JP2013222879A - 不揮発性記憶装置及び不揮発性記憶装置の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 隣接するフローティングゲート間の短絡が発生しにくく、特殊なテストパターンを使用せずとも、隣接するフローティングゲート間の短絡の検出が容易にできる不揮発性記憶装置及び不揮発性記憶装置の検査方法を提供する。
【解決手段】 フローティングゲートFGを含み半導体基板上に積層された層構造のメモリーセルMCが、第1の方向Xおよび前記第1の方向と直交する第2の方向Yにアレイ状に配置された不揮発性記憶装置1であって、前記第1の方向に隣接して配置された第1のメモリーセルMC1および第2のメモリーセルMC2と、前記第1のメモリーセルと前記第2のメモリーセルとの間に配置された信号線であって、前記フローティングゲートと同じ層で構成された信号線20とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性記憶装置及び不揮発性記憶装置の検査方法等に関する。
従来から、高集積化に適した不揮発性記憶装置のメモリーセルの製造方法が提案されている。例えば特許文献1および特許文献2の発明は、端部におけるマスク合わせの余裕を不要にすることで、メモリーセルについて寸法を小さくする製造方法を提案している。メモリーセルが小さくなることで、高集積化された不揮発性記憶装置を製造できる。
また、製造工程を簡略化して歩留まりを高める方法が提案されている。特許文献3の発明は、FAMOS(Floating gate Avalanche-injection MOS)を一層ポリシリコン構造で形成することにより、製造工程を短縮して歩留まりを高めることができる。
特開昭59−130476号公報 特開昭59−130477号公報 特開平2−28379号公報
近年、フラッシュメモリーのような大容量の不揮発性記憶装置を利用することができる。一方で、製品によりばらつきが生じ得るアナログ回路のキャリブレーション用途等で、小容量で安価なOTP(One Time Programmable)メモリーへの需要がある。
OTPメモリーは1回だけ書き込みが可能な不揮発性メモリーである。例えば、FAMOSは、不揮発性メモリーの一種であって、紫外線により書き込み情報の消去が可能である。しかし、紫外線照射用窓のない一般に用いられるICパッケージで覆われた後は、小容量のOTPメモリーとして使用可能である。
ここで、安価で信頼性の高いOTPメモリーを実現するためには、例えば短絡等の加工不良が発生しにくい設計で歩留まりを高めることが必要である。また、短絡等を検出する効率的なテストによって、テスト時間を短縮することも安価なOTPメモリーの実現に必要である。
ここで、特許文献1〜3に記載されているメモリーセルは、フローティングゲートの分離を、そのフローティングゲートの層の加工で行うだけである。そのため、加工不良が生じると隣接するフローティングゲート間で短絡が発生する可能性がある。特に、特許文献1〜2の発明は、フローティングゲート間の距離を縮めるものであり、微細化の進展に伴って隣接するフローティングゲート間で短絡を発生しやすくする。
このとき、短絡を生じさせる残存物(例えば、エッチング残り)が非常に高抵抗である場合には、一方のフローティングゲートの電荷が、他方のフローティングゲートへ移動するのに長時間かかることもあり得る。そのため、このような短絡を検出するために、出荷検査時に特殊なテストパターンと長いテスト時間を要する。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、隣接するフローティングゲート間の短絡が発生しにくく、特殊なテストパターンを使用せずとも、隣接するフローティングゲート間の短絡の検出が容易にできる不揮発性記憶装置及び不揮発性記憶装置の検査方法を提供することができる。
(1)本発明は、フローティングゲートを含み半導体基板上に積層された層構造のメモリーセルが、第1の方向および前記第1の方向と直交する第2の方向にアレイ状に配置された不揮発性記憶装置であって、前記第1の方向に隣接して配置された第1のメモリーセルおよび第2のメモリーセルと、前記第1のメモリーセルと前記第2のメモリーセルとの間に配置された信号線であって、前記フローティングゲートと同じ層で構成された信号線とを有する。
(2)本発明は、フローティングゲートを含み半導体基板上に積層された層構造のメモリーセルが、第1の方向および前記第1の方向と直交する第2の方向にアレイ状に配置された不揮発性記憶装置であって、前記第1のメモリーセルと前記第2の方向に隣接して配置された第3のメモリーセルを有し、前記第1のメモリーセルの拡散領域と前記第3のメモリーセルの拡散領域とが分離されている。
(3)この不揮発性記憶装置において、前記第2の方向に隣接する前記第1のメモリーセルと前記第3のメモリーセルの間に、前記フローティングゲートと同じ層で構成された信号線を配置してもよい。
これらの発明の不揮発性記憶装置では、フローティングゲートを含むメモリーセルが、第1の方向および第1の方向と直交する第2の方向にアレイ状に配置されている。一般に、メモリーセルは行アドレスと列アドレスで選択されるが、第1の方向は行方向であってもよいし、列方向であってもよい。第1の方向が行方向であれば第2の方向は列方向であり、第1の方向が列方向であれば第2の方向は行方向である。
そして、これらの発明の不揮発性記憶装置は、例えばFAMOSであってもよいが、他の種類の不揮発性記憶装置であってもよい。これらの発明の不揮発性記憶装置は積層構造をとる。フローティングゲートも1つの層(例えば、ポリシリコン層)で構成されるが、フローティングゲートには配線がなく、周囲は酸化層(例えばSiO層)によって完全に絶縁されている。
これらの発明の不揮発性記憶装置は、メモリーセルのレイアウト構造として、第1の方向に隣接するメモリーセルの間に、フローティングゲートと同じ層の電圧制御可能な信号線を配置している。したがって、例えば加工不良等によって、第1の方向に隣接するフローティングゲートが短絡しても、これらの間に配置された同層の信号線とも短絡することになるので容易に検出できる。
なお、この信号線は電圧制御可能であるため、フローティングゲートに電荷が注入されているメモリーセルについても、電荷が注入されていないメモリーセルについても、短絡の検出が可能である。このとき、隣接するメモリーセルに特殊なテストパターン(例えば、チェッカーフラグパターン)を要求するものでもない。
ここで、第2の方向については、隣接するメモリーセルが拡散領域において分離されていてもよい。一般に、不揮発性記憶装置では面積を小さくするために隣接するメモリーセルで拡散領域を共用することが多い。しかし、製造工程でフローティングゲートの層を積層して、不要な部分(フローティングゲートとなる部分の間)を除去するときに、下方の拡散領域の端に沿って除去されない残存物が存在することがある。隣接するメモリーセルで拡散領域を共用すると、この残存物によって短絡が生じやすい。
そのため、第2の方向に隣接するメモリーセルを拡散領域において分離することで、隣接するフローティングゲート間の短絡を発生しにくくすることができる。
また、第2の方向に隣接するメモリーセルの間にも、フローティングゲートと同じ層の電圧制御可能な信号線を配置してもよい。このとき、仮に第2の方向に隣接するフローティングゲートが短絡しても、これらの間に配置された同層の信号線とも短絡することになるので容易に検出できる。
よって、これらの発明の不揮発性記憶装置では、隣接するフローティングゲート間の短絡が発生しにくく、特殊なテストパターンを使用せずとも、隣接するフローティングゲート間の短絡の検出が容易にできる。
なお、隣接するメモリーセルの間に配置される電圧制御可能な信号線は、これらのメモリーセルのフローティングゲート間に配置されていればよい。つまり、フローティングゲート間で短絡が発生したときに、この信号線と電気的に接続されればよい。例えば、この信号線でメモリーセルを囲う必要はないし、この信号線がメモリーセルの幅と同じ長さである必要もない。
(4)この不揮発性記憶装置において、前記信号線はアレイ状に配置された前記メモリーセルの選択を行うワード線と電気的に接続されていてもよい。
(5)この不揮発性記憶装置において、前記メモリーセルは、前記フローティングゲートを含むFAMOSトランジスタと、前記ワード線によって選択される選択トランジスタと、が直列に接続されていてもよい。
これらの発明の不揮発性記憶装置において、メモリーセルの間に配置される電圧制御可能な信号線は、アレイ状に配置されたメモリーセルの選択を行うワード線と電気的に接続されている。そのため、隣接するメモリーセルの間に配置される信号線の電圧制御をワード線の制御と共用できるので、別途制御回路を設ける必要がない。そのため、回路を単純化でき、回路規模を小さくすることができる。
このとき、不揮発性記憶装置はFAMOSであってもよい。前記の通り、FAMOSはOTPメモリーとして使用可能であるが、隣接するメモリーセルのフローティングゲート間の短絡を特殊なテストパターンを使用せずとも容易に検出できるので、コストを低減し、信頼性を向上させることができる。
(6)本発明は、前記のいずれかの不揮発性記憶装置の検査方法であって、前記メモリーセルのうち検査対象となる全てのメモリーセルについて前記フローティングゲートに電荷を注入するステップと、前記検査対象となるメモリーセルのそれぞれについて読み出しを行い、読み出した値が期待値と異なるメモリーセルのフローティングゲートは前記信号線と短絡していると判断するステップと、を含む。
本発明は、前記のいずれかの不揮発性記憶装置の検査方法である。まず、メモリーセルの全てについてフローティングゲートに電荷を注入するステップを含む。このとき、隣接するメモリーセルで扱いを変える必要はない。そのため、特殊なテストパターンが不要であり、テストの効率が良い。
そして、読み出した値が期待値と異なるメモリーセルのフローティングゲートは、フローティングゲート間に配置された電圧制御可能な信号線と短絡していると判断するステップを含む。ここで、導通する(すなわち、電流が流れる)状態を0、導通しない(すなわち電流が流れない)状態を1とすると、このときの期待値は全てのメモリーセルについて0である。そして、読み出した値が1であるメモリーセルは短絡していると判断する。
よって、特殊なテストパターンを使用せずとも、隣接するフローティングゲート間の短絡の検出が容易にできる不揮発性記憶装置の検査方法を実現できる。
本実施形態の不揮発性記憶装置のメモリーセルの回路図。 本実施形態の不揮発性記憶装置のメモリーセルのレイアウト図。 図3(A)〜図3(B)は、メモリーセルのレイアウト図と断面図。 図4(A)〜図4(B)は、メモリーセルのレイアウト図と別の断面図。 比較例の不揮発性記憶装置のメモリーセルのレイアウト図。 比較例の不揮発性記憶装置の検査方法のフローチャート。 本実施形態の不揮発性記憶装置のフローチャート。 変形例の不揮発性記憶装置のメモリーセルのレイアウト図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.不揮発性記憶装置の回路図
図1は、本実施形態の不揮発性記憶装置の回路図である。本実施形態の不揮発性記憶装置1は、半導体基板上に積層されて製造されるFAMOS(Floating gate Avalanche-injection MOS)の記憶装置である。不揮発性記憶装置1は、メモリーセルMCをX方向(本発明の第1の方向に対応)、およびY方向(本発明の第2の方向に対応)にアレイ状に配置している。なお、図1は不揮発性記憶装置1の一部を示したものであり、不揮発性記憶装置1は図示した以外のメモリーセルMCを含んでいてもよいし、図示したメモリーセルMCの一部を削ってもよい。
メモリーセルは、ワード線WLとビット線BLとによって選択されて、書き込みおよび読み出しが行われる。ワード線WLとビット線BLとは、制御部(不図示)によって電圧制御可能である。ワード線WLとビット線BLとは直交しているが、ワード線WLはX方向に平行に、ビット線BLはY方向に平行に配線されている。行と列とで表現すると、Y方向が行方向であり、X方向が列方向である。
メモリーセルMCは、フローティングゲートFGを含むFAMOSトランジスタFTrとワード線WLによって選択される選択トランジスタCTrが直列に接続された構造となっている。フローティングゲートFGに電荷が注入された状態では、読み出しされたときに電流が流れるので、このことを検出してメモリーの値が「0」であるとする。また、フローティングゲートFGに電荷が注入されていない状態では、読み出しされたときに電流が流れないので、このことを検出してメモリーの値が「1」であるとする。例えば、書き込み(すなわち、フローティングゲートFGへの電荷の注入)をしていない、初期のメモリーセルMCを読み出すときの期待値は「1」である。
図1のように、メモリーセルMCにおいて、FAMOSトランジスタFTr、選択トランジスタCTrはP型トランジスタであり、電源線PLと接続されている。なお、P型トランジスタでなくN型トランジスタで構成することもできる。また、ソース線SLは、FAMOSトランジスタFTrのソースと接続される。
ここで、メモリーセルMCはアレイ状に配置されているが、レイアウトにおいて面積を小さくするために隣接するメモリーセルMCを反転配置する。例えば、メモリーセルMC2とメモリーセルMC3とは、X方向にもY方向にも対称的にレイアウトされる。なお、図1のメモリーセルMC1、メモリーセルMC2、メモリーセルMC3は、それぞれ、本発明の第1のメモリーセル、第2のメモリーセル、第3のメモリーセルに対応する。
2.不揮発性記憶装置のレイアウト図
図2は、本実施形態の不揮発性記憶装置のレイアウト図である。図2は、図1のメモリーセルMC1〜MC3を含む一部の回路に対応するものである。また、説明の都合上、金属配線層より下の層だけを示しているが、金属配線層においては図1の回路図の通りに電気的な接続がなされているものとする。また、図1と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
図2において、斜線で示された部分は同一の層であり、本実施形態ではポリシリコン層であるとする。図2のように、フローティングゲートFG、ワード線WLは同じポリシリコン層にある。
拡散領域DLはソース/ドレイン拡散領域であり、図2のようにFAMOSトランジスタFTr、選択トランジスタCTrを構成する。コンタクトCTは図2のように配置されている。そのうち、コンタクトCTBと表したものはビット線BL(図1参照)と電気的に接続され、コンタクトCTSと表したものはソース線SL(図1参照)と電気的に接続される。
図2のメモリーセルMC1〜MC3は、図1の同じ符号が付されたメモリーセルに対応する。そして、メモリーセルMC2とメモリーセルMC3とは、X方向にもY方向にも対称的にレイアウトされている。
2.1.拡散領域の分離
ここで、本実施形態の不揮発性記憶装置1のレイアウトの特徴を示すために、比較例のレイアウトと比較する。図5は、比較例の不揮発性記憶装置のレイアウト図である。比較例の不揮発性記憶装置100は、従来の手法でレイアウトがされている。なお、図1〜図2と同じ要素には同じ符号が付されており、異なる部分のみ説明する。
図5の不揮発性記憶装置100のレイアウトでは、Y方向に隣接するメモリーセルの間の拡散領域DLは分離されていない。逆に言えば、本実施形態の不揮発性記憶装置1のレイアウトでは、Y方向に隣接するメモリーセルの間の拡散領域DLは分離されており、隙間30が存在する(図2参照)。
比較例の不揮発性記憶装置100では、Y方向に隣接するメモリーセルで共有される拡散領域DLの端50に沿って、ポリシリコンの残存物(例えば、エッチング残り)が生じることがあった。これは、下層の拡散領域DLの存在によって、その端部に沿って段差が生じるためである。すると、拡散領域DLの端50に沿ったポリシリコンの残存物が、フローティングゲートFG同士を短絡させる可能性があった。
本実施形態の不揮発性記憶装置1のレイアウト(図2参照)では、Y方向に隣接するメモリーセルの間の拡散領域DLは分離されており隙間30が存在する。隙間30がフローティングゲートFGの間に存在するために、比較例の不揮発性記憶装置100に比べて、短絡が生じにくい。
この特徴について断面図を用いて説明する。図3(A)は図2に対応するレイアウト図であり、一部を省略して図3(B)の断面図との対応を示したものである。また図3(B)は図3(A)のY0−Y0断面図である。
図3(B)の断面図は、Y方向に隣接したメモリーセルを示している。この図において、ワード線WL、フローティングゲートFG、拡散領域DL、コンタクトCTS、ソース線SLは図1〜図2と同じであり説明を省略する。なお、ソース線SLは図2に含まれていないが、わかりやすさのために図3(B)では図示している。
図3(B)には、他に、素子分離領域60、サイドウォール絶縁膜62、ゲート絶縁膜72、N型ウェル80が示されている。素子分離領域60、サイドウォール絶縁膜62、ゲート絶縁膜72は、絶縁膜70と同様に絶縁のために設けられている。また、メモリーセルMCを構成するFAMOSトランジスタFTr、選択トランジスタCTrはP型トランジスタであるため、N型ウェル80の上に積層されている。
フローティングゲートFGは、ワード線WLと同じくポリシリコン層にある。ここで、図3(B)の2つのフローティングゲートFGの間の拡散領域DLは、隙間30(図2参照)に対応する素子分離領域60で分離されている。そのため、拡散領域DLの端に沿ってポリシリコンの残存物が生じるとしても、これらの2つのフローティングゲートFGを短絡することはない。よって、比較例の不揮発性記憶装置100に比べて、短絡が生じにくい。
2.2.信号線の配置
また、図5の不揮発性記憶装置100のレイアウトでは、X方向に隣接するメモリーセルの間にポリシリコン層の信号線は存在しない(領域40参照)。逆に言えば、本実施形態の不揮発性記憶装置1のレイアウトでは、X方向に隣接するメモリーセルの間にポリシリコン層の信号線20が存在する(図2参照)。そして、信号線20はワード線WLと電気的に接続されており、制御部(不図示)によって電圧制御可能である。
比較例の不揮発性記憶装置100では、X方向に隣接するメモリーセルMCのフローティングゲートFGで短絡が生じた場合に検出が困難であった。例えば、短絡を生じさせる残存物(例えば、エッチング残り)が非常に高抵抗である場合、一方のフローティングゲートFGの電荷が、他方へ移動するのに長時間かかることもあり得る。そのため、このような短絡を検出するために、出荷検査時にチェッカーパターンのような特殊なテストパターンを用いて、高温ベークのような工程を含めて加速度試験を実行する必要があった。
本実施形態の不揮発性記憶装置1のレイアウト(図2参照)では、X方向に隣接するメモリーセルの間に電圧制御可能なポリシリコン層の信号線20が存在する。そのため、フローティングゲートFG同士で短絡した場合には、必ず信号線20とも短絡するので検出が容易にできる。
例えば、フローティングゲートFGには一律に電荷を注入しておき、短絡があった場合には電荷が流れ出るように信号線20の電位を制御することで、短絡の検出が可能である。つまり、フローティングゲートFG同士の短絡が高抵抗の場合における加速度試験を省くことができ、更に低抵抗の場合においても特殊なテストパターンの追加が必要なくなる。また、信号線20は電気的にワード線WLと接続されているので、別途制御回路を設ける必要がなく、回路規模を小さくすることができる。
この特徴について断面図を用いて説明する。図4(A)は図2に対応するレイアウト図であり、一部を省略して図4(B)の断面図との対応を示したものである。また図4(B)は図4(A)のX0−X0断面図である。
図4(B)の断面図は、X方向に信号線20に挟まれたメモリーセルを示している。この図において、信号線20、フローティングゲートFGは図1〜図2と同じであり説明を省略する。また、素子分離領域60、サイドウォール絶縁膜62、絶縁膜70、ゲート絶縁膜72、N型ウェル80は、図3と同じであり説明を省略する。信号線20は、ワード線WLと電気的に接続されているため、以下ではワード線WLとして説明する。
フローティングゲートFGは、ワード線WLと同じくポリシリコン層にある。ここで、図4(B)のフローティングゲートFGから、他のフローティングゲートFG(不図示)までポリシリコンの残存物が生じる場合には、図4(B)のいずれかのワード線WLとも接触する。つまり、ワード線WLとも短絡することになる。そのため、フローティングゲートFGに一律に電荷を注入しておき、短絡があった場合には電荷が流れ出るようにワード線WLの電位を制御することで、容易に短絡の検出が可能になる。
3.検査方法
本実施形態の不揮発性記憶装置の検査方法について説明する。ここで、最初に比較例の不揮発性記憶装置の検査方法について図6を用いて説明した後に、本実施形態の不揮発性記憶装置の検査方法について図7を用いて説明する。
比較例の不揮発性記憶装置は、隣接するメモリーセルのフローティングゲート同士が短絡していないかを検査するために、隣接するメモリーセルの値を互い違いに変えたチェッカーパターンを必要とする。チェッカーパターンは、通常のテストパターンの他に用意しなければならない特殊なパターンである。チェッカーパターンでは、ある1つのメモリーセルの値が1であれば、X方向およびY方向に隣接するメモリーセルの値は0である。つまり、互い違いにフローティングゲートに電荷を注入することになる。
図6のように、比較例の不揮発性記憶装置の検査では、まず初期データの読み出しが全てのメモリーセルに対して行われ、期待値と照合される(S10)。このとき、フローティングゲートFGへの電荷の注入がされていないため、全てのメモリーセルの期待値は「1」である。
その後、全てのメモリーセルに対して一律に書き込み(フローティングゲートFGへの電荷の注入)が行われる(S12)。そして、保持能力を確認するために、高温ベーク(S14)が行われる。高温ベークは例えば24時間高温の状態にすることで、フローティングゲートFGに電荷が保持されるかを見る加速度試験である。その後、メモリーセル毎に読み出され、期待値「0」との照合が行われる(S16)。ここでは、全てのメモリーセルの期待値が「0」である。そして、テストパターンを消去するために、紫外線が照射される(S18)。
次に、チェッカーパターンを用いての短絡の検査が行われる。チェッカーパターンが書き込まれ(S22)、電荷の移動を加速するための高温ベークも行われる(S24)。そして、メモリーセル毎に読み出され、期待値との照合が行われる(S26)。最後に、テストパターン(ここではチェッカーパターン)を消去するために、紫外線が照射される(S28)。
そして、異常がなければ、不揮発性記憶装置は出荷されて、例えばOTPメモリーとして使用される。このとき、高温ベークで例えば24時間かかるとすると、検査は2日以上必要になる。比較例の不揮発性記憶装置では、特殊なテストパターン(チェッカーパターン)を必要とし、検査に時間がかかることで、テストコストが増大して安価なOTPメモリーとして使用されることが困難になる可能性がある。
一方、本実施形態の不揮発性記憶装置の検査方法では、図7に示すように、比較例の不揮発性記憶装置の検査におけるステップS22〜S28が不要である。なお、図6と同じステップについては同じ符号を付しており、重複する説明は省略する。
本実施形態の不揮発性記憶装置の検査方法では、フローティングゲートFGに一律に電荷を注入(S12)した後で、例えばステップS14においてワード線WLの電位を制御し、短絡があった場合には電荷が流れ出るようにする。すると、データ読み出しと期待値の照合(S16)において、短絡があるメモリーセルについては期待値が一致しなくなるため、容易に短絡の検出が可能になる。つまり、特殊なパターンを用いることなく、期待値の異なるメモリーセルについては短絡があると判断することができる。
このとき、ステップS22〜S28は不要であり、比較例と比べて検査の時間を約半分にできるのでテストコストを低減させることが可能である。また、短絡が発生しにくいように、拡散領域DLを分離する設計も行っているので、信頼性を高め、歩留まりを向上させて更にテストコストを低減させられる。
以上のように、本実施形態の不揮発性記憶装置は、隣接するフローティングゲート間の短絡が発生しにくく、その検査において、特殊なテストパターンを使用せずとも、隣接するフローティングゲート間の短絡の検出が容易にできる。
4.変形例
本実施形態の不揮発性記憶装置の変形例について図8を用いて説明する。図8は、変形例の不揮発性記憶装置のメモリーセルのレイアウト図である。図1〜図7と同じ要素には同じ符号を付しており、異なる部分のみについて説明する。
図8は、図2のレイアウト図と対応するものであり、Y方向(図2参照)に隣接するメモリーセル間にも、ポリシリコン層の信号線20が存在する。したがって、Y方向に隣接するメモリーセルについても、フローティングゲートFG同士で短絡が生じた場合に、その検出を容易にする。
Y方向に隣接するメモリーセルのフローティングゲートFGの短絡は、拡散領域DLの隙間30によって発生しにくい。しかし、更に、ポリシリコン層の信号線20を配置することで、X方向と同様に、万一短絡が生じた場合にその検出を容易にできる。
5.その他
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 不揮発性記憶装置、20 信号線、30 隙間、40 領域、50 端、60 素子分離領域、62 サイドウォール絶縁膜、70 絶縁膜、72 ゲート絶縁膜、80 N型ウェル、100 不揮発性記憶装置、BL ビット線、CT,CTB,CTS コンタクト、CTr 選択トランジスタ、DL 拡散領域、FTr FAMOSトランジスタ、FG フローティングゲート、MC,MC1,MC2,MC3 メモリーセル、PL 電源線、SL ソース線、WL ワード線

Claims (6)

  1. フローティングゲートを含み半導体基板上に積層された層構造のメモリーセルが、第1の方向および前記第1の方向と直交する第2の方向にアレイ状に配置された不揮発性記憶装置であって、
    前記第1の方向に隣接して配置された第1のメモリーセルおよび第2のメモリーセルと、前記第1のメモリーセルと前記第2のメモリーセルとの間に配置された信号線であって、前記フローティングゲートと同じ層で構成された信号線とを有する不揮発性記憶装置。
  2. フローティングゲートを含み半導体基板上に積層された層構造のメモリーセルが、第1の方向および前記第1の方向と直交する第2の方向にアレイ状に配置された不揮発性記憶装置であって、
    前記第1のメモリーセルと前記第2の方向に隣接して配置された第3のメモリーセルを有し、前記第1のメモリーセルの拡散領域と前記第3のメモリーセルの拡散領域とが分離されている不揮発性記憶装置。
  3. 請求項2に記載の不揮発性記憶装置において、
    前記第2の方向に隣接する前記第1のメモリーセルと前記第3のメモリーセルの間に、前記フローティングゲートと同じ層で構成された信号線を配置した不揮発性記憶装置。
  4. 請求項1又は3に記載の不揮発性記憶装置において、
    前記信号線はアレイ状に配置された前記メモリーセルの選択を行うワード線と電気的に接続されている不揮発性記憶装置。
  5. 請求項4に記載の不揮発性記憶装置において、
    前記メモリーセルは、前記フローティングゲートを含むFAMOSトランジスタと、前記ワード線によって選択される選択トランジスタと、が直列に接続されている不揮発性記憶装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置の検査方法であって、
    前記メモリーセルのうち検査対象となる全てのメモリーセルについて前記フローティングゲートに電荷を注入するステップと、
    前記検査対象となるメモリーセルのそれぞれについて読み出しを行い、読み出した値が期待値と異なるメモリーセルのフローティングゲートは前記信号線と短絡していると判断するステップと、を含む不揮発性記憶装置の検査方法。
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