JP2013224018A - 液体ろ過装置及びインクジェット画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状の液体用ろ過部材である筒状フィルタ74の両端部にフィルタ底部隔壁75、フィルタ頂部隔壁76を配置した液体ろ過手段を外部隔壁72の中に配置し、液体の供給管70を液体ろ過手段の筒状空間内に開口させるとともに、外部隔壁72からのヘッド内供給管60を液体ろ過手段の筒状空間の外側に開口させて設けた。ろ過部材である筒状フィルタ74が筒状をしていることにより、平面状のろ過部材を用いる場合よりも同一の表面積でありながら投影面積が約1/3のサイズに小型化することができる。
【選択図】図4
Description
しかし特許文献3のようなフィルタを円筒形の容器に収容し、円筒内のフィルタの外側から円筒フィルタ内側へと流れる方式の流路形態では、一度フィルタにインクが触れて濡れてしまった場合には先行して外側空間にインクが満たされてしまうので、フィルタの内側は閉空間となり、気泡は浮力によりその内部の上側にたまったまま閉じ込めらてしまうためその気泡を排出させるのは困難である。
また、フィルタ全面(全域)の上流から下流への流速分布が均等化し易く、通液総量の分布が均等になるため、フィルタの目詰まりに偏りが生じにくく、フィルタ寿命まで安定した性能を得ることができる。
図1は、本発明に係るインクジェット画像形成装置の一例であるシリアル方式のインクジェットプリンタの概略構成を示す図である。この図に示すインクジェットプリンタ100は、装置の左側に左側板101が、右側に右側板102があり、その間に主シャフト103と従シャフト104が互いに平行になる状態で取り付けられている。
図4は、フィルタ構造(液体ろ過装置)の第1実施例を示すもので、(a)は側面図、(b)は透視斜視図である。また、図5は、フィルタ構造の第2実施例を示すもので、(a)は側断面図、(b)は透視斜視図である。
ろ過部材である筒状フィルタ74は、通常はシート状をしているフィルタ部材を筒状に丸め、開放している一端部(上部)をフィルタ頂部隔壁76で、他端部(底部)をフィルタ底部隔壁75で塞がれた閉空間内で、それに供給管70をこの閉塞空間にフィルタ内供給口(流入口)73を開口することにより、インクの濾過を行い、前記閉塞空間の外側で、ヘッドタンク72内側の領域に開口するフィルタ筒外底部80に開口するヘッド供給口60Aから、ヘッド内供給管60を経由して、下側に配置されたインクジェットの液滴を吐出するヘッドノズル62(図2,3)へのインク供給を行う、インクの濾過手段である。
ろ過部材である筒状フィルタ74は、通常はシート状をしているフィルタ部材を筒状に丸め、開放している一端部(上部)をフィルタ頂部隔壁76で、他端部(底部)をフィルタ底部隔壁75で塞がれた閉空間内で、それに供給管70をこの閉塞空間にフィルタ内供給口(流入口)73を開口し、またその空間内に排出口78で開口する気泡排出管82や、排出側L字管57(図3)によりヘッドタンク72の外側まで流出させる経路を確保しつつ、筒状フィルタ74によりインクの濾過を行い、前記閉塞空間の外側で、ヘッドタンク72内側の領域に開口するフィルタ筒外底部80に開口するヘッド内供給管60を経由して、下側に配置されたインクジェットの液滴を吐出するヘッドノズルへのインク供給を行う、インクの濾過手段である。
図9において、インクタンク30に貯留された新インクはタンク供給口から供給ポンプ32の送圧によりインク供給路へ送液され、一度サブタンク35が所定量に保たれるように、図示しないインク量検出手段により供給ポンプ32を制御しながら送液される。サブタンクの供給口36よりジョイント(雌ねじ)50につなげられた連結管(雄ねじ)51、さらに、供給側L字管52で鉛直下方向に流路が偏向され、供給管70、L字管71を介してサブタンク35から1番目のヘッドセット84−1にインクが供給される。ヘッドタンク72の天井部であるフィルタ頂部隔壁76には排出側L字管57が連結され、さらに排出側連結管58、ジョイント(雌ねじ)50と経由し、次のヘッドセットのジョイント(雄ねじ)59から、ジョイント(雌ねじ)50までを単位に、ヘッドセットの個数分だけ直列に連結する。最下流のヘッドセット84−6の排出側連結管58までいくと、その先の下流側にある廃液管37にジョイントでねじ締結し、更に下方向にある、三方弁85と、廃液管38を経由して廃液ポンプ39へと繋がり、適宜圧送しながら廃液管40を通じて廃液タンク41へと運ばれ、この中に廃液42としてこぼれない様に貯留され、適宜内圧が上がり過ぎて逆流しない様に大気開放口44を開閉する大気開放弁43により大気開放している。
図15に示すラインインクジェット画像形成装置は、単葉の同一サイズの用紙1を給紙バンク2に積層し、印刷命令に応じて最上位から1枚ずつピックアップローラ3によりさばかれた後、分離ローラ対4を通過することにより確実に1枚ずつに分離され、搬送ローラ対5を通過し、レジストローラ対6へと給送される。その際レジストローラ対6の回転は停止状態になっており、レジストローラ対6のニップ位置の上流側で用紙先端が接したことをレジスト前センサ7で検知すると、搬送ローラ対5の搬送も一時停止し、ループを描いた状態の用紙先端のレジストレーションが行われる。その後再度レジストローラ対6は起動し、レジスト後センサ8を通過することで、所定位置に用紙の先端が到達したことを装置は認識する。更に搬送ローラ対9を通過した後、入口ローラモータ17とそのプーリ16により発生する回転トルクがタイミングベルト15と入口ローラ13の軸部に取り付けられたプーリ14と、その上側に対向して配置されている入口拍車12とにより用紙をスリップすることなく搬送することができ、用紙先端がヘッド前センサ18を通過したタイミングを検出することにより、ラインヘッド部19に対して用紙を所望の正確な位置を通過させ、インク滴の画像形成を行う。
まず、外部隔壁の一部を可撓膜で形成するための具体的な形態について説明する。図18及び図19はその代表例を示すものであり、後述する図21の構造を持つ外部隔壁であるヘッドタンクとフイルタの構造を用いたものであるが、同様の構造は図21から図25まで全て共通するものである。なお、図18は分解図、図19は外観斜視図となっている。
また更には、可撓性フィルムとヘッドタンクの各接合しろでの接合強度も、耐久性が十分確保される工法を選定する必要がある。
図22は、図5で示したフィルタ構造(液体ろ過装置)の第2実施例を基に、新たにダンパ構造を付加した第10実施例を示すものである。
図23は、図6で示したフィルタ構造(液体ろ過装置)の第3実施例を基に、新たにダンパ構造を付加した第11実施例を示すものである。
図24は、図7で示したフィルタ構造(液体ろ過装置)の第4実施例を基に、新たにダンパ構造を付加した第12実施例を示すものである。
図25は、図8で示したフィルタ構造(液体ろ過装置)の第5実施例を基に、新たにダンパ構造を付加した第13実施例を示すものである。
32 供給ポンプ
39 廃液ポンプ
41 廃液タンク
44 大気開放口
60 ヘッド内供給管
60A ヘッド供給口
62 ヘッドノズル
70 供給管
72 ヘッドタンク(外部隔壁)
73 フィルタ内供給口
74 筒状フィルタ(筒状の液体用ろ過部材)
76 フィルタ頂部隔壁
84 ヘッドセット
85 三方弁
87 平面フィルタ
90 リブ
90B テーパ状リブ
91 可撓性フィルム
91A スリーブ状可撓性フィルム
92 フィルタ頂部隔壁
93 ヘッドタンク頂部隔壁
93A 接合しろ
93B テーパ状接合しろ
94 ヘッドタンク底部隔壁
94A 接合しろ
94B テーパ状接合しろ
100 シリアルプリンタ
102 側板
103 主シャフト
104 従シャフト
105 駆動プーリ
108 キャリッジモータ
111 拍車軸
113 キャップ
116 維持回復機構
203 主シャフト
204 従シャフト
239 廃液ポンプ
241 廃液タンク
251 連結管(雄ねじ)
252 供給側L字管
254 ヘッド内L字管
255 ヘッドタンク
257 排出側L字管
260 ヘッド内供給管
262 ヘッドノズル
267 ヘッドセット〔従来例〕
282 気泡排出管
283 気泡排出弁
285 三方弁
287 平面フィルタ
Claims (22)
- 筒状の液体用ろ過部材の両端部に隔壁を配置した液体ろ過手段を外部隔壁の中に配置し、
液体の流入路を前記液体ろ過手段の筒状空間内に開口させるとともに、
前記外部隔壁からの液体流出路を前記液体ろ過手段の筒状空間の外側に開口させて設けた
ことを特徴とする液体ろ過装置。 - 前記外部隔壁から液体を流出させる第2の液体流出路を前記液体ろ過手段の筒状空間内に開口させて設けたことを特徴とする、請求項1に記載の液体ろ過装置。
- 前記流入路は、前記液体ろ過手段の筒状空間の一方側の端部付近で開口されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体ろ過装置。
- 前記流入路の前記開口は、前記液体ろ過手段の筒状空間の他方側の端部に向かって開口するよう設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の液体ろ過装置。
- 前記流入路の前記開口は、当該開口されている前記液体ろ過手段の筒状空間の一方側の端部に向かって開口するよう設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の液体ろ過装置。
- 前記流入路の開口と前記第2の液体流出路の開口は、前記液体ろ過手段の筒状空間のそれぞれ反対側の端部付近で開口するように設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の液体ろ過装置。
- 前記第2の液体流出路の開口は、当該開口と反対側の端部に向かって開口するよう設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の液体ろ過装置。
- 前記筒状の液体用ろ過部材の両端部に配置された隔壁の一方側の隔壁は、中央部が前記液体ろ過手段の筒状空間の内側に突起した形状であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記筒状の液体用ろ過部材の両端部に配置された隔壁の一方側の隔壁は、中央部が前記液体ろ過手段の筒状空間の外側に突起した漏斗状であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記外部隔壁の前記液体流出路の開口に連なる部分が外側に突起した漏斗状であるとともに、前記筒状の液体用ろ過部材の両端部に配置された隔壁の一方側の隔壁が前記液体流出路の開口に対向するよう配置され、該一方側の隔壁の外側形状が前記液体流出路の開口に向かって次第に幅が狭くなるテーパ状断面に形成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記液体ろ過手段の筒状空間は、円筒状、または角筒状、または円錐の頂部を切断した円錐台形、または角錐の頂部を切断した角錐台形の形状であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記液体ろ過手段は、筒状空間の筒の軸が上下方向を向いて配置されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記液体ろ過手段の筒状空間が円錐の頂部を切断した円錐台形、または角錐の頂部を切断した角錐台形の形状であり、該円錐台形または角錐台形の面積の広い側の端部を上方に配置したことを特徴とする、請求項12に記載の液体ろ過装置。
- 前記液体ろ過手段は、筒状空間の筒の軸が水平方向を向いて配置されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記筒状の液体用ろ過部材は、シート状ろ過部材を筒状に形成したものであることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記外部隔壁の一部を可撓膜で形成したことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の液体ろ過装置。
- 前記外部隔壁の一部が開口した形状に形成されており、該開口部を前記可撓膜にて密閉した構造であることを特徴とする、請求項16に記載の液体ろ過装置。
- 前記可撓膜は予め筒状に形成された形状であり、該筒状に形成された可撓膜により前記外部隔壁を外側から覆い、
前記可撓膜内面と前記外部隔壁外面との間で密閉状態になるように接合した構造であることを特徴とする、請求項17に記載の液体ろ過装置。 - 前記予め筒状に形成された可撓膜が円錐台形状ないし角錐台形状であり、前記外部隔壁が前記円錐台形状ないし角錐台形状の可撓膜に対応する形状であることを特徴とする、請求項18に記載の液体ろ過装置。
- 請求項1〜19のいずれか1項に記載の液体ろ過装置をインクろ過手段として備えることを特徴とするインクジェット画像形成装置。
- 前記外部隔壁が記録ヘッドに付設されたヘッドタンクであり、前記液体流出路から記録ヘッドにインクが供給されることを特徴とする、請求項20に記載のインクジェット画像形成装置。
- 複数個の記録ヘッドを直列に配列したラインインクジェット方式であって、隣接する記録ヘッドの前記ヘッドタンク同士がインク流路により接続されていることを特徴とする、請求項21に記載のインクジェット画像形成装置。
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