JP2013217740A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置上での異常発生時に異常箇所を自己診断して、メンテナンスによる装置保全時間を短縮できる自動分析装置を提供することにある。
【解決手段】リファレンス電圧源18は、基準となるリファレンス電圧を発生する。リレー17は、リファレンス電圧源が発生するリファレンス電圧と圧力センサ14の出力信号電圧とを選択可能である。マイコン20の駆動制御部は、リレー17による2入力を切り替えるリレー切替信号を出力する。判定部は、駆動制御部によりリファレンス電圧を選択したとき、入力した信号電圧が規定範囲外であるとき、圧力センサ信号入力基板15の異常と判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、血液,尿などの生体サンプルの定性・定量分析を行う自動分析装置に係り、特に、サンプルプローブの圧力検知機構を備えた自動分析装置に関する。
自動分析装置では、サンプルプローブに圧力センサを備えるものが広く普及している。圧力センサは、サンプル吸引時において、フィブリン等を吸引した際、サンプルプローブ流路内の圧力異常を詰まりとして検出する(以下、詰まり検知という)ために使用されている。自動分析装置がオペレーション中に詰まり検知した場合、サンプルの所定量の分注が行えず、正しい分析データが得られない可能性がある。こうした分析データの使用を防ぐために、詰まり検知した際にはサンプル分注異常が発生したことをアラームによりユーザへ通知する、また分析データにサンプル分注異常が発生したことを示すフラグを付加する、といった機能が装置に実装され、活用されている。
詰まり検知の方法、詰まり検知機能を備えた装置には、現在までに様々なものが提案されてきた。例えば、自動分析装置本体とは独立して設けたシステムによって、流路内圧力監視を行い、流路圧力異常がある場合はユーザへアラームを通知するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−217147号公報
近年、所定のサンプル量でより多くの項目を分析するため、微量サンプル分注のニーズが高まっている。微量サンプル分注を行うべく、装置ではサンプルプローブを従来よりも細くしたものを採用するようになってきた。サンプルプローブが細くなると、プローブの内径も小さくなり、サンプルプローブの製作により高度な技術が求められるようになる。
プローブの内径が小さくなると、サンプルプローブの内部流路が狭くなることから実際の使用時にプローブ材質の経時劣化やサンプル吸引に伴う流路内汚れの影響を受けやすくなる。こうした影響はサンプルプローブの分注量異常につながったり、圧力センサがある場合は詰まりとして検出することにつながったりする可能性がある。自動分析装置は、サンプルプローブから内洗水を吐出することで、流路内の洗浄を行っているが、流路内の汚れ、特に経時的に堆積した汚れについては洗浄しきれない場合がある。こうしたケースでは、サンプルプローブを酸、アルカリ洗剤で洗浄する、あるいは場合によってはサンプルプローブを交換することが必要となる。
現状では流路内部の堆積汚れの状態がどの程度であるか監視する手段がないことからユーザによるデイリー/定期メンテナンス、あるいはサービスマンによる定期メンテナンスによってサンプルプローブをマニュアルでクリーニングしている。こうしたマニュアルメンテナンスを行うことで、分析データの信頼性確保、装置保全を行っている。
しかし、マニュアルでのメンテナンスはルーチン検査を行う上で手間がかかるため最小限にとどめ、必要な時のみ実施することが望まれていた。
また、従来の自動分析装置において、圧力センサ信号に対応するディジタル信号が異常値を示した場合、サンプルプローブで異常が発生したのか、圧力センサ信号が異常なのか、圧力センサ信号入力基板上で異常が発生したのか、あるいは給水ポンプで異常が発生したのか切り分けて判断することが困難であった。こうしたことから、異常発生時にはその箇所の特定に時間を要する場合があり、メンテナンスによる装置保全に時間がかかっているという別の課題があった。
本発明の目的は、装置上での異常発生時に異常箇所を自己診断して、メンテナンスによる装置保全時間を短縮できる自動分析装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、内部に流路を有するサンプルプローブと、該サンプルプローブの流路の圧力を検出する圧力センサと、該圧力センサの信号が入力される圧力センサ信号入力基板とを有する自動分析装置であって、基準となるリファレンス電圧を発生するリファレンス電圧源と、該リファレンス電圧源が発生する前記リファレンス電圧と前記圧力センサの出力信号電圧とを選択可能なリレーと、前記リレーによる2入力を切り替えるリレー切替信号を出力する駆動制御部と、該駆動制御部によりリファレンス電圧を選択したとき、入力した信号電圧が規定範囲外であるとき、前記圧力センサ信号入力基板の異常と判定する判定部を備えるようにしたものである。
かかる構成により、装置上での異常発生時に異常箇所を自己診断して、メンテナンスによる装置保全時間を短縮できるものとなる。
本発明によれば、装置上での異常発生時に異常箇所を自己診断して、メンテナンスによる装置保全時間を短縮できるものとなる。
本発明の一実施形態による自動分析装置に用いる分析モジュールの要部構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断するためのシステム構成図である。 本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断するためのシステムの要部構成図である。 本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断方法の内容を示すフローチャートである。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態による自動分析装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による自動分析装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動分析装置に用いる分析モジュールの要部構成を示す斜視図である。
分析モジュールAMは、反応ディスク5と、2つの試薬ディスク7A,7Bとを備えている。試薬ディスク7Aと試薬ディスク7Bは、同一の構成を有している。試薬ディスク7Bは、反応ディスク5の内周側に配置されている。試薬ディスク7A,7Bには、それぞれ複数の試薬容器8が設置されている。ここで、試薬ディスク7Aと試薬ディスク7Bとには、それぞれ、同じ分析項目に用いる同じ試薬が設置されている。なお、試薬ディスク7Aと試薬ディスク7Bとに、別の試薬を設置してもよいものである。試薬ディスク7A,7Bは、保冷庫となっており、それぞれ試薬を分注するために2箇所の開口部13が設けられている。反応ディスク5には、複数の反応容器6が設置されている。
反応ディスク5の外周には、2つの検体分注機構4A,4Bが配置されている。検体分注機構4A,4Bは、それぞれ、検体搬送部32の近傍に配置されており、検体ラック3に保持された検体容器2から、所定量の検体試料を吸引し、反応ディスク5に保持された反応容器6に分注する。
試薬ディスク7Aの外周には、2つの試薬分注機構9A1,9A2が配置されている。試薬ディスク7Bの外周には、2つの試薬分注機構9B1,9B2が配置されている。試薬分注機構9A1,9A2は、それぞれ、試薬ディスク7Aに保持された試薬容器8から所定の試薬を、反応容器6に分注する。試薬分注機構9B1,9B2は、それぞれ、試薬ディスク7Bに保持された試薬容器8から所定の試薬を、反応容器6に分注する。
反応ディスク5の外周には、2つの攪拌機構10A,10Bが設置されている。攪拌機構10A,10Bは、それぞれ、反応容器6の中の検体及び試薬を攪拌する。
光度計11は、反応容器6の分析対象成分の吸光度を測定する。光度計による測定が終了した反応容器6は、洗浄機構12によって洗浄される。
次に、本実施形態の自動分析装置による分析方法について説明する。検体の分析は以下のような順序で行われる。
検体分注機構4A若しくは検体分注機構4Bにより、検体試料が検体容器2から反応容器6に既定の量分注される。次に、試薬分注機構9A1,9A2のいずれかにより、試薬が試薬ディスク7Aの試薬容器8から反応容器6に既定の量分注される。または、試薬分注機構9B1,9B2のいずれかにより、試薬が試薬ディスク7Bの試薬容器8から反応容器6に既定の量分注される。反応容器6内の検体試料と試薬は、攪拌機構10A,10Bのいずれかにより攪拌され、反応液が作成される。光度計11は、反応液の吸光度測定を行う。操作制御部1は、光度計11によって測定された吸光度を用いて、あらかじめ被検物質ごとに設定された分析法に基づき、検体の測定値を算出する。
本実施形態では、試薬ディスク7A,7B、検体分注機構4A,4B、試薬分注機構9A1,9A2,9B1,9B2、攪拌機構10A,10Bは、ひとつの分析モジュールAMの内部に存在し、それぞれ複数個備えている。これは、各機構を二重化し、位相をずらして動作させることで、複数の検体が並行して分析され、時間当たりの検体分析数を増やすためである。分析モジュールは、ユーザの希望に応じて、1台の分析モジュールに限らず、複数台構成で運用される。
次に、図2を用いて、本実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断するためのシステム構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断するためのシステム構成図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
サンプルプローブ4の流路は、シリンジ23に接続されている。なお、図1に示した例では、2つのサンプルプローブ4A,4Bを備えているが、両者は同一構成であるため、ここでは、サンプルプローブ4として代表して説明する。
また、シリンジ23は、分岐がありもう一方の流路は電磁弁24を介して給水ポンプ25と接続されている。給水ポンプ25は、圧力をかけて内洗水26を送水することができる。
電磁弁24は、通常状態では閉じており、電磁弁駆動部27によって開けることができる。また、シリンジ23にはプランジャ28がついており、シリンジ23の中は内洗水で満たされている。電磁弁24が閉じた状態でプランジャ駆動部29によってプランジャ28を動かすことで、サンプルの吸引・吐出、サンプルプローブの流路洗浄を行うことができる。シリンジ23には、プランジャ28の上死点位置を検出する位置検出センサ28Aが備えられている。プランジャ駆動部29は、位置検出センサ28Aからの信号により、プランジャ28が上死点に到達したのを検知すると、プランジャ28の上昇を停止する。
サンプルプローブ4は、サンプルの吸引・吐出を行う時以外は、洗浄槽30で待機している。プランジャ28が停止しており、サンプルプローブ4が洗浄槽30で待機している時、電磁弁駆動部27によって電磁弁24を開くと、給水ポンプ25の圧力により流路を通ってサンプルプローブ4より内洗水26が吐出され、サンプルプローブ4の内部の洗浄を行う。図示していないが、洗浄槽では外洗水も吐出され、サンプルプローブの外側面の洗浄も行なわれる。
サンプルプローブ4の流路の途中には、圧力センサ14が設けられている。圧力センサ14は、サンプルプローブ4の流路の内部の圧力を計測する。圧力センサ14の出力信号は、圧力センサ信号入力基板15に取り込まれる。
次に、圧力センサ信号入力基板15の構成について説明する。圧力センサ信号入力基板15は、アナログ信号演算回路16と、A/Dコンバータ19と、マイコン20とに加えて、本実施形態では、新たに、リレー17と、リファレンス電圧源18とを備えている。
従来は、圧力センサ14の信号出力は、圧力センサ信号入力基板15のアナログ信号演算回路16と直接接続されていたが、本実施形態では、圧力センサ14の信号出力は、リレー17を介して、アナログ信号演算回路16と接続されている。リレー17は、入力が少なくとも2つあり、入力Aには圧力センサ14の信号出力を接続され、入力Bには圧力センサ信号入力基板15のリファレンス電圧源18が出力するリファレンス電圧が接続される。圧力センサ14の出力電圧が0V−2.5Vの場合、リファレンス電圧は、例えば、圧力センサ14の出力電圧の中間付近の値である1.2Vに設定されている。
通常状態では、リレー17の出力は入力Aがそのまま出力される。リレーの出力は、アナログ信号演算回路16を介してA/Dコンバータ19に接続される。A/Dコンバータ19は、入力したアナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号がマイコン20に入力される。なお、アナログ信号演算回路16には、オペアンプ等による増幅回路を、リファレンス電圧には電源IC等の出力を用いる。
マイコン20は、リレー切替信号を発行する。このリレー切替信号により、リレーの出力を入力A→入力Bに切り替えることができる。つまり、1度リレー切替信号を発行すると、リレーの出力が切り替わり、リファレンス電圧がアナログ信号演算回路16を介してA/Dコンバータ19に接続される。A/Dコンバータ19で変換されたディジタル信号がマイコン20に伝達される。この際のリファレンス電圧から変換したディジタル信号である基準A/Dカウント値を、後述するサンプルプローブチェック時にサンプルプローブの流路が正常か異常かを判定するための指標とする。また、再度1度リレー切替信号を発行すると、リレーの出力は入力B→入力Aに戻る。また、圧力センサ信号入力基板は、HOST22と接続されている。
次に、図3を用いて、本実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断するためのシステムの要部構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断するためのシステムの要部構成図である。なお、図1,図2と同一符号は同一部分を示している。
マイコン20は、判定部20Aと、駆動制御部20Bとを備えている。駆動制御部20Bは、リレー17にリレー切替信号を出力し、前述のように、入力Aと入力Bを切り替える。駆動制御部20Bは、電磁弁駆動部27に制御信号を出力し、電磁弁24の開閉を制御する。また、駆動制御部20Bは、プランジャ駆動部29に制御信号を出力し、プランジャ28の上下動(シリンジ23に対するプランジャ28の挿入・引き抜き)を制御する。
駆動制御部20Bがリレー17を制御することで、A/Dコンバータ19への入力信号が変化し、また、駆動制御部20Bが電磁弁駆動部27,プランジャ駆動部29を制御することで、図2に示したサンプルプローブ4の流路状態が変化し、圧力センサ14によって検出される圧力信号が変化する。すなわち、A/Dコンバータ19への入力信号が変化する。そこで、判定部20Aは、A/Dコンバータ19の出力信号をチェックすることで、圧力センサ信号に対応するディジタル信号が異常値を示した場合、どこで以上が発生したかを切り分けて、以上箇所を自己診断するようにしている。すなわち、この自己診断により、サンプルプローブで異常が発生したのか、圧力センサ信号が異常なのか、圧力センサ信号入力基板上で異常が発生したのか、あるいは給水ポンプで異常が発生したのか切り分けて判断することが可能となる。
駆動制御部20Bによる各部の駆動制御に基づいて、判定部20Aにおいて、異常箇所を自己診断する方法の詳細については、図4及び図5を用いて後述する。
次に、図4及び図5を用いて、本実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断方法について説明する。
図4及び図5は、本発明の一実施形態による自動分析装置におけるサンプルプローブの流路状態を自己診断方法の内容を示すフローチャートである。なお、図4に示す符号「A」が、図5に示す符号「A」に続くものである。
サンプルプローブチェックは、装置立ち上げ時に行うものとして説明するが、オペレーション動作の前、あるいはユーザによる装置自動メンテナンス実行の時に行ってもよいものである。
サンプルプローブチェックをスタートすると、ステップS5において、駆動制御部20Bは、リレー切替信号を発行して、リレーの出力がリファレンス電圧源18のリファレンス電圧となるようにする。リファレンス電圧がディジタル信号に変換されマイコン20に伝達されるため、ステップS10において、判定部20Aは、そのディジタル信号を基準A/Dカウント値として取得する。取得データの信頼性を向上する目的で、基準A/Dカウント値の取得を複数回行った方が望ましく、例えば、所定時間内に60点、等時間間隔にて取得する。
次に、ステップS15において、判定部20Aは、取得した基準A/Dカウント値が規定範囲内であるか判断する。
規定範囲外であれば、圧力センサ信号入力基板上で異常が発生していることが想定されるため、ステップS20において、判定部20Aは、ユーザへ基板異常のアラームを発生してサンプルプローブチェックを終了する。リファレンス電圧が1.2Vとすると、規定範囲の1.2Vに対して±10%以内とする。リファレンス電圧が変動する可能性もあるが、それでも、通常10%を超えて変動することはないので、10%を超えて変化している場合には、圧力センサ信号入力基板上で異常が発生していることが想定できる。
規定範囲内であれば、基板の機能が正常であるため、次のステップへと進む。基板の機能が正常である場合には、ステップS25以降の処理により、圧力センサ信号入力基板15以外の構成部品(例えば、圧力センサ14,電磁弁24,サンプルプローブ4,給水ポンプ25)のいずれの異常かを追加のセンサを用いないで判別する。なお、プランジャ28については、プランジャの動作を制御するために位置検出センサ28Aを備えており、この位置検出センサ28によりプランジャの異常を検出できるため、本実施形態における自己診断の対象外としている。
次に、ステップS25において、駆動制御部20Bは、再びリレー切替信号を発行して、リレー17の出力を圧力センサ信号にする。
次に、ステップS30において、駆動制御部20Bは、電磁弁駆動部27を制御して電磁弁24を開ける。電磁弁24が開くと、前述のように給水ポンプ25の圧力により、流路を通ってサンプルプローブ4より内洗水が吐出される。
そこで、ステップS35において、判定部20Aは、内洗水を吐出している間に、圧力センサ信号のA/Dカウント値(1)を取得する。この際、取得データの信頼性を向上するため、A/Dカウント値(1)の取得を複数回行った方が望ましく、例えば、所定時間内に60点、等時間間隔にて取得する。また、A/Dカウント値(1)取得の回数は、前述の基準A/Dカウント値と同じにする。
次に、ステップS40において、駆動制御部20Bは、電磁弁駆動部27を制御して電磁弁24を閉じる。これにより、サンプルプローブの内洗水吐出は終了する。
次に、ステップS45において、判定部20Aは、基準A/Dカウント値と圧力センサ信号のA/Dカウント値(1)との差分をとる。差分は取得回数の分だけ求める。60点取得した場合、1点ごと60点全てで差分を求める。差分は1点ごと規定範囲を定めておく。
そして、ステップS50において、判定部20Aは、その差分の絶対値が規定範囲内であるか否かを判定する。通常、内洗水の吐出時の圧力センサ14の出力電圧が1.2Vである場合、差分の絶対値は本来0Vとなるはずであるが、0.18V以内であれば規定範囲内と判定する。
本差分が全て規定範囲内である場合、サンプルプローブは正常であると判定して、サンプルプローブチェックを終了する。本差分の一部、または全部が規定範囲外である場合は、図5のステップS55に進む。なお、A/Dカウント値(1)は、内洗水吐出開始直後と内洗水吐出終了直後は取得データがばらつくため、そのタイミングでは取得しない。取得データが安定する時間内で取得する。
前述で求めた差分の一部、または全部が規定範囲外であった場合、次のステップS55において、判定部20Aは、圧力センサ信号のA/Dカウント値(2)を取得する。A/Dカウント値(2)の取得回数は、A/Dカウント値(1)の回数と同じとする。この時、電磁弁24は閉じており、またプランジャ28も停止している。
そして、ステップS60において、判定部20Aは、取得したA/Dカウント値(2)の値が規定範囲内か否かを判定する。通常、電磁弁24は閉じており、またプランジャ28も停止している時の圧力センサ14の出力電圧が1.5Vである場合、1.44V〜1.56V以内であれば規定範囲内と判定する。ここでも、規定範囲外の判定は、前記差分での判断同様とする。すなわち、1点ごと60点全てで規定範囲を定めておく。1点ごとにA/Dカウント値(2)が規定範囲にあるかないかを求める。
そして、ステップS65において、判定部20Aは、規定範囲外である場合、圧力センサ14、または電磁弁24の異常が想定されるため、ユーザへ圧力センサ異常、または電磁弁異常のアラームを発生してサンプルプローブチェックを終了する。取得したA/Dカウント値(2)の一部、または全部が規定範囲外である場合、圧力センサ異常、または電磁弁異常のアラームを発生する。
電磁弁24が正常に動作して閉じており、またプランジャ28も停止している場合、圧力センサ14の出力電圧が異常を示す場合は、圧力センサ14自体が異常の場合である。また、電磁弁24が正常に動作しておらず、電磁弁駆動部27が電磁弁24を閉じようとしたにも関わらず、閉じてない場合には、給水ポンプ25により内洗水が流れており、圧力センサ14の出力は内洗水の圧力を示すため、ステップS60の判定では規定範囲外と判定される。従って、この場合には、圧力センサ14は正常だが、電磁弁24が異常となる。このように、ステップS60で規定外と判定される要因としては、圧力センサ14、または電磁弁24の異常が想定される
A/Dカウント値(2)の全てが規定範囲内である場合、圧力センサ、電磁弁は正常に動作していると判断して次の動作に進む。
次のステップS70において、駆動制御部20Bは、プランジャ駆動部29を制御して、プランジャ28を動作させ、サンプルプローブ4から内洗水26を吐出する。
そして、ステップS75において、判定部20Aは、内洗水を吐出している間に、圧力センサ信号のA/Dカウント値(3)を取得する。A/Dカウント値(3)の取得回数、および規定範囲は、A/Dカウント値(2)と同じとする。なお、A/Dカウント値(3)も、吐出開始直後と吐出終了直後では取得データがばらつくため、そのタイミングでは取得しない。取得データが安定する時間内で取得する。
次に、ステップS80において、駆動制御部20Bは、プランジャ駆動部29を制御してプランジャ28の動作を停止する。これにより、サンプルプローブ4の内洗水吐出は終了する。
次に、ステップS85において、取得したA/Dカウント値(3)が規定範囲内か否かを判定する。通常、電磁弁24は閉じており、またプランジャ28も吐出動作している時の圧力センサ14の出力電圧が1.0Vである場合、これの±10%以内であれば規定範囲内と判定する。ここでも、規定範囲外の判定は、前記差分での判断同様とする。すなわち、1点ごと60点全てで規定範囲を定めておく。1点ごとにA/Dカウント値(3)が規定範囲にあるかないかを求める。
そして、ステップ90において、判定部20Aは、A/Dカウント値(3)の全てが、規定範囲内であれば給水ポンプの圧力異常が想定されるため、給水ポンプ異常のアラームを発生してサンプルプローブチェックを終了する。すなわち、A/Dカウント値(3)の全てが、規定範囲内であっても、ステップS50の判定では規定範囲外となっており、この場合、ステップS70〜S80では電磁弁24は閉じているため、給水ポンプ25の異常の有無は含まれてない。従って、ステップS50の判定では規定範囲外となっている原因としては、給水ポンプの圧力異常が想定される。
一方で、ステップS95において、判定部20Aは、取得したA/Dカウント値(3)の一部、または全部が規定範囲外であれば、サンプルプローブの流路に異常があるため、マニュアルメンテナンスが必要である旨をアラームでユーザへ通知する。
以上説明した各アラームは、操作部にその内容を表示することでユーザへ知らせる。アラームにて通知後、サンプルプローブチェックを終了する。
ステップS95のサンプルプローブ4の流路異常の場合、内洗水では落としきれない汚れが流路内部に付着、あるいは経時的に堆積してしまい、サンプルプローブ流路の圧力異常につながっていることが想定される。ユーザは本アラームを確認後、ユーザ、またはサービスマンがマニュアルにてサンプルプローブのメンテナンスを実施する。
図4及び図5にて説明したサンプルプローブチェックの動作処理を実施することで、圧力センサ信号入力基板上で異常があるか、圧力センサ信号に異常があるか、給水ポンプに異常があるか、あるいはサンプルプローブが異常なのかを切り分けて判断することができる。これにより、自動分析装置が異常箇所を自己診断するため、サービスマンがメンテナンスを行う際、メンテナンス時間の短縮を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、サンプルプローブの流路状態を自己診断して、マニュアルメンテナンスが必要になった場合にユーザへ通知することができる。
また、装置上での異常発生時に異常箇所を自己診断して、メンテナンスによる装置保全時間を短縮することができる。
1…操作部
2…サンプル容器
3…搬送ラック
4…サンプルプローブ
5…反応ディスク
6…反応容器
7…試薬保冷庫
8…試薬容器
9…試薬プローブ
10…攪拌機構
11…光度計
12…洗浄機構
13…蓋開口部
14…圧力センサ
15…圧力センサ信号入力基板
16…アナログ信号演算回路
17…リレー
18…リファレンス電圧源
19…A/Dコンバータ
20…マイコン
21…リレー切替信号
22…HOST
23…シリンジ
24…電磁弁
25…給水ポンプ
26…内洗水
27…電磁弁駆動部27
28…プランジャ
29…プランジャ駆動部29
30…洗浄槽
32…検体搬送部

Claims (4)

  1. 内部に流路を有するサンプルプローブと、該サンプルプローブの流路の圧力を検出する圧力センサと、該圧力センサの信号が入力される圧力センサ信号入力基板とを有する自動分析装置であって、
    基準となるリファレンス電圧を発生するリファレンス電圧源と、
    該リファレンス電圧源が発生する前記リファレンス電圧と前記圧力センサの出力信号電圧とを選択可能なリレーと、
    前記リレーによる2入力を切り替えるリレー切替信号を出力する駆動制御部と、
    該駆動制御部によりリファレンス電圧を選択したとき、入力した信号電圧が規定範囲外であるとき、前記圧力センサ信号入力基板の異常と判定する判定部を備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記サンプルプローブに内洗水を供給する給水ポンプと、
    該給水ポンプと前記サンプルプローブとを接続する流路を開閉する電磁弁とを備え、
    前記駆動制御部は、前記電磁弁を制御して、前記内洗水の前記サンプルプローブからの吐出を行い、
    前記判定部は、このときの前記圧力センサの出力信号電圧と、前記リファレンス電圧に対する入力電圧との差分が規定範囲外であり、
    かつ、
    前記駆動制御部が、前記電磁弁を閉じて、
    前記判定部は、このときの前記圧力センサの出力信号電圧が規定範囲外であるとき、前記圧力センサの異常若しくは前記電磁弁の異常と判定することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2記載の自動分析装置において、
    前記電磁弁と前記サンプルプローブとの間の流路に接続され、この流路内の液体を吸引吐出するプランジャを備え、
    前記駆動制御部は、前記プランジャを駆動して、前記サンプルプローブからの内洗水の吐出を行い、
    前記判定部は、このときの前記圧力センサの出力信号電圧が規定範囲外であるとき、前記サンプルプローブの異常と判定することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3記載の自動分析装置において、
    前記判定部は、このときの前記圧力センサの出力信号電圧が規定範囲内であるとき、前記給水ポンプの異常と判定することを特徴とする自動分析装置。
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