ちることはない。
当該靴下10を履いた前足がその後の歩行によって後足となった場合には、この後足の甲が脛に対して閉じられることになる。このときには、当該上面本体部11aの、特に靴下10の長手方向に収縮が発生して、甲の上面と脛の全面との間の上面本体部11aに皺は発生しない。つまり、後足での上面本体部11aは、足首での屈曲に十分馴染んでいることになり、違和感を発生せず、ずり落ちも防止されている。
特に、メリヤス織布とされている上面本体部11aでは、筒状本体部11の上下方向で交互に位置する表目コースと裏目コースの数を少なくし、これらの間に位置する「織成部分」が多くなるようにして、筒状本体部11の横方向への収縮性を高めるようにしてあるから、他部本体部11bに対して、パール編み機構による横方向の収縮性機能が十分発揮されている。
従って、本考案に係る靴下10は、従来からの編み機によって簡単に製造することができて、特に、足の甲の「足首」での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止が可能になっているのである。
以上、説明した通り、本考案では、
「ポリウレタン糸を使用して履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この上面本体部11の途中で織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなる靴下10であって、
筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けると共に、
上面本体部11aを織成する編み機におけるメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成するメリヤス針の数より少なくして、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくすることにより、当該上面本体部11aの伸縮性を、他部本体部11bのそれよりも高くして、
当該靴下10を履いた足の甲と脛との角度が開いたときには、当該上面本体部11aが十分延びるようにし、当該靴下10を履いた足の甲が脛に対して閉じられたときには、当該上面本体部11aに収縮を発生させて、足首での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止を図ったこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、従来からの編み機によって簡単に製造することができて、特に、足の甲の「足首」での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止が可能な靴下10を提供することができるのである。
「ポリウレタン糸を使用して履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この上面本体部11の途中で織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなる靴下10であって、
筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けると共に、
上面本体部11aを織成する編み機におけるメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成するメリヤス針の数より少なくして、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくすることにより、当該上面本体部11aの伸縮性を、他部本体部11bのそれよりも高くして、
当該靴下10を履いた足の甲と脛との角度が開いたときには、当該上面本体部11aが十分延びるようにし、当該靴下10を履いた足の甲が脛に対して閉じられたときには、当該上面本体部11aに収縮を発生させて、足首での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止を図ったこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、従来からの編み機によって簡単に製造することができて、特に、足の甲の「足首」での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止が可能な靴下10を提供することができるのである。
以上のように構成した本考案を、図面に示した実施の形態である靴下10について説明すると、図1には、実施形態に係る靴下10の側面図が示してある。また、図2には、靴下10を履いた状態の足の斜視図が示してある。
まず、この靴下10は、図1及び図2に示したように、足を挿入するための履き口12と、この履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この筒状本体部11の途中で織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなるものであり、パール編みされる主として筒状本体部11については、ポリウレタン糸を使用している。このポリウレタン糸は、パール編み(メリヤス編み)したとき、その複雑な織り目によって織部に伸縮性を付与するものである。
また、本実施形態に係る靴下10は、基本的には従来から使用されている編み機(メリヤス編み機またはパール編み機)によって製造するものであり、以下に述べるように、筒状本体部11の上面本体部11aを織成するメリヤス針を、他の部分の織成に使用されているメリヤス針よりも少なくすることにより製造される。
本実施例に係る靴下10で一番重要なのは、筒状本体部11の織成構造である。この筒状本体部11以外の部分は、従来からある一般的な織成あるいは構造のものであり、特に本件とは関係のない部分である。なお、踵部13については、筒状本体部11の途中で180°の反転織りで織成されるものではあるが、このことについても一般的に行われているものである。
この筒状本体部11は、図1にも示したように、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けながら、編み機で連続的に織成したものである。
この筒状本体部11における上面本体部11aを織成するにあたっては、この上面本体部11aを織成するメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成(メリヤス編み)するメリヤス針の数より少なくすることにより行うのであり、これにより、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくするのである。メリヤス編みでは、筒状本体部11の上下方向に位置する表目コースと裏目コースが、丁度田んぼの間の「畔」のように、盛り上がった状態で交互に形成されるが、この畔の数はメリヤス針の数に対応するため、上面本体部11aの畔の数は他部本体部11bのそれに対して少なくなる。これに対して、筒状本体部11の左右方向に対しては、表裏各コース(畔)間を連続させる織成部分によって連結され、伸縮性に富んだ所謂メリヤス織布となる。
筒状本体部11の上下方向で交互に位置する表目コースと裏目コースの数を少なくすれば、これらの間に位置する「織成部分」が多くなり、例えば筒状本体部11の横方向への収縮性が高まる。何故なら、表目コースと裏目コースの間の織成部分が長いパール編み部分であれば、これより短いパール編み部分に対して、パール編み機構による収縮性機能が十分発揮されるからである。従って、当該上面本体部11aの伸縮性は、他部本体部11bのそれよりも高くなっているのである。
この上面本体部11aは、図2にも示したように、足に履いたときに上側から見える部分の殆どを占めるものであり、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆うものである。つまり、この上面本体部11aは、当該靴下10を履いた人の足が比較的大きく動いて寸法に大きな変化が生ずる部分、特に足の甲と足首の間を主として覆うものであり、足が動いたときの履き心地を良好にするものである。
なお、本実施形態の靴下10では、その履き口12直下に位置する筒状本体部11を二重にして纏り止めし、二重部分12aとしてある。これにより、二重部分12aでの伸縮性を少し強めにして、靴下10全体のずれ落ち防止をより一層図るようにしてある。
10 靴下
11 筒状本体部
11a 上面本体部
11b 他部本体部
12 履き口
12a 二重部分
13 踵部
14 爪先部
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Claims (1)
- ポリウレタン糸を使用して履き口12からパール編みされる筒状本体部11と、この筒状本体部11の途中で織成される踵部13と、織成後の筒状本体部11の履き口12とは反対側に後付けされる爪先部14とからなる靴下10であって、
筒状本体部11を、人の足の甲上面と脛の前面とを連続的に覆う上面本体部11aと、これに連続する他部本体部11bとに分けると共に、
上面本体部11aを織成する編み機におけるメリヤス針の数を、他部本体部11bを織成するメリヤス針の数より少なくして、当該上面本体部11aの編み目の数を他部本体部11bのそれよりも少なくすることにより、当該上面本体部11aの伸縮性を、他部本体部11bのそれよりも高くして、
当該靴下10を履いた足の甲と脛との角度が開いたときには、当該上面本体部11aが十分延びるようにし、当該靴下10を履いた足の甲が脛に対して閉じられたときには、当該上面本体部11aに収縮を発生させて、足首での屈曲に十分馴染むとともに、ずり落ち防止を図ったことを特徴とする靴下10。
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