JP3136387U - 調理器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの調理器具で野菜等の皮むき、すりおろしなどを行うことができる調理器具を提供する。
【解決手段】調理器具1に、刃体5と、及び刃体5を着脱可能に支持する一対のアーム6、及び裏面側から表面側へ向かって容器状に窪み、内側に先端が尖った複数の卸突起15を有した容器部12を備えると共にアーム6の基端側が固定され、刃体5が配置される側とは反対側へ延出する本体部7を有し、表面側が凹凸形状とされた調理器具本体8と、調理器具本体8に対して着脱可能に保持されるトング11とを具備させる。
【選択図】図1
【解決手段】調理器具1に、刃体5と、及び刃体5を着脱可能に支持する一対のアーム6、及び裏面側から表面側へ向かって容器状に窪み、内側に先端が尖った複数の卸突起15を有した容器部12を備えると共にアーム6の基端側が固定され、刃体5が配置される側とは反対側へ延出する本体部7を有し、表面側が凹凸形状とされた調理器具本体8と、調理器具本体8に対して着脱可能に保持されるトング11とを具備させる。
【選択図】図1
Description
本考案は、調理器具に関するもので、特に、野菜等の皮むき、すりおろしを手動により行うことのできる調理器具に関するものである。
従来より、手動の調理器具としては、野菜等の皮を剥くための皮むき器、及び野菜等をすりおろすためのすりおろし器など様々なものが知られている。
皮むき器としては、例えば、短辺の断面が略く字形状に屈曲した薄い金属の長尺部材に、その長手方向に延びる長孔を設けると共に、その長孔の一端に刃を有する刃体と、その刃体を所定範囲内で回動可能に支持する本体とを備えたものが知られている。この皮むき器は、その刃を野菜等の表面に当てた状態で移動させることにより、野菜等の表面に沿って所定の厚さで皮を剥くことができるものである。
また、すりおろし器としては、例えば、板状に形成された本体の上面から突出する多数の卸突起と、卸突起の直近に穿設された孔とを備えたものが知られている。このすりおろし器は、本体の上面に野菜等を当接させて移動させることにより、野菜等をすりおろすことができるものである。また、すりおろし器としては、窪んだ容器内に複数の卸突起が形成された、いわゆる、すり鉢も知られている。
更に、千切り器としては、例えば、野菜等を摺動させる摺動面を備えた本体と、摺動面に対して平行に配置されたスライス刃と、スライス刃の前方側の摺動面に複数の三角形状の刃部が立設された千切り刃とを備えたものが知られている。この千切り器は、摺動面上に当接させた野菜等をスライス刃と千切り刃を通過するように摺動させることにより、野菜等を千切りすることができるものである。
上記の技術は、当業者において当然になされているものであり、本出願人は、出願時において、上記の技術が記載されている文献を特に知見していない。
しかしながら、従来の皮むき器やすりおろし器などは夫々別々の調理器具とされているので、調理の内容によっては、必要な調理器具を夫々用意しなければならず、手間のかかるものとなっていた。また、使用後は夫々別々に洗わなければならず、手間のかかるものとなっていた。更に、それらの調理器具を保管するために、多くの収納スペースが必要であった。
そこで、皮むきと、すりおろしの両方ができるものとして、例えば、皮むき用の刃体と、刃体を支持するアームと、アームを固定する板状の本体とを有し、本体に卸突起と、卸突起の直近に穿設された孔とを備えたものが提案されている。しかし、この調理器具は、板状の本体表面に卸突起を備えているため、把持した際に、卸突起が手に触れ易く、持ち難いという問題があった。
また、従来の調理器具では、本体が棒状であったり板状であったりして、単純な形状となっているので、使用者や購入者の関心を惹きつけられるものではなかった。
そこで、本考案は上記の実情に鑑み、一つの調理器具で野菜等の皮むき、すりおろしなどを行うことができる調理器具の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本考案にかかる調理器具は「長孔状に開口する開口部、該開口部の内周縁における一方の長辺縁に設けられた直線状の第一刃、及び該第一刃の延びる方向と略同じ方向へ両端から外方へ向かって突出する取付軸を有し、前記第一刃が延びる方向に対して略直角方向における前記開口部の略中央で前記第一刃の延びる方向と略同じ方向へ延びる線上に沿って屈曲した刃体と、該刃体が前記取付軸の軸心周りを所定角度範囲内で回動するように前記刃体の両端の前記取付軸を先端側で回動可能に支持すると共に前記刃体を着脱可能に支持する所定長さの一対のアーム、及び一対の該アームの基端側が固定されると共に前記刃体が配置される側とは反対側へ延出する本体部を有し、表面側が凹凸形状とされると共に裏面端部が略平坦形状とされた調理器具本体と、該調理器具本体に対して着脱可能に保持され、長尺状の一対の挟持部、及び一対の該挟持部の先端同士が互いに離反した状態で基端同士を連結すると共に、先端部同士が当接するように弾性変形可能とされた連結部を備えたトングとを具備する調理器具であって、前記調理器具本体の前記本体部に、裏面側から表面側へ向かって容器状に窪み、内側に先端が尖った複数の卸突起を備えた容器部と、該容器部の内側と前記本体部における前記刃体が配置される側とは反対側の端部とを連通すると共に裏面側に開放され、前記トングの前記連結部が弾性変形した状態で、前記トングの少なくとも前記連結部が前記本体部の端部から外側へ突出すると共に一対の前記挟持部の先端が前記容器部内に位置するように一対の前記挟持部を収容する収容溝とが備えられていると共に、前記トングに、一対の前記挟持部から夫々離反する方向へ突出し、前記調理器具本体の前記本体部における前記収容溝と係合することで前記トングが前記収容溝に沿って移動するのを規制する係合突起が更に備えられている」ものである。
ここで、「刃体を着脱可能に支持する」とは、「刃体を支持しているアームを弾性変形可能な部材で形成し、アームを変形させて先端同士の距離を離して刃体を着脱可能に支持するもの」、「アームの基端部を本体に対して回動可能に支持し、アームの基端部を中心にしてアームを回動させることで先端同士の距離を離して刃体を着脱可能に支持するもの」等を例示することができる。
また、「表面側が凹凸形状とされる」とは、調理器具本体をキャラクター、動物、植物、乗物等の形状に形成することで、凹凸形状としたものである。
本考案の調理器具によると、屈曲した刃体の山側頂部を野菜等の表面に当接させた状態で、刃体が野菜等の表面に沿って移動するように調理器具を移動させると、刃体の開口部内に設けられた第一刃によって野菜等の表面が略一定の厚さで切断されるようになっており、この刃体によって野菜等の皮むきやスライス等ができる。また、本体部の容器部内に備えられた複数の卸突起によって、野菜等のすりおろしができると共に、本体部に着脱可能に備えられたトングを取外すことで、トングによって野菜等を挟持して盛り付けや移動等に使用することができる。
従って、本考案の調理器具は、皮むき、スライス、すりおろし、等の他に盛り付けや移動等をすることができ、従来のように夫々の調理に応じた調理器具を別々に用意する必要が無く一つの調理器具で済むので、調理の際に調理器具を用意する手間や、片付ける際に調理器具を洗浄したり収納したりする手間等を簡略化することができる。また、一つの調理器具で済むので、調理器具を収納するスペースが一つで済み、収納スペースを少なくすることができる。
また、本考案の調理器具は、表面側が凹凸形状とされており、例えばキャラクター等の形状とした場合、従来の単純な形状の調理器具に比べ目立つものとすることができ、使用者や購入者の関心を惹きつけることができる。
また、本考案の調理器具は、本体部に対して刃体が着脱可能に支持されているので、切れ味の悪くなった刃体を交換したり、調理器具を洗浄する際に刃体と本体部とを分解した状態で洗浄することで隅々まで綺麗に洗浄したりすることができる。なお、刃体が着脱可能とされているので、この刃体に替えて、千切り用の刃体や鱗取り用の刃体等と交換して使用するようにしても良い。
更に、調理器具は、容器状に窪んだ内部に卸突起が備えられているため、調理器具を把持する際に、尖った卸突起に手が触れ難くなっており、持ち易くすることができる。
また、本考案の調理器具は、本体部から外側へトングの連結部が突出するように、トングが本体部の収容溝に収容保持されているので、本体部とトングの連結部との間に孔が形成されることとなり、その孔を用いて調理器具全体を吊るすように保管することができると共に、トングの係合突起によってトングが本体部の収容溝に沿って移動するのを規制されているので、調理器具を吊るしても本体部とトングとが分離するのを防止することができ、保管の際に調理器具が落下するのを防止することができる。
上記の構成に加え、本考案の調理器具は「前記刃体は、屈曲された内角側で前記第一刃から前記開口部内へ突出すると共に、前記第一刃の延びる方向に対して所定間隔で複数列設され、該第一刃に対して略直角方向に延びる第二刃を更に有している」ものであってもよい。
本考案の調理器具は、刃体を野菜等の表面に当接させた状態で、その表面に略沿って移動させると、まず、第一刃の延びる方向に対して直角方向に延びると共に第一刃の延びる方向に所定間隔で複数列設された第二刃により、野菜等の表面に対して直角方向に複数の切り込みを入れることができ、続いて、第一刃により、野菜等の表面が一定の厚さで切断することで、野菜等を千切りすることができる。つまり、調理器具の刃体を千切り用の刃体としたものであり、この調理器具によると、千切り、すりおろし等の他にトングによって盛り付け等をすることができる。
また、屈曲された内角側で第一刃から第二刃が突出しているため、第二刃による切り込みは、第一刃の切断面より千切りされた後の残りの野菜等に突出しないようになっており、残りの野菜等に第二刃による切り込みが入らないので、残りの野菜等を問題なく他の料理に使用することができる。
更に、本考案によると、第一刃に対して第二刃が略直角方向に延びている。つまり、第一刃に対しての第二刃の角度が鋭角になっておらず、狭くなる部分がないので、野菜等を千切りした際に、千切りされた野菜等が挟まることがない。また、狭くなる部分がないので、刃体を簡単に洗浄することができる。
以上のように本考案によると、一つの調理器具で野菜等の皮むき、すりおろしなどを行うことができる調理器具を提供することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態である調理器具について、図1乃至図3に基づき説明する。図1(A)は本考案の一実施形態である調理器具を示す正面図であり、(B)は(A)に示す調理器具の背面図であり、(C)は(B)におけるア−ア断面図である。図2(A)は図1の調理器具における刃体とは異なる形態の刃体を示す正面図であり、(B)は(A)におけるイ−イ断面図であり、(C)は(A)における斜視図である。図3は、図1の調理器具を分解して示す分解斜視図である。
本実施形態の調理器具1は、図示するように、長孔状に開口する開口部2、開口部2の内周縁における一方の長辺縁に設けられた直線状の第一刃3、及び第一刃3の延びる方向と略同じ方向へ両端から外方へ向かって突出する取付軸4を有し、第一刃3が延びる方向に対して略直角方向における開口部2の略中央で第一刃3の延びる方向と略同じ方向へ延びる線上に沿って屈曲した皮むき用の刃体5と、刃体5が取付軸4の軸心周りを所定角度範囲内で回動するように刃体5の両端の取付軸4を先端側で回動可能に支持すると共に刃体5を着脱可能に支持する所定長さの一対のアーム6、及び一対のアーム6の基端側が固定されると共に刃体5が配置される側とは反対側へ延出する本体部7を有し、表面側が凹凸形状とされると共に裏面端部が略平坦形状とされた調理器具本体8と、調理器具本体8に対して着脱可能に保持され、長尺状の一対の挟持部9、及び一対の挟持部9の先端同士が互いに離反した状態で基端同士を連結すると共に、先端部同士が当接するように弾性変形可能とされた連結部10を備えたトング11とを備えている。
ここで、本実施形態の調理器具本体8は、合成樹脂で形成されており、表面側を立体的なウサギの形状とすることで、凹凸形状にされている。具体的には、調理器具本体8の表面形状は、ウサギの特徴である長い耳と、略楕円形状の頭部と、手足を有した胴体とで構成され、その表面形状に対して略一定の板厚となるように形成されており、調理器具本体8の裏面側は、外周を残して略全体的に表面側へ窪んだ形状となっている。つまり、調理器具本体8の外周縁が裏面端部となっている。また、この調理器具本体8では、ウサギの耳にあたる部分が、一対のアーム6とされ、頭部と胴体とが本体部7とされていると共に、頭部の裏面側が、鉢状に窪んだ容器部12とされており、この容器部12の略楕円形状の周縁もまた裏面端部とされている。
調理器具本体8の一対のアーム6は、その先端に互いに対向する側が開放された状態となるように裏面より表面方向に所定距離だけ切り欠かれた切欠き部13と、切欠き部13内の対向する面に穿設され刃体5の取付軸4を回動可能に支持する取付孔14とを備えている。そして、切欠き部13内の対向する面の距離は、刃体5の取付軸4を除いた幅(図1(B)中、左右方向の幅)より僅かに離れた距離となっている。
また、アーム6は、その取付孔14の位置より表側に切欠き部13の底面があるため、取付孔14に刃体5の取付軸4を挿入支持させることで、刃体5が所定の角度回動すると、切欠き部13の底面に当接することとなり、刃体5の回動を制限することができるようになっている。
また、調理器具本体8の本体部7は、容器部12の内側に先端が尖った複数の卸突起15を備えている。また、本体部7には、容器部12の内側と本体部7における刃体5が配置される側とは反対側の端部とを連通すると共に裏面側に開放される収容溝16が備えられており、この収容溝16によってトング11を保持することができるようになっている。
更に、本実施形態のトング11は、一対の挟持部9から夫々離反する方向へ突出し、調理器具本体8の収容溝16と係合する係合突起17と、挟持部9の先端に挟持部9の延びる方向に対して略直角方向で挟持部9同士が夫々離反する方向に対して略直角方向に突出した先端部18と、先端部18の突出する方向の端部に凹凸部19とを備えている。
このトング11は、少なくとも連結部10が本体部7の端部から外側へ突出すると共に一対の挟持部9の先端が容器部12内に位置するように一対の挟持部9が収容溝16に収容されるようになっており、その状態で連結部10と本体部7との間に孔が形成されるようになっている。また、トング11は、本体部7の収容溝16に対して、連結部10が弾性変形した状態で収容されるようになっており、連結部10の復元力により本体部7に対してトング11が保持されるようになっている。
また、本実施形態の調理器具1は、上記の皮むき用の刃体5と交換可能な千切り用の刃体20を備えている。この刃体20は、図2に示すように、長孔状に開口する開口部21と、開口部21の内周縁における一方の長辺縁に設けられた直線状の第一刃22と、及び第一刃22の延びる方向と略同じ方向へ両端から外方へ向かって突出する取付軸23とを有し、第一刃22が延びる方向に対して略直角方向における開口部21の略中央で第一刃22の延びる方向と略同じ方向へ延びる線上に沿って屈曲しており、屈曲された内角側(谷側)で第一刃22から開口部21内へ突出すると共に、第一刃22の延びる方向に対して所定間隔で複数列設され、第一刃22に対して略直角方向に延びる第二刃24を更に備えている。
本実施形態の調理器具1における刃体5及び刃体20は、調理器具本体8に対して、一対のアーム6の切欠き部13の底面に屈曲した刃体5及び刃体20の谷側底部が対向すると共に、本体部7の方向に刃体5の第一刃3及び刃体20の第一刃22が向くように取付けられている。
次に、本実施形態の調理器具1の使用方法について説明する。まず、野菜等の皮むきやスライスをする場合、調理器具1における調理器具本体8の表面側が使用者と対向すると共に、アーム6の先端が上側を向くように、本体部7を把持する。そして、屈曲した刃体5の山側頂部を野菜等の表面に当接させた状態で、刃体5が野菜等の表面に沿って移動するように調理器具1を移動させると、刃体5の開口部2内に設けられた第一刃3によって野菜等の表面が略一定の厚さで切断されることとなり野菜等の皮むきやスライスすることができる。
一方、野菜等の千切りをする場合、刃体5を刃体20に交換して、上記と同じ手順で調理器具1を移動させると、第一刃22の延びる方向に対して略直角方向に延びると共に第一刃22の延びる方向に所定間隔で複数列設された第二刃24により、野菜等の表面に対して略直角方向に複数の切り込みが入れられ、続いて、第一刃22により、野菜等の表面が一定の厚さで切断されることとなり野菜等の千切りをすることができる。
また、野菜等のすりおろしをする場合、調理器具本体8を裏面側が上側を向くようにした上で、容器部12内の複数の卸突起15にすりおろす野菜等を当接させた状態で、容器部12内の表面に沿って野菜等を移動させると、容器部12内に設けられた卸突起15によって野菜等の表面が削られて野菜等のすりおろしをすることができる。
更に、野菜等の盛り付けや移動をする場合、調理器具本体8に収納されているトング11を取り外し、トング11の先端で容器部12内のすりおろされた野菜等やスライス又は千切りされた野菜等を挟持して、皿等に盛り付けたり、移動させたりすることができる。
このように、本実施形態の調理器具1では、皮むきやスライスができる刃体5を備えているため、野菜等の皮むきやスライス等ができ、また、容器部12内に備えられた複数の卸突起15によって、野菜等のすりおろしができると共に、本体部7に着脱可能に備えられたトング11により、野菜等を挟持して盛り付けや移動等に使用することができ、尚且つ刃体5を刃体20と交換することで、野菜等の千切りができ、従来のように夫々の調理に応じた調理器具を別々に用意する必要が無く一つの調理器具で済むので、調理の際に調理器具を用意する手間や、片付ける際に調理器具を洗浄したり収納したりする手間等を簡略化することができる。また、一つの調理器具で済むので、調理器具を収納するスペースが一つで済み、収納スペースを少なくすることができる。
また、調理器具本体8がウサギの形状をしているので、従来の単純な形状の他の調理器具に比べ目立つものとすることができ、使用者や購入者の関心を惹きつけることができる。
また、本体部7に対して刃体5が着脱可能に支持されているので、切れ味の悪くなった刃体5を交換したり、調理器具1を洗浄する際に刃体5と本体部7とを分解した状態で洗浄することで隅々まで綺麗に洗浄したりすることができる。
更に、容器状に窪んだ内部に卸突起15が備えられているため、調理器具1を把持する際に、尖った卸突起15に手が触れ難くなっており、持ち易くすることができる。
また、調理器具本体8の本体部7とトング11の連結部10との間に孔が形成されるので、その孔を用いて調理器具1全体を吊るすように保管することができると共に、トング11の係合突起17によってトング11が本体部7の収容溝16に沿って移動するのを規制されているので、調理器具1を吊るしても本体部7とトング11とが分離するのを防止することができ、保管の際に調理器具1が落下するのを防止することができる。
更に、刃体20の第一刃22に対して第二刃24が略直角方向に延びている。つまり、第一刃22に対しての第二刃24の角度が鋭角になっておらず、狭くなる部分がないので、野菜等を千切りした際に、千切りされた野菜等が挟まることがない。また、狭くなる部分がないので、刃体20を簡単に洗浄することができる。
また、刃体20において、第一刃22の屈曲された谷側から第二刃24が突出しているため、第二刃24による切り込みは、第一刃22の切断面より千切りされた後の残りの野菜等に突出しないようになっており、残りの野菜等に第二刃24による切り込みが入らないようになっているため、残りの野菜等を問題なく他の料理に使用することができる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明した。しかし、本考案はこの実施形態に限定されるものではない。以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
上記実施形態の調理器具1では、ウサギの形状のものを示したが、これに限定するものではなく、イヌ及びネコ等の動物、チューリップ及びバラ等の植物、テレビアニメや漫画等のキャラクター、及び自動車や飛行機等の乗物としても良く、これにより、上記と同様の作用効果を奏することができる。
更に、上記実施形態の調理器具1では、容器部12内に卸突起15を備えたものを示したが、これに限定するものではなく、容器部内の底部から放射状に延びる複数の突条を備えるものとして、野菜等をすりおろすようにしても良い。
1 調理器具
2 開口部
3 第一刃
4 取付軸
5 刃体
6 アーム
7 本体部
8 調理器具本体
9 挟持部
10 連結部
11 トング
12 容器部
15 卸突起
16 収容溝
17 係合突起
20 刃体
24 第二刃
2 開口部
3 第一刃
4 取付軸
5 刃体
6 アーム
7 本体部
8 調理器具本体
9 挟持部
10 連結部
11 トング
12 容器部
15 卸突起
16 収容溝
17 係合突起
20 刃体
24 第二刃
Claims (2)
- 長孔状に開口する開口部、該開口部の内周縁における一方の長辺縁に設けられた直線状の第一刃、及び該第一刃の延びる方向と略同じ方向へ両端から外方へ向かって突出する取付軸を有し、前記第一刃が延びる方向に対して略直角方向における前記開口部の略中央で前記第一刃の延びる方向と略同じ方向へ延びる線上に沿って屈曲した刃体と、
該刃体が前記取付軸の軸心周りを所定角度範囲内で回動するように前記刃体の両端の前記取付軸を先端側で回動可能に支持すると共に前記刃体を着脱可能に支持する所定長さの一対のアーム、及び一対の該アームの基端側が固定されると共に前記刃体が配置される側とは反対側へ延出する本体部を有し、表面側が凹凸形状とされると共に裏面端部が略平坦形状とされた調理器具本体と、
該調理器具本体に対して着脱可能に保持され、長尺状の一対の挟持部、及び一対の該挟持部の先端同士が互いに離反した状態で基端同士を連結すると共に、先端部同士が当接するように弾性変形可能とされた連結部を備えたトングとを具備する調理器具であって、
前記調理器具本体の前記本体部に、
裏面側から表面側へ向かって容器状に窪み、内側に先端が尖った複数の卸突起を備えた容器部と、該容器部の内側と前記本体部における前記刃体が配置される側とは反対側の端部とを連通すると共に裏面側に開放され、前記トングの前記連結部が弾性変形した状態で、前記トングの少なくとも前記連結部が前記本体部の端部から外側へ突出すると共に一対の前記挟持部の先端が前記容器部内に位置するように一対の前記挟持部を収容する収容溝とが備えられていると共に、
前記トングに、
一対の前記挟持部から夫々離反する方向へ突出し、前記調理器具本体の前記本体部における前記収容溝と係合することで前記トングが前記収容溝に沿って移動するのを規制する係合突起が更に備えられていることを特徴とする調理器具。 - 前記刃体は、
屈曲された内角側で前記第一刃から前記開口部内へ突出すると共に、前記第一刃の延びる方向に対して所定間隔で複数列設され、該第一刃に対して略直角方向に延びる第二刃を更に有していることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
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2007
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