JP2015150687A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力変動抑制効果を確保しつつ、ダンパの薄膜化による破損等が生じてダンパ室内に液体が流入しても外部に流出しない液体吐出ヘッドの提供。
【解決手段】フィルタ下共通液室の壁面の一部に変形可能なダンパ領域が設けられ、ダンパ領域に対応してフィルタ下共通液室とは反対側にダンパ室35が設けられ、ダンパ室35を大気に通じる大気開放通路41を有し、大気開放通路41には液体を吸収することで膨潤して大気開放通路41を塞ぐことで大気開放通路41を閉じる膨潤部材としての液体流出防止部材42が配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置、例えばインクジェット記録装置が知られている。
液体吐出ヘッドにおいては、液滴を吐出させるために個別液室を加圧したとき、個別液室で生じた圧力変動が、圧力波となって、複数の個別液室に液体を供給する共通液室(共通流路)にも伝播する。この共通液室に伝播した圧力波が、個別液室に逆伝播すると、個別液室の圧力を変動させ、ノズルのメニスカスを制御できなくなり、所要の滴速度、滴量(滴体積)で液滴を吐出できなくなったり、滴不吐出を引き起こすことになる。また、共通液室に伝播した圧力波が隣接する個別液室に伝播して液体にも影響が及ぶ相互干渉が生じると、意図しないノズルからの液滴の漏洩や吐出、吐出状態の不安定を誘発することになる。
そこで、従来、共通液室の壁面を形成している壁面部材の一部を変形可能なダンパ領域(ダンパ)とし、流路板にダンパ領域(ダンパ)を介して共通液室に対向するダンパ室を設け、ダンパ室を流路板に設けた大気開放路を介して大気に通じさせるものが知られている(特許文献1)。
また、ダンパの薄膜化に伴う欠けや亀裂、欠損などに対応するため、厚みの薄い部分を共通液室の周囲の壁部に固定し、共有液室に対向する部分は厚肉とすることで、ダンパの欠けや亀裂、欠損を低減するものがある(特許文献2)。
特開2007−307774号公報 特開2009−083243号公報
しかしながら、上述した特許文献2に開示されているように、ダンパの損傷を低減するために共通液室に対向する部分の厚みを厚くすると、ダンパの変位が阻害されて圧力変動を効果的に抑制することができなくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、圧力変動抑制効果を確保しつつ、ダンパの薄膜化による破損等が生じてダンパ室内に液体が流入しても外部に流出しないようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
流路の壁面の一部に変形可能なダンパが設けられ、
前記ダンパに対応して前記流路とは反対側にダンパ室が設けられ、
前記ダンパ室を大気に通じる大気開放通路を有し、
前記大気開放通路には液体を吸収することで膨潤する膨潤部材を有する液体流出部材が配置され、
前記液体流出部材は、前記膨潤部材が膨潤することで前記大気開放通路を閉じる
構成とした。
本発明によれば、圧力変動抑制効果を確保しつつ、ダンパの薄膜化による破損等が生じてダンパ室内に液体が流入しても外部に流出しないようすることができる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の要部断面説明図である。 同じくノズル配列方向に沿うダンパ領域部分の要部平面説明図である。 図2のA−A線に沿う断面説明図である。 1つのダンパ室部分の拡大平面説明図である。 同実施形態の作用説明に供する要部平面説明図である。 液体流出防止部材を構成する高分子吸収体の構造の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドにおける大気開放通路に配置された液体流出防止部材の説明図である。 本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドの説明に供する要部平面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る液体吐出ヘッドに説明に供する要部平面説明図である。 本発明に係る画像形成装置の一例を示す機構部の側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図1ないし図4を参照して説明する。図1は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の要部断面説明図、図2はノズル配列方向に沿うダンパ領域部分の要部平面説明図、図3は図2のA−A線に沿う断面説明図、図4は1つのダンパ室部分の拡大平面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板2と、流路部材である流路板3と、壁面部材を兼ねる振動板部材4と、第2共通液室部材5と、フィルタ部材6と、第1共通液室部材7と積層を接合している。
ノズル板2には、液滴を吐出する複数のノズル20が配列されている。このノズル板2は、例えば、ステンレス(ここでは、SUS316)を用いてプレス加工でノズル20を形成している。
流路板3は、ノズル20に通じる個別液室である圧力室21と、圧力室21に通じる流体抵抗部27と、流体抵抗部27が通じる液導入部28とを形成している。この流路板3は、例えばステンレス(ここではSUS316)を用いてプレス加工で形成し、プレスによる変形、バリは両面研磨によりほぼ平らとなるように後処理をした。
振動板部材4は、第1層4Aと第2層4Bの2層構造(3層以上でもよい。)とし、第1層4Aによって圧力室21の一部の壁面を変位可能な振動領域4aとして形成する。また、振動板部材4には、フィルタ下共通液室25に臨み、フィルタ下共通液室25と各圧力室21の液導入部28とを通じる液体供給路23が形成されている。この振動板部材4は、Ni電鋳で形成している。
そして、振動板部材4の圧力室21と反対側には第2共通液室部材5、フィルタ部材6、このヘッドのフレームを兼ねる第1共通液室部材7を順次積層して接着剤で接合している。
第1共通液室部材7と第2共通液室部材5とによって各圧力室21に通じる共通液室10を形成する共通液室部材を構成している。共通液室10は、フィルタ部材6の上流側のフィルタ上共通液室26と、下流側のフィルタ下共通液室25とで形成されている。
フィルタ部材6には、多数のフィルタ孔を形成したフィルタ領域が設けられ、フィルタ上共通液室26からフィルタ下共通液室25に流れる液体から異物を捕集する。
第1共通液室部材7は、フィルタ上共通液室26を形成し、外部から液体を供給するための図示しない液体供給口部が設けられている。液体供給口部は、フィルタ上共通液室26の長手方向の両端にそれぞれ配置されている。
振動板部材4の振動領域4aの圧力室21とは反対側に圧電アクチュエータ8を配置している。
圧電アクチュエータ8は、ノズル列に合わせてベース部材33に例えばノズルピッチの半分のピッチで柱状の圧電素子(圧電柱)を形成した圧電部材32を接合している。圧電部材32の各圧電柱は振動板部材4の振動領域4aに形成された凸部4bと接合されて、フレキシブル配線部材34に備えられる駆動ICからフレキシブル配線部材34を介して駆動信号が与えられる。
また、流路板3と共通液室部材(第2共通液室部材5)とは壁面部材である振動板部材4を挟んで積層されている。
そして、共通液室10を構成するフィルタ下共通液室25の壁面を形成する振動板部材4の部分の一部には、第1層4Aによって形成した薄層の変形可能な領域(ダンパ:以下「ダンパ領域」という。)24としている。つまり、本実施形態ではダンパ領域24を設ける流路はフィルタ下共通液室25としている。
流路板3にはダンパ領域24に対応してダンパ領域24を挟んでフィルタ下共通液室25と反対側に凹部からなるダンパ室35を形成している。
本実施形態では、ダンパ領域24及びダンパ室35はノズル配列方向に沿って複数に分割され、1つ1つのダンパ室35が独立して形成されている。これにより、一部のダンパ領域24が損傷しても他のダンパ領域24によってダンパ作用を確保することができ、機能不全になることが防止される。
そして、各ダンパ室35は、それぞれ流路板3に形成した大気開放通路41を通じて大気(外部)に開放されている。
本実施形態では、この大気開放通路41内には、液体を吸収することで膨潤して大気開放通路41を閉じる膨潤部材である液体流出防止部材42が配置されている。この液体流出防止部材42は、大気開放通路41の壁面との間に空気が通る隙間43を空けて配置されている。
ここでは、大気開放通路41は、ダンパ室35側に位置して、空気の流れの方向における断面積(開口断面積という。)が大きな第1部分41aと、第1部分41aよりも大気側に位置して第1部分41aよりも開口断面積の小さな第2部分41bとを有している。そして、大気開放通路41の第1部分41a内に液体流出防止部材42を配置している。
この液体吐出ヘッドでは、圧電アクチュエータ8を駆動することで振動板部材4の振動領域4aが変位して、圧力室21の液体が加圧されて、ノズル20から液滴が吐出される。
次に、本実施形態の作用について図5も参照して説明する。図5は同作用説明に供する要部平面説明図であり、(a)は液体流出防止部材が膨潤前の状態の説明図、(b)は液体流出防止部材が膨潤後の状態の説明図である。
ダンパ領域24が正常でダンパ室35内に液体が侵入していないときには、図4及び図5(a)に示すように、液体流出防止部材42は初期の状態に保たれている。
これにより、大気開放通路41の壁面と液体流出防止部材42との間に隙間43が確保されている。したがって、ダンパ室35内の空気が大気開放通路41を通じて出入りするので、ダンパ領域24は共通液室10(フィルタ下共通液室25)に伝播された圧力波に応じて振動することができ、共通液室10内の振動が抑制される。
ここで、ダンパ領域24は薄膜部材であるために、経時的に欠け、亀裂、欠損などの損傷を生じることがある。ダンパ領域24の損傷によって共通液室10とダンパ室35とが通じると、共通液室10内の液体が損傷部位からダンパ室35内に流入する。
このとき、ダンパ室35内に液体が流入して大気開放通路41から流出しようとすると、液体が液体流出防止部材42に接触する。
これにより、図5(b)に示すように、液体流出防止部材42が液体を吸収して膨潤して、大気開放通路41が液体流出防止部材42よって閉じられた(塞がれた)状態になる。したがって、ダンパ室35内に侵入した液体が大気開放通路41から外部に流出することが防止される。
このようにして、ダンパ領域24の薄層化(薄膜化)を図って振動抑制効果を確保しつつ、ダンパ領域24が損傷して共通液室10からダンパ室35内に液体が流入しても、液体が大気開放通路41から外部に流出することを防止できる。
ここで、液体流出防止部材42について図6も参照して説明する。図6は液体流出防止部材を構成する高分子吸収体の構造の説明に供する説明図である。
液体流出防止部材42は、前述したように液体を吸収し膨潤する部材であり、例えば、水を水素結合で保持する高吸水性ポリマーを使用することができる。高吸水性ポリマーは、流出した液体中の水分を吸収し、束縛することができ、吸収により容積が増える。容積の増加により、大気開放通路41を塞いで液体の流出を防止する。
吸収部材として、毛細管現象を利用するために綿、パルプ、スポンジを使用することも可能であるが、保持力が弱く、吸収力も自重の20倍程度であるので、十分な流出防止効果を得られないことがある。
これに対して、上述した水素結合を利用して保持する高吸水性ポリマーなどの高分子吸収体は、高分子電解質からなる3次元網目構造の分子間に、水の分子を束縛しているもので自重の数1000〜10000倍もの水を吸収できる。
高分子吸収体の構造は、例えば図6の模式図で示される。この構造から分かるように、高吸収性ポリマーなどの高分子吸収体は、分子の中に親水基を多数持っている。水があると、一部が電離し、+イオンが水中に離れ出る。そして、親水基に残っている−イオンと引っ張り合いを始める。この力によって、水の分子(HO)が親水基に捕らえられる。つまり、タテ、ヨコに張り巡らされた高分子の細かい網目の中に、水分子(HO)が水素結合でしっかり押さえ込まれている形になる。内部で水素結合しているために圧力を加えて水をはき出すことがなく、漏れ防止の効果が大きい。
このような高吸収性ポリマーには、デンプン− ポリアクリロニトリル加水分解物、デンプン− ポリアクリル酸塩架橋物、カルボキシルメチルセルロース系、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合体のケン化物、ポリアクリル酸ソーダ架橋物などがある。
吸収性ポリマーからなる液体流出防止部材42では、図5に示すように内部から流出した液体を吸収する。吸収により、液体流出防止部材42の容積が増大し、大気開放通路41を塞いで内部の液体が外部に流出するのを防止する。
このように、ダンパ室35内に流入した液体を全て吸収するのではなく、初期に流入した分を吸収することで膨潤し、容積を増大させることで、栓となって液体の外部への流出を防止するので、少量で効率よく流出を防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図7を参照して説明する。図7は同実施形態における大気開放通路に配置された液体流出防止部材の説明図であり、(a)は膨潤前の状態、(b)は膨潤後の状態を説明する説明図である。
本実施形態では、液体流出防止部材42として、前述した膨潤部材としての高吸収性ポリマーなどの高分子吸収体42bを綿状パルプ42aなどの中に分散させて一体化したものを使用している。
液体をより確実に捕集するためには、大気開放通路41内を高吸収性ポリマーなどの高分子吸収体で満たすことが考えられるが、そのような形態とすると、内部の液体がダンパ室35に流入していない正常な状態で、大気開放通路41の通気を確保することができなくなる。
そこで、綿、パルプ、スポンジなどの中に高吸収性ポリマーなどの高分子吸収体を分散させ一体化させている。
ここでは、図7に示すように、綿状パルプ42aの中に膨潤部材としての高吸収性ポリマーなどの高分子吸収体42bを分散させた液体流出防止部材42を、大気開放通路41内をすべて満たすように配置している。ここで、「すべて満たす」とは液体流出防止部材42と大気開放通路41の壁面との間に隙間がない状態を意味する。
なお、大気開放通路41内すべて満たすように配置する以外にも、大気開放通路42の一部分のみ満たすように液体流出防止部材42を配置しても良い。
この液体流出防止部材42は、液体が吸収されていない状態では、図7(a)に示すように、綿状パルプ42a内に気体が通過する微細な隙間44が多く存在しており、外部(大気)との通気性を確保することができる。
そして、液体が液体流出防止部材42に接触することで、液体は、まず綿状パルプ42aに毛細管現象によって吸収され、さらにそこに分散された高分子吸収体42bに水素結合して吸収される。
液体を吸収した後は高分子吸収体42bの体積が増大して膨潤することで、図7(b)に示すように、綿状パルプ42aの間の隙間44がなくなり、内部の液体の漏れを防止することができるようになる。
このとき、大気開放通路41内全体を綿状パルプ42aが覆っているため、より確実にダンパ室35内に流入して大気開放通路41から流出しようとする液体を捕集することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図8を参照して説明する。図8は同実施形態の説明に供する要部平面説明図である。
本実施形態では、大気開放通路41の途中に他の部分よりも開口断面積の大きな部分41aを設け、この部分41a内に前記第2実施形態のように膨潤部材として高吸収性ポリマーなどの高分子吸収体を綿状パルプの中に分散させ一体化した液体流出防止部材42を配置している。そして、液体流出防止部材42を配置した第1部分41aよりも大気側に第1部分41aよりも開口断面積の小さな第2部分41bを設けている。
これにより、膨潤した液体流出防止部材42がダンパ室35内に流入した液体の圧力を受けて大気側に移動することが防止され、確実に液体の流出を防止できる。
次に、本発明の第4実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図9を参照して説明する。図9は同実施形態の説明に供する要部平面説明図である。
本実施形態では、大気開放通路41の途中に屈曲部(曲がり部)41cを設けている。そして、この屈曲部41cに、前記第1実施形態あるいは前記第2実施形態の液体流出防止部材42を配置している。
これにより、膨潤した液体流出防止部材42がダンパ室35内に流入した液体の圧力を受けて大気側に移動することが防止され、確実に液体の流出を防止できる。
次に、本発明に係る画像形成装置の一例について図10及び図11を参照して説明する。図10は同装置の機構部の側面説明図、図11は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234を搭載している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する液体吐出ヘッド234a、234bを1つのベース部材に取り付けて構成したものである。一方のヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出する。他方のヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の液体吐出ヘッドを備えることもできる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235a、235b(区別しないときは「サブタンク235」という。)を搭載している。このサブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向する分離パッド244を備えている。分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えている。そして、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281は、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283を備えている。また、維持回復機構281は、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド部材245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に、用紙242の先端が搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
2 ノズル板
3 流路板
4 振動板部材
5 第2共通液室部材
6 フィルタ部材
7 第1共通液室部材
8 圧電アクチュエータ
10 共通液室
20 ノズル
21 圧力室(個別液室)
24 ダンパ領域(ダンパ)
32 圧電部材
35 ダンパ室
41 大気開放通路
42 液体流出防止部材(膨潤部材)
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド

Claims (7)

  1. 流路の壁面の一部に変形可能なダンパが設けられ、
    前記ダンパに対応して前記流路とは反対側にダンパ室が設けられ、
    前記ダンパ室を大気に通じる大気開放通路を有し、
    前記大気開放通路には液体を吸収することで膨潤する膨潤部材を有する液体流出部材が配置され、
    前記液体流出部材は、前記膨潤部材が膨潤することで前記大気開放通路を閉じる
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ通じる複数の個別液室を形成する流路板と、
    前記複数の個別液室に液体を供給する共通液室を形成する共通液室部材と、
    前記共通液室部材の壁面の一部に変形可能なダンパを形成する壁面部材と、を有し、
    前記流路板と前記共通液室部材とは前記壁面部材を挟んで積層されて、
    前記流路板に前記ダンパに対応して前記ダンパ室が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記液体流出防止部材は、前記大気開放通路の壁面との間に空気が通る隙間を空けて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記液体流出防止部材は、膨潤前の状態で内部に空気が通る隙間を有する部材であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記大気開放通路は、前記液体流出防止部材を配置した第1部分よりも大気側に前記第1部分よりも空気の流れの方向と直交する方向の開口断面積が小さい第2部分が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記大気開放通路は、屈曲した部分を有し、
    前記屈曲した部分に前記液体流出防止部材が配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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