JP2013223706A - 魚鱗取り器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】除去した魚鱗が作業場所に飛散することなく、本体洗浄が容易であり、常に衛生的に使用することができる魚鱗取り器具に関するものを提供する。
【解決手段】魚の表皮から魚鱗を除去するための刃部10を、魚鱗の除去作業の際に魚の表皮上に横たわる状態で垂直方向切断視略二等辺三角形の柱状とし、この柱の側周面を魚の表皮に接地する平坦面101とこの平坦面101に連なる二面の側方傾斜面102、103とし、この二面の側方傾斜面102、103を頂部で結んで柱の前後方向に連なる尾根部105とし、この柱の前端部分を平坦面101から尾根部105に向かって切り取った傾斜を有する前方傾斜面104とし、この前方傾斜面104及び側方傾斜面102、103と平坦面101との境界をなす辺を連続する一枚の刃100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、除去した魚鱗が作業場所の周囲に飛散することなく、また、本体洗浄が容易であり、常に衛生的に使用することができる魚鱗取り器具に関するものである。
従来、魚鱗取り器具は、魚鱗を刃状部材で削ぎ落とす構造を備えるものや、鉤状部材で掻き取る構造を備えるもの、など数多くの種類が市場に出回っている。また、市場の要望に応えて、従来の魚鱗取り器具の中には、除去した魚鱗が作業場所周辺に飛散することがない構造を備えているものがある(例えば、特許文献1及び2)。
実用新案登録第3032490号公報 実開平6−5483号公報
特許文献1に記載の魚鱗取り器具は、除去した魚鱗を鱗取り部2及び返し部3がなす凹部に一時的に溜めることにより、除去した魚鱗の飛散を防止している。しかしながら、魚屋や和食飲食店などに勤務する職業的な料理人により専門的又は頻繁に使用される場合、凹部に魚鱗を残留し易く、これを取り除くための作業が必要となるため、魚鱗除去作業以外の作業が頻雑となり、長時間を要することとなる。仍って、従来の魚鱗取り器具は、時間が勝負となるような環境下での使用に適しておらず、例えば、野外活動や一般家庭など、時間に余裕がある環境下での使用に適している。
また、職業的な料理人が使用する場合には、常に清潔且つ衛生的な状態を保つ必要がある。しかしながら、特許文献1に記載の魚鱗取り器具は、凹部に魚鱗や魚脂が残留し易い一方、一般的な洗浄具が凹部の奥まで達し難いため、洗い残しが生じ易く、不衛生になるおそれがある。仍って、特許文献1に記載の魚鱗取り器具は、職業的な料理人による使用に適していない。
また、特許文献2に記載の魚鱗取り器具は、熊手のような複数枚の鱗掻きの刃を備えている。そして、これらの刃の切り込み4には、除去した魚鱗や魚脂が残留し易く、これらを洗浄することは、並大抵の苦労ではない。
ところで、従来の魚鱗取り器具において、除去した魚鱗が飛散する理由は、以下のとおりである。従来の魚鱗取り器具や包丁などの刃先で、魚鱗の先端から基端(根元)に向かって、力を加え外そうとすることにより、魚鱗は、加えられた力に負けて表皮から外れ、その際、必要以上に加えられた余力により、外れた魚鱗が勢い飛散することとなる。
このように、従来の魚鱗取り器具は、除去した魚鱗が、作業場所周辺に飛散して不衛生な状態となるおそれがある。また、除去した魚鱗が飛散することがない構造を備える場合であっても、構造上、残留した魚鱗の洗浄作業に手間取るため、時間が勝負となる職業的な料理人による使用には適していない。
本発明はかかる事情を鑑みてなされたものであり、魚の表皮から魚鱗を除去するための刃部を、魚鱗の除去作業の際に魚の表皮上に横たわる状態で垂直切断視略二等辺三角形の柱状とし、この柱の側周面を魚の表皮に接地する平坦面とこの平坦面に連なる二面の側方傾斜面とし、この二面の側方傾斜面を頂部で結んで柱の前後方向に連なる尾根部とし、この柱の前端部分を平坦面から尾根部に向かって切り取った傾斜を有する前方傾斜面とし、この前方傾斜面及び側方傾斜面と平坦面との境界をなす辺を連続する一枚刃とすることにより、傾斜面の効果で、除去した魚鱗を作業場所に飛散させることなく、一枚刃の効果で、本体洗浄を容易にでき、常に衛生的に使用することができる魚鱗取り器具に関するものを提供することを目的とする。
本発明に係る魚鱗取り器具にあっては、魚の表皮から魚鱗を除去するための刃部と該刃部を移動操作させるための柄部とを備える魚鱗取り器具において、前記刃部は、魚鱗の除去作業の際に、魚の表皮上に横たわる状態で垂直切断視略二等辺三角形の柱状をなし、該柱の側周面が魚の表皮に接地する平坦面と該平坦面に連なる二面の側方傾斜面とをなし、該二面の側方傾斜面が頂部で結ばれて前記柱の前後方向に連続する尾根部と、前記柱の前端部分が前記平坦面から前記尾根部に向かって切り取られた傾斜を有する前方傾斜面とを更に備え、前記前方傾斜面及び側方傾斜面は、前記平坦面との境界をなす辺が連続する一枚刃をなして魚鱗を取り外すことができるようにされていることを特徴とする。
本発明に係る魚鱗取り器具は、魚鱗を取り外すための刃を一枚刃とすることにより、除去した魚鱗が本体の一部に残留して腐敗するおそれがなく、常に清潔且つ衛生的に使用することができる。
また、本発明に係る魚鱗取り器具にあっては、前記柱の後端部分が前記平坦面から前記尾根部に向かって切り取られた傾斜を有する後方傾斜面を更に備えてもよい。
本発明に係る魚鱗取り器具は、更に後方傾斜面を備えることにより、前後左右のすべての方向に傾斜面を備えることとなるので、前後左右いずれの方向に刃部を移動操作させる場合であっても、傾斜面で魚鱗を取り除くことができる。
また、本発明に係る魚鱗取り器具にあっては、前記柄部は、前記尾根部から略垂直方向に延出した後に曲折して略水平方向に延出する略鍬状に取り付けられることにより、略水平延出部分がなす握持部分が前記尾根部より高い位置に配されてもよい。
本発明に係る魚鱗取り器具は、使用者により握持される柄部を刃部の頂部より高い位置に配することにより、除去した魚鱗が使用者の手に付着する事態や使用者の手に魚のひれやとげが接触するなどして負傷する事態を回避することができる。
更にまた、本発明に係る魚鱗取り器具にあっては、前記柄部は、前記刃部との相対的位置関係を変更可能な構造を備えてもよい。
本発明に係る魚鱗取り器具は、刃部に対する相対的な位置が変更可能となるように柄部を取り付けることにより、例えば、柄部を刃部側に向かって水平方向に180度回転させて折り畳むか、柄部を刃部側に向かって垂直方向に180度回転させて折り畳むか、柄部を刃部から分離するかして、本体の携帯性を確保することができる。
本発明に係る魚鱗取り器具は、除去した魚鱗を作業場所周辺に飛散させることなく、使用後の洗浄を容易にして清潔且つ衛生的な状態を保ちながら使用することができる。
本発明に係る魚鱗取り器具であって柄部と刃部とを一体化させた形態を示す全体外観図である。 図1に係る魚鱗取り器具を示す図であり、(a)は魚鱗取り器具を平面視した全体外観図、(b)は魚鱗取り器具を側面視した全体外観図である。 図1に係る魚鱗取り器具を示す図であり、(a)は魚鱗取り器具を正面視した全体外観図、(b)は魚鱗取り器具を背面視した全体外観図である。 図1に係る魚鱗取り器具を示す図であり、(a)は魚鱗取り器具を裏面視した全体構成図、(b)は刃部が魚鱗を除去する様子を示す説明図である。 図1に係る魚鱗取り器具を示す図であり、(a)は刃部が魚鱗を除去する様子を示す説明図、(b)は魚鱗取り器具の柄部が使用者に握持された様子を示す説明図である。 本発明に係る魚鱗取り器具であって柄部と刃部とを着脱自在に取り付けた形態を示す全体外観図である。 本発明に係る魚鱗取り器具であって柄部が刃部に対して水平方向に回転可能な形態を示す図であり、(a)は全体外観図であり、(b)は柄部の一部を示す要部拡大断面図である。 本発明に係る魚鱗取り器具であって柄部が刃部に対して垂直方向に回転可能な形態を示す図であり、(a)は刃部側の構成を示す図であり、(b)は柄部と刃部との接続構造を示す図である。 図1と異なる形態の魚鱗取り器具であって刃部の傾斜面を背面側に形成させた形態を示す全体外観図である。
実施の形態1.
本発明に係る魚鱗取り器具を本実施の形態を示す図面に基づいて以下説明する。図中の1は、魚鱗取り器具である。魚鱗取り器具1は、魚の表皮から魚鱗を除去するための刃部10と、刃部10を移動操作させるための柄部11とを備える。
刃部10には、一枚の刃100が形成されている。その結果、本発明に係る魚鱗取り器具にあっては、平行する複数枚の刃の間に魚鱗が残留して洗浄が困難となる、という従来の魚鱗取り器具の問題を回避することができる。
刃部10と柄部11とは、一体化してシンプルな形容を有している。その結果、刃に付着している魚鱗や魚脂を短時間に簡単に洗浄することができ、清潔且つ衛生的な状態を保つことができる。その結果、時間が勝負となる職業的な料理人が、専門的且つ頻繁に使用することが可能となる。
柄部11は、刃部10の頂点より高い位置に取り付けられている。その結果、魚鱗を外す際、略水平延出部分111を握持する使用者の手は、刃部10の頂点より高い位置にあるので、魚体に接触して魚鱗除去操作を邪魔されることがない。また、魚のひれやとげに接触して負傷するおそれもない。
以下、具体的に説明する。刃部10は、図1乃至5に示すように、魚鱗の除去操作が行われる際、魚の表皮上に横たわる状態で垂直切断視略二等辺三角形の柱状をなし、端部が柄部11より正面側にせり出た格好となっている。また、刃部10は、略二等辺三角柱の側周面をなす三面が、それぞれ、裏面側に形成される平坦面101と、側面側に形成される傾斜面102及び103とをなしている。
また、刃部10は、傾斜面102及び103の頂部が交わり、柱の前後方向に高く連なる尾根部105が形成され、厚みを有する格好になっている。また、刃部10は、略二等辺三角柱の正面側端部(前端部分)が切り落とされた格好となっており、平坦面101から尾根部105に向かって緩やかな傾斜面104が形成されている。なお、刃部10については、後述する実施の形態5に示すように、背面側端部(後端部分)に傾斜面70を形成するようにしてもよい。
なお、本発明において、平坦面101と側面側の傾斜面102及び103とがなす傾きは、角度e及びdで示し、平坦面101と正面側の傾斜面104とがなす傾きは、角度fで示し、これらの角度d、e及びfは、鋭角をなしている(図1乃至3参照)。なお、後述する実施の形態5において、平坦面101と背面側の傾斜面70とがなす傾きは、角度d、e及びfと同値である。
また、刃部10は、角度d、e及びfの角度に基づいて、平坦面101と側面側の傾斜面102との境をなす辺、平坦面101と正面側の傾斜面104との境をなす辺及び平坦面101と側面側の傾斜面103との境をなす辺が、刃100をなしている。即ち、刃部10は、背面側を除く三方を囲むように連続して刃100が形成されている。なお、後述する実施の形態5において、刃部10は、背面側の傾斜面70を含めて四方を囲むように刃100が形成されている。
柄部11は、図1乃至5に示すように、刃部10の尾根部105から略垂直方向に延出し、その後曲折して略水平方向に延出し、鍬状(略L字状)をなしている。柄部11は、略垂直延出部分110が、刃部10と略水平延出部分111との間に段差を形成している。
このように、魚鱗取り器具1は、複数の部分で構成されている。そこで、これらの部分を用いた魚鱗取り器具1の使用方法について説明する。
魚鱗取り器具1は、図4(b)に示すように、魚鱗除去操作の際、平坦面101が魚の表皮E(図4中に図示せず)に接地し、傾斜面104側の刃100が魚の表皮Eと魚鱗Sとの間に差し込まれ、魚鱗Sを逆撫でするよう略水平方向に力が加えられる。次に、刃100が魚の表皮Eと魚鱗Sとの間に奥深く入り込むに応じて、傾斜面104の傾きが魚鱗Sを起立させていく。そして、刃100が魚鱗Sの根元側に到達し更に進んで行くことにより、魚鱗Sは、表皮Eから浮き上がるようにして取り外される。
取り外された魚鱗Sは、刃100が進むにつれて、隣接する別の魚鱗Sによって傾斜面104に押される格好となり、尾根部105に達した後、傾斜面102又は103側に分散して落ちていく。
また、魚鱗取り器具1は、図5(a)に示すように、傾斜面103側の刃100を用いて魚鱗Sを除去してもよい。この場合、傾斜面103の傾きが、魚鱗Sを起立させて取り外し、取り外した魚鱗Sを傾斜面103に載せていき、尾根部105に達した後、反対側の傾斜面102を伝って落ちていく。また、傾斜面104側にも分散する。なお、傾斜面102側を用いた場合は、逆に、傾斜面103側を伝って落ちていき、傾斜面104側にも分散する。
本発明にあっては、上述する「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたとおり、従来の魚鱗取り器具が備えるような魚鱗Sの残留が生じることなく、取り外した魚鱗Sを傾斜面104等を伝って移動させることから、傾斜面104等を伝う魚鱗Sを適宜取り除くのみで簡単に外した魚鱗の除去作業が完了する。また、本発明にあっては、刃部10が1枚の刃であることから、洗浄が簡単に完了する。仍って、時間が勝負となる職業的な料理人が、専門的且つ頻繁に使用する場合であってもその用途に耐えることができる。
また、本発明にあっては、魚のひれ周辺部や頭部などの狭小な場所であっても、刃部10の角部が巧み用いられることにより、魚鱗Sを隅々まで削ぎ落とすことができる。また、刃100が包丁のように鋭利となっていないので、使用者が刃100に接触して負傷することがない。
また、本発明にあっては、図1乃至5に示すように、柄部11の略水平延出部分111の垂直切断の断面形状が、角が丸められた略矩形となっているので、略水平延出部分111を握持する使用者の手を痛めることがない。なお、本発明において、柄部11の断面形状は、略矩形の断面形状に限定されるものではなく、角が丸めた形状であれば、略多角形、略円形など、他の形状であってもよい。
実施の形態2.
上述する実施の形態1において、柄部11が刃部10に一体的に取り付けられた一例を説明した。しかしながら、本願発明は、これに限定されるものでなく、携帯性を有するために、柄部11が刃部10から着脱自在に取り付けられる形態であってもよい。以下、実施の形態2として、上述する実施の形態1に対応していない箇所についてのみ説明し、対応する箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態2において、柄部11は、図6に示すように、刃部10の背面側の端部に着脱自在に取り付けられる。柄部11は、略垂直延出部分110に貫通孔21が形成されている。刃部10は、背面側の端部にねじ穴22が形成されている。貫通孔21とねじ穴22とは、略同径をなしている。柄部11は、貫通孔21に蝶ねじ20が挿入され、挿入された蝶ねじ20が、貫通孔21により刃部10のねじ穴22側に規制されてねじ込まれる。その結果、柄部11は、刃部10に固定される。ねじ穴22は、穴の深さが、ねじ込まれた状態の蝶ねじ20の先端が届くことがない程度に深く形成されている。ねじ穴22の余剰空間は、蝶ねじ20の締め代となり、座金が不要となるように工夫されている。
実施の形態2に係る魚鱗取り器具1は、刃部10と柄部11とが着脱自在に取付固定されることにより、携帯性を確保することができる。また、刃部10と柄部11とが一本の蝶ねじ20により固定されることにより、取付操作が容易となり、着脱が容易となる。
実施の形態3.
上述する実施の形態において、柄部11が刃部10に着脱自在に取り付けられる一例を説明した。しかしながら、本願発明は、これに限定されるものでなく、柄部11が、刃部10と着脱自在であり且つ略垂直延出部分110の軸芯を中心として水平方向に回転することができる形態であってもよい。以下、実施の形態3として、上述する実施の形態1の内容に対応していない箇所についてのみ説明し、同内容に対応する箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態3において、刃部10は、図7に示すように、尾根部105から略垂直方向に延出して略垂直延出部分106が形成されている。略垂直延出部分106は、軸芯に沿って貫通孔32が形成されている。貫通孔32は、一部に、ねじ溝が形成されている。また、略垂直延出部分106は、上端部に突起部107が形成されている。突起部107は、平面視略正方形をなし、後述する柄部11の嵌合凹部112にぴたりと嵌まり込む形状及び寸法を有している。
柄部11は、図7に示すように、略水平延出部分111の正面側の端部が曲折して略垂直方向に下方に延出し、鍬状(略L字状)をなしている。また、柄部11は、略垂直延出部分110の下端部に嵌合凹部112が形成されている。嵌合凹部112は、刃部10の突起部107がぴたりと嵌まり込む形状及び寸法を有し、底部から円柱状突起113が突き出ている。円柱状突起113は、刃部10の貫通孔32に抵抗なく挿入される寸法を有しており、先端部にねじ穴114が形成されている。また、円柱状突起113は、軸芯が、略垂直延出部分110の軸芯と重なり合うように形成されている。
刃部10の貫通孔32は、先端に引きばね33が取り付けられた皿ねじ34により下端側開口が閉塞される。貫通孔32は、引きばね33の直径より大径であり、皿ねじ34の直径と略同径である。その結果、貫通孔32は、引きばね33を抵抗なく受け入れるとともに、皿ねじ34により下端側開口が閉塞される。このとき、引きばね33は、端部に設けられた鉤状部分が貫通孔32の上端側開口から見える格好となる。
柄部11の円柱状突起113は、ねじ31がねじ穴114にねじ込まれ、ねじ込まれたねじ31を介して鉤状金具30が突起の先端部に取付固定される。鉤状金具30は、貫通孔32の上端側開口から見える引きばね33の鉤状部分に掛け止めされる。柄部11は、引きばね33の引張力により、刃部10側に引っ張られ、嵌合凹部112が刃部10の突起部107からの嵌まり込みを受け、円柱状突起113が刃部10の貫通孔32に挿入された格好となる。
以上のとおり、実施の形態3に係る魚鱗取り器具1は、複数の部品で構成されることにより、柄部11の水平回転機構を備える。以下、柄部11の水平回転機構について説明する。柄部11は、通常使用の際、突起部107の角部と嵌合凹部112の隅部とが咬み合うことにより、不意に水平方向に回転することなく固定される。
一方、柄部11は、折り畳まれる際、柄部11が持ち上げられて突起部107と嵌合凹部112との咬み合わせが解除され、回転可能状態となる。このとき、柄部11は、円柱状突起113が刃部10の貫通孔32に挿入された状態を保っているので、略垂直延出部分106の軸芯を中心として水平方向に回転可能となる。柄部11は、水平方向に180度回転した後、再び、突起部107と嵌合凹部112とが咬み合わされ、不意に回転することがない状態となる。これで、回転作業が完了する。
実施の形態4.
上述する実施の形態において、柄部11が刃部10に着脱自在に取り付けられる一例を説明した。しかしながら、本願発明は、これに限定されるものでなく、柄部11が、刃部10と着脱自在であり且つ垂直方向に回転することができる形態であってもよい。以下、実施の形態4として、上述する実施の形態1の内容に対応していない箇所についてのみ説明し、同内容に対応する箇所については、同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態4において、刃部10は、図8に示すように、尾根部105から略垂直方向に延出して略垂直延出部分106が形成されている。略垂直延出部分106は、軸芯に沿って貫通孔50が形成されている。貫通孔50は、一部に、ねじ溝が形成されている。略垂直延出部分106は、上端部に、平行する二枚の突出片108とこの基端付近に刻まれた溝部109と二つの規制穴51とが形成されている。また、突出片108は、中央に貫通孔56が形成されている。
柄部11は、図8に示すように、略水平延出部分111の正面側の端部に幅狭部115が形成されている。幅狭部115は、二枚の突出片108の間に僅かな遊びを有して挟まり込む形状及び寸法を有し、幅方向に貫通する貫通孔116が形成されている。
また、刃部10の略垂直延出部分106には、押え部材52が取り付けられている。押え部材52は、図8に示すように、ボルト形状の部材であり、ボルト先端側にねじ山が刻まれているとともに、ボルト頭部側に接触面53が形成されている。接触面53は、平面視略矩形をなし、対向する辺端がボルト先端側に曲折してリブ54が形成されるとともに、リブ54に平行して複数の規制棒55が突き出ている。
押え部材52は、刃部10の略垂直延出部分106の貫通孔50の上端側開口から挿入されるとともに、二本の規制棒55が規制穴51に嵌まり込む格好となる。また、押え部材52は、貫通孔50に挿入された後、ボルト先端側のねじ山に、ナット60がねじ込まれ、更に、ワッシャ61及び押しばね62の順番で差し込まれる。最後に、皿ねじ64が、刃部10の略垂直延出部分106の貫通孔50の下端側開口に螺合して閉塞する格好となる。皿ねじ64は、先端部にワッシャ63が取り付けられ、ワッシャ63が押しばね62の端部を支える。押え部材52は、押しばね62の反発力により、接触面53が押し上げられる格好となる。
また、刃部10は、略垂直延出部分106に柄部11が回転自在に取り付けられる。刃部10は、略垂直延出部分106の突出片108に柄部11の幅狭部115が嵌め込まれ、突出片108の貫通孔56と幅狭部115の貫通孔116とが連通状態となる。そして、ねじ57は、連通したねじが切られていない側の貫通孔56及び貫通孔116を貫くように挿入されてねじが切られている側の貫通孔56と螺合し、柄部11を回転自在に軸止する。
以上のとおり、実施の形態4に係る魚鱗取り器具1は、複数の部品で構成されることにより、柄部11の垂直回転機構を備える。以下、柄部11の垂直回転機構について説明する。柄部11は、通常使用の際、幅狭部115が押え部材52の接触面53に押圧されることにより、不意に垂直方向に回転することなく固定される。
一方、柄部11は、折り畳まれる際、柄部11の背面側の端部が持ち上げられるに応じて、幅狭部115の角部が押え部材52の接触面53を押し下げる。押え部材52は、二本の規制棒55に規制されることにより、二枚の突出片108の間を滑らかに移動し、リブ54が溝部109に達したときに移動を停止する。柄部11は、押え部材52を押し下げながら、ねじ57を中心として垂直方向に180度回転し、その後、押え部材52からの押圧が再開されることにより、不意に回転することがない状態となる。これで、回転作業が完了する。
実施の形態5.
上述する実施の形態において、刃部10の傾斜面が正面側と側面側とに形成される一例を説明した。しかしながら、本願発明は、これに限定されるものでなく、刃部10の傾斜面が更に背面側に形成される形態であってもよい。以下、実施の形態5として、上述する実施の形態1の内容に対応していない箇所についてのみ説明し、同内容に対応する箇所については、同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態5において、刃部10は、略二等辺三角柱の正面側のみならず背面側の端部(後端部分)に平坦面101から尾根部105に向かって緩やかな傾斜面70が形成されている(図9参照)。傾斜面70は、背面視略二等辺三角形をなし、二等辺三角形の裏面側の辺が刃100となっている。即ち、実施の形態5において、刃100は、刃部10の全周にわたって形成されている。刃部10は、傾斜面102、103、104及び70が交わることで尾根部105を形成し、厚みを有する格好になっている。
実施の形態5に係る魚鱗取り器具1にあっては、傾斜面70を用いて魚鱗Sを除去することができる。例えば、使用者が魚鱗取り器具1を手前に引っ張る格好での除去作業を所望する場合に適している。
以上のとおり、本願発明に係る魚鱗取り器具1は、柄部11の醸し出す形容が、刃部10と一体的に取り付けられる形態(実施の形態1及び実施の形態5を参照)か、刃部10と着脱自在に取り付けられる形態(実施の形態2を参照)か、刃部10と着脱自在であり且つ水平方向に回転するように取り付けられる形態か(実施の形態3を参照)、又は、刃部10と着脱自在であり且つ垂直方向に回転するように取り付けられる形態か(実施の形態4を参照)のいずれであってもよい。
更にまた、上述する実施の形態2、3及び4は、実施の形態1(即ち、刃部10の傾斜面が正面側と側面側とに形成されている例)に従属する一例を示している。しかしながら、本願発明は、これに限定されるものでなく、実施の形態2、3及び4と、実施の形態5(即ち、刃部10の傾斜面が正面側、側面側及び背面側に形成されている例)とを組み合わせた構成であってもよい。
例えば、柄部11が刃部10と一体的に取り付けられている形態は、専門的且つ頻繁に使用する場合に適している。また、柄部11が刃部10と着脱自在に取り付けられている形態は、携帯性を重視するか、野外活動での使用に適している。また、柄部11が刃部10に着脱自在且つ回転自在に取り付けられている形態は、携帯性及び野外活動での使用を目的とし、且つ、蝶ねじなどの部品を紛失するおそれがある場合に適している。
また、本願発明に係る魚鱗取り器具1は、除去した魚鱗を作業場所周辺に飛散させることなく、使用後の洗浄も容易であることから、清潔及び衛生的な状態を保つことができる。
1 魚鱗取り器具
10 刃部
100 刃
101 平坦面(裏面側)
102 傾斜面(側面側)
103 傾斜面(側面側)
104 傾斜面(正面側)
105 尾根部
106 略垂直延出部分(刃部側)
107 突起部
108 突出片
109 溝部
11 柄部
110 略垂直延出部分
111 略水平延出部分
112 嵌合凹部
113 円柱状突起
114 ねじ穴
115 幅狭部
116 貫通孔
20 蝶ねじ
21 貫通孔
22 ねじ穴
30 鉤状金具
31 ねじ
32 貫通孔
33 引きばね
34 皿ねじ
50 貫通孔
51 規制穴
52 押し部材
53 接触面
54 リブ
55 規制棒
56 貫通孔
57 ねじ
60 ナット
61 ワッシャ
62 押しばね
63 ワッシャ
64 皿ねじ
70 傾斜面(背面側)
d 角度
e 角度
f 角度
E 魚の表皮
S 魚鱗
H 手

Claims (4)

  1. 魚の表皮から魚鱗を除去するための刃部と該刃部を移動操作させるための柄部とを備える魚鱗取り器具において、
    前記刃部は、魚鱗の除去作業の際に、魚の表皮上に横たわる状態で垂直方向切断視略二等辺三角形の柱状をなし、該柱の側周面が魚の表皮に接地する平坦面と該平坦面に連なる二面の側方傾斜面とをなし、
    該二面の側方傾斜面が頂部で結ばれて前記柱の前後方向に連続する尾根部と、
    前記柱の前端部分が前記平坦面から前記尾根部に向かって切り取られた傾斜を有する前方傾斜面と
    を更に備え、
    前記前方傾斜面及び側方傾斜面は、前記平坦面との境界をなす辺が連続する一枚刃をなして魚鱗を取り外すことができるようにされていることを特徴とする魚鱗取り器具。
  2. 前記柱の後端部分が前記平坦面から前記尾根部に向かって切り取られた傾斜を有する後方傾斜面を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の魚鱗取り器具。
  3. 前記柄部は、前記尾根部から略垂直方向に延出した後に曲折して略水平方向に延出する略鍬状に取り付けられることにより、略水平延出部分がなす握持部分が前記尾根部より高い位置に配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚鱗取り器具。
  4. 前記柄部は、前記刃部との相対的位置関係を変更可能な構造を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の魚鱗取り器具。
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