JP4392703B2 - 千切り器に用いる被処理食材筋入れ体の製造方法 - Google Patents
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Description
そこで、一般家庭においても、かつら剥きや千切り等を容易に行うことができるようにした皮むき器等の野菜調理具が種々開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、従来の野菜調理具を用いた場合には、特に断面形状が画一的な大きさ千切りとなっていた。ことため従来の千切り器で調理を行った被処理食材は、人手で調理したものと比較すると食感がよくない場合があった。
また、本発明は、このような千切り器に用いる被処理食材筋入れ体の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の千切り器は、幅方向に長い被処理食材貫通孔と、
前記被処理食材貫通孔の長手方向の一側に設けた被処理食材案内面と、
前記被処理食材貫通孔の長手方向の他側から前記被処理食材貫通孔内へ向かって突き出すとともに、先端部が前記被処理食材案内面よりも上方に位置する調理刃と、
被処理食材に筋入れを行うための櫛歯状の被処理食材筋入れ体とからなる調理体を備えた千切り器において、
前記被処理食材筋入れ体は、各櫛歯の先端部の間隔を3mm以下に設定するとともに、各櫛歯の筋入れ端辺に刃部を形成したことを特徴とするものである。
なお、被処理食材に対して被処理食材筋入れ体の抵抗が少なく食い込みが非常に良いため、容易に千切りを行うことができるという点で、各櫛歯の先端部の間隔を2mm以下とする刺身のツマを作る千切り器に、特に効果的である。
このような構成からなる千切り器では、各櫛歯の先端部が調理刃に近接しているため、より確実かつ容易に被処理食材を切断することができる。
具体的な各櫛歯の先端部の間隔は、例えば、1.5mmおよび1.7mmの2種類に設定される。そして、1.5mmの間隔を連続して3カ所設け、続いて1.7mmの間隔を1カ所設け、さらに1.5mmの間隔を連続して3カ所設けるというように、2種類の間隔を所定数ずつ交互に設定する。
このような構成からなる千切り器では、千切り幅が2種類以上となるので、千切り幅が画一的なものとならない。
このような構成からなる千切り器では、調理体保持部に調理体を取り付けて保持し、調理する人間が握部を持つことにより、調理作業を行うことができる。
このような工程からなる被処理食材筋入れ体の製造方法では、被処理食材筋入れ体の櫛歯に対して、容易かつ確実に刃部を形成することができる。
また、一般家庭において、熟練した調理人が作成したものと同様の「つま」等を作成することができる。
また、各櫛歯の先端部の間隔を2種類以上に設定することにより、千切り幅が画一的なものとならず、人手で調理したのと同様の食感を有する食材を作成することができる。このようにして作成した「つま」等は、口当たりがよく、食材の味をより一層引き立てて、美味しさを増すことができる。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る千切り器を示すもので、図1は千切り器の平面図、図2は図1におけるZ矢視図、図3は図1におけるA−A断面図である。
このピーラー50は、調理体10を保持するための左右一対の調理体保持部51と、調理体保持部51から延設した略楕円枠状の握部52と備えている。また、調理体保持部51の先端には、調理体10に設けた係止突起21を挿入するための係止孔53が設けられており、この係止孔53に係止突起21を挿入することにより、調理体保持部51に対して調理体10が揺動可能に保持される。
なお、握部52および調理体保持部51は、ステンレス等により形成されている。
図6〜図11は、被処理食材筋入れ体の製造工程を説明するための図で、図6は被処理食材筋入れ体の原料となる基板の平面図、図7は櫛歯を刃付け角度に切り起こした状態の被処理食材筋入れ体の正面図、図8は刃付け工程における被処理食材筋入れ体の正面図、図9は刃付け工程における被処理食材筋入れ体の右側面図、図10は製造終了後の被処理食材筋入れ体の平面図、図11は製造終了後の被処理食材筋入れ体の正面図である。
なお、刃付け角度は、30度に限られず、グラインダーの形状等に応じて適宜変更して実施することができる。
また、被処理食材筋入れ体40を製造するに際し、所定の形に切断、端部折り曲げ及び刃付け角度に起立させる工程は、プレス切断機を用いて、一度で行っているがこれを、分割した工程として良い。
なお、刃部41をグラインダー60で形成する際に、図8および図9においては図示しなかったが、切り起こした各櫛歯42間にそれぞれの厚みに応じた治具を各櫛歯42の先端から突きでないように挿入し、グラインダー60により刃部41を形成する。
20 刃支持体
21 係止突起
22 被処理食材貫通孔
23 被処理食材案内面
30 調理刃
40 被処理食材筋入れ体
41 刃部
42 櫛歯
50 ピーラー
51 調理体保持部
52 握部
53 係止孔
60 グラインダー
61 切削面
Claims (1)
- 千切り器に用いられ、被処理食材に筋入れを行うための被処理食材筋入れ体の製造方法であって、
基板の一側に櫛歯となる切り込みを切断するとともに、各切り込みを基板に対して刃付け角度となるように起立させる工程と、
前記刃付け角度となるように起立させた各櫛歯で筋入れを行う上側端辺(以下「筋入れ端辺」と略す)に刃部を形成する工程と、
前記各櫛歯をさらに起立させて、前記各櫛歯が前記基板に対して略直角となるように設定する工程とを備えたことを特徴とする千切り器に用いる被処理食材筋入れ体の製造方法。
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